JP2001170544A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP2001170544A
JP2001170544A JP2000302351A JP2000302351A JP2001170544A JP 2001170544 A JP2001170544 A JP 2001170544A JP 2000302351 A JP2000302351 A JP 2000302351A JP 2000302351 A JP2000302351 A JP 2000302351A JP 2001170544 A JP2001170544 A JP 2001170544A
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JP
Japan
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coating
lip
tip
downstream
upstream
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Pending
Application number
JP2000302351A
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English (en)
Inventor
Tomohito Shimizu
智仁 清水
Kazutada Yamamoto
一公 山本
Mitsuyoshi Suzuki
三善 鈴木
Shigeo Onoda
茂男 小野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、上流側リップでのメニスカスの静
的接液線位置が安定し、上流側メニスカスが安定保持さ
れ、非常に蒸発速度の速い溶剤系溶媒の塗布液での長時
間塗布においても上流側リップの先端で塗布液が乾燥固
化することが無いため塗布不良を起こすことなく常に安
定した塗布を行うことができ、また上流側リップ先端形
状を曲面形状とすることで巾方向に均一な塗布膜を塗布
することができる。 【解決手段】 本発明に係る塗布装置において、下流側
リップ(12)に対向し、上流側リップ(11)のスロ
ット面(17)からの延長線と上流側リップ(11)の
スロット面(17)に対向する傾斜面(18)からの延
長線が鋭角に交わる上流側リップ(11)の先端部は、
曲率半径0.01mm〜0.5mmの曲面形状を成す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗布装置に関し、特
にプラスチックフィルム、紙、金属箔等の可撓性支持体
又は被塗布体(以下ウェブと称す)に、種々の塗料を塗
布する塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェブに塗布液を塗布する塗布装
置としては、ロール型塗布装置、ビード型塗布装置、ス
ライドコート型塗布装置、バー塗布装置、ダイ型塗布装
置等があるが、本発明が対象とするのはダイ型塗布装置
のように、塗布液を塗布ヘッドのスロットから適宜圧力
にて吐出する塗布装置である。
【0003】この種の塗布方法及び塗布装置において、
非常に乾燥の速い塗布液を長時間に渡り塗布する場合、
ノズル上流側のリップ先端形状がバックアップロールも
しくはウェブに対して対向する面状の形状を持つため
に、上流側リップ先端部とウェブで形成されるメニスカ
スの静的接液線位置が給液量変動、バックアップロール
の回転振れ等に伴い上流側リップ面をウェブ進行方向前
後に移動する。そのため、上流側リップ面で塗布液が乾
燥固化し長時間の連続塗工を行った場合にはリップ面へ
の液の固化物付着によるスジむらの発生、膜厚変動、塗
布の不安定化、または固化物の流失による塗布膜への固
化物不着等の塗膜不良が発生するという問題点がある。
【0004】また、この種の塗布方法及び塗布装置は一
般的には0.5m〜2.0mのウェブの巾に対応した広
い巾方向寸法を持っている。そのために、スロット巾方
向に均一に液を吐出させることは非常に難しくその結
果、その巾方向にわたって精度の良い均一な塗布膜厚を
得ることが難しいという問題があった。
【0005】そこで、巾方向にわたって精度の良い均一
な塗布膜厚を得られないという問題を解決するために、
塗布ノズルの液吐出口の狭広を巾方向にわたり可変でき
るような補助具を付けたり、ノズル内部の液流路を液吐
出口より巾方向にわたり均一な吐出量が得られるような
設計を行っていた。しかしながら、液吐出口を補助具に
よる調整では長時間の調整が必要となり、ノズル内部の
液流路設計は非常に複雑であり、巾方向に均一吐出が得
られるノズルでは、塗工領域が非常に狭い領域に限定さ
