JPH0734420Y2 - 予備発光可能な閃光器 - Google Patents

予備発光可能な閃光器

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JPH0734420Y2
JPH0734420Y2 JP1989041595U JP4159589U JPH0734420Y2 JP H0734420 Y2 JPH0734420 Y2 JP H0734420Y2 JP 1989041595 U JP1989041595 U JP 1989041595U JP 4159589 U JP4159589 U JP 4159589U JP H0734420 Y2 JPH0734420 Y2 JP H0734420Y2
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義明 大坪
直樹 渡辺
忠 大谷
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、カメラと組み合わせて使用される閃光器に関
し、詳しくは、発光を露光中だけでなく、露光に先立っ
ても行うことができる閃光器に関する。
(従来の技術) 従来この種の閃光器として、特開昭58-9130号に開示さ
れたものがある。この閃光器は、単一のコンデンサの電
荷で2つの放電管をカメラの露光中に同時にまたは露光
前と露光中に相次いで発光させるものである。
この閃光器が露光に先立った発光(以下予備発光とい
う)を行う目的のひとつとして、赤目現象の防止を挙げ
ている。
この赤目現象は、閃光器を用いたカラー写真撮影におい
て被撮影者の眼が赤く写る現象であり、その原因は、露
光中の閃光器の発光(以下本発光という)が、暗い環境
のもとで拡大している被撮影者の瞳孔に入射し、それが
赤い反射光となってフィルムに入射することにある。
従って上記予備発光による光刺激で非撮影者の瞳孔を縮
小させ、瞳孔径が十分縮小したところで、露光と本発光
を行うことで、赤目現象を防止するというのが、上記従
来の閃光器のねらいである。
しかし、この従来の閃光器では放電管が2つ必要なため
に構成が複雑で、コストがかかるという欠点があった。
(考案が解決しようとする課題) そこで本願発明者は、単一の放電管で予備発光と本発光
とを行う第1図に示すような回路構成で、第6図に示す
ような動作をする閃光器を考案した。しかし放電管の中
には、特性のばらつきにより発光後も励起状態を長く継
続するものがあり、そのような放電管を使用した場合に
は、第3図の波形図に示すように、予備発光による放電
管の励起状態が治まる前に、コンデンサの電荷が放電管
に供給されてしまい、予備発光後と露光動作との間の時
点で放電管が誤発光を起こすという事故が発生した。以
下その誤発光の原因を詳細に説明する。
第1図において、CPU1はカメラの一連の動作を統括制御
をする。CPU1には、不図示のレリーズ釦の半押操作でオ
ンする半押スイッチSW1、全押操作でオンする全押スイ
ッチSW2、測距回路2、測光回路3、露出制御回路4、
表示器5がそれぞれ接続されている。さらにCPU1には、
閃光器6が接続され、閃光器6とCPU1との間には電流電
圧変換回路7が接続されている。
閃光器6は、昇圧回路6aと、その昇圧電圧により閃光を
発する閃光回路6bとから構成されている。
昇圧回路6aは、CPU1に接続されており、昇圧動作をCPU1
からの信号によって制御される。昇圧回路6aの昇圧電圧
は、ダイオードD1を通して整流され、高電圧の直流電圧
V1がダイオードD1のカソード側に発生する。この高電圧
V1がネオン管Neの点灯電圧(例えば250ボルト)以上に
なると、抵抗R1、ネオン管Neを通して電流電圧変換回路
7に電流が流れ込む。変換回路7は、この電流をデジタ
ルの電圧値に変換する。高電圧V1がネオン管Neの点灯電
圧以上の場合、変換回路7に流れ込む電流の大きさは、
高電圧V1に比例するため、変換回路7で変換された電圧
値は高電圧V1に対応している。
電流電圧変換回路7によって変換された電圧値は、電圧
信号NL1としてCPU1に入力される。従ってCPU1側で当該
高電圧V1の電圧の大きさが検知できる。
CPU1は、閃光発光を開始させるためのトリガ信号STRを
