JPH0624508Y2 - 屋根と外壁との斜降する取り合い部分の防水構造 - Google Patents

屋根と外壁との斜降する取り合い部分の防水構造

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JPH0624508Y2
JPH0624508Y2 JP7978888U JP7978888U JPH0624508Y2 JP H0624508 Y2 JPH0624508 Y2 JP H0624508Y2 JP 7978888 U JP7978888 U JP 7978888U JP 7978888 U JP7978888 U JP 7978888U JP H0624508 Y2 JPH0624508 Y2 JP H0624508Y2
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秀幸 中村
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株式会社アサヒコーポレーション
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、瓦葺きの屋根と、屋根から立ち上がる2階
などの外壁との、斜降する取り合い部分への水の浸入を
防ぐための防水構造に関する。
(従来の技術) 前記取り合い部分から、雨水の浸入を防ぐため、従来か
ら種々の工夫がなされている。その一例を第6図及び第
7図に示す。
31は斜降する屋根、32は野地板、33は野地板32上に張ら
れたルーフィング材(又はアスファルトフェルト等)で
ある。34は外壁で屋根31から立ち上がり、屋根31との取
り合い部分は斜降する。35は外壁34の柱である。
36は水切りで、金属板でほぼL字状に形成されており、
両上端部には返しが設けられている。この水切り36の立
ち上がり部37は、野地板32と外壁34との斜降する取り合
い部分に置かれ、外面に漆喰39を塗った赤土の瓦台38で
挟んだ割り瓦40により、水切り36底部が覆われている。
なお、41は地瓦である。
そして水切り36の下端部は、第6図のように前記取り合
い部分下方の地瓦41の重なりの間に出ている。
このような構成から、風を伴った雨や大雨により、万
一、のし瓦40と瓦台38との間などから浸入した雨水は、
水切り36から屋根の上へ排出される。又、割り瓦40と地
瓦41との間から浸入した雨水は、ルーフィング材33によ
って防ぐようになっている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、瓦台38に塗られた漆喰39は永久的なものでは
なく、1〜2年たつと割り瓦40との間に隙間ができて、
風にあおられた雨がこの隙間から浸入し、雨水と瓦台38
のとけた土とが水切り36の底部に入る。この土は水切り
36に落ちた雨水の流れを妨げるばかりでなく、地瓦41の
上へ出すため折り曲げられた部分36′に溜まって水を堰
き止めてしまうので、水切り36から溢れた雨水はルーフ
ィング材33上に流れる。又、前記地瓦41の重なりの間に
出た水切り36は、地瓦に大きな隙間を与えるため、風に
あおられた雨水がルーフィング材33上に入り込む。さら
に、集中豪雨時等には漆喰39と地瓦41とに溜まった雨水
が、ルーフィング材33上に溢れてしまう。このルーフィ
ング材33上の雨水は瓦桟42に堰き止められて、ルーフィ
ング材33の破れやタッカーや瓦桟を止める釘等により生
じた穴などを通って、小屋裏へ雨漏りを発生させる。
したがって、従来の構造では、雨漏りを完全に防止する
ことは不可能であった。
(問題点を解決するための手段) そこでこの考案は、前記斜降する取り合い部分へ浸入し
た雨水を速やかに軒樋へ排出することにより、雨漏りを
完全に防止することを目的とするものであって、以下の
構成を要旨とする。
水受け部と排水部とから構成される。
水受け部は、底部の外壁側の一端縁から立ち上がる腰板
部と、底部の他端縁から立ち上がる瓦桟の高さの外側部
とを有する。そしてこの水受け部は、割り瓦をすっぽり
受ける状態で、屋根と外壁との斜降する取り合い部分の
野地板に張られたルーフィング材上に設置される。
又、排水部は、底部両端縁から立ち上がる両側部が瓦桟
の高さを有し、かつ水受け部と連通して水受け部下方の
野地板に設置され、かつ下端部はよど板から突出されて
いる。
(作用) 雨の吹き込みやすい前記取り合い部分に浸入た雨水は、
水受け部の底部に落ちるが、水受け部は斜降しており、
かつ斜降する排水部に連通している。したがって、水受
け部の雨水は速やかに排水部へ排水され、よど板から突
出する排水部下端から軒樋へ排出される。
(効果) 取り合い部分へ浸入した雨水は、斜降する水受け部から
排水部を経て軒樋へ速やかに排出されるため、雨漏りが
完全に防止される。
(実施例) 以下、第1図ないし第5図の実施例によりこの考案を説
明する。
1は瓦葺きの屋根で、2はその野地板、3は野地板3上
に張られたルーフィング材(又はアスファルトフェル
ト)である。4は瓦桟、5はよど板である。又、6は外
