JP2001215574A - 閃光発光装置 - Google Patents

閃光発光装置

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JP2001215574A
JP2001215574A JP2000022238A JP2000022238A JP2001215574A JP 2001215574 A JP2001215574 A JP 2001215574A JP 2000022238 A JP2000022238 A JP 2000022238A JP 2000022238 A JP2000022238 A JP 2000022238A JP 2001215574 A JP2001215574 A JP 2001215574A
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light
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Hajime Fukui
一 福井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の閃光管の各々の発光条件に応じて、高効
率かつ安定した発光が可能な閃光発光装置を提供する。 【解決手段】複数のキセノン管をフラット発光させる閃
光装置において、記憶手段に記憶したフラット発光継続
時間の記憶データと、各キセノン管に設定した発光強度
と発光時間およびメインコンデンサの電圧に基づき一様
なフラット発光が可能か否かを判別手段で判別し、前記
判別手段が一様なフラット発光強度が得られないと判断
すると、前記発光強度を発光補正手段により補正するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は閃光発光装置に関す
るものであり、特にフォーカルプレンシャッターを用い
たカメラで、高速秒時で閃光撮影を行う為の長時間発光
(いわゆるフラット発光)が可能な閃光発光装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、1眼レフレックスカメラのシャッ
ターとして、フィルム直前に配置されたフォーカルプレ
ンシャッターが多く用いられている。
【0003】一般にフォーカルプレンシャッタは、2組
の単数もしくは複数枚で構成されたシャッター幕により
構成されており、必要とされるシャッター開時間に従っ
て、先幕と呼ばれる第1のシャッター幕が走行してか
ら、所定時間後に後幕と呼ばれる第2のシャッター幕が
走行することにより、フィルムに所定量の光を露光する
ものである。
【0004】そして、このシャッター幕は有限の速度で
ある為に、シャッター幕自体の走行速度よりも早いシャ
ッター秒時が要求される時は、先幕の走行完了前に、後
幕が走行することにより高速のシャッター速度を得てい
る。
【0005】従って、ストロボを用いて撮影を行う場合
にシャッターが全開するシャッタ速度(いわゆるストロ
ボ同調速度)より遅いシャッター速度では、シャッター
が全開した瞬間に閃光的な発光を行うことにより被写体
を均一に照明することができ、ストロボ同調速度以上の
シャッタースピードでストロボ撮影を行う場合は、スト
ロボ光を定常光と同じ様に、連続的に発光することがお
こなわれており、この発光方式は、一般的にフラット発
光またはFP発光などと呼ばれている。
【0006】このフラット発光を行う際には、先幕が走
行してから、後幕が走行完了するまで、略一定の光量で
発光を続ける必要があるが、発光時間と発光光度の積が
コンデンサに蓄えられた電荷量を越えた場合は、シャッ
ター走行完了まで発光を続けることが出来ずに、画面の
一部が暗くなるという問題が生じる。
【0007】この問題を図12〜図14を用いて説明す
る。
【0008】図12はフォーカルプレーンシャッターの
走行状態を示す図で、同図において、縦軸は撮影像面上
の位置を示し、横軸はシャッター幕の走行時間を示す。
また、Aは先幕の走行状態を示し、Bは後幕の走行状態
を示す。また、2本の点線間が実際の撮影面(フィルム
面)の距離を示し、例えば35mm判フィルムの場合
で、シャッターが縦走りの場合は24mmの距離を持
つ。
【0009】また、図13は発光光度が比較的小さい場
合のストロボの発光波形を示す図であり、図14は発光
光度が大きい場合のストロボの発光波形を示す図であ
る。
【0010】また、図13及び図14において、横軸の
時間のパラメータは同一とする。
【0011】図13及び図14において、aはストロボ
の発光波形であり、bは発光にともない、メインコンデ
ンサから消費される電荷であり、cはメインコンデンサ
の蓄えている最大電荷量である。
【0012】図12において、時刻t0で走行開始した
シャッター先幕Aは、時刻t1で撮影画面内に顔を出
す。そして先幕が走行開始してから、所定のシャッター
秒時後の時刻t2に後幕Bの走行を開始し、時刻t3に
シャッター後幕は撮影画面内に顔をだす。
【0013】その後、時刻t4にシャッター先幕Aが撮
影画面内の走行を完了し、続いて時刻t5に後幕Bが撮
影画面内の走行を完了し、フィルムへの露光を終了す
る。
【0014】このような露光状態において、ストロボが
被写体を均一に照明するには、シャッター先幕Aが画面
内に顔を出す時刻t1から、シャッター後幕Bが撮影画
面内の走行を完了する時刻t5までの間、ほぼ均一の光
量で発光を持続しなくてはならない。
【0015】図13に示す様に発光光度が比較的低い場
合、ストロボの発光終了時点での発光に使用した総電荷
量は、メインコンデンサの蓄えていた最大電荷量よりも
小さい為に、発光終了までほぼ均一の発光を行えるが、
図14に示す様に発光光度が大きい場合、発光の途中t
7でメインコンデンサに蓄えられた総電荷量を消費しき
ってしまうために発光が終了してしまい、被写体を均一
に照明することが出来なくなってしまう。
【0016】この問題を撮影者に警告することを目的と
して、実開平6−73748号公報に記載されているよ
