JP3385672B2 - カメラのフラッシュシステム - Google Patents

カメラのフラッシュシステム

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JP3385672B2
JP3385672B2 JP26347693A JP26347693A JP3385672B2 JP 3385672 B2 JP3385672 B2 JP 3385672B2 JP 26347693 A JP26347693 A JP 26347693A JP 26347693 A JP26347693 A JP 26347693A JP 3385672 B2 JP3385672 B2 JP 3385672B2
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勉 市川
浩太郎 川邉
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ミノルタ株式会社
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュ撮影の際
に、テスト発光を行った後に本発光を行うようになされ
たフラッシュシステムに係り、特に発光期間中における
光度を安定化(フラットに)するためのカメラのフラッ
シュシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、被写体輝度が不足する場合に、マ
ニュアルで、あるいは撮影準備動作で測光を行い、単に
閾値との大小のみからフラッシュの発光の要否を判断し
て、撮影を行うようになされたカメラが一般的である。
また、フラッシュが装着、内蔵可能なカメラでは、携帯
性からフラッシュ電源として電池が用いられている。こ
の種のカメラの内、フラッシュ発光に先立って電池の残
容量を検出し、電池容量が所定値以下の場合にはフラッ
シュ発光を禁止するようにしたものも知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】例えばフォーカルプレ
ーンシャッタの走行途中で、メインコンデンサ電圧が低
くなり発光が止まってしまうと、撮影された写真は、適
正光量で撮影された部分と光量不足で撮影された部分と
に分かれた、いわゆる光量ムラのあるものとなってしま
う。 【0004】一方、光量ムラが生じた写真に比べ、光量
が多少不足味みでも、写真全体が均一な露出状態となっ
ている方が再現性、見栄えの点でむしろ好ましいという
ことができる。 【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
発光光度が調光可能なフラッシュを用いるとともに、テ
スト発光により調光を行って、露出時間に亘つて、安定
したフラット本発光を行うようにしたカメラのフラッシ
ュシステムを提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、テスト発光を
行った後に本発光を行うようになされたフラッシュシス
テムであって、設定された光度で発光可能なフラッシュ
と、フラッシュ内部に設けられたメインコンデンサの電
圧を検出する電圧検出手段と、テスト発光による測光デ
ータから本発光における発光光度を求める発光光度算出
手段と、シャッタスピードと幕速によって決まる発光時
間と、上記検出電圧とから本発光の発光光度を補正する
光度補正手段とを備えたものである。 【0007】 【作用】本発明によれば、撮影に際して、フラッシュ撮
影がマニュアル指示で、あるいは自動設定されていると
テスト発光が行われる。このテスト発光の際の測光デー
タに基づいて発光光度が設定され、また、フラッシュ内
部に設けられたコンデンサ電圧が検出される。そして、
テスト発光時に得られた露出時間、すなわちシャッタス
ピードと幕速によって決まる発光時間と検出されたメイ
ンコンデンサ電圧とから、発光途中に発光が途切れない
レベルの発光光度が求められ、この値がフラッシュの発
光光度として設定される。 【0008】 【実施例】図3は、本発明に係るカメラのフラッシュシ
ステムにおけるフラッシュ部とカメラ部との信号接続関
係を示す概略図である。図3に示すように、フラッシュ
部1とカメラ部2とはそれぞれの制御部(図中、CPU
