JP3161569B2 - 塗布方法 - Google Patents

塗布方法

Info

Publication number
JP3161569B2
JP3161569B2 JP01306994A JP1306994A JP3161569B2 JP 3161569 B2 JP3161569 B2 JP 3161569B2 JP 01306994 A JP01306994 A JP 01306994A JP 1306994 A JP1306994 A JP 1306994A JP 3161569 B2 JP3161569 B2 JP 3161569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
liquid
layer
support
front edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01306994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07204570A (ja
Inventor
美喜男 都丸
章弘 鈴木
徳夫 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP01306994A priority Critical patent/JP3161569B2/ja
Publication of JPH07204570A publication Critical patent/JPH07204570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3161569B2 publication Critical patent/JP3161569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布方法に関し、特に、
移動中の支持体表面に向けて連続的に吐出した塗布液
を、支持体表面に均一な厚さをもって高速薄層塗布する
エクストルージョン型塗布ヘッドを用いた塗布方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より所定の塗布液を可撓性の支持体
表面に塗布する方法が種々行われている。その中で、例
えば移動中の支持体表面に向けて連続的に押出した塗布
液を、支持体表面に均一な厚さをもって高速薄層塗布す
るエクストルージョン型塗布装置は、種々検討され、塗
布ヘッドの下流側エッジを三角形状(特公平1−461
86号公報)や円弧状(特公平5−8065号公報)と
し支持体に押し付けて塗布する方法が開示されており、
これらの塗布方法により、高速での薄層塗布を実現する
ことができた。
【0003】しかしながら、これら塗布方法におけるエ
クストルージョン型塗布装置においては、下流側エッジ
と支持体との間が加圧状態となり塗布層がスムージング
されるため、支持体の厚み或いは剛性の幅方向不均一が
ある場合には、塗布膜厚みも幅方向に不均一なものとな
る。さらに、支持体上やプレコート液あるいは塗布層塗
布液中に異物が混入していた場合、下流側エッジ上に異
物がトラップされやすく、それによりスジが発生しやす
くなる。
【0004】なお、ここで云う塗布液としては、例えば
写真感光性塗布液、磁性塗布液、表面保護・帯電防止あ
るいは滑性用塗布液等であり、その代表的な製品として
は、各種写真フィルム、印画紙、磁気記録媒体等があ
る。そこで、本出願人は先にこれらを改善して、スジ故
障や、支持体の厚み,ヤング率等の不均一に起因する塗
布膜厚みの変動を回避できる塗布装置として、特開昭6
3−20069号公報に記載の塗布装置を提案した。
【0005】前記特開昭63−20069号公報には、
図11に示すように支持体2の塗布面にあらかじめ塗布
された有機溶剤等のプレコート液6によって液封された
状態で、支持体移動方向に対して上流側に位置するフロ
ントエッジ41と、支持体移動方向に対して下流側に位
置し、その先端が前記フロントエッジ41よりも段差を
つけて反支持体方向に後退していて先端部が鋭角なバッ
クエッジ42とを有するエクストルージョン型塗布ヘッ
ド40により支持体に塗布層を形成する塗布装置が開示
されている。
【0006】前記支持体2の塗布面には、まずプレコー
ト液6がグラビアコーター、ロールコーター、ブレード
コーター、エクストルージョンコーターなどの一般的に
用いられている公知の塗布装置によりプレコートされ、
このプレコート液により、フロントエッジ上流側からの
同伴空気の塗布層への浸入が防止され、欠陥のない塗布
状態が維持され、高速塗布特性が高められている。
【0007】前記フロントエッジ41はスリット44の
出口から前記支持体2の上流側に位置し、該支持体2に
