JPH0734715B2 - 風味油の製造法 - Google Patents

風味油の製造法

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JPH0734715B2
JPH0734715B2 JP61038553A JP3855386A JPH0734715B2 JP H0734715 B2 JPH0734715 B2 JP H0734715B2 JP 61038553 A JP61038553 A JP 61038553A JP 3855386 A JP3855386 A JP 3855386A JP H0734715 B2 JPH0734715 B2 JP H0734715B2
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義兼 中井
美恵子 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は風味油の製造法に関し、更に詳細には二軸エク
ストルーダーを用いる風味油の製造法に関する。
〔従来の技術〕
従来、風味油を製造する方法としては、例えば植物性食
用油脂に対して5〜50重量%の細断又は磨砕した生野菜
を加え、110〜160℃で加熱抽出して油相を採取する方法
(特公昭59−4972号)、あるいはこの抽出を条件の異な
る二段階にわけて行う方法(特開昭58−31938号)等が
知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記の従来方法では、野菜を細断すると
か油脂に対する野菜の量に制限がある等の製造上の制約
があり、また製造工程が複雑なため製造時間が長くかか
る等の問題があると共に、風味自体も充分満足し得るも
のではなかつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは、かかる問題点を解決せんと鋭意
研究を行つた結果、二軸エクストルーダーを用いて、特
定の条件下で加熱抽出を行えば、簡単な操作で風味の優
れた風味油が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は、植物性食用油脂及び野菜を二軸エ
クストルーダーに供給し、品温100〜150℃で10〜600秒
間加熱抽出処理を行い、押し出して油相を採取すること
を特徴とする風味油の製造法を提供するものである。
本発明で云う植物性食用油脂とは、植物の種子より得ら
れるものであればよく、例えば大豆油、菜種油、コーン
油、綿実油、コメ油、サフラワー油、ひまわり油、パー
ム油、オリーブ油などが挙げられるが、特に不飽和脂肪
酸含量の多いコーン油、大豆油、菜種油綿実油、コメ
油、サフラワー油、ひまわり油、が好ましい。
前記の植物性食用油脂は単独で用いてもよいし二種以上
を混合して用いてもよい。また、油脂は通常の精製工程
を経たものであればよく、精製の目安としては、日本農
林規格(JAS)の食用精製油脂に準じた物性値を備えて
いる油脂であればよい。
本発明で云う野菜とは、風味の好ましいものであればど
んなものでもよいが、特にニンニク、ニンジン、タマネ
ギ、セロリー、パセリ、バジル、とうがらし、しよう
が、長ねぎ等の香味野菜が好ましい。これらの野菜は単
独でも二種以上組合せてよいしまた、生のものでも、乾
燥したものでもよい。
本発明を実施するには、植物性食用油脂と野菜を二軸エ
クストルーダーに供給する。植物性食用油脂に対する野
菜の割合は5〜100重量%程度が好ましい。また、野菜
は二軸エクストルーダーの供給口より大きいものや長す
ぎるものは多少切断する必要があるが、小さいものはそ
のまま丸ごと供給してもエクストルーダー内のスクリユ
ーにより細断されるので、事前に細断したり磨砕をする
必要はない。
植物性食用油脂と野菜は、二軸エスクトルーダー中で混
合されながら加熱処理され、野菜成分が油脂中に抽出さ
れる。この加熱抽出処理は、品温100〜150℃で10〜600
秒間行われる。品温が100℃未満であると風味不足で生
臭さが残り、150℃を超えると焦げ臭が発生しやすくな
りいずれも好ましくない。また時間が10秒未満であると
品温が低すぎる場合と同様に風味不足で生臭さが残り、
600秒より長いと焦げ臭が発生しやすくなる。この加熱
抽出処理はマテリアルシールによる密閉系で行うと風味
が逃げず効率よく抽出できるので好ましい。
加熱の方法は二軸エクストルーダーのパレルを外部から
加熱することにより行えばよい。
加熱抽出処理後、好ましくは冷却する。冷却の手段はエ
クストルーダーのパレルを外部から冷却することにより
行えばよい。
次いで、押し出し、必要により冷却して油相を採取す
る。油相を採取する方法としては通常行われている分離
操作でよく、濾過による方法等によつて行われる。
本発明においては、二軸エクストルーダーを使用するこ
とが必須であり、一軸エクストルーダーを使用すると、
構造的に摩擦熱が発生するため温度管理が難かしいと共
に、マテリアルシールによる密閉系を作り難いので好ま
しくない。
〔作用〕
本発明方法で得られた風味油は従来のものに比較して風
味が優れており、スパゲツテイ用、中華料理用、焼肉
用、ドレツシング用、野菜炒め用等多種多用の調理に使
用し、料理の風味を一層高めることができる。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、油脂に対する野菜の量を従来法に
比べ約2倍迄増量可能なため、風味の高い油が得られ
る。また、野菜を細断または磨砕する必要がなく、製造
工程が簡単で、短時間の連続製造が可能であり、更にま
た、マテリアルシールによる密閉系の形成が容易で、し
かも温度管理が容易なため風味の飛散がなく、品質の良
好な風味油を得ることができる。さらに加熱抽出処理
後、直ちに冷却可能なため油の劣化がほとんどない。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて説明する。
実施例1 サフラワー油100重量部(以下部と云う)、にんにく
(水分59.5%)5部を二軸エクストルーダー(WERNER
& PFLEIDERER社製 C−37型)に供給し、品温120℃で
30秒間加熱抽出処理を行なつた。次いで40秒間で品温40
℃まで冷却し、押し出した後濾過を行なつて油相を採取
して風味油を得た。
実施例2 大豆油100部に対し長ねぎ(水分91.6%)5部、にんに
く(水分60.3%)5部、およびしようが(水分91.1%)
5部を実施例1と同じ二軸エクストルーダーに供給し、
品温150℃で10秒間加熱抽出処理を行なつた。次いで80
秒間で品温45℃まで冷却し、押出した後濾過を行なつて
中華料理用風味油を得た。
実施例3 オリーブ油100部に対し、にくにく(水分60.3%)20部
及び唐辛子(水分13.3%)0.2部を実施例1と同じ二軸
エクストルーダーに投入し、品温100℃で600秒間加熱抽
出を行なつた後、40秒間で品温45℃まで冷却した。これ
を押出した後、濾過を行なつてパスタ用風味油を得た。
実施例4 サフラワー油100部に対し、玉ねぎ(水分90.4%)90部
及びセロリ(水分95.3%)10部を実施例1と同じ二軸エ
クストルーダーに投入し、品温110℃で70秒間加熱抽出
を行なつた後、50秒間で品温40℃まで冷却した。これを
押出した後濾過を行ない、これにサフラワー油100部を
加えて西洋料理用風味油を得た。
使用例 市販のスパゲツテイ300gを常法により茹で上げ水洗した
後水切りをした。この茹でスパゲツテイに対して実施例
1で得られた風味油を大さじ2杯ふりかけ、よく混合し
た。さらに常法により得たトマトソースをかけて、食し
たところ香り、味共に良好なものであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物性食用油脂及び野菜を二軸エクストル
    ーダーに供給し、品温100〜150℃で10〜600秒間加熱抽
    出処理を行い、押し出して油相を採取することを特徴と
    する風味油の製造法。
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