JPH0961896A - カメラのストロボ装置 - Google Patents

カメラのストロボ装置

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JPH0961896A
JPH0961896A JP21219095A JP21219095A JPH0961896A JP H0961896 A JPH0961896 A JP H0961896A JP 21219095 A JP21219095 A JP 21219095A JP 21219095 A JP21219095 A JP 21219095A JP H0961896 A JPH0961896 A JP H0961896A
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JP
Japan
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light
light emitting
camera
irradiation
distribution angle
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Application number
JP21219095A
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English (en)
Inventor
Michi Toguchi
美知 戸口
Atsushi Maruyama
淳 丸山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予備照射時の発光光量が最適となる、カメラの
ストロボ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】第1の配光角で照射する第1発光手段(発
光管2、反射傘2A)と、上記第1の配光角より狭い配
光角で照射する第2発光手段(発光管1、反射傘1A)
と、フィルム上への露光に先だって行う予備照射の際
に、上記第1および第2発光手段のいずれかを選択して
発光させる発光指示手段3とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのストロボ
装置、詳しくは、複数の発光管を有する、カメラのスト
ロボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の発光管を有するストロボ装
置は種々提案されているが、特開平2−100028号
公報には、1つの発光制御トランジスタのコレクタに、
複数の発光管の陰極が接続されていることを特徴とする
技術手段が開示されている。
【0003】また、測距時の予備照射として、ストロボ
装置を利用することは、本出願人により、先に特願平5
−233464により提案されている。本願は、撮影光
学系を通過した被写体像を2像に分割し、各像の光強度
分布を測定して2像の間隔から撮像光学系のデフォーカ
ス量を求めるカメラの焦点検出装置において、上記光強
度分布測定時に被写体を予備照射する閃光発光手段と、
上記閃光発光手段の予備照射時の発光を制御する制御手
段と、上記閃光発光手段の発光量を設定する設定手段
と、上記被写体像の光強度を判別する判別手段と、上記
設定手段の出力を記憶する記憶手段とを具備し、上記判
別手段の出力に応じて、光強度分布の測定時における上
記閃光発光手段の発光量を変更することを特徴とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−100028号に開示された技術手段は、複数
の発光管を有するストロボ装置について開示されている
が、露光に先立って行なわれる被写体の赤目現象防止の
ために行なわれるプリ発光や測距時のストロボによる予
備照射については記されていない。
【0005】一方、上記特願平5−233464号にお
ける技術手段については、測距時にストロボを使用した
予備照射については提案されているが、複数の発光管を
有するストロボ装置の記述はなされていない。
【0006】また、上記先行技術のいずれも、赤目現象
防止のプリ発光やオートフォーカスの補助光照射にあた
って適切な光量でストロボの照射を行うことは示されて