壁で屋根との取り合い部分が斜降している。7は外壁6
の柱である。
8は屋根1と外壁6との斜降する取り合い部分に設けら
れる水受け部で、後述の排水部14と一体とであり、この
考案の最も特徴とするものである。この水受け部8は、
割り瓦15をすっぽり受けるものであって、横断面がほぼ
L字状に形成されており、ルーフィング材3を介して、
前記取り合い部分の野地板2上に設置され、底部9、外
壁6の柱7外面に沿って立ち上がる腰板部10及び底部9
の妻側端、即ち、腰板部10の反対側縁から瓦桟2の高さ
だけ立ち上がったのち、底部9と平行に内側へ折り曲げ
られた外側部11とから構成される。12は底部9と腰板部
10との間に設けた傾斜部である。13は瓦桟4を縦打ちし
た支持材で、外側部11の外側に沿って水受け部8下方の
野地板2上のルーフィング材33上に設置される。なお、
腰板部10の高さは約20cmで、従来の水切り36の立ち上が
り部37の高さ約10cmより高くしてある。
14は排水部で、横断面が上に開口するコ字状の樋状に形
成され、両上端縁を対向して野地板2に平行に折り曲げ
られている。排水部14の高さは瓦桟4の高さと等しい。
この排水部14は、切り欠いた瓦桟4の間に約1cmの間隔
をおいて、ルーフィング材3を介して野地板2上に設置
されている。したがって、ルーフィング材3の雨水は、
瓦桟4に堰き止められることがない。又、排水部14の上
端部は水受け部8と連通し、かつ下端部はよど板5を切
り欠いて図外軒樋へ上へ突出される。
これら水受け部8と排水部14とは、ともに亜鉛引き鉄
板、銅板、ステンレス板等の金属板を折り曲げて形成さ
れ、両部8、14はハンダ付けで連結されている。したが
って、水受け部8の雨水は流下して斜降する排水部14を
経て軒樋へ速やかに排出される。15は割り瓦、16は地瓦
である。
なお、排水部14を瓦桟4の高さと等しくしたのは、地瓦
16が浮き上がるのを防ぐためである。
さらに、前記取り合い部の防水を完全にするため、この
考案では次のような構成をとっている。
3′はルーフィング材3の立ち上がり部分で、水受け部
の底部9から傾斜部12を経て、腰板部10の裏側を25cm立
ち上がっている。傾斜部11を設けたのは、ルーフィング
材3を急角度に曲げて生じる破れるのを防ぐためであ
る。17は面木である。もとより腰板部10や、ルーフィン
グ材3の立ち上がり部分3′の高さを実施例より高くす
ることもできる。
18は瓦台で、赤土にセメントを混和して形成されている
ので、水にとけることがない。19は漆喰で、瓦台18の外
面に塗られている。20は瓦の切れ端を用いた支持台で、
瓦台18の下に敷いて水受け部8の水通りをよくする。瓦
台18に外壁6側端を挟まれた割り瓦15は、従来と異な
り、外壁6側端より地瓦16側を高くして、割り瓦15と地
瓦16との間からの雨水の吹き込みを防止する。又、集中
豪雨時等に割り瓦15の上に溢れた雨水が、両瓦15、16の
間から浸入しても水受け部8で受け止められる。ルーフ
ィング材3上に落ちた多少の雨水は、ルーフィング材3
が立ち上がり部分3′を有するので、屋根下へ漏水する
ことがない。さらに、切り欠いた瓦桟4の隙間を通って
速やかに排出される。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は実施例を示し、第1図は全体の斜
視図、第2図は水受け部8の要部斜視図、第3図は排水
部の要部拡大斜視図、第4図は屋根に取付けた状態を示
す側面図、第5図は取り合い部分に於ける断面図であ
る。 第6図及び第7図は従来の水切りを示し、第6図は屋根
に取付けた状態を示す側面図、第7図は従来の取り合い
部分の断面図である。 1……屋根、2……野地板、5……よど板、6……外
壁、8……水受け部、9……底部、10……腰板部、11…
…外側部、14……排水部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】瓦葺きの屋根と、屋根から立ち上がる外壁
    との斜降する取り合い部分に於いて、水受け部と排水部
    とからなり、水受け部は、底部の外壁側の一端縁から立
    ち上がる腰板部と、底部の他端縁から立ち上がる瓦桟の
    高さの外側部とを有して、屋根と外壁との斜降する取り
    合い部分の野地板に設置され、排水部は、底部両端縁か
    ら立ち上がる両側部が瓦桟の高さを有して、水受け部と
    連通して水受け部下方の野地板に設置されており、かつ
    下端部はよど板から突出されていることを特徴とする屋
    根と外壁との斜降する取り合い部分の防水構造。
JP7978888U 1988-06-15 1988-06-15 屋根と外壁との斜降する取り合い部分の防水構造 Expired - Lifetime JPH0624508Y2 (ja)

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JPH021324U JPH021324U (ja) 1990-01-08
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