JPH0739807A - ダイコーティング方法 - Google Patents
ダイコーティング方法Info
- Publication number
- JPH0739807A JPH0739807A JP19124793A JP19124793A JPH0739807A JP H0739807 A JPH0739807 A JP H0739807A JP 19124793 A JP19124793 A JP 19124793A JP 19124793 A JP19124793 A JP 19124793A JP H0739807 A JPH0739807 A JP H0739807A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- coating
- paint
- width
- manifold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
ィングに際し、金属板の全幅に亘り均一な厚さの塗膜を
形成する。 【構成】 塗料を受入れるマニホールドと、このマニホ
ールドから塗料の吐出端に至る偏平な流路を有し、且つ
この流路の幅が下流に向って拡大しているダイを用いて
塗布を行なう。 【効果】 金属板の両端部で塗膜が厚くなるという不都
合を解消することができる。
Description
特に金属シートに所謂オポジット方式で塗料を塗布する
ダイコーティング方法に関するものである。
ませ、塗料、接着剤などの塗布を行なう所謂ダイコーテ
ィング方法は、各種の産業分野で広く用いられている。
このダイコーティング方法には、大別して、走行してい
るシートを支持体上に支持した状態、通常はバックアッ
プロールに走行しているシートを部分的に巻回した状態
で塗布を行なうオポジット方式(図3参照)と、支持体
上に支持されていないシートに塗布を行なうフリースパ
ン方式(図4参照)とがある。また、被塗布物であるシ
ートとしては従来は紙やプラスチックシート等が専ら対
象とされていたが、現在ではアルミニウムシートや亜鉛
メッキ鋼板等の金属シートも対象とされるようになって
きている。
用のロールコーティングに比して、高粘度の塗料を使用
できるので溶剤の使用量を節減できること、及び塗装作
業中に溶剤が揮散して塗料の性状が変化することがない
という利点がある。
る塗装に際しての問題点の一つは、塗布により形成され
る塗膜の厚さを、シートの全幅にわたって均一にするの
が困難なことである。塗膜の厚さは基本的にはダイの先
端(即ち塗料の吐出端)とシートとの間隙により規定さ
れるので、ダイの先端をその全幅に亘り平滑として凹凸
を無くし、且つシートに張力をかけてシートに所謂たる
み等が生じないようにすれば、塗膜の厚さはシートの全
幅に亘り均一となることが期待される。
ルに部分的に巻回させつつ走行させ、このバックアップ
ロール上の金属シートにダイから塗料を塗布するオポジ
ット方式で塗装を行なう場合には、往々にしてシートの
端部で塗膜の厚さが厚くなる現象が生ずる。本発明はこ
のような現象を軽減ないしは解消することのできる塗装
方法を提供せんとするものである。
ット方式による金属シートへの塗料の塗布に際して金属
シートの端部で塗膜が厚くなる現象は、マニホールドか
ら塗料の吐出端に向けて幅の拡大した塗料流路を有する
ダイを用いて塗装を行なうことにより軽減ないしは解消
することができる。
発明はオポジット方式による金属シートへの塗料の塗布
方法の改良に関するものである。オポジット方式は公知
であり、この方式では図3に示すように、金属シートを
バックアップロールに部分的に巻回しつつ走行させ、バ
ックアップロール上の金属シートにダイの吐出端を臨ま
せて塗装を行なう。金属シートとしては各種のものを対
象とし得るが、鋼板、亜鉛メッキ鋼板やアルミニウム板
などが代表的なものである。なお本明細書においてアル
ミニウム板とは、純アルミニウム板以外にアルミニウム
に種々の元素を添加したアルミニウム合金板も意味する
ものとする。金属シートの幅は生産性の観点から広い方
が好ましく、通常は700mm以上であるのが好まし
い。金属シートの幅の上限は、ダイの製作上の制約によ
り規定される。すなわちダイの長さ(=塗布幅)が大き
くなるにつれて、ダイの先端(=吐出端)をその全長に
亘って凹凸なく平滑に仕上げるのが困難となるからであ
る。このような工作精度の関係で、現状ではダイの最大
長さは1500〜2000mmが実用的な限界であろ
う。金属シートの厚さは通常0.1〜0.5mm程度で
ある。張力をかけて金属シートをバックアップロールに
定着させるので、アルミニウム板の如き軟かい金属では
比較的厚いものも対象とすることができるが、亜鉛メッ
キ鋼板の如き硬い金属では比較的薄いものが対象とされ
る。金属シートの走行速度は任意であるが、生産性の向
上の観点からできるだけ速度を大きくするのが好まし
い。通常は10〜80m/分程度である。
如く、上刃、下刃、および両側面板(図示せず)から成
るものが用いられる。ダイの内部には、外部から塗料を
受入れてその全幅に亘って均一に送り出すマニホールド
と、マニホールドから送り出された塗料をダイの先端
(=塗料の吐出端)まで導く偏平な流路が形成されてい
る。流路の長さは通常20〜100mmであり、流路の
上下の間隔(すなわち上刃と下刃との間隙)は通常20
0〜500μmである。
塗料の流路の幅がマニホールドから吐出端に向けて拡大
している、すなわち流路の端部が下流に向って拡がって
いるのが特徴である。流路は、図2に示す如く、通常は
マニホールドから吐出端まで直線状に拡がっているが、
場合によっては途中から拡がっていてもよい。拡がりの
角度(α)は、用いる塗料の性状や流路における塗料の