いない。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、予備照射時の発光光量が最適となる、カメラ
のストロボ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1のカメラのストロボ装置は、第1の配
光角で照射する第1発光手段と、上記第1の配光角より
狭い配光角で照射する第2発光手段と、フィルム上への
露光に先だって行う予備照射の際に、上記第1および第
2発光手段のいずれかを選択して発光させる発光指示手
段とを具備する。
【0009】上記の目的を達成するために本発明の第2
のカメラのストロボ装置は、上記第1のカメラのストロ
ボ装置において、上記予備照射は、赤目現象防止のため
の予備照射もしくは焦点検出のための補助光照射である
ことを特徴とする。
【0010】上記の目的を達成するために本発明の第3
のカメラのストロボ装置は、第1の配光角で照射する第
1発光手段と、上記第1の配光角より狭い配光角で照射
する第2発光手段とを具備し、フィルム上への露光に先
だって行う予備照射は上記第2発光手段によることを特
徴とする。
【0011】上記第1のカメラのストロボ装置は、フィ
ルム上への露光に先だって行う予備照射の際に、上記第
1および第2発光手段のいずれかを選択して発光させ
る。
【0012】上記第2のカメラのストロボ装置は、上記
第1のカメラのストロボ装置において、上記予備照射
は、赤目現象防止のための予備照射もしくは焦点検出の
ための補助光照射である。
【0013】上記第3のカメラのストロボ装置は、フィ
ルム上への露光に先だって行う予備照射は上記第2発光
手段による。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施形態であるカ
メラのストロボ装置の基本的構成を示したブロック図で
ある。
【0016】図に示すように、本実施形態のカメラのス
トロボ装置は2つの発光管1,2を備え、さらに該発光
管1,2には、互いに異なる配光角を有する反射傘1
A,2Aがそれぞれ配設されている。上記発光管1,2
には、撮影レンズの撮影画角に応じて発光指示を行う発
光指示手段3が接続されており、さらに該発光指示手段
3には、被写体に対し最も縮瞳効果の高い発光光量とな
るよう発光光量を制御して発光させる発光管を選択す
る、発光光量制御手段4が接続されている。
【0017】このように構成される本実施形態のカメラ
のストロボ装置は、フィルム上への露光に先立って行な
われる予備照射の際に、発光指示手段3において撮影レ
ンズの撮影画角に応じて上記発光管1,2を選択し、発
光するようになっている。
【0018】なお、本実施形態においては、露光に先立
って行なわれる予備照射とは、本発光の前に被写体の赤
目現象を防止するために照射するプリ発光(赤目発光)
のことである。
【0019】また、フィルム露光を行う際の本発光は上
記発光管2を用いて行うようになっている。
【0020】図2は、上記発光管1,2および反射傘1
A,2Aを側方より示した図である。
【0021】本実施形態においては、反射傘1Aの方が
より配光角が狭くなるように形成されている。反射傘の
配光角を狭くすると、発光管に供給される電荷が一定で
あっても撮影画角内の単位面積あたりの光量を増大させ
た発光を行うことができる。したがって、本実施形態で
は、被写体距離が遠い場合、すなわち、撮影レンズが長
焦点になった場合に、配光角が狭い反射傘1Aを備えた
発光管1を発光させることで、遠距離の被写体まで照射
光が到達可能となっている。
【0022】図3は、本第1の実施形態のカメラのスト
ロボ装置の構成を詳しく示した電気回路図である。
【0023】本実施形態のカメラのストロボ装置は、ズ
ームレンズ付カメラに内蔵されているストロボ装置であ
る。このカメラのストロボ装置は、上述したようにスト
ロボ撮影時に撮影画角(撮影レンズの焦点距離)に応じ
て選択される発光管1,2を備えている。
【0024】一方、該カメラのストロボ装置は電源5を
備えており、該電源5には、ストロボが発光可能になる
まで昇圧を行なうDC/DCコンバータ6が接続されて
いる。また、該DC/DCコンバータ6の出力端には、
後述するメインコンデンサ10の電圧を測定するメイン
コンデンサ電圧測定回路7が並列に接続されている。さ
らに該DC/DCコンバータ6の出力端には、ダイオー