れてしまい塗布条件の変化に対応できない。
【0006】また、特開平4−190870号公報、特
開平6−154690号公報に提案されている塗布方法
においては吐出直前にスロットの厚み方向の間隔を徐々
に広げるような形状とすることで、ウェブへの液付け直
近でのノズル巾方向の液圧を均一化することで、巾方向
の塗布膜厚を均一にしている。また、特開平4‐190
870号公報には、上流側リップ形状としてスロット厚
み方向の間隔を徐々に広げるような形状とし、上流側リ
ップ厚みを0.2mm〜5.0mmとした塗布装置が提
案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の従来例においても、ノズル上流側のリップ先端形状が
バックアップロールもしくはウェブに対し対向する面状
の形状を持つため、蒸発速度の非常に速い溶剤系溶媒の
塗布液の場合、上流側リップ面で塗布液が乾燥固化し長
時間の連続塗工を行った場合にはリップ面への液の固化
物付着によるスジむらの発生、膜厚変動、塗布の不安定
化、または、固化物の流失による塗布膜への固化物付着
等の塗膜不良が発生するという問題は解決できない。ま
た、特開平4−190870号公報に提案されている塗
布装置においては、ノズル上流側リップ上流端と下流側
リップに対向する傾斜面との成す角が鈍角でウェブと対
向する面を持ち、かつ上流側リップのスロット面側形状
がスロット厚み方向に徐々に広がるような形状を成して
いるため、給液変動、基材搬送速度変動等に伴い上流側
メニスカスの安定保持させる、いわゆるピン止め効果が
得られず、静的接液線位置が安定せず、蒸発速度の非常
に速い溶剤系溶媒の塗布液の場合、上流側リップで塗布
液が乾燥固化し長時間の連続塗工を行った場合には、前
記同様塗膜不良が発生するという問題は解決できない。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に鑑みなされ
たものであり、下流側リップに対向し、上流側リップの
スロット面からの延長線と上流側リップのスロット面に
対向する傾斜面からの延長線が鋭角に交わる上流側リッ
プ先端部は、曲率半径0.01mm〜0.5mmとする
ことで、上流側リップでのメニスカスの静的接液線位置
が安定し、上流側メニスカスが安定保持され、非常に蒸
発速度の速い溶剤系溶媒の塗布液での長時間塗布におい
ても上流側リップの先端で塗布液が乾燥固化することが
無いため塗布不良を起こすことなく常に安定した塗布を
行うことができ、また上流側リップ先端形状を機械加工
により曲面形状とすることで、ノズル巾方向(基材巾方
向)に渡り上流側リップ先端形状を均一、かつ高い真直
度とすることで、巾方向に高い膜厚均一性が得られる塗
布装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、連続的に走行する可撓性被塗布体を支持するバッ
クアップロールの巾方向に延び、かつ互いに対向する上
流側リップの先端部と下流側リップの先端部とによって
形成される塗布ノズルから塗布液を吐出してバックアッ
プロールに支持される可撓性被塗布体の表面に塗布す
る、本発明に係る塗布装置によれば、下流側リップに対
向し、上流側リップのスロット面からの延長線と上流側
リップのスロット面に対向する傾斜面からの延長線が鋭
角に交わる上流側リップ先端部は、曲率半径0.01m
m〜0.5mmとすることに特徴がある。また、下流側
リップに対向し、上流側リップのスロット面からの延長
線と上流側リップのスロット面に対向する傾斜面からの
延長線とが交わる角度を15°〜85°としたことによ
り、上流側メニスカスを安定に保持でき、塗布液の乾燥
固化等が原因となる塗布不良の発生を防ぎ良好な塗布膜
を形成することができる。上述のように、上流側リップ
先端部形状を曲率半径0.01mm〜0.5mmの曲面
形状としたことにより、ノズル巾方向上流側リップ先端
部形状を均一に加工製作することができ、塗布膜巾方向
の塗布膜を均一に形成することができる。
【0010】更に、上流側リップの先端部から可撓性被
塗布体の表面までの距離を0.05mm〜0.2mmと
したことにより、巾方向の塗布膜厚を均一にすることが
できる。
【0011】また、バックアップロールの可撓性被塗布
体の巾方向に延びた部材の先端部が上流側リップの先端
部より突き出てかつ当該部材と上流側リップにおける下
流側リップに対向する面との成す角度が鈍角となるよう
に設けたことによっても、上流側メニスカスを安定に保
持でき、塗布液の乾燥固化等が原因となる塗布不良の発
生を防ぎ良好な塗布膜を形成することができる。
【0012】更に、上流側リップに対向する下流側リッ
プの先端部はスロットの開口巾が広がる曲面又は多段階
的に傾斜角が異なる平面を有することにより、塗布ノズ
