JP4054435B2 - カメラシステムおよびカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、閃光発光手段としてのフラッシュ(ストロボ)を被写体に向け発光し、自動的に適正露光を得るように発光量の調節を行い露光動作を行うカメラシステム及びカメラに関し、特に2つ以上の閃光発光手段を有する多灯ストロボのカメラシステム及びカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、2つ以上のフラッシュを同時に制御し、被写体に対して別々の角度から照射し、人物を立体的な描写にしたり、1つの発光部では影が出てしまうのをもうひとつのフラッシュにより影を消したりする、いわゆる多灯ストロボ撮影が行われている。
【0003】
このような撮影では、複数のフラッシュの総合的な光量とそれぞれのフラッシュの光量比により写真の出来上がりが違ってくるため、撮影者の意志に応じてこれらを制御することが重要な課題である。また、片方のフラッシュは背景のみを照射して影を消したり、背景の色を強く出したりなど撮影のパターンはさまざまである。
【0004】
例えば公知の技術として、2つのストロボを同時に発光開始し、被写体からの反射光を測光積分し、第1の所定量に達したら第1のストロボの発光を停止し、第2の所定量に達したら第2のストロボの発光を停止することで、所定の発光量の比で適正な総合発光量に制御することが出来る。
【0005】
DE3346757(Bron Elektronik )では、やはり多灯ストロボで設定した光量比予備発光を行い、その被写体からの反射光を測光し、本発光はその測光出力を用いることで適正露光量を達成している。
【0006】
さらに特開平6−180472号公報では、2つのストロボをそれぞれプリ発光を行い、おのおのの被写体反射光を測光し、おのおの本発光の発光量を演算し露光時に本発光の制御を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれらの方式では、さまざまな撮影シーンで撮影者の意志に応じてきめ細かい制御を行えるかという点においてまだまだ不十分である。
【0008】
また特開平6−180472号公報では、プリ発光での被写体反射光を測光するのに光電流を積分して電圧に変換しただけのセンサを用いているためダイナミックレンジが狭く、結果的にプリ発光で所定の値が得られないときに、プリ発光のパルス数を可変して総合的なプリ発光光量を可変して再度プリ発光を行っている。
【0009】
これでは、プリ発光の時間が長くかかってしまい迅速な撮影には不向きで、使いやすいカメラシステムとはなっていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のカメラシステムの構成として、露光中に被写体に向けて発光を行う第1及び第2の閃光発光手段と、前記第1及び第2の閃光発光手段による露光中の発光動作に先立ち、前記第1の閃光発光手段による第1の予備発光及び前記第2の閃光発光手段による第2の予備発光を順次行わせる予備発光制御手段と、被写体からの光を変換して得られた光電流を圧縮し、画面内を複数に分割したそれぞれのエリアの輝度値を電圧として出力する圧縮型測光手段と、前記第1及び第2の予備発光による被写体からの反射光を前記圧縮型測光手段により測光して得られた予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1及び第2の閃光発光手段の発光量を制御する発光量制御手段を有し、前記発光量制御手段は、前記圧縮型測光手段の複数のエリアのうち主被写体が存在すると決定したエリアにおける前記第1の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1の閃光発光手段の発光量を演算し、前記圧縮型測光手段の複数のエリアのうち背景が位置すると決定したエリアにおける前記第2の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第2の閃光発光手段の発光量を演算するものである。
【0011】
本発明のカメラの構成として、被写体に向けて発光を行う第1及び第2の閃光発光手段による露光中の発光動作に先立ち、前記第1の閃光発光手段による第1の予備発光及び前記第2の閃光発光手段による第2の予備発光を順次行わせる予備発光制御手段と、被写体からの光を変換して得られた光電流を圧縮し、画面内を複数に分割したそれぞれのエリアの輝度値を電圧として出力する圧縮型測光手段と、前記第1及び第2の予備発光による被写体からの反射光を前記圧縮型測光手段により測光して得られた予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1及び第2の閃光発光手段の発光量を制御する発光量制御手段を有し、前記発光量制御手段は、前記圧縮型測光手段の複数のエリアのうち主被写体が存在すると決定したエリアにおける前記第1の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1の閃光発光手段の発光量を演算し、前記圧縮型測光手段の複数のエリアのうち背景と決定したエリアにおける前記第2の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第2の閃光発光手段の発光量を演算するものである。
【0015】
上述した被写体に向け発光制御を行う第1と第2の閃光発光手段は、人物等の主被写体を別の角度から狙ったものでもよいし、片方は主被写体に、もう片方は背景の壁等に向けるといった具合でもよい。
【0016】
また予備発光は、パルス的な発光を1回ないし複数回でもよいし、同一の発光強度が所定時間持続するいわゆるフラット発光のどちらでもよい。
【0017】
圧縮型測光手段は、予備発光がパルス的な発光であれば、所定時間の被写体反射光を加算する積分型の測光手段のほうが都合がよいが、フラット発光であれば積分型でも定常的な光量測光手段でもどちらでもよい。
【0018】
予備発光の開始のための操作部材は、露光動作を開始させるためのカメラのレリーズボタンと共用でよく、この場合予備発光と露光中の本発光が連続的にすばやく行われ、撮影者や被写体にとっては、一回の閃光としか認識されない。
【0019】
また、予備発光開始信号を発生させる部材としては、レリーズボタンと別の部材でもよく、この場合は露光動作を行う前に、あらかじめ予備発光を行っておき、落ち着いてレリーズボタンを押すことが出来る。
【0020】
また、第1と第2また第3の閃光発光手段に、第4の閃光発光手段を加え、予備発光がもう一回多くなっても当然良く、それ以上でももちろん良い。さらに、第1の閃光発光手段が複数個の発光部をもっていて、つまり複数個の閃光発光装置を第1の閃光発光手段としてもよい。もちろん第2の閃光発光手段が複数個あってもよい。
【0021】
これらの閃光発光手段は、カメラに直接接続されるクリップオンタイプの閃光発光装置でよいし、有線でカメラと接続され配置されるワイヤードタイプでもよいし、光通信等でワイヤレスで配置されるワイヤレスタイプでも、さらにこれら3種の混在でもよい。
【0022】
第1、第2の閃光発光手段の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中のそれぞれの第1、第2の閃光発光手段の発光量制御を行うというのは、演算によりあらかじめ露光中の発光(本発光)の光量を決めてあげる方法でもよいが、露光中にリアルタイムでフィルム面反射光を測光するものの、予備発光の測光出力に基づいて補正を加えたり、分割測光の測光エリアのうち無視するエリアを決めたりということでもよい。
【0023】
また光量比を制御する場合、2種の閃光発光の比だけに限らず、3種の閃光発光の比を制御するように応用ももちろん可能である。
【0024】
露光中の発光は、後述の実施の形態で説明したような閃光発光でもよいが、同一の発光強度が持続またはパルス的に連続するいわゆるフラット発光のどちらでも良い。
【0025】
本発明による作用としては、多灯ストロボによる高度な撮影を、いかに簡単にきめ細かく撮影者の意図を反映させることのできるカメラシステムを実現するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明を1眼レフレックスカメラに適用して実施したストロボカメラシステムの主に光学的な構成を説明した横断面図である。
【0027】
カメラ本体1にレンズ鏡筒11が据え付けられ、さらにストロボ装置18がカメラの頭上に据え付けられている。本実施の形態では、多灯ストロボ撮影のためにストロボ装置18と同一の機能を有するストロボ装置(不図示)をもう一つないしそれ以上備えているが、ストロボ装置18と同一な説明となるため省略している。
