JP3839901B2 - カメラシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体に向け発光を行い、自動的に適正露光を得るように発光量の調節を行い露光動作を行うカメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被写体に向け発光を行い自動的に適正露光を得るように発光量の調節を行い露光動作を行うカメラシステムは種々提案されている。
【0003】
そのなかでも露光動作に先立ってプリ発光を行い、画面内を複数の領域に分割してプリ発光の被写体反射光をそれぞれ領域毎に測光し、その測光結果をもとに本発光の発光量制御を行うものは、撮影画面のさまざまな状況に対応することができるので優れた方法といえる。
【0004】
例えば特開平4−331935号公報では、複数の領域のプリ発光被写体反射光測光値のうち特定のレベルの範囲内に入らない領域のものは、本発光の発光量を決める演算の領域から除外することやプリ発光被写体測光値によっては本発光量の決定に所定の補正値を加えること等が提案されている。
【0005】
また本出願人は、プリ発光の反射光の測光値レベルによって、本発光の発光量の決定に所定の補正値を加えることを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
これらの方式は、例えば画面内に窓ガラス等の反射物が正対していてストロボの正反射光が測光値に大きくのってきてストロボ光量制御がアンダーになってしまったり、主被写体が画面内での大きさが小さすぎてストロボの被写体反射光が測光値としては小さくなってオーバーに制御されることを防ぐものである。
【0007】
しかしながらこれらの方式では、まだ不十分であり常に適正のストロボ露光量を得られない撮影シーンも存在している。
【0008】
本出願に係る発明は、いかなる撮影シーンにおいても常にストロボ光量を適正に制御して失敗のない撮影を行おうとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本出願に係る発明の第1の構成は、画面内を複数の領域に分割して被写体反射光を測光する分割測光手段と、露光動作に先立って被写体に向けてプリ発光を行わせるプリ発光制御手段と、前記プリ発光時における前記分割測光手段で測光した測光情報に基づいて本発光を行わせる本発光制御手段とを備え、前記本発光制御手段は、前記複数の領域から、第1の領域および第1の領域の周辺に位置する第2の領域を選択し、被写体倍率が大きくなるほど、プリ発光に伴う第1の領域での測光情報に対する重み付係数を小さくするとともに、プリ発光に伴う第2の領域での測光情報に対する重み付係数を大きくして、本発光の発光量を演算するものである。
【0010】
本出願に係る発明の第2の構成は、プリ発光時における発光部の発光量を測光するプリ発光発光部測光手段を備え、前記本発光制御手段は、前記被写体倍率に応じて変更され、第1及び第2の領域に対応した重み付係数を用いて、プリ発光時における測光情報の重み付け平均値を演算し、この重み付け平均値に基づいてプリ発光量に対する本発光量の相対値を演算し、前記相対値と前記プリ発光発光部測光手段による測光結果に基づいて本発光量を演算するものである。
【0011】
本出願に係る発明の第3の構成は、画面内を複数の領域に分割して被写体反射光を測光する測光手段と、露光動作に先立って被写体に向けてプリ発光を行わせるプリ発光制御手段と、前記プリ発光時における前記測光手段で測光した測光情報に基づいて本発光を行わせる本発光制御手段とを備え、前記本発光制御手段は、前記複数の領域から、第1の領域および第1の領域の周辺に位置する第2の領域を選択し、被写体倍率が大きくなるほど、第1の領域の測光情報に対する重み付係数を小さくするとともに、第2の領域の測光情報に対する重み付係数を大きくし、この重み付係数を用いて本発光時における前記第1および第2の領域での測光情報の重み付加算を行い、この加算値が所定値に達したときに本発光を停止させるものである。
【0012】
上記した構成において、被写体倍率が主被写体の距離情報である。
【0013】
上記した構成において、第1の領域は、焦点状態を検出し焦点情報を出力する焦点検出手段の焦点検出点と一致するものである。
【0015】
上記した構成において、本発光制御手段は、プリ発光に伴う各領域の測光情報に基づいて、第1の領域を選択するものである。
【0016】
上記した構成における前記本発光制御手段の第2の領域選択部は、前記第1の所定の領域に画面上の位置関係として隣接または近い領域を選択するものである。
【0017】
上記した構成における前記被写体倍率決定手段は、前記第1の所定の領域における前記分割測光手段によるプリ発光測光情報により得るものである。
【0018】
ここで、露光動作に先立つプリ発光は、撮影者が露光動作を開始するときに押すレリーズボタンを押した直後に行うものでもよいし、レリーズボタンを押すまえに他の操作部材を操作することで行われるものでもよい。第1の領域は、1つの領域としても良いし2つ以上の領域としてもよい。第2の領域は、第1の領域を含んでもよいし、また1つの領域から複数の領域、さらには全ての領域としてもよい。被写体のカメラからの距離に関する情報は、例えば第1の領域における被写体の距離情報でよいし、他の領域の距離情報でもよいし、複数の領域の距離情報の平均でもよいし、またレンズの焦点を合わせた距離情報でもよい。前記重み付け係数は、0または正の実数である。重み付平均値の演算は、マイクロコンピューターによるソフト的な演算でもよいし、アナログ回路によるハード的な演算でもよい。測光手段は、本発光とプリ発光の夫々に設けても共通としてもよいし、異なった測光センサで各領域のみ対応させたものでもよい。重み付加算は、マイクロコンピューターによるソフト的な演算で行ってもよいし、アナログ回路によるハード的な演算で行ってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1 の実施の形態)
図1〜図7および図10、図11は第1の実施の形態を示す。
【0020】
図1は本発明を1眼レフレックスカメラに適用して実施したストロボカメラシステムの主に光学的な構成を説明した横断面図である。
【0021】
1はカメラ本体であり、この中に光学部品、メカ部品、電気回路、フィルムなどを収納し、写真撮影が行えるようになっている。2は主ミラーで、観察状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退避される。また主ミラー2はハーフミラーとなっており斜設されているときも、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させている。
【0022】
3は撮影レンズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板、4はファインダー光路変更用のペンタプリズム、5はファインダーで撮影者はこの窓よりピント板3を観察することで、撮影画面を観察することが出来る。6、7は観察画面内の被写体輝度を測定する為の結像レンズと多分割測光センサーで、結像レンズ6はペンタプリズム4内の反射光路を介してピント板3と多分割測光センサー7を共役に関係付けている。
【0023】
図4に撮影画面上の測光エリア分割図を示す。撮影画面はA0〜A22までの23エリアに分割されている。多分割測光センサー7は、撮影画面と共役に関係付けられたそれぞれのエリアの輝度を測定することが出来る。
【0024】
図1に戻って、8はシャッター、9は感光部材で、銀塩フィルム等より成っている。25はサブミラーであり、被写体からの光線(主ミラー2は斜設されているときも被写体からの光線の約半分が透過する)を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導いている。焦点検出ユニット26内には、2次結像ミラー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ29等が設けられている。
【0025】
2次結像ミラー27、2次結像レンズ28により焦点検出光学系を成しており、撮影光学系の2次結像面を焦点検出ラインセンサ29上に結んでいる。焦点検出ユニット26は後述の電気回路の処理により、既知の位相差検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出し、撮影レンズの焦点調節機構を制御することにより自動焦点検出装置を実現している。
【0026】
この自動焦点検出装置は、図4の撮影画面内のA0〜A6の7点の焦点状態を検出するものである。
【0027】
23はフィルム面を測光するための測光レンズであり、24はフィルム面測光センサである。これらは、露光中にフィルム面に到達した光の拡散反射を利用して露光量を測定しストロボの適正光量を得る、いわゆるTTL調光に使用される。
【0028】
10は公知のカメラと撮影レンズとのインターフェイスとなるマウント接点であり、11はカメラ本体に据え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レンズであり、12は1群レンズで、光軸上を左右に可動することで、撮影画面のピント位置を調整することが出来る。13は2群レンズで光軸上を左右に可動することで、撮影画面の変倍となり撮影レンズの焦点距離が変更される。14は3群固定レンズである。15は撮影レンズ絞りである。
【0029】
16はその1群レンズ駆動モータであり、自動焦点調節動作に従って1群レンズを光軸方向に沿って移動させることにより、自動的にピント位置を調整することが出来る。17はレンズ絞り駆動モータであり、これにより撮影レンズ絞りを開放にしたり、絞ったりする事が出来る。
【0030】
18は外付けストロボで、カメラ本体1に取り付けられ、カメラからの信号に従って発光制御を行うものである。19はキセノン管で電流エネルギーを発光エネルギーに変換する。20、21は反射板とフレネルであり、それぞれ発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する役目である。22はカメラ本体1と外付けストロボ18とのインターフェースとなる公知のストロボ接点である。
【0031】
30はグラスファイバーでありキセノン管19の発光した光をモニタ用のセンサ(PD1)31に導いている。センサ(PD1)31はストロボ18のプリ発光及び本発光の光量を直接測光しているものであり、本発光量の制御のためのセンサである。32はキセノン管19の発光した光をモニタするセンサ(PD2)である。センサ(PD2)32の出力によりキセノン管19の発光電流を制限してストロボ18がフラット発光を行う事が出来る。
【0032】
33はストロボ18がバウンス撮影になっているかを検知するスイッチである。34は反射板を前後に移動させ、ストロボ発光の照射角を撮影レンズ(12〜14)の焦点距離に合わせて画面に適合させる照射角(ストロボズーム)調節機構である。
【0033】
図1では、本発明を実現するために必要な部材の内、光学メカ部材のみ記しており、その他に電気回路部材が必要となるが、ここでは省略してある。
【0034】
図2、図3に本実施の形態のストロボカメラシステムの電気回路ブロック図を示し、図2はカメラ本体1側と撮影レンズ側の回路ブロック図、図3はストロボ18側の回路ブロックを示し、図1と対応する部材には同じ符号を付している。
【0035】
まず図2から説明すると、カメラマイコン100は、所定のソフトウエアによりカメラ内の動作の制御を行う。EEPROM100bは、フィルムカウンタその他の撮影情報を記憶可能である。100cのA/D変換器は、焦点検出回路105、測光回路106からのアナログ信号をA/D変換し、カメラマイコン100はそのA/D値を信号処理することにより各種状態を設定する。
【0036】
カメラマイコン100には、焦点検出回路105、測光回路106、シャッター制御回路107、モーター制御回路108、フィルム走行検知回路109、スイッチセンス回路110、液晶表示回路(LCD駆動回路)111が接続されている。また、撮影レンズ側とはマウント接点群10を介して信号の伝達がなされる。さらにストロボ18側とは、ストロボ18が直接カメラ本体1に取り付けられた状態では、ストロボ接点群22を介して信号の伝達がなされる。
【0037】
ラインセンサー29は前述のようにファインダー上の撮影画面内のA0〜A6の7点の焦点状態を検出するもので、撮影光学系の2次結像面にペアで各焦点検出点に対応したラインセンサである。焦点検出回路105はカメラマイコン100の信号に従い、これらラインセンサー29の蓄積制御と読み出し制御を行って、ぞれぞれ光電変換された画素情報をカメラマイコン100に出力する。
【0038】
カメラマイコン100はこの情報をA/D変換し周知の位相差検出法による焦点検出を行う。カメラマイコン100は焦点検出情報により、レンズマイコン112と信号のやりとり行うことによりレンズの焦点調節を行う。
【0039】
測光回路106は画面内の各エリアの輝度信号として、前述したように画面内を複数のエリアに分割した多分割測光センサ7からの出力をカメラマイコン100に出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロボ光をプリ発光していない定常状態とプリ発光しているプリ発光状態と双方の状態で輝度信号を出力し、カメラマイコン100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出の調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演算、及び露光時のストロボ本発光量の演算を行う。
【0040】
シャッター制御回路107は、カメラマイコン100からの信号に従って、シャッター先幕(MG−1)、シャッター後幕(MG−2)を走行させ、露出動作を担っている。モータ制御回路108は、カメラマイコン100からの信号に従ってモータを制御することにより、主ミラー2のアップダウン、及びシャッター8のチャージ、そしてフィルムの給送を行っている。フィルム走行検知回路109は、フィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、カメラマイコン100に信号を送る。
【0041】
スイッチSW1は不図示のレリーズ釦の第1ストロークでONし、測光、AFを開始するスイッチとなる。スイッチSW2はレリーズ釦の第2ストロークでONし、露光動作を開始するスイッチとなる。スイッチSWFELKは、不図示のプッシュスイッチでONするスイッチであり、露光動作の前にストロボプリ発光を行ってストロボ光量を決定しロックする動作の始動スイッチである。
【0042】
スイッチSW1,スイッチSW2,スイッチSWFELK及びその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、スイッチセンス回路110が検知し、カメラマイコン100に送っている。スイッチSWXは、シャッター8の全開にともなってONするスイッチであり、ストロボ18側に、露光時本発光の発光タイミングを送っている。
【0043】
液晶表示回路111はファインダー内LCD41と不図示のモニター用LCD42の表示をカメラマイコン100からの信号に従って制御している。114はフィルム面反射測光回路であり、フィルム面測光センサ24の測光情報をカメラマイコン100は得ることが出来る。
【0044】
このフィルム面測光センサ24は、多分割測光センサ7と同様に図4のように画面内を分割しており、撮影画面と共役に関係付けられたそれぞれのエリアの輝度を測定することが出来る。
【0045】
次にレンズの構成に関して説明を行う。カメラ本体1とレンズ(レンズ鏡筒11)はレンズマウント接点10を介して相互に電気的に接続される。このレンズマウント接点10はレンズ内のフォーカス駆動用モータ16および、絞り駆動用モータ17の電源用接点であるL0、レンズマイコン112の電源用接点であるL1、公知のシリアルデータ通信を行う為のクロック用接点L2、カメラ本体1〜レンズへのデータ送信用接点L3、レンズからカメラ本体1へのデータ送信用接点L4、前記モータ用電源に対するモータ用グランド接点であるL5、前記レンズマイコン112用電源に対するグランド接点であるL6で構成されている。
【0046】
レンズマイコン112は、これらのレンズマウント接点10を介してカメラマイコン100と接続され、1群レンズ駆動モータ16及びレンズ絞り駆動モータ17を動作させ、レンズの焦点調節と絞りを制御している。35、36は光検出器とパルス板であり、レンズマイコン112がパルス数をカウントすることにより1群レンズの位置情報を得ることが出来、レンズの焦点調節を行ったり、被写体の絶対距離情報をカメラマイコン100に伝達することが出来る。
【0047】
次に図3により、ストロボの構成に関して説明をおこなう。
【0048】
ストロボマイコン200はカメラマイコン100からの信号に従って、ストロボ18の制御を行う回路で、発光量の制御、フラット発光の発光強度及び発光時間の制御や、発光照射角の制御等を行う。
【0049】
201はDC/DCコンバータで、ストロボ制御回路200の指示により電池電圧を数百Vに昇圧し、メインコンデンサC1に充電する。
【0050】
R1とR2はメインコンデンサC1の電圧をストロボマイコン200がモニターするために設けられた分圧抵抗である。ストロボマイコン200は、分圧された電圧をストロボマイコン内蔵A/D変換器によりA/D変換することにより、C1の電圧を間接的にモニタし、DC/DCコンバータ201の動作を制御する事により、メインコンデンサC1の電圧を所定の電圧に制御する。
【0051】
202はトリガ回路で、ストロボ発光時にカメラマイコン100の指示やスイッチSWX信号によりストロボマイコン200を介してトリガ信号を出力し、キセノン管19のトリガ電極に数千Vの高電圧を印加する事によりキセノン管19の放電を誘発し、メインコンデンサC1に蓄えられた電荷エネルギーをキセノン管19を介して光エネルギーとして放出する。
【0052】
203はIGBT等のスイッチング素子を用いた発光制御回路であり、前記発光時のトリガー電圧印加時には導通状態とし、キセノン管19の電流を流し、発光停止時には遮断状態する事により、キセノン管19の電流を遮断し発光を停止する。
【0053】
204、205はコンパレータで、コンパレータ204は後述の閃光発光時の発光停止に用いられ、コンパレータ205は後述のフラット発光時の発光強度制御に用いられる。206はデータセレクタで、ストロボマイコン200からの選択信号SEL0、SEL1に従い、D0からD2の入力を選択し、Yに出力する
【0054】
207は閃光発光制御用モニタ回路であり、受光素子31の出力を対数圧縮し、増幅する。208は閃光発光制御用モニタ回路207の出力を積分する積分回路である。209はフラット発光制御用モニタ回路であり、受光素子32の出力を増幅する。210は前記フラット発光時間等を記憶する記憶手段であるEEPROMである。
【0055】
照射角(ストロボズーム)調節機構34は、公知のモータ駆動回路211、ズーム駆動モータ212、ピニオンギア213、ラックギア214、反射傘20の位置を検出するズーム位置検出エンコーダ215等で構成される。216は発光可能を示すLEDである。
【0056】
スイッチSWBはストロボがバウンス状態であるがどうかを判別するスイッチである。スイッチSWTは不図示の多灯設定釦に連動するスイッチであり、撮影者が複数のストロボを使用して撮影を行ういわゆる多灯ストロボ撮影のときに多灯設定釦を操作することによって、ストロボマイコン200が多灯ストロボの設定を行う。スイッチSWMZは不図示のマニュアルズーム設定釦に連動するスイッチであり、自動で焦点距離情報を検知できないレンズを使用しているときや、撮影者が意図的に撮影画角と異なるストロボ照射角でストロボを照射し、被写体にスポット的にストロボを照射するなどの特殊効果を狙った撮影を行うとき、マニュアルズーム設定釦を操作することによって、ストロボマイコン200が照射角調節機構34を動作させ、撮影者の設定したい照射角の設定を行う。
【0057】
次にストロボマイコン200の各端子の説明を行う。
【0058】
CKはカメラとのシリアル通信を行う為の同期クロックの入力端子、DIはシリアル通信データの入力端子、DOはシリアル通信のデータ出力端子、CHGはストロボの発光可能状態を電流としてカメラに伝える出力端子、Xはカメラからの発光タイミング信号の入力端子、ECKはストロボマイコン200の外部に接続された記憶手段であるEEPROMもしくはフラッシュROM等の書込可能な記憶手段とシリアル通信を行う為の通信クロックを出力する為の出力端子、EDIは前記記憶手段からのシリアルデータ入力端子、EDOは前記記憶手段へのシリアルデータ出力端子、SELEは記憶手段との通信を許可するイネーブル端子であり説明上Loでイネーブル、Hiでディスエーブルとする。なお、本実施の形態ではストロボマイコンの外部に記憶手段を設定したが、ストロボマイコンに内蔵されていても同じであるのは言うまでもない。
【0059】
POWはパワースイッチ215の状態を入力する入力端子、OFFはパワースイッチ215と接続された時にストロボ18をオフ状態にする為の出力端子、ONはパワースイッチ215と接続された時のストロボ18をオン状態にする為の出力端子であり、パワーON状態ではPOW端子はON端子と接続され、その際ON端子はハイインピーダンス状態、OFF端子はLo状態であり、パワーOFF状態ではその逆である。LEDは発光可能を表示する表示出力端子である。
【0060】
STOPは発光停止信号の入力端子であり、説明上Loで発光停止状態とする。SEL0、SEL1は前記データセレクタ206の入力選択を指示する為の出力端子であり、SEL0、SEL1の組み合わせが(SEL1、SEL0)=(0、0)の時はD0端子がY端子に接続され、同様に(0、1)の時はD1端子、(1、0)の時はD2端子が選択される。
【0061】
DA0はストロボマイコン200に内蔵されたD/A出力端子であり、コンパレータ204、205のコンパレートレベルをアナログ電圧で出力する。TRIGはトリガ回路202に発光を指示するトリガ信号出力端子。CNTはDC/DCコンバータ201の発振開始停止を制御する出力端子で、説明上Hiで充電開始、Loで充電停止とする。INTは積分回路208の積分の開始/リセットを制御する端子で、Hiで積分リセット、Loで積分許可とする。
【0062】
AD0、AD1はA/D入力端子であり、入力される電圧をストロボマイコン200内部で処理できるようにディジタルデータに変換するものであり、AD0はメインコンデンサC1の電圧をモニタするものであり、AD1は積分回路208の積分出力電圧をモニタするものである。
【0063】
Z0、Z1はズーム駆動モータ212を駆動するモータ制御回路211を制御する制御出力端子であり、ZM0、ZM1、ZM2はズーム位置検出エンコーダ215を入力する入力端子、COM0はズーム位置検出エンコーダ215のグランドレベルに相当する電流引き込みを行う共通端子である。
【0064】
BOUNCEは、ストロボ18がバウンス状態であるかどうかを入力するポートである。TATOUは、多灯ストロボの設定のスイッチの入力ポート、M_Zoomは、マニュアルズームの設定スイッチの入力ポートである。
【0065】
次に、このストロボ18のそれぞれの動作を説明しながら回路を説明する。
【0066】
<発光可能状態検知>
ストロボマイコン200は、AD0ポートに入力されたメインコンデンサC1の分圧された電圧をAD変換することによって、メインコンデンサC1の電圧が発光可能な所定電圧以上であると判別されると、CHG端子より所定電流を吸い込み、カメラに発光可能を伝える。また、LED端子をHiに設定し、LED216を発光させて、発光可能を表示する。
【0067】
メインコンデンサC1の電圧が所定電圧以下であると判別されたときは、CHG端子はノンアクティブに設定し電流は遮断され、カメラには発光不能が伝わる。また、LED端子をLoに設定し、LED216を消灯させて、発光不能を表示する。
【0068】
<ストロボ照射角設定>
ZM0〜ZM2端子から現在のズーム位置を読み込み、シリアル通信によってカメラから指示されたズーム位置になるように、Z0、Z1端子を介して所定の信号を出力を出力することによりモータ駆動回路211を駆動する。
【0069】
また、不図示のマニュアルズーム設定釦によって撮影者がマニュアルでストロボ照射角を設定するときには、M_Zoom端子の信号に従って所定のズーム位置になるようにモータ駆動回路211を駆動する。
【0070】
<予備フラット発光>
ストロボ18が発光可能状態のとき、カメラ本体1は、プリ発光の発光強度と発光時間を通信すると共に、プリ発光を指示することができる。
【0071】
ストロボマイコン200は、カメラ本体1より指示された所定発光強度信号に応じて、DA0に所定の電圧を設定する。次にSEL1、SEL0にLo、Hiを出力し、入力D1を選択する。このときキセノン管19はまだ発光していないので、受光素子32の光電流はほとんど流れず、コンパレータ205の反転入力端子に入力されるフラット発光制御用モニタ回路209の出力は発生せず、コンパレータ205の出力はHiであるので、発光制御回路203は導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生しキセノン管19を励起し発光が開始される。
【0072】
一方、ストロボマイコン200は、トリガ発生より所定時間後、積分回路208に積分開始を指示し、積分回路208は閃光発光制御用モニタ回路207の出力、すなわち、光量積分用の受光素子31の対数圧縮された光電出力を積分開始すると同時に、所定時間をカウントするタイマーを起動させる。
【0073】
プリ発光が開始されると、フラット発光の発光強度制御用受光素子32の光電流が多くなり、フラット発光制御用モニタ回路209の出力が上昇し、コンパレータ206の非反転入力に設定されている所定のコンパレート電圧より高くなると、コンパレータ205の出力はLoに反転し、発光制御回路203はキセノン管19の発光電流を遮断し、放電ループがたたれるが、ダイオードD1、コイルL1により環流ループを形成し、発光電流は回路の遅れによるオーバーシュートが収まった後は、徐々に減少する。発光電流の減少に伴い、発光強度が低下するので、受光素子32の高電流は減少し、フラット発光制御用モニタ回路209の出力は低下し、所定のコンパレートレベル以下に低下すると、再びコンパレータ205の出力はHiに反転し、発光制御回路203が再度導通しキセノン管19の放電ループが形成され、発光電流が増加し発光強度も増加する。このように、DA0に設定された所定のコンパレート電圧を中心に、コンパレータ205は短い周期で発光強度の増加減少を繰り返し結果的には、所望するほぼ一定の発光強度で発光を継続させるフラット発光の制御が出来る。
【0074】
前述の発光時間タイマをカウントし、所定のプリ発光時間が経過すると、ストロボマイコン200はSEL1、SEL0端子をLo、Loに設定しデータセレクタ206の入力はD0すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御回路203はキセノン管19の放電ループを遮断し、発光終了する。
【0075】
発光終了時に、ストロボマイコン200は、プリ発光を積分した積分回路208の出力をA/D入力端子AD1から読み込み、A/D変換し、積分値、すなわちプリ発光時の発光量をディジタル値(INTp)として読みとる事ができる。<本発光制御>
カメラマイコン100は、プリ発光時の多分割測光センサ7からの被写体反射光輝度値等から、本発光量のプリ発光に対する適正相対値(γ)を求め、ストロボマイコン200に送る。
【0076】
ストロボマイコン200は、プリ発光時の測光積分値(INTp)にカメラ本体1からの適正相対値(γ)の値を掛け合わせ適正積分値(INTm)を求め、DA0出力に適正積分値(INTm)を設定する。
【0077】
次にSEL1、SEL0にHi、Loを出力し、入力D2を選択する。このとき積分回路208は動作禁止状態なので、コンパレータ204の反転入力端子に入力される積分回路208の出力は発生せず、コンパレータ204の出力はHiであるので、発光制御回路203は導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生しキセノン管19を励起し発光が開始される。またストロボマイコン200は、トリガ印加によるトリガノイズが収まるとともに実際の発光が開始される10数μsec後に積分開始端子INTをLoレベルに設定し、積分回路208はセンサ31からの出力を閃光発光制御用モニタ回路207を介して積分する。積分出力がDA0で設定された所定電圧に到達すると、コンパレータ204は反転し、データセレクタ206を介して発光制御回路203は導通を遮断され、発光は停止する。一方ストロボマイコン200はSTOP端子をモニタし、STOP端子が反転し発光が停止すると、SEL1、SEL0端子をLo、Loに設定し強制発光禁止状態に設定するとともに、積分開始端子を反転し、積分を終了し、発光処理を終了する。
【0078】
このようにして、本発光を適正な発光量に制御することが出来る。
【0079】
次に、図6〜図7を用いて本発明を実施したストロボカメラシステムの動作フローをカメラマイコン100の動作を中心に説明する。
【0080】
[#101]図6においてカメラの動作が開始すると、カメラマイコン100はまずレリーズ釦の第1ストロークでONするスイッチSW1を検出する。スイッチSW1を検出するまではこの動作を繰り返し、スイッチSW1を検出すると次のステップに移行する。
【0081】
[#102]カメラマイコン100は、前述の測光回路106より画面内の複数のエリアの
被写体輝度情報をA/D変換により得る。この輝度情報により、後述での露光動作に用いるシャッタースピード、絞り値を演算により求める。
【0082】
[#103]カメラマイコン100は焦点検出回路105を駆動することにより周知の位相差検出法による焦点検出動作を行う。
【0083】
焦点検出するポイント(測距ポイント)は前述したように複数あるため、撮影者が任意に測距ポイントを設定できる方式の場合と、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズム方式の場合等がある。
【0084】
[#104]選択された測距ポイントが合焦となるように、カメラマイコン100はレンズ側と通信を行うことによってレンズの焦点調節を行う。
【0085】
また、レンズ合焦位置の絶対距離情報を通信によってカメラマイコン100は得ることが出来る。
【0086】
[#105]カメラマイコン100は、レリーズ釦の第2ストロークでONするスイッチSW2がONであるかどうかを判別する。OFFであれば、ステップ101〜104までの動作を繰り返し、スイッチSW2がONであれば、ステップ106以下のレリーズ動作に進む。
【0087】
[#106]レリーズ動作にはいるとまず、ストロボの発光量演算サブルーチンをコールする。
【0088】
ここで図7を用い、ストロボ発光量演算サブルーチンを説明する。
【0089】
[#201]カメラマイコン100は、プリ発光の直前に被写体輝度を測光回路106により得る。その輝度値はそれぞれのエリア毎に、
EVa(i) i=0〜18
として、RAMに記憶させる。
【0090】
[#202]カメラマイコン100は、ストロボ18側に対してプリ発光の命令を行う。ストロボマイコン200はこの命令に従って、前述したようにプリ発光動作を行う。
【0091】
カメラマイコン100は、プリ発光のフラット発光が持続している間に被写体輝度を測光回路106により得る。その輝度値はそれぞれのエリア毎に、
EVf(i) i=0〜18
として、RAMに記憶させる。
【0092】
[#203]カメラマイコン100は、EVaとEVfからプリ発光反射光分のみの輝度値を抽出する。
【0093】
EVdf( i) ← EVf( i) − EVa( i) i=0〜18
として、RAMに記憶させる。
【0094】
[#204]カメラマイコン100は、ストロボ光量を適正に制御するために演算を行う中心のエリアを選出する。
【0095】
このエリアの選出には、前述の測距ポイントをそのまま採用する方法もあるし、カメラに最至近の被写体のエリアを示すEVdfの値が最大となるエリアを選出する方法等がある。エリアを選出すると後述の重み付け演算をするのに用いる他のエリアを図11のように選出する。他のエリアは、演算を行う中心のエリアに隣り合うエリアとしているが、当然これに限るものでなく、残りの全てのエリアとしてもよい。また、演算を行う中心のエリアも2つ以上のエリアを選出することもあり得る。
【0096】
[#205]カメラマイコン100は、被写体の倍率情報(例えば距離に関する情報)から重み付け係数a,bを演算し決定する。
【0097】
該被写体の倍率情報は、#204で選出されたエリアのEVdfの値を用いる。EVdfは、プリ発光反射光分のみの輝度値であるので当然ながら被写体倍率が1/2になると、反射光が少なくなり、EVdfの値が1/4になる。
【0098】
図10に重み付け係数a,bの決定方法をグラフで示してある。係数aは演算を行う中心のエリアの重み付け係数であり、係数bは、その他のエリアの重み付け係数である。
【0099】
被写体倍率が大きくなってEVdfの値が大きくなるほど、係数aを小さく係数bが大きくしており、逆に被写体倍率が小さくなってEVdrの値が小さくなると係数aを大きく係数bを小さくしている。但しこの係数a、bの決定は標準的な撮影動作に基づいているため、例えばバウンスストロボの撮影や多灯ストロボ、ワイヤレスストロボやマクロ撮影等特殊な撮影の時はa,bの値が変わることは充分考えられる。
【0100】
また、この距離に関するデータは、単純にカメラマイコン100が#104でレンズと通信することによって得た絶対距離情報を用いることでもよい。
【0101】
[#206]カメラマイコン100は、重み付け平均を行う選択されたエリアに対して、それぞれ適正となるストロボ光量の演算を行う。
【0102】
P={TGT−EVa(i) }/EVdf(i)
ここで、TGT:適正露光量、EVa:外光による被写体の輝度、EVdf:プリ発光反射光分のみの輝度、P:それぞれのエリアの適正となるストロボ光量であり、そしてそれぞれのエリアのPの値より、選択された中心のエリアのP(P1)と、その他のエリアのP(P2)を単純な平均で求める。(選択された中心のエリアが1つであれば平均といってもそのもの値である。)
【0103】
さらに次の式に従って重み付け平均を行う。
【0104】
Wave=a×P1+b×P2 (a、bとも≦1)
[#207]カメラマイコン100は、Waveの値を適正相対値(γ)に変換する演算を行い、ストロボ18側に通信によりγの値を送る。
【0105】
ここでストロボ発光量演算サブルーチンを終え、図6に戻る。
【0106】
[#107]カメラマイコン100は、露光動作を行う。
【0107】
すなわち、主ミラー2をアップさせサブミラー25ともども撮影光路より退避させ、レンズを制御して絞りを制御し、決められたシャッタースピード値(TV)になるようにシャッター制御回路107を制御する。このときシャッター8の全開に同期してスイッチSWXがONし、ストロボ18側に伝わり、これが本発光の命令となる。ストロボマイコン200は、カメラ本体1から送られてきたγに基づいて適正な量に前述のような本発光制御行う。
【0108】
最後は、撮影光路より退避していた主ミラー2等をダウンし再び撮影光路へ斜設させ、モータ制御回路108とフイルム走行検知回路109により、フィルムを1駒巻上げる。
【0109】
本実施の形態の効果を撮影シーンの例で図5を用いて説明する。
【0110】
図5の(a)のシーンは被写体がやや遠く、被写体倍率が小さいため、演算中心エリアA4と他の周辺のエリアA0,A3,A5,A12,A13,A14のプリ発光被写体反射光量(EVdf)より、なるべく中心エリアA4の重み付け係数aを多くしている。そうすることによって被写体から抜けているためプリ発光の反射光量が戻ってこないエリアの影響を少なくして、露出がストロボ光でオーバーにならないように制御している。
【0111】
図5の(b)のシーンは被写体が近く、被写体倍率が大きくなっているため、演算中心エリアA4と他の周辺のエリアA0,A3,A5,A12,A13,A14のプリ発光被写体反射光量(EVdf)より、なるべく中心エリアA4の重み付け係数aを小さくしている。演算するエリアを平均的に評価してストロボ光量を決定することになるので、服の色が白や黒とかで反射率が違うような難しいシーンでも適正なストロボ露出制御が可能である。
【0112】
また、ガラスの正反射等が画面内に入り、EVdfの値から間違って被写体が近いと判断されるようなときでも、より複数のエリアの平均を取るので大きくアンダー露出となることもない。つまりどんなシーンにも適応し、常に安定したストロボ露出レベルが得られる。
【0113】
(第2の実施の形態)
図8およびお図9波第2の実施の形態を示す。図8および図9はストロボ18の光量制御として最終的にフィルム面反射光を測光して行うカメラのフローを示す。但し、前述の図6〜図7と共通している部分の説明は省略する。
【0114】
[#301〜305]図6の#101〜105とほとんど同じであり説明は省略する。
【0115】
[#306]レリーズ動作にはいるとまず、重み付け係数決定サブルーチンをコールする。
【0116】
図9で重み付け係数決定サブルーチンを説明する。
【0117】
[#401〜405]図7の#201〜205とほとんど同じであり説明は省略する。
【0118】
ここで重み付け係数決定サブルーチンを終え、図8に戻る。
【0119】
[#307]カメラマイコン100は、露光動作を行う。ここも#107とほぼ同じであるが、ストロボ18の発光量の制御の仕方が異なる。
【0120】
シャッター8の全開に同期してスイッチSWXがONし、これがストロボ18側に伝わり本発光が開始すると同時に、このフィルム面測光センサ24は測光積分を開始する。
【0121】
カメラマイコン100は、#404で選択された演算を行う中心のエリアと他のエリアの測光センサ24の測光積分値(P1、P2)を#405で決定された重み付け係数a,bを用い下記の式で加算する。
【0122】
Wsum =a×P1+b×P2 (a、bとも≦1)
そして、Wsum が所定の値に到達したところで、ストロボ18の発光を停止する。
【0123】
本実施の形態の効果は第1の実施の形態と同様、どんなシーンにも適応し常に安定したストロボ露出レベルが得られることにある。さらに本実施の形態では、ストロボ18側の閃光発光制御用モニタ回路207等が必要ないため回路が簡略になるという利点もある。
【0124】
これら第1、第2の実施の形態は本発光が閃光発光で説明しているが、一様な波高値が続くフラット発光でも適用できる。またストロボ18が着脱式でなくカメラ本体1に内蔵できるタイプでも適用できることも言うまでもない。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1〜9に係る本発明のカメラシステムによれば、被写体の倍率に応じてストロボ光量を決定する重み付け平均演算の係数を異ならしめることで、どんなシーンにも適応し、常に安定したストロボ露出レベルが得られ性能の非常に高いカメラシステムを実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すストロボカメラシステムの横断面図
【図2】図1のカメラシステムの電気回路ブロック図
【図3】図1のカメラシステムのストロボの電気回路ブロック図
【図4】図1の測光回路の画面分割図
【図5】(a)、(b)は第1の実施の形態の分割測光領域と被写体の遠近の関係を示す図
【図6】第1の実施の形態のストロボカメラシステムの動作を示すフローチャート
【図7】第1の実施の形態のストロボカメラシステムの動作を示すフローチャート
【図8】第2の実施の形態のストロボカメラシステムの動作を示すフローチャート
【図9】第2の実施の形態のストロボカメラシステムの動作を示すフローチャート
【図10】第1の実施の形態の重み付け係数の決定グラフ
【図11】第1の実施の形態のストロボカメラシステムの重み付け平均を行うエリア選出図表
【符号の説明】
200…ストロボマイコン
C1…メインコンデンサ
19…キセノン管
203…発光制御回路
205…コンパレータ
206…データセレクタ
7…多分割測光センサー
106…測光回路100…カメラマイコン
26…焦点検出ユニット
31…センサ(PD1)
207…閃光発光制御用モニタ回路
24…フィルム面測光センサ
114…フィルム面反射測光回路
Claims (7)
- 画面内を複数の領域に分割して被写体反射光を測光する分割測光手段と、露光動作に先立って被写体に向けてプリ発光を行わせるプリ発光制御手段と、前記プリ発光時における前記分割測光手段で測光した測光情報に基づいて本発光を行わせる本発光制御手段とを備え、
前記本発光制御手段は、前記複数の領域から第1の領域および第1の領域の周辺に位置する第2の領域を選択し、被写体倍率が大きくなるほど、プリ発光に伴う第1の領域での測光情報に対する重み付係数を小さくするとともに、プリ発光に伴う第2の領域での測光情報に対する重み付係数を大きくして、本発光の発光量を演算することを特徴とするカメラシステム。 - プリ発光時における発光部の発光量を測光するプリ発光発光部測光手段を備え、
前記本発光制御手段は、前記被写体倍率に応じて変更され、第1及び第2の領域に対応した重み付係数を用いて、プリ発光時における測光情報の重み付け平均値を演算し、この重み付け平均値に基づいてプリ発光量に対する本発光量の相対値を演算し、前記相対値と前記プリ発光発光部測光手段による測光結果に基づいて本発光量を演算することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。 - 画面内を複数の領域に分割して被写体反射光を測光する測光手段と、露光動作に先立って被写体に向けてプリ発光を行わせるプリ発光制御手段と、前記プリ発光時における前記測光手段で測光した測光情報に基づいて本発光を行わせる本発光制御手段とを備え、
前記本発光制御手段は、前記複数の領域から、第1の領域および第1の領域の周辺に位置する第2の領域を選択し、被写体倍率が大きくなるほど、第1の領域の測光情報に対する重み付係数を小さくするとともに、第2の領域の測光情報に対する重み付係数を大きくし、この重み付係数を用いて本発光時における前記第1および第2の領域での測光情報の重み付加算を行い、この加算値が所定値に達したときに、本発光を停止させることを特徴とするカメラシステム。 - 前記被写体倍率は、主被写体の距離情報であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のカメラシステム。
- 前記第1の領域は、焦点状態を検出し焦点情報を出力する焦点検出手段の焦点検出点と一致することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のカメラシステム。
- 前記本発光制御手段は、プリ発光に伴う各領域の測光情報に基づいて、前記第1の領域を選択することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のカメラシステム。
- 前記本発光制御手段は、第2の領域として、前記第1の領域に対して隣接する領域または近い領域を選択することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のカメラシステム。
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