閃光回路6bに送る。このトリガ信号STRが「H」レベル
になると、抵抗R3、R4、コンデンサC3を介して、サイリ
スタSCR1がオンし、トリガコイルTCによって放電管Xeに
トリガ出力が加わり、これにより放電管Xeが発光する。
またCPU1は、放電管Xeへの供給電荷を制御する制御信号
SMCを閃光回路6bに送る。この制御信号SMCが「H」レベ
ルになると、トランジスタQ1がオンし、サイリスタSCR2
がオンできないようになる。この状態でトリガ信号STR
が「H」レベルになり、放電管Xeにトリガかかかると、
サブコンデンサCsのみの電荷Qsで発光する。この発光
は、撮影に先立って行われる予備発光として行われる。
制御信号SMCが「L」レベルのときに、トリガ信号STRが
「H」レベルになって放電管Xeにトリガがかかった場合
には、サブコンデンサCsの電荷QsとメインコンデンサCm
の電荷Qmとの電荷で放電管Xeが発光する。この発光は、
撮影時の本発光として行われる。
なお、サブコンデンサCsの容量は、メインコンデンサの
それより小さい。これは、予備発光の光量が本発光の光
量より小さくて済むからである。
次に誤発光を起こすときの動作を、第1図の回路、第3
図の波形図、第6図のフローチャートに参照しながら説
明する。この動作はCPU1によって制御される。
第6図において、予備発光を行うための事前準備が完了
した後、全押スイッチSW2をオンさせると、ステップS60
が実行される。このステップS60では、制御信号SMCを
「H」レベルにし(第3図、時点t1)、トランジスタQ1
をオンさせてサイリスタSCR2がオンできないようにす
る。
続いてステップS61に進み、トリガ信号STRを「H」レベ
ルにし、放電管Xeにトリガをかける(第3図、時点t
2)。時点t1とt2との間の時間は1ミリ秒程度である。
するとステップS62で、サブコンデンサCsと放電管Xeと
のループで、サブコンデンサCsの電荷Qsが放電され、放
電管Xeは予備発光を行う。この時の放電管Xeの両端電圧
の変化は、第3図の波形EXeで示されている。時点t2か
らt3の間(2〜3ミリ秒間程度)で、放電管Xeの両端電
圧EXeは、予備発光のために300ボルトのa点から50ボル
トのb点まで降下している。
次のステップS63では、トリガ信号STRを「L」レベルに
し、放電管Xeのトリガを停止する(第3図、波形STRの
時点t4)。トリガ信号STRが「H」レベルである時間
(時点t2からt4の間)は、10ミリ秒程度である。
続くステップS64では、制御信号SMCを「L」レベルにし
(第3図、時点t5の細い実線)、トランジスタQ1をオフ
させる。時点t4とt5との間の時間は1ミリ秒程度であ
る。
前述した誤発光は、このステップS64において、制御信
号SMCを時点t5で「L」レベルにすることが原因で起こ
る。以下そのプロセスを説明する。
予備発光の後(時点t3)、メインコンデンサCmに充電さ
れた電荷が、メインコンデンサCm→サブコンデンサCs→
抵抗R5→トランジスタQ1→メインコンデンサCmのループ
で、予備発光で放電したサブコンデンサCsに流れ込むの
で、放電管Xeの両端電圧EXeは、時点t3からt5の間(8
〜9ミリ秒間程度)に、b点からc点まで上昇する。
時点t5で制御信号SMCが「L」レベルになると、トラン
ジスタQ1はオフとなるため、メインコンデンサCmの電荷
は、メインコンデンサCm→サブコンデンサCs→抵抗R5→
抵抗R6→トランジスタQ1→メインコンデンサCmのループ
で、サブコンデンサCsに流れ込む。抵抗R6の分だけ時定
数が増えるため、放電管Xeの両端電圧EXeの上昇速度は
落ちるが、時点t5からt6の間(数十マイクロ秒間程度の
ごく短時間であるが第3図では誇張して示してある)、
細い実線で示したようにc点からd点まで極めてわずか
な量だけ上昇する。
このループでは抵抗R5、R6に電流が流れるため、両抵抗
間に接続されたサイリスタSCR2の制御端子には、サイリ
スタをオンするに必要なレベルの「H」レベルの電圧が
かかり、サイリスタSCR2はオンとなる。
そのため、メインコンデンサCmの電荷によるサブコンデ
ンサCsの充電ループは、メインコンデンサCm→サブコン
デンサCs→サイリスタSCR2→メインコンデンサCmのルー