対向するエッジ面全域が支持体側に膨らむように形成さ
れている。支持体側に膨らむ形態としては、一般的には
曲率を持った湾曲面が用いられるが、同伴空気の巻き込
みを防止できれば、その形状はこれには限らない。前記
バックエッジ42は、前記フロントエッジ41のスリッ
ト44の出口部における接線よりも反支持体方向にその
先端部が後退して位置している。これによって、前記バ
ックエッジ42と前記支持体2との間において塗布液7
が押圧されるような塗布時の加圧力が働かず、該塗布液
7には自由面が形成されるとともにバックエッジ先端部
分での異物のトラップ等を防止でき、該異物による塗布
面の故障を少なくできるようになった。そして、この非
加圧型塗布ヘッドを使用して高速薄層塗布を行う際の薄
層限界は、塗布幅両端部からの空気の侵入による膜切れ
現象によって決まる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に、
前記特開昭63−20069号公報に開示されるような
非加圧型塗布ヘッドを使用して高速で支持体に塗布液を
塗布する場合、より薄層の塗布層を得るべく塗布液の塗
布流量を前記膜切れ現象が発生する流量に近い流量で塗
布すると、塗布層表面の一部にほぼ等ピッチのスジが発
生することがわかった。即ち、前記塗布層は前述の如き
膜切れ現象が発生する薄層限界よりも厚い塗布厚みであ
りながら塗布層表面にほぼ等ピッチのスジが発生してし
まい、更に薄層の塗布層を形成しようとしても、それ以
上は薄層塗布が困難となってしまうという問題があっ
た。
【0009】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、支持体の幅方向不均一によって生じる塗
布層の幅方向塗布厚みの変動や異物のトラップによるス
ジの発生を抑えると共に、膜切れ現象によって決まる薄
層限界に近いより薄い塗布厚みにおいても、ほぼ等ピッ
チのスジを発生することがない良好な塗布方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等がこ
れらの塗布方法に関して更に鋭意研究を重ねた結果、膜
切れが発生する薄層限界の流量に近い流量で塗布液を塗
布し始めた際に現れる前記等ピッチのスジは、塗布流量
を徐々に増やしていくと消滅し、前記スジが消えるスジ
発生限界値以上の塗布流量で前記塗布液を一度塗布すれ
ば、再び塗布流量を前記スジ発生限界値以下に減らして
もスジは現れず、膜切れが発生する薄層限界以上の流量
では均一な塗布面が得られることを見出した。
【0011】また、前記等ピッチのスジは、支持体の塗
布面にあらかじめ塗布された後にフロントエッジで掻き
落とされて塗布面に残るプレコート液層の厚みを厚くす
ることでも消滅することがわかった。但し、前記プレコ
ート液層の厚みは製品の性能により決定される為、自由
に変えることはできない。
【0012】即ち、本発明の上記目的は、支持体の塗布
面にあらかじめ塗布された低粘度のプレコート液によっ
て液封された状態で、前記支持体移動方向に対して上流
側に位置するフロントエッジと、前記支持体移動方向に
対して下流側に位置しその先端が前記フロントエッジよ
りも段差をつけて反支持体方向に後退していて先端部が
鋭角なバックエッジとを有するエクストルージョン型ヘ
ッドにより前記プレコート液層上に少なくとも一層以上
の塗布層を形成する塗布方法において、前記プレコート
液層へ少なくとも一層以上を塗り付け時或いは塗り付け
直後、該塗布液の塗布流量をスジ発生限界値以上に設定
し、その後所定の塗布流量に減らして所望の膜厚となる
塗布層を形成すべく塗布することを特徴とする塗布方法
により達成される。
【0013】また、本発明の上記目的は、支持体の塗布
面にあらかじめ塗布された低粘度のプレコート液によっ
て液封された状態で、前記支持体移動方向に対して上流
側に位置するフロントエッジと、前記支持体移動方向に
対して下流側に位置しその先端が前記フロントエッジよ
りも段差をつけて反支持体方向に後退していて先端部が
鋭角なバックエッジとを有するエクストルージョン型ヘ
ッドにより前記プレコート液層上に少なくとも一層以上
の塗布層を形成する塗布方法において、前記プレコート
液層へ少なくとも一層以上を塗り付け時或いは塗り付け
直後、前記フロントエッジで掻き落とされて支持体の塗
布面に残る前記プレコート液層の厚みを塗布層のスジ発
生限界値以上に設定し、その後所定のプレコート液層厚
みに減らして所望の膜厚となる塗布層を形成すべく塗布
することを特徴とする塗布方法により達成される。
【0014】尚、前記スジ発生限界値とは、塗布層の膜
切れが発生する薄層限界の流量に近い流量で塗布液を塗
布し始めた際に塗布層表面に現れたほぼ等ピッチのスジ