ド8を介してメインコンデンサ10が接続されており、
該DC/DCコンバータ6で昇圧された電圧をメインコ
ンデンサ10に充電するようになっている。このメイン
コンデンサ10の充電電圧は上記メインコンデンサ電圧
測定回路7により、アナログ/デジタル変換され、該変
換結果が所定の電圧に達したところで、DC/DCコン
バータ6の昇圧動作を停止するようになっている。
【0025】なお、上記ダイオード8はメインコンデン
サ10に蓄積された電荷が逆流することを防止する逆流
防止ダイオードである。
【0026】上記メインコンデンサ10の両端には、発
光管1、ダイオード13、スイッチングトランジスタ1
5からなる直列回路および発光管2、ダイオード14、
スイッチングトランジスタ16からなる直列回路がそれ
ぞれ並列に接続されている。なお、上記発光管1,2
は、共に上記メインコンデンサ10の充電電圧を消費し
て発光するXe管で構成される。
【0027】さらに、上記ダイオード8のカソードに
は、上記発光管1,2のトリガ端子を備えた発光回路1
1,12が接続されており、さらに、これら発光回路1
1,12は共に上記発光指示手段3に接続されている。
これら発光回路11,12からはそれぞれ上記発光管
1,2へのトリガ端子が延出しており、これにより発光
回路11,12は上記発光指示手段3の発光指示に基づ
いて上記発光管1,2の発光を行うようになっている。
【0028】なお、上記発光管1,2には、上述したよ
うに互いに異なる配光角の反射傘1A,2A(図1参
照)がそれぞれ配設されている。
【0029】上記スイッチングトランジスタ15,16
は、発光管1,2の発光電流をスイッチングするトラン
ジスタであり、そのベースは共に上記発光指示手段3に
接続され、該発光指示手段3によってオン、オフが制御
されるようになっている。また、上記ダイオード13,
14により発光管1,2の電圧が保持されるようになっ
ている。
【0030】次に、本実施形態のカメラのストロボ装置
において、フィルム上への露光動作に先立って行なわれ
る、被写体の赤目現象発生を防止するプリ発光(赤目発
光)の動作を説明する。
【0031】図4は、本第1の実施形態のカメラのスト
ロボ装置における、赤目発光の動作を示したフローチャ
ートである。なお、このフローチャートは、図示しない
シャッタ釦が2段押しされ、露光のための一連のシャッ
タレリーズ動作の初期においてなされる動作を示したも
のであって、予め手動もしくは自動的に赤目防止モード
が選択されている場合に実行されるようになっている。
【0032】赤目防止モードが選択されると、まず、ス
テップS1でプリ発光の発光回数を設定し、発光回路1
1,12とトランジスタ15,16をオフする(ステッ
プS2,ステップS3)。
【0033】次に、図示しないオートフォーカス(A
F)装置により予め測距されている被写体距離が遠距離
であるか否かを判定し(ステップS4)、該被写体距離
が遠距離のときは、上記発光指示手段3は、トランジス
タ15をオンするとともに(ステップS5)、発光回路
11をオンする(ステップS6)。これにより発光管1
が発光を開始する。
【0034】また、上記ステップS4において、被写体
距離が遠距離ではないときは、上記発光指示手段3は、
トランジスタ16、発光回路12をそれぞれオンし(ス
テップS7,ステップS8)、発光管2を発光させる。
【0035】さらに所定時間待機した後(ステップS
9)、上記トランジスタ15,16と発光回路11,1
2をオフして(ステップS10,ステップS11)、上
記発光管1,2の発光を停止する。
【0036】以上の発光管1,2の発光動作を、ステッ
プS1で設定した発光回数分繰り返す(ステップS1
2)。
【0037】なお、本実施形態においては、上記ステッ
プS4において被写体距離の判断を行っているが、この
判断を行わないときは、発光管からの照射光が遠い距離
まで光が届く反射傘1Aを備えた発光管1を選択するよ
うにする。
【0038】図5は、上記発光管1,2のうち、近距離
発光用の発光管2を発光させた際の様子を示した図であ
り、図6は、上記発光管1,2のうち、遠距離発光用の
発光管1を発光させた際の様子を示した図である。
【0039】本実施形態のカメラのストロボ装置では、
被写体が近距離に存在する場合は撮像光軸から離れた位
置に広がっていることが多いことより、配光角の広い反
