JPH0740126B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0740126B2
JPH0740126B2 JP58114570A JP11457083A JPH0740126B2 JP H0740126 B2 JPH0740126 B2 JP H0740126B2 JP 58114570 A JP58114570 A JP 58114570A JP 11457083 A JP11457083 A JP 11457083A JP H0740126 B2 JPH0740126 B2 JP H0740126B2
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は写真画像の画質性が改良されたハロゲン化銀写
真感光材料に関する。
従来技術 近時、ハロゲン化銀写真感光材料に関しては、ますます
複雑多岐に亘る要求がなされており、特に写真性能が安
定した高感度にしてかつカブリが少なく、しかも高画質
の写真感光材料が要求されている。特にX線用感光材料
等に於ては、人体に対するX線の被爆量を少なくするた
め、より少ないX線量で多くの情報が得られるような高
感度、高画質でしかも早く情報を得られる迅速現像処理
に適合した写真感光材料が要求されている。
従来、ハロゲン化銀写真感光材料の感度を高める方法と
して、例えばハロゲン化銀写真感光材料中に増感剤と称
する化合物を含有させる方法が知られている。例えば、
米国特許第2,521,926号、同第3,021,215号、同第3,625,
697号各明細書、特公昭47-11116号、特開昭54-155828号
各公報等には有機チオエーテル化合物をハロゲン化銀感
光材料中に含有せしめることにより感度を上昇させる技
術が開示されている。しかしながら、有機チオエーテル
化合物を乳剤の製造時に存在せしめるとカブリを増大せ
しめたり、写真画像の画質を劣化させる傾向にある。
又、感度を高める方法の他の方法としては例えば、ハロ
ゲン化銀の粒子径を大きくしたり又は現像処理液中に増
感剤、促進剤を含有させて、現像効果を高め、ハロゲン
化銀写真感光材料の感度を高めることが知られている。
又ハロゲン化銀写真感光材料の迅速現像処理に対して
は、ハロゲン化銀写真感光材料のハロゲン化銀に対する
ゼラチン(バインダー)の量を少なくしたり、または現
像処理を高いpH値で、しかも30〜40℃の高温度で現像処
理する事が知られている。
一方、以上述べたハロゲン化銀写真感光材料の感度を高
める方法及び迅速現像処理に適合させる方法は、その目
的を達成する反面写真画像の画質を大幅に劣化させる事
が知られている。
この点ハロゲン化銀写真感光材料の写真画像の画質(以
后単に画質という。)の劣化を補う方法に関しては、従
来から数多くの報告がなされている。例えばハロゲン化
銀乳剤にカブリ防止剤、安定剤と称する化合物を含有さ
せて、現像銀粒子の粗大化が原因で画質が劣化するのを
抑制する方法が知られている。又、現像銀粒子を担持す
る被膜物性を保持して画質を保つ方法としては、写真感
光材料のゼラチン(バインダー)を硬膜剤を用いて硬化
させることが知られている。例えばクロム明ばんのよう
な無機化合物や、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒ
ドのようなアルデヒド化合物、米国特許第3,288,755号
明細書などに記載されている如き活性ハロゲンを有する
化合物、米国特許第3,635,718号明細書などに記載され
ている如き反応性のエチレン性不飽和結合をもつ化合
物、米国特許第3,091,537号明細書に記載されている如
きエポキシ化合物、ムコクロル酸のようなハロゲンカル
ボキシアルデヒド等の有機化合物を、ハロゲン化銀乳剤
層、保護層などに含有させてゼラチン(バインダー)を
硬化させ、高温迅速処理のような苛酷な処理条件にも耐
え得るようにする方法が知られている。
しかしながらいづれの方法に於ても、ハロゲン化銀写真
感光材料の写真性能(例えば、感度、コントラスト、最
高濃度など)を損なわずに画質を十分に高めるまでには
至っていないのが現状である。
そこでハロゲン化銀乳剤に増感剤を使用したりハロゲン
化銀に対するゼラチン(バインダー)の量を減らした
り、高温迅速現像処理を行なっても高画質のハロゲン化
銀写真感光材料を得ることができる技術の出現が強く要
望されている。
発明の目的 本発明の第1の目的は高感度、迅速処理の要請の下、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の高感度化及び/又はハロゲン
化銀に対するゼラチン減量によって画質が劣化しないハ
ロゲン化銀写真感光材料を提供することである。
本発明の第2の目的は高pH、高温度の迅速処理によっ
て、画質の劣化しない高画質のハロゲン化銀写真感光材
料を提供することである。
発明の構成 本発明者達が種々検討を重ねた結果、上記の目的は下記
一般式〔I〕で示される化合物と、下記一般式〔II〕、
〔III〕および〔IV〕で示される化合物から選ばれる化
合物の少なくとも1種とを含有するハロゲン化銀写真感
光材料により達成し得ることがわかった。
一般式〔I〕 一般式〔II〕 一般式〔III〕 一般式〔IV〕 式中、Xは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム
イオン、 (ここでR11およびR12は各々水素原子、ヒドロキシ基、
または炭素原子数1〜4のアルキル基を表わし、M1およ
びM2は各々水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム
イオンまたは炭素原子数1〜4のアルキル基を表わし、
qおよびrは1〜8の整数を表わす)を表わし、Lは−
CO−基、−COO−基、−SO2−基、−NHCO−基または−NH
SO2−基を少くとも1つ含む2価の基を表わし、R1は置
換基を有してもよい炭素原子数1〜18の脂肪族基、置換
基を有してもよいフェニル基、置換基を有してもよいナ
フチル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子の少な
くとも1個を有する5員もしくは6員の複素環基を表わ
す。
R2、R3、R4、R5、R6およびR7は各々水素原子、それぞれ
置換もしくは非置換のアルキル基またはアシル基を表わ
し、R8、R9およびR10は各々水素原子、ハロゲン原子、
それぞれ置換もしくは非置換のアルキル基、アリール
基、アシル基、アミノ基、アルキルチオ基、アルコキシ
基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシカ
ルボニル基、スルホンアミド基、カルボキシル基、ホル
ミル基、スルホ基またはカルバモイル基を表わし、m、
nおよびpは各々1〜3の整数を表わす。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
前記一般式〔I〕において、Xが表わす のR11およびR12によって表わされる炭素原子数1〜4の
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等があ
り、またM1およびM2によって表わされるアルカリ金属原
子としては、例えばナトリウム原子、カリウム原子等が
あり、炭素原子数1〜4のアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基等があり、qおよびrが表わす整数
としては特に1〜3が好ましい。
次に一般式〔I〕において、Lが表わすアリーレン基と
しては、例えばフェニレン基がある。そしてR1で表わさ
れる前記脂肪族基としては、好ましくは直鎖状もしくは
分岐状のそれぞれ炭素原子数1〜18のアルキル基(例え
ばメチル、nブチル、n−ドデシル基)が挙げられる。
この脂肪族基には置換基1以上を有する脂肪族基も含ま
れる。
R1が表わす前記脂肪族基の置換基としては例えばアルコ
キシ基(例えばメトキシ基)、アリール基(例えばフェ
ニル基)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基)、
アミノ基、ジアルキルアミノ基(例えばジエチルアミノ
基)、ヘテロ環(例えばN−モルホリノ基、N−ビベリ
ジノ基)、ハロゲン原子(例えば塩素原子)、ニトロ
基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホ基、アルコ
キシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル基)等が
代表的なものとして挙げられる。
R1が表わすフェニル基及びナフチル基の置換基としては
アルキル基(例えばメチル基、エチル基)、アルコキシ
基(例えばメトキシ基)、水酸基、ハロゲン原子(例え
ば塩素原子)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ
基)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボ
ニル基)、スクシンイミド基、カルバモイル基(例えば
カルバモイル基、メチルカルバモイル基)、ニトロ基等
が代表的なものとして挙げられる。
またR1により表わされる前記複素環残基としては、例え
ばピロリル基、ピロロニル基、ピリジル基、チアゾリル
基、モルホリノ基、フラニル基などが挙げられる。この
複素環残基には置換基を有してもよく、これら置換基と
しては、上記脂肪族基、芳香族基の置換基として挙げた
置換基の中から任意に選択することができる。
R1が表わす上記の各置換基の中で特に好ましいものは、
炭素原子数1〜6の置換基を有してもよいアルキル基で
あり、また置換基を有してもよいフェニル基であり、さ
らには置換基を有してもよい窒素原子および/またはイ
オウ原子を含む5員〜6員の複素環残基である。
次に前記一般式〔II〕、〔III〕および〔IV〕におい
て、R2、R3、R4、R5、R6およびR7により表わされる置換
もしくは非置換のアルキル基としては、炭素原子数1〜
32の直鎖状、分岐状いずれでもよく、例えばメチル基、
エチル基、n−ブチル基、t−ブチル基、3,5,5−トリ
メチルヘキシル基、n−オクチル基またはn−ドデシル
基等があり、置換もしくは非置換のアシル基としては例
えばアセチル基、ブタノイル基、ドデカノイル基、ベン
ゾイル基、シンナモイル基等を挙げることができる。
さらにR8、R9およびR10により表わされるハロゲン原子
としては、例えば塩素原子、フッ素原子、臭素原子、沃
素原子等があり、置換もしくは非置換のアルキル基およ
びアシル基としては、上記R2〜R7で表わされるそれぞれ
の基と同義の基を表わす。また置換もしくは非置換のア
ルキルチオ基としては、例えばメチルチオ基、n−ドデ
シルチオ基等があり、置換もしくは非置換のアシルアミ
ノ基としては、例えばアセチルアミノ基、オクタノイル
アミノ基、ベンゾイルアミノ基等があり、置換もしくは
非置換のアルキルアミノ基としては、例えばメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、イソプロピルアミノ基等があ
り、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基とし
ては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基等があり、置換もしくは非置換のスルホンアミド基
としては、例えばメチルスルホンアミド基、フェニルス
ルホンアミド基等を挙げることができ、置換もしくは非
置換のカルバモイル基としては、例えばカルバモイル
基、メチルカルバモイル基等がある。
上記の置換基を有する場合の置換基としては、例えばハ
ロゲン原子(具体的には塩素原子、フッ素原子等)、ヒ
ドロキシ基、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、ア
ルキル基(具体的にはメチル基、エチル基、t−ブチル
基等)、アルケニル基(具体的にはアリル基、ブチニル
基等)、アルコキシ基(具体的には、メトキシ基、エト
キシ基)、アルキルチオ基(具体的にはメチルチオ基、
エチルチオ基等)、アルケニルオキシ基(具体的にはア
リルオキシ基、プロペニルオキシ基等)、アルケニルチ
オ基(具体的にはアリルチオ基、プロペニルチオ基
等)、アリール基(具体的にはフェニル基、トリル基
等)、アリールチオ基(具体的にはフェニルチオ基、ナ
フチルチオ基等)、アリールアミノ基(具体的にはフェ
ニルアミノ基、ナフチルアミノ基等)、アルキルアミノ
基(具体的にはメチルアミノ基、ジエチルアミノ基
等)、アルケニルアミノ基(具体的にはアリルアミノ
基、プロペニルアミノ基等)、アシル基(具体的にはア
セチル基、ベンゾイル基等)、アシルオキシ基(具体的
にはアセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等)、アシ
ルアミノ基(具体的にはアセチルアミノ基、ベンゾイル
アミノ基等)、カルバモイル基(具体的にはカルバモイ
ル基、メチルカルバモイル基等)、スルホンアミド基
(具体的にはスルホンアミド基、メチルスルホンアミド
基等)、スルファモイル基(具体的にはスルファモイル
基、メチルスルファモイル基等)、アルコキシカルボニ
ル基(具体的には、メトキシカルボニル基、ブトキシカ
ルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(具体的
にはフェニルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカル
ボニル基等)を挙げることができる。
以下に、前記一般式〔I〕で表わされる本発明に係わる
化合物の代表的具体例を記載する。
(例示化合物) 一般式〔I〕で示される本発明に係わるこれらの化合物
は、例えばケミカルアブストラクト(Chemical Abstrac
ts)(1952年)46巻、8095頁、(1958年)52巻、10210
頁等に記載された方法によって容易に合成することがで
きる。
上記本発明に用いられる化合物の添加量はハロゲン化銀
1モル当り0.1mg〜1000mgの範囲が好ましい。特に、1mg
〜100mgが望ましく通常、水または、メタノール等の溶
剤に0.1〜1%になる様に溶解して用いられる。添加時
期は写真感光材料の製造工程の塗布・乾燥工程以前なら
ば任意の工程で添加しうる。又、該化合物を含有させる
構成層はハロゲン化銀乳剤層が特に好ましいが、中間
層、保護層及び下引層等の構成層に添加含有させてもよ
い。
次に前記一般式〔II〕、〔III〕および〔IV〕で表わさ
れる本発明に係わる化合物の代表的具体例を記載する。
(例示化合物) 上記の本発明に係る化合物は、例えば「ギャゼッタ・シ
ミカ・イタリアナ(Gazzetta Chimica italiana)」(1
927)、57巻、793〜802頁、「ケミカル・アブストラク
ト(Chemical abstracts)」(1947)、41巻、5495頁、
米国特許第2,487,586号明細書、オイゲン・ミューラー
著「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Me
thodender Organischen Chemie)」第4版、(1976)、
Bd.6/1C等に記載された方法によって容易に合成するこ
とができ、また商品として購入することもできる。上記
により得られる本発明に係る化合物は、ハロゲン化銀1
モル当り0.005〜50gの範囲で用いられるが、好ましくは
0.01〜10g程度の添加量である。添加する時に使用され
る溶剤としては、水またはメタノール等があり、添加時
期、含有させる構成層については前記一般式〔I〕で表
わされる化合物の場合と同様である。
本発明における感光材料の構成層は、後述の如くバイン
ダーとしてゼラチン等を使用するものであって、前記の
構成層の他に例えばアンチハレーション層、フィルター
層等をも含むものである。
本発明に係る一般式〔I〕で表わされる化合物および一
般式〔II〕〜〔IV〕で表わされる化合物の少なくとも1
種は、それぞれ前記構成層に別々に添加させてもよい
が、好ましくは同一層に共に添加させることであり、最
も好ましくはハロゲン化銀乳剤層に共に含有せしめるこ
とである。
そして本発明により得られる効果としては、従来技術の
方法とは異なり、写真性能を劣化させることなく画質の
改良をもたらすことにあり、特に優れている効果として
は感度を高め、かつ画質を改良せしめ得る点にある。
本発明に係るハロゲン化銀乳剤に適用できるハロゲン化
銀としては塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、臭沃化
銀、塩沃臭化銀及びこれらの混合物であり、沃臭化銀が
最も望ましい。
本発明に用いるバインダー即ち親水性コロイドとして
は、ゼラチンが最も望ましいが、その他必要に応じて誘
導体ゼラチン、コロイド状アルブミン、寒天、アラビア
ゴム、アルギン酸、セルロース誘導体、アクリルアミ
ド、イミド化ポリアクリルアミド、カゼイン、ビニルア
ルコールポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、加水分解ポリビニルアセテート等のポリマ
ーと併用することができる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は各種の公知の化
学増感剤、分光増感剤、カブリ防止剤、硬調化剤、ゼラ
チン硬膜剤、界面活性剤、膜物性改良剤、増粘剤、網点
向上剤等の添加剤を含有することができる。前記種々の
添加剤を挙げると、化学増感剤としては、例えば、活性
ゼラチン、水溶性金塩、水溶性白金塩、水溶性パラジウ
ム塩、水溶性ロジウム塩、水溶性イリジウム塩等の貴金
