JPH0735971Y2 - 横葺屋根の谷構造 - Google Patents

横葺屋根の谷構造

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JPH0735971Y2
JPH0735971Y2 JP8605090U JP8605090U JPH0735971Y2 JP H0735971 Y2 JPH0735971 Y2 JP H0735971Y2 JP 8605090 U JP8605090 U JP 8605090U JP 8605090 U JP8605090 U JP 8605090U JP H0735971 Y2 JPH0735971 Y2 JP H0735971Y2
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重治 河野
俊男 岡
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株式会社淀川製鋼所
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、屋根の谷部より雨水が屋内側に漏水するの
を防止する横葺屋根の谷構造に関する。
(従来の技術) 従来、この種の横葺屋根の谷構造として、たとえば第4,
5図に示すものがある。
この屋根1の谷2部分は、第5図に示すように、母屋3,
3の対向上部に下地プレート4およびシングルタルキ5,5
を配設し、その上部に野地材6,6を取付け、この野地材
6,6上にアスファルトルーフィング7を二重に敷設し、
その上面に捨て板8を配設し、この捨て板8の両側端に
形成した折返し片9,9を吊子10,10で引掛けて、この吊子
10,10をボルト11,11により上記シングルタルキ5,5に固
着し、捨て板8の中間部に形成した折返し部12,12に屋
根板13の端部に形成した折返し片14,14を係合したもの
である。
上記屋根1の谷2の長さは通常10m前後あるのが普通で
あるが、捨て板8は3〜4m位の長さで形成するのが一般
的であるため、途中で重ね継ぎを行なう必要がある。
(考案が解決しようとする課題) 上記構成のものは、雨水が捨て板8の重ね継ぎ部分より
屋内側に入り込んだり、大雨時においては捨て板8の両
側より雨水があふれて屋内側に流入するという問題があ
る。
そこで、この考案は上記の問題を解決するためになされ
たもので、一時的に大量の雨が降っても、屋内側に雨水
が浸入するのを防止することのできる横葺屋根の谷構造
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、この考案による横葺屋根
の谷構造は、例えば第1図に示すように、中央部をなす
底部32の両側から立上り部31,31を立上げてその底部32
と両立上り部31,31とによって樋状の溝部33を形成し、
かつ、その両立上り部31,31の上端から両外方に延びて
外側が上方に傾斜する両側部を有する捨て板30を形成す
るとともに、中央部をなす底部42の両側から立上り部4
1,41を立上げてその底部42と両立上り部41,41とによっ
て前記捨て板30の溝部33に嵌まる溝部43を形成し、か
つ、その両立上り部41,41の上端から両外方に延びて外
側が上方に傾斜する両側部を有する化粧谷40を形成し、
その化粧谷40を前記捨て板30の上に重合させ、この化粧
谷40の立上り部41,41の上に取り付けた下り谷唐草50,50
の垂下部53,53とその立上り部41,41との間に空所を形成
し、かつ、その垂下部53,53の上部から溝部側に向けて
突設した下向コ字状部54,54を、前記下り谷唐草50,50の
上に葺成した横葺屋根板56,56の内側端部に形成した上
向コ字状部57,57と係合させたことを特徴としている。
(作用) この考案における横葺屋根の谷構造は、一時的に大量の
雨が降っても、化粧谷、捨て板の中央部に形成された大
きな樋状の溝部により流下されるので屋内側に雨水が浸
入することがない。すなわち、化粧谷、捨て板の中央部
に大きな樋状の溝部を形成したので、大雨が降っても雨
水が両側よりあふれることなく、下方へ流下される。
また、化粧谷の重ね継ぎ部分より内部に浸入しても、こ
の考案では二重構造としているので、化粧谷の重ね継ぎ
部分より内部に浸入した雨水は下部の捨て板上を流下す
るので、屋内側に漏水することがない。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの考案による横葺屋根の谷構造の一部省略斜
視図、第2図はその縦断正面図、第3図はその要部の拡
大断面図である。
屋根21の谷22部分に配置した母屋23,23の対向上部に鉄
骨よりなる下地プレート24およびシングルタルキ25,25
を配設し、この上部に木毛、セメント板などよりなる野
地材26,26を取付け、この野地材26,26上にアスファルト
ルーフィングなどよりなる防水シート27を敷設し、この
上面に捨て板30を配設する。
上記捨て板30は両側部が屋根21に沿って外方が上方に傾
斜して形成され、底部32をなす中央部の両側に立上り部
31,31を形成し、この立上り部31,31と上記底部32とによ
り大形樋状の溝部33を形成している。
さらに、捨て板30の両側端は上側へ折り返した折返し片
34,34に形成され、この折返し片34,34を吊子35,35で引
掛けて、釘36,36などにより上記野地材26,26に固着し、
上下端部は捨て板30,30同士を重ね合せてコーキング37
を施す。
次に、上記捨て板30上に捨て板30と略同形状の化粧谷40
を配設する。この化粧谷40の底部42をなす中央部の両側
にも、捨て板30同様に、立上り部41,41を形成し、この
立上り部41,41と底部42とにより大形樋状の溝部43を形
成している。
さらに、化粧谷40の幅は捨て板30より狭幅に形成され、
両側端に形成された折返し片44,44を吊子45,45で引掛け
て、ボルト46、46などにより捨て板30を通して、上記シ
ングルタルキ25,25に固着し、上下端部は上記捨て板30,
30のコーキング37位置よりずらした位置で、化粧谷40,4
0同士を重ね合せてコーキング47を施す。
上記化粧谷40の立上り部41近傍に下り谷唐草50を、第3
図に示すように、釘51などによって化粧谷40、捨て板30
を介して上記野地材26に固着する。
この下り谷唐草50の下部は、上向コ字状凹所52、垂下部
53および下向コ字状部54が連続して形成され、垂下部53
下端と上記溝部43の底部42とが当接され、垂下部53と立
上り部41とは上向コ字状凹所52の幅部分の空所55に形成
されている。
そして、上記下り谷唐草50の下向コ字状部54に横葺屋根
56の下端部に形成した上向コ字状部57を係合してある。
この上向コ字状部57は、第1図に示すように、横葺屋根
56の下端延出部を施工時に下り谷唐草50の下向コ字状部
54に沿って折曲して形成した上向コ字状部であってもよ
い。
上記の構成による溝部43は大きな樋状に形成されている
ので、一時的に大量の雨が降っても溝部43よりあふれる
ことがなく、雨水を下方に流下させることができ、また
化粧谷40、捨て板30の二重構造としているので、上部化
粧谷40,40の重ね継ぎ部分や、その両側より下側に浸入
した雨水は下部の捨て板30上を流れて屋内側に浸入する
ことはない。
さらに、下り谷唐草50の垂下部53下端と溝部43の底部42
とが当接されているため、雨水が化粧谷40の立上り部ま
で浸入しにくく、その垂下部53と立上り部41との間に空
所55を形成したので、毛細管現象により雨水が下り谷唐
草50と化粧谷40との間に浸入することを防止できる。
尚、第3図中、27′はアスファルトルーフィングなどよ
りなる防水シートである。
(考案の効果) この考案によれば、化粧谷と捨て板との二重構造に形成
したので、上部の化粧谷の重ね継ぎ部分やその両側より
下側に雨水が浸入しても下部捨て板上を流れて屋内側に
漏水することはない。
また、化粧谷および捨て板の立上り部と底部とによって
大形樋状の溝部を形成できるので、一時的に大量の雨が
降っても溝部をあふれることがなく、雨水を下方に流下
できる。
さらに、下り谷唐草の垂下部と上記化粧谷の立上り部と
の間に空所を形成したので、毛細管現象により雨水が下
り谷唐草と化粧谷との間に浸入するのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による横葺屋根の谷構造の実施例を示
す一部省略斜視図、第2図はその縦断正面図、第3図は
その要部の拡大断面図、第4図は谷を形成した屋根の家
屋を示す斜視図、第5図は従来例を示す縦断正面図であ
る。 30…捨て板、31…立上り部、32…底部、33…溝部、40…
化粧谷、41…立上り部、42…底部、43…溝部、50…下り
谷唐草、53…垂下部、54…下向コ字状部、55…空所、56
…横葺屋根、57…上向コ字状部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部をなす底部32の両側から立上り部3
    1,31を立上げてその底部32と両立上り部31,31とによっ
    て樋状の溝部33を形成し、かつ、その両立上り部31,31
    の上端から両外方に延びて外側が上方に傾斜する両側部
    を有する捨て板30を形成するとともに、中央部をなす底
    部42の両側から立上り部41,41を立上げてその底部42と
    両立上り部41,41とによって前記捨て板30の溝部33に嵌
    まる溝部43を形成し、かつ、その両立上り部41,41の上
    端から両外方に延びて外側が上方に傾斜する両側部を有
    する化粧谷40を形成し、その化粧谷40を前記捨て板30の
    上に重合させ、この化粧谷40の立上り部41,41の上に取
    り付けた下り谷唐草50,50の垂下部53,53とその立上り部
    41,41との間に空所を形成し、かつ、その垂下部53,53の
    上部から溝部側に向けて突設した下向コ字状部54,54
    を、前記下り谷唐草50,50の上に葺成した横葺屋根板56,
    56の内側端部に形成した上向コ字状部57,57と係合させ
    たことを特徴とする横葺屋根の谷構造。
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