が、塗布流量又はプレコート液層の厚みを徐々に増やす
ことにより消滅する際の塗布流量又はプレコート液層の
厚みである。又、前記塗り付け時とは、塗布の始めや、
支持体接合部が塗布ヘッドのノズル部を通過する際に塗
布液を一旦停止させ、支持体接合部を通過後に再度塗布
液をノズルより吐出して塗布を再開する場合などをさ
す。
【0015】
【実施態様】以下、本発明の塗布方法に基づく一実施態
様を添付図面に基づいて詳細に説明する。先ず、図1及
び図2に基づいて、本実施態様における塗布装置及び塗
布ヘッドの要部について説明する。本実施態様において
使用される塗布装置1は、プレコート液6を塗布する塗
布ヘッド35と塗布液7を塗布する塗布ヘッド20とが
ヘッドホルダ36,37により適宜保持されて、可撓性
支持体2に対して接近と後退ができるように移動可能に
構成されている。また、プレコート液6を塗布する前記
塗布ヘッド35には図示しない送液系によりプレコート
液6が供給されると共に、塗布液7を塗布する前記塗布
ヘッド20には送液系50により塗布液7が供給され、
前記塗布装置1は前記塗布ヘッド35,20の移動なら
びにこれら送液系による送液をコントロールする制御部
を具備している。
【0016】前記塗布ヘッド20に塗布液7を供給する
送液系50は、ストックタンク8から送液ポンプ9によ
り前記塗布ヘッド20へ塗布液7を送り出し、前記送液
ポンプ9の送液量を変えることにより、前記塗布ヘッド
20の塗布流量を可変としており、前記送液ポンプ9と
しては高精度ギヤポンプ等の流量変動の小さいものが好
ましい。
【0017】一方、前記塗布ヘッド35と前記塗布ヘッ
ド20に対しては、3本のガイドロール3,4,5によ
り前記可撓性支持体2が支持されて走行路が形成されて
いる。前記ガイドロール4,5は、移動手段11,12
を設けることにより、前記可撓性支持体2の走行路を調
整して前記塗布ヘッド20に対するラップ角を変更する
こともできる。なお、前記可撓性支持体2は、図1中左
側から、前記塗布ヘッド35並びに前記塗布ヘッド20
を通過して右側に移動し、その走行速度は通常、100
0m/分以下に設定される。
【0018】図2に示した前記塗布ヘッド20におい
て、フロントエッジ21は、スリット23の出口部から
可撓性支持体2の走行方向上流側に位置し、前記可撓性
支持体2に対向するフロントエッジ面25全域が支持体
側に膨らむように形成されており、支持体側に膨らむ形
態として一般的には曲率(R)をもった湾曲面が用いら
れるが、支持体に同伴される空気の巻き込みを防止でき
れば、これに限らず平坦な形状でもよい。
【0019】また、バックエッジ22は、前記スリット
23の出口部で最も支持体に近接しているシャープエッ
ジ状であり、先端部27及び該バッグエッジ面全体は前
記フロントエッジ21の頂部よりも低く構成されてい
る。すなわち、前記バックエッジ22の先端部27が前
記フロントエッジ21の後端部26よりも段差をつけて
前記可撓性支持体2に対して後退するように構成されて
おり、前記スリット23から吐出される塗布液7は、先
端部27で液切れよく離れ、これより下流ではスムージ
ングされない。尚、これらエッジ(ダイ先端部)の材質
は、超硬あるいはセラミックである。更に、前記スリッ
ト24は前記ポケット23から前記可撓性支持体2への
塗布点に向けてテーパを有していても図示の如く平行で
あっても構わない。
【0020】本実施態様では前記スリット24は一つで
あるが、2層以上の塗布層を形成する際には、塗布層と
同じ数の複数のスリットと、一つ以上の中間ブロック
(最後方のバックエッジ以外のスリットを形成するブロ
ック)を有した塗布ヘッドを使用することができる。こ
の場合、前記中間ブロックは、前述のバックエッジ22
の如く、フロントエッジのスリット出口部における接線
よりも反支持体方向にその先端部が位置するように配設
される。
【0021】前記塗布ヘッド20は、前記ガイドロール
4,5間に配設されるが、前記塗布ヘッド20の上流側
のガイドロール3,4との間に配置した前記プレコート
液6を塗布する塗布ヘッド35を同じスパン内に一緒に
配置してもよい。また、前記塗布ヘッド20における前
記可撓性支持体2のラップ角度は一般には2°〜60
°、前記塗布ヘッド20においてラップを形成するため
の前記ガイドロールのスパンは一般的には50〜300
mm、前記塗布ヘッド20の中心位置のスパンとの比は
一般には0.1〜0.9に設定されるが、これに限られ
るものではない。
【0022】又、図1においては前記プレーコート液を
塗布する塗布ヘッド35を前記塗布ヘッド20と便宜上
同様な形状に図示したが、本発明は該塗布ヘッド35の
タイプを限定するものではなく、例えばグラビアコータ
ー、ロールコーター、ブレードコーター、エクストルー
ジョンコーターなどの一般的に用いられている周知の塗
布装置により塗布される。
【0023】この予め塗布される前記プレコート液6
は、ロトビスコ粘度計で測定される剪断速度46500
sec-1における液粘度が10cp以下の低粘度の液で
あり、その作用は後述する作用以外に、従来と同様に前
記塗布液7が塗布されるときのフロントエッジ上流側で
の同伴空気の巻き込みが防止され、好適な塗布状態が維
持される。
【0024】尚、本発明に用いられる可撓性支持体とし
ては、紙、プラスチックフィルム、金属、レジンコーテ
ィッド紙及び合成紙等が含まれる。前記プラスチックフ
ィルムに溶剤系の液を塗布する場合は、静電気による着
火が起きないように除電設備を付帯する必要がある。
【0025】次に、上述のように構成された前記塗布装
置1を用いた本発明の一塗布方法について説明する。塗
布開始時或いは塗布再開時に、先ず、予めプレコート液
を塗布する前記塗布ヘッド35には前記プレコート液6
を、塗布液を塗布する前記塗布ヘッド20には塗布液7
をそれぞれ充満させておく。そして、前記可撓性支持体
2を走行させてから、前記ヘッドホルダ36を駆動して
前記塗布ヘッド35を前記可撓性支持体2側に移動さ
せ、また前記プレコート液6を該塗布ヘッド35から吐
出して支持体上にプレコート液6を塗布する。
【0026】次いで、前記ヘッドホルダ37を駆動して
前記可撓性支持体2に前記塗布ヘッド20を下方から押
し当て、所定のラップ角の状態において前記塗布液7を
該塗布ヘッド20から吐出して塗布液7を塗布する。こ
の時、前記塗布ヘッド35で塗布された前記プレコート
液6が、該塗布ヘッド20のフロントエッジ21により
一部掻き落とされて所定の厚さのプレコート液層60と
なるように調整されると共に、前記フロントエッジ21
と前記可撓性支持体2間を液封状態にして前記バックエ
ッジ22側に送られる。ここで、前記可撓性支持体2上
に異物がある場合には、異物は前記フロントエッジ21
の上流側で前記プレコート液6と共に除去されるため、
前記バックエッジ22側に異物が運ばれることを防止で
きる。尚、前記フロントエッジ21により一部掻き落と
されて前記可撓性支持体2上に残るプレコート液6の残
量は、通常0.1〜5cc/m2 である。
【0027】更にこの際、前記送液ポンプ9により送液
される前記塗布液7の塗布流量は予め測定した塗布層7
0のスジ発生限界値以上に設定され、図3に示すように
所望塗布厚みの塗布層70を得る為の設定流量よりも多
い流量の前記塗布液7が塗布ヘッド20より吐出され
る。尚、前記塗布層70のスジ発生限界値は、先ず、塗
布層70の膜切れが発生する薄層限界の流量に近い設定
流量で前記塗布液7を塗布した後、塗布流量を徐々に増
やして前記塗布層70の表面に現れた等ピッチのスジが
消滅する際の塗布流量を測定することにより決定され
る。
【0028】そして、所定時間経過後に前記送液ポンプ
9の送液量を減らし、前記塗布液7の塗布流量を設定流
量まで減少させた状態で、該塗布液7を前記プレコート
液6が塗布された前記可撓性支持体2上に塗布する。そ
こで、膜切れが発生する薄層限界の流量に近い流量で塗
布液7を塗布しても、前記塗布液7は一旦スジ発生限界
値以上の塗布流量で塗布されているので、等ピッチのス
ジは前記塗布層70の表面に現れず、膜厚が均一で良好
な塗布面を得ることができる。
【0029】また、上記実施態様の塗布方法において
は、塗り付け時に塗布液7の塗布流量をスジ発生限界値
以上に設定したが、図4に示すように塗り付け直後に塗
布液7をスジ発生限界値以上の塗布流量で塗布し、所定
時間経過後に前記送液ポンプ9の送液量を減らして前記
塗布液7の塗布流量を設定流量まで戻すことによって
も、膜厚が均一で良好な塗布面を得ることができる。
【0030】また、図1に示した上述の塗布装置1を用
いた本発明の他の塗布方法について説明する。塗布開始
時或いは塗布再開時に、先ず、予めプレコート液を塗布
する前記塗布ヘッド35には前記プレコート液6を、塗
布液を塗布する前記塗布ヘッド20には塗布液7をそれ
ぞれ充満させておく。そして、定常塗布時よりも張力が
低く設定された前記可撓性支持体2を走行させてから、
前記ヘッドホルダ36を駆動して前記塗布ヘッド35を
前記可撓性支持体2側に移動させ、また前記プレコート
液6を該塗布ヘッド35から吐出して支持体上にプレコ
ート液6を塗布する。
【0031】次いで、前記ヘッドホルダ37を駆動して
前記可撓性支持体2に前記塗布ヘッド20を下方から押
し当て、所定のラップ角の状態において前記塗布液7を
該塗布ヘッド20から吐出して塗布液7を塗布する。こ
の時、前記塗布ヘッド35で塗布された前記プレコート
液6は、前記可撓性支持体2の張力が低く設定されてい
るので、該塗布ヘッド20のフロントエッジ21により
一部掻き落とされるプレコート液層厚みが所望のプレコ
ート液層60の厚みよりも厚くなる塗布層のスジ発生限
界値以上となるように調整される。尚、塗布開始時或い
は塗布再開時に厚くする前記プレコート液層厚みの増大
量は、先ず、塗布層70の膜切れが発生する薄層限界の
流量に近い設定流量で前記塗布液7を塗布した後、プレ
コート液層厚みを徐々に増やして前記塗布層70の表面
に現れた等ピッチのスジが消滅する塗布層のスジ発生限
界値でのプレコート液層厚みを測定することにより決定
される。
【0032】更にこの後、図8に示すように走行する前
記可撓性支持体2の張力を定常塗布時の張力まで上昇さ
せ、プレコート液6のプレコート液層厚みを所定のプレ
コート液層60の塗布厚みに戻すと共に、前記フロント
エッジ21と前記可撓性支持体2間を液封状態にして前
記バックエッジ22側に送られる。ここで、前記可撓性
支持体2上に異物がある場合には、異物は前記フロント
エッジ21の上流側で前記プレコート液6と共に除去さ
れるため、前記バックエッジ22側に異物が運ばれるこ
とを防止できる。
【0033】そこで、膜切れが発生する薄層限界の流量
に近い流量で塗布液7を塗布しても、前記プレコート液
6は一旦塗布層のスジ発生限界値以上のプレコート液層
厚みで塗布されているので、等ピッチのスジは前記塗布
層70の表面に現れず、膜厚が均一で良好な塗布面を得
ることができる。また、上記実施態様の塗布方法におい
ては、塗り付け時に前記プレコート液6のプレコート液
層厚みを厚くしたが、塗り付け直後に前記プレコート液
6のプレコート液層厚みを厚く塗布し、所定時間経過後
に前記プレコート液6のプレコート液層厚みを所定のプ
レコート液層60の塗布厚みに戻すことによっても、膜
厚が均一で良好な塗布面を得ることができる。
【0034】更に、前記塗布ヘッド20のフロントエッ
ジ21により一部掻き落とされるプレコート液層厚みが
所望のプレコート液層60の厚みよりも厚くなる塗布層
のスジ発生限界値以上となるように調整する手段として
は、上記実施態様の如く走行する前記可撓性支持体2の
張力を変動させる調整手段のほかに、例えば図1に二点
鎖線で示したようにガイドロール4を上方へ移動させて
フロントエッジ21への支持体入射角を小さくすること
により、プレコート液6の掻き落とし量を減らしてプレ
コート液層の厚みが所望のプレコート液層60の厚みよ
りも厚くなる塗布層のスジ発生限界値以上となるように
調整する調整手段がある。
【0035】即ち、図9に示したように、塗布開始時或
いは塗布再開時に、先ず、ガイドロール4を上方へ移動
させてフロントエッジ21への支持体入射角を小さくし
てプレコート液層の厚みが所望のプレコート液層60の
厚みよりも厚くなる塗布層のスジ発生限界値以上となる
状態で前記可撓性支持体2上にプレコート液6を塗布す
ると共に、塗布液7を塗布する。そしてその後、前記ガ
イドロール4を下方に移動してフロントエッジ21への
支持体入射角を所定の支持体入射角に戻すことにより、
プレコート液6はプレコート液層の厚みが所望のプレコ
ート液層60の厚みとなるように調整されると共に、前
記フロントエッジ21と前記可撓性支持体2間を液封状
態にして前記バックエッジ22側に送られる。
【0036】そこで、膜切れが発生する薄層限界の流量
に近い流量で塗布液7を塗布しても、前記プレコート液
6は一旦塗布層のスジ発生限界値以上のプレコート液層
厚みで塗布されているので、等ピッチのスジは前記塗布
層70の表面に現れず、膜厚が均一で良好な塗布面を得
ることができる。尚、本発明の塗布方法に用いられる塗
布装置は、上記各実施態様の塗布装置に限らず、本発明
の主旨に基づいて公知の様々な形式の塗布装置を用いる
ことができることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の塗布方法
は、支持体の塗布面にあらかじめ塗布された低粘度のプ
レコート液によって液封された状態で、非加圧型のエク
ストルージョン型塗布ヘッドにより塗布液を塗布する塗
布方法であり、塗布液の塗り付け時或いは塗り付け直
後、該塗布液の塗布流量をスジ発生限界値以上に設定
し、その後所定の塗布流量に減らして所望の膜厚となる
塗布層を形成すべく塗布する塗布方法である。即ち、一
旦スジ発生限界値以上の塗布流量で前記塗布液が塗布さ
れることにより、塗布層表面に現れる等ピッチのスジが
消滅し、その後は膜切れが発生する薄層限界の流量に近
い塗布流量で塗布液を塗布することができるので、より
薄層の良好な塗布層を形成することができる。従って、
支持体の幅方向不均一によって生じる塗布層の幅方向塗
布厚みの変動や異物のトラップによるスジの発生を抑え
ると共に、膜切れ現象によって決まる薄層限界に近いよ