プの切り換わり、放電管Xeの両端電圧EXeは、時点t6か
らt7の間(2〜3ミリ秒間程度)で、細い実線で示した
ようにd点からe点まで急速に上昇する。e点での電圧
は、充電完了時の電圧300ボルトより、予備発光で消費
された電荷分だけ低下した値、例えば270ボルト程度と
なる。
このd点からe点まで両端電圧EXeが上昇する過程で、
放電管Xeの励起状態がいまだ維持されていたとすると、
両端電圧EXeが放電管Xeの発光可能電圧(たとえば200ボ
ルト以上)に達した時点で誤発光が起こることになる。
第3図ではe点で誤発光が起こった場合を示している。
誤発光が起こると、時点t7からt8(2〜3ミリ秒間程
度)で、放電管Xeの両端電圧EXeは、細い実線で示した
ようにe点から50ボルトのf点まで降下する。
ステップS64の実行後は、ステップS65に進み、0.75秒が
経過するまでの時間待ちが行われ、経過すればステップ
S66に進む。この0.75秒は、予備発光がなされてから被
撮影者の瞳孔が赤目防止に有効な径に縮小するまでに要
する時間である。
ステップS66では、露出制御回路4を介して絞り、シャ
ッタを制御して、露出を開始させる。
続いてステップS67において、本発光を行うためにトリ
ガ信号STRを「H」レベルに反転させる(第3図、時点t
12)。
しかし、誤発光によりメインコンデンサCmは放電されて
いるため、放電管Xeは発光することができず、撮影は露
出不足で失敗することになった。
そこで、本考案の目的は、以上のように予備発光と露光
との間に起こる誤発光を確実に防止できる予備発光可能
な閃光器を提供することにある。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図の回路構成図、第2図
(a)、(b)のフローチャート、第3図の波形図を参
照しながら説明する。
本実施例の回路構成は、(考案が解決しようとする課
題)の項で説明したとおりであり、異なるところはない
ので、早速動作を説明する。
第2図(a)において、半押スイッチSW1がオンする
と、測距回路2を起動させ、測距回路2からの測距情報
をCPU1内にメモリに格納し、ステップS2に進む。
ステップS2では、測光回路3とを起動させ、測光回路3
からの測光情報に基づいて露出値を演算して、その結果
をCPU1内のメモリに格納する。
次のステップS3では、半押スイッチSW1がオンしている
か否かを再び判定し、否定判定だと処理を終了し、肯定
判定だとステップS4に進む。
ステップS4では、撮影時に閃光器を使用するか否かを判
定する。この判定は、ステップS2で記憶した露出値が予
め定められた基準値より低いか否かにより行われる。ス
テップS4で閃光器を使用しないという判定が出るとステ
ップS11に進み、使用するという判定が出るとステップS
5に進む。
ステップS5では、制御信号SMCを「L」レベルにする。
続いてステップS6では、トリガ信号STRを「L」レベル
にし、ステップS7に進む。
ステップS7では、コンデンサCm、Csの充電が完了したか
否かが判定される。この判定は、ダイオードD1のカソー
ド側の電圧V1が所定値(たとえば300ボルト)に達して
いるか否かを電流電圧変換回路7の出力から判断するこ
とにより行われる。
ステップS7で否定判定が出ると、すなわち充電が未完了
であると判定されると、ステップS8に進む。
ステップS8では、昇圧回路6aが起動して、メインコンデ
ンサCmとサブコンデンサCsとの充電を開始し、ステップ
S7に戻る。
ステップS7で肯定判定が出ると、すなわち充電が完了し
たと判定されると、ステップS9に進む。
ステップS9では昇圧回路6aを不作動にし、充電動作を停
止させる。
次のステップS10では、充電が完了した旨の表示を表示
器5により行わせる。この表示は閃光器の本発光が行わ
れるまで継続される。
続くステップS11では、半押スイッチSW1がオンしている
か否かを再び判定し、オフしていると処理を終了し、オ
ンしているとステップS12に進む。
ステップS12では、全押スイッチSW2がオンしているか否
かを判定し、オフしているとステップS11に戻り、オン
しているとステップS13に進む。
ステップS13では、ステップS2で記憶した測距情報に基