で示す)100,200が複数の信号ラインF1〜F
3,GNDラインで接続されて制御可能になされてい
る。 【0009】信号ラインF1はCPU200のSWX端
子から出力される信号に基づいてスイッチ201がオン
したとき、またはシャッタが走行を開始した後、接点2
02がオンされた時のローレベル信号を発光タイミング
信号Xとしてフラッシュ部1に伝送するものである。信
号ラインF2は、後述するように各種のデータを交信す
るラインであり、信号ラインF3はカメラ部2でのレリ
ーズ指示に基づくレリーズフラグ信号をフラッシュ部1
に伝送するラインである。なお、本実施例では、後述す
るようにシャッタとしてフォーカルプレーンシャッタを
用いて説明するが、シャッタは他のタイプでもよい。ま
た、カメラ部2は、測光AE及び焦点検出AFを行うA
E,AF部203を備えるとともに、半押し状態でオン
する撮影準備ボタンS1と、更に押し込んで全押し状態
でオンするレリーズボタンS2を有しているものであ
る。 【0010】フラッシュ部1はフラッシュ制御回路とフ
ラッシュ駆動回路とからなり、図1はフラッシュ制御回
路を示し、図2はフラッシュ駆動回路を示している。 【0011】図1において、CPU100は上記カメラ
部2との間で信号ラインF1〜F3を介してデータ供給
乃至データ交信を行って、フラッシュ部1全体の動作を
制御するものである。CPU100はX端子、SI端子
に入力されるデータに基づいてFLGATE端子、TR
IGON端子及びTRIGOFF端子からFLGATE
信号、TRIGON信号及びTRIGOFF信号をフラ
ッシュ測光回路110、発光制御信号生成回路130に
出力するものである。フラッシュ測光部110はフラッ
シュの発光光度が所定レベルに達する毎にFLSTP信
号を出力するものである。発光制御信号生成回路130
は、CPU100及びフラッシュ測光回路110から入
力された上記各信号及び信号ラインF3からのレリーズ
フラグ信号に基づいて発光制御信号IGBTを生成し、
図2のフラッシュ駆動回路150に出力するものであ
る。 【0012】先ず、CPU100,200間で交信され
るデータを表1に示す。 【0013】 【表1】 【0014】表1の左欄はフラッシュ部1からカメラ部
2へ伝送されるデータSO、右欄はカメラ部2からフラ
ッシュ部1へ伝送されるデータSIである。データSO
には、フラッシュが高速同調タイプであることを示す信
号SSEN、フラッシュの最大、最小光度LVMAX,
LVMIN、テスト発光光度LVTESTの各データが
含まれる。データSIには、シャッタスピードTV、レ
ンズ焦点距離FV、本発光の要求光度LVC、フラット
発光要求信号FLATREQ、本発光の発光時間FLA
TTIME、測光が正常に行われたことを示す信号LV
COKが含まれる。 【0015】次に、図1の回路について説明する。MO
DEキー101は、装着、あるいは内蔵フラッシュがフ
ラット発光モードのとき、マニュアル、あるいは自動的
にオンされるスイッチである。トランジスタ102は端
子SIと接地間に介設され、ベースは端子SOと接地間
の分圧抵抗103の中点に接続されている。そして、信
号ラインF2からのデータSIのハイ、ローレベルと同
相でトランジスタ102がオン、オフすることで、端子
SIにデータSIが取り込まれる。端子SCKにはデー
タSIのシリアル伝送の際に同期用のクロックが入力さ
れるようになっている。 【0016】また、VM端子は後述するフラッシュ駆動
回路150内のフラッシュ内部メインコンデンサ電圧を
取り込むものである。GN端子は後述する発光光度を設
定する調光制御値を出力するものである。F/PMODE
子はフラット発光モードと通常発光モードとを指示する
モード切換信号を出力するものである。 【0017】フラッシュ測光回路110はフラッシュ1
51の発光光度が所定光度に達したことを検出するもの
である。受光素子111はフラッシュ151の発光光度
に応じたレベル電圧を発生するもので、オペアンプ11
2の両入力端子間に接続されている。ダイオード113
は検出電圧レベルを対数圧縮するものである。D/A加
算回路114はCPU100からのGN値をアナログに
変換し、さらにオペアンプ112の出力に加算するもの
である。R,Cにそれぞれ介在されたトランジスタ11
5,116は、CPU100のF/PMODE端子からの出
力がローレベルのとき、トランジスタ115がオンに、
トランジスタ116がオフになることによりトランジス
タ117のコレクタとVcc間に抵抗Rを接続し、一
方、CPU100のF/PMODE端子からの出力がハイレ
ベルのとき、トランジスタ115がオフに、トランジス
タ116がオンになることによりトランジスタ117の
コレクタとVcc間にコンデンサCを接続して、光度を
モニタするか、光量(光度の積分値)をモニタするかを
切り換える回路である。 【0018】なお、118はレベル反転用のインバータ
である。また、トランジスタ119はCPU100のF
LGATE端子からのFLGATE信号(ローレベル)
がインバータ120を介して出力される間オフになっ
て、オペアンプからなる比較回路121の非反転入力端
子への比較電圧の入力を可能にするものである。そし
て、フラッシュ151が発光されてその光度が急上昇
し、Vccとトランジスタ117のコレクタ間の電圧が
電圧Ecを越えると、比較回路121からローレベルの
FLGATE信号が出力されるようになっている。 【0019】発光制御信号生成回路130は、OR回路
1〜4、NAND回路1,2、AND回路1,2、イン
バータINV1,2及びRSフリップフロップ(以下、
RS−FFという)131から構成されている。そし
て、TRIGON信号の入力時からTRIGOFF信号
の入力時まで、すなわち発光期間中、RS−FF131
のQ端子にハイレベル信号を出力するとともに、OR回
路4を介して入力されるFLSTP信号によりAND回
路2からパルス状の発光制御信号IGBTを出力するよ
うになっている。 【0020】図2において、151は高速同調用のフラ
ッシュチューブまたはXeチューブ等であって、所定光
度の範囲内で可変制御可能かつフラット発光可能なフラ
ッシュ(以下、フラッシュチューブという)である。D
C−DCコンバータ152は電池EIN(DC6V)を数
百Vの直流電圧に昇圧するものである。メインコンデン
サ153はダイオード154を介して高電圧の下で、D
C−DCコンバータ152から供給される電流を充電す
るとともに、発光制御信号IGBTを受けて、その間充
電電荷の放電を行うものである。なお、分圧抵抗R1,
R2はメインコンデンサ153の電圧を検出し、CPU
100のVM端子に導くものである。 【0021】フラッシュチューブ151は発光電流を制
御するトランジスタ155が直列に接続されるととも
に、トリガ電極151aに数千Vの高電圧を印加して発
光を励振するためのLC共振回路及び昇圧トランスTか
らなる昇圧励振回路156が設けられている。 【0022】また、スイッチSWFLはメインスイッチS
Wに連動してオンオフされ、発光制御用のトランジスタ
155に抵抗R3を介してベース電源を供給するもので
ある。なお、抵抗R4は電流制限用である。トランジス
タ157は、そのベースにインバータ158を介して発
光制御信号IGBTが入力されるようになっている。 【0023】そして、このトランジスタ157は発光制
御信号IGBTのハイレベル(インバータ158で反転
されてローレベルとなる)期間だけオフになってトラン
ジスタ155をオンさる。このため、フラッシュチュー
ブ151の両端にメインコンデンサ153の高電圧が直
接印加されるとともに、上記LC共振回路のコンデンサ
Cに充電された電荷により共振し、昇圧トランスTを介
してフラッシュチューブ151のトリガ電極151aに
発光励振用の高電圧が印加されて発光が開始される。 【0024】フラッシュチューブ151が発光すると、
フラッシュ測光回路110により発光光度が上昇して所
定レベルに達すると、FLSTP信号が出力されること
で発光制御信号IGBTが反転され、発光が停止され
る。すると、この発光停止により発光制御信号IGBT
が再びレベル反転して発光が開始される。以後、TRI
GOFF端子よりローパルスが入力されるまで、かかる
所定光度に対する間歇発光制御動作が繰り返され、これ
により、フラッシュチューブ151はメインコンデンサ
153に蓄積されている電荷を放出しつつ、所定光度で
多少のリプルを有して発光制御される。 【0025】ここで、図4を用いてリプルについて説明
する。リプル幅(b−a)、(b’−a’)は回路のス
イッチングスピードに依存するところが大きいため、光
度が変化しても基本的に変化しない。従って、図4
(a)のように光度が高い場合の光度bと直流成分aと
の比は、図4(b)のように光度が低い場合の同比に対
して小さく抑えることができ、より定常光に近づけるこ
とが可能となる。これにより、カメラ2側の測光のため
のセンサとして定常光に対して好適に感応するものが採
用されていることに対応させえる。そこで、後述するよ
うにテスト発光においては高光度で発光を行い、測光精
度を確保するようにしている。これは、また、テスト発
光では、被写体距離が不明なことから、被写体が遠方に
存在する場合でも所要レベルの反射光が受光できて好適
な測光データが得られるべく、なるべく高光度で行う必
要があることからも好都合である。 【0026】続いて、撮影準備動作開始から本発光終了
までの動作について図5〜図7を参照しつつ、図8及び
図9のタイムチャートを用いて説明する。 【0027】図5は本発光時間FLATTIMEを説明
する図、図6はメインコンデンサ153の両端電圧に比
例する電圧VMと光度との関係を本発光時間FLATT
IMEをパラメータにして示した図、図7は本発光時間
FLATTIMEとシャッタスピードTVとの関係を示
す図である。図9は、図8におけるテスト発光から本発
光終了までの期間を拡大して示している。 【0028】図8において、最上段の(a)は動作内容
を示している。先ず、t1時点で、カメラ部2の撮影準
備のためのボタンS1がオン(ローレベル)されると、
測光AE、焦点検出AFがレリーズボタンS2が入るま
で繰り返され、その間に、表1に示すデータSO,SI
のシリアル交信が行われる。このシリアル交信の期間中
はチップセレクト信号CSFLにより、CPU100内
のデータメモリ素子が読出、あるいは書込可能にされて
いる。 【0029】続いて、t2時点で、レリーズボタンS2
がオンされると、フラッシュ発光がマニュアル設定され
ており、あるいは前記測光AEによりフラッシュ発光が
要求されておれば、テスト発光とそれに伴う露出演算
((a)の斜線で示す期間)が行われる。レリーズボタ
ンS2がオンされて、信号ラインF1から発光タイミン
グ信号Xがフラッシュ部1側に伝送されると、発光制御
信号IGBTにより所定時間だけフラットかつ高光度で
のテスト発光が行われる。 【0030】図9に示すように、発光タイミング信号X
を入力すると、CPU100より信号TRIGONが生
成される。また、同時に信号FLGATEがローレベル
になってトランジスタ119がオフになり、測光可能と
なる。その結果、フラッシュ測光回路110からの信号
FLSTPがパルス列で送出されて、信号IGBTから
トランジスタ155が制御され、これにより定常光に近
いフラッシュ発光が所定時間TTだけ継続される。 【0031】TT時間が終了すると、フォーカルプレー
ンシャッタの第1幕1c、第2幕2cを初期位置にチャ
ージする電磁マグネット回路1CMg,2CMgが作動
されて、各幕1c,2cがチャージされる。そして、チ
ャージが終了すると、テスト発光に基づくシャッタスピ
ードTV等の露出演算データがフラッシュ部1側に伝送
される。CPU200は、後述するようにシャッタスピ
ードTVや幕速に基づいて、本発光時間FLATTIM
Eを求めるとともに、測光AEの測光値とテスト発光の
測光値とを比較演算して本発光時に必要な要求光度LV
Cを算出し、次のシリアル交信SIで本発光時間FLA
TTIMEと要求光度LVCとをフラッシュ部1に送
る。フラッシュ部1は、後述する所定処理の後、本発光
動作を行う。 【0032】本発光時間FLATTIMEは以下のよう
にして設定される。すなわち、図5に示すように、本発
光時間FLATTIMEは、少なくとも発光安定時間T
1と幕走行時間T2とシャッタスピードTVとの和に一
致するか、それより若干大きく設定されている。また、
本発光は本発光時間FLATTIMEの間、光度が一定
(フラット)となるように、図6の関係図に基づいて設
定される。図6では、測光結果から得られる露出時間に
より本発光時間FLATTIMEとして3ms(で示
す),5ms(で示す),7ms(で示す),10ms
(で示す)が設定可能にされており、電圧VMはフラ
ット発光制御可能な250V〜330Vの範囲で、後述
するように250V以下では、途中の発光切れを防止す
べく発光自体を禁止するようにしている。そして、両者
の関係から、発光光度がLVMAX〜(LVMAX−1
EV)の範囲で調光されるようになっている。 【0033】表2は、電圧VMによる最大発光光度LV
MAXに対する補正光度を示すテーブルで、図6に対応
するものである。表2に示すように発光光度は、本発光
時間FLATTIMEが長くなる程、また電圧VMが小
さくなる程、低減されており、これにより発光途中での
発光切れを可及的に防いでいる。 【0034】 【表2】【0035】さて、本発光動作は、先ず、電磁マグネッ
ト回路1CMgによりシャッタの第1幕1cが走行開始
され、次いで、シャッタスピードTV分だけ遅れて電磁
マグネット回路1CMgにより第2幕2cの走行が開始
される。第1幕1cの走行開始後撮影画面下端に差し掛
かるまで(露光が開始されるまで)に設定されている微
小時間T1後に、発光タイミング信号Xを受けて発光ス
タートフラグがセットされ、本発光が開始される。この
本発光は、図9に示すように、表2のテーブルに基づい
て設定された本発光時間FLATTIMEが終了してT
RIGOFF信号が出力されると、終了する。一方、フ
ィルムの巻上げは、第2幕2c待ちのために設けられて
いる所定時間が経過した後に行われて、次の撮影待ち状
態に入る。 【0036】上記において、電圧VMに応じた補正をし
ないと、図7(b)に示すようにシャッタの第2幕2c
の走行途中で発光が途切れ、得られた写真Fのシャッタ
走行方向の後半側にだけ光量不足のムラが生じることも
あるが、本実施例のように調光を行うことで、図7
(a)に示すように第2幕2cが走行完了するまでフラ
ッシュ発光を継続させるようにしているので、多少アン
ダー気味でも、光量ムラの発生を防止することができ
る。 【0037】次に、テスト発光処理を図10、図11に
示すメインフローチャートを用いて説明する。 【0038】先ず、テスト発光光度LVTESTが、被
写体距離が大である場合を配慮してフラッシュチューブ
151の最大光度LVMAXに設定される(#2)。次
いで、メインコンデンサ153の電圧VMが検出され
(#4)、電圧VMが270V以上かどうかが判別され
(#6)、270V以上であれば、メインコンデンサ1
53が本発光可能な残電荷を残していると判断して、フ
ラッシュ測光回路110にテスト発光の光度で設定し
(#8,#10)、#14に進む。一方、電圧VMが2
70V未満であれば、残電荷不足と判断してテスト発光
禁止フラグをセットして、#14に進む。 【0039】#14では、信号ラインF1がローレベル
かどうかが検出され、ハイレベルであればローレベルに
なるまで待ち、ローレベルになったら、#16へ進む。
そして、テスト発光禁止フラグがセットされているかど
うかが判別され(#16)、セットされていなければ、
FLGATE信号をローレベルにし、フラッシュ測光回
路110を測光可能状態にする(#18)。次いで、C
PU100内の発光時間タイマがTTにセットされてタ
イマスタートされる(#20)と同時に、信号TRIG
ONのローパルスが出力されてテスト発光が開始される
(#22)。そして、発光時間タイマが所定時間TT
経時すると(#24)、信号TRIGOFFのローパル
スを出力するとともに、FLGATE信号をハイレベル
に戻して(#26)、テスト発光を終了する。一方、#
16で、テスト発光禁止フラグがセットされているとき
は、本発光禁止フラグをセットして(#28)、リター
ンする。 【0040】次に、本発光処理を図12に示すメインフ
ローチャートを用いて説明する。 【0041】先ず、「発光光度・FDC演算」処理が実
行されて(#40)、発光光度が演算されるとともに調
光完了信号FDCの設定が行われる。次いで、「メイン
コンデンサ電圧による光度補正」処理が実行されて(#
42)、補正された発光光度が得られる。 【0042】続いて、発光タイミング信号Xがオンされ
ると(#44)、本発光禁止フラグがセットされている
かどうかが判別され(#46)、セットされておれば、
そのままリターンする。 【0043】一方、本発光禁止フラグがセットされてい
なければ、本発光を行うべく以下の処理が実行される。
すなわち、先ず、FLGATE信号がローレベルにされ
て測光可能状態にされる(#48)。次いで、本発光時
間FLATTIMEが3ms,5ms,7ms,10msのいず
れかのFLATTIMEの内から選択されて発光時間タ
イマに設定され(#50)、タイマスタートされる(#
52)と同時に、信号TRIGONのローパルスが出力
されて本発光が開始される(#54)。そして、発光時
間タイマが、設定された本発光時間FLATTIMEを
経時すると(#56)、信号TRIGOFFのローパル
スを出力するとともに、FLGATE信号をハイレベル
に戻して(#58)、本発光を終了し、リターンする。 【0044】次に、上記#40の「発光光度・FDC演
算」のサブルーチンについて図13を用いて説明する。 【0045】先ず、本発光の発光光度LVF(=LVT
EST+LVC)が求められる(#70)。但し、LV
Cは本発光の要求光度で、テスト発光光度LVTEST
に対する相対値としてカメラ部2側で算出され、SIデ
ータとして伝送されたものである。続いて、求められた
発光光度LVFとフラッシュ駆動回路150で制御可能
な最大光度LVMAX及び最小光度LVMINとの大小
が比較される(#72,#76)。発光光度LVFが最
大光度LVMAX以上であれば、この最大光度LVMA
Xが発光光度LVFとして設定され(#74)、逆に、
発光光度LVFが最小光度LVMIN以下であれば、こ
の最小光度LVMINが発光光度LVFとして設定され
る(#78)。発光光度LVFが両光度の間であるとき
は(#72,#76で共にNO)、#70で求められた
発光光度がそのまま採用され、次いでテスト発光で測光
AEが正常に行われたかどうかを示すフラグLVCOK
が有効であるかどうかが判別される(#80)。フラグ
LVCOKが有効であれば、調光完了信号FDCとして
「OK」を示す信号が出力され(#82)、有効でなけ
れば、「NG」を示す信号が出力される(#84)。な
お、発光光度LVFが最大あるいは最小光度に設定され
た場合は(#74,#78)、調光完了信号FDCは、
一律に「NG」として出力される(#84)。 【0046】続いて、上記#42の「メインコンデンサ
電圧による光度補正」のサブルーチンについて図14を
用いて説明する。 【0047】先ず、メインコンデンサ電圧VMの検出が
開始され、検出電圧VMがデジタル値に変換されて取り
込まれる(#100,#102)。そして、この電圧V
Mが250V以下かどうかが判別され(#104)、2
50V以下であれば、発光禁止フラグをセットして(#
106)、#142に進む。電圧VMが250Vを越え
ていると、続いて270Vと大小比較される(#10
8)。そして、電圧VMが250V〜270Vの間であ
れば(#108でYES)、表2に示すテーブルに従っ
て、本発光時間FLATTIME10ms,7ms,5msに
対して(#110,#114,#118)、それぞれ最
大光度LVMAXの補正が行われる(#112,#11
6,#120)。なお、本発光時間FLATTIMEが
3msのときは、補正されることなく現最大光度LVMA
Xが採用される(#118でNO)。 【0048】また、電圧VMが270V〜290Vの間
であれば(#108でNO,#122でYES)、表2
に示すテーブルに従って、本発光時間FLATTIME
10ms,7msに対して(#124,#128)、それぞ
れ最大光度LVMAXの補正が行われる(#126,#
130)。なお、本発光時間FLATTIMEが5ms,
3msのときは、補正されることなく現最大光度LVMA
Xが採用される(#128でNO)。 【0049】また、電圧VMが290V〜310Vの間
であれば(#122でNO,#132でYES)、表2
に示すテーブルに従って、本発光時間FLATTIME
10msに対して(#134)、最大光度LVMAXの補
正が行われる(#136)。なお、本発光時間FLAT
TIMEが7ms,5ms,3msのときは、補正されること
なく現最大光度LVMAXが採用される(#134でN
O)。 【0050】そして、最大光度LVMAXの補正が終了
すると、#138に進んで、上述の「発光光度・FDC
演算」のサブルーチンで設定された本発光光度LVFと
最大光度LVMAXの大小が比較される。LVF≦LV