【0028】
1はカメラ本体であり、この中に光学部品、機械部品、電気回路、フィルムなどを収納し、写真撮影が行えるようになっている。2は主ミラーで、観察状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去される。また、主ミラー2はハーフミラーとなっており、斜設されているときも、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させている。3は撮影レンズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板、4はファインダー光路変更用のペンタプリズム、5はファインダーで、撮影者はファインダー5の観察窓よりピント板3を観察することで、撮影画面を観察することが出来る。6、7は観察画面内の被写体輝度を測定する為の結像レンズと多分割測光センサーで、結像レンズ6はペンタダハプリズム4内の反射光路を介してピント板3と多分割測光センサー7を共役に関係付けている。
【0029】
図5は撮影画面上の測光エリア分割図を示す。撮影画面はA0〜A22までの23エリアに分割されている。多分割測光センサー7は、撮影画面と共役に関係付けられたそれぞれのエリアの輝度を測定することが出来る。
【0030】
図1に戻って、8はシャッター、9は感光部材で、銀塩フィルム等より成っている。
【0031】
主ミラー2は斜設されているときも、被写体からの光線の約半分を透過させている。25はサブミラーであり、被写体からの光線を下方に折り曲げて焦点検出ユニット26の方に導いている。焦点検出ユニット26は、2次結像ミラー27、2次結像レンズ28、焦点検出センサ29等からなっている。
【0032】
2次結像ミラー27、2次結像レンズ28により焦点検出光学系を成しており、撮影光学系の2次結像面を焦点検出センサ29上に結んでいる。焦点検出ユニット26は後述の電気回路の処理により、既知の位相差検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出し、撮影レンズの焦点調節機構を制御することにより自動焦点検出装置を実現している。
【0033】
この自動焦点検出装置は、図5の撮影画面内のA0〜A6の7点の焦点状態を検出するものである。
【0034】
23はフィルム面を測光するための測光レンズであり、24はフィルム面測光センサである。これらは、露光中にフィルム面に到達した光の拡散反射を利用して露光量を測定しストロボの適正光量を得る、いわゆるTTL調光に使用される。
【0035】
10は公知のカメラと撮影レンズとのインターフェイスとなるマウント接点であり、11はカメラ本体に据え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レンズであり、12は1群レンズで、光軸上を左右に可動することで、撮影画面のピント位置を調整することが出来る。13は2群レンズで、光軸上を左右に可動することで、撮影画面の変倍となり撮影レンズの焦点距離が変更される。14は3群固定レンズである。15は撮影レンズ絞りである。
【0036】
16はその1群レンズ駆動モータであり、自動焦点調節動作に従って1群レンズ12を左又は右に移動させることにより自動的にピント位置を調整することが出来る。17はレンズ絞り駆動モータであり、これにより撮影レンズ絞り15を開放にしたり、絞ったりする事が出来る。
【0037】
18はストロボ装置で、カメラからの信号に従って発光制御を行うものである。図1において、ストロボ装置18は、カメラ本体1のアクセサリーシューに直接取り付けられて電気的な接続が行われるが、その他接続コードによりカメラ本体1と離れて接続される場合や、空間的に完全に離れていて光通信等でカメラ本体1とっ接続される場合がある。
【0038】
19は電流エネルギーを発光エネルギーに変換するキセノン管、20,21は反射板とフレネルレンズであり、それぞれ発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する役目である。またキセノン管19,反射板20およびフレネルレンズ21で構成される発光部は、光通信の送信部も兼ねている。
【0039】
22はカメラ本体1と外付けストロボ18とのインターフェースとなる公知のストロボ接点である。
【0040】
30はグラスファイバーであり、キセノン管19の発光した光をモニタ用の第1センサ(PD1)31に導いている。第1センサ(PD1)31は、ストロボのプリ発光及び本発光の光量を直接測光しているものであり、本発光時の発光量の制御のために使われる。32は、やはりキセノン管19の発光した光をモニタする第2センサ(PD2)である。第2センサ(PD2)32の出力によりキセノン管19の発光電流を制限してストロボが一定の発光量を持続するフラット発光を行う事が出来る。
【0041】
33は光通信の受光センサで、他のストロボ装置との間で光通信を行うのに使われる。
【0042】
34は反射板20を前後に移動させ、ストロボ発光の照射角を撮影レンズの焦点距離に合わせて画面に適合させる照射角(ストロボズーム)調節機構である。図1では、本発明を実現するために必要な部材の内、光学メカ部材のみ記しており、その他に電気回路部材が必要となるが、ここでは省略してある。
【0043】
図2、図3に本実施の形態のストロボカメラシステムの電気回路ブロック図を示す。図2はカメラ本体側とレンズ側の回路ブロックを示し、図3はストロボ側の回路ブロックを示す。なお、図2、図3において、図1と同じ部材には同じ符号を付している。
【0044】
図2において、カメラマイコン100は、所定のソフトウエアによりカメラ内の動作を司る。
【0045】
EEPROM100bは、フィルムカウンタその他の撮影情報を記憶可能である。
【0046】
A/D変換器100cは、焦点検出回路105、圧縮型測光回路106からのアナログ信号をA/D変換し、カメラマイコン100はそのA/D値を信号処理することにより各種状態を設定する。
【0047】
カメラマイコン100には、焦点検出回路105、圧縮型測光回路106、シャッター制御回路107、モーター制御回路108、フィルム走行検知回路109、スイッチセンス回路110、LCD駆動回路111が接続されている。また、撮影レンズ側とはマウント接点群10を介して信号の伝達がなされる。さらにストロボ側とは、ストロボが直接カメラ本体に取り付けられた状態では、ストロボ接点群22を介して信号の伝達がなされる。
【0048】
ラインセンサー29は前述のようにファインダー上の撮影画面内のA0〜A6の7点の焦点状態(合焦状態)を検出するためのもので、撮影光学系の2次結像面にペアで各焦点検出点に対応したセンサである。焦点検出回路105はカメラマイコン100の信号に従い、これらセンサ29の蓄積制御と読み出し制御を行って、ぞれぞれ光電変換された画素情報をカメラマイコン100に出力する。カメラマイコン100はこの情報をA/D変換し周知の位相差検出法による焦点検出を行う。カメラマイコン100は焦点検出情報により、レンズマイコン112と信号のやりとり行うことによりレンズの焦点調節を行う。
【0049】
圧縮型測光回路106は画面内の各エリアの輝度信号として、前述したように画面内を複数のエリアに分割した多分割測光センサ7からの出力をカメラマイコン100に出力する。
【0050】
圧縮型圧縮型測光回路106は、被写体に向けてストロボ光をプリ発光していない定常状態と、プリ発光しているプリ発光状態と双方の状態で輝度信号を出力し、カメラマイコン100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出の調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演算、及び露光時のストロボ本発光量の演算を行う。
【0051】
シャッター制御回路107は、カメラマイコン100からの信号に従って、シャッター先幕(MG−1)、シャッター後幕(MG−2)を走行させ、露出動作を担っている。
【0052】
モータ制御回路108は、カメラマイコン100からの信号に従ってモータを制御することにより、主ミラー2のアップダウン、及びシャッターのチャージ、そしてフィルムの給送を行っている。フィルム走行検知回路109は、フィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、カメラマイコン100に信号を送る。
【0053】
SW1は不図示のレリーズ釦の第1ストロークでONし、測光、AFを開始するスイッチとなる。SW2はレリーズ釦の第2ストロークでONし、露光動作を開始するスイッチとなる。SWFELKは、不図示のプッシュスイッチでONするスイッチであり、露光動作の前にストロボプリ発光を行ってストロボ光量を決定しロックする動作の始動スイッチである。
【0054】
スイッチSW1,スイッチSW2,スイッチSWFELK及びその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、スイッチセンス回路110が検知し、カメラマイコン100に送っている。SWXはシャッターの全開にともなってONするスイッチであり、ストロボ側に、露光時本発光の発光タイミングを送っている。
【0055】
液晶表示回路111はファインダー内LCD41と不図示のモニター用LCD42の表示をカメラマイコン100からの信号に従って制御している。
【0056】
114はフィルム面反射測光回路であり、フィルム面測光センサ24の測光情報をカメラマイコン100は得ることが出来る。
【0057】
このフィルム面測光センサ24は、多分割測光センサ7と同様に図5のように画面内を分割しており、撮影画面と共役に関係付けられたそれぞれのエリアの輝度を測定することができる。
【0058】
次にレンズの構成に関して説明を行う。
【0059】
カメラ本体とレンズはレンズマウント接点10を介して相互に電気的に接続される。このレンズマウント接点10は、レンズ内のフォーカス駆動用モータ16および、絞り駆動用モータ17の電源用接点であるL0、レンズマイコン112の電源用接点であるL1、公知のシリアルデータ通信を行う為のクロック用接点L2、カメラからレンズへのデータ送信用接点L3、レンズからカメラへのデータ送信用接点L4、前記モータ用電源に対するモータ用グランド接点であるL5、前記レンズマイコン112用電源に対するグランド接点であるL6で構成されている。
【0060】
レンズマイコン112は、これらのレンズマウント接点10を介してカメラマイコン100と接続され、1群レンズ駆動モータ16及びレンズ絞りモータ17を動作させ、レンズの焦点調節と絞りを制御している。絞り駆動モータ17により、撮影レンズ絞り15が駆動される。35、36は光検出器と例えばモータ16のモータ軸に固定されたパルス板であり、レンズマイコン112がパルス数をカウントすることにより1群レンズの位置情報を得ることが出来、レンズの焦点調節を行うことができる。
【0061】
次に図3により、ストロボ装置の説明を行う。
【0062】
ストロボマイコン200は、カメラマイコン100からの信号に従ってストロボの制御を行う回路で、発光量の制御、フラット発光の発光強度及び発光時間の制御や、発光照射角の制御等を行う。
【0063】
201はDC/DCコンバータで、ストロボ制御回路200の指示により電池電圧を数百Vに昇圧し、メインコンデンサC1に充電する。
【0064】
R1,R2は、メインコンデンサC1の電圧をストロボマイコン200がモニターするために設けられた分圧抵抗である。ストロボマイコン200は、分圧された電圧をストロボマイコン内蔵のA/D変換器100cでA/D変換することによりメインコンデンサC1の電圧を間接的にモニタし、DC/DCコンバータ201の動作を制御し、メインコンデンサC1の電圧を所定の電圧に制御する。202はトリガ回路で、ストロボ発光時にカメラマイコン100の指示やSWX信号によりストロボマイコン200を介してトリガ信号を出力し、キセノン管19のトリガ電極に数千Vの高電圧を印加することにより、キセノン管19の放電を誘発し、メインコンデンサC1に蓄えられた電荷エネルギーをキセノン管19を介して光エネルギーとして放出する。
【0065】
203はIGBT等のスイッチング素子を用いた発光制御回路であり、前記発光時のトリガー電圧印加時には導通状態とし、キセノン管19の電流を流し、発光停止時には遮断状態することにより、キセノン管19の電流を遮断し発光を停止する。
【0066】
204、205はコンパレータで、コンパレータ204は後述の閃光発光時の発光停止に用いられ、コンパレータ205は後述のフラット発光時の発光強度制御に用いられる。
【0067】
206はデータセレクタで、ストロボマイコン200からの選択信号SEL1、SEL2に従い、端子D0からD2の入力を選択し、端子Yに出力する。
【0068】
207は閃光発光制御用モニタ回路であり、受光素子31の出力を対数圧縮し、増幅する。
【0069】
208は閃光発光制御用モニタ回路207の出力を積分する積分回路である。209はフラット発光制御用モニタ回路であり、受光素子32の出力を増幅する。210は前記フラット発光時間等を記憶する記憶手段であるEEPROMである。
【0070】
照射角(ストロボズーム)調節機構34は、公知のモータ駆動回路211、ズーム駆動モータ212、ピニオンギア213、ラックギア214、反射笠20の位置を検出するズーム位置検出エンコーダ215等で構成される。
【0071】
216は発光可能であることを示すLEDである。
【0072】
217は光通信用モニタ回路であり、受光センサ33の信号をストロボマイコン200に送ることで光通信を受信可能である。
【0073】
次にストロボマイコン200の各端子の説明を行う。
【0074】
CKはカメラとのシリアル通信を行う為の同期クロックの入力端子、DIはシリアル通信データの入力端子、DOはシリアル通信のデータ出力端子、CHGはストロボの発光可能状態を電流としてカメラに伝える出力端子、Xはカメラからの発光タイミング信号の入力端子、ECKはストロボマイコン200の外部に接続された記憶手段であるEEPROMもしくはフラッシュROM等の書込可能な記憶手段とシリアル通信を行う為の通信クロックを出力する為の出力端子、EDIは前記記憶手段からのシリアルデータ入力端子、EDOは前記記憶手段へのシリアルデータ出力端子、SELEは記憶手段との通信を許可するイネーブル端子であり説明上Loでイネーブル、Hiでディスエーブルとする。
【0075】
なお、本実施の形態ではストロボマイコンの外部に記憶手段を設定したが、ストロボマイコンに内蔵されていても同じであるのは言うまでもない。
【0076】
POWはパワースイッチ218の状態を入力する入力端子、OFFはパワースイッチ218と接続された時にストロボをオフ状態にする為の出力端子、ONはパワースイッチ218と接続された時のストロボをオン状態にする為の出力端子であり、パワーON状態ではPOW端子はON端子と接続され、その際ON端子はハイインピーダンス状態、OFF端子はLo状態であり、パワーOFF状態ではその逆である。LEDは発光可能を表示する表示出力端子である。
【0077】
Phinは、光通信を受信する端子。
【0078】
STOPは発光停止信号の入力端子であり、説明上Loで発光停止状態とする。SEL0、SEL1は前記データセレクタ206の入力選択を指示する為の出力端子であり、SEL0・SEL1の組み合わせが、(SEL1、SEL0)=(0、0)の時はD0端子がY端子に接続され、同様に(0、1)の時はD1端子、(1、0)の時はD2端子が選択される。
【0079】
DA0はストロボマイコン200に内蔵されたD/A出力端子であり、コンパレータ204、205のコンパレートレベルをアナログ電圧で出力する。TRIGはトリガ回路202に発光を指示するトリガ信号出力端子。CNTはDC/DCコンバータ201の発振開始停止を制御する出力端子で、説明上Hiで充電開始、Loで充電停止とする。INTは積分回路208の積分の開始/リセットを制御する端子で、Hiで積分リセット、Loで積分許可とする。
【0080】
AD0、AD1はA/D入力端子であり、入力される電圧をマイコン200内部で処理できるようにディジタルデータに変換するものであり、AD0はメインコンデンサC1の電圧をモニタするものであり、AD1は積分回路208の積分出力電圧をモニタするものである。
【0081】
Z0、Z1はズーム駆動モータ212を駆動するモータ制御回路211を制御する制御出力端子であり、ZM0、ZM1、ZM2はズーム位置検出エンコーダ215を入力する入力端子、COM0はズーム位置検出エンコーダ215のグランドレベルに相当する電流引き込みを行う共通端子である。
【0082】
次に、このストロボのそれぞれの動作を説明しながら回路を説明する。
【0083】
<発光可能状態検知>
ストロボマイコン200は、AD0ポートに入力されたメインコンデンサC1の分圧された電圧をAD変換することによって、メインコンデンサC1の電圧が発光可能な所定電圧以上であると判別されると、CHG端子より所定電流を吸い込み、カメラに発光可能を伝える。また、LED端子をHiに設定し、LED216を発光させて、発光可能を表示する。
【0084】
メインコンデンサC1の電圧が所定電圧以下であると判別されたときは、CHG端子はノンアクティブに設定し電流は遮断され、カメラには発光不能が伝わる。また、LED端子をLoに設定し、LED216を消灯させて、発光不能を表示する。
【0085】
<ストロボ照射角設定>
ZM0〜ZM2端子から現在のズーム位置を読み込み、シリアル通信によってカメラから指示されたズーム位置になるように、Z0、Z1端子を介して所定の信号を出力を出力することによりモータ駆動回路211を駆動する。
【0086】
<予備フラット発光>
ストロボが発光可能状態のとき、カメラ本体は、プリ発光の発光強度と発光時間を通信すると共に、プリ発光を指示することができる。
【0087】
ストロボマイコン200は、カメラ本体より指示された所定発光強度信号に応じて、DA0に所定の電圧を設定する。次にSEL1、SEL0にLo、Hiを出力し、入力D1を選択する。このときキセノン管19はまだ発光していないので、受光素子32の光電流はほとんど流れず、コンパレータ205の反転入力端子に入力されるモニタ回路209の出力は発生せず、コンパレータ205の出力はHiであるので、発光制御回路203は導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生しキセノン管19を励起し発光が開始される。
【0088】
一方、ストロボマイコン200は、トリガ信号の発生より所定時間後、積分回路208に積分開始を指示し、積分回路208はモニタ回路207の出力、すなわち、光量積分用の受光素子31の対数圧縮された光電出力を積分開始すると同時に、所定時間をカウントするタイマーを起動させる。
【0089】
プリ発光が開始されると、フラット発光の発光強度制御用受光素子32の光電流が多くなり、モニタ回路209の出力が上昇し、コンパレータ205の非反転入力に設定されている所定のコンパレート電圧より高くなると、コンパレータ205の出力はLoに反転し、発光制御回路203はキセノン管19の発光電流を遮断し、放電ループがたたれるが、ダイオードD1、コイルL1により環流ループを形成し、発光電流は回路の遅れによるオーバーシュートが収まった後は、徐々に減少する。
【0090】
発光電流の減少に伴い発光強度が低下するので、受光素子32の光電流は減少し、モニタ回路209の出力は低下し、所定のコンパレートレベル以下に低下すると、再びコンパレータ205の出力はHiに反転し、発光制御回路203が再度導通しキセノン管19の放電ループが形成され、発光電流が増加し発光強度も増加する。
【0091】
このように、マイクロコンピュータ200の端子DA0に設定された所定のコンパレート電圧を中心に、コンパレータ205は短い周期で発光強度の増加減少を繰り返し結果的には、所望するほぼ一定の発光強度で発光を継続させるフラット発光の制御ができる。
【0092】
一方、前述の発光時間タイマをカウントし、所定のプリ発光時間が経過すると、ストロボマイコン200はSEL1、SEL0端子をLo、Loに設定し、データセレクタ206の入力はD0すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御回路203はキセノン管19の放電ループを遮断し、発光終了する。
【0093】
発光終了時に、ストロボマイコン200は、プリ発光を積分した積分回路208の出力をA/D入力端子AD1から読み込み、A/D変換し、積分値、すなわちプリ発光時の発光量をディジタル値(INTp)として読みとることができる。
【0094】
<本発光制御>
カメラマイコン100は、プリ発光時の多分割測光センサ7からの被写体反射光輝度値等から、本発光量のプリ発光に対する適正相対値(γ)を求め、ストロボマイコン200に送る。
【0095】
ストロボマイコン200は、プリ発光時の測光積分値(INTp)にカメラ本体からの適正相対値(γ)の値を掛け合わせ適正積分値(INTm=INTp×r)を求め、DA0出力に適正積分値(INTm)を設定する。
【0096】
次にSEL1、SEL0にHi、Loを出力し、入力D2を選択する。このとき積分回路は動作禁止状態なので、コンパレータ204の反転入力端子に入力される積分回路208の出力は発生せず、コンパレータ204の出力はHiであるので、発光制御回路203は導通状態となる。
【0097】
次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生しキセノン管19を励起し発光が開始される。またストロボマイコン200は、トリガ印加によるトリガノイズが収まるとともに実際の発光が開始される10数μsec後に積分開始端子INTをLoレベルに設定し、積分回路208はセンサ31からの出力をモニタ回路207を介して積分する。積分出力がDAOで設定された所定電圧に到達すると、コンパレータ204は反転し、データセレクタ206を介して発光制御回路203は導通を遮断され、発光は停止する。
【0098】
一方、ストロボマイコン200はSTOP端子をモニタし、STOP端子が反転し発光が停止すると、SEL1、SEL0端子をLo、Loに設定し強制発光禁止状態に設定するとともに、積分開始端子を反転し、積分を終了し、発光処理を終了する。
【0099】
このようにして、本発光を適正な発光量に制御することができる。
【0100】
<光通信>
前記予備発光パルスを所定のプロトコルで送ることで、ワイヤレスに設置された他のフラッシュに光通信データを送ることができる。
【0101】
図4は多分割測光センサ7と圧縮型測光回路106を示す。
【0102】
301はセンサセルで、フォトダイオードである。アノード側はリファレンス電圧VREFにつながっており、カソード側はアンプ303の反転入力端子に接続されている。これに光が照射されると、アノードからカソードに向けて、光電変換電流Ipが流れる。
【0103】
302は対数圧縮ダイオード、303はオペアンプで、前述の部材301〜303で対数圧縮回路を構成している。オペアンプ303の出力V1は
V1=VREF − kt/q*(ln(Ip/Is))
Is:対数圧縮ダイオード302の逆方向飽和電流
k:ボルツマン定数
q:電子の電荷量
となる。
【0104】
307は圧縮積分用ダイオード、308は積分開始スイッチ、309は積分用容量素子、310は積分用容量素子309のチャージリセット用スイッチである。これらの部材307〜310で対数圧縮積分回路を構成していて、まず積分開始スイッチ308をOFF、リセット用スイッチ310をONにして、積分用容量素子309を電位VREF2 にリセットした後、リセット用スイッチ310をOFFとして、積分開始スイッチ308をONとすることで、対数圧縮積分が開始される。
【0105】
所定時間tが経過した後、積分開始スイッチ308をOFFとすることで積分動作は終了し、光電変換電流の積分時間をTの間の積分値をQ pとすると
Qp= ∫ Ip dT
である。
【0106】
この時の積分コンデンサの電圧V2は
V2=VREF−kt/q*(ln(qQp/ktc+G(t)))
c:積分用容量309の容量
G(t):温度tに関する関数
となる。ここでG(t)は、qQp/ktcに比べ無視できるほど小さいのでV2は、以下のように近似できる。
【0107】
V2=VREF−kt/q*(ln(qQp/ktc))
このように、V2は光電変換電流の積分量の圧縮された値となる。
【0108】
311はオペアンプで、圧縮積分電圧V2をボルテージフォロワで出力する。
301〜311は、分割測光センサ7の各エリア毎にそれぞれ形成され、デコーダー312によって、一つのエリアが選択され、オペアンプ313を介して、VOUT端子からカメラマイコン100に出力される。
【0109】
デコーダ312は、シフトレジスタも内蔵しており、カメラマイコン100からのRES信号、clock信号により測光エリアA0から順番にA21までオペアンプ311の出力を選択していく。
【0110】
次に、図6〜図11を用いて第1の実施の形態のストロボカメラシステムの動作を図6〜図11のカメラマイコン100の動作を中心としたフローチャートに基づいて説明する。
【0111】
図6から説明する。
【0112】
[#100]カメラ動作がスタートする。
【0113】
[#101]後述するFELKフラグ等の各種フラグをクリアする。
【0114】
[#102]カメラのレリーズ釦の第1ストロークでONするスイッチsw1がONするのを待つ。ONすれば#103以降へ進む。
【0115】
[#103]カメラマイコン100は、圧縮型測光回路106により、画面内を複数エリアに分割して測光を行い、演算により露出値を求め、シャッタースピード、絞りを決定する。
【0116】
[#104]カメラマイコン100は焦点検出回路105を駆動することにより周知の位相差検出法による焦点検出動作を行う。
【0117】
焦点検出するポイントである焦点検出ポイントは前述したように複数あるため、撮影者が任意に焦点検出ポイントを設定できる方式の場合と、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズム方式の場合等がある。
【0118】
[#105]選択された焦点検出ポイントが合焦となるように、カメラマイコン100はレンズ側と通信を行うことによってレンズの焦点調節を行う。
【0119】
[#106]カメラマイコン100は、レリーズ釦の第2ストロークでONするスイッチsw2がONであるかどうかを判別する。OFFであれば、ステップ107へ進み、ONであれば、ステップ110以下へ進む。
【0120】
[#107]カメラマイコン100は、FELK釦(swFELK)がONであるかOFFであるかを判断し、OFFの場合は、ステップ102へ戻り、ONの場合はステップ108以下へ進む。
【0121】
FELK釦は、撮影者が露光の前にあらかじめストロボ光量を決めてしまいたいときに使うもので、ストロボ光を適正にしたい被写体を画面中央に捉えてFELK釦を押し、フレーミングを変更して、レリーズ釦を押し込み露光するといったモードで使用される。
【0122】
[#108]カメラマイコン100は、ストロボのプリ発光を行い、その被写体反射光を圧縮型測光回路106により測光することによって、露光時のストロボ光量を決定する。この動作に関しては、図7を用いてさらに詳しく後述する。
[#109]カメラマイコン100は、フラグFELK(flg_FELK)を1として、プリ発光を一度行ったことを記憶させる。
【0123】
その後、ステップ102へ戻る。
【0124】
[#110]ステップ106でスイッチsw2が押されていた場合は、カメラマイコン100は、フラグFELKをみて、1となっており既にプリ発光動作を行っているときは、ステップ111を飛ばして、ステップ112へ飛ぶ。
【0125】
[#111]ステップ108と同様の動作を行う。
【0126】
[#112]カメラマイコン100は、露光動作を行う。すなわち、主ミラー2をアップさせサブミラー25ともども撮影光路より退去させ、レンズを制御して絞りを制御し、決められたシャッタースピード値(TV)になるようにシャッター制御回路107を制御する。このときシャッターの全開に同期してスイッチSWXがONし、ストロボ側に伝わり、これが本発光の命令となる。
【0127】
複数のストロボのストロボマイコン200は、カメラから送られてきたそれぞれの発光量に基づいて本発光制御行う。
【0128】
最後は、撮影光路より退去された主ミラー2等をダウンし再び撮影光路へ斜設させ、モータ制御回路108とフイルム走行検知回路109により、フィルムを1駒巻上げる。
【0129】
図7により図6のステップ108とステップ111のサブルーチンの説明を行う。
【0130】
[#200]サブルーチンストロボプリ発光&発光量演算を開始する。
【0131】
[#201]カメラマイコン100はストロボ接点群22を介してストロボマイコン200と通信を行い、第1のフラッシュ(図18のカメラに装着されたフラッシュ装置、特許請求の範囲に記載の第1の閃光発光手段に相当する)に前述の予備(フラット)発光(プリ発光)を行うように司令を出す。
【0132】
図18では、被写体に対して撮影光軸方向から投照するフラッシュは、第1のフラッシュ一台であるが、カメラ近傍に設けられ被写体に対して第1のフラッシュの投照と略同一方向に投照するフラッシュ(以下第1のフラッシュグループと称す)が設けられている場合は、ストロボマイコン200が、上記司令を受け取ると同時に他のワイヤレスストロボ(第1のフラッシュグループを構成するフラッシュ)に部材19〜21で構成される発光部を用いて、予備発光を行わせるための光通信による司令の送信を行う。
【0133】
なお、第1のフラッシュグループがカメラに直接接続されたストロボのみである場合は、この光通信は意味をなさないが、ワイヤレスフラッシュが第1のフラッシュグループとしてスタンバイ状態にある場合は、これらのフラッシュもこの司令を受けてプリ発光を行う。もちろんカメラに直接接続されたストロボが第1のフラッシュグループに属している場合はプリ発光を行う。
【0134】
[#202]カメラマイコン100は、前述の圧縮型測光回路106より画面内複数のエリアの被写体輝度情報をA/D変換により得る。このときプリ発光前の測光とプリ発光中の測光を行い、各エリアでそれぞれの測光輝度情報から差分をとることによりプリ発光の被写体反射光の輝度情報を得る。
【0135】
ΔFn ← Fan − Fbn
n:各エリア n=0〜18
ΔFn:nエリアのプリ発光の被写体反射光成分
Fan:nエリアのプリ発光中の被写体輝度情報
Fbn:nエリアのプリ発光直前の被写体輝度情報
* ここの引き算は、リニア演算
[#203]ステップ201と同様であるが、今度は図18の第2のワイヤレスフラッシュまたは、第2のワイヤレスフラッシュと略同一投照方向の投照を行う複数のフラッシュが存在する場合は、これらのフラッシュからなる第2のフラッシュグループのフラットプリ発光を行わせるため、前記光通信による司令を行い、この司令により第2のフラッシュまたは第2のフラッシュグループがフラットプリ発光を行う。
【0136】
[#204]ステップ202と同様に、第2のフラッシュグループ(特許請求の範囲に記載の第3の閃光発光手段に相当する)のプリ発光の被写体反射光の輝度情報を得る。
【0137】
[#205、206]ステップ201、202と同様に、図18の第3のワイヤレスフラッシュまたは第3のフラッシュグループ(特許請求の範囲に記載の第2の閃光発光手段に相当する)のプリ発光とプリ発光の被写体反射光の輝度情報を得る動作を行う。
【0138】
[#207]カメラマイコン100は、ステップ202、204、206で得られたプリ発光の被写体反射光の輝度情報ΔFnより、本発光のストロボ光量を演算する。
【0139】
これに関して、図8を用いて説明する。
【0140】
[#300]第1フラッシュ(第1の閃光発光手段)の発光量演算サブルーチンを開始する。
【0141】
[#301]カメラマイコン100は、フォーカスモードがオートフォーカスかマニュアルフォーカスかを判断して、オートフォーカスモードのときは、ステップ302へ進む。
【0142】
[#302]カメラマイコン100は、上記複数の測光エリアのうち、#104で決定された焦点検出ポイントをストロボ発光量を決める中心ポイントに決定する。
【0143】
これは、焦点検出ポイントに撮影者が主に写したい被写体があるので、ストロボ光もこの主被写体を適正に照射したいという考えに基づく。
【0144】
[#303]ステップ301でマニュアルフォーカスの場合、カメラマイコン100は、複数の測光エリアのうちプリ発光の被写体反射光が最大を示したエリアを演算ポイントに設定する。
【0145】
これは、画面内でカメラより一番近い被写体が主被写体となる確率が高いので、そこを適正にしたいという考えに基づく。
【0146】
[#304]カメラマイコン100は、ステップ302またはステップ303で決定された測光エリアをもとに、ストロボ光量の演算を行う。
【0147】
光量の演算は、プリ発光の光量に対してメイン発光の光量の比(G)を求めることで行われる。
【0148】
G1= target − ΔF + Cratio
target :撮影時に実際に使用される絞り値とシャッタ秒時に応じて決まる露光量
ΔF :プリ発光の反射光量(#302、303で決定された測光エリアにおけるΔF値)
Cratio :ストロボ光量の補正値
ストロボ光量の補正値(Cratio)は、例えば図18の第1フラッシュと第2フラッシュの2灯発光の場合、2灯合わせて適正露出のストロボ光となるように付加するものである。例えば第1フラッシュと第2フラッシュの2灯の発光比率が8:1の場合、第1のフラッシュは適正露光量の8/9の発光量で良いこととなるので、これを段数(2倍の明るさになると1段,4倍になると2段,8倍で3段というように、明るさとか光量とかを2の指数で表すもので、1/2なら−1段、1/4で−2段、1/8で−3段になる)に直すと
log2 (8/9)=−0.16
となる。
【0149】
この場合、第1フラッシュ用のG1は
G1= target − ΔF + (−0.16)
となる。
【0150】
第2のフラッシュも同様に、後述する第2のフラッシュ用のG2を求めるためのCratioは、
log2 (1/9)=−3.17
となり、それぞれこの段数分ストロボ光を補正すれば合わせて適正となる。
【0151】
図14に発光比率別の補正段数を表形式にしてまとめている。このように補正すれば、各比率で合わせて適正のストロボ光量に制御することとなる。
【0152】
なお、第1と第2と第3のフラッシュの3灯のフラッシュとなれば、先ほどの計算を3灯分やれば同じように、3灯合わせて適正という制御ももちろんできる。勿論4灯あるいはそれ以上のフラッシュを用いても良い。
【0153】
またストロボ光量の補正値(Cratio)には、これ以外に撮影者がみずから加える補正値を加えても良いし、外光に応じてストロボ光を少なくする等の補正を加えてもよい。
【0154】
G1の演算は決定された演算ポイント一つに関して計算してもよいが、演算ポイントとその周辺のポイントのそれぞれのG1から加重平均をとったり、最小のG1を選んだりといろいろな算出の方法も考えられる。
【0155】
[#305]第1フラッシュ発光量演算サブルーチンを終える。
【0156】
図7に戻って、
[#208]カメラマイコン100は、ステップ204で得られたプリ発光の被写体反射光の輝度情報より、本発光のストロボ光量(第2フラッシュ発光量)を演算する。
【0157】
これに関して、図9を用いて説明する。
【0158】
[#400]第2フラッシュ発光量演算サブルーチンを開始する。
【0159】
[#401]第2フラッシュは、図18のように、第1フラッシュと同一の被写体を照射しているので、カメラマイコン100は、ステップ302またはステップ303で決定された演算ポイントと同じポイントもしくは、それに関するポイントに第2フラッシュの演算ポイントを決定する。
【0160】
[#402]カメラマイコン100は、ステップ401で決定された測光エリアをもとに、ストロボ光量の演算を行う。
【0161】
光量の演算は、図8のステップ304と同様プリ発光の光量に対してメイン発光の光量の比(G)を求めることで行われる。
【0162】
G2= target − ΔF + Cratio
例えばCratioは前述の場合、−3.17である。
【0163】
G2もG1のときと同じように決定された演算ポイントの一つに関して計算してもよいが、演算ポイントとその周辺のポイントのそれぞれのG2から加重平均をとったり、最小のG2を選んだりといろいろな算出の方法も考えられる。
【0164】
[#403]第2フラッシュ発光量演算サブルーチンを終える。
【0165】
再び図7に戻って、
[#209]カメラマイコン100は、ステップ206で得られたプリ発光の被写体反射光の輝度情報より、本発光のストロボ光量(第3フラッシュ発光量)を演算する。
【0166】
これに関して、図10を用いて説明する。
【0167】
[#500]第3フラッシュ(第2の閃光発光手段)の発光量演算サブルーチンを開始する。
【0168】
[#501]カメラマイコン100は、複数の測光エリアのうちプリ発光の被写体反射光が最大を示したエリアを演算ポイントに設定する。
【0169】
これは、第3フラッシュが第1第2のフラッシュと異なり、主被写体でなく背景を狙ったものであるため、独立に制御しそこを適正に照射したいという考えに基づく。
【0170】
[#502]カメラマイコン100は、ステップ501で決定された測光エリアをもとに、ストロボ光量の演算を行う。
【0171】
光量の演算は、図8のステップ304と同様に第3のフラッシュ用にプリ発光の光量に対してメイン発光の光量の比(G)を求めることで行われる。
【0172】
G3= target − ΔF + Cratio
G3もG1のときと同じように決定された演算ポイントの一つに関して計算してもよいが、演算ポイントとその周辺のポイントのそれぞれのG3から加重平均をとったり、最小のG3を選んだりといろいろな算出の方法も考えられる。
【0173】
[#503]第3フラッシュ発光量演算サブルーチンを終える。
【0174】
なお、第1と第2のフラッシュが存在しない場合は、#205、#206、#209は実行しないことは当然である。
【0175】
再び図7に戻って、
[#210]カメラマイコン100は、3つのプリ発光により3つのストロボ光が露光時に撮影者が意図した適正露光量を実現できるかを表示する。
【0176】
これに関して、図11を用いて説明する。
【0177】
[#600]表示ルーチンを開始する。
【0178】
[#601]カメラマイコン100は、図8のステップ304で演算されたG1が、第1フラッシュの最大発光量G1maxを超えてないかを判別する。
【0179】
G1maxもプリ発光の光量に対してメイン発光の光量の比で表されており、ストロボとの通信によってカメラマイコン100が得た値である。
【0180】
もしG1がG1maxを超えていたならば、第1フラッシュのメイン発光量演算値は、発光可能量を超えているということなので、露光時に撮影者が意図した適正露光量を実現できない。よって、ステップ605へ分岐する。
【0181】
[#602]カメラマイコン100は、図9のステップ402で演算されたG2が、第2フラッシュの最大発光量G2maxを超えてないかを判別する。
【0182】
G2maxもプリ発光の光量に対してメイン発光の光量の比で表されており、ストロボとの通信によってカメラマイコン100が得た値である。
【0183】
もしG2がG2maxを超えていたならば、第2フラッシュのメイン発光量演算値は、発光可能量を超えているということなので、露光時に撮影者が意図した適正露光量を実現できない。よって、ステップ605へ分岐する。
【0184】
[#603]カメラマイコン100は、図10ステップ502で演算されたG3が、第3フラッシュの最大発光量G3maxを超えてないかを判別する。
【0185】
G3maxもプリ発光の光量に対してメイン発光の光量の比で表されており、ストロボとの通信によってカメラマイコン100が得た値である。
【0186】
もしG3がG3maxを超えていたならば、第3フラッシュのメイン発光量演算値は、発光可能量を超えているということなので、露光時に撮影者が意図した適正露光量を実現できない。よって、ステップ605へ分岐する。
【0187】
[#604]ステップ601、ステップ602、ステップ603でどのフラッシュも発光可能量を超えてないと判別されたときは、カメラマイコン100は適正の表示を行う。
【0188】
[#605]ステップ601、ステップ602、ステップ603で一つでも発光可能量を超えていると判別されたときは、カメラマイコン100は警告表示を行う。
【0189】
図12では、この表示について説明する。
【0190】
図12(A)は撮影者がファインダーを覗いたときに見ることのできる表示部を全て表したものである。この表示は、カメラマイコン100の指示に従って液晶表示回路111がファインダー内LCD41に表示させたものである。
【0191】
400はファインダー画面で、撮影者はここにピント板3に結んだ被写体の像を見ることができる。401はAEロックマークで、AEロックがかかるとこのマークが点灯される。402はストロボマークで、ストロボが発光可能となると点灯する。403はハイスピードシンクロマークで、シャッタースピードがストロボ同調秒時よりも速くなり、ストロボがいわゆるフラットプレイン発光モードになったときに点灯する。
【0192】
403はシャッター秒時表示部で、シャッター秒時を表示する。405は絞り値表示部で、絞り値を表示する。406は露出補正マークで、露出補正を行っているときに表示する。407はAF合焦表示部で、被写体が合焦状態となっているときに点灯する。408はフィルム駒残数表示部で、フィルム駒残数が残り一桁になったときに表示する。409はスケール表示部で、露出補正量表示部410と調光補正量表示部411の目盛りとなる。
【0193】
露出補正量表示部410は、撮影者が設定した露出補正量を表示する機能とマニュアル露出モードのときの適正露出との段数差の表示機能を合わせ持つ。調光補正量表示部411は、撮影者が設定した調光補正量を表示する機能とFELK中であるという表示とストロボ光が適正より何段足らないかの表示機能をも合わせ持つ。
【0194】
図12(B)は、露出補正はなし、調光補正は−1段という設定のときの表示状態を表し、露出補正量表示部410における指標412がスケール表示部409の中央(0)に位置しているので、露出補正なしを表示し、また調光補正量表示部411の指標413がスケール表示部409の−1の目盛りの位置にあるので、調光補正−1段を表している。
【0195】
図12(C)は、FELK中を表しており、調光補正量表示部411は符号414で示すように白黒反転し、ストロボマーク402も点灯している。これは図11に示すフローチャートのステップ604の適正表示を示している。なお、ストロボ1灯でFELK時にストロボ発光可能量が適正に足らない場合は、符号414の白く抜けた部分が表示部409の中央(0)の位置から足らない段数(G1max−G1に応じた段数)分下の方に移動し、足らない段数を示すことになる。
【0196】
図12(D)は、図11のステップ605の警告表示を示している。調光補正量表示部411は白黒反転してFELK中を示しているが、ストロボマーク402は点滅して(点滅状態を符号416で示す)ストロボ光が足らないことを示している。
【0197】
ストロボが1灯であれば、不足分の表示が可能となるが、2灯3灯となると、どのストロボがどれだけ足らないかを示そうとすると非常に表示が煩雑になるため、本実施の形態ではこのような表示としている。
【0198】
図11に戻り、
[#606]表示ルーチンを終える。
【0199】
再び図7に戻り、
[#211]カメラマイコン100は、ストロボ接点群22を介してストロボマイコン200と通信を行いそれぞれのフラッシュグループに対応した演算で得られたG1、G2、G3を第1フラッシュストロボマイクロコンピュータ200に送る。
【0200】
ストロボマイコン200は、この司令を受け取ると同時に、ワイヤレス第2、第3フラッシュまたは第2、、第3フラッシュグループに部材19〜21で構成される発光部を用いて、第2、第3フラッシュまたは第2、第3フラッシュグループに光通信によりG2、G3の送信を行う。
【0201】
各フラッシュのマイコンは、各フラッシュのフラットプリ発光時において得た前述のINTpに対して該G1,G2,G3と同一またはそれに対応したr値に応じて各フラッシュごとに、前述の、INTpxr=INTmを設定し、#112での露光動作の時に各フラッシュはそれぞれのINTmに応じた発光量制御がなされる。
【0202】
[#212]図6のメインルーチンに戻る。
【0203】
図13は上記した本実施の形態の一連の概略動作のタイミングチャートを示している。
【0204】
第1、第2、第3のフラッシュは、それぞれ異なるタイミングで相次いで予備発光を行い、本発光はシャッター全開の露光時に同時にそれぞれ演算された発光量で制御される。
【0205】
このように第1の実施の形態のストロボカメラシステムは、多灯ストロボのときも、それぞれのストロボグループがプリ発光をして、その被写体反射光を測光し、本発光量を演算により求めることで、撮影者の意図に木目細かく対応した使い勝手の良いストロボカメラシステムを実現した。
【0206】
<第2の実施の形態>
図15〜図17は第2の実施の形態を示す。
【0207】
図15〜図17は本実施の形態のストロボカメラシステムの動作フローを示し、ストロボカメラシステムの基本的な構成は上記した図1〜図5の第1の実施の形態と同様であり、カメラマイコン100の動作を中心に説明する。
【0208】
図15は、第1の実施の形態における図7のステップ207のサブルーチンである。
【0209】
[#700]第1フラッシュ発光量演算サブルーチンを開始する。
【0210】
[#701]カメラマイコン100は、接続されている撮影レンズのレンズマイコン112よりレンズ焦点距離と被写体距離情報を入手する。
【0211】
[#702]カメラマイコン100は、各測光エリアに対して求められたプリ発光被写体の反射光ΔFと、前記撮影レンズからの情報により、画面内のエリアより排除するエリアを決定する。例えば、比較的被写体距離が遠いにもかかわらず、ΔFが大きな値を示す測光エリアは不適正エリアとして排除される。
【0212】
これは、画面内にガラスの正反射等があって、あまりにも大きなプリ発光被写体があってそれを主被写体と誤らないようそのエリアを排除するという考えに基づく。
【0213】
[#703]図8ステップ304のCratioと同様な考えで、ストロボ光の補正値(発光停止レベル)を決定する。勿論これに撮影者が自ら加える補正値を加えても良いし、被写体の倍率によって多少の補正も加えても良い。例えば第1と第2のフラッシュが被写体に対して照射し、第3フラッシュが背景を照射する場合、第1と第2、第3のフラッシュの発光比率を7:2:1に設定したとすると、
第1のフラッシュの発光停止レベルは、(7/10)×A
第2のフラッシュの発光停止レベルは、(2/10)×A
第3のフラッシュの発光停止レベルは、(1/10)×A
に設定する。
【0214】
ただし、Aは適正露光での発光停止レベルである。
【0215】
この補正値(発光停止レベル)によって、カメラマイコン100は図6のステップ112の露光動作のときに、フィルム面反射光をフィルム面測光センサ24によって測光し、リアルタイムでストロボ光を止めてストロボ光量を決めるいわゆるフィルム面ストロボTTL自動調光のストロボ光の調光レベルに用いる。この場合、センサー24もセンサー7と同様に多分割構成にしておき、上記排除エリアに対応するエリアを除いた各エリアでの測光値の積分値が上記第1のフラッシュの発光停止レベルとなった時に、発光を停止させるようにする。
【0216】
[#704]第1フラッシュ発光量演算サブルーチンを終える。
【0217】
図16は、第1の実施の形態における図7のステップ208のサブルーチンである。
【0218】
[#800]第2フラッシュ発光量演算サブルーチンを開始する。
【0219】
[#801]第1 のフラッシュで排除したエリアは、そのまま第2のフラッシュでも排除するエリアとなる。
【0220】
[#802]図8ステップ304のCratioと同様な考えで、ストロボ光の補正値を決定する。上記の場合は、(2/10)×Aとなる。もちろんこれに撮影者がみずから加える補正値を加えても良いし、被写体の倍率によって多少の補正も加えてもよい。
【0221】
この補正値によって、カメラマイコン100は図6のステップ112の露光動作のときに、フィルム面反射光をフィルム面測光センサ24によって測光し、リアルタイムでストロボ光を止めてストロボ光量を決めるいわゆるフィルム面ストロボTTL自動調光のストロボ光の調光レベルに用いると共に、センサー24を分割センサーにして、排除エリア以外のエリアでの出力により、TTL調光を行うようにする。
【0222】
[#803]第2フラッシュ発光量演算サブルーチンを終える。
【0223】
図17は、第1の実施の形態における図7のステップ209のサブルーチンである。
【0224】
ステップ900〜ステップ904は、図15のステップ700〜704とまったく同様である。
【0225】
第3フラッシュが第1第2のフラッシュと異なり、主被写体でなく背景を狙ったものであるため、独立に制御しそこを適正にしたいという考えに基づく。この場合は例えばΔFが所定値よりも大きなエリアを除くなどの方法が取られる。
【0226】
この第2の実施の形態では、本発光もプリ発光と同じく露光中のシャッター全開の間に異なるタイミングで相次いで発光することとなる。
【0227】
このように本発明の第2の実施の形態におけるストロボカメラシステムは、多灯ストロボのときも、それぞれのストロボグループがプリ発光をして、その被写体反射光を測光し、排除するエリアを決め、フィルム面反射光測光時の補正値を演算により求めることで、撮影者の意図に木目細かく対応した使い勝手の良いストロボカメラシステムを実現した。
【0228】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、多灯ストロボでもそれぞれ予備発光し、被写体の反射光を測光することで、露光中の本発光の発光量を決めるエリアを決定し発光量を決定または補正することで、撮影者の意図に応じてきめ細かい多灯ストロボの制御が出来る使い勝手のよいカメラシステム、カメラを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のカメラシステムの横断面図
【図2】図1のカメラ本体の電気回路ブロック図
【図3】図1のストロボの電気回路ブロック図
【図4】図2の測光回路の回路図
【図5】図1の測光センサーの画面分割図
【図6】第1の実施の形態のストロボカメラシステムのメインフローチャート
【図7】図6のストロボプリ発光&測光量演算のサブルーチンを示すフローチャート
【図8】図7の第1フラッシュ発光量演算のサブルーチンを示すフローチャート
【図9】図7の第2フラッシュ発光量演算のサブルーチンを示すフローチャート
【図10】図7の第3フラッシュ発光量演算のサブルーチンを示すフローチャート
【図11】図7の表示ルーチンを示すフローチャート
【図12】(A)〜(D)は図1のカメラのファインダー内の表示状態を示す図
【図13】図6のメインルーチンのタイミングチャート
【図14】第1の実施の形態の光量比設定のための表
【図15】第2の実施の形態のストロボカメラシステムの第1フラッシュ発光量演算のサブルーチンを示すフローチャート
【図16】第2の実施の形態のストロボカメラシステムの第2フラッシュ発光量演算のサブルーチンを示すフローチャート
【図17】第2の実施の形態のストロボカメラシステムの第3フラッシュ発光量演算のサブルーチンを示すフローチャート
【図18】本発明の実施の形態の多灯フラッシュの配置状態を示す概略図。
【符号の説明】
C1…メインコンデンサ
7…多分割測光センサー
19…キセノン管
26…焦点検出ユニット
31…センサ(PD1)
33…受光センサ
100…カメラマイコン
106…測光回路
114…フィルム面反射測光回路
200…ストロボマイコン
203…発光制御回路
205…コンパレータ
206…データセレクタ
207…閃光発光制御用モニタ回路
208…フィルム面測光センサ
217…光通信用モニタ回路

Claims (16)

  1. 露光中に被写体に向けて発光を行う第1及び第2の閃光発光手段と、
    前記第1及び第2の閃光発光手段による露光中の発光動作に先立ち、前記第1の閃光発光手段による第1の予備発光及び前記第2の閃光発光手段による第2の予備発光を順次行わせる予備発光制御手段と、
    被写体からの光を変換して得られた光電流を圧縮し、画面内を複数に分割したそれぞれのエリアの輝度値を電圧として出力する圧縮型測光手段と、
    前記第1及び第2の予備発光による被写体からの反射光を前記圧縮型測光手段により測光して得られた予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1及び第2の閃光発光手段の発光量を制御する発光量制御手段を有し、
    前記発光量制御手段は、前記圧縮型測光手段の複数のエリアのうち主被写体が存在すると決定したエリアにおける前記第1の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1の閃光発光手段の発光量を演算し、前記圧縮型測光手段の複数のエリアのうち背景が位置すると決定したエリアにおける前記第2の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第2の閃光発光手段の発光量を演算することを特徴とするカメラシステム。
  2. 前記発光量制御手段は、焦点検出が行われるエリアを主被写体が存在するエリアと決定することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 前記第2の閃光発光手段は、背景に対して発光を行い、
    前記発光量制御手段は、前記第2の予備発光時に被写体からの反射光が最大となるエリアにおける測光出力に基づいて、露光中の前記第2の閃光発光手段の発光量を演算することを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラシステム。
  4. 露光中に被写体に向けて発光を行う第3の閃光発光手段を有し、
    前記予備発光制御手段は、前記第3の閃光発光手段の露光中の発光動作に先立ち、前記第3の閃光発光手段を用いた第3の予備発光を行わせ、
    前記発光量制御手段は、露光中の前記第1及び第3の閃光発光手段の発光量の比が所定の値になるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のカメラシステム。
  5. 前記発光量制御手段は、前記発光量の比を前記所定の値とするために、前記第1及び第3の閃光発光手段の発光量をそれぞれが単独で適正露光量となる標準の発光量から補正することを特徴とする請求項4に記載のカメラシステム。
  6. 前記発光量制御手段は、前記第1の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1の閃光発光手段の発光量を演算するとともに、前記第3の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第3の閃光発光手段の発光量を演算するものであって、前記圧縮型測光手段の複数のエリアに対して、前記第1及び第3の閃光発光手段の発光量の演算に寄与する率を決定する手段を含むことを特徴とする請求項4に記載のカメラシステム。
  7. 前記発光量制御手段は、前記圧縮型測光手段の各エリアにおける演算に寄与する率を、前記第1の予備発光による被写体からの反射光が最大となるエリアをもとに決定することを特徴とする請求項6に記載のカメラシステム。
  8. 前記発光量制御手段は、露光中の前記第1の閃光発光手段の発光量を演算する場合と、露光中の前記第3の閃光発光手段の発光量を演算する場合とで、前記圧縮型測光手段の複数のエリアに対してそれぞれ演算に寄与する率を異ならせることを特徴とする請求項6に記載のカメラシステム。
  9. 被写体に向けて発光を行う第1及び第2の閃光発光手段による露光中の発光動作に先立ち、前記第1の閃光発光手段による第1の予備発光及び前記第2の閃光発光手段による第2の予備発光を順次行わせる予備発光制御手段と、
    被写体からの光を変換して得られた光電流を圧縮し、画面内を複数に分割したそれぞれのエリアの輝度値を電圧として出力する圧縮型測光手段と、
    前記第1及び第2の予備発光による被写体からの反射光を前記圧縮型測光手段により測光して得られた予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1及び第2の閃光発光手段の発光量を制御する発光量制御手段を有し、
    前記発光量制御手段は、前記圧縮型測光手段の複数のエリアのうち主被写体が存在すると決定したエリアにおける前記第1の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1の閃光発光手段の発光量を演算し、前記圧縮型測光手段の複数のエリアのうち背景が位置すると決定したエリアにおける前記第2の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第2の閃光発光手段の発光量を演算することを特徴とするカメラ。
  10. 前記発光量制御手段は、焦点検出が行われるエリアを主被写体が存在するエリアと決定することを特徴とする請求項9に記載のカメラ。
  11. 前記第2の閃光発光手段は、背景に対して発光を行い、
    前記発光量制御手段は、前記第2の予備発光時に被写体からの反射光が最大となるエリアにおける測光出力に基づいて、露光中の前記第2の閃光発光手段の発光量を演算することを特徴とする請求項9又は10に記載のカメラ。
  12. 露光中に被写体に向けて発光を行う第3の閃光発光手段を有し、
    前記予備発光制御手段は、前記第3の閃光発光手段の露光中の発光動作に先立ち、前記第3の閃光発光手段を用いた第3の予備発光を行わせ、
    前記発光量制御手段は、露光中の前記第1及び第3の閃光発光手段の発光量の比が所定の値になるように制御することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1つに記載のカメラ。
  13. 前記発光量制御手段は、前記発光量の比を前記所定の値とするために、前記第1及び第3の閃光発光手段の発光量をそれぞれが単独で適正露光量となる標準の発光量から補正することを特徴とする請求項12に記載のカメラ。
  14. 前記発光量制御手段は、前記第1の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第1の閃光発光手段の発光量を演算するとともに、前記第3の予備発光時の測光出力に基づいて、露光中の前記第3の閃光発光手段の発光量を演算するものであって、前記圧縮型測光手段の複数のエリアに対して、前記第1及び第3の閃光発光手段の発光量の演算に寄与する率を決定する手段を含むことを特徴とする請求項12に記載のカメラ。
  15. 前記発光量制御手段は、前記圧縮型測光手段の各エリアにおける演算に寄与する率を、前記第1の予備発光による被写体からの反射光が最大となるエリアをもとに決定することを特徴とする請求項14に記載のカメラ。
  16. 前記発光量制御手段は、露光中の前記第1の閃光発光手段の発光量を演算する場合と、露光中の前記第3の閃光発光手段の発光量を演算する場合とで、前記圧縮型測光手段の複数のエリアに対してそれぞれ演算に寄与する率を異ならせることを特徴とする請求項14に記載のカメラ。
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