流速などによっても異なるが、通常は3〜30度であ
り、好ましくは5〜15度である。この角度が小さ過ぎ
ると金属シート端部における塗膜の厚さが厚くなるのを
軽減するという効果が十分に発現しない。逆に角度が大
き過ぎると端部における塗膜の厚さが他の部分よりも薄
くなってしまう。なお図2では、ダイそのものが拡大し
た流路を有するように製作されているが、一般的には拡
大角度を可変とするため、流路そのものはダイの全幅に
亘って一定の幅で形成しておき、使用時に流路の両端部
に所定の拡大角度を有する挟み板を挿入して上刃と下刃
とで固定するようにするのが有利である。
て拡大すると、何故に金属シート端部における塗膜の厚
さが厚くなるのを軽減できるかは不明であるが、プラス
チックシート等に比して硬くて剛性が大きいという金属
シートの特性が関与しているものと思われる。すなわち
金属シートに張力をかけてバックアップロールに部分的
に巻回させる際に、金属シートは剛性が大きいのでその
端部はロールに密着してもその他の部分はロールに密着
し難いので、バックアップロール上の金属シートとダイ
の吐出端との間隙は端部において広く、それに続く部分
において狭くなっているものと考えられる。このような
状態にあるところに、流路の幅の拡大の無い従来のダイ
を用いて塗装を行なうと、ダイ内部における塗料の流れ
は吐出端における抵抗の小さい端部に向うものが多くな
り、シート端部における塗膜厚さが厚くなるものと考え
られる。これに対し本発明に従って流路の幅の拡大の有
るダイを用いて塗装を行なうと、ダイ内部における塗料
の流れは同じく端部に向うものが多いが、端部では流路
自体が拡大しているので、流路の単位断面積当りの塗料
の流量は増加せず、シート端部における塗膜厚さが厚く
なるという現象が避けられるものと考えられる。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
時に限定されるものではない。図3に示すオポジット方
式によりアルミニウム板(厚さ0.5mm、幅1244
mm)に塗装を行なった。ダイとしては図2に示す形状
(ダイの長さ1350mm、マニホールドの直径20m
m、マニホールドから吐出端に至る塗料流路の長さ50
mm、流路の間隙270μm、流路の拡大角度10度)
のものを用いた。塗料としてはフッ素系塗料(固形分5
0重量%)を用いた。
ち20m/分で走行させつつ、ダイから塗料を吐出して
厚さ52μmの塗膜を形成した。この塗膜を230℃で
乾燥・固化させたのち、その幅方向の塗膜厚さを測定し
たところ図6の如き結果が得られた。ダイとして流路の
拡大の無い従来型のものを用いた以外は上記と全く同様
にして行なった結果は図5に示す通りであり、本発明方
法によれば端部において塗膜厚さが厚くなるという現象
を回避できることが明らかである。
でダイコーティングするに際して、金属板の両端部の塗
膜が厚くなるという不都合を回避することができる。
図(但し両側面板は取外されている)である。
示す。
を示す。
装を行なった場合の膜厚分布の1例である。縦軸は膜厚
(μm)、横軸は塗膜幅(mm)である。
いて塗装を行なった場合の膜厚分布の1例である。縦軸
は膜厚(μm)、横軸は塗膜幅(mm)である。
Claims (5)
- 【請求項1】 金属シートをバックアップロールに部分
的に巻回させつつ連続的に走行させ、このバックアップ
ロール上の金属シートに、塗料を受入れるマニホールド
と、このマニホールドから塗料の吐出端に至る偏平な塗
料流路とを有するダイを用いて塗料を塗布するダイコー
ティング方法において、マニホールドから吐出端に向け
て幅が拡大した塗料流路を有するダイを用いることを特
徴とする方法。 - 【請求項2】 マニホールドから吐出端に向う塗料流路
の幅の拡大角度が3〜30度であることを特徴とする請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】 マニホールドから吐出端に向う塗料流路
の幅の拡大角度が5〜15度であることを特徴とする請
求項1記載の方法。 - 【請求項4】 塗料の塗布厚さが10〜55μmである
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項5】 金属シートが厚さ0.1〜0.5mmで
幅が700mm以上のアルミニウムシートであることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5191247A JP2544889B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | ダイコ―ティング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5191247A JP2544889B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | ダイコ―ティング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0739807A true JPH0739807A (ja) | 1995-02-10 |
JP2544889B2 JP2544889B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=16271357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5191247A Expired - Fee Related JP2544889B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | ダイコ―ティング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544889B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10156255A (ja) * | 1996-11-27 | 1998-06-16 | Tokyo Electron Ltd | 塗布膜形成装置 |