MAXであれば、そのまま#142で進み、逆に、LV
F>LVMAXであれば、本発光光度LVFを最大光度
LVMAXに置き換えるとともに、調光完了信号FDC
を「NG」に補正する。そして、得られた本発光光度L
VFがCPU100のGN端子からD/A加算回路11
4に出力されて(#142)、リターンする。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フラッシュのメインコンデンサ電圧を検出する電圧検出
手段と、テスト発光による測光データから本発光におけ
る発光光度を求める発光光度算出手段と、シャッタスピ
ードと幕速によって決まる発光時間と上記検出電圧とか
ら本発光の発光光度を補正する光度補正手段とを備え、
補正後の設定光度でフラッシュを均一発光させるように
したので、例えばフォーカルプレーンシャッタの走行途
中でメインコンデンサ電圧が低くなって発光が止まり、
撮影された写真に部分的な光量ムラが発生するというこ
とが確実に防止でき、これにより被写体を好適に再現
し、かつ見栄えの良好な写真を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】フラッシュ制御回路を示す回路図である。 【図2】フラッシュ駆動回路を示す回路図である。 【図3】本発明に係るカメラのフラッシュシステムにお
けるフラッシュ部とカメラ部との接続関係を示す概略図
である。 【図4】リプルについて説明する図で、(a)は光度が
高い場合、(b)は光度が低い場合を示している。 【図5】本発光時間FLATTIMEを説明する図であ
る。 【図6】メインコンデンサ電圧VMと光度との関係を本
発光時間FLATTIMEをパラメータにして示した図
である。 【図7】本発光時間FLATTIMEとシャッタスピー
ドとの関係を示す図で、(a)は発光時間が好適な場
合、(b)は発光が途中で途切れた場合を示している。 【図8】撮影準備動作開始から本発光終了までの動作に
おける各信号部のタイムチャートである。 【図9】図8におけるテスト発光から本発光終了までの
期間を拡大して示したタイムチャートである。 【図10】テスト発光処理を示すフローチャートであ
る。 【図11】テスト発光処理を示すメインフローチャート
である。 【図12】本発光処理を示すメインフローチャートであ
る。 【図13】「発光光度・FDC演算」のサブルーチンで
ある。 【図14】「メインコンデンサ電圧による光度補正」の
サブルーチンである。 【符号の説明】 1 フラッシュ部 2 カメラ部 F1〜F3 信号ライン 100 マイコン 110 フラッシュ測光回路 111 受光素子 114 D/A加算回路 121 比較回路 130 発光制御信号生成回路 131 RS−FF 150 フラッシュ駆動回路 151 フラッシュチューブ 153 メインコンデンサ R1,R2 メインコンデンサ電圧VM検出用分圧抵抗 EIN 電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−110922(JP,A) 特開 昭56−151916(JP,A) 特開 昭61−27530(JP,A) 特開 平5−45706(JP,A) 特開 昭61−129632(JP,A) 特開 昭61−190323(JP,A) 実開 平2−131737(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/05 G03B 7/16

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 テスト発光を行った後に本発光を行うよ
    うになされたフラッシュシステムであって、設定された
    光度で発光可能なフラッシュと、フラッシュ内部に設け
    られたメインコンデンサの電圧を検出する電圧検出手段
    と、テスト発光による測光データから本発光における発
    光光度を求める発光光度算出手段と、シャッタスピード
    と幕速によって決まる発光時間と、上記検出電圧とから
    本発光の発光光度を補正する光度補正手段とを備えたこ
    とを特徴とするカメラのフラッシュシステム。
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