射傘2Aを擁する発光管2を選択して発光するようにな
っている。この場合、近距離の被写体には照射光が到達
するが、反射傘2Aの配光角が広いことより遠距離の被
写体までは照射光が届かない。したがって、赤目発光を
行う場合、近距離の被写体の赤目は防止できても、遠距
離の被写体は防止することが困難となってしまう。
【0040】このような事情に対し本実施形態のカメラ
のストロボ装置は、被写体距離が遠距離にある場合は、
図6に示すように、配光角がより狭い反射傘1Aを備え
た発光管1を発光させることで、近距離被写体だけでな
く該遠距離被写体にも照射光が到達し、赤目発光の際は
該被写体の赤目を防止することができるようになってい
る。
【0041】すなわち、本第1の実施形態によると、赤
目発光においては、ストロボ光の到達距離が増すため、
被写体が遠距離にあっても赤目の発生を防止することが
できる。
【0042】次に、本発明の第2の実施形態のカメラの
ストロボ装置について説明する。
【0043】上記第1の実施形態は、フィルム上への露
光に先立って行なわれる被写体の赤目防止用プリ発光
(赤目発光)を行う際に、撮影レンズの撮影画角に応じ
て配光角の異なる発光管を選択して照射することを特徴
としたが、この第2の実施形態は、配光角の異なる発光
管を選択しての照射を、露光に先立って行なわれる被写
体の自動測距(AF測距)時における補助光の照射に適
用することを特徴としている。
【0044】図7は、上記第2の実施形態のカメラのス
トロボ装置の基本構成を示したブロック図である。な
お、上記第1の実施形態と同様の構成要素には同一の符
号を付与し、ここでの詳しい説明は省略する。
【0045】本第2の実施形態は、セパレータレンズ2
1,22と、該セパレータレンズ21,22を介して被
写体光を入光するフォトセンサアレイ23,24とで構
成されるAF光学系を備えており、また、上記フォトセ
ンサアレイ23,24の後段にはAF回路26が接続さ
れている。フォトセンサアレイ23,24に入光した被
写体光は所定の電気信号に変換され、AF回路26にお
いて後述する光量積分がなされるようになっている。
【0046】上記AF回路26の出力は、光強度分布測
定手段27に入力されるようになっており、該光強度分
布測定手段27は光量積分結果より光強度分布測定し、
これより撮影光学系のデフォーカス量を求めて撮影レン
ズ25を駆動するようになっている。
【0047】さらに、上記光強度分布測定手段27の出
力は発光光量制御手段4に入力されるようになってお
り、該発光光量制御手段4は、上記光強度分布測定結果
からわかる被写体距離に応じて補助光の発光光量を制御
し、発光指示手段3において発光させる発光管を選択す
るようになっている。
【0048】なお、上記発光指示手段3以降の回路構成
は上記第1の実施形態と同様であるので(図3参照)、
ここでの詳しい説明は省略する。
【0049】このように構成される本第2の実施形態の
カメラのストロボ装置は、フィルム上への露光に先立っ
て行なわれる予備照射(被写体測距)の際に、上記発光
光量制御手段4の結果に基づいて発光指示手段3におい
て撮影レンズの撮影画角に応じて上記発光管1,2を選
択し、発光するようになっている。すなわち、本第2の
実施形態においては、露光に先立って行なわれる予備照
射とは、露光の前に行われるAF測距時の補助光照射の
ことである。
【0050】また、フィルム露光を行う際の本発光は、
上記第1の実施形態と同様に発光管2を用いて行うよう
になっている。
【0051】次に、本第2の実施形態のカメラのストロ
ボ装置において、フィルム上への露光動作に先立って行
なわれる、AF測距時の補助光照射動作について説明す
る。
【0052】図8は、本第2の実施形態のカメラのスト
ロボ装置における、AF測距時の補助光照射動作を示し
たフローチャートである。なお、この補助光照射動作
は、カメラの図示しないパワースイッチがオンするかあ
るいはシャッタ釦の半押し動作によって開始され、この
AF測距シーケンスは1回限りではなく、繰り返し実行
されるようになっている。
【0053】まず、AF測距が開始されると、被写体か
らの光を積分する際のリミット時間を設定する(ステッ
プS101)その後、上記AF素子フォトセンサアレイ
23,24とAF回路26とで、セパレータレンズ2