うに、シャッタ開時間が、閃光装置の持続発光可能な時
間よりも長い場合にこと前警告を行う、および、シャッ
タ後幕走行終了前に発光が停止した場合は、こと後警告
を行う電子閃光装置が提案されている。
【0017】また、この問題を回避する為に、特開平5
−45706号公報に記載されているように、カメラ側
から閃光装置側にシャッター秒時を送信し、シャッター
秒時をカバーできる閃光持続時間を電子閃光装置で選択
可能とするものが提案されている。
【0018】また、特開平7−120813号公報で
は、メインコンデンサの充電電圧と、フラット発光時間
に応じて、本発光のフラット発光光度を補正するものが
提案されている。
【0019】また、本出願人が出願した特開平9−54
358号公報では、低温時にて発光エネルギーを蓄積す
るメインコンデンサの容量が低下することにより、発光
途中のの発光切れを生じるのを回避する為に、ストロボ
装置に温度検出手段を設け、周囲温度に応じてフラット
発光光度を補正するものも提案されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例は、いずれも1つのメインコンデンサで1つの閃光発
光管を発光させる場合にはうまく行くが、1つのメイン
コンデンサで複数の閃光管を発光させた場合に、1つの
閃光発光管を発光させるのと同一の条件では、フラット
発光の発光途中で発光が終了してしまい、被写体が一様
に照明された写真を撮影することが出来ない。
【0021】このことを回避する為に、複数の閃光発光
管を同時に発光させた際に発光終了まで発光が維持でき
る様に各々の閃光発光管の発光光度を設定した場合、こ
の設定状態で逆に1つの閃光発光管のみで発光を行った
場合には十分な発光光度で被写体を照明することが出来
なくなってしまう。
【0022】さらに、複数の閃光管で各々異なった発光
量で発光する場合、同様にフラット発光の発光途中で発
光が終了するか、あるいはメインコンデンサの充電エネ
ルギーを十分に引き出すことが出来ず、遠距離の被写体
を十分照明できないと言う問題を生じる。
【0023】本出願に係る発明の目的は、複数の閃光管
の各々の発光条件に応じて、高効率かつ安定した発光が
可能な閃光発光装置を提供しようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する閃光発光装置は、電気エネルギーを蓄積する
コンデンサと、前記コンデンサに蓄積された電気エネル
ギーを光エネルギーに変換する複数の発光手段と、前記
複数の発光手段の発光光度を個々にモニタする発光光度
モニタ手段と、前記各発光光度モニタ手段の出力に基づ
き前記各発光手段の発光光度を調停し、所定の発光時間
および前記各発光手段に対して設定された各々の発光光
度で発光を制御する発光制御手段と、前記コンデンサの
電圧を検出する電圧検出手段と、所定の発光条件におけ
るフラット発光継続時間を記憶する記憶手段と、を有す
る閃光発光装置において、前記記憶手段に記憶したフラ
ット発光継続時間の記憶データ、前記制御手段に設定さ
れた前記複数の発光手段の各々の発光光度と発光時間お
よび前記電圧検出手段で検出した前記メインコンデンサ
の電圧に基づき一様なフラット発光が可能か否か判別す
る判別手段と、前記判別手段により一様なフラット発光
光度が得られないと判断された場合に、前記発光光度を
補正する発光光度補正手段を有することを特徴とする。
【0025】上記構成において、フラット発光可能時間
を記憶する記憶手段は、前記コンデンサがフル充電状態
で、前記発光制御手段が調停できる最大の発光光度でフ
ラット発光した場合のフラット発光を維持できる最大発
光時間を記憶するものであり、現在の閃光発光装置の状
態とは、発光の為の電荷蓄積量を変動させる要因であ
り、さらに制御系のゲインを変動し、フラット発光持続
時間を可変する要因である、少なくとも前記コンデンサ
の電圧を検出する電圧検出手段により決定されるもので
ある。
【0026】また、一様なフラット発光が可能か否か判
断する判断手段は、設定された発光光度と、記憶手段に
記憶された最大発光時間と、前記閃光発光装置の状態を
表す、前記検出手段の出力もしくは補正手段の出力に基
づき、フラット発光可能な時間を算出し、前記発光時間
と前記算出されたフラット発光可能な時間を比較し、一
様なフラット発光が可能か否か判断するものであり、発
光光度補正手段は、前記最大発光時間と、前記算出され
たフラット発光可能時間差異に基づき一様なフラット発
光が可能な略最大の発光光度に補正するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明を1眼レフレックス
カメラに適用して実施したストロボ制御カメラシステム
の横断面図である。
【0028】1はカメラ本体であり、この中に光学部
品、メカ部品、電気回路、フィルムなどを収納し、写真
撮影が行えるようになっている。2は主ミラーで、観察
状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退
去される。3は撮影レンズ11の予定結像面に配置され
たピント板、4はファインダー光路変更用のペンタプリ
ズム、5はファインダーアイピースで、撮影者はこのレ
ンズを通してピント板3を観察することにより撮影画面
を観察することが出来る。6、7は観察画面内の被写体
輝度を測定する為の結像レンズと測光センサーで、結像
レンズ6はペンタダハプリズム4内の反射光路を介して
ピント板3と測光センサー7を共役に関係付けている。
【0029】8はシャッター、9は感光部材で、銀塩フ
ィルム等より成っている。10はカメラ本体に据え付け
られるレンズ鏡筒である。11は撮影レンズである。
【0030】12は外付けストロボの電源部で、カメラ
本体1に取り付けられ、カメラからの信号に従って発光
制御を行うものである。13は前記外付けストロボの発
光部であり、14、15はキセノン管で電流エネルギー
を発光エネルギーに変換する。16はストロボの電源部
と発光部を電気的に接続するケーブルである。