JP2006305548A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-11-09 | Toppan Printing Co Ltd | 塗布装置および塗布方法 |
US8241227B2 (en) | 2009-03-05 | 2012-08-14 | Olympus Medical Systems Corp. | Biopsy tissue sampling treatment instrument |
JP2020054939A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 日本ゼオン株式会社 | 長尺複層フィルムの製造方法及び長尺複層フィルム |
-
1993
- 1993-08-02 JP JP5191247A patent/JP2544889B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10156255A (ja) * | 1996-11-27 | 1998-06-16 | Tokyo Electron Ltd | 塗布膜形成装置 |
JP2006305548A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-11-09 | Toppan Printing Co Ltd | 塗布装置および塗布方法 |
US8241227B2 (en) | 2009-03-05 | 2012-08-14 | Olympus Medical Systems Corp. | Biopsy tissue sampling treatment instrument |
JP2020054939A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 日本ゼオン株式会社 | 長尺複層フィルムの製造方法及び長尺複層フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2544889B2 (ja) | 1996-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6380872A (ja) | 塗布方法及び装置 | |
JP4185999B2 (ja) | 張力上昇ナイフコーティング法 | |
JP2544889B2 (ja) | ダイコ―ティング方法 | |
JPH01307471A (ja) | 塗布方法 | |
JP3291822B2 (ja) | 塗布装置 | |
JPH0640990B2 (ja) | 塗布方法 | |
JP2001286805A (ja) | 塗工剤供給ノズル | |
JPH01231969A (ja) | 塗布方法 | |
JP4458570B2 (ja) | ダイヘッド | |
JPH10290946A (ja) | 塗布方法及び塗布装置 | |
JPH0671571B2 (ja) | 塗布方法及び装置 | |
JP2637892B2 (ja) | アモルファス金属リボン | |
JP2918778B2 (ja) | 塗布装置 | |
JP2563732B2 (ja) | ノズル | |
JP4956886B2 (ja) | 帯状体の予備塗装方法及びその装置 | |
JP2001170544A (ja) | 塗布装置 | |
JP3439524B2 (ja) | 塗布装置 | |
JPH06154687A (ja) | ノズル | |
JP2686888B2 (ja) | 塗装鋼板製造設備 | |
JPH11147061A (ja) | 塗布装置 | |
JP2003088790A (ja) | 塗布装置 | |
JPH0639342A (ja) | 金属ウエブの連続塗装方法 | |
JPH11169770A (ja) | 塗布装置 | |
JP3477882B2 (ja) | ダイコーティング方法 | |
JP2002126598A (ja) | エクストルージョン塗布方法における塗布巾規制方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 Year of fee payment: 12 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725 Year of fee payment: 13 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 14 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 14 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 15 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725 Year of fee payment: 16 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725 Year of fee payment: 17 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |