JPH0954352A - ストロボ制御システム - Google Patents

ストロボ制御システム

Info

Publication number
JPH0954352A
JPH0954352A JP20883595A JP20883595A JPH0954352A JP H0954352 A JPH0954352 A JP H0954352A JP 20883595 A JP20883595 A JP 20883595A JP 20883595 A JP20883595 A JP 20883595A JP H0954352 A JPH0954352 A JP H0954352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
emission
photometric
strobe
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20883595A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyuki Tokunaga
辰幸 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP20883595A priority Critical patent/JPH0954352A/ja
Priority to US08/685,411 priority patent/US6067422A/en
Priority to DE69636299T priority patent/DE69636299T2/de
Priority to EP96112170A priority patent/EP0756195B1/en
Publication of JPH0954352A publication Critical patent/JPH0954352A/ja
Priority to US09/525,841 priority patent/US6363221B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影者の意図に合ったストロボの撮影を可能
とするストロボ制御システムを提供する。 【解決手段】 撮影時におけるメイン発光前にプリ発光
を行うストロボ制御システムにおいて、プリ発光による
被写体からの反射光を測光する測光手段と、該第1の測
光手段にて検知された測光値に応じた第1の測光データ
によりメイン発光の光量補正値を演算する演算手段と、
メイン発光の光量を該演算手段の結果に応じて所定の量
に制御する光量制御手段と、操作手段による操作に応じ
て該演算手段の結果を異ならしめる補正値変更手段とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体に向け発光
を行い自動的に適正露光を得るように発光量の調節を行
い露光動作を行うストロボ制御システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体に向け発光を行い自動
的に適正露光を得るように発光量の調節を行い露光動作
を行うストロボ制御カメラシステムは種種提案されてお
り、例えばTTL調光のように露光時にフィルム面に到
達する光のフィルム面反射光を測光することにより適正
発光量を得るものや、被写体に向けプリ発光を行いスト
ロボ光の被写体反射光を測光してメイン発光はそのプリ
発光の相対光量で制御して適正発光量を得るもの等が精
度が良く一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の適正発光量を得るやり方は、一般的に被写体の反射率
がグレーの18% 反射板であると仮定して制御しているた
め、真っ白いものも真っ黒いものもすべてグレーになる
ように制御されてしまう。さらにガラスなどの正反射物
が画面上に存在するとストロボの被写体反射光は極端に
大きくなり、適正露光量に対して大きくアンダーなスト
ロボ光量に制御されてしまうという欠点があった。
【0004】特開平4 −331935号公報では、ストロボを
露光前にプリ発光させ、そのときの被写体反射光を多分
割の測光センサで測光し、プリ発光の光量と被写体距離
情報より、多分割のカット領域を決定し、メイン発光の
発光量補正値を決定し制御するという方式が提案されて
いる。
【0005】しかしこの方式では、撮影者がわざとピン
トの合ったものよりも近くの被写体にストロボ光量を適
正に制御しようとしたり、わざとガラス等の正反射物や
その他の高反射物を画面内にとりいれて、アンダーな写
真を狙ったりしても、一律な補正やメイン発光制御のエ
リアの変更を行ったりして、却って撮影者の意志が反映
されないストロボ撮影になってしまうという欠点があっ
た。
【0006】本出願に係る発明の目的は、撮影者の意図
に合ったストロボの撮影を可能とするストロボ制御シス
テムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する構成は、撮影時におけるメイン発光前にプリ
発光を行うストロボ制御システムにおいて、プリ発光に
よる被写体からの反射光を測光する測光手段と、該測光
手段にて検知された測光値に応じた第1の測光データに
よりメイン発光の光量補正値を演算する演算手段と、メ
イン発光の光量を該演算手段の結果に応じて所定の量に
制御する光量制御手段と、操作手段による操作結果に応
じて該補正値演算手段の結果を異ならしめることで、該
操作手段による操作により自動的な補正を禁止し、撮影
者の意志に忠実なストロボ制御システムを提供する。
【0008】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、撮影時におけるメイン発光前にプリ発光を行うス
トロボ制御システムにおいて、プリ発光による被写体か
らの反射光を画面内を複数に分割して測光する多分割測
光手段と、分割されたエリアから少なくとも1つのエリ
アを選出する選出手段と該多分割測光手段にて検知され
た測光値に応じた第一の測光データにより前記選出され
たエリアを変更する変更手段と該選出手段と該変更手段
により決定されたエリアに関してメイン発光の光量を所
定の量に制御する光量制御手段と、操作手段による操作
結果に応じて該変更手段の結果を異ならしめることで、
該操作手段による操作により自動的なエリアの変更を禁
止し撮影者の意志に忠実なストロボ制御システムを提供
する。
【0009】そして、上記光量制御手段として、閃光管
からの発光をモニタすること又は被写体からの反射光を
測光する第2の測光手段による第2の測光データに応じ
ることで、適正なメイン発光量の制御を行わせる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明のストロボ制御シス
テムを1眼レフレックスカメラに適用して実施した主に
光学的な構成を説明した横断面図である。
【0011】1はカメラ本体であり、この中に光学部
品、メカ部品、電気回路、フィルムなどを収納し、写真
撮影が行えるようになっている。2は主ミラーで、観察
状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退
去される。また主ミラー2はハーフミラーとなっており
斜設されているときも、後述する焦点検出光学系に被写
体からの光線の約半分を透過させている。3は撮影レン
ズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板、4は
ファインダー光路変更用のペンタプリズム、5はファイ
ンダーで撮影者はこの窓よりピント板3を観察すること
で、撮影画面を観察することが出来る。6、7は観察画
面内の被写体輝度を測定する為の結像レンズと多分割測
光センサー(測光手段)で、結像レンズ6はペンタダハ
プリズム4内の反射光路を介してピント板3と多分割測
光センサー7を共役に関係付けている。
【0012】ここで、多分割測光センサ7の機能を詳細
に説明する。図2に撮影画面上の測光エリア分割図を示
す。40は撮影画面全体を表している。41は多分割測
光センサ7の撮影画面上の測光するエリア分割を表して
いて、E0,E1,E2,E3,E4,E5のように撮
影画面を6個のエリアに分割している。このように撮影
画面と共役に関係付けられた多分割測光センサ7は、撮
影画面を分割してそれぞれの輝度値を測光し出力するこ
とが出来る。
【0013】図1に戻って、8はシャッター、9は感光
部材で、銀塩フィルム等より成っている。
【0014】また、主ミラー2は斜設されているとき
も、被写体からの光線の約半分を透過させている。25
はサブミラーであり、被写体からの光線を下方に折り曲
げて、焦点検出ユニット26の方に導いている。焦点検