づいて撮影レンズを被写体に合焦させる位置に駆動し、
第2図(b)のステップS14に進む。
ステップS14では、撮影時に閃光器を使用するか否かを
再び判定し、使用する場合はステップS15に進み、使用
しない場合はステップS34に進む。
ステップS15では、撮影に先立って予備発光を行うか否
かを再び判定し、行う場合はステップS16に、行わない
場合はステップS25にスキップする。
ステップS16では、表示器5を介して予備発光をこれか
ら行う旨の事前表示を行う。この表示は本発光が完了す
るまで継続される。
次のステップS17からステップS20までの動作は、第6図
のステップS60からステップS63までと同じであるが、も
う一度説明する。
ステップS17では、制御信号SMCを「H」レベルにし(第
3図、時点t1)、トランジスタQ1をオンさせてサイリス
タSCR2がオンできないようにする。
続いてステップS18に進み、トリガ信号STRを「H」レベ
ルにし、放電管Xeにトリガをかける(第3図、時点t
2)。時点t1とt2との間の時間は1ミリ秒程度である。
するとステップS19で、サブコンデンサCsと放電管Xeと
のループで、サブコンデンサCsの電荷Qsが放電され、放
電管Xeは予備発光を行う。この時の放電管Xeの両端電圧
の変化は、第3図の波形EXeで示されている。時点t2か
らt3の間(2〜3ミリ秒間程度)で、放電管Xeの両端電
圧EXeは、予備発光のために300ボルトのa点から50ボル
トのb点まで降下している。
次のステップS20では、トリガ信号STRを「L」レベルに
し、放電管Xeのトリガを停止する(第3図、波形STRの
時点t4)。トリガ信号STRが「H」レベルである時間
(時点t2からt4の間)は、10ミリ秒程度である。
予備発光の後(時点t3)、メインコンデンサCmに充電さ
れた電荷Qmが、メインコンデンサCm→サブコンデンサCs
→抵抗R5→トランジスタQ1→メインコンデンサCmのルー
プで、予備発光で放電したサブコンデンサCsに流れ込む
ので、放電管Xeの両端電圧EXeは、時点t3からt5の間
(8〜9ミリ秒間程度)に、b点からc点まで上昇す
る。
先に説明した動作とは異なり、本実施例では時点t5を過
ぎても制御信号SMCは「H」レベルのままであるので、
トランジスタQ1はオンを保ち、メインコンデンサCm→サ
ブコンデンサCs→抵抗R5→トランジスタQ1→メインコン
デンサCmの充電ループは維持される。
時点t9に至ると、ステップS21が実行され、昇圧回路6a
が起動して、メインコンデンサCmとサブコンデンサCsと
の充電を開始する。これは予備発光で放電された電荷を
補うためのものである。従って放電管Xeの両端電圧EXe
は、時点t9からは多少速い速度のカーブで上昇してい
き、時点t10のh点で300ボルトに達する。
ステップS21で充電が開始されると、直ちにステップS22
に進み、予備発光を行ってから0.75秒が経過するまでの
時間待ちが行われ、経過すればステップS23に進む。こ
の0.75秒は、前にも述べたように、予備発光がなされて
から被撮影者の瞳孔が赤目防止に有効な径に縮小するま
でに要する時間である。
電源電圧が十分であれば、この時間待ちの間に、両コン
デンサCm、Csの充電は完了し、放電管Xeの両端電圧EXe
はh点で示したように300ボルトに達するが、電源電圧
が不十分であれば、300ボルトに達しない場合もある。
ステップS22での時間待ちが終わりステップS23に進む
と、昇圧回路6aによる充電動作を停止させる。
次のステップS24では、制御信号SMCを「L」レベルに戻
し(第3図、時点t11)、トランジスタQ1をオフさせて
サイリスタSCR2がオンできるようにする。この時点で
は、放電管Xeの励起状態は完全に治まっているので、上
述したような誤発光が起こることはない。
続いてステップS25に進み、露出制御回路4を介して絞
り、シャッタを制御して、露出を開始させる。この露出
動作は、ステップS3で演算、記憶した露出値に基づいて
行われる。
次のステップS26では、トリガ信号STRを「H」レベルに
反転させる(第3図、時点t12)。
するとステップS27で本発光が行われる。詳述すると、
ステップS26でトリガ信号STRが「H」レベルになった時