ル先端部に液溜りを形成してスロット内の液流れ抵抗を
徐々に緩和させ、液吐出直前でのスロット内での液圧低
下が図られ、塗布ノズルの巾方向での液圧を均一化する
ことで巾方向の塗布膜厚を均一にすることができる。
【0013】また、下流側リップの下流端部は、可撓性
被塗布体の表面と平行に対向する平面を有することによ
り、下流側リップの下流端部での液剪断流れをクエット
な流れにすることができ、より液吐出直前でのスロット
内での液圧低下が図られ、塗布ノズルの巾方向での液圧
を均一化することで巾方向の塗布膜厚を均一にすること
ができる。
【0014】更に、下流側リップの曲面の曲率半径を
0.5mm〜10mmとしたことにより、塗布ノズル先
端部に液溜りを形成して、塗布ノズルの巾方向での液圧
を均一化することで巾方向の塗布膜厚を均一にすること
ができる。
【0015】また、下流側リップの下流端部の平面にお
ける可撓性被塗布体の進行方向の長さを0.5mm〜1
0mmとしたことにより、又は塗布ノズルに連通するス
ロットの開口巾を0.05mm〜2.0mmとしたこと
により、あるいは下流側リップの先端の巾方向の真直度
を0.01mm以下とすることにより、巾方向の塗布膜
厚を均一にすることができる。
【0016】更には、下流側リップには可撓性被塗布体
に対向して塗布液に接する面が形成され、当該形成され
た面の下流端と該下流端に対向する可撓性被塗布体との
距離をGc、可撓性被塗布体に塗布した直後の湿潤状態
の塗布膜厚をh∞とすると、距離Gcが0.20<h∞
/Gc<0.75の範囲を満たすように設定されること
により、巾方向の塗布膜厚を均一にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】連続的に走行する可撓性被塗布体
を支持するバックアップロールの巾方向に延び、かつ互
いに対向する上流側リップの先端部と下流側リップの先
端部とによって形成される塗布ノズルから塗布液を吐出
してバックアップロールに支持される可撓性被塗布体の
表面に塗布する塗布装置において、下流側リップに対向
し、上流側リップのスロット面からの延長線と上流側リ
ップスロット面に対向する傾斜面からの延長線が鋭角に
交わる上流側リップ先端部は、曲率半径0.01mm〜
0.5mmとする。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例に係る塗布装置
を示す部分断面図である。同図において、本実施例に係
る塗布装置は上流側リップ11及び下流側リップ12を
含んで構成されている。上流側リップ11の先端部と、
当該上流側リップ11に対向する位置に設けられた下流
側リップ12の先端部とによって塗布ノズルを形成し、
更に当該塗布ノズルに連通する、塗布巾方向における塗
布量の均一化を図るためのスロット13が形成されてい
る。また、そのスロット13に連通して塗布液を保持す
るマニホールド14が設けられている。更に、図1の
(a)中で一点鎖線で囲まれた部分の拡大図に示すよう
に、上流側リップ11のバックアップロール15へ向か
い、かつ下流側リップに対向し、上流側リップのスロッ
ト面17からの延長線と上流側リップスロット面に対向
する傾斜面18からの延長線が鋭角に交わる上流側リッ
プ先端部cは、曲率半径0.01mm〜0.5mmの曲
面形状に加工されており、給液量変動やウェブ搬送速度
変動等があった場合でも、静的接液線位置を安定化させ
るいわゆるピン止め効果により上流側メニスカスが安定
保持される。よって、常に給液装置(図示しない)より
給液された新鮮な液が下流側リップ12への方向に流れ
塗布されることになり、上流側リップ11での液の乾燥
固化に伴う塗布不良を防ぐことが可能となる。ここで、
図1の(a)に示される上流側リップスロット面17か
らの延長線と上流側リップスロット面に対向する傾斜面
18からの延長線が鋭角に交わる上流側リップ先端部c
は、曲率半径0.01mm〜0.5mmの曲面形状とす
ることで、上流側メニスカスを安定に保持することがで
き、塗布液の乾燥固化等が原因となる塗膜不良の発生を
防ぎ良好な塗布膜を得ることが可能となる。上流側リッ
プ11の先端cの曲率半径を0.01mm未満にすると
加工上、巾方向均一な先端の真直度及び曲率のばらつき
を小さくすることが非常に難しい。上流側リップ11の
先端cの曲率半径を0.5mmより大きくしてしまうと
上流側メニスカスを保持するための上流側リップ11の
先端でのピン止め効果が得られなくなる。好ましくは、
塗布速度、塗布液物性等の塗布条件にもよるが、上流側
リップ11の先端cの曲率半径を0.05mm〜0.3
mm程度にすることが望ましい。
【0019】上流側リップ先端部cを曲率半径0.01
mm〜0.5mmの曲面形状とすることで、ノズル巾方