出ユニット26内には、2次結像ミラー27、2次結像
レンズ28、焦点検出ラインセンサ29等からなってい
る。2次結像ミラー27、2次結像レンズ28により焦
点検出光学系を成しており、撮影光学系の2次結像面を
焦点検出ラインセンサ29上に結んでいる。焦点検出ユ
ニット26は後述の電気回路の処理により、既知の位相
差検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出
し、撮影レンズの焦点調節機構を制御することにより自
動焦点検出装置を実現している。
【0015】この自動焦点検出装置は、画面内の所定の
3点の焦点状態を検出するものである。図2はその3点
の位置を示している。測距点のP0,P1,P2がその
位置である。
【0016】10は公知のカメラとレンズとのインター
フェイスとなるマウント接点であり、11はカメラ本体
に据え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影
レンズであり、12は1群レンズで、光軸上を左右に可
動することで、撮影画面のピント位置を調整することが
出来る。13は2群レンズで光軸上を左右に可動するこ
とで、撮影画面の変倍となり撮影レンズの焦点距離が変
更される。14は3群固定レンズである。15は撮影レ
ンズ絞りである。
【0017】16はその1群レンズ駆動モータであり、
自動焦点調節動作に従って1群レンズを左又は右に移動
させることにより自動的にピント位置を調整することが
出来る。17はレンズ絞り駆動モータであり、これによ
り撮影レンズ絞りを開放にしたり、絞ったりする事が出
来る。
【0018】18は外付けストロボで、カメラ本体1に
取り付けられ、カメラからの信号に従って発光制御を行
うものである。19は閃光管としてのキセノン管で電流
エネルギーを発光エネルギーに変換する。20、21は
反射板とフレネルレンズであり、それぞれ発光エネルギ
ーを効率良く被写体に向けて集光する役目である。22
はカメラ本体1と外付けストロボ18とのインターフェ
ースとなる公知のストロボ接点である。
【0019】30は光伝達手段としてのグラスファイバ
ーであり、キセノン管19の発光した光をモニタ用のセ
ンサ(PD1)31に導いている。センサ(PD1)3
1はストロボのプリ発光及びメイン発光の光量を直接測
光しているものであり、本発明のポイントとなる、メイ
ン発光量の制御のためのセンサである。32はやはりキ
セノン管19の発光した光をモニタするセンサ(PD
2)である。センサ(PD2)32の出力によりキセノ
ン管19の発光電流を制限してストロボがフラット発光
を行う事が出来る。33はストロボがバウンス撮影にな
っているかを検知するスイッチである。
【0020】なお、図1では本発明を実現するために必
要な部材の内、光学メカ部材のみ記しており、その他に
電気回路部材が必要となるが、ここでは省略してある。
【0021】図3、図4に第1の実施形態のストロボ制
御システムの電気回路ブロック図を示しており、図3は
カメラ本体側とレンズ側の回路ブロック図、図4はスト
ロボ側の回路ブロック図を示し、図1と対応する部材に
は同じ符号を付している。
【0022】先ず図3から説明する。
【0023】カメラマイコン100は、マイクロコンピ
ューター等の処理回路で発振器101で作られるクロッ
クをもとに内部の動作が行われる。EEPROM100
bは、フィルムカウンタその他の撮影情報を記憶可能で
ある。100cはA/D(アナログ・デジタル)変換器
で、焦点検出回路105、測光回路106からのアナロ
グ信号をA/D変換し、カメラマイコン100はそのA
/D値を信号処理することにより各種状態を設定する。
【0024】カメラマイコン100には、焦点検出回路
105、測光回路106、シャッター制御回路107、
モーター制御回路108、フィルム走行検知回路10
9、スイッチセンス回路110、LCD駆動回路111
が接続されている。また、撮影レンズ側とはマウント接
点群10を介して信号の伝達がなされる。
【0025】ストロボ側とは、ストロボが直接カメラ本
体に取り付けられた状態では、ストロボ接点群22を介
して信号の伝達がなされ、また空間的に離れた位置にス
トロボが備えられているときは、送受信回路113によ
って、カメラ本体はストロボと通信することが出来る。
【0026】113、50、51は空間を赤外光によっ
てストロボ側と信号を伝達する手段であり、113は送
受信回路、50は受信センサ、51は送信赤外LEDで
ある。
【0027】ラインセンサー29は、前述のようにファ
インダー上の3つの測距点に対応した3組のラインセン
サーLine−L、Line−C、Line−Rから構
成される公知のCCDラインセンサーである。焦点検出
回路105はカメラマイコン100の信号に従い、これ
らラインセンサー29の蓄積制御と読み出し制御を行っ
て、ぞれぞれの画素情報をカメラマイコン100に出力
する。カメラマイコン100はこの情報をA/D変換し
周知の位相差検出法による焦点検出を行う。カメラマイ
コン100は焦点検出情報により、レンズマイコン11
2と信号の授受を行うことによりレンズの焦点調節を行
う。
【0028】測光回路106は画面内の各エリアの輝度
信号として、前述したように画面内を6個のエリアに分
割した多分割測光センサ7からの出力をカメラマイコン
100に出力する。測光回路106は、被写体に向けて
ストロボ光をプリ発光していない定常状態と、プリ発光
しているプリ発光状態と双方の状態で輝度信号を出力
し、カメラマイコン100は輝度信号A/D変換し、撮
影の露出の調節のための絞り値の演算とシャッタースピ
ードの演算、及び露光時のストロボメイン発光量の演算
を行う。
【0029】シャッター制御回路107は、カメラマイ
コン100からの信号に従って、シャッター先幕用マグ
ネットMG−1、シャッター後幕用マグネットMG−2
を走行させ、露出動作を担っている。
【0030】モータ制御回路108は、カメラマイコン
100からの信号に従ってモータを制御することによ
り、主ミラー2のアップダウン、及びシャッターのチャ
ージ、そしてフィルムの給送を行っている。フィルム走
行検知回路109は、フィルム給送時にフィルムが1駒
分巻き上げられたかを検知し、カメラマイコン100に
信号を送る。
【0031】SW1は不図示のレリーズ釦の第1ストロ
ークでONし、測光、AFを開始するスイッチ。SW2
はレリーズ釦の第2ストロークでONし、露光動作を開
始するスイッチである。SWFELKは、不図示のプッ
シュスイッチに連動するスイッチであり、撮影者が露光
前にストロボ光量を適正に合わせたい被写体に向けて、
その被写体をファインダー上の所定の位置に捉えた状態
で押し込むと、本ストロボ制御システムはプリ発光を行
い、その被写体について適正なストロボ光量を記憶しメ
イン発光時にその光量で制御するようになる。
【0032】スイッチSW1,SW2、SWFELK及
びその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、スイ
ッチセンス回路110が検知し、カメラマイコン100
に送っている。SWXは、シャッターの全開にともなっ
てONするスイッチであり、ストロボ側に、露光時メイ
ン発光の発光タイミングを送っている。
【0033】液晶表示回路111はファインダー内LC
D41と不図示のモニター用LCD42の表示をカメラ
マイコン100からの信号に従って制御している。
【0034】次に、レンズの構成に関して説明を行う。
カメラ本体とレンズはレンズマウント接点10を介して
相互に電気的に接続される。このレンズマウント接点1
0はレンズ内のフォーカス駆動用モータ16および、絞
り駆動用モータ17の電源用接点であるL0、レンズマ
イコン112の電源用接点であるL1、公知のシリアル
データ通信を行う為のクロック用接点L2、カメラから
レンズへのデータ送信用接点L3、レンズからカメラへ
のデータ送信用接点L4、前記モータ用電源に対するモ
ータ用グランド接点であるL5、前記レンズマイコン1
12用電源に対するグランド接点であるL6で構成され
ている。
【0035】レンズマイコン112は、これらのレンズ
マウント接点10を介してカメラマイコン100と接続
され、1群レンズ駆動モータ16及びレンズ絞りモータ
17を動作させ、レンズの焦点調節と絞りを制御してい
る。35、36は光検出器とパルス板であり、レンズマ
イコン112がパルス数をカウントすることにより1群
レンズの位置情報を得ることが出来、レンズの焦点調節
を行ったり、被写体の絶対距離情報をカメラマイコン1
00に伝達することが出来る。
【0036】次に図4により、ストロボの構成に関して
説明をおこなう。
【0037】ストロボマイコン200は、カメラマイコ
ン100からの信号に従って、ストロボの制御を行う回