点t12では、制御信号SMCは、すでに「L」レベルになっ
ているので、トランジスタQ1はオフしており、よってサ
イリスタSCR2がオンできるようになっている。その状態
でトリガ信号STRが「H」レベルになるので、放電管Xe
にトリガがかかると、まずサブコンデンサCsと放電管Xe
とのループで、サブコンデンサCsの電荷Qsが放電され、
放電管Xeが発光する。またこれと同時にメインコンデン
サCmの電荷Qmが、放電管Xe、抵抗R5、R6を流れて、サイ
リスタSCR2をオンにする。従って放電管Xeは、両コンデ
ンサCm、Csの電荷で本発光することになる。この本発光
により放電管Xeの両端電圧EXeは、時点t12からt13の間
(2〜3ミリ秒間程度)に、300ボルトのi点から50ボ
ルトのj点まで降下する。
その後、次のステップS28でトリガ信号STRは「L」レベ
ルに戻される(第3図、時点14)。
その後ステップS29で、露出時間が経過するまでの時間
待ちが行われ、経過すればステップS30に進む。
ステップS30では、露出動作の終了、すなわちシャッタ
の閉じ動作等が行われる。
次のステップS31では、昇圧回路6aを起動して、メイン
コンデンサCmとサブコンデンサCsとの再充電を開始し、
ステップS32に進む。
ステップS32では、コンデンサCm、Csの充電が完了する
まで、すなわちダイオードD1のカソード側の電圧V1が所
定値に達するまで昇圧回路6aの動作の継続が行われる。
ステップS32で充電の完了が判定されると、ステップS33
で昇圧回路6aが不動作とされ、充電動作が停止され、処
理が終了する。
さて、ステップS15で予備発光を行わなずに本発光のみ
を行うと判定されると、予備発光に関連した処理(ステ
ップS16〜S24)をスキップして、ステップS25以降の処
理を実行する。
また、ステップS14で撮影時に閃光器を使用しないと判
定されると、ステップS34に進み、ステップS25と同様
に、露出制御回路4で露出を開始させる。
その後ステップS35で、露出時間が経過するまでの時間
待ちが行われ、経過すればステップS36に進む。
ステップS36では、露出動作の終了が行われる。
次のステップS37〜ステップS39は、ステップS31〜ステ
ップS33と同じ再充電動作が行われ、処理が終了する。
以上のように本実施例によれば、予備発光による放電管
Xeの励起状態が治まってから、制御信号SMCを「L」レ
ベルにするので、誤発光が確実に防止できる。
次に本考案の別の実施例を第4図の回路図と第5図
(a)、(b)のフローチャートとを参照しながら説明
する。
第4図で第1図と同じ構成部分には同じ符号を付して、
その構成部分の説明は省略する。第4図の閃光回路6b′
において、第1図の閃光回路6bのサイリスタSCR2、抵抗
R5〜R8、トランジスタQ1はなく、その代わりに、メイン
コンデンサCm・メインサイリスタSCRmの直列接続と、サ
ブコンデンサCm・サブサイリスタSCRsの直列接続とが、
放電管Xeの両端子にそれぞれ接続されている。両サイリ
スタSCRm、SCRsの制御端子には、CPU1からの制御信号SM
Cm、SMCsがそれぞれ供給される。
また第5図(a)、(b)において、第2図(a)、
(b)と同じ動作を行うステップは同じ符号を付して、
そのステップによる動作の説明は省略する。
第2図(a)はステップS5が第5図(a)ではステップ
S5′となっており、このステップS5′では制御信号SMC
m、SMCsがともに「L」レベルとされる。
第2図(b)のステップS17が第5図(b)ではステッ
プS17′となっており、このステップS17′では制御信号
SMCsが「H」レベルとされる。
第2図(b)のステップS24が第5図(b)ではステッ
プS24′となっており、このステップS24′では制御信号
SMCmが「H」レベルとされる。
以下本実施例の動作を説明する。
ステップS17′で至ると、予備発光のために、制御信号S
MCsが「H」レベルとなって、サブサイリスタSCRsがオ
ンとなる。
次のステップS18でトリガ信号STRが「H」となるので、
放電管XeにはサブコンデンサCsの電荷が供給され、ステ
ップS19で予備発光が行われる。
その後、ステップS22の時間待ち等を経て、ステップS2