向(基材方向)に渡り上流側リップ先端形状を均一に加
工製作することが可能となり、巾方向に高い膜厚均一性
を得ることが可能となる。また、図1の(b),
(c),(d)に示すように上流側リップ先端の曲面形
状は上流側リップのスロット面17と上流側リップスロ
ット面に対向する傾斜面18を連続的な曲面にしても良
いし、非連続な曲面にしても良く、曲面を有していれば
特にその形状は問わない。また、図2の(a)に示すよ
うに上流側リップ11の先端部に突き出るようにエッジ
部材21を取付け、又は図2の(b)に示すように上流
側リップ11の先端部に突き出るように板部材22を取
付ける。このいずれの場合でも、部材と上流側リップ1
1における下流側リップ12に対向する面との成す角度
が鈍角となるように設ける。つまり、上流側メニスカス
が安定保持できるよう上流側リップ先端の形状がエッジ
となるようであれば、同様の効果が得られる。なお、ノ
ズルの保持姿勢については、マニホールド、スロットか
らの液吐出方向がほぼ垂直からほぼ水平と特にその保持
姿勢は問わない。
【0020】また、図1の(a)に示される上流側リッ
プ11は下流側リップ12に対向し、上流側リップ11
のスロット面17からの延長線と上流側リップ11のス
ロット面17に対向する傾斜面18からの延長線とが交
わる角度を15°〜85°とすることで、上流側メニス
カスを安定に保持することができ、塗布液の乾燥固化等
が原因となる塗膜不良の発生を防ぎ良好な塗布膜を得る
ことが可能となる。上流側リップ11の先端角度を15
°より小さくすると、加工上、巾方向均一な先端真直度
を出すのが非常に難しい。上流側リップ11の先端角度
を85°より大きくしてしまうと上流側メニスカスを保
持するための上流側リップ11の先端でのピン止め効果
が得られなくなる。好ましくは、塗布速度、塗布液物性
等の塗布条件にもよるが、上流側リップ11の先端の下
流側リップ12に対向し、上流側リップ11のスロット
面17からの延長線と上流側リップ11のスロット面1
7に対向する傾斜面18からの延長線とが交わる角度を
30°から60°にすることが望ましい。
【0021】更に、図1の(a)に示される上流側リッ
プ11の先端からバックアップロール15に巻きまわし
て走行しているウェブ表面までの距離bを0.05mm
から0.2mmとすることで、巾方向の塗布膜厚を均一
にすることが可能である。上流側リップ11の先端から
ウェブ表面までの距離を0.05mm未満にすると、塵
や埃等の異物が上流側リップとウェブとの間に捕捉され
やすくなり、ウェブ切断又は塗膜不良が発生しやすくな
る。上流側リップ11の先端からウェブ表面までの距離
を0.2mmより大きくすると、塗膜液の表面張力の大
きさにもよるが、上流側リップ11とウェブ表面との間
のメニスカスが形成されにくく塗布液の上流側リップ1
1からのバックフローが発生しやすくなる。好ましく
は、塗布速度、塗布液物性等の塗布条件にもよるが、上
流側リップ11からウェブ表面までの距離bを0.05
mmから0.15mm程度にすることが望ましい。
【0022】また、図1の(a)に示される吐出直前の
スロット厚み方向の間隔を徐々に広げるよう、下流側リ
ップ12のバックアップロール14へ向かい、かつ上流
側リップ11に対向するリップ先端を曲面に形成するこ
とで、塗布ノズル先端部に液溜りを形成し、スロット内
の液流れ抵抗を徐々に緩和させ、液吐出直前でのスロッ
ト内での液圧低下、ノズル方向での液圧を均一化するこ
とで、巾方向の塗布膜厚を均一にすることが可能とな
る。さらに、図1の(a)の破線の円で囲んで示す位
置、つまり下流側リップ12の下流端にバックアップロ
ール15若しくはウェブ表面と平行に対向する平面に施
すことで、下流側リップ12の下流端での液剪断流れを
クエット流れにすることができ、液吐出直前でのスロッ
ト内での液圧低下がより一層図られ、巾方向の塗布膜厚
を均一にすることが可能となる。この時、ノズル巾方向
の真直度は高精度の方が望ましい。なお、図3の図中破
線の円で示したように、下流側のリップの形状を多段階
的に傾斜角が異なる平面で作成しても同様の効果かが得
られる。また、ノズル内部の液マニホールド形状につい
ては、その形状を問わない。
【0023】更に、図1の(a)に示される下流側リッ
プ12の曲面の曲率半径Rを0.5mmから10mmと
することで、塗布部に液溜りを形成し、ノズル巾方向計
量部液圧を均一化し巾方向の塗布膜厚を均一にすること
が可能である。下流側リップ12の曲面の曲率半径Rを
0.5mm未満にすると、ノズル巾方向液吐出均一化の
ためのノズル内部液流路設計が難しくなり、液吐出直前
でのスロット内での巾方向液圧が均一にならず、巾方向
の塗布膜厚も均一にならない。下流側リップ12の曲面
の曲率半径Rを10mmより大きくすると、下流側リッ