1,22を介して入光している被写体光の積分を開始す
る(ステップS102)。この後、上記ステップS10
1で設定したリミット時間をオーバしたか否かを判断す
るための積分時間のカウンタをスタートさせる(ステッ
プS103)。
【0054】次に、前回のAF測距シーケンスによる測
距の際に被写体輝度が低かった場合にセットする補助光
フラグを判定することで、積分時に補助光モードである
か否かを判定する(ステップS104)。ここで、補助
光モードであるならば、すなわち、前回のAF測距シー
ケンスによる測距の際に被写体輝度が低かったならば、
補助光として、発光管1,2のうち、適性の方の発光管
を発光させる(ステップS105)。なお、詳細は後述
する。
【0055】次に、積分終了か否かを判定し(ステップ
S106)、積分中である場合には、次に上記ステップ
S101で設定した積分リミット時間がオーバしたか否
かを判定する(ステップS107)。ここで、オーバし
ていると、上記AF回路26の積分動作を強制的に停止
させる(ステップS108)。また、積分リミット時間
を越えていないときは上記ステップS104に戻り、ス
テップS104、ステップS105、ステップS106
のループを、積分終了、または積分リミット時間になる
まで繰り返す。
【0056】図9は、上記ステップS105に示す補助
光照射のサブルーチンを示したフローチャートである。
【0057】補助光照射が開始されると、まず、ステッ
プS201で補助光の発光回数を設定し、発光回路1
1,12とトランジスタ15,16をオフする(ステッ
プS202,ステップS203)。
【0058】次に、上記AF回路26により被写体距離
が遠距離であるか否かを判定し(ステップS204)、
該被写体距離が遠距離のときは、上記発光指示手段3
は、トランジスタ15をオンするとともに(ステップS
205)、発光回路11をオンする(ステップS20
6)。これにより発光管1が発光を開始する。
【0059】また、上記ステップS204において、被
写体距離が遠距離ではないときは、上記発光指示手段3
は、トランジスタ16、発光回路12をそれぞれオンし
(ステップS207,ステップS208)、発光管2を
発光させる。
【0060】なお、上述したようにAF測距シーケンス
のルーチンは繰り返し行われており、上記ステップS2
04では、前回の測距結果を用いて遠距離判定を行う。
また、初回のルーチンにおいては前回の測距結果がない
ので、この場合は近距離または遠距離のいずれかを選択
しても、すなわち、発光管1,2のいずれを選択しても
良い。
【0061】その後、所定時間経過した後(ステップS
209)、上記トランジスタ15,16と発光回路1
1,12をオフして(ステップS210,ステップS2
11)、上記発光管1,2の発光を停止する。
【0062】以上の発光管1,2の発光動作を、ステッ
プS201で設定した発光回数分繰り返す(ステップS
212)。
【0063】このように、本第2の実施形態における補
助光照射においても、被写体距離が遠距離の場合は、反
射傘の配光角が狭い発光管を発光させる。これは上記第
1の実施形態における赤目発光シーケンスと同様に遠く
まで光を届かせるためである。一方、被写体距離が近距
離の場合は、配光角の広い発光管を発光させる。これ
は、近距離の被写体に対しては、配光角が狭くて遠くま
で届く光は被写体に当たる光量が多過ぎてしまい、所望
のコントラストが得られない虞があることを考慮したた
めである。すなわち、測距不可能となってしまうからで
ある。
【0064】図10および図11は、本第2の実施形態
のカメラのストロボ装置において、焦点検出を行う際に
おける2像の光強度分布を示した説明図である。
【0065】2像(左の像、右の像)の光強度分布が図
10に示すような分布をなす場合は、該2像の相関を得
ることが可能であるが、図11に示すような分布をなす
ときは光量が多過ぎて所望のコントラストが得られず、
2像の相関を得ることが困難になるので、測距が不可能
となってしまう。
【0066】なお、上記第2の実施形態では撮像光学系
を通過した被写体光の2像の相関関係より焦点検出を行
う、所謂TTL位相差方を用いて説明したが、焦点検出
方法はこのTTL位相差法に限らず、非TTL位相差法
でも良く、さらに、所謂コントラスト法を用いても良
く、補助光を必要とする焦点検出装置であれば本実施形