4′に至ると、本発光のために制御信号SMCmが「H」レ
ベルとなって、メインサイリスタSCRmがオンとなる。
次のステップS18でトリガ信号STRが再び「H」となるの
で、放電管XeにはメイコンデンサCmの電荷が供給され、
ステップS27で予備発光が行われる。
このように、制御信号SMCmが「H」レベルとなって、メ
インサイリスタSCRmをオンする時点は、予備発光から十
分な時間が経過した時点であるので、この時点では放電
管Xeの励起状態は完全に治まっており、誤発光が起こる
可能性はない。
なお、以上の両実施例では予備発光を赤目現象の防止を
目的として行ったが、本考案の予備発光の目的はこれに
限るものではなく、たとえば特開昭58-9130号が目的と
する被撮影者の目つぶり防止や、特開昭49-106327号が
目的とする本発光の適正光量算出を目的とするものも良
い。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、予備発光による放電管の
励起状態が治まるに必要な時間が経過するまでは、メイ
ンコンデンサの電荷が放電管に供給されることを禁止す
るので、予備発光と露光動作との間の時点で放電管が誤
発光することが防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の回路図、第2図(a)、
(b)は同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト、第3図は同実施例の信号波形図、第4図は別の実施
例の回路図、第5図(a)、(b)は同実施例の動作を
説明するためのフローチャート、第6図は本考案が解決
しようとする課題が示されたフローチャートである。
フロントページの続き (72)考案者 大谷 忠 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−100125(JP,A) 特開 昭53−83622(JP,A) 特開 昭53−12176(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体に向けて閃光を発光する単一の放電
    管と、該放電管を発光させるための電荷が充電されるサ
    ブコンデンサと、 該放電管を発光させるための電荷が充電されるメインコ
    ンデンサと、 カメラの露光動作に先立って前記サブコンデンサの電荷
    で前記放電管を予備発光させ、その後、前記露光動作の
    最中に前記メインコンデンサの電荷で前記放電管を本発
    光させる発光制御手段とを有し、 該発光制御手段は、前記予備発光による前記放電管の励
    起状態が治まるに必要な時間が経過するまでは、メイン
    コンデンサの電荷が前記放電管に供給されることを禁止
    することで、前記予備発光と前記露光動作との間の時点
    で前記放電管が誤発光することを防止することを特徴と
    する予備発光可能な閃光器。
JP1989041595U 1989-04-07 1989-04-07 予備発光可能な閃光器 Expired - Lifetime JPH0734420Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989041595U JPH0734420Y2 (ja) 1989-04-07 1989-04-07 予備発光可能な閃光器

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JP1989041595U JPH0734420Y2 (ja) 1989-04-07 1989-04-07 予備発光可能な閃光器

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JPH02132220U JPH02132220U (ja) 1990-11-02
JPH0734420Y2 true JPH0734420Y2 (ja) 1995-08-02

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ID=31552394

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