プ12の下流端から上流側リップ11の先端までの距離
が長くなってしまい、上流側リップ11の先端からバッ
クアップロール15に支持されているウェブ表面までの
距離が大きくなってしまう。そのため、上流側メニスカ
スを形成するためには上流側リップ11の先端の位置高
さを下流側リップ12の先端の位置高さよりも高くする
必要がある。しかし、液粘度が低く、蒸発速度の非常に
速い塗布液の場合には、上流側リップ11の先端でメニ
スカスが形成されず、上流側のスロット壁面よりウェブ
に濡れてしまい、その結果メニスカスを形成させてウェ
ブに濡れる場合に比べて大きな液面を持つことになる。
特に、蒸発速度が非常に速い塗布液の場合には、乾燥固
化等の問題が発生し、スジ等の塗布不良が発生する。よ
って、好ましくは、塗布速度、塗布液物性等の塗布条件
にもよるが、下流側リップ12の曲面の曲率半径Rは1
mmから5mmが望ましい。
【0024】また、下流側リップ12の下流端にウェブ
表面と平行に対向する平面のウェブ進行方向長さaを
0.5mmから10mmとすることで、巾方向の塗布膜
厚を均一にすることが可能である。下流側リップ12の
下流端に、ウェブ表面と平行に対向する平面のウェブ進
行方向長さaを0.5mm未満にすると、下流端での液
流れがクエット流れにならず、塗布膜計量部が不安定に
なり易く、巾方向に均一な塗布膜が得られない。また、
下流側リップ12の下流端にウェブ表面と平行に対向す
る平面のウェブ進行方向長さaを10mmより大きくす
ると下流側リップ12の下流端にウェブ表面と平行に対
向する平面とウェブ表面との間の液流動が不安定にな
り、ノズル巾方向に均一な塗布膜が得られない。よっ
て、好ましくは、塗布速度、塗布液物性等の塗布条件に
もよるが、下流側リップ12の下流端のウェブ表面と平
行に対向する面のウェブ進行方向長さaは1mmから5
mm程度が望ましい。
【0025】更に、図1の(a)に示されるように、ス
ロット13の開口巾eを0.05mmから2.0mmと
することで、巾方向の塗布膜厚を均一にすることが可能
である。スロット13の開口巾eを0.05mm未満に
すると、塗布液の粘度等の液物性にもよるが、分散液の
場合等では液の凝集等によりスロット13内での液つま
り等のトラブルが発生する。スロット13の開口巾eを
2.0mmより大きくすると、塗布液のノズルへの供給
位置にもよるが、十分な整流効果が得られない。
【0026】また、ノズル巾方向の下流側リップ12の
巾方向真直度を0.01mm以下にすることで巾方向の
塗布膜厚を均一にすることが可能である。ノズル巾方向
の下流側リップ巾方向真直度を0.01mmより大きく
すると、下流側リップ12とウェブ表面との距離がノズ
ル巾方向でばらつきが大きくなり、ノズル巾方向の塗布
膜を均一にすることはできない。また、ノズル巾方向の
下流側リップ12の巾方向の真直度を0.01mm以下
にする方法は、図1のように補助具16を使用したり、
加工精度だけで真直度を維持しても、特にその方法は問
わない。好ましくは、ノズル巾方向の下流側リップ12
の巾方向の真直度は一般的なダイ塗工で塗布される湿潤
状態の膜厚の10%以下にするのが望ましく、本実施例
の下限の湿潤状態膜厚を20μmと考えた場合には、
0.002mm以下にすることが望ましい。
【0027】更に、下流側リップ12にはウェブ表面に
対向して塗布液に接する面が形成され、形成された面の
下流端と該下流端に対向する前記バックアップローラと
の距離をGcとし上記ウェブに塗布した直後の湿潤状態
膜厚をh∞とすると、上記Gcを
【0028】0.20<h∞/Gc<0.75
【0029】の範囲に設定することで巾方向均一な塗布
膜を得ることが可能となる。
【0030】h∞/Gcを0.20より小さく設定する
と、塗布液物性、塗布速度にもよるが、バックアップロ
ール15の振れ、ウェブ搬送速度バラツキ、給液量バラ
ツキの影響を受けやすくなり、安定した塗布膜が成膜で
きない。h∞/Gcを0.75より大きく設定すると、
塗布液物性、塗布速度にもよるが、ノズル先端での液圧
水準が上昇してしまい、上流側リップ11の先端より上
流側に塗布液がバックアップフローして安定した塗布膜
が成膜できない。
【0031】ここで、図1の本実施例の実験例と図4及
び図5に示す比較例を比較し、下記の表に比較した結果
を示す。
【0032】〔実験例1〕以下に本実施例の実験例1に
おける塗布条件を示す。 a:1mm b:0.075mm c:0.05mm d:45° e:0.2mm R:3mm Gc:0.13mm h∞:0.065mm 塗布液:アクリレート系紫外線硬化型樹脂液 溶媒 酢酸エチル、固形分濃度 65重量% 粘度 0.013Pa・s(960s 1時) 塗布巾:220mm 塗布速度:50m/min バックアップロール外径:300mm ウェブ:ポリエステルフィルム 厚さ 50μm×巾2
50mm ウェブ塗布テンション:3kg/250mm 塗布膜厚:乾燥、紫外線硬化後 42μm 塗布時間:2.5時間 実験例1の結果である成膜状況は良好であった。また、
巾方向膜厚差も0.9μmと均一であった。
【0033】〔実験例2〕上流側リップ11の先端部曲
率半径を0.3mmとした以外は実験例1と同様にして
塗布を行った。実験例2の結果である成膜状況は良好で
あり、また巾方向膜厚差も0.9μmと均一であった。
【0034】〔実験例3〕上流側リップ11の先端部曲
率半径を0.45mmとした以外は実験例1と同様にし
て塗布を行った。実験例3の結果である成膜状況は良好
であり、また巾方向膜厚差も1.0μmと均一であっ
た。
【0035】〔実験例4〕上流側リップ11の先端角度
dを87°とした以外は実験例1と同様にして塗布を行
った。実験例4の結果である成膜状況によれば塗布2時
間後に上流側リップ11先端部に塗布液の固化物と思わ
れる異物が付着しているのが観察され、塗布膜にスジが
発生した。
【0036】〔実験例5〕上流側リップ11の先端から
ウェブ表面までの距離bを0.04mmとした以外は実
験例1と同様にして塗布を行った。実験例5の結果であ
る成膜状況によれば塗布1.5時間後にスジが発生し、
更にウェブに切断が発生した。
【0037】〔実験例6〕上流側リップ11の先端から
ウェブ表面までの距離bを0.3mmとした以外は実験
例1と同様にして塗布を行った。実験例6の結果である
成膜状況は良好であったが、巾方向膜厚差が大きく、不
均一であった。
【0038】〔実験例7〕下流側リップ12の曲面の曲
率半径Rを0.3mmとした以外は実験例1と同様にし
て塗布を行った。実験例7の結果である成膜状況は良好
であったが、巾方向膜厚差が非常に大きく、極めて不均
一であった。
【0039】〔実験例8〕下流側リップ12の曲面の曲
率半径Rを12mmとした以外は実験例1と同様にして
塗布を行った。実験例8の結果である成膜状況は良好で
あったが、巾方向膜厚差が非常に大きく、極めて不均一
であった。
【0040】〔実験例9〕下流側リップ12下流端のウ
ェブ表面に平行に対向する平面のウェブ進行方向長さa
を0.1mmとした以外は実験例1と同様にして塗布を
行った。実験例9の結果である成膜状況は良好であった
が、巾方向膜厚差が非常に大きく、極めて不均一であっ
た。
【0041】〔実験例10〕下流側リップ12の下流端
のウェブ表面に平行に対向する平面のウェブ進行方向長
さaを12mmとした以外は実験例1と同様にして塗布
を行った。実験例10の結果である成膜状況は良好であ
ったが、巾方向膜厚差が大きく、不均一であった。
【0042】〔実験例11〕スロット14の開口巾eを
0.03mmとした以外は実験例1と同様にして塗布を
行った。実験例11の結果である成膜状況は良好であっ
たが、巾方向膜厚差が大きく、不均一であった。
【0043】〔実験例12〕スロット14の開口巾eを
2.2mmとした以外は実験例1と同様にして塗布を行
った。実験例12の結果である成膜状況は良好であった
が、巾方向膜厚差が非常に大きく、極めて不均一であっ
た。
【0044】〔実験例13〕下流側リップ12のノズル
巾方向の真直度を15μmとした以外は実験例1と同様
にして塗布を行った。実験例13の結果である成膜状況
は良好であったが、巾方向膜厚差が大きく、不均一であ
った。
【0045】〔実験例14〕下流側リップ12にはバッ
クアップローラに対向して塗布液に接する面が形成さ
れ、形成された面の下流端と該下流端に対向するバック
アップローラとの距離をGcとし、バックアップローラ
に塗布した直後の湿潤状態の塗布膜厚をh∞とすると、
上記距離Gcをh∞/Gc<0.15とした以外は実験
例1と同様にして塗布を行った。実験例14の結果であ
る成膜状況によれば横断のスジが発生し、更に巾方向膜
厚差が10.0μmと非常に大きく、極めて不均一であ
った。
【0046】〔実験例15〕上記距離Gcを0.77<
h∞/Gcとした以外は実験例1と同様にして塗布を行
った。実験例15の結果である成膜状況によれば上流側
リップで液バックフローが発生し、それに伴うスジむら
も発生した。更に巾方向の膜厚差が大きく、不均一であ
った。
【0047】〔比較例1〕上流側リップ11の先端をシ
ャープエッジ(約0.005mm)とした以外は実験例
1と同様にして塗布を行った。比較例1の結果である成
膜状況によれば、上流側リップからの塗布液オーバーフ
ローが発生し、また巾方向膜厚差が3.5μmと大きく
不均一であった。
【0048】〔比較例2〕上流側リップ11の先端部曲
率半径を0.55mmとした以外は実験例1と同様にし
て塗布を行った。比較例2の結果である成膜状況によれ
ば、塗布2時間後にスジが発生し、巾方向膜厚差も3.
