JP3471635B2 - 調味料 - Google Patents

調味料

Info

Publication number
JP3471635B2
JP3471635B2 JP33593798A JP33593798A JP3471635B2 JP 3471635 B2 JP3471635 B2 JP 3471635B2 JP 33593798 A JP33593798 A JP 33593798A JP 33593798 A JP33593798 A JP 33593798A JP 3471635 B2 JP3471635 B2 JP 3471635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soy sauce
seasoning
moromi
powdered
powdered soy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33593798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000157201A (ja
Inventor
達一朗 北方
誠 岡安
忠昭 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikkoman Corp filed Critical Kikkoman Corp
Priority to JP33593798A priority Critical patent/JP3471635B2/ja
Publication of JP2000157201A publication Critical patent/JP2000157201A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3471635B2 publication Critical patent/JP3471635B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soy Sauces And Products Related Thereto (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末醤油及び/又
は粉末醤油諸味と乳化食品とを混合した、醤油風味を有
する新規な調味料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食生活の多様化に伴い、粉末調味
料の需要が増し、とりわけ食品の香味のベースとして多
く用いられる日本古来の調味料である醤油を粉末化した
粉末醤油の消費が増加している。また最近、醤油製造用
の諸味を粉末化した粉末醤油諸味もまた調味料や食品素
材として需要が伸びてきている。このような粉末醤油や
粉末醤油諸味は、例えば、蒲鉾、竹輪、ハム、ソーセー
ジ、佃煮などの水産又は畜肉加工食品、和風スープ、中
華スープ、洋風スープなどのスープ類、ソース、つゆ、
たれ、ケチャップなどの調味料、インスタントラーメ
ン、粉末スープなどのインスタント食品の粉末調味料な
どとして広く利用されている。また、最近、食生活が多
様化し、バターなどの乳化食品であって、醤油の芳醇な
香味を有した和風のスプレッドや和風の味付け用の調味
料が要望されている。しかし、バター、クリームなどの
乳化食品に醤油風味を付与させるために、それらの乳化
食品に通常の液体の醤油を混合しても、直ちに分離して
しまい、不安定で、前記したようなスプレッドや和風の
味付け用として満足すべき調味料とすることができなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した欠
点のない、乳化食品に醤油の芳醇な香味を付与し、しか
も乳化食品と醤油が分離することなく長期間安定で、ス
プレッドや調理の際の味付けなどとして多様に使用する
ことができる調味料を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
課題を解決するため鋭意検討した結果、液体の醤油の代
わりに、粉末醤油及び/又は粉末醤油諸味を用いたとこ
ろ、それらが乳化食品に安定して分散され、しかもその
混合物が醤油の芳醇な香味を有することを見出し、この
知見に基づき本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、粉末醤油及び/又は粉末醤油諸味と乳化食品と
を混合してなる調味料である。以下、本発明について詳
細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】先ず、本発明でいう粉末醤油と
は、通常の醤油そのままか、又は醤油にデンプン、デキ
ストリン、ゼラチン、アラビアガムなどの賦形剤、及び
必要により食塩、グルタミン酸ソーダなどのアミノ酸系
調味料、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム
などの核酸系調味料、みりん、清酒、ワインなどの酒
類、香辛料などを混和、溶解し、これを噴霧乾燥又は凍
結乾燥して得られる粉末状のいわゆる粉末醤油をいう。
その際に使用される醤油は、本発明においては特に限定
されず、その用途に応じ、こいくち醤油、うすくち醤
油、しろ醤油、たまり醤油、さいしこみ醤油、又はそれ
らの減塩タイプ、うす塩タイプなどいずれでもよい。
【0006】また、ここでいう粉末醤油諸味とは、醤油
醸造の際に製造される醤油用諸味を粉末状態としたもの
をいい、具体的には前記粉末醤油と同様に、使用される
醤油用諸味は特に限定はされず、前記した醤油用の各諸
味を用いることができる。それらの諸味をそのまま粉末
化することもできるが、醤油諸味中には、醤油製造原料
から由来する小麦の外皮(ふすま成分)や大豆の外皮な
どが存在するので、舌触りのよい粉末醤油諸味とするた
めに、粉末化する前に網、篩などを用いて諸味をろ過し
てそれらを除去する方法(特願平9−203901参
照)を採用するのが好ましい。そして、この醤油諸味を
粉末状にするには、前記した粉末醤油のときと同様に、
前記の醤油諸味のみか又はその諸味に賦形剤、及び必要
により食塩、アミノ酸系調味料、核酸系調味料、酒類、
香辛料などを混和、溶解した後、これを噴霧乾燥又は凍
結乾燥する。
【0007】またさらに、本発明でいう乳化食品とは、
液体中に他の液体の細かい粒子が分散した、いわゆるエ
マルジョンの状態にある食品をいい、具体的には例えば
油の中に水が分散した油中水型である、バター、などが
挙げられる。パンなどに塗って食するスプレッド用、又
は調理の際の味付け用とするときの乳化食品としては、
特にバターが好適に用いられる。
【0008】本発明においては、必要により粉末醤油と
粉末醤油諸味とを同時に乳化食品に混合して用いること
もできる。粉末醤油及び/又は粉末醤油諸味と乳化食品
との混合割合は、特に制限はなくその用途によって任意
に選択できるが、粉末醤油及び/又は粉末醤油諸味中に
含まれる食塩の含量などを考慮すれば、通常、混合して
得られる調味料の食塩濃度が0.5〜10(重量)%程
度とするのが好ましく採用される。すなわち、乳化食品
100重量部に対し、粉末醤油及び/又は粉末醤油諸味
2〜30重量部程度とするのが好ましい。