態を適用できる。
【0067】このように、本第2の実施形態によれば、
AF測距時における補助光照射において、上記第1の実
施形態と同様にストロボ光の到達距離が増すため、遠距
離測距が可能になる。また、近距離においても、光量オ
ーバを防止し、最適な光量で測距することができる。
【0068】なお、上記各実施形態では、フィルム露光
を行う際の本発光は発光管2を用いて行うようになって
いる。
【0069】また、上記各実施形態では、反射傘を用い
て配光角を変えていたが、これに限らず、たとえば、レ
ンズを用いる等の方法により、配光角を変えるようにし
ても良い。
【0070】さらに、予備照射において、配光角の狭い
方の発光管を、発光電流を制御することで常時、発光さ
せるようにしてもよい。この場合、トランジスタ15の
オン状態を保持する時間を短くして発光量を小さくする
ように制御する。この手段によると、被写体が近距離に
あっても光量が多すぎず、所望のコントラストを得るこ
とができる。
【0071】[付記]以上詳述した如き本発明の実施形態
によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、 (1) 少なくとも2つ以上の複数の発光管と、上記複
数の発光管に対応した複数の相異なる配光角を有する反
射傘と、上記複数の発光管を選択的に発光させるための
発光指示手段と、を有し、露出に先だって被写体(人
物)の瞳収縮のために、上記発光管を発光させる場合は
上記被写体に対し、最も縮瞳効果の高い発光光量となる
ように、上記複数の発光管に選択的に発光指示を行うよ
うにしたことを特徴とするカメラのストロボ装置。
【0072】(2) 少なくとも2つ以上の複数の発光
管と、上記複数の発光管に対応した複数の相異なる配光
角を有する反射傘と、上記複数の発光管を選択的に発光
させるための発光指示手段と、を有し、撮像光学系を通
過した被写体像を2像に分割し、各像の光強度分布を測
定して、2像の間隔から撮像光学系のデフォーカス量を
求めるカメラの焦点検出を行う時に、上記発光管を発光
させることによって予備照明する場合は、上記光強度分
布測定に対し、最適な発光光量となるように、上記複数
の発光管に選択的に発光指示を行うことを特徴とするカ
メラのストロボ装置。
【0073】(3) 少なくとも2つ以上の複数の発光
管と、これらの発光管に対応した複数の相異なる配光角
を有する反射傘と、フィルム上への露光に先だって行う
予備照射上記複数の発光管のいずれかを選択して発光さ
せる発光指示手段と、を具備したことを特徴とするカメ
ラのストロボ装置。
【0074】(4) 第1の配光角で照射する第1発光
手段と、上記第1の配光角より狭い配光角で照射する第
2発光手段と、フィルム上への露光に先だって行う予備
照射の際に、上記第1及び第2発光手段のいずれかを選
択して発光させる発光指示手段と、を具備したことを特
徴とするカメラのストロボ装置。
【0075】(5) 上記第1および第2発光手段は、
それぞれ発光管と反射傘とを有し、上記反射傘の開口の
角度を異ならせることにより、上記配光角を異ならせる
ことを特徴とする上記(4)に記載のカメラのストロボ
装置。
【0076】(6) 上記発光指示手段は、赤目防止の
ための予備照射の際に、上記第1および第2の発光手段
のいずれかを選択する上記(4)に記載のカメラのスト
ロボ装置。
【0077】(7) 上記発光指示手段は、上記焦点検
出のための補助照射の場合には、第1および第2発光手
段のいずれかを選択する上記(4)に記載のカメラのス
トロボ装置。
【0078】(8) 上記発光指示手段は、上記赤目防
止のための予備照射もしくは焦点検出のための補助光照
射の際に、撮影条件に応じて上記第2発光手段を選択す
る上記(6)または(7)に記載のカメラのストロボ装
置。
【0079】(9) 上記発光指示手段は、予備照射の
場合には、常に第2発光手段を選択する上記(4)に記
載のカメラのストロボ装置。
【0080】(10) 上記カメラは更に被写体距離を
測距する測距手段を有し、上記発光指示手段は、上記測
距手段によって測距された上記被写体距離が遠方にある
場合のみ第2発光手段を選択する上記(10)に記載の
カメラのストロボ装置。
【0081】(11) 第1の配光角で照射する第1発
光手段と、上記第1の配光角より狭い配光角で照射する
第2発光手段と、赤目防止モードでは上記第1及び第2