0μmと不均一であった。
【0049】〔比較例3〕以下に図4に示す構成の比較
例3における塗布条件を、 f:2mm g:0.2mm h:2mm とした以外は実験例1と同様にして塗布を行った。比較
例3の結果である成膜状況によれば塗布膜に異物が付着
した。更に巾方向膜厚差が非常に大きく5.0μmと極
めて不均一であった。
【0050】〔比較例4〕以下に図5に示す構成の比較
例4における塗布条件を、 h:2mm とした以外は実験例1と同様にして塗布を行った。比較
例4の結果である成膜状況によれば塗布1.5時間後に
スジが発生し、更に巾方向膜厚差も2.5μmと不均一
であった。
【0051】
【表1】
【0052】巾方向膜厚差とは巾方向に10mm間隔で
膜厚測定を行い、その最大値と最小値の差とする。
【0053】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変
形や置換可能であることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、連続的に走行する
可撓性被塗布体を支持するバックアップロールの巾方向
に延び、かつ互いに対向する上流側リップの先端部と下
流側リップの先端部とによって形成される塗布ノズルか
ら塗布液を吐出してバックアップロールに支持される可
撓性被塗布体の表面に塗布する、本発明に係る塗布装置
によれば、下流側リップに対向し、上流側リップのスロ
ット面からの延長線と上流側リップのスロット面に対向
する傾斜面からの延長線が鋭角に交わる上流側リップ先
端部は、曲率半径0.01mm〜0.5mmとすること
に特徴がある。また、下流側リップに対向し、上流側リ
ップのスロット面からの延長線と上流側リップのスロッ
ト面に対向する傾斜面からの延長線とが交わる角度を1
5°〜85°としたことにより、上流側メニスカスを安
定に保持でき、塗布液の乾燥固化等が原因となる塗布不
良の発生を防ぎ良好な塗布膜を形成することができる。
上述のように、上流側リップ先端部形状を曲率半径0.
01mm〜0.5mmの曲面形状としたことにより、ノ
ズル巾方向上流側リップ先端部形状を均一に加工製作す
ることができ、塗布膜巾方向の塗布膜を均一に形成する
ことができる。
【0055】更に、上流側リップの先端部から可撓性被
塗布体の表面までの距離を0.05mm〜0.2mmと
したことにより、巾方向の塗布膜厚を均一にすることが
できる。
【0056】また、バックアップロールの可撓性被塗布
体の巾方向に延びた部材の先端部が上流側リップの先端
部より突き出てかつ当該部材と上流側リップにおける下
流側リップに対向する面との成す角度が鈍角となるよう
に設けたことによっても、上流側メニスカスを安定に保
持でき、塗布液の乾燥固化等が原因となる塗布不良の発
生を防ぎ良好な塗布膜を形成することができる。
【0057】更に、上流側リップに対向する下流側リッ
プの先端部はスロットの開口巾が広がる曲面又は多段階
的に傾斜角が異なる平面を有することにより、塗布ノズ
ル先端部に液溜りを形成してスロット内の液流れ抵抗を
徐々に緩和させ、液吐出直前でのスロット内での液圧低
下が図られ、塗布ノズルの巾方向での液圧を均一化する
ことで巾方向の塗布膜厚を均一にすることができる。
【0058】また、下流側リップの下流端部は、可撓性
被塗布体の表面と平行に対向する平面を有することによ
り、下流側リップの下流端部での液剪断流れをクエット
な流れにすることができ、より液吐出直前でのスロット
内での液圧低下が図られ、塗布ノズルの巾方向での液圧
を均一化することで巾方向の塗布膜厚を均一にすること
ができる。
【0059】更に、下流側リップの曲面の曲率半径を
0.5mm〜10mmとしたことにより、塗布ノズル先
端部に液溜りを形成して、塗布ノズルの巾方向での液圧
を均一化することで巾方向の塗布膜厚を均一にすること
ができる。
【0060】また、下流側リップの下流端部の平面にお
ける可撓性被塗布体の進行方向の長さを0.5mm〜1
0mmとしたことにより、又は塗布ノズルに連通するス
ロットの開口巾を0.05mm〜2.0mmとしたこと
により、あるいは下流側リップの先端の巾方向の真直度
を0.01mm以下とすることにより、巾方向の塗布膜
厚を均一にすることができる。
【0061】更には、下流側リップには可撓性被塗布体
に対向して塗布液に接する面が形成され、当該形成され
た面の下流端と該下流端に対向する可撓性被塗布体との
距離をGc、可撓性被塗布体に塗布した直後の湿潤状態
の塗布膜厚をh∞とすると、距離Gcが0.20<h∞
/Gc<0.75の範囲を満たすように設定されること
により、巾方向の塗布膜厚を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る塗布装置を示す部
分断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る塗布装置を示す部
分断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る塗布装置を示す部
分断面図である。
【図4】比較例3を示す部分断面図である。
【図5】比較例4を示す部分断面図である。
【符号の説明】
11、31,32:上流側リップ、12,33:下流側
リップ、13:スロット、14:マニホールド、15:
バックアップロール、16:補助具、17:スロット
面、18:傾斜面 21:エッジ部材、22:板部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 三善 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小野田 茂男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 4F033 AA01 BA03 CA05 DA01 EA01 NA01 4F041 AA12 AB02 BA05 BA12 BA57 CA02 CA12 CA13 CA23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に走行する可撓性被塗布体を支持