属増感剤、硫黄増感剤あるいはセレン増感剤、ポリアミ
ン、塩化第1錫等の還元増感剤等の化学増感剤等により
単独にあるいは併用して化学増感することができる。
本発明によれば、本発明に係る一般式〔I〕および〔I
I〕で表わされる化合物は、上記により還元増感された
ハロゲン化銀粒子または金−イオウ増感されたハロゲン
化銀粒子を含むハロゲン化銀乳剤に添加せしめられた場
合に最も顕著な効果を発揮する。
本発明で用いられる分光増感剤には特に制限はなく、例
えばゼロメチン色素、モノメチン色素、ジメチン色素、
トリメチン色素等のシアニン色素あるいはメロシアニン
色素等の分光増感剤を単独あるいは併用して光学的に増
感することができる。
これらの技術については米国特許第2,688,545号、同第
2,912,329号、同第3,397,060号、同第3,615,635号、同
第3,628,964号明細書、英国特許第1,195,302号、同第1,
242,588号、同第1,293,862号明細書、西独特許(OLS)
第2,030,326号、同第2,121,780号明細書、特公昭43-493
6号、同44-14030号公報等にも記載されている。その選
択は増感すべき波長域、感度等、感光材料の目的、用途
に応じて任意に定めることが可能である。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、他の添加剤を
含むことができる。例えばアザインデン類、トリアゾー
ル類、テトラゾール類、イミダゾリウム塩、テトラゾリ
ウム塩、ポリヒドロキシ化合物等の安定剤やカブリ防止
剤、アルデヒド系、アジリジン系、イノオキサール系、
ビニルスルホン系、アクリロイル系、アルポジイミド
系、マレイミド系、メタンスルホン酸エステル系、トリ
アジン系等の硬膜剤、ベンジルアルコール、ポリオキシ
エチレン系化合物等の現像促進剤、クロマン系クラマン
系、ビスフェノール系、亜リン酸エステル系の画像安定
剤、ワックス、高級脂肪酸のグリセライド、高級脂肪酸
の高級アルコールエステル等の潤滑剤等がある。また、
界面活性剤として塗布助剤、処理液等に対する浸透性の
改良剤、消泡剤あるいは感光材料の種々の物理的性質の
コントロールのための素材として、アニオン型、カチオ
ン型、非イオン型あるいは両性の各種のものが使用でき
る。帯電防止剤としてはジアセチルセルローズ、スチレ
ンパーフルオロアルキルリジウムマレエート共重合体、
スチレン−無水マレイン酸共重合体とp−アミノベンゼ
ンスルホン酸との反応物のアルカリ塩等が有効である。
また膜物性を向上するために添加するラテックスとして
はアクリル酸エステル、ビニルエステル等と他のエチレ
ン基を持つ単量体との共重合体を挙げることができる。
ゼラチン可塑剤としてはグリセリン、グリコール系化合
物等を挙げることができ、増粘剤としてはスチレン−マ
レイン酸ソーダ共重合体、アルキルビニルエーテル−マ
レイン酸共重合体等が挙げられる。
本発明のハロゲン化銀感光材料は、ハロゲン化銀写真乳
剤を、必要により下引層、中間層等を介し、バライタ
紙、ポリエチレン被覆紙、ポリプロピレン合成紙、ガラ
ス紙、セルロースアセテート、セルロースナイトレー
ト、ポリビニルアセタール、ポリプロピレン、たとえば
ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィル
ム、ポリスチレン等の支持体上に公知の方法により塗布
して構成される。
本発明のハロゲン化銀感光材料は白黒写真感光材料、カ
ラー写真材料のいずれでもよく、また一般用、印刷用、
X線用、放射線用等の種々の用途に供されるが、特に、
高感度沃臭化銀写真感光材料として顕著な効果を発揮す
る。
本発明のハロゲン化銀感光材料は通常の露光のほか短時
間乃至閃光露光されてもよく、通常の方法で写真処理が
できる。基本的な写真処理工程は現像工程と定着工程で
あり、この2つの工程は同時に行なってもよい。
以下実施例により本発明を例証するが、これによって本
発明の実施の態様がこれらに限定されることはない。
実施例−1 ハロゲン化銀乳剤1kg中に沃臭化銀(3.0モル%沃化銀含
有)を100gr、ゼラチン40gr含有し硫黄増感および金増
感を行なった高感度ネガ用乳剤に塗布助剤としてサポニ
ンを添加した後26個に分割し、第1表に示した化合物を
同表に示した量だけ添加し、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムベース上に塗布した。更にこのハロゲン化銀
乳剤層の上に保ゴ層として塗布助剤及び硬膜剤を含有す
るゼラチン液を1.5gr/m2になる様塗布、乾燥した。この
様にして得られた試料をJIS法に基づき、KS-1型センシ
トメーター(小西六写真工業株式会社製)により白色露
光を与えたのち現像、定着、水洗及び乾燥を一貫して行
なう事ができる連続搬送式自動現像機にて処理した。
尚、使用した液は下記の通りである。
このようにして得られた各試料についてセンシトメトリ
ーを行い、得られた写真特性を第1表に示した。なお表
中に示す感度は比較試料(試料番号−1)の感度を100
とする相対感度値である。
又、第1表に示した画質性は濃度0.8における現像銀粒
子の荒れ具合を目視判定したものである。尚、○は良
好、△は普通または使用に耐えない程度を示したもので
あり、これらの記号を2つ併記したものは各記号の中間
評価を示す。
上記表が示すように、本発明に係る化合物の組合わせ使
用による本発明の試料(試料No.19〜21)は、比較用の
試料に比較して、高感度でかつカブリが抑制され、さら
に画質が改良されていることがわかった。
実施例−2 一般式〔I〕〜〔IV〕で表される化合物として下記第2
表に記載の化合物を使用した外は実施例−1と同様の実
験を行った(試料No.27〜53)。その結果を実施例−1
の試料No.1の結果と共に下記第2表に示す。
第2表から、一般式〔I〕〜〔IV〕の各一般式内の種々
の化合物において本発明の効果が得られることが分か
る。
発明の効果 一般式〔I〕で表わされる化合物および一般式〔II〕〜
〔IV〕から選ばれた少くとも1種の化合物を組合わせ含
有せしめた感光材料は、写真特性の劣化を伴なうことな
く、画質を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 清 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−110337(JP,A) 特開 昭56−83738(JP,A) 特公 昭49−8334(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕で示される化合物と、下
    記一般式〔II〕、〔III〕および〔IV〕で示される化合
    物から選ばれる化合物の少なくとも1種とを含有するこ
    とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式〔I〕 一般式〔II〕 一般式〔III〕 一般式〔IV〕 〔式中、Xは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウ
    ムイオン、 (ここでR11およびR12は各々水素原子、ヒドロキシ基、
    または炭素原子数1〜4のアルキル基を表わし、M1およ
    びM2は各々水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム
    イオンまたは炭素原子数1〜4のアルキル基を表わし、
    qおよびrは1〜8の整数を表わす)を表わし、Lは−
    CO−基、−COO−基、−SO2−基、−NHCO−または−NHSO
    2−基を少くとも1つ含む2価の基を表わし、R1は、置
    換基を有してもよい炭素原子数1〜18の脂肪族基、それ
    ぞれ置換もしくは非置換のフェニル基もしくはナフチル
    基、または窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
    れる少なくとも1つを有する5員もしくは6員の複素環
    残基を表わす。 R2、R3、R4、R5、R6およびR7は各々水素原子、それぞれ
    置換もしくは非置換のアルキル基またはアシル基を表わ
    し、R8、R9およびR10は各々水素原子、ハロゲン原子、
    それぞれ置換もしくは非置換のアルキル基、アリール
    基、アシル基、アミノ基、アルキルチオ基、アルコキシ
    基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシカ
    ルボニル基、スルホンアミド基、カルボキシル基、ホル
    ミル基、スルホ基またはカルバモイル基を表わし、m、
    nおよびpは各々1〜3の整数を表わす。〕
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