発光手段を選択的に発光させる発光指示手段、を具備し
たことを特徴とするカメラのストロボ装置。
【0082】(12) 第1の配光角で照射する第1発
光手段と、上記第1の配光角より狭い配光角で照射する
第2発光手段と、焦点検出用の補助照明を行う際に、上
記第1及び第2発光手段を選択的に発光させる発光指示
手段と、を具備したことを特徴とするカメラのストロボ
装置。
【0083】(13) 第1の配光角で照射する第1発
光手段と、上記第1の配光角より狭い配光角で照射する
第2発光手段と、を具備し、露光の際の本発光は上記第
1発光手段で発光すると共に、上記本発光に先だって行
う予備照射は上記第2発光手段によることを特徴とする
カメラのストロボ装置。
【0084】(14) 上記カメラは撮影条件によっ
て、上記第2発光手段に代えて上記第1発光手段を用い
ることを特徴とする上記(13)に記載のカメラのスト
ロボ装置。
【0085】(15) 上記カメラは被写体の距離を測
距する測距手段を有し、この測距手段による測距値に基
づいて、上記第2発光手段に代えて上記第1発光手段を
用いることを特徴とする上記(14)に記載のカメラの
ストロボ装置。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、予
備照射時の発光光量が最適となる、カメラのストロボ装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるカメラのストロ
ボ装置の基本的構成を示したブロック図である。
【図2】上記第1の実施形態のカメラのストロボ装置に
おいて、発光管および反射傘を側方より示した図であ
る。
【図3】上記第1の実施形態のカメラのストロボ装置の
構成を詳しく示した電気回路図である。
【図4】上記第1の実施形態のカメラのストロボ装置に
おける、赤目発光の動作を示したフローチャートであ
る。
【図5】上記第1の実施形態のカメラのストロボ装置に
おいて、近距離発光用の発光管を発光させた際の様子を
示した図である。
【図6】上記第1の実施形態のカメラのストロボ装置に
おいて、遠距離発光用の発光管を発光させた際の様子を
示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態のカメラのストロボ装
置の基本的構成を示したブロック図である。
【図8】上記第2の実施形態のカメラのストロボ装置に
おける、AF測距時の補助光照射動作を示したフローチ
ャートである。
【図9】上記第2の実施形態のカメラのストロボ装置に
おける、AF測距時の補助光照射のサブルーチンを示し
たフローチャートである。
【図10】上記第2の実施形態のカメラのストロボ装置
において、焦点検出を行う際における2像の光強度分布
を示した説明図である。
【図11】上記第2の実施形態のカメラのストロボ装置
において、焦点検出を行う際における2像の光強度分布
を示した説明図である。
【符号の説明】
1,2…発光管 1A,2A…反射傘 3…発光指示手段 4…発光光量制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の配光角で照射する第1発光手段
    と、 上記第1の配光角より狭い配光角で照射する第2発光手
    段と、 フィルム上への露光に先だって行う予備照射の際に、上
    記第1および第2発光手段のいずれかを選択して発光さ
    せる発光指示手段と、 を具備したことを特徴とするカメラのストロボ装置。
  2. 【請求項2】 上記予備照射は、赤目現象防止のための
    予備照射もしくは焦点検出のための補助光照射であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラのストロボ装
    置。
  3. 【請求項3】 第1の配光角で照射する第1発光手段
    と、 上記第1の配光角より狭い配光角で照射する第2発光手
    段と、 を具備し、フィルム上への露光に先だって行う予備照射
    は上記第2発光手段によることを特徴とするカメラのス
    トロボ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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