    するバックアップロールの巾方向に延び、かつ互いに対
    向する上流側リップの先端と下流側リップの先端とによ
    って形成される塗布ノズルから塗布液を吐出してバック
    アップロールに支持される可撓性被塗布体の表面に塗布
    する塗布装置において、 前記上流側リップのスロット面からの延長線と前記上流
    側リップのスロット面に対向する傾斜面からの延長線が
    鋭角に交わる前記上流側リップの先端部は、曲率半径
    0.01mm〜0.5mmの曲面を有することを特徴と
    する塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記上流側リップのスロット面からの延
    長線と前記上流側リップのスロット面に対向する傾斜面
    からの延長線とが交わる角度を15°〜85°とした請
    求項1記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記上流側リップの先端部から前記可撓
    性被塗布体の表面までの距離を0.05mm〜0.2m
    mとした請求項1又は2に記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】 連続的に走行する可撓性被塗布体を支持
    するバックアップロールの巾方向に延び、かつ互いに対
    向する上流側リップの先端と下流側リップの先端とによ
    って形成される塗布ノズルから塗布液を吐出してバック
    アップロールに支持される可撓性被塗布体の表面に塗布
    する塗布装置において、 バックアップロールの可撓性被塗布体の巾方向に延びた
    部材の先端部が前記上流側リップの先端部より突き出
    て、かつ当該部材と前記上流側リップにおける前記下流
    側リップに対向する面との成す角度が鈍角となるように
    設けたことを特徴とする塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記上流側リップに対向する前記下流側
    リップの先端部は、前記スロットの開口巾が広がる曲面
    を有する請求項1〜4のいずれかに記載の塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記上流側リップに対向する前記下流側
    リップの先端部は、前記スロットの開口巾が広がる面で
    あって多段階的に傾斜角が異なる平面を有する請求項1
    〜4のいずれかに記載の塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記下流側リップの下流端部は、可撓性
    被塗布体の表面と平行に対向する平面を有する請求項1
    〜6のいずれかに記載の塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記下流側リップの曲面の曲率半径を
    0.5mm〜10mmとした請求項5記載の塗布装置。
  9. 【請求項9】 前記下流側リップの下流端部の平面にお
    ける可撓性被塗布体の進行方向の長さを0.5mm〜1
    0mmとした請求項7に記載の塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記塗布ノズルに連通するスロットの
    開口巾を0.05mm〜2.0mmとした請求項1〜9
    のいずれかに記載の塗布装置。
  11. 【請求項11】 前記下流側リップの先端の巾方向の真
    直度を0.01mm以下とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載の塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記下流側リップには前記可撓性被塗
    布体に対向して前記塗布液に接する面が形成され、当該
    形成された面の下流端と該下流端に対向する前記可撓性
    被塗布体との距離をGc、前記可撓性被塗布体に塗布し
    た直後の湿潤状態の塗布膜厚をh∞とすると、前記距離
    Gcが 0.20<h∞/Gc<0.75 の範囲を満たすように設定される請求項1〜11のいず
    れかに記載の塗布装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018103111A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 トヨタ自動車株式会社 塗工装置
JP2019193478A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 塗布装置およびロータの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018103111A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 トヨタ自動車株式会社 塗工装置
JP2019193478A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 塗布装置およびロータの製造方法
JP7180107B2 (ja) 2018-04-26 2022-11-30 株式会社アイシン 塗布装置およびロータの製造方法

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