【0031】次に、図2は前記外付けストロボの発光部
13を正面より見た図である。図1と対応する部材には
同じ符号を付している。14、15は発光手段としての
円弧状のキセノン(Xe)管であり、発光部正面より被
写体を照明する。220、221はXe管14の発光量
をモニタするフォトダイオード等のモニタ手段で、モニ
タ手段220は前述フラット発光の発光光度制御用に用
い、モニタ手段221は総発光量である発光積分量をモ
ニタするために用いる。222、223は同様にXe管
15の発光制御および、総発光量をモニタするに用いる
フォトダイオード等のモニタ手段であり、前記モニタ手
段220、221と同じ働きをする。16は前述のスト
ロボ電源部12と発光部13を接続するケーブルであ
る。
【0032】次に、図3に示す外付けストロボの電気回
路ブロック図を説明する。ストロボマイコン200はカ
メラからの指示に従って、ストロボの発光制御等を行
う。
【0033】201は電源であるところの電池、202
は高圧発生回路(DC/DCコンバータ)で、ストロボ
制御回路200の指示により電池電圧を数100Vに昇
圧し、メインコンデンサ203を充電する。
【0034】204、205は、メインコンデンサ20
3の電圧をストロボマイコン200でモニターするため
に設けられた分圧抵抗である。ストロボマイコン200
は、分圧された電圧をマイコンに内蔵されたA/D変換
器によりディジタル値に変換することにより、メインコ
ンデンサ203の電圧を間接的にモニタし、高圧発生回
路202の動作を制御し、メインコンデンサ203の電
圧を所定の電圧に制御する。
【0035】206はXe管14に流れる発光電流を制
限するためのコイルであり、210はXe管15に流れ
る発光電流を制限するためのコイルである。207はX
e管14の発光電流を環流させるためのダイオードであ
り、211はXe管15の発光電流を環流させるための
ダイオードである。208はXe管14を、212はX
e管15を励起させて発光を開始させるために千数百ボ
ルトの高圧を発生する公知のトリガ電圧発生回路であ
る。
【0036】209,213はIGBT等のスイッチン
グ素子を用いた発光制御回路であり、発光中は導通状態
とし、Xe管14,15の電流を流し、発光停止時には
遮断状態することにより、Xe管14,15の電流を遮
断し発光を停止させる。
【0037】符号230から234および220、22
1で示す電子部品により、Xe管14の発光制御を行う
ための回路を構成し、また符号240から244および
222、223で示す電子部品はXe管15の発光制御
を行うための回路を構成している。
【0038】231,232,241,242はコンパ
レータで、コンパレータ232,242はXe管14,
15の発光積分量をモニタするものであり、コンパレー
タ231,241はフラット発光時Xe管14または1
5の発光光度の制御に用いられる。
【0039】230,240はデータセレクタで、スト
ロボマイコン200からの選択信号Y0.L,Y1.
L、またはY0.R,Y1.Rに従い、D0からD2の
入力を選択し、Yに出力する。
【0040】234,244はXe管14,15のそれ
ぞれの発光積分量をモニタするモニタ回路であり、受光
素子221または223の出力を対数圧縮し積分する。
【0041】233,243はフラット発光制御用回路
であり、受光素子220または222の光電流を電圧に
変換する。214はストロボの動作状態を表示する液晶
等の表示手段である。
【0042】215は電源スイッチ、216は充電完了
状態を表示する発光ダイオード等の表示器、217は適
正露光で撮影出来たか否かを示す調光状態を表示する発
光ダイオード等の表示器、218は前記カメラボディー
との情報通信を行うための接点群、248はストロボの
発光モードを選択するためのモードスイッチ、249は
発光モードに付随したパラメータ(例えばマニュアル発
光時の発光量等)を選択するためのスイッチ、250は
前記パラメータ設定値を増加させるためのアップスイッ
チ、251は前記パラメータを減少させるためのダウン
スイッチである。
【0043】次に、ストロボマイコン200の各端子の
説明を行う。
【0044】CLKはカメラとの公知のシリアル通信を
行うための同期クロックの入力端子、DIはシリアル通
信データの入力端子、DOはシリアル通信のデータ出力
端子、CHGはストロボの発光可能状態を電流としてカ
メラに伝える出力端子、Xはカメラからの発光開始信号
の入力端子である。
【0045】YIN.RおよびYIN.Lはデータセレ
クタ240および230の出力状態をモニタする入力端
子、Y0.R,Y1.RおよびY0.L,Y1.Rは、
前記データセレクタ240または230の入力端子D0
からD2を選択するための選択信号出力端子であり、
(Y1.R,Y0.R)または(Y1.L,Y0.L)
の組み合わせが(0、0)の時はD0端子がY端子に接
続され、(0、1)の時はD1端子、(1、0)の時は
D2端子が選択される。
【0046】DA0.RまたはDA0.Lはストロボマ
イコン200に内蔵されたD/A出力端子であり、コン
パレータ241、242またはコンパレータ231、2
32のコンパレートレベルをアナログ電圧として出力す
る。
【0047】AD0.R,AD1.Rは電圧をマイコン
200内部で処理できる用にディジタルデータに変換す
るA/D入力端子であり、AD0.Rは積分回路244
の積分出力電圧を、AD0.Lは積分回路234の積分
出力電圧をモニタするものであり、INT.RおよびI
NT.Lは積分回路244または234の積分開始、停
止を制御するための制御出力端子であり、Hiで積分禁
止、Loで積分許可とする。
【0048】TRI.R,TRI.Lはトリガ回路20
8または212に発光開始トリガ発生を指示する信号出
力端子。AD1は分圧抵抗204、205を介してメイ
ンコンデンサ203の電圧をモニタするためのA/D入
力端子であり、CNTはモニタしたメインコンデンサ2
03の電圧に応じて、高圧発生回路202の発振を制御
する制御出力端子である。
【0049】POWはパワースイッチ215の状態を入
力する入力端子、OFFはパワースイッチ215と接続
された時にストロボをオフ状態にするための検出端子、
ONはパワースイッチ215と接続された時のストロボ
をオン状態にするための検出端子、COM0は各スイッ
チのグランド電位に相当する制御出力端子、DOWNは
前述発光パラメータの減少スイッチ251の入力端子、
UPは前述発光パラメータの増加スイッチ250の入力
端子、SEL/SETは前述のデータ選択スイッチ24
9の入力端子、MODEは前述の発光モード選択スイッ
チ248の入力端子である。
【0050】図4は本実施の形態によるストロボ装置電
源部を上面から見た外観図で、各スイッチは図3と同じ
付し、その説明を省略する。
【0051】次に、図4に示す液晶表示器214の表示
状態を説明する。
【0052】260はストロボの発光モードを示す表示
であり、261はシャッター同調秒時以上のシャッター
速度によるハイスピードシンクロ撮影が可能であること
を示すアイコン表示、262は発光部の2本のXe管の
光量比を示す表示目盛部であり、263は現在設定され
ている光量比を示す表示マークであり、同図の状態では
左右のXe管の光量比は1:1、すなわち等しい光量で
光ることを示している。
【0053】次に、図5のフローチャートと図6のタイ
ミングチャートを用いて撮影時のカメラとストロボの全
体の動作を説明する。
【0054】図6のタイミングチャートにおいて、
(A)はカメラのレリーズボタンの1段目まで押し込ん
だ時にオンする、測光開始スイッチの状態を表し、
(B)は同様に2段目まで押し込んだ時にオンするレリ
ーズ開始スイッチの状態を表し、(C)はカメラとスト
ロボ間の公知のシリアル通信を行うための同期信号であ
るクロック信号を示し、(D)は、同じくカメラからス
トロボへのシリアル通信データであり、E)は同じくス
トロボからカメラへのシリアル通信データである。
【0055】(F)は主ミラー2の動作を示し、ローで
ダウン、ハイでアップを示す。(G)はシャッター先幕
の動作、(H)はシャッター後幕の動作を示し、ローで
走行前、ハイで走行後を示す。(I)はカメラのストロ
ボ発光開始スイッチであるX接点の状態を示し、ローで
オンハイでオフである。(J)はL側ストロボの発光波
形を示し、(K)はR側ストロボの発光波形を示す。
【0056】以下、図5のフローチャートの流れに沿っ
て、図6のタイミングチャートと共に説明する。
【0057】[ステップ100] カメラボディ1の不
図示のレリーズスイッチの1段目まで押し込むとカメラ
ボディ1内の測光センサー7により公知の測光動作が開
始され、被写体輝度Bvを測る(図6、t0)。
【0058】[ステップ101] 被写体輝度Bv、フ
ィルム感度Svより適正露光量EvSを決定すると共
に、設定された露出モードに従ってシャッター速度と絞
りを決定する。
【0059】[ステップ102] カメラボディ1の不
図示のレリーズスイッチの2段目まで押し込まれた場合
は撮影動作が開始され(図6、t1)、ステップ103
に進み、押し込まれていない場合はステップ100に戻
る。
【0060】[ステップ103] カメラはストロボに
対して通信線CLK、DO、DIを介して、公知のシリ
アル通信でLチャンネルのストロボ(左側の発光部1
4)の発光の指示を行い(図6、t2)、ストロボマイ
コン200はそれを受けてLチャンネルのストロボを所
定時間、所定の光量でプリ発光を行う(図6、t3)。
【0061】[ステップ104] カメラはストロボの
プリ発光による被写体からの反射光を測光センサー7で
測光し、得られた被写体輝度BvFとフィルム感度SV
よりプリ発光の露光量LEvFを得る。なお、外光を排
除してストロボのプリ発光だけによる被写体反射光を測
光するためには、プリ発光による被写体反射光から、直
前の自然光による被写体測光値を減算することにより得
られる。
【0062】[ステップ105] カメラはステップ1
04で求めたプリ発光の露光量がステップ101で求め
た適正露光量EVSとなるべき適正本発光量(LGAI
N)を算出する。
【0063】なお、このストロボの適正発光量の演算方
法に関しては、特開平9―33992号公報にて詳しく
述べてあるので此処では省略するが、その概略は、プリ
発光による被写体反射光と適正露光量に対する差分を求
めて、この差分をプリ発光に対する相対的な本発光量と
する訳である。
【0064】[ステップ106] ステップ103と同
様にして、カメラはストロボに対してRチャンネルのス
トロボ(左側の発光部15)の発光を指示を行い(図
6、t4)、ストロボマイコン200はそれを受けてR
チャンネルのストロボを所定時間、所定の光量でプリ発
光を行う(図6、t5)。
【0065】[ステップ107] ステップ104と同
様に、カメラはストロボのプリ発光による被写体からの
反射光を測光センサー7で測光し、得られた被写体輝度
BvFとフィルム感度SVよりプリ発光の露光量REv
Fを得る。
【0066】[ステップ108] カメラはステップ1
05と同様にして、適正本発光量(RGAIN)を算出
する。
【0067】[ステップ109] 次に、Lチャンネル
とRチャンネルのストロボが所定の光量比になる様に、
表1に示すストロボで設定された光量比に応じたLチャ
ンネルとRチャンネルの発光補正量を各チャンネルの適
正本発光量(LGAIN、RGAIN)に加算して、最
終的な本発光量とする。
【0068】なお、表1はグループAとグループBが所
定光量比となるための各グループの光量補正量を示すテ
ーブルであり、同図において第1列のL:R表示は、液
晶表示器214の光量比表示263で示される光量比で
ある。第2列はLチャンネルストロボの光量補正値であ
り、第3列はRチャンネルストロボの光量補正値であ
る。すなわち、求められた各ストロボの適正発光量に表
1の発光補正量を加算することにより、Lチャンネルス
トロボとRチャンネルストロボを同一被写体に照射して
加算された光量が適正光量となる。
【0069】
【表1】
【0070】[ステップ110] カメラはマスタース
トロボ対して本発光情報(発光モード:フラット発光
(FP発光)/閃光発光、本発光量、フラットの場合は
発光時間)を通信する(図6、t6)。
【0071】[ステップ111] ストロボ側の処理と
して、発光モードがフラット発光モードの時はステップ
112に分岐し、閃光発光モードの場合は、ステップ1
13に分岐する。
【0072】[ステップ112] 発光モードがフラッ
ト発光モードの場合、本発光の途中で発光が終了しない
様に、発光光度の補正演算を行うが、この補正方法に関
しては後述する。
【0073】[ステップ113] ストロボへの本発光
指示が終了すると、撮影準備のために主ミラー2のアッ
プを開始し(図6、t7)、撮影光路より退去させ、同
時にレンズに対して所定の絞り値への駆動を指示する。
【0074】[ステップ114] ミラーが光路から待
避するのを待ち続け、待避完了するとステップ115に
進む。
【0075】[ステップ115] 主ミラー2およびサ
ブミラー25が撮影光路から待避すると、シャッター先
幕を駆動し、露光動作が開始される(図6、t8)。
【0076】[ステップ116] 発光形態がフラット
発光の場合は先幕走行しシャッターが開く前に発光を開
始するためにステップ118に分岐し、閃光発光の場合
はステップ117に分岐する。
【0077】[ステップ117] 閃光発光モードの場
合はシャッター先幕駆動後、シャッター先幕が完全に開
放されてX接点がオンになるのを待つ。
【0078】[ステップ118] ストロボはカメラか
ら指示された発光形態(フラット発光モードまたは閃光
発光モード)と発光量で本発光を行う(図7、t8)。
なお、図6では閃光発光モードの発光波形は図示してい
るが、閃光発光モード時はXonのタイミング(図6
(I)がLoレベルになるタイミング)に同期してパル
ス的に発光する。
【0079】[ステップ119] 所定のシャッター秒
時が終了後、カメラは後幕の走行を開始しする(図6、
t9)。
【0080】[ステップ120] ストロボがカメラか
ら指示された発光光度または発光量で発光した場合、表
示器217の調光確認表示を所定時間点灯して、正常に
撮影が行われたことを表示する。
【0081】[ステップ121] 露光動作が終了する
と、撮影光路より退去された主ミラー2をダウンし、モ
ータ制御回路108とフィルム走行検知回路109によ
りフィルムを1駒分巻き上げ、撮影動作を終了する(図
6、t10)。
【0082】次に、前記フローチャートのステップ11
2のフラット発光時の発光動作において、まず通常のス
トロボの様に発光部が1灯のみの場合、または左右どち
らか1灯のみ発光させた場合の発光光度の補正方法を図
7および図8を用いて説明する。
【0083】図7は発光光度補正方法の考え方を示す図
であり、図8は発光光度補正を行う手順を示すフローチ
ャートである。
【0084】まず図7の説明を行う。
【0085】図7(a)は最大発光光度、フル充電時に
おいて、フラット発光が維持出来る時間=最大発光時間
に消費されるエネルギーを示す図であり、図7(b)は
メインコンデンサ電圧Vm時の供給可能なエネルギーを
示し、図7(c)は所定の発光光度、所定のシャッター
速度に応じた発光時間でフラット発光を行う場合に消費
されるエネルギーを示す図である。
【0086】図7(a)で示す最大発光時間(MAX_
TIME)は、調整工程時などに、最大光光度(FPH
_MAX)でストロボをフラット発光させて、フラット
発光が維持出来る時間を測定したものであり、ストロボ
マイコン200内部に持っているEEPROMなどの不
図示の不揮発性メモリに記憶させてある。この測定及び
調整方法に関しては、本出願人が特開平9−59358
号公報にて記載しているのでここでは省略する。なお、
本例ではフラット発光の発光光度の調整ばらつきや、メ
インコンデンサの容量ばらつき等を鑑み、フラット発光
が維持出来る最大発光時間を付記発性メモリに記憶させ
ているが、その要求精度が高くない場合は、ROM内に
固定記憶された標準値をもちいてもかまわない。
【0087】図7(a)において、メインコンデンサ容
量Cのフル充電時におけるメインコンデンサ電圧をVと
すると、発光に使用される最大エネルギーENmax
は、 ENmax=(1/2)CV2 で表せる。
【0088】一方、このENmaxは定性的には発光時
間と発光光度の積でもあるので、 ENmax∝MAX_TIME*FPH_MAX であり、斜線で覆われた面積=Smaxと言える。
【0089】次に、実際の発光時において、メインコン
電圧Vm、発光時間FP_TIME、発光光度FPHと
した場合に、フラット発光で消費可能なエネルギーEN
_Vmは図7(b)で示す様に、 EN_Vm=Smax*(Vm/VMAX)2 =MAX_TIME*FPH_MAX*(Vm/VMAX)2 一方、実際のフラット発光に消費されるエネルギーEN
は図7(c)で示す様に、 EN∝FP_TIME*FPH となり、斜線で覆われた面積=SFPである。
【0090】従って、SVm≧SFPであるならば、発
光時間の終了までフラット発光を維持することが可能で
あり、SVm<SFPの場合は、発光時間の途中でフラ
ット発光が終了してしまう。
【0091】従って、SVm<SFPの場合は、発光時
の発光エネルギーがSVmになるように発光光度FPH
を補正すれば良い。その補正係数をkとすると k*SFP=SVm ∵ k*FPH*FP_TIME=MAX_TIME*
FPH_MAX 従って、フラット発光光度の補正係数kは k=MAX_TIME*FPH_MAX/(FPH*F
P_TIME) で求める事ができる。
【0092】次に、前記演算の流れを図8に示すフロー
チャートにもとづいて説明する。 [ステップ200]図7(a)で示すメインコンデンサ
がフル充電時の発光エネルギーEN_MAXを下式にて
求める。
【0093】EN_MAX=FPH_MAX(最大発光
光度)*MAX_TIME(フル充電時の最大発光時
間) [ステップ201] メインコンデンサ電圧Vm時の供
給可能エネルギーEN_Vmを下式にて求める。
【0094】 EN_Vm=EN_MAX*(Vm/Vmax)2 [ステップ202] カメラから指示された発光光度お
よび発光時間による、実際のフラット発光に使用される
エネルギーEN_FPを求める。
【0095】EN_FP=FPH(FP発光光度)*F
P_TIME(FP発光時間) [ステップ203] エネルギー使用率EN_RATI
Oを下式にて求める。
【0096】 EN_RATIO=EN_FP/EN_Vm [ステップ204] ステップ203で演算したEN_
RATIO>1の場合は、メインコンデンサ電圧がVm
時の供給可能エネルギーがフラット発光で使用するエネ
ルギーより大きいので、フラット発光の発光光度の補正
が必用であるので、ステップ205に進む。
【0097】[ステップ205] EN_RATIO>
1の場合は以下に示す発光光度補正係数kでフラット発
光光度FPHを補正する。
【0098】EN_RATIOの最大値=1であるの
で、すなわち EN_FP=EN_Vm として、 k*FPH*FP_TIME=FPH_MAX*MAX
_TIME(Vm/Vmax)2 k=FPH_MAX*MAX_TIME(Vm/Vma
x)2 /FPH*FP_TIME 以上の演算により、フラット発光光度の補正係数kを求
める事ができる。
【0099】以下に一例を示す。
【0100】 FPH_MAX=1(最大発光光度) FPH=0.5*FPH_MAX(最大発光光度の1段アンダー) MAX_TIME=12msec(左発光部の最大発光時間) FP_TIME=20msec Vm=270V Vmax=330V とした場合に EN_FP=0.5*20*10-3=10*10-3 EN_Vm=1*12*10-3(270/330)2 =8.03*10-3 k=EN_Vm/EN_FP=8.03*10-3/10*10-3 =0.803 すなわち、変更後の発光光度FPHcは FPHc=FPH*k=0.5*0.803=0.4015 となる。
【0101】これは、当初のフラット発光の発光光度は
最大発光光度の1段アンダーに制御される予定であった
ものが、LOG2 (0.4015)=−1.317段ア
ンダーに制御する事により、フラット発光の終了まで均
一の発光光度で発光できる事を示している。
【0102】次に、2灯フラット発光動作時のフラット
発光の発光光度の補正方法を図9〜図11を用いて説明
する。
【0103】図9および図10は、2灯フラット発光時
の発光光度補正方法の考え方を示す図であり、図9は左
側発光部での発光光度補正を示し、図10は右側発光部
の発光光度補正を示し、図11は発光光度補正を行う手
順を示すフローチャートである。
【0104】まず図9の説明を行う。
【0105】図9(a)は左側発光部に於いて最大発光
光度、フル充電時において、フラット発光が維持出来る
時間=最大発光時間に消費されるエネルギーを示す図で
あり、図9(b)はメインコンデンサ電圧Vm時の左側
発光部に供給可能なエネルギーを示し、図9(c)は左
側発光部に於ける、所定の発光光度、所定のシャッター
速度に応じた発光時間でフラット発光を行う場合に消費
されるエネルギーを示す図である。
【0106】次に、図10の説明を行う。
【0107】図10(a)は右側発光部に於いて最大発
光光度、フル充電時において、フラット発光が維持出来
る時間=最大発光時間に消費されるエネルギーを示す図
であり、図10(b)はメインコンデンサ電圧Vm時の
右側発光部に供給可能なエネルギーを示し、図10
(c)は右側発光部に於ける、所定の発光光度、所定の
シャッター速度に応じた発光時間でフラット発光を行う
場合に消費されるエネルギーを示す図である。
【0108】図9(a)、図10(a)で示した最大発
光時間は、左側発光部、右側発光部が独立して、調整工
程時などに最大光光度でストロボをフラット発光させ
て、フラット発光が維持出来る時間を測定したものであ
り、それぞれMAX_TIMEL、MAX_TIMER
のラベルを付けて、ストロボマイコン200内部に持っ
ているEEPROMなどの不図示の不揮発性メモリにお
のおの独立して記憶させている。
【0109】なお、本実施の形態では左右発光部のフラ
ット発光の発光光度の調整ばらつきや、メインコンデン
サの容量ばらつき等を鑑み、フラット発光が維持出来る
最大発光時間を不揮発性メモリに記憶させているが、そ
の要求精度が高くない場合は、前述した1灯発光の場合
と同様にROM内に固定記憶された標準値をもちいても
かまわない。
【0110】図9(a)において、メインコンデンサ容
量をCフル充電時メインコンデンサ電圧をVとすると、
左側発光部の発光に使用される最大エネルギーENma
xLは ENmaxL=1/2CV2 で表せる。
【0111】一方、このENmaxLは定性的には、発
光時間と発光光度の積でもあるので、 ENmaxL∝MAX_TIME_L*FPH_MAX であり、斜線でおおわれた面積=SmaxLである。
【0112】次に、実際の発光時において、メインコン
電圧Vm、発光時間FP_TIME、発光光度FPHL
とした場合に、フラット発光で消費可能なエネルギーE
N_VmLは図9(b)で示す様に、 EN_VmL=SmaxL*(Vm/VMAX)2 =MAX_TIMEL*FPH_MAX*(Vm/VMAX)2 一方、実際のフラット発光に消費されるエネルギーEN
は図9(c)で示す様に、 ENL∝FP_TIME*FPHL となり、斜線でおおわれた面積=SFPLである。
【0113】従って、左側発光部に於けるエネルギー使
用率EN_RATIO_Lは EN_RATIO_L =SFPL/SVmL =FPHL*FP_TIME/( MAX_TIMEL *FPH_MAX*(Vm/Vmax)2 ) で算出する事ができる。
【0114】一方、図10(a)において、メインコン
デンサ容量Cのフル充電時のメインコンデンサ電圧をV
とすると、右側発光部の発光に使用される最大エネルギ
ーENmaxRは ENmaxR=1/2CV2 で表せる。