路で、発光量の制御、フラット発光の発光強度及び発光
時間の制御や、発光照射角の制御等を行う。
【0038】201は、昇圧回路としてのDC/DCコ
ンパータで、ストロボ制御回路200の指示により電池
電圧を数百Vに昇圧し、メインコンデンサC1に充電す
る。R1/R2は、メインコンデンサC1の電圧をスト
ロボマイコン200がモニターするために設けられた分
圧抵抗である。ストロボマイコン200は、分圧された
電圧をストロボマイコン内蔵A/D変換器によりA/D
変換することにより、コンデンサC1の電圧を間接的に
モニタし、DC/DCコンバータ201の動作を制御す
る事により、メインコンデンサC1の電圧を所定の電圧
に制御する。
【0039】202はトリガ回路で、ストロボ発光時に
カメラマイコン100の指示やSWX信号によりストロ
ボマイコン200を介してトリガ信号を出力し、キセノ
ン管19のトリガ電極に数千Vの高電圧を印加する事に
より、キセノン管19の放電を誘発し、メインコンデン
サC1に蓄えられた電荷エネルギーをキセノン管19を
介して光エネルギーとして放出する。
【0040】203はIGBT等のスイッチング素子を
用いた発光制御回路であり、前記発光時のトリガー電圧
印加時には導通状態とし、キセノン管19の電流を流
し、発光停止時には遮断状態する事により、キセノン管
19の電流を遮断し発光を停止する。
【0041】204、205はコンパレータで、204
は後述の閃光発光時の発光停止に用いられ、205は後
述のフラット発光時の発光強度制御に用いられる。20
6はデータセレクタで、ストロボマイコン200からの
選択信号SEL1、SEL2に従い、D0からD2の入
力を選択し、Yに出力する。
【0042】207は閃光発光制御用モニタ回路であ
り、受光素子31の出力を対数圧縮し、増幅する。
【0043】208は207の出力を積分する積分回路
である。209はフラット発光制御用モニタ回路であ
り、受光素子32の出力を増幅する。210は前記フラ
ット発光時間等を記憶する記憶手段であるEEPROM
である。211は公知のモータ駆動回路、212はズー
ム駆動モータ、213はピニオンギア、214はラック
ギア、215sは反射笠20の位置を検出するズーム位
置検出エンコーダ、216は発光可能を示すLEDであ
る。217〜219は空間を赤外光によって信号を伝達
する手段であり、217は送受信回路、218は受信セ
ンサ、219は送信赤外LEDである。SWBはストロ
ボがバウンス状態であるがどうかを判別するスイッチで
ある。
【0044】次にストロボマイコン200の各端子の説
明を行う。
【0045】CKはカメラとのシリアル通信を行う為の
同期クロックの入力端子、DIはシリアル通信データの
入力端子、DOはシリアル通信のデータ出力端子、CH
Gはストロボの発光可能状態を電流としてカメラに伝え
る出力端子、Xはカメラからの発光タイミング信号の入
力端子、ECKはストロボマイコン200の外部に接続
された記憶手段であるEEPROMもしくはフラッシュ
ROM等の書込可能な記憶手段とシリアル通信を行う為
の通信クロックを出力する為の出力端子、EDIは前記
記憶手段からのシリアルデータ入力端子、EDOは前記
記憶手段へのシリアルデータ出力端子、SELEは記憶
手段との通信を許可するイネーブル端子であり説明上L
oでイネーブル、Hiでディスエーブルとする。
【0046】なお、本実施例ではストロボマイコンの外
部に記憶手段を設定したが、ストロボマイコンに内蔵さ
れていても同じであるのは言うまでもない。
【0047】POWはパワースイッチ215pの状態を
入力する入力端子、OFFはパワースイッチ215pと
接続された時にストロボをオフ状態にする為の出力端
子、ONはパワースイッチ215pと接続された時のス
トロボをオン状態にする為の出力端子であり、パワーO
N状態ではPOW端子はON端子と接続され、その際O
N端子はハイインピーダンス状態、OFF端子はLo状
態であり、パワーOFF状態ではその逆である。LED
は発光可能を表示する表示出力端子である。
【0048】IDIは、赤外光でカメラと通信するとき
のデータの入力端子、IDOはシリデータ出力端子であ
る。
【0049】STOPは発光停止信号の入力端子であ
り、説明上Loで発光停止状態とする。SEL0、SE
L1は前記データセレクタ206の入力選択を指示する
為の出力端子であり、SEL0SEL1の組み合わせが
(SEL1、SEL0)=(0、0)の時はD0端子が
Y端子に接続され、同様に(0、1)の時はD1端子、
(1、0)の時はD2端子が選択される。
【0050】DA0はストロボマイコン200に内蔵さ
れたD/A(デジタル・アナログ)変換出力端子であ
り、コンパレータ204、205のコンパレートレベル
をアナログ電圧で出力する。TRIGはトリガ回路20
2に発光を指示するトリガ信号出力端子である。CNT
はDC/DCコンバータ201の発振開始停止を制御す
る出力端子で、説明上Hiで充電開始、Loで充電停止
とする。INTは積分回路208の積分の開始/リセッ
トを制御する端子で、Hiで積分リセット、Loで積分
許可とする。
【0051】AD0、AD1はA/D入力端子であり、
入力される電圧をマイコン200内部で処理できる用に
ディジタルデータに変換するものであり、AD0はメイ
ンコンデンサC1の電圧をモニタするものであり、AD
1は積分回路208の積分出力電圧をモニタするもので
ある。
【0052】Z0、Z1はズーム駆動モータ212を駆
動するモータ制御回路211を制御する制御出力端子で
あり、ZM0、ZM1、ZM2はズーム位置検出エンコ
ーダ215sを入力する入力端子、COM0はズーム位
置検出エンコーダ215sのグランドレベルに相当する
電流引き込みを行う共通端子である。BOUNCEは、
ストロボのバウンス状態であるかどうかをを入力するポ
ートである。
【0053】次に、このストロボのそれぞれの動作を説
明しながら回路を説明する。
【0054】<発光可能状態検知>ストロボマイコン2
00は、AD0ポートに入力されたメインコンデンサC
1の分圧された電圧をAD変換することによって、メイ
ンコンデンサC1の電圧が発光可能な所定電圧以上であ
ると判別されると、CHG端子より所定電流を吸い込
み、カメラに発光可能を伝える。また、LED端子をH
iに設定し、LED216を発光させて、発光可能を表
示する。
【0055】メインコンデンサC1の電圧が所定電圧以
下であると判別されたときは、CHG端子はノンアクテ
ィブに設定し電流は遮断され、カメラには発光不能が伝
わる。また、LED端子をLoに設定し、LED216
を消灯させて、発光不能を表示する。
【0056】<ストロボ照射角設定>ZM0〜ZM2端
子から現在のズーム位置を読み込み、シリアル通信によ
ってカメラから指示されたズーム位置になるように、Z
0、Z1端子を介して所定の信号を出力を出力すること
によりモータ駆動回路211を駆動する。
【0057】<プリフラット発光>ストロボが発光可能
状態のとき、カメラ本体は、プリ発光の発光強度と発光
時間を通信すると共に、プリ発光を指示することができ
る。
【0058】ストロボマイコン200は、カメラ本体よ
り指示された所定発光強度信号に応じて、DA0に所定
の電圧を設定する。次にSEL1端子、SEL0端子に
Lo、Hiを出力し、入力D1を選択する。このときキ
セノン管19はまだ発光していないので、受光素子32
の光電流はほとんど流れず、コンパレータ205反転入
力端子に入力されるモニタ回路209の出力は発生せ
ず、コンパレータ205の出力はHiであるので、発光
制御回路203は導通状態となる。次にTRIG端子よ
りトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を
発生しキセノン管19を励起し発光が開始される。
【0059】一方、ストロボマイコン200は、トリガ
発生より所定時間後、積分回路208に積分開始を指示
し、積分回路208はモニタ回路207の出力、すなわ
ち、光量積分用の受光素子31の対数圧縮された光電出
力を積分開始すると同時に、所定時間をカウントするタ
イマーを起動させる。
【0060】プリ発光が開始されると、フラット発光の
発光強度制御用受光素子32の光電流が多くなり、モニ
タ回路209の出力が上昇し、コンパレータ206の非
反転入力に設定されている所定のコンパレート電圧より
高くなると、コンパレータ205の出力はLoに反転
し、発光制御回路203はキセノン管19の発光電流を
遮断し、放電ループがたたれるが、ダイオードD1、コ
イルL1により環流ループを形成し、発光電流は回路の
遅れによるオーバーシュートが収まった後は、徐々に減
少する。
【0061】発光電流の減少に伴い、発光強度が低下す
るので、受光素子32の高電流は減少し、モニタ回路2