【0009】本発明における混合の手段は、粉末醤油又
は粉末醤油諸味と乳化食品とが均一に混合できれば、通
常用いられているいかなる混合方法でもよい。乳化食品
に粉末醤油及び/又は粉末醤油諸味を加え、例えば小規
模であればスパーテルなどを用いて混練するか、あるい
は摺り鉢と摺りこぎで混合するなどの方法、また規模が
大きいときであれば、ホモジナイザー、ミキサー、ニー
ダーを用いる方法などが挙げられる。このようにして混
合することにより、容易に醤油の芳醇な風味を有し、し
かも乳化食品の素材感をそのまま有し、かつ両者が分離
することなく、長期間安定な本発明の調味料とすること
ができる。以下、参考例及び実施例を示してさらに詳細
に説明するが、本発明は、これらの参考例及び実施例に
よってなんら限定されるものではない。
【0010】
【実施例】参考例1(粉末醤油の製造) 通常のこいくち醤油の醸造方法にしたがって調製した熟
成醤油諸味を圧搾して得たこいくち醤油1000ml
(固形分約35重量%)に、賦形剤としてデキストリン
200g(固形分約95重量%)を混和し、80℃に加
熱して溶解し、室温まで冷却した後、モービルマイナー
型噴霧乾燥機を用いて噴霧乾燥を行った。その際の噴霧
乾燥条件は、熱風温度140〜160℃、排風温度85
〜95℃、スプレードライ(SD)への供給流量700
g/時間、アトマイザー回転数1×104 r.p.m、ブ
リックス濃度約45%で行った。このようにして、醤油
特有の香気と濃厚な旨味を有する粉末醤油500gを得
た。なお、この粉末醤油を分析したところ、総窒素は
2.7%、NaClは30.7%であった。
【0011】参考例2(粉末醤油諸味の製造) 通常のこいくち醤油の醸造方法にしたがって調製した熟
成醤油用諸味を、市販のパルパー・フィニッシャー(精
研舎社製)〔第一の円筒型多孔板12メッシュ(孔径約
1.4mm)、第2の円筒型多孔板24メッシュ(孔径
約0.7mm)〕にて強制的に網ろ過し、諸味中に含ま
れている小麦外皮、大豆外皮などが除去された醤油諸味
を得た。このようにして処理された醤油諸味1000m
l(固形分約40重量%)に、水300ml、食塩80
g、醤油火入れおり200mlを混合し、これに賦形剤
としてデキストリン350g(固形分約95重量%)を
混和し、80℃に加熱して溶解し、室温まで冷却した
後、モービルマイナー型噴霧乾燥機を用いて噴霧乾燥を
行った。その際の噴霧乾燥条件は、熱風温度140〜1
60℃、排風温度85〜95℃、スプレードライ(S
D)への供給流量700g/時間、アトマイザー回転数
1×104 r.p.m、ブリックス濃度約50%で行っ
た。このようにして、舌触りが滑らかで、醤油特有の香
気と濃厚な旨味を有する粉末醤油諸味800gを得た。
なお、この粉末醤油諸味を分析したところ、総窒素は
2.3%、NaClは31.0%であった。
【0012】実施例1(バターと粉末醤油を混合してな
る調味料) 約5mm角のさいころ状に切って室温(約20℃)に放
置して柔らかくしたバター95gに、参考例1と同様に
して得た粉末醤油5gを加え、これをスパーテルで均一
になるまで練って混合し、ペースト状の本発明の調味料
を得た。この調味料を直方体容器に入れて成形し、ラッ
プをして5℃で保存し、保存後7日、1ヵ月及び2ヵ月
経過したときの本発明の調味料を観察した。その結果、
いずれのものも水分の分離が全く見られなかった。ま
た、2ヵ月経過したときの本発明の調味料を食したとこ
ろ、本調味料は、醤油の芳醇な香りと旨味を有し、しか
も良好なバターの風味も備えたものであった。一方、対
照として、粉末醤油5gの代わりに、こいくち醤油10
mlを用いて前記したと同様にバターと混合したが、両
者を混合状態とすることができず、分離してしまい、ま
たホモジナイザーを使用して混合を試みたが、同様に混
合後直ぐに分離状態となり、目的の調味料とすることが
できなかった。
【0013】実施例2(バターと粉末醤油諸味を混合し
てなる調味料) 実施例1と同様に、約5mm角のさいころ状に切って室
温(約20℃)に放置して柔らかくしたバター95g
に、参考例2と同様にして得た粉末醤油諸味5gを加
え、これをスパーテルで均一になるまで練って混合し、
ペースト状の本発明の調味料を得た。この調味料を実施
例1と同様に、成形、保存し、保存後7日、1ヵ月及び
2ヵ月経過したときの本発明の調味料を観察した。その
結果、いずれのものも水分の分離が全く見られなかっ
た。また、2ヵ月経過したときの本発明の調味料を食し
たところ、本調味料は、舌触りが滑らかで、醤油の芳醇
な香りと濃厚な旨味を有し、しかも良好なバターの風味
も備えたものであった。一方、対照として、粉末醤油諸
味5gの代わりに、こいくち醤油用諸味10ml(参考
例2に示したと同様にして小麦外皮、大豆外皮などを除
去したもの)を用いて、前記したと同様にスパーテルで
混合したが、両者を混合状態とすることができず、分離
してしまい、またホモジナイザーを使用して混合を試み
たが、同様に混合後直ぐに分離状態となり、いずれも目
的とする調味料を得ることができなかった。
【0014】
【発明の効果】本発明の調味料は、醤油の芳醇な香りと
濃厚な旨味を有し、しかも乳化食品の風味や特性も備
え、かつ、長期に保存しても、醤油と乳化食品とが分離
することなく、安定に保持できる調味料である。したが
って、本発明の調味料を、例えばパンなどに塗るスプレ
ッドとして、またスパゲティーと和えてする味付け、各
種のソテーやムニエルの味付けなどの調味料として多様
に利用することができるので、産業上有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−79054(JP,A) 特開 昭61−177945(JP,A) 特開 平8−228717(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/22 - 1/238 A23C 15/12 - 15/14 A23D 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 得られる調味料の食塩濃度が0.5〜1
    0(重量)%となるように、粉末醤油及び/又は粉末醤
    油諸味と乳化食品とを混合してなる調味料。
  2. 【請求項2】 乳化食品がバターである請求項1記載の
    調味料。
JP33593798A 1998-11-26 1998-11-26 調味料 Expired - Fee Related JP3471635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33593798A JP3471635B2 (ja) 1998-11-26 1998-11-26 調味料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33593798A JP3471635B2 (ja) 1998-11-26 1998-11-26 調味料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000157201A JP2000157201A (ja) 2000-06-13
JP3471635B2 true JP3471635B2 (ja) 2003-12-02

Family

ID=18294023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33593798A Expired - Fee Related JP3471635B2 (ja) 1998-11-26 1998-11-26 調味料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3471635B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009118970A1 (ja) 2008-03-26 2009-10-01 キッコーマン株式会社 減塩もろみ醤油

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5389367B2 (ja) * 2008-03-28 2014-01-15 キッコーマン株式会社 醤油もろみ含有液状調味料及びその製造法
WO2013021708A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 キッコーマン株式会社 フリーズドライ醤油及び醤油含有調味料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009118970A1 (ja) 2008-03-26 2009-10-01 キッコーマン株式会社 減塩もろみ醤油

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000157201A (ja) 2000-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4744316B2 (ja) 生姜風味液状調味料
KR20180052723A (ko) 조미료 조성물, 상기 조성물을 포함하는 스낵 식품 및 스낵 식품의 조미 방법
JP3471635B2 (ja) 調味料
CA2672486A1 (en) Food composition with reduced sodium content
JP2006325443A (ja) 食用たれ
JP2906164B2 (ja) 味付けパン粉の製造法
JP4033602B2 (ja) 調味用組成物
JPH02117361A (ja) 含脂粉末スパイスシーズニング組成物及びその製造法
JP3118416B2 (ja) カレー風味食品の製造方法
JP5877716B2 (ja) 醤油含有調味料
JP5954885B2 (ja) 醤油含有調味料
JPS5811988B2 (ja) 粉末形体のホワイトソ−スの素
JPS597303B2 (ja) 新複合調味料組成物
EP1827134B1 (en) Flavour enhancer
JPH1132718A (ja) 粉末調味料の製造法
JPS6236664B2 (ja)
JPS61268151A (ja) 酵母調味料
JPS5894366A (ja) 調味料製剤
JP2016019473A (ja) 粉粒状調味料
JPH08322502A (ja) 成型調味料及びその製法
JP2022066700A (ja) 顆粒組成物及びその製造方法
JP6274806B2 (ja) 粉末醤油及びその製造法
JPH08205779A (ja) 煎 餅
JPH057980B2 (ja)
JPH09234014A (ja) 調味料製剤の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees