JPH11221508A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

塗布装置及び塗布方法

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JPH11221508A
JPH11221508A JP2449498A JP2449498A JPH11221508A JP H11221508 A JPH11221508 A JP H11221508A JP 2449498 A JP2449498 A JP 2449498A JP 2449498 A JP2449498 A JP 2449498A JP H11221508 A JPH11221508 A JP H11221508A
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JP
Japan
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coating
liquid
outlet
bar
flow path
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Application number
JP2449498A
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English (en)
Inventor
Shigehisa Kawabe
川邉  茂寿
Hiroyuki Aizawa
宏行 相沢
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体の部分的な弛みやツレ等の変形の影響
が無く、スジ故障も発生させない安定な高速・薄膜塗布
を可能にする、形状と寸法を持ったコーターを用いた塗
布装置及び塗布方法を提供する。 【解決手段】 少なくともフロントバー、バックバーで
塗布液の液溜り部と流路と流出口とを形成し、該液溜り
部より前記流路を経て前記流出口から、塗布液を押し出
して被塗布物に塗布を行う塗布装置において、前記流路
の流出口のフロントバー側の面の延長とバックバー側の
面の延長とのなす角が、20°より大きいことを特徴と
する塗布装置及びそれを用いた塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗布方法及び装置に
関し、特に、連続的に吐出した塗布液を、移動中の被塗
布物表面に均一な厚さをもって高速薄膜塗布するダイ型
塗布ヘッドを用いた塗布装置及び塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より所定の塗布液を被塗布物として
の可撓性の支持体(以下単に支持体ということがある)
表面に塗布する方法が種々検討され、行われている。そ
の各種塗布方式の中で、例えば移動中の支持体表面に向
けて連続的に押し出しした塗布液を、支持体表面に均一
な厚さをもって高速薄膜塗布するエクストルージョン型
塗布装置は、他の例えばリバースロール、キスロール、
グラビヤロール等のロール型塗布方式に対して、塗布の
均一性、薄膜性、塗布可能速度範囲で優れた点が多い。
またエクストルージョン型塗布方式はいわゆるウエット
−オン−ウエットによる同時重層塗布が可能であり、最
近の高付加価値の高い塗布製品の製法用途にコスト及び
性能面で非常に有効である。一方その多層化を達成する
ためには例えば特開昭51−119204号、同52−
51908号及び同53−16604号公報等に開示さ
れている様に、支持体上に一層ずつ塗布液を塗布・乾燥
することにより多層の前記塗布層を形成する方法が従来
行われていた。しかしながら、この方法では、塗布、乾
燥等の工程を繰り返すため生産性が悪いことや最上層の
薄膜化が難しい等の問題があり、特開昭48−9880
3号や特開昭61−111168号にウエット−オン−
ウエットの同時重層塗布による磁気記録媒体の製造方法
が開示されているが、両方式ともバックロール上に保持
された連続的に走行する前記支持体上に予め重層された
塗布液を塗布する方法であり、バックロールの回転ブレ
精度が不十分で塗布長手方向に塗布ムラが生じやすく最
適な磁気記録媒体が製造しにくかった。
【0003】そこで、特開昭62−124631号に開
示されている様な単層の押し出しコーターをバックロー
ルの保持なしに支持体上に下層が湿潤状態のままで上層
を塗布する方法や、特開昭63−88080号や特開平
2−251265号に開示されているような二つの塗布
液が導出されるスリットを有したコーターヘッドが考案
されている。しかしこの様なエクストルージョン型塗布
方法の問題点はコーターのエッジ先端部に異物や塗布液
の乾燥した物等が引っかかり生ずる塗布方向に沿って発
生するいわゆるスジ故障と呼ばれる故障を皆無に出来な
い点である。
【0004】またバックロールにしっかり保持された支
持体上に塗布を行なうのではなく、二本のサポートロー
ル間で塗布を行う場合は、その支持体の幅方向や長手方
向の撓みがコーターの方向に対する圧力分布となり、幅
手・長手の方向の膜厚分布となり塗布品質の大きな劣化
を引き起こす事となる。これに対して特開平1−203
075号や特開平6−254466号に開示されている
様な押し出しコーターの直前又は直後のサポートロール
の直径を変化させ、幅方向の支持体のツレに対抗する方
法や、また特開平1−224071号に開示されている
様な、ツレている支持体の裏面より流体加圧手段を設
け、そのつれた部分を均一化する方法も提案されてい
る。しかしながら、この様な方法では、大きな周期のツ
レには対応できるが、例えば数十センチ以下のツレに関
しては、追従が難しい為、実質的には数メートル周期の
ツレにのみ対応可能である。またそれ以外には特開平6
−508571号の様に押し出しコーターのポケット部
とスリット部分の形状を幅方向で変化させ、塗布液流量
の幅方向での均一化を計る方法も考案されているが、前
記のように長手方向で周期的に変動するツレに対して
は、やはり効果が全く期待できない。
【0005】このような欠点への対応として、バックロ
ールで支持体を保持しながら高粘度液を塗布するエクス
トルージョン型コーターにおいて、スリットが塗布液吐
出側に向けて漸減するような塗布装置を使用して圧力損
失を低下し、高粘度での塗布を可能とした装置が特開昭
63−20070号に開示されている。しかしこの方式
は塗布液流出方向が下方向きで重力を利用したカーテン
塗布の一種であり、先端部を漸減にすることで圧力低下
による高粘度の塗布液の大流量の送液を可能化し、安定
したカーテン膜形成が可能となって、コーター先端部と
支持体の距離を従来のエクストルージョン型コーターよ
りも広げる塗布が可能となったが、より高速に塗布を行
う場合や、より高粘度の塗布液を塗布するには限界があ
り、かつエッジ先端の鋭角部分の研削精度が十分に得ら
れないため膜厚分布が均一ではなく、更には場合には、
安定したカーテン膜形成のために実際には膜の厚さを薄
くできず、薄膜塗布することが出来ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、押し
出し塗布方式の利点を生かしつつ、支持体のツレ等にも
影響を受けず、また周辺部のゴミや塗布液中にある凝集
物等による塗布スジを皆無とした薄膜塗布装置及び塗布
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1)〜(21)の何れかによって達成される。
【0008】(1) 少なくともフロントバー、バック
バーで塗布液の液溜り部と流路と流出口とを形成し、該
液溜り部より前記流路を経て前記流出口から、塗布液を
押し出して被塗布物に塗布を行う塗布装置において、前
記流路における前記流出口から前記液溜り部にかけての
フロントバー側の面の延長とバックバー側の面の延長と
のなす角が、20°より大きいことを特徴とする塗布装
置。
【0009】(2) 前記フロントバーの前記被塗布物
に対向するフロントエッジ面の塗布液流路の流出口近傍
部分と、前記バックバーの前記被塗布物に対向するバッ
クエッジ面の塗布液流路の流出口近傍部分とが、互いに
平行であることを特徴とする(1)項に記載の塗布装
置。
【0010】(3) 少なくともフロントバー、バック
バーで塗布液の液溜り部と流出口を形成し、該液溜り部
より塗布液を押し出して被塗布物に塗布を行う塗布装置
において、前記液溜り部に塗布の幅手にわたる開口部が
形成され、塗布液が前記液溜り部より流路を介さずに前
記開口部から直接被塗布物に向かって液膜を形成して突
出されることを特徴とする塗布装置。
【0011】(4) 少なくともフロントバー、バック
バーで塗布液の液溜り部と流路と流出口とを形成し、該
液溜り部より前記流路を経て前記流出口から、塗布液を
押し出して被塗布物に塗布を行う塗布装置において、前
記流路の流出口を含む少なくとも一部が断面が鋭角な薄
板で形成されていることを特徴とする塗布装置。
【0012】(5) 少なくともフロントバー、バック
バーからなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して
被塗布物に塗布を行う塗布装置において、前記液溜り部
に塗布の幅手にわたる開口部が形成され、該開口部の少
なくとも一部が断面が鋭角な薄板で形成され、該薄板で
前記液溜り部と外部雰囲気が仕切られていることを特徴
とする塗布装置。
【0013】(6) 前記断面が鋭角な薄板の角度が2
〜85°であることを特徴とする(4)又は(5)項に
記載の塗布装置。
【0014】(7) 少なくともフロントバー、バック
バーからなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して
被塗布物に塗布を行う塗布装置において、前記液溜り部
の断面が、前記フロントバー、前記バックバー及び底部
バーよりなる三角形で構成されていることを特徴とする
塗布装置。
【0015】(8) 少なくともフロントバー、バック
バーからなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して
被塗布物に塗布を行う塗布装置において、前記液溜り部
に塗布の幅手にわたる開口部が形成され、該開口部から
前記液溜り部へのフロントバー側の面の延長とバックバ
ー側の面の延長とのなす角が、180°以上で構成さ
れ、被塗布物に対して前記開口部を上方に設置して、下
向きに塗布することを特徴とする塗布装置。
【0016】(9) 前記流路の前記流出口或いは前記
液溜り部の前記開口部の間隙dがd≦0.05mmであ
ることを特徴とする(1)〜(8)項の何れか1項に記
載の塗布装置。
【0017】(10) 前記流路の前記流出口或いは前
記液溜り部の前記開口部の先端が、その曲率半径RがR
≦0.05mmに相当する鋭利さで構成されていること
を特徴とする(1)〜(8)項の何れか1項に記載の塗
布装置。
【0018】(11) 前記流路の前記流出口或いは前
記液溜り部の前記開口部を形成する、フロントバー先端
から被塗布物までの距離とバックバー先端から被塗布物
までの距離との差が、前記流路の流出口或いは前記開口
部の間隙よりも小さいことを特徴とする(1)〜(8)
項の何れか1項に記載の塗布装置。
【0019】(12) 前記流路の前記流出口或いは前
記液溜り部の前記開口部の先端の撓みが、塗布幅方向1
m当たり0.02mm以下であることを特徴とする
(1)〜(8)項の何れか1項に記載の塗布装置。
【0020】(13) 前記流路と、その流出口或いは
前記開口部と、前記フロントバーの前記被塗布物に対向
するフロントエッジ面の塗布液流路の流出口近傍部分
と、前記バックバーの前記被塗布物に対向するバックエ
ッジ面の塗布液流路の流出口近傍部分の、少なくとも一
部が塗布液を撥水する部材より構成されていることを特
徴とする(1)〜(8)項の何れか1項に記載の塗布装
置。
【0021】(14) 前記流路の前記流出口或いは前
記液溜り部の前記開口部を形成する位置と、前記被塗布
物との距離を、塗布湿潤膜厚の2.5倍以上であって且
つ、0.5mm以下に設定して塗布することを特徴とす
る(1)〜(7)項の何れか1項に記載の塗布装置。
【0022】(15) 前記流路と、その流出口或いは
前記開口部の先端の少なくとも一部が、ビッカース硬度
280以上の部材よりなることを特徴とする(1)〜
(8)項の何れか1項に記載の塗布装置。
【0023】(16) 少なくともフロントバー、バッ
クバーで液溜り部と流路と流出口を形成し、該液溜り部
より前記流路を経て前記流出口から、塗布液を押し出し
て被塗布物に塗布を行う塗布方法において、前記流路に
おける前記流出口から前記液溜り部にかけてのフロント
バー側の面の延長とバックバー側の面の延長とのなす角
を、20°以上にして、塗布液を前記流出口より膜状に
噴出させ、所定の間隙を隔てて前記流出口と非接触に設
置或いは搬送される被塗布物に衝突させて、膜状の架橋
部位を形成させて塗布することを特徴とする塗布方法。
【0024】(17) 少なくともフロントバー、バッ
クバーからなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出し
て被塗布物に塗布を行う塗布方法において、前記液溜り
部に塗布の幅手にわたる開口部が形成され、塗布液を前
記液溜り部より流路を介さずに直接被塗布物に向かって
膜状に噴出させ、所定の間隙を隔てて前記開口部と非接
触に設置或いは搬送される被塗布物に衝突させて、膜状
の架橋部位を形成させて塗布することを特徴とする塗布
方法。
【0025】(18) 少なくともフロントバー、バッ
クバーで塗布液の液溜り部と流路と流出口を形成し、該
液溜り部より前記流路を経て前記流出口から塗布液を押
し出して被塗布物に塗布を行う塗布方法において、前記
流路の流出口を含む少なくとも一部が断面が鋭角な薄板
で形成され、該流出口から塗布液を膜状に噴出させ、所
定の間隙を隔てて前記流出口と非接触に設置或いは搬送
される被塗布物に衝突させて、膜状の架橋部位を形成さ
せて塗布することを特徴とする塗布方法。
【0026】(19) 少なくともフロントバー、バッ
クバーからなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出し
て被塗布物に塗布を行う塗布方法において、前記液溜り
部に塗布の幅手にわたる開口部が形成され、該開口部の
少なくとも一部が断面が鋭角な薄板で形成され、該薄板
で前記液溜り部と外部雰囲気が仕切られている塗布装置
を用いて塗布液を膜状に噴出させ、所定の間隙を隔てて
前記開口部と非接触に設置或いは搬送される被塗布物に
衝突させて、膜状の架橋部位を形成させて塗布すること
を特徴とする塗布方法。
【0027】(20) 少なくともフロントバー、バッ
クバーで塗布液の液溜り部を形成し、該液溜り部の塗布
液を押し出して被塗布物に塗布を行う塗布方法におい
て、前記液溜り部の断面が、前記フロントバー、前記バ
ックバー及び底部バーよりなる三角形で構成され、塗布
液を前記流出口より膜状に噴出させ、所定の間隙を隔て
て前記流出口と非接触に設置或いは搬送される被塗布物
に衝突させて、膜状の架橋部位を形成させて塗布するこ
とを特徴とする塗布方法。
【0028】(21) 少なくともフロントバー、バッ
クバーからなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出し
て被塗布物に塗布を行う塗布方法において、前記液溜り
部に塗布の幅手にわたる開口部が形成され、該開口部か
ら前記液溜り部へのフロントバー側の面の延長とバック
バー側の面の延長とのなす角が、180°以上で構成さ
れ、該開口部を、被塗布物より上方に設置して、下向き
に塗布することで塗布液を膜状に噴出させ、所定の間隙
を隔てて前記開口部と非接触に設置或いは搬送される被
塗布物に衝突させて、膜状の架橋部位を形成させて塗布
することを特徴とする塗布方法。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜10の図面を用いて説明するが、本発明はこれらに限
定されない。また、以下の説明には用語等に対する断定
的な表現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、
本発明の用語の意義や技術的な範囲を限定するものでは
ない。
【0030】本発明者らは、ダイ型塗布ヘッドをもった
塗布装置(以下単にコーターと記すことがある)の塗布
液の流路(以下流出路或いはスリットとも記す)4の流
出口5の間隙を50μm以下、望ましくは18μm以下
と、従来のコーターよりもはるかに狭くすることで、塗
布液を極めて薄い膜状に噴出させ、従来のコーターより
も広い距離に離間して搬送或いは保持される被塗布物に
この噴出した塗布液膜を衝突させて塗布を行うことで、
ゴミ等がコーターの先端と被塗布物の間に引っかからな
くなってスジの発生がなく、更には被塗布物が可撓性の
支持体の場合にはそのツレの影響も受けずに、薄膜塗布
が可能なことを見いだした。また、この塗布方法におい
ては、噴出液膜さえ形成されれば、塗布速度によらず塗
布可能となり、従来の塗布方法とは逆に、高速塗布にな
るほど液膜が引き延ばされて薄膜化することも判明し
た。
【0031】更に本発明者らは、コーターの流路(スリ
ット)4の出口である流出口5を収縮させ、その程度が
前記流路の出口(流出口)を構成するフロントバー1側
の面の延長とバックバー2側の面の延長とのなす角θ
が、図1、図2、図3に示すように20°より大きく、
望ましくは45°以上と、従来のコーターよりもはるか
に収縮度を大きくすることで塗布液がスリット4の出口
である流出口5から噴出する際に縮流となり、より薄い
噴出液膜の形成が可能となって、より薄膜の塗布が可能
なことを見いだした。
【0032】図10(a)は従来の縮流を生じないコー
ターの模式図であり、図10(b)は縮流を利用した本
発明の実施の形態の1例の模式図であり、前記角度が1
80°である場合のコーターを示す。
【0033】本発明においては、スリット4の出口であ
る流出口5が従来のコーターより大きな角度を有するた
め、従来のコーターのようにエッジの被塗布物対向面を
被塗布物から離れる方向に傾斜させて構成するとコータ
ーを形成するバーの厚さが非常に薄くなって、真直度等
の精度が不良となってしまう。これを防止するために
は、図2に示すようにフロントバー1の前記被塗布物に
対向するフロントエッジ面5Aの塗布液流路4の出口近
傍部分と、前記バックバー2の前記被塗布物に対向する
バックエッジ面5Bの塗布液流路4の出口近傍部分と
が、平行になるように構成すれば良いことを見出した。
【0034】本発明者らはまた、図3に示すように、フ
ロントバー1、バックバー2からなる塗布液供給部であ
る塗布液溜り部3に、塗布の幅手にわたる開口部5を形
成し、塗布液を流路4を介さずに直接被塗布物に向かっ
て噴出させることでも目的を達することが可能なことを
見出した。このような開口部5Mは、図5に示すように
断面が鋭角化された薄板7A,8Aで液溜り部3と外部
雰囲気とを仕切ることでも形成可能である。また、従来
のダイコーターのような液溜り部であるポケット或いは
チャンバーとそこからの塗布液流出路であるスリットよ
りなる構成ではなく、液溜り部3を図6,図7に示すよ
うなフロントバー1、バックバー2及び底部バー6又は
6Aの3つのバーで三角形に構成すること等でも可能で
ある。
【0035】フロントバー1側の面の延長とバックバー
2側の面の延長とのなす角θが20°より大きく構成さ
れた塗布液の流路4を、図4に示すように断面が鋭角化
された薄板7,8を固定して形成することで流路4の出
口である流出口5の間隙の調整が容易となり、間隙を縮
小することでより薄い噴出液膜の形成が可能である。
【0036】本発明においては噴出膜を被塗布物に衝突
させて塗布するため、噴出膜が被塗布物にとどく限りは
コーターの先端と被塗布物との距離は影響無く、従来の
バックロールを用いたコーターのように、塗布ウェット
膜厚の約2倍以下という極めて狭い距離にする必要がな
い。したがって上記距離を塗布膜厚の2.5倍以上、好
ましくは5倍以上に設定することで、スジ故障の発生原
因となる被塗布物上や塗布液中の異物がコーターに引っ
かかることを防止可能で、スジの発生を皆無にできる
が、塗布湿潤膜厚の0.5mm以下に設定することで完
全に塗布液の噴出液膜が形成しない低流量でも塗布可能
となり、しかも、薄膜塗布が可能である。
【0037】更に、図8,図9や図10(b)に示すよ
うに前記開口部5Mを構成するフロントバー1側の面の
延長とバックバー2側の面の延長とのなす角を、180
°以上にすれば縮流の効果はより大きくなり、図10
(a)に示すようにスリット(流路)4が通常の平行な
場合すなわち前記角θが0°の場合に比べて、噴出液膜
の厚さは約2/5となって、塗布可能な膜厚も約2/5
へと低下し薄膜化可能となる。前記角度θを180°以
上とするには、コーターの被塗布物対向面を被塗布物側
に傾斜させて構成する必要があり、その際は開口部5M
と被塗布物の距離が大きく離れることになるが、本発明
による塗布装置では塗布液は膜状に勢い良く噴き出すた
め被塗布物まで膜状に架橋して到達し、塗布可能であ
る。ただし、前記角度θを非常に大きくする場合には前
記距離もかなり大きくなるため前記噴出液膜が重力の影
響で下方へ曲がってしまうため、被塗布物をコーターよ
り下方になるように設置して前記曲りを少なくし、塗布
液膜が被塗布物に確実に衝突するようにして塗布するこ
とが望ましい。
【0038】更に、エッジ面5A,5Bの先端エッジの
曲率半径RはR≦0.05mmに相当する鋭利さで構成
すること、フロントエッジ先端とバックエッジ先端の被
塗布物までの距離の差をスリット出口である流出口5の
間隙よりも小さくすること、スリット(流路)4又はエ
ッジ面5A,5Bのエッジ部の少なくとも一部を塗布液
を撥水する部材で構成すること等により、エッジからの
液離れが容易となり、噴出液膜の形成流量を低下でき、
より薄膜塗布可能である。また、エッジ先端の撓みは塗
布幅方向1m当たり0.02mm以下とすることで、塗
布幅手の噴出液膜の厚さが均一化して良好な塗布膜厚分
布がえられる。
【0039】本発明においては、コーター先端部が完全
に被塗布物から離間しているため、被塗布物の撓みやツ
レによる塗布液の圧力分布が発生せず、極めて均一な塗
布膜厚を得ることが可能となった。本発明は、バックロ
ールを用いて塗布部近傍での被塗布物を平らに伸ばした
方が好ましいが、バックロール無しでも1m幅当たり1
0kg・f以上の高めの搬送テンションで被塗布物のツ
レがある程度伸ばされていれば良好な塗布が可能であ
る。
【0040】スリット4の出口である流出口5或いは開
口部5Mの間隙を従来のコーターより狭めることによ
り、塗布液中に研磨剤や金属粉等が含有される場合、こ
れらが流出口5或いは開口部5Mを高速で流れることで
その流出口5或いは開口部5Mが削られて荒れてしま
い、膜厚分布の悪化や筋故障の原因となり、コーターの
寿命を早めることが判明した。しかし、流出口或いは開
口部の材質を、硬度の高い部材を使用することでこれを
防止出来ることを見出した。この硬度は使用する塗布液
にもよるが実用上ビッカース硬度が280以上あれば充
分である。また、スリットの全面をこの硬度で構成する
のが望ましいが、実用上はスリット4の狭まっている出
口である流出口5或いは開口部5Mに近い部分をすべて
ビッカース硬度が280以上の部材で構成すれば良い。
高硬度化の加工が高価な場合はこのようにする事でコス
ト低下が可能である。また、その目的上、スリット4の
フロントバー1及びバックバー2両面をビッカース硬度
280以上の部材で構成することが望ましい。
【0041】本発明の塗布装置或いは塗布方法は、被塗
布物としてPETやTAC、PEN、ペーパー、アルミ
板等の可撓性支持体やガラス板等の非可撓性支持体への
直接塗布に有効であるのはもちろん、塗布ロールやベル
ト等へ間接的に塗布液を塗布し、これを支持体等へ転写
する場合にも適用可能である。
【0042】また、本発明は2液以上の塗布液を同時に
塗布する重層コーターにおいても適応可能である。
【0043】
【実施例】以上の実施の形態の説明に続いて、本発明の
装置や方法を用いて塗布の実験を行ったので、それを実
施例として下記する。
【0044】 塗布液:写真フィルム用下引き液 被塗布物:厚さ100μm,幅1000mmのPETの
支持体ウエブを使用 塗布速度:300m/分 コータースリット出口間隙:40μm コーターダイス:材質S50C製、流出口又は開口部先
端エッジの曲率半径は0.05mm以下に仕上げ 実施例1 コーターは図2に示したタイプのもの、即ちコーターB
であり、そのθを変化させて塗布下限膜厚をテストし
た。
【0045】その結果を表1に示す。θが20°を超え
ると薄膜塗布が可能になることが分かる。
【0046】
【表1】
【0047】実施例2 コーター先端における、フロントバーの被塗布物対向面
とバックバーの被塗布物対向面とが平行な図2に示すタ
イプのもの、即ちコーターBと、平行部の無い図1に示
すタイプのもの、即ちコーターAとを、両者ともθを2
5°にして、それぞれ塗布を行い比較した。
【0048】その結果を表2に示す。比較例であるコー
ターAに比べて実施例のコーターBの方が流路出口先端
部の撓みが遙かに少なく幅手方向の膜厚分布変動も極度
に小さいことが分かる。
【0049】
【表2】
【0050】実施例3 図2で示すコーターBでθが25°のものと、図3に示
すコーターCでθが135°のものとでそれぞれ塗布を
行い、塗布下限膜厚を比較し表3に示す結果を得た。後
者の方が遙かに薄い薄膜の塗布ができることが分かる。
【0051】
【表3】
【0052】実施例4 図1に示すコーターAと図4に示すコーターDとでそれ
ぞれ塗布を行い膜厚分布について比較し、表4に示す結
果を得た。図4に示すコーターDは図1に示すコーター
Aよりも膜厚変動が遙かに少ないことが分かる。
【0053】
【表4】
【0054】実施例5 図2に示すコーターBと図5に示すコーターEとで、θ
を実施例3で示したものとそれぞれ同様に25°及び1
35°にした上で塗布を行い表5に示すような結果を得
た。即ち、コーターEはコーターBに較べて塗布膜厚の
下限が遙かに小さいことが分かる。
【0055】
【表5】
【0056】塗布の結果は実施例3の結果と略同じであ
るが、コーターEはコーターCに較べてコーターダイス
の製作加工が容易であり薄板7A,8A先端の位置を微
調整することで開口部5Mの間隙を0.05mm以下に
したり、フロントバーの先端部とバックバー先端部の段
差を開口部の間隙より小さくする調整作業が容易であ
る。
【0057】そして、高精度な設定と良好な塗布が可能
になった。
【0058】なお、薄板7A,8Aの先端の開口部に面
したエッジの角度は2〜85°にすることができ、何れ
も表5のような良好な薄膜塗布の結果が得られた。エッ
ジの角度が1°以下の薄板は精度上製作不能であった。
【0059】実施例6 図2に示すコーターBでθが15°のものと図6,図7
に示すコーターF,Gでθが25°のものとでそれぞれ
塗布を行ったが、その結果を表6に示す。
【0060】コーターF,GはコーターBに較べて幅手
方向の膜厚分布変動及び塗布下限膜厚において優れてい
ることが分かる。
【0061】
【表6】
【0062】実施例7 図2に示すコーターBでθが25°のものと、図8に示
すコーターHでθが270°のものと、図9に示すコー
ターIでθが180°のものとでそれぞれ塗布を行った
が、その結果を表7に示す。
【0063】
【表7】
【0064】コーターH,Iを用いた場合は下限膜厚が
1〜2μmになりコーターBを用いた場合よりも遙かに
薄膜塗布が得られる。
【0065】
【発明の効果】本発明に基づいて塗布条件を設定するこ
とで、支持体の部分的な弛みやツレ等の変形の影響が無
く、スジ故障も発生しない塗布方法による安定な高速・
薄膜塗布が可能となった。また、本発明のコータースリ
ット形状とすることで、容易に均一な塗布膜厚を得るこ
とも可能となった。
【0066】更に、バックロールの真円度や支持体のバ
タツキ・ツレ、コーター先端の真直度・たわみ等の塗布
膜厚への影響がほとんど無いため、これらの精度が関係
なく、装置コストの低減、管理の容易化、操作性・作業
性の容易化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図2】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図3】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図4】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図5】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図6】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図7】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図8】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図9】本発明の塗布装置のコーターの一例を示す断面
図。
【図10】(a)は縮流現象を伴わない従来のコーター
を示す模式図であり、(b)は縮流現象を伴なう本発明
のコーターを示す模式図である。
【符号の説明】
1 フロントバー 2 バックバー 3 液溜り部 4 流路(スリット) 5 流出口 5A フロントエッジ面 5B バックエッジ面 5M 開口部 6,6A 底部バー 7,7A,7B 薄板 8,8A,8B 薄板 A,B,C,D,E,F,G,H,I コーター

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともフロントバー、バックバーで
    塗布液の液溜り部と流路と流出口とを形成し、該液溜り
    部より前記流路を経て前記流出口から、塗布液を押し出
    して被塗布物に塗布を行う塗布装置において、前記流路
    における前記流出口から前記液溜り部にかけてのフロン
    トバー側の面の延長とバックバー側の面の延長とのなす
    角が、20°より大きいことを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記フロントバーの前記被塗布物に対向
    するフロントエッジ面の塗布液流路の流出口近傍部分
    と、前記バックバーの前記被塗布物に対向するバックエ
    ッジ面の塗布液流路の流出口近傍部分とが、互いに平行
    であることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 少なくともフロントバー、バックバーで
    塗布液の液溜り部と流出口を形成し、該液溜り部より塗
    布液を押し出して被塗布物に塗布を行う塗布装置におい
    て、前記液溜り部に塗布の幅手にわたる開口部が形成さ
    れ、塗布液が前記液溜り部より流路を介さずに前記開口
    部から直接被塗布物に向かって液膜を形成して突出され
    ることを特徴とする塗布装置。
  4. 【請求項4】 少なくともフロントバー、バックバーで
    塗布液の液溜り部と流路と流出口とを形成し、該液溜り
    部より前記流路を経て前記流出口から、塗布液を押し出
    して被塗布物に塗布を行う塗布装置において、前記流路
    の流出口を含む少なくとも一部が断面が鋭角な薄板で形
    成されていることを特徴とする塗布装置。
  5. 【請求項5】 少なくともフロントバー、バックバーか
    らなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して被塗布
    物に塗布を行う塗布装置において、前記液溜り部に塗布
    の幅手にわたる開口部が形成され、該開口部の少なくと
    も一部が断面が鋭角な薄板で形成され、該薄板で前記液
    溜り部と外部雰囲気が仕切られていることを特徴とする
    塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記断面が鋭角な薄板の角度が2〜85
    °であることを特徴とする請求項4又は5に記載の塗布
    装置。
  7. 【請求項7】 少なくともフロントバー、バックバーか
    らなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して被塗布
    物に塗布を行う塗布装置において、前記液溜り部の断面
    が、前記フロントバー、前記バックバー及び底部バーよ
    りなる三角形で構成されていることを特徴とする塗布装
    置。
  8. 【請求項8】 少なくともフロントバー、バックバーか
    らなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して被塗布
    物に塗布を行う塗布装置において、前記液溜り部に塗布
    の幅手にわたる開口部が形成され、該開口部から前記液
    溜り部へのフロントバー側の面の延長とバックバー側の
    面の延長とのなす角が、180°以上で構成され、被塗
    布物に対して前記開口部を上方に設置して、下向きに塗
    布することを特徴とする塗布装置。
  9. 【請求項9】 前記流路の前記流出口或いは前記液溜り
    部の前記開口部の間隙dがd≦0.05mmであること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の塗布装
    置。
  10. 【請求項10】 前記流路の前記流出口或いは前記液溜
    り部の前記開口部の先端が、その曲率半径RがR≦0.
    05mmに相当する鋭利さで構成されていることを特徴
    とする請求項1〜8の何れか1項に記載の塗布装置。
  11. 【請求項11】 前記流路の前記流出口或いは前記液溜
    り部の前記開口部を形成する、フロントバー先端から被
    塗布物までの距離とバックバー先端から被塗布物までの
    距離との差が、前記流路の流出口或いは前記開口部の間
    隙よりも小さいことを特徴とする請求項1〜8の何れか
    1項に記載の塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記流路の前記流出口或いは前記液溜
    り部の前記開口部の先端の撓みが、塗布幅方向1m当た
    り0.02mm以下であることを特徴とする請求項1〜
    8の何れか1項に記載の塗布装置。
  13. 【請求項13】 前記流路と、その流出口或いは前記開
    口部と、前記フロントバーの前記被塗布物に対向するフ
    ロントエッジ面の塗布液流路の流出口近傍部分と、前記
    バックバーの前記被塗布物に対向するバックエッジ面の
    塗布液流路の流出口近傍部分の、少なくとも一部が塗布
    液を撥水する部材より構成されていることを特徴とする
    請求項1〜8の何れか1項に記載の塗布装置。
  14. 【請求項14】 前記流路の前記流出口或いは前記液溜
    り部の前記開口部を形成する位置と、前記被塗布物との
    距離を、塗布湿潤膜厚の2.5倍以上であって且つ、
    0.5mm以下に設定して塗布することを特徴とする請
    求項1〜7の何れか1項に記載の塗布装置。
  15. 【請求項15】 前記流路と、その流出口或いは前記開
    口部の先端の少なくとも一部が、ビッカース硬度280
    以上の部材よりなることを特徴とする請求項1〜8の何
    れか1項に記載の塗布装置。
  16. 【請求項16】 少なくともフロントバー、バックバー
    で液溜り部と流路と流出口を形成し、該液溜り部より前
    記流路を経て前記流出口から、塗布液を押し出して被塗
    布物に塗布を行う塗布方法において、前記流路における
    前記流出口から前記液溜り部にかけてのフロントバー側
    の面の延長とバックバー側の面の延長とのなす角を、2
    0°以上にして、塗布液を前記流出口より膜状に噴出さ
    せ、所定の間隙を隔てて前記流出口と非接触に設置或い
    は搬送される被塗布物に衝突させて、膜状の架橋部位を
    形成させて塗布することを特徴とする塗布方法。
  17. 【請求項17】 少なくともフロントバー、バックバー
    からなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して被塗
    布物に塗布を行う塗布方法において、前記液溜り部に塗
    布の幅手にわたる開口部が形成され、塗布液を前記液溜
    り部より流路を介さずに直接被塗布物に向かって膜状に
    噴出させ、所定の間隙を隔てて前記開口部と非接触に設
    置或いは搬送される被塗布物に衝突させて、膜状の架橋
    部位を形成させて塗布することを特徴とする塗布方法。
  18. 【請求項18】 少なくともフロントバー、バックバー
    で塗布液の液溜り部と流路と流出口を形成し、該液溜り
    部より前記流路を経て前記流出口から塗布液を押し出し
    て被塗布物に塗布を行う塗布方法において、前記流路の
    流出口を含む少なくとも一部が断面が鋭角な薄板で形成
    され、該流出口から塗布液を膜状に噴出させ、所定の間
    隙を隔てて前記流出口と非接触に設置或いは搬送される
    被塗布物に衝突させて、膜状の架橋部位を形成させて塗
    布することを特徴とする塗布方法。
  19. 【請求項19】 少なくともフロントバー、バックバー
    からなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して被塗
    布物に塗布を行う塗布方法において、前記液溜り部に塗
    布の幅手にわたる開口部が形成され、該開口部の少なく
    とも一部が断面が鋭角な薄板で形成され、該薄板で前記
    液溜り部と外部雰囲気が仕切られている塗布装置を用い
    て塗布液を膜状に噴出させ、所定の間隙を隔てて前記開
    口部と非接触に設置或いは搬送される被塗布物に衝突さ
    せて、膜状の架橋部位を形成させて塗布することを特徴
    とする塗布方法。
  20. 【請求項20】 少なくともフロントバー、バックバー
    で塗布液の液溜り部を形成し、該液溜り部の塗布液を押
    し出して被塗布物に塗布を行う塗布方法において、前記
    液溜り部の断面が、前記フロントバー、前記バックバー
    及び底部バーよりなる三角形で構成され、塗布液を前記
    流出口より膜状に噴出させ、所定の間隙を隔てて前記流
    出口と非接触に設置或いは搬送される被塗布物に衝突さ
    せて、膜状の架橋部位を形成させて塗布することを特徴
    とする塗布方法。
  21. 【請求項21】 少なくともフロントバー、バックバー
    からなる塗布液の液溜り部より塗布液を押し出して被塗
    布物に塗布を行う塗布方法において、前記液溜り部に塗
    布の幅手にわたる開口部が形成され、該開口部から前記
    液溜り部へのフロントバー側の面の延長とバックバー側
    の面の延長とのなす角が、180°以上で構成され、該
    開口部を、被塗布物より上方に設置して、下向きに塗布
    することで塗布液を膜状に噴出させ、所定の間隙を隔て
    て前記開口部と非接触に設置或いは搬送される被塗布物
    に衝突させて、膜状の架橋部位を形成させて塗布するこ
    とを特徴とする塗布方法。
JP2449498A 1998-02-05 1998-02-05 塗布装置及び塗布方法 Pending JPH11221508A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005111306A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Fuji Photo Film Co Ltd 塗布方法

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