09の出力は低下し、所定のコンパレートレベル以下に
低下すると、再びコンパレータ205の出力はHiに反
転し、発光制御回路203が再度導通しキセノン管19
の放電ループが形成され、発光電流が増加し発光強度も
増加する。
【0062】このように、DA0に設定された所定のコ
ンパレート電圧を中心に、コンパレータ205は短い周
期で発光強度の増加減少を繰り返し、結果的には所望す
る略一定の発光強度で発光を継続させるフラット発光の
制御が出来る。
【0063】フラット発光の波高値は、DA0を設定す
るデジタル値によって、コンパレータ206の非反転入
力端子に入力される電圧を異ならせしめることで、モニ
タセンサ32(PD2)の光電流の動作ポイントを変化
せしめ、所望の値に制御することが出来る。
【0064】前述の発光時間タイマをカウントし、所定
のプリ発光時間が経過すると、ストロボマイコン200
はSEL1、SEL0端子をLo、Loに設定しデータ
セレクタ206の入力はD0すなわちLoレベル入力が
選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御
回路203はキセノン管19の放電ループを遮断し、発
光終了する。
【0065】発光終了時に、ストロボマイコン200
は、プリ発光を積分した積分回路208の出力をA/D
入力端子AD1から読み込み、A/D変換し、積分値、
すなわちプリ発光時の発光量をディジタル値(INT
p)として読みとる事ができる。また、このプリ発光の
被写体に対するガイドナンバー(Qpre)は、メイン
コンデンサC1の充電電圧とストロボの照射角から表1
のように求められ、カメラ本体にそのデータをシリアル
通信で送ることが出来る。
【0066】
【表1】
【0067】またこのガイドナンバー(Qpre)のデ
ータは理論値であるため、モニタ回路207、積分回路
208によってプリ発光の積分値を実測した値で補正し
てももちろん良い。
【0068】<メイン発光制御>カメラマイコン100
は、プリ発光時の多分割測光センサ7からの被写体反射
光輝度値等から、メイン発光量のプリ発光に対する適正
相対値(γ)を求め、ストロボマイコン200に送る。
【0069】ストロボマイコン200は、プリ発光時の
測光積分値(INTp)にカメラ本体からの適正相対値
(γ)の値を掛け合わせ適正積分値(INTm)を求
め、DA0出力に適正積分値(INTm)を設定する。
【0070】次にSEL1、SEL0にHi、Loを出
力し、入力D2を選択する。このとき積分回路は動作禁
止状態なので、コンパレータ204反転入力端子に入力
される積分回路208の出力は発生せず、コンパレータ
204の出力はHiであるので、発光制御回路203は
導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出
力すると、トリガ回路202は高圧を発生しキセノン管
19を励起し発光が開始される。
【0071】またストロボマイコン200は、トリガ印
加によるトリガノイズが収まるとともに実際の発光が開
始される10数μsec後に積分開始端子INTをLo
レベルに設定し、積分回路208はセンサ31からの出
力をモニタ回路207を介して積分する。積分出力がD
A0で設定された所定電圧に到達すると、コンパレータ
204は反転し、データセレクタ206を介して発光制
御回路203は導通を遮断され、発光は停止する。
【0072】一方ストロボマイコン200はSTOP端
子をモニタし、STOP端子が反転し発光が停止する
と、SEL1、SEL0端子をLo、Loに設定し強制
発光禁止状態に設定するとともに、積分開始端子を反転
し、積分を終了し、発光処理を終了する。このようにし
て、メイン発光を適正な発光量に制御することが出来
る。
【0073】次に、図5〜図10を用いて本発明を実施
したストロボ制御システムの動作フローをカメラマイコ
ン100の動作を中心に説明する。
【0074】[ステップ100]図5においてカメラの
動作が開始すると、カメラマイコン100はまずF_F
ELKフラグを0にクリアする。
【0075】[ステップ101]そしてレリーズ釦の第
1ストロークでONするスイッチSW1を検出する。ス
イッチSW1を検出するまではこの動作を繰り返し、ス
イッチSW1を検出すると次のステップに移行する。
【0076】[ステップ102]カメラマイコン100
はスイッチセンス回路110より、不図示のカメラの各
操作スイッチを読み込み、シャッタースピードの決め方
や、絞りの決め方等様々な撮影モードの設定を行う。
【0077】[ステップ103]前述のスイッチ読込に
より設定されたカメラの撮影モードのうち、カメラが自
動焦点検出動作を行うモード(AF)であるか、そうで
ないモード(MF)であるかを判別し、AFであればス
テップ104、105を処理した後ステップ106へ進
む。MFであれば、すぐにステップ106へ進む。
【0078】[ステップ104]カメラマイコン100
は焦点検出回路105を駆動することにより周知の位相
差検出法による焦点検出動作を行う。さらにその結果の
焦点状態によりレンズ側と通信を行うことによってレン
ズの焦点調節を行う。
【0079】焦点検出するポイントは図2で説明したよ
うに画面上に3ポイントある。よってそのうちのどのポ
イントの被写体にピントを合わせるか(測距ポイント)
は、撮影者が任意に設定できる方式の場合と、近点優先
を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズム方式
の場合等、前述のスイッチ読込により設定されたカメラ
の撮影モードにより決められる。
【0080】[ステップ105]カメラマイコン100
は、ステップ104で決定された測距ポイントをFoc
us.Pとして、カメラマイコン100内のRAM(ラ
ンダムアクセスメモリー)に記憶させる。
【0081】[ステップ106]カメラマイコン100
は、画面上の6つのエリアの被写体輝度値を測光回路1
06より得る。その輝度値は、 EVb(i) i=0〜5 として、RAMに記憶させる。
【0082】[ステップ107]カメラマイコン100
は、前記6つのエリアの被写体輝度値EVbより、周知
のアルゴリズムより露出値(EVs)を決定する。そし
て前述のスイッチ読込により設定されたカメラの撮影モ
ードに従ってシャッタースピードの値(TV)と絞りの
値(AV)を決定する。
【0083】EVs=TV+AV (EVsはシャッタ
ーと絞りにて決定される露出値) [ステップ108]カメラマイコン100は、レンズマ
イコン112とデータの通信を行い、 撮影レンズの情報 焦点距離(f) 被写体との距離の最小値(Dist_min) 被写体との距離の最大値(Dist_max) 等を受信する。
【0084】ここで被写体との距離が最小値と最大値と
2種類あるのは、撮影レンズの被写体との距離情報の分
解能が粗いためで、例えば1m〜1.5mの範囲に撮影
レンズの距離環が合っている等ということであり、この
場合は、最小値が1mというデータで、最大値が1.5
mというデータとなる。
【0085】[ステップ109]カメラマイコン100
は、焦点距離情報(f)等をストロボ側に送信する。
【0086】ストロボマイコン200は焦点距離情報
(f)により、モータ駆動回路211を駆動してストロ
ボの照射角を制御する。
【0087】[ステップ110]カメラマイコン100
は、前述のプッシュスイッチに連動したプリ発光ロック
スイッチSWFELKの状態を読み込み、状態の判別を
行い分岐する。
【0088】[ステップ111]プリ発光ロックスイッ
チSWFELKがON状態であれば、プリ発光の制御を
行う。
【0089】ここで図7によりプリ発光の制御のルーチ
ンの説明を行う。
【0090】[ステップ201]カメラマイコン100
は、プリ発光の直前に被写体輝度を測光回路106によ
り得る。その輝度値は、 EVa(i) i=0〜5 として、RAMに記憶させる。
【0091】[ステップ202]カメラマイコン100
は、ストロボ側に対してプリ発光の命令を行う。ストロ
ボマイコン200はこの命令に従って、前述したように
プリ発光動作を行う。
【0092】[ステップ203]カメラマイコン100
は、プリ発光のフラット発光が持続している間に被写体
輝度を測光回路106により得る。その輝度値は、 EVf(i) i=0〜5 として、RAMに記憶させる。
【0093】[ステップ112]再び図6に戻って、カ
メラマイコン100は、F−FELKフラグを1とす
る。
【0094】このフラグは、すでに撮影者の意志として
合わせたい被写体に対して既にプリ発光を行ったという
意味をもつ。
【0095】[ステップ113]ステップ110でプリ
発光ロックスイッチSWFELKがOFFの場合は直ぐ
にステップ113に進み、プリ発光ロックスイッチSW
FELKがONの場合はステップ111、112を経て
ステップ113に進む。カメラマイコン100は、レリ
ーズ釦の第2ストロークでONするスイッチSW2がO
Nであるかどうかを判別する。OFFであれば、ステッ
プ101〜110までの動作を繰り返し、スイッチSW
2がONであれば、ステップ114以下の一連のレリー
ズ動作に進む。
【0096】[ステップ114]カメラマイコン100
は、F−FELKフラグの判別を行い、F−FELKフ
ラグが0のときは、既にプリ発光制御が終わっているの
でステップ115を行わずステップ116へ進む。
【0097】[ステップ115]F−FELKフラグが
1のときは、プリ発光はまだなので、ステップ111と
同様なプリ発光制御を行う。
【0098】[ステップ116]図5より図6の方に進
み、カメラマイコン100は、露光動作に先立って主ミ
ラー2をアップさせサブミラー25ともども撮影光路よ
り退去させる。
【0099】[ステップ117]カメラマイコン100
は、ステップ113のプリ発光持続時の被写体輝度値E
Vfからステップ111のプリ発光直前の被写体輝度値
EVaを伸張したあと差分をとることで、プリ発光反射
光分のみの輝度値を抽出する。
【0100】 EVdf(i)←LN2 (2EVf(i)−2EVa(i)
i =0〜5 但しEVf(i),EVa(i)は各エリアの測光値を
示す。
【0101】[ステップ118]カメラマイコン100
は、ストロボ側より各種データを受信する。
【0102】プリ発光量ガイドナンバー(Qpre) バウンスフラグ(F_Bounce) プリ発光量ガイドナンバー(Qpre)は、ストロボマ
イコン200がレンズの焦点距離情報(f)やメインコ
ンデンサC1の充電電圧などから求めた値である。
【0103】バウンスフラグ(F_Bounce)はス
トロボマイコン200がBOUNCEポートの入力をも
とに送ってくるフラグである。
【0104】[ステップ119]カメラマイコン100
は、測距ポイント(Focus.p)、焦点距離
(f)、プリ発光量(Qpre)、バウンスフラグ(F
_Bbounce)等から、ストロボ光量を多分割の6
つの測光エリアのうちどのエリアの被写体に対して、適
正にもって行くべきかをを選出する。選出されたエリア
をP(0〜5のうちのどれか)として、RAM内に記憶
する。
【0105】ステップ117については、図8によって
詳細は後述する。
【0106】[ステップ120]カメラマイコン100
は、前述の選出されたエリア(P)について、レンズか
らの焦点距離情報(f)や被写体からの距離情報(Di
st)等と照らし合わせて、適当な被写体であるかを判
別し、もしその被写体が異常反射物であると判断された
ときは、本発光量を補正する。
【0107】ここではプリ発光反射光分のみの輝度値E
Vdf( p) を補正することによって、次のステップ1
19で説明する本発光相対比を補正している。この結果
本発光の発光量が補正されたのと等価となる。なお、こ
の部分の詳細は図9によって後述する。
【0108】[ステップ121]カメラマイコン100
は、露出値(EVs)と被写体輝度(EVb)とプリ発
光反射光分のみの輝度値EVdf( p) とから、選出さ
れたエリア(P)の被写体について、プリ発光に対して
適正となる本発光の相対比を求める。
【0109】 r←LN2 (2EVs −2EEVb(p))−EVdf( p) ここで露出値(EVs)から被写体輝度(EVb)の伸
張したものの差分をとっているのは、ストロボ光を照射
したときの露出が、外光分にストロボ光を加えて適正と
なるように制御するという考えからである。
【0110】[ステップ122]カメラマイコン100
は、シャッタースピード(TV)とプリ発光の発光時間
(t_pre)、さらに撮影者が設定するか、またはそ
の他の補正係数(c)を相対比(r)に補正し、新たな
相対比(r)を演算する。
【0111】r←r+TV−t_pre+c シャッタースピード(TV)とプリ発光の発光時間(t
_pre)で補正をかけるのは、ストロボ回路内でプリ
発光の測光積分値(INTp)と本発光の測光積分値
(INTm)とを正しく比較するためである。
【0112】[ステップ123]カメラマイコン100
は、本発光量をプリ発光との相対値(r)としてストロ
ボに送信する。
【0113】[ステップ124]カメラマイコン100
は、決められた露光値(EVs)に基づく絞り値(A
V)になるようにレンズ側に指令を出し、決められたシ
ャッタースピード値(TV)になるようにシャッター制
御回路107を制御する。
【0114】[ステップ125]シャッターの全開に同
期してスイッチSWXがONし、ストロボ側に伝わり、
これがメイン発光の命令となる。
【0115】ストロボマイコン200は、カメラから送
られてきた相対値(r)に基づいて適正な量に前述のよ
うなメイン発光制御行う。
【0116】[ステップ126]一連の露光動作の最後
は、撮影光路より退去された主ミラー2等をダウンし再
び撮影光路へ斜設させ、モータ制御回路108とフイル
ム走行検知回路109により、フィルムを1駒巻上げ
る。
【0117】続いて図8ではステップ119の被写体エ
リアのルーチンを説明する。
【0118】[ステップ301]カメラマイコン100
は、ステップ103のようにカメラが自動焦点検出動作
を行うモード(AF)であるか、そうでないモード(M
F)であるかを判別し、AFであればステップ305以
下へ進む。MFであれば、ステップ302へ進む。
【0119】[ステップ302]カメラマイコン100
は、F−FELKフラグが0であるが1であるかを判別
し、1であると撮影者が露光動作に先立ってプリ発光を
行ったということなので、ステップ303、304を行
わずにステップ311に移行する。よって、ストロボ光
を適正にする被写体エリアの選出にレンズ焦点距離情報
(f)を考慮しない。
【0120】F−FELKフラグが0であれば、ステッ
プ303、304へ進み、レンズ焦点距離情報(f)を
考慮して被写体エリアの選出を行う。
【0121】[ステップ303]カメラマイコン100
は、焦点距離情報(f)とプリ発光量(Qpre)と所
定の定数(c1)により、人物等の被写体がこれ以上遠
い位置にいると1つの測光エリアに対して小さくなりす
ぎてしまう位置でのプリ発光反射光分(EVdf)を求
め、level.1としている。
【0122】その様子を図11(A)、(B)において
説明する。(A)のように1つの測光エリアに対して人
物が大きいときは、そのエリアでプリ発光反射光分(E
Vdf)は、正確に測光することが出来る。しかし、
(B)のように1つの測光エリアに対して人物が小さく
なってくると、プリ発光は人物の外側を抜けて測光エリ
アにすべて戻ってこない。よってプリ発光反射光分(E
Vdf)は、人物の位置に標準反射率のグレーの壁があ
ると仮定したものより低くなってきて、ステップ121
に示したようにその分メイン発光の光量が大きくなり、
結果として露出オーバーに制御してしまう。
【0123】このような考えに基づいて、その大きくオ
ーバーになるかどうかの境界に設定されたレベルがle
vel.1である。
【0124】このlevel.1は、例えば焦点距離5
0mmのレンズの場合、約3mに標準反射率のグレーの
壁があったときのプリ発光反射光分(EVdf)の値を
とっている。
【0125】[ステップ304]カメラマイコン100
は、測距ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Fo
cus.P))が、前述のlevel.1より大きいか
どうかを判別し、大きいときはステップ311へ進む。
level.1より小さいときはステップ305以下へ
進む。
【0126】[ステップ305]カメラが自動焦点検出
動作を行なわないモード(MF)であるとき、またプリ
発光反射光分(EVdf(Focus.P))が、le
vel.1より小さくて測距ポイントをストロボ光量を
適正にもって行くべきエリアとして選出出来ないとき、
カメラマイコン100は、中央の3点のエリア(E0,
E1,E2)から、被写体がカメラに最も近いエリア
(Close.P)を抽出する。
【0127】これは、被写体の中で一番近いところにあ
るものが主被写体である可能性が一番高いという考えに
基づく。
【0128】これには、プリ発光反射光分(EVdf
(i))i=0〜2のなかで最大となるiをClos
e.Pとしている。
【0129】[ステップ306]カメラマイコン100
は、F−FELKフラグが0であるが1であるかを判別
し、1であると撮影者が露光動作に先立ってプリ発光を
行ったということなのでステップ307、308を行わ
ずにステップ312に移行する。よって、ストロボ光を
適正にする被写体エリアの選出にレンズ焦点距離情報
(f)を考慮しない。
【0130】F−FELKフラグが0であれば、ステッ
プ307、308へ進み、レンズ焦点距離情報(f)を
考慮して被写体エリアの選出を行う。
【0131】[ステップ307]カメラマイコン100
は、焦点距離情報(f)とプリ発光量(Qpre)と所
定の定数(c2)により、人物等の被写体がこれ以上遠
い位置にいると1つの測光エリアに対して小さくなりす
ぎてしまう位置でのプリ発光反射光分(EVdf)を求
め、level.2としている。
【0132】level.2は、ステップ303で求め
たlevel.1とまったく同じ考え方であるが、測距
ポイントを更に重視するという考え方にもとづいて、l
evel.1に比べて値を高めに設定してあるので、人
物などの被写体が多少近くても抜けやすくなっている。
【0133】level.2は、例えば焦点距離50m
mのレンズの場合、約2.5mに標準反射率のグレーの
壁があったときのプリ発光反射光分(EVdf)の値を
とっている。
【0134】[ステップ308]カメラマイコン100
は、至近ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Fo
cus.P))が、前述のlevel.2より大きいか
どうかを判別し、大きいときはステップ312へ進む。
level.2より小さいときはステップ309以下へ
進む。
【0135】[ステップ309]至近ポイントのプリ発
光反射光分(EVdf(Focus.P))がleve
l.2より小さいときは、人物などの被写体がかなり遠
いか、または画面の周辺部分に存在しているということ
なので、中央の3点のエリア(E0,E1,E2)だけ
でなく、周辺のエリア(E3,E4)にいても考慮に入
れて適正にもって行くべきエリアを選出することとな
る。なお、ステップ309は図10により詳しく説明す
る。
【0136】[ステップ501]図10において、カメ
ラマイコン100は変数iに3を代入する。
【0137】[ステップ502]カメラマイコン100
は、エリアE3のプリ発光反射光分(EVdf(3))
と前述のlevel.2とを比較する。
【0138】[ステップ503]プリ発光反射光分(E
Vdf(3))がlevel.2より低いときは、 EVdf(i)←(EVdf(i)+level.2)
/2 とする。
【0139】これは、図10(B)のようにE0のエリ
アの周辺のE3のエリアのプリ発光反射光分(EVd
f)でメイン発光量を演算しようとしたときに、E3の
エリアに対して被写体は、かなり小さくプリ発光反射光
分(EVdf)も標準反射率のグレーの壁があるときに
比べて小さくなっているので、大きい値に補正するとい
う考えに基づく。
【0140】[ステップ504]プリ発光反射光分(E
Vdf(3))がlevel.2より高いときは、 EVdf(i)←level.2 とする。
【0141】これはE3等の周辺のセンサで、プリ発光
反射光分(EVdf)がかなり大きいときは、被写体の
前にテーブルやその他の障害物がある場合が多いので、
その障害物に露出が合って主被写体がアンダーにならな
いように、小さい値に補正するという考えに基づく。
【0142】[ステップ505]カメラマイコン100
は、変数iに+1を行い、iは4となる。
【0143】[ステップ506]カメラマイコン100
は、変数iが4または小さいときは、ステップ502か
ら505を繰り返し、E4のセンサについて同様の処理
を繰り返す。その後変数iは5になるので、このルーチ
ンを終える。
【0144】[ステップ310]図8に戻りカメラマイ
コン100は、中央の3点の至近ポイントのプリ発光反
射光分(EVdf(Close.P))と、エリアE
3,E4ステップ309により補正されたプリ発光反射
光分(EVdf)で最大となるポイントをストロボ光量
を適正にもって行くべきエリアとして選出しこのルーチ
ンを終える。
【0145】[ステップ311]F−FELKフラグが
1になっているということは、撮影者が前もってストロ
ボ光の露出を合わせたい被写体に向けて、ファインダー
上の測距ポイントを含む所定のエリアに被写体を捉えプ
リ発光を行っているので、そのエリアに対してステップ
304のような判別をすることはかえって撮影者の意志
を損なうことになる。よって測距ポイントをストロボ光
量を適正にもって行くべきエリアとして選出しこのルー
チンを終える。
【0146】また、F−FELKフラグにかかわらず測
距ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Focu
s.P))が、level.1より大きいということ
は、測距ポイントに対応する測光エリアに対して人物等
の被写体が充分大きくて、正確にプリ発光反射光分(E
Vdf)を測光出来ているということなので、測距ポイ
ントをストロボ光量を適正にもって行くべきエリアとし
て選出しこのルーチンを終える。
【0147】[ステップ212]F−FELKフラグが
1になっているということは、撮影者が前もってストロ
ボ光の露出を合わせたい被写体に向けて、ファインダー
上の中央付近に被写体を捉えプリ発光を行っているの
で、その中央付近の中で比較的近距離に被写体のあるエ
リアに対してステップ308のような判別をすることは
かえって撮影者の意志を損なうことになる。
【0148】よって至近ポイント(Close.P)を
ストロボ光量を適正にもって行くべきエリアとして選出
しこのルーチンを終える。
【0149】また、F−FELKフラグにかかわらず至
近ポイントのプリ発光反射光分(EVdf(Clos
e.P))が、level.2より大きいということ
は、至近ポイントに対応する測光エリアに対して人物等
の被写体が充分大きくて、正確にプリ発光反射光分(E
Vdf)を測光出来ているということなので、至近ポイ
ントをストロボ光量を適正にもって行くべきエリアとし
て選出しこのルーチンを終える。
【0150】続いて図9ではステップ120の異常反射
補正のルーチンを説明する。
【0151】[ステップ401]カメラマイコン100
は、F−FELKフラグが0であるが1であるかを判別
し、1であると撮影者が露光動作に先立ってプリ発光を
行ったということなのですぐにこのルーチンを終える。
よって、異常反射補正はまったくやらない。
【0152】F−FELKフラグが0であれば、ステッ
プ402以下へ進み、異常反射補正を行う。
【0153】[ステップ402]カメラマイコン100
は、焦点距離情報(f)とプリ発光量(Qpre)と所
定の定数(c3)により、人物等の被写体がこれ以上近
い位置にいることがほとんどあり得ない位置でのプリ発
光反射光分(EVdf)を求め、level.3として
いる。
【0154】このlevel.3は、例えば焦点距離5
0mmのレンズの場合、約0.5mに標準反射率のグレ
ーの壁があったときのプリ発光反射光分(EVdf)の
値をとっている。焦点距離50mmのレンズでは、最短
撮影距離が約0.5mなのでそれ以上被写体が近いこと
はあり得ないという考えに基づく。
【0155】[ステップ403]カメラマイコン100
は、ストロボ光量を適正にもって行くべき選出されたエ
リアのプリ発光反射光分(EVdf(P))と前述のl
evel.3とを比較し、プリ発光反射光分(EVdf
(P))が小さければ、このルーチンを終える。
【0156】[ステップ404]プリ発光反射光分(E
Vdf(P))がlevel.3より大きいときは、 EVdf(P)←level.3 としてこのルーチンを終える。これにより、プリ発光反
射光分(EVdf(P))を補正することにより、メイ
ン発光量をアンダー側に補正していることになる。
【0157】このように本実施形態では、メイン発光量
の補正やストロボ光を適正に制御するために選出するエ
リアの求め方を、露光前に撮影者が意志をもってプリ発
光を行ったかどうかで変更するようにしたため、常に撮
影者の意図にあった適正な露光量が得られるストロボ制
御システムを実現することが出来た。
【0158】第1の実施の形態では、プッシュ釦により
撮影者が前もってプリ発光を行う形態となっているが、
これに限るものではなくレバーやダイアルでも良いし、
また設定部材によりレリーズ釦の第1ストロークでON
するスイッチSW1に連動してプリ発光を行う形態でも
良い。
【0159】また、ストロボはカメラ本体と別体に限定
することはなく、ストロボ一体カメラでも応用すること
が出来る。
【0160】さらに本発明は、一眼レフカメラに限定す
ることもなくレンズシャッタカメラその他のカメラにも
応用することが出来る。
【0161】(第2の実施形態)図12のフローチャー
トは第2の実施形態を示し、この第2の実施形態は前述
の実施形態における図9で説明した異常反射補正の変形
例を示す。
【0162】[ステップ601]カメラマイコン100
は、F−FELKフラグが0であるが1であるかを判別
し、1であると撮影者が露光動作に先立ってプリ発光を
行ったということなのですぐにこのルーチンを終える。
よって、異常反射補正は全く実行しない。
【0163】F−FELKフラグが0であればステップ
602以下へ進み、異常反射補正を行う。
【0164】[ステップ602]カメラマイコン100
は、ステップ108でレンズから送られてきたの被写体
距離情報(Dist_min)とプリ発光量(Qpr
e)と所定の定数(c3.1)により、人物等の被写体
がこれ以上近い位置にいることがあり得ない位置でのプ
リ発光反射光分(EVdf)を求め、level.3.
1としている。
【0165】[ステップ603]カメラマイコン100
は、ストロボ光量を適正にもって行くべき選出されたエ
リアのプリ発光反射光分(EVdf(P))と前述のl
evel.3.1とを比較し、プリ発光反射光分(EV
df(P))が小さければ、ステップ604へ進む。大
きければステップ607へ進む。
【0166】[ステップ604]カメラマイコン100
は、ステップ108でレンズから送られてきたの被写体
距離情報(Dist_max)とプリ発光量(Qpr
e)と所定の定数(c3.2)により、人物等の被写体
がこれ以上遠い位置にいることがあり得ない位置でのプ
リ発光反射光分(EVdf)を求め、level.3.
2としている。
【0167】[ステップ605]カメラマイコン100
は、ストロボ光量を適正にもって行くべき選出されたエ
リアのプリ発光反射光分(EVdf(P))と前述のl
evel.3.2とを比較し、プリ発光反射光分(EV
df(P))が小さければ、ステップ606へ進む。大
きければレンズから送られた距離情報の範囲とプリ発光
反射光分(EVdf(P))の値がうまく適合していて
異常は無いと判断され特に補正は行わずにこのルーチン
を終える。
【0168】[ステップ606]プリ発光反射光分(E
Vdf(P))がlevel.3.2より小さいいとき
は、 EVdf(P)←level.3.2 としてこのルーチンを終える。
【0169】これにより、プリ発光反射光分(EVdf
(P))を補正することにより、メイン発光量をオーバ
ー側に補正していることになる。
【0170】[ステップ607]プリ発光反射光分(E
Vdf(P))がlevel.3.1より小さいいとき
は、 EVdf(P)←level.3.1 としてこのルーチンを終える。これにより、プリ発光反
射光分(EVdf(P))を補正することにより、メイ
ン発光量をアンダー側に補正していることになる。
【0171】このように、第2の実施形態では、レンズ
からの被写体距離の最大値と最小値を用いてストロボ光
量の補正を行っているが、露光前に撮影者が意志をもっ
てプリ発光を行ったかどうかで該補正の状況を変更して
いる常に撮影者の意図にあった適正な露光量が得られる
ストロボ制御システムを実現することが出来た。
【0172】なお、本実施形態においてレンズの距離情
報等は本システムが自動的に検出できるものとしている
が、これは撮影者がスイッチ釦などの操作部材で入力で
きる形でも同様な結果が得られる。
【0173】またこれ以外にも、被写体の反射率情報を
撮影者が本カメラシステムに入力する手段を有し、その
情報によってメイン発光量を補正しても同様な結果が得
られる。
【0174】(第3の実施形態)図13〜16にストロ
ボの光量制御として最終的にフィルム面反射光を測光し
て行うシステムの例を示す。
【0175】図13はカメラの横断面を示すが、図1と
殆ど同じであり、異なる部分だけを説明する。
【0176】23はフィルム面を測光するための測光レ
ンズであり、24はフィルム面測光センサである。
【0177】図14はカメラ本体側とレンズ側の回路ブ
ロックであるが、図3と殆ど同じであり、異なる部分だ
けを説明する。
【0178】114はフィルム面反射測光回路であり、
フィルム面測光センサ24の測光情報をカメラマイコン
100は得ることが出来る。このフィルム面測光センサ
24は、画面内を多分割測光センサ7と同様に分割して
出力を出すようになっていて、それぞれのエリアは多分
割測光センサ7のエリアと対応がとれている。
【0179】図15、16にこの実施形態のフローを示
している。やはり前述の実施形態とかなり共通している
ところがあるのでその部分は省略する。なお、図15
は、図6との置き換えになる。
【0180】[ステップ716〜719]ステップ11
6〜119とほとんど同じであり説明は省略する。
【0181】[ステップ720]ステップ120に変わ
る異常反射補正ルーチンであるが、図16により説明は
後述する。
【0182】[ステップ721]ステップ124と同様
にシャッターと絞りを制御し、露光動作が始める。
【0183】[ステップ722]シャッターの全開に同
期してスイッチSWXがONし、ストロボ側に伝わり、
これがメイン発光の命令となる。
【0184】[ステップ723]このメイン発光の命令
と同時に、カメラマイコン100はフィルム面測光回路
114を駆動し、フィルム面測光センサ24の測光を開
始させる。
【0185】[ステップ724]カメラマイコン100
は、ステップ719で選出されたエリアに関して、フィ
ルム面測光回路114の測光積分値が所定の値になるこ
とを判別すると、ストロボ側に発行停止命令を送り、ス
トロボの光量を制御する。このときの所定量はステップ
720の異常反射補正により補正された値である。
【0186】[ステップ725]ステップ126と同様
の動作である。
【0187】次に図16により異常反射補正のルーチン
を説明する。
【0188】[ステップ801〜803]図9のステッ
プ401〜403とほとんど同じであり説明は省略す
る。
【0189】[ステップ804]カメラマイコン100
は、ストロボ光量を適正にもって行くべき選出されたエ
リアのプリ発光反射光分(EVdf(P))とleve
l.3とを比較し、プリ発光反射光分(EVdf
(P))が小さければ、補正量(com_level)
に0を代入しこのルーチンを終える。
【0190】[ステップ805]プリ発光反射光分(E
Vdf(P))がlevel.3より大きいときは、 com_level←EVdf(P)−level.3 としてこのルーチンを終える。これにより、メイン発光
量の補正量を求め、ステップ822において、(適正−
com_level)でメイン発光を制御しアンダー側
に補正していることになる。
【0191】この様に第3の実施形態では、フィルム面
反射光測光によるストロボ光制御においても、常に撮影
者の意図にあった適正な露光量が得られるストロボ制御
システムを実現することが出来た。
【0192】<実施形態と請求項の対応>請求項1の測
光手段及び請求項4の多分割測光手段は、多分割測光セ
ンサ7と測光回路106に相当する。
【0193】請求項1の演算手段及び請求項4の選出手
段、請求項4の変更手段はカメラマイコン100に相当
する。
【0194】光量制御手段は、ストロボマイコン200
と発光制御回路203等に相当する。
【0195】操作手段は、プリ発光ロックスイッチSW
FELKと連動される部材に相当する。
【0196】請求項2、5のモニタ手段はモニタセンサ
31(PD1)とモニタ回路207に相当する。
【0197】請求項3、6の第2の測光手段はフィルム
面測光センサ24とフィルム面反射測光回路114に相
当する。
【0198】請求項1の演算手段は、ステップ403、
ステップ603、ステップ605、ステップ803等の
分岐に関する演算に相当する。該演算手段を異ならしめ
るものとして、ステップ401、ステップ601、ステ
ップ801等の分岐が対応する。
【0199】請求項4の変更手段はステップ304及び
308の分岐に相当する。また変更手段を異ならしめる
のは、ステップ302及び306の分岐が対応する。
【0200】
【発明の効果】以上の如く請求項1〜3に記載の発明に
よれば、撮影者が操作する操作部材の操作結果に基づい
て、プリ発光の被写体反射光による測光結果にもとづい
てメイン発光量の補正を行う演算手段の結果を異ならし
めることで、常に撮影者の意図にあった適正な露光量が
得られるものである。
【0201】又請求項4〜6に記載の発明によれば、撮
影者が操作する操作部材の操作結果に基づいて、プリ発
光の被写体反射光による測光結果にもとづいてメイン発
光の発光量を決定する画面内のエリアの変更手段の結果
を異ならしめることで、常に撮影者の意図にあった適正
な露光量が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストロボ制御システムを含むカメ
ラシステムの第1の実施形態を示す図。
【図2】図1のカメラにおける測光エリアの構成を示す
図。
【図3】図1に示すカメラシステムの回路図。
【図4】図1のストロボシステムの回路図。
【図5】第1の実施形態におけるストロボシステムの動
作を示すフローチャート。
【図6】図5の動作の続きを示すフローチャート。
【図7】図5の予備発光の制御ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図8】図6の被写体エリア選出ルーチンを示すフロー
チャート。
【図9】図6の異常反射補正ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図10】図8の周辺エリアの反射光補正ルーチンを示
すフローチャート。
【図11】測距エリアと被写体の大きさとの関係を示す
図。
【図12】本発明の第2の実施形態の動作を示すフロー
チャート。
【図13】本発明の第3の実施形態を示す図。
【図14】図13に示したカメラシステムの回路図。
【図15】図5の続きを示すフローチャート。
【図16】図15の異常反射補正ルーチンを示すフロー
チャート。
【符号の説明】
19 キセノン管 22 ストロボ接点群 31 モニタセンサ(PD1) 7 多分割測光センサ 100 カメラマイコン 113 カメラ本体の送受信回路 200 ストロボマイコン 202 トリガ回路 203 発光制御回路 217 ストロボの送受信回路 C1 メインコンデンサ 24 フィルム面測光センサ 114 フィルム面反射測光回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影時におけるメイン発光前にプリ発光
    を行うストロボ制御システムにおいて、 プリ発光による被写体からの反射光を測光する測光手段
    と、該第1の測光手段にて検知された測光値に応じた第
    1の測光データによりメイン発光の光量補正値を演算す
    る演算手段と、メイン発光の光量を該演算手段の結果に
    応じて所定の量に制御する光量制御手段と、操作手段に
    よる操作に応じて該演算手段の結果を異ならしめる補正
    値変更手段とを有することを特徴とするストロボ制御シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 撮影時におけるメイン発光前にプリ発光
    を行うストロボ制御システムにおいて、 プリ発光による被写体からの反射光を画面内を複数に分
    割して測光する多分割測光手段と、分割されたエリアか
    ら少なくとも1つのエリアを選出する選出手段と、該多
    分割測光手段にて検知された測光値に応じた第1の測光
    データにより前記選出されたエリアを変更するエリア変
    更手段と、該選出手段と該エリア変更手段により決定さ
    れたエリアに関してメイン発光の光量を所定の量に制御
    する光量制御手段と、操作手段による操作結果に応じて
    該エリア変更手段の結果を異ならしめる手段とを有する
    ことを特徴とするストロボ制御システム。
  3. 【請求項3】 前記光量制御手段は、閃光管からの発光
    をモニタするモニタ手段からの情報によって制御するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のストロボ制御
    システム。
  4. 【請求項4】 前記光量制御手段は、被写体からの反射
    光を測光する第2の測光手段による第2の測光データに
    応じて制御することを特徴とする請求項1または2に記
    載のストロボ制御システム。
JP20883595A 1995-07-28 1995-08-16 ストロボ制御システム Pending JPH0954352A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20883595A JPH0954352A (ja) 1995-08-16 1995-08-16 ストロボ制御システム
US08/685,411 US6067422A (en) 1995-07-28 1996-07-24 Flash photography system
DE69636299T DE69636299T2 (de) 1995-07-28 1996-07-26 System für Blitzfotografie
EP96112170A EP0756195B1 (en) 1995-07-28 1996-07-26 Flash photography system
US09/525,841 US6363221B1 (en) 1995-07-28 2000-03-15 Flash photography system with preliminary and main emission

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20883595A JPH0954352A (ja) 1995-08-16 1995-08-16 ストロボ制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0954352A true JPH0954352A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16562901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20883595A Pending JPH0954352A (ja) 1995-07-28 1995-08-16 ストロボ制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0954352A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6498901B2 (en) 2000-09-19 2002-12-24 Pentax Corporation Flash photography system
US6714734B2 (en) 2001-10-03 2004-03-30 Nikon Corporation Camera
US6826364B2 (en) 2000-09-19 2004-11-30 Pentax Corporation Zoom flash and flash photography system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6498901B2 (en) 2000-09-19 2002-12-24 Pentax Corporation Flash photography system
US6826364B2 (en) 2000-09-19 2004-11-30 Pentax Corporation Zoom flash and flash photography system
US6714734B2 (en) 2001-10-03 2004-03-30 Nikon Corporation Camera

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4868791B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4346926B2 (ja) ストロボ撮影システムおよび撮像装置
JP4110109B2 (ja) 撮像装置及び撮像制御方法
JP3839901B2 (ja) カメラシステム
JP4280515B2 (ja) ストロボ撮影システムおよびカメラ
JP4054435B2 (ja) カメラシステムおよびカメラ
JP4447902B2 (ja) 閃光撮影システムおよびその制御方法
JP2005316128A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP3382422B2 (ja) ストロボ制御システム
JP3647085B2 (ja) カメラシステム
JPH11109453A (ja) カメラシステム
JPH0954352A (ja) ストロボ制御システム
JP2000081647A (ja) カメラ
JP2003161987A (ja) 撮影装置および撮影システム
JPH0961913A (ja) カメラシステム
JP3706659B2 (ja) カメラシステム
JPH0961910A (ja) カメラシステムおよびストロボ装置
EP0762187B1 (en) Flash device
JP2000075370A (ja) ストロボカメラシステム
JPH1039368A (ja) ストロボ制御カメラシステム
JPH0961883A (ja) カメラシステム
JP2003066504A (ja) カメラ
JP2003066505A (ja) カメラ
JP2004013171A (ja) ストロボシステム
JPH0954351A (ja) カメラシステム