り薄い塗布厚みにおいても、ほぼ等ピッチのスジを発生
することがない良好な塗布方法を提供できる。
【0038】
【実施例】本発明の効果は、下記実施例によってさらに
明確にすることができる。 〔実施例1−1〕下記組成の各成分をボールミルに入れ
て十分に混合分散させた後、エポキシ樹脂(エポキシ当
量500)を30重量部加えて均一に混合分散させて磁
性塗布液(磁性分散液)とした。また、支持体上に予め
塗布するプレコート液としてはメチルエチルケトンを使
用し、バーコータ塗布方式でWET厚みが4.0g/m
2となるように塗布した。
【0039】 磁性塗布液組成 ・γ−Fe2 3 粉末 300重量部 (長径方向の平均粒径0.5μの針状粒子、 抗磁力320エルステッド) ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 30重量部 (共重合比87:13、重合度400) ・メチルエチルケトン 300重量部 ・n−ブタノール 100重量部
【0040】次に、前記磁性塗布液を下記基本塗布条件
に基づき塗布した。 1.非磁性可撓性支持体 材質 :ポリエチレンテレフタレートフィルム 厚さ :15ミクロン 幅 :500mm 張力 :10kgf/全幅 塗布速度:300m/分 2.磁性塗布液の塗布ヘッド 図10に示すような塗布ヘッド形状のエクストルーダー
を用いた。 スリットクリアランスC:400μm 段差t:50μm フロントエッジの曲率R:5mm フロントエッジの幅W:1mm
【0041】また、上記基本塗布条件におけるプレコー
ト液層厚みを測定したところWET厚みが1.6g/m
2 となっていた。更に、上記基本塗布条件における磁性
塗布層のスジ発生限界値を測定したところ9.0g/m
2 (塗布流量:1350g/分)、膜切れ限界値を測定
したところ6.5g/m2 (塗布流量:975g/分)
であった。そこで上記条件により、図1に示す塗布装置
1において送液系50のポンプ9の送液量を変更し、塗
布ヘッド20の塗布流量を図3のように変動させて支持
体上に塗布流量1000g/分の磁性塗布液を塗布した
時の塗布サンプルの面性を観察した。この観察結果を表
1に示す。
【0042】〔実施例1−2〕塗布ヘッド20の塗布流
量を図4のように変動させた以外は、上記実施例1−1
と同様の条件とし、支持体上に塗布流量1000g/分
の磁性塗布液を塗布した時の塗布サンプルの面性を観察
した。この観察結果を表1に示す。
【0043】〔実施例1−3〕図1に示す塗布装置1に
おいて送液系を図6に示す送液系52に変更した以外
は、上記実施例1−1と同様の条件とし、支持体上に1
000g/分の磁性塗布液を塗布した時の塗布サンプル
の面性を観察した。この観察結果を表1に示す。但し、
前記送液系52においては、主送液系49により塗布ヘ
ッド20に1000g/分の磁性塗布液を流した時の圧
力と、還流系48に同量の塗布液7を還流させた時の圧
力とを比較し、前記還流系48の圧力の方が前記主送液
系49の圧力より2.0kgf/cm2 高くなるように
圧力調整バルブ32を調整した。そして、塗り付け直前
までは前記還流系48に磁性塗布液を流し、塗り付けの
瞬間に三方弁31を切り換えて前記主送液系49に塗布
流量1000g/分の磁性塗布液を流した。
【0044】〔実施例2−1〕図1に示す塗布装置1に
おいて送液系50のポンプ9の送液量を1000g/分
とし、図8の上図に示すように支持体の張力を5kgf
/全幅に下げて磁性塗布液を塗り付け開始後、再び張力
を基本塗布条件の10kgf/全幅に戻し、プレコート
液層厚みを図8の下図に示すように変動させた以外は、
上記実施例1−1と同様の条件とし、支持体上に塗布流
量1000g/分の磁性塗布液を塗布した時の塗布サン
プルの面性を観察した。この観察結果を表1に示す。
【0045】〔実施例2−2〕図1に示す塗布装置1に
おいてガイドロール4を上方へ移動させ、フロントエッ
ジ21への支持体入射角を小さくした状態で磁性塗布液
を塗り付け開始後、再びガイドロール4を所定位置に戻
し、プレコート液層厚みを図9に示すように変動させた
以外は、上記実施例1−1と同様の条件とし、支持体上
に塗布流量1000g/分の磁性塗布液を塗布した時の
塗布サンプルの面性を観察した。この観察結果を表1に
示す。
【0046】〔比較例〕図1に示す塗布装置1において
送液系50のポンプ9の送液量を1000g/分とし、
支持体の張力及びガイドロール4の位置も基本塗布条件
に固定したまま磁性塗布液を塗り付けた以外は、上記実
施例1−1と同様の条件とし、支持体上に塗布流量10
00g/分の磁性塗布液を塗布した時の塗布サンプルの
面性を観察した。この観察結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、本発明の塗布方
法による実施例の塗布サンプルにおいては、塗布層表面
に現れる等ピッチのスジ発生がなく、塗布厚みが均一で
良好な磁性塗布層を得ることができた。尚、上記いずれ
の塗布サンプルにおいても、支持体の幅方向不均一によ
る塗布厚み変動やスジの発生は見られなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布方法に基づく一実施態様の塗布装
置構造を示した要部概略図である。
【図2】図1に示した塗布液を塗布する塗布ヘッドの塗
布状態を示す概略断面図である。
【図3】本発明の塗布方法に基づく塗布液の塗布流量変
動状態を示すタイミング図である。
【図4】本発明の塗布方法に基づく塗布液の他の塗布流
量変動状態を示すタイミング図である。
【図5】本発明の塗布方法に基づく他の実施態様におけ
る塗布液の送液系概略構成図である。
【図6】本発明の塗布方法に基づく他の実施態様におけ
る塗布液の送液系概略構成図である。
【図7】図6に示した塗布液の送液系における塗布流量
変動状態を示すタイミング図である。
【図8】本発明の塗布方法に基づき支持体の張力を変動
させた際のプレコート液層厚みの変動状態を示すタイミ
ング図である。
【図9】本発明の塗布方法に基づきガイドロールを移動
させた際のプレコート液層厚みの変動状態を示すタイミ
ング図である。
【図10】図2に示した塗布液を塗布する塗布ヘッドの
要部拡大断面図である。
【図11】非加圧型の塗布ヘッドを示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 塗布装置 2 可撓性支持体 3 ガイドロール 4 ガイドロール 5 ガイドロール 6 プレコート液 7 塗布液 9 送液ポンプ 20 塗布ヘッド 21 フロントエッジ 22 バックエッジ 23 ポケット 24 スリット 50 塗布液の送液系 60 プレコート液層 70 塗布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−56172(JP,A) 特開 昭62−124631(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26 B05C 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の塗布面にあらかじめ塗布された
    低粘度のプレコート液によって液封された状態で、前記
    支持体移動方向に対して上流側に位置するフロントエッ
    ジと、前記支持体移動方向に対して下流側に位置しその
    先端が前記フロントエッジよりも段差をつけて反支持体
    方向に後退していて先端部が鋭角なバックエッジとを有
    するエクストルージョン型ヘッドにより前記プレコート
    液層上に少なくとも一層以上の塗布層を形成する塗布方
    法において、前記プレコート液層へ少なくとも一層以上
    を塗り付け時或いは塗り付け直後、該塗布液の塗布流量
    をスジ発生限界値以上に設定し、その後所定の塗布流量
    に減らして所望の膜厚となる塗布層を形成すべく塗布す
    ることを特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 支持体の塗布面にあらかじめ塗布された
    低粘度のプレコート液によって液封された状態で、前記
    支持体移動方向に対して上流側に位置するフロントエッ
    ジと、前記支持体移動方向に対して下流側に位置しその
    先端が前記フロントエッジよりも段差をつけて反支持体
    方向に後退していて先端部が鋭角なバックエッジとを有
    するエクストルージョン型ヘッドにより前記プレコート
    液層上に少なくとも一層以上の塗布層を形成する塗布方
    法において、前記プレコート液層へ少なくとも一層以上
    を塗り付け時或いは塗り付け直後、前記フロントエッジ
    で掻き落とされて支持体の塗布面に残る前記プレコート
    液層の厚みを塗布層のスジ発生限界値以上に設定し、そ
    の後所定のプレコート液層厚みに減らして所望の膜厚と
    なる塗布層を形成すべく塗布することを特徴とする塗布
    方法。
JP01306994A 1994-01-12 1994-01-12 塗布方法 Expired - Fee Related JP3161569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01306994A JP3161569B2 (ja) 1994-01-12 1994-01-12 塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01306994A JP3161569B2 (ja) 1994-01-12 1994-01-12 塗布方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07204570A JPH07204570A (ja) 1995-08-08