【0115】一方、このENmaxRは定性的には、発
光時間と発光光度の積でもあるので、 ENmaxR∝MAX_TIME_R*FPH_MAX であり、斜線でおおわれた面積=SmaxRである。
【0116】次に、実際の発光時において、メインコン
電圧Vm、発光時間FP_TIME、発光光度FPHR
とした場合に、フラット発光で消費可能なエネルギーE
N_VmRは図10(b)で示す様に、 EN_VmR=SmaxR*(Vm/VMAX)2 =MAX_TIMER*FPH_MAX*(Vm/VMAX)2 一方、実際のフラット発光に消費されるエネルギーEN
は図10(c)で示す様に、 ENR∝FP_TIME*FPHR となり、斜線でおおわれた面積=SFPRである。
【0117】従って、左側発光部に於けるエネルギー使
用率EN_RATIO_Rは EN_RATIO_R =SFPR/SVmR =FPHR*FP_TIME/( MAX_TIMER *FPH_MAX*(Vm/Vmax)2 ) で算出する事ができる。
【0118】従ってEN_RATIO_L+EN_RA
TIO_R≦1であるならば、発光時間の終了までフラ
ット発光を維持する事が可能であり、EN_RATIO
_L+EN_RATIO_R>1の場合は、発光時間の
途中でフラット発光が終了してしまう。
【0119】従って、EN_RATIO_L+EN_R
ATIO_R>1の場合は k*<(EN_RATIO_L+EN_RATIO_R)=1 ∵ k*(FPHL*FP_TIME/( MAX_TIMEL*FPH_MAX *(Vm/Vmax)2 ) +FPHR*FP_TIME/( MAX_TIMER *FPH_MAX *(Vm/Vmax)2 ) )=1 従って、フラット発光光度の補正係数kは上式を展開し
て求める事ができる。
【0120】次に前記演算の流れを図11に示すフロー
チャートにもとづいて説明する。
【0121】[ステップ300] 左側発光部のメイン
コンデンサがフル充電時のフラット発光可能エネルギー
EN_MAX_Lを求める。
【0122】EN_MAX_L=FPH_MAX(最大
発光光度)*FPT_MAX_L(フル充電時の左側発
光部最大発光時間) [ステップ301] メインコンデンサ電圧Vm時の供
給可能エネルギーEN_VM_Lを求める。
【0123】EN_VM_L=EN_MAX_L*(V
m/Vmax)2 [ステップ302] 左側発光部のフラット発光に使用
されるエネルギーEN_Lを求める。
【0124】EN_L=FPH_L(左側発光部FP発
光光度)*FP_TIME(FP発光時間) [ステップ303] エネルギー使用率EN_RATI
O_Lを求める。
【0125】EN_RATIO_L=EN_L/EN_
VM_L [ステップ305] 右側発光部のメインコンデンサが
フル充電時のフラット発光可能エネルギーEN_MAX
_Rを求める。
【0126】EN_MAX_R=FPH_MAX(最大
発光光度)*MAX_TIME_R(フル充電時の右側
発光部最大発光時間) [ステップ306] メインコンデンサ電圧Vm時の供
給可能エネルギーEN_VM_Rを求める。
【0127】EN_VM_R=EN_MAX_R*(V
m/Vmax)2 [ステップ307] エネルギー使用率EN_RATI
O_Rを求める。
【0128】EN_RATIO_R=EN_R/EN_
VM_R [ステップ308] ステップ303で算出したEN_
RATIO_Lとステップ307で算出したEN_RA
TIO_Rの和が1以上の場合、すなわち、左側発光部
の発光エネルギーの総和と右側発光部の発光エネルギー
の総和が、メインコンデンサ電圧Vm時の供給可能エネ
ルギーがフラット発光で使用するエネルギーより大きい
ので、フラット発光の発光光度の補正が必用であるの
で、ステップ309に進む。
【0129】[ステップ309] EN_RATIO_
L+EN_RATIO_R>1の場合は以下に示す発光
光度補正係数kでフラット発光光度FPHを補正する。
【0130】 k*EN_RATIO_L+EN_RATIO_R=1 すなわち、 k=1/(EN_RATIO_L+EN_RATIO_R) FPH_L=k*FPH_L FPH_R=k*FPH_R 上式により、補正後のFPHを演算で求める事ができ
る。
【0131】以下に一例を示す。
【0132】 FPH_MAX=1 FPH_L=0.5*FPH_MAX(最大発光光度の1段アンダー) FPH_R=0.25*FPH_MAX(最大発光光度の2段アンダー) MAX_TIME_L=12msec(左発光部の最大発光時間) MAX_TIME_R=12msec(右発光部の最大発光時間) FP_TIME=16msec Vm=300V Vmax=330V とした場合に EN_L=0.5*16*10-3=8*10-3 EN_R=0.25*16*10-3=4*10-3 EN_VM_L=1*12*10-3(300/330)2 =9.917*10-3 EN_VM_R=1*12*10-3(300/330)2 =9.917*10-3 EN_RATIO_L=EN_L/EN_VM_L =8*10-3/9.917*10-3=0.807 EN_RATIO_R=EN_R/EN_VM_R =4*10-3/9.917*10-3=0.403 EN_RATIO_L+EN_RATIO_R=1.210 k=1/1.210=0.826 すなわち、変更後の発光光度FPHcLおよびFPHcRは FPHcL=FPH_L*k=0.5*0.826=0.413 FPHcR=FPH_R*k=0.25*0.826=0.207 となる。
【0133】これは当初のフラット発光の発光光度は左
側が最大発光光度の1段アンダーに制御され、右側が最
大発光光度の2段アンダーに制御される予定であったも
のが、 左=LOG2(0.413)=−1.26段アンダー 右=LOG2(0.207)=−2.26段アンダー に制御される事を示しており、かつ左右の光量比はその
まま維持されている事が判る。
【0134】
【発明の効果】以上説明した様に、電気エネルギーを蓄
積するコンデンサと、電気エネルギーを光エネルギーに
変換する複数の発光手段と、発光光度モニタ手段と、前
記モニタ手段の出力に基づき発光光度を調停し、所定の
発光時間と、設定された各々の発光光度で発光を制御す
る発光制御手段と、前記コンデンサの電圧検出手段と、
所定の発光条件におけるフラット発光継続時間の記憶手
段を有する閃光発光装置において、フラット発光継続時
間の記憶データと、設定された各々の発光光度と発光時
間と、メインコンデンサ電圧に基づき、一様なフラット
発光が可能か否か判別する判別手段と、該判断手段によ
り一様なフラット発光光度が得られないと判断された場
合に、前記発光光度補正する発光光度補正手段を有する
事により、温度変動や充電電圧にかかわらず、高効率か
つ、一様な発光光度でフラット発光によるストロボ撮影
を行う事が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したストロボ制御カメラシステム
の横断面図
【図2】図1のストロボ装置の発光部の正面図
【図3】図1のストロボ装置の電気回路ブロック図
【図4】図1のストロボ装置の表示操作部を示す上面図
【図5】図1のカメラシステムの基本動作のフローチャ
ート
【図6】図1のカメラシステムのタイミングチャート
【図7】(a)〜(c)は図1のストロボ装置の1灯発
光動作時における発光光度補正の方法を示す図
【図8】図1のストロボ装置の1灯発光動作時の発光光
度補正のフローチャート
【図9】(a)〜(c)は図1のストロボ装置の2灯発
光動作時の左側発光部の発光光度補正の方法を示す図
【図10】(a)〜(c)は図1のストロボ装置の2灯
発光動作時の右側発光部の発光光度補正の方法を示す図
【図11】図1のストロボ装置の2灯発光動作時の発光
光度補正のフローチャート
【図12】フォーカルプレーンシャッタの走行と露光の
関係を示す図
【図13】フラット発光での発光時間と発光光度の関係
を示す図
【図14】フラット発光での発光時間と発光光度の関係
を示す図
【符号の説明】
19 キセノン管 31,32 モニタセンサ(PD1) 100 カメラマイコン 200 ストロボマイコン 203 発光制御回路 204,205 コンパレータ 207 積分回路 210 EEPROM 218,219 温度検出素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気エネルギーを蓄積するコンデンサ
    と、前記コンデンサに蓄積された電気エネルギーを光エ
    ネルギーに変換する複数の発光手段と、前記複数の発光
    手段の発光光度を個々にモニタする発光光度モニタ手段
    と、前記各発光光度モニタ手段の出力に基づき前記各発
    光手段の発光光度を調停し、所定の発光時間および前記
    各発光手段に対して設定された各々の発光光度で発光を
    制御する発光制御手段と、前記コンデンサの電圧を検出
    する電圧検出手段と、所定の発光条件におけるフラット
    発光継続時間を記憶する記憶手段と、を有する閃光発光
    装置において、 前記記憶手段に記憶したフラット発光継続時間の記憶デ
    ータ、前記制御手段に設定された前記複数の発光手段の
    各々の発光光度と発光時間および前記電圧検出手段で検
    出した前記メインコンデンサの電圧に基づき一様なフラ
    ット発光が可能か否か判別する判別手段と、前記判別手
    段により一様なフラット発光光度が得られないと判断さ
    れた場合に、前記発光光度を補正する発光光度補正手段
    を有することを特徴とする閃光発光装置。
  2. 【請求項2】 前記発光光度補正手段は、設定された各
    々の発光比を維持すると共に、所定のフラット発光を維
    持可能な略最大の発光光度に各々の発光光度を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の閃光発光装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段は、設定された各々の発光
    光度と発光時間の積による発光エネルギーの総和と、前
    記メインコンデンサの電圧に応じて該メインコンデンサ
    に蓄えられたエネルギーの総和を比較し、一様なフラッ
    ト発光が可能か否かを判別することを特徴とする請求項
    1または2に記載の閃光発光装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、固定記憶手段、または
    EEPROMまたはフラッシュROM等の書き込み可能
    な記憶手段であることを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の閃光発光装置。
  5. 【請求項5】 電気エネルギーを蓄積するコンデンサ
    と、前記コンデンサに蓄積された電気エネルギーを光エ
    ネルギーに変換する複数の発光手段と、前記複数の発光
    手段の発光光度を個々にモニタする発光光度モニタ手段
    と、前記各発光光度モニタ手段の出力に基づき前記各発
    光手段の発光光度を調停し、所定の発光時間および前記
    各発光手段に対して設定された各々の発光光度で発光を
    制御する発光制御手段と、前記コンデンサの電圧を検出
    する電圧検出手段と、所定の発光条件におけるフラット
    発光継続時間を記憶する記憶手段と、を有する閃光発光
    装置において、 前記記憶手段に記憶したフラット発光継続時間の記憶デ
    ータ、前記制御手段に設定された前記複数の発光手段の
    各々の発光光度と発光時間および前記電圧検出手段で検
    出した前記メインコンデンサの電圧に基づき一様なフラ
    ット発光が可能か否か判別する判別手段と、前記判別手
    段の判別結果に応じて、調光可否判定を表示する表示手
    段を有することを特徴とする閃光発光装置。
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