JP3161569B2 true JP3161569B2 (ja) 2001-04-25

Family

ID=11822870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01306994A Expired - Fee Related JP3161569B2 (ja) 1994-01-12 1994-01-12 塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3161569B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015536537A (ja) * 2012-10-30 2015-12-21 ローゼンベルガー ホーフフレクベンツテクニーク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 絶縁部品を有する差込式コネクタ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09122572A (ja) * 1995-11-08 1997-05-13 Teijin Ltd 塗布方法及びその装置
EP2832454A1 (en) 2013-07-30 2015-02-04 Nederlandse Organisatie voor toegepast -natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Slot-die coating method and apparatus
CN106269409B (zh) * 2016-11-07 2020-05-08 珠海格力电器股份有限公司 涂布机及多层涂布方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015536537A (ja) * 2012-10-30 2015-12-21 ローゼンベルガー ホーフフレクベンツテクニーク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 絶縁部品を有する差込式コネクタ
KR101900377B1 (ko) 2012-10-30 2018-09-20 로젠버거 호흐프리쿠벤츠테흐닉 게엠베하 운트 코. 카게 삽입형 커넥터

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07204570A (ja) 1995-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2581975B2 (ja) 塗布装置
US5318804A (en) Extrusion type coater and coating method
JPS6320069A (ja) 塗布装置
JPH058065B2 (ja)
JPH0649171B2 (ja) 塗布方法
JPS6380872A (ja) 塗布方法及び装置
JP2942938B2 (ja) 塗布方法
JP3224113B2 (ja) 塗布方法
JPH03296464A (ja) 塗布装置
JPH044071A (ja) 塗布方法
JPH02174965A (ja) 重層塗布方法及び装置
JP3122568B2 (ja) 塗布装置
JP3161569B2 (ja) 塗布方法
JPH01307471A (ja) 塗布方法
JPH04145977A (ja) 塗布方法
JP2935148B2 (ja) 塗布方法及び装置
US5376178A (en) Coating apparatus
JPH0256275A (ja) 塗布方法
JPH01231969A (ja) 塗布方法
WO1993014878A1 (en) Method of and device for application
JPH11197576A (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP2942937B2 (ja) 塗布方法及び装置
JPH11207230A (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP3357140B2 (ja) 塗布方法
JP3168388B2 (ja) 塗布方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees