JP2003161987A - 撮影装置および撮影システム - Google Patents

撮影装置および撮影システム

Info

Publication number
JP2003161987A
JP2003161987A JP2001361589A JP2001361589A JP2003161987A JP 2003161987 A JP2003161987 A JP 2003161987A JP 2001361589 A JP2001361589 A JP 2001361589A JP 2001361589 A JP2001361589 A JP 2001361589A JP 2003161987 A JP2003161987 A JP 2003161987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emission
light
photographing
amount
strobe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001361589A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4040290B2 (ja
Inventor
Hajime Fukui
一 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001361589A priority Critical patent/JP4040290B2/ja
Publication of JP2003161987A publication Critical patent/JP2003161987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4040290B2 publication Critical patent/JP4040290B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影時と同じ条件(光量)でストロボを予備
発光させると、ストロボが大光量で発光する場合が生
じ、エネルギーロスや速写性が影響する。 【解決手段】 撮影時に、発光量の選択的設定を可能と
する発光量設定手段236,250,251を備えた照
明手段18を発光させる撮影装置において、照明手段に
より照明された対象物を測光する測光手段7と、照明手
段を本発光に先立って所定発光量で予備発光させ、この
予備発光時の測光手段による測光結果と設定されている
各種撮影条件とに基づいて本発光による撮影時の目標撮
影光量を演算するとともに、この演算された目標撮影光
量と照明手段において発光量設定手段により設定された
本発光量で撮影したとするときの設定撮影光量との差を
演算する演算手段100と、この演算手段により演算さ
れた目標撮影光量と設定撮影光量との差を表示する表示
手段24,42とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体に向けてス
トロボに予備発光を行わせ、撮影前に適正露出を得るた
めの発光量演算を行う撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被写体に向けて予備発光を行い、本発光
に先だって被写体の適正露出の可否を判断可能な撮影シ
ステムとして、特許第2823248号公報にて開示さ
れているものがある。このものでは、設定された撮影条
件下で予備発光により得られた測光データに基づいて過
剰露出量を演算して出力するものである。
【0003】また、本出願人が先に提案した特開平9−
61909号公報に記載されているものでは、本発光に
先だって被写体に対して所定光量で予備発光を行い、適
正光量で撮影が可能かどうかを表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許第2823248号公報にて開示の撮影装置では、撮
影時と同じ条件(光量)でストロボを予備発光させて測
光および演算を行うので、被写体が遠い場合や、被写界
深度を深くするために絞り込んだ場合などでは、ストロ
ボが大光量で発光してしまうために、エネルギーのロス
が大きく、充電が完了するまでに時間がかかるために速
写性にも問題が生じる。
【0005】また、上記特開平9−61909号公報に
て提案のものでは、自動調光モードの場合は調光可否の
判定が可能であるが、ストロボがマニュアル発光モード
の場合は設定されたマニュアル発光量に対して、適正光
量で撮影できるか否かの判別ができないという問題があ
る。
【0006】ここで、マニュアル発光によるストロボ撮
影について説明する。図17には、時計や宝石などの高
反射物をストロボ撮影する場合の例を示している。
【0007】同図において、400は撮影台、401は
被写体である時計、402はストロボなどの光源、40
3はストロボ402の光をやわらかく拡散させるために
用いられる半透明のトレーシングペーパー等のディフュ
ーザーである。
【0008】なお、ストロボ402は、不図示のカメラ
と接続コードで接続されてもよいし、本出願人が提案し
ている特開2000−89306号公報に記載のワイヤ
レスストロボ制御システムで通信により制御してもよ
い。
【0009】同図に示した時計401のように表面が金
属である被写体又はガラスや宝石のように光源の光を拡
散せずに反射する被写体では、いわゆる自動調光では安
定した露出を得ることができない。
【0010】これは、被写体401の向きや位置が少し
でも変化すると、被写体401の表面で光源402の反
射光が変化するために、安定した調光ができないためで
ある。
【0011】そこで、このような被写体をストロボ撮影
する場合は、通常は被写体401の近傍で入射光式のス
トロボメータを置き、撮影時と同じ光量でテスト発光を
行い、露出を決めるのが一般的な方法である。したがっ
て、カメラとストロボしか所有していないことが多い一
般のユーザーにとっては、このような撮影は難しいもの
である。
【0012】本発明は、ストロボ発光量をユーザーが設
定するマニュアル発光モード等において、専用のストロ
ボメータを用いずに適正な発光量を容易に決定すること
が可能な撮影装置を提供することを目的としている。
【0013】また、本発明は、1又は複数の照明装置を
カメラ本体側から通信により制御できるようにすること
を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、撮影時に、発光量の選択的
設定を可能とする発光量設定手段を備えた照明手段を発
光させる撮影装置において、照明手段により照明された
対象物を測光する測光手段と、照明手段を本発光に先立
って所定発光量で予備発光させ、この予備発光時の測光
手段による測光結果と設定されている各種撮影条件とに
基づいて本発光による撮影時の目標撮影光量を演算する
とともに、この演算された目標撮影光量と照明手段にお
いて発光量設定手段により設定された本発光量で撮影し
たとするときの設定撮影光量との差を演算する演算手段
と、この演算手段により演算された目標撮影光量と設定
撮影光量との差を表示する表示手段とを設けている。
【0015】また、本願第2の発明では、撮影時に、発
光量の選択的設定を可能とする発光量設定手段を備えた
照明手段を発光させる撮影装置において、照明手段の発
光量の選択的設定を可能とする発光量設定手段と、照明
手段により照明された対象物を測光する測光手段と、照
明手段を本発光に先立って所定発光量で予備発光させ、
この予備発光時の測光手段による測光結果と設定されて
いる各種撮影条件と基づいて本発光時の目標発光量を演
算するとともに、この演算された目標発光量と照明手段
において発光量設定手段により設定された本発光量との
差を演算する演算手段と、この演算手段により演算され
た目標発光量と上記設定された本発光量との差を表示す
る表示手段とを設けている。
【0016】すなわち、上記第1および第2の発明で
は、ストロボ等の照明手段の予備発光による測光結果と
絞り、シャッタ速度、光感度等の設定されている各種撮
影条件とに基づいて演算した目標撮影光量(例えば、適
正露光量)又は目標発光量に対して、撮影者がマニュア
ル設定した照明手段の発光量(本発光量)で撮影を行っ
たとした場合の設定撮影光量又は設定本発光量がどの程
度の差を有しているかをファインダー視野内等に表示す
ることにより、撮影者にマニュアル設定したストロボ発
光量や撮影条件の設定変更を促し、マニュアルストロボ
撮影時においてもストロボメータを用いることなく容易
に適正露光を得ることを可能にしている。
【0017】また、本願第3の発明では、撮影時に、発
光量の選択的設定を可能とする発光量設定手段を備えた
照明手段を発光させる撮影装置において、各照明手段に
より照明された対象物を測光する測光手段と、各照明手
段を本発光に先立って順次、所定発光量で予備発光さ
せ、これら予備発光時の測光手段による測光結果と設定
されている各種撮影条件と基づいて本発光による撮影時
の目標撮影光量を演算するとともに、この演算された目
標撮影光量と各照明手段において各発光量設定手段によ
り設定された発光量の和としての本発光量で撮影したと
するときの設定撮影光量との差を演算する演算手段と、
この演算手段により演算された目標撮影光量と設定撮影
光量との差を表示する表示手段とを設けている。
【0018】また、本願第4の発明では、撮影時に、発
光量の選択的設定を可能とする発光量設定手段を備えた
複数の照明手段を発光させる撮影装置において、各照明
手段により照明された対象物を測光する測光手段と、各
照明手段を本発光に先立って順次、所定発光量で予備発
光させ、これら予備発光時の測光手段による測光結果と
設定されている各種撮影条件とに基づいて本発光時の目
標発光量を演算するとともに、この演算された目標発光
量と各照明手段において発光量設定手段によりそれぞれ
設定された各照明手段の本発光量の和との差を演算する
演算手段と、この演算手段により演算された目標発光量
と上記設定された本発光量との差を表示する表示手段と
を設けている。
【0019】すなわち、上記第3および第4の発明で
は、ストロボ等の複数の照明手段の予備発光による測光
結果と絞り、シャッタ速度、光感度等の設定されている
各種撮影条件とに基づいて演算した目標撮影光量(例え
ば、適正露光量)又は目標発光量に対して、撮影者がマ
ニュアル設定した各照明手段の和の発光量(本発光量)
で撮影を行ったとした場合の設定撮影光量又は設定本発
光量がどの程度の差を有しているかをファインダー視野
内等に表示することにより、撮影者にマニュアル設定し
たストロボ発光量や撮影条件の設定変更を促し、マニュ
アルストロボ撮影時においてもストロボメータを用いる
ことなく容易に適正露光を得ることを可能にしている。
【0020】さらに、本願第5の発明では、撮影時に、
発光量の選択的設定が可能な1又は複数の照明装置を発
光させる撮影装置において、各照明手段とのデータ通信
を可能とし、各照明装置に発光量設定に関するデータお
よび発光指令を送信する制御手段を設けている。
【0021】すなわち、撮影装置から、例えば離れた場
所に設置されている各照明装置の発光量設定を可能とし
ている。これにより、照明装置の発光量がマニュアル設
定された場合でも、撮影装置から、目標撮影光量(例え
は、各照明装置の予備発光による測光結果と絞り、シャ
ッタ速度、光感度等の設定されている各種撮影条件とに
基づいて演算した目標撮影光量)に応じた発光量を各照
明装置に設定することが可能となる。したがって、いち
いち各照明装置の近くまで撮影者が移動しなくても、各
照明装置に対する適正な発光量設定を行うことが可能と
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である1眼レフレックスカメラ(撮影
装置)とこのカメラに装着されたストロボ(照明手段、
照明装置)とからなるストロボ撮影システムの主として
光学的な構成を示している。
【0023】1はカメラ本体であり、その前面には撮影
レンズ11が装着される。カメラ本体1内には光学部
品、機械部品、電気回路およびフィルム又はCCD等の
撮像素子などが収納され、写真又は画像撮影が行えるよ
うになっている。
【0024】2は主ミラーであり、ファインダー観察状
態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外
に退避する。また、主ミラー2はハーフミラーとなって
おり、撮影光路内に斜設されているときは、後述する焦
点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させ
る。
【0025】3はファインダー光学系を構成する、撮影
レンズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板で
あり、4はファインダー光路変更用のペンタプリズムで
ある。
【0026】5はアイピースであり、撮影者はこの窓か
らピント板3を観察することで、撮影画面を観察するこ
とができる。
【0027】6,7はファインダー観察画面内の被写体
輝度を測定するための結像レンズと測光センサであり、
結像レンズ6はペンタプリズム4内の反射光路を介して
ピント板3と測光センサー7とを共役に関係付けてい
る。
【0028】8はフォーカルプレーンシャッタである。
9は感光部材であり、銀塩フィルム又はCCD等の撮像
素子が用いられる、25はサブミラーであり、主ミラー
2とともに、ファインダー観察状態では撮影光路内に斜
設され、撮影状態では撮影光路外に退避する。このサブ
ミラー25は、斜設された主ミラー2を透過した光線を
下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導く。
【0029】焦点検出ユニット26は、2次結像ミラー
27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ29
等から構成されている。2次結像ミラー27および2次
結像レンズ28は焦点検出光学系を構成しており、撮影
レンズ11の2次結像面を焦点検出ラインセンサ29上
に形成している。
【0030】焦点検出ユニット26は、いわゆる位相差
検出法によって撮影レンズ11の焦点調節状態を検出
し、その検出結果は撮影レンズの焦点調節機構を制御す
る自動焦点検出装置に送られる。
【0031】10はカメラ本体1と撮影レンズ11との
通信インターフェイスとなるマウント接点群である。1
2〜14はレンズである。1群レンズ12は光軸上を前
後に移動することで、撮影画面のピント位置を調整す
る。2群レンズ13は光軸上を前後に移動することで撮
影レンズ11の焦点距離を変更し、撮影画面の変倍を行
う。14は固定の3群レンズであり、15は絞りであ
る。
【0032】16は1群レンズ12を光軸方向に移動さ
せるフォーカス駆動モータであり、自動焦点調節動作に
より1群レンズ12を前後に移動させる。17は絞り駆
動モータであり、絞り15の開口径を変化させるようこ
れを駆動する。
【0033】18は外付けタイプのストロボであり、カ
メラ本体1に装着され、カメラ本体1からの信号に従っ
て発光制御を行うものである。
【0034】19はキセノン管であり、電流エネルギー
を発光エネルギーに変換する。20,21は反射板とフ
レネルレンズであり、それぞれ発光エネルギーを効率良
く被写体に向けて集光する役目を持つ。
【0035】22はカメラ本体1とストロボ18との通
信インターフェイスとなるストロボ接点群である。
【0036】30はグラスファイバーであり、キセノン
管19の発光量をモニタするために、キセノン管19か
ら発光した光の一部をフォトダイオード等の第1の受光
素子31に導く。これにより、ストロボ18の予備発光
および本発光の光量をモニタすることができる。
【0037】32はキセノン管19が発光した光をモニ
タするためのフォトダイオード等の第2の受光素子であ
る。この第2の受光素子32の出力により、キセノン管
19の発光電流を制限してフラット発光の制御を行う。
【0038】20a,20bは、反射笠20と一体とな
ったライトガイドであり、受光素子32又はファイバー
30にキセノン管19からの光の一部を反射して導く。
【0039】次に、図2を用いて、上記ストロボ撮影シ
ステムの電気回路構成を説明する。なお、図1と共通の
構成要素には同じ符号を付している。
【0040】まず、カメラ本体1内の電気回路構成につ
いて説明する。カメラマイコン(演算手段、制御手段)
100は、発振器101で生成されるクロック信号をも
とに動作する。カメラマイコン100には、焦点検出回
路105、測光回路106、シャッタ制御回路107、
モータ制御回路108、スイッチセンス回路110およ
び液晶表示回路111が接続されている。また、撮影レ
ンズ11内に配置されたレンズ制御回路112とは、マ
ウント接点10を介して信号伝達を行い、ストロボ18
内に設けられたストロボマイコン200とはストロボ接
点群22を介して信号伝達を行う。
【0041】焦点検出回路105は、カメラマイコン1
00からの信号に従って測距素子であるCCDラインセ
ンサ29の蓄積制御と読み出し制御を行い、それぞれの
画素情報をカメラマイコン100に出力する。カメラマ
イコン100はこの情報をA/D変換し、位相差検出法
による焦点調節状態の検出を行う。そして、カメラマイ
コン100は、レンズマイコン112と信号のやりとり
を行うことによって、撮影レンズ11の焦点調節制御を
行う。
【0042】測光回路106は被写体の輝度信号とし
て、測光センサ7からの出力をカメラマイコン100に
出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロボ
光を予備発光していない定常状態と予備発光している状
態との双方の状態で輝度信号を出力し、カメラマイコン
100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出調節のた
めの絞り値およびシャッタ速度の演算と、露光時のスト
ロボ本発光量の演算とを行う。
【0043】シャッタ制御回路107は、カメラマイコ
ン100からの信号に従ってフォーカルプレンシャッタ
8を構成するシャッタ先幕駆動マグネットMG−1およ
びシャッタ後幕駆動マグネットMG−2の通電制御を行
い、先幕および後幕を走行させ、露出動作を行う。
【0044】モータ制御回路108は、カメラマイコン
100からの信号に従ってモータを制御することによ
り、主ミラー2のアップダウンおよびシャッタチャージ
などを行う。
【0045】フィルム走行検知回路109は、銀塩カメ
ラの場合のフィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げ
られたか否かを検知し、カメラマイコン100に信号を
送る。なお、撮像素子で撮像を行うデジタルカメラの場
合は、このフィルム走行検知回路109は設けられな
い。
【0046】SW1は不図示のレリーズボタンの第1ス
トローク(半押し)操作でONし、測光、AF(自動焦
点調節)を開始させるスイッチである。SW2はレリー
ズボタンの第2ストローク(全押し)操作でONし、シ
ャッタ走行、すなわち露光動作を開始させるスイッチで
ある。
【0047】SWFELKは、後述する予備発光を独立
して行わせるスイッチである。SW1,SW2,SWF
ELKおよびその他不図示の操作部材である感材感度設
定スイッチ、絞り設定スイッチ、シャッタ速度設定スイ
ッチなどの各スイッチの信号は、スイッチセンス回路1
10により検知され、カメラマイコン100に送られ
る。
【0048】液晶表示回路111は、ファインダー内表
示器24とモニター用外部表示器42をカメラマイコン
100からの信号に従って制御する。
【0049】次に、撮影レンズ11内の電気回路構成に
ついて説明する。カメラ本体1と撮影レンズ11とはレ
ンズマウント接点10を介して相互に電気的に接続され
る。このレンズマウント接点10は、撮影レンズ11内
のフォーカス駆動用モータ16および絞り駆動用モータ
17の電源用接点である接点L0と、レンズマイコン1
12の電源用接点L1と、シリアルデータ通信を行うた
めのクロック用接点L2と、カメラ本体1から撮影レン
ズ11へのデータ送信用接点L3と、撮影レンズ11か
らカメラ本体1へのデータ送信用接点L4と、モータ用
電源に対するモータ用グランド接点L5と、レンズマイ
コン112用電源に対するグランド接点L6とから構成
されている。
【0050】レンズマイコン112は、これらのレンズ
マウント接点10を介してカメラマイコン100と接続
され、カメラマイコン100からの信号に応じて1群レ
ンズ駆動モータ16および絞りモータ17を動作させ、
撮影レンズ11の焦点調節と絞りを制御する。35,3
6は光検出器とパルス板であり、レンズマイコン112
がパルス数をカウントすることにより1群レンズ12の
位置情報を得る。これにより、撮影レンズ11の焦点調
節を行うことができる。
【0051】次に、ストロボ18の構成について、図3
を用いて説明する。201は電源電池である。202は
DC−DCコンバータであり、電池電圧を数100Vに
昇圧する。
【0052】203は発光エネルギーを蓄積するメイン
コンデンサである。204,205は抵抗であり、メイ
ンコンデンサ203の電圧を所定比に分圧する。
【0053】206は発光電流を制限するためのコイ
ル、207は発光停止時に発生する逆起電圧を吸収する
ためのダイオード、19はXe( キセノン) 管である。
211はトリガ発生回路、212はIGBTなどの発光
制御回路である。
【0054】230はデータセレクタであり、Y0,Y
1の2入力の組み合わせにより、D0,D1,D2を選
択してYに出力する。231はフラット発光の発光レベ
ル制御用のコンパレータ、232は閃光発光時の発光量
制御用のコンパレータである。
【0055】32はフラット発光制御用の受光センサで
あるフォトダイオードであり、Xe管19の光出力をモ
ニタする。234はフォトダイオード32に流れる微少
電流を増幅すると共に光電流を電圧に変換する測光回路
である。
【0056】31は閃光発光制御用の受光センサである
フォトダイオードであり、Xe管19の光出力をモニタ
する。236はフォトダイオード31に流れる光電流を
対数圧縮するとともにXe管19の発光量を圧縮積分す
るための積分測光回路である。
【0057】238はストロボ18全体の動作を制御す
るストロボマイコン、22はカメラ本体1との通信を行
うためにホットシューに設けられた接点群である。
【0058】240はストロボ18の動作状態を表示す
る表示器としての液晶ディスプレイ、241はストロボ
18のワイヤレス動作状態を設定するワイヤレスセレク
タースイッチ、242はストロボ18の電源オンオフを
切り換えるための電源スイッチである。243はストロ
ボ18の充電完了を表示するLED、244はストロボ
18が適正光量を発光したことを表示する調光表示LE
Dである。
【0059】245はモータ制御回路、246はカメラ
本体1に装着された撮影レンズ1の焦点距離に応じてX
e管19および反射笠20を移動させ、照射角を設定す
るためのモータである。
【0060】247は液晶ディスプレイ240を照明す
るためのバックライト点灯スイッチ、248はストロボ
18の発光モードを選択するためのモードスイッチ、2
49は発光モードに付随したパラメータ(例えば、マニ
ュアル発光時の発光量等)を選択するためのスイッチ、
250は上記パラメータを増加させるためのアップスイ
ッチ、251は上記パラメータを減少させるためのダウ
ンスイッチである。これらスイッチ249〜251の出
力はストロボマイコン238に入力され、ストロボマイ
コン238において上記スイッチ249〜251からの
入力に応じたマニュアル発光時の発光量等が設定され
る。発光設定手段が構成される。なお、スイッチ249
〜251およびストロボマイコン238により発光設定
手段が構成される。
【0061】252は手動で発光照射角を設定するため
のズームスイッチ、253,254,255は発光照射
角(つまりはXe管19および反射笠20の位置)を検
出するエンコーダである。
【0062】256はワイヤレススレーブモード時にカ
メラ本体1側からの制御情報を受信するためのフォトダ
イオードであり、257はフォトダイオード256を流
れる光電流を増幅し、電圧に変換する受光回路である。
【0063】次に、ストロボマイコン238の各端子に
ついて説明する。CNTはDC/DCコンバータ2の充
電を制御する制御出力端子、LCDSは液晶240を表
示点灯するための配線群、COM1はスイッチ241の
グランド電位に相当する制御出力端子、NORMはスト
ロボ18の動作状態が通常撮影状態(ワイヤレスモード
ではない)時に選択される入力端子、MASTERはス
トロボの動作状態がワイヤレスマスターモード、すなわ
ちホットシュー接点群22を用いてカメラ本体1に接続
され、ワイヤレススレーブストロボの動作を制御する状
態である時に選択される入力端子である。
【0064】SLAVEはストロボ18の動作状態がワ
イヤレススレーブモード、すなわちカメラ本体1から離
れた位置にストロボ18が設置され、マスターストロボ
からの発光制御光信号を受光素子256で受信し、スト
ロボ18の発光を制御する状態である時に選択される入
力端子である。
【0065】COM2はスイッチ242のグランド電位
に相当する制御出力端子、OFFはストロボ18が電源
オフ時に選択される入力端子、ONはストロボ18が電
源オン時に選択される入力端子、SEはストロボ18が
所定時間の経過後に電源オフ状態になる時に選択される
入力端子である。
【0066】CLKはカメラ本体1とのシリアル通信の
ための同期クロックの入力端子、DOは同期クロックに
同期して、ストロボ18からカメラ本体1にシリアルデ
ータを転送するためのシリアル出力端子、DIは同期ク
ロックに同期して、カメラ本体1からストロボ18にシ
リアルデータを転送するためのシリアルデータ入力端子
である。
【0067】M0,M1はモータドライバ245を制御
するための出力端子、ZOOM0,ZOOM1,ZOO
M2は前述のズーム位置を示すエンコーダ253,25
4,255を入力する入力端子、COM0はズームエン
コーダ等のグランド電位に相当する制御出力端子、ZO
OMは前述のズーム位置設定スイッチ252の入力端
子、DOWNは前述の発光パラメータの減少スイッチ2
51の入力端子、UPは前述の発光パラメータの増加ス
イッチ250の入力端子である。
【0068】SEL/SETは前述のデータ選択スイッ
チ249の入力端子、MODEは前述の発光モード選択
スイッチ248の入力端子、LIGHTは前述の照明ス
イッチ247の入力端子、YINはデータセレクタ23
0の出力状態検出のための入力端子である。
【0069】INTは測光積分回路236の積分制御出
力端子であり、AD0は測光積分回路236の発光量を
示す積分電圧を読み込むためのA/D変換入力端子、D
A0はコンパレータ231および232のコンパレート
電圧を出力するためのD/A出力端子である。
【0070】Y0,Y1は前述のデータセレクタ230
の選択状態の出力端子であり、TRIGは発光トリガの
出力端子である。
【0071】図4には、ストロボ18の外観構成を示し
ている。各スイッチおよび表示等は図1と同じ符号を付
しているので、説明は省略する。なお、258は前述の
フォトダイオード256の受光窓であり、この中にフォ
トダイオード256が配置されている。
【0072】次に、本ストロボ撮影システムの動作につ
いて図5のフローチャートを用いて説明する。
【0073】ストロボ18の電源スイッチ242を投入
すると、ストロボマイコン238が動作を開始する。そ
して、設定スイッチ248が操作されることにより、ス
トロボ18はマニュアル発光モードに設定される。
【0074】次に、アップスイッチ250またはダウン
スイッチ251が操作されることにより、ストロボマイ
コン238においてマニュアル発光の発光量が設定され
る。このストロボ18の設定状態は、ストロボ18の背
面に設けられた表示器240に表示される。
【0075】ここで、図6は、マニュアル発光モードに
設定されたときの表示器240の表示例であり、301
は設定されているモード(図では、マニュアルM)の表
示部材、302はストロボ18の照射角を表示する表示
部材、303は設定されている発光量を表示する表示部
材である。
【0076】[#100]図2で示したカメラ本体1の
スイッチSWFELKがオンされると、カメラマイコン
100は、測光センサ7により定常光での被写体の輝度
BVaを測光する。
【0077】[#101]カメラマイコン100は、測
光した被写体輝度値BVaより、周知のアルゴリズムよ
り露出値(BVs)を決定する。そして、設定されたカ
メラの撮影モードに従って、シャッタ速度の値(TV)
と絞りの値(AV)とを決定する。
【0078】[#102]次に、カメラマイコン100
は、通信端子S0,S1,S2を通してシリアル通信に
よりストロボマイコン238に対して予備発光を指令す
る。ストロボマイコン238は、この予備発光指令を受
けて、所定光量での予備発光動作を行う。
【0079】以下に予備発光動作について説明する。
【0080】<予備(プリ)発光動作>ストロボマイコ
ン238は、カメラ本体1より指示された所定発光レベ
ルに応じて、DA0端子に所定の電圧を設定する。次
に、SEL1,SEL0にHi、Loを出力し、入力D
2を選択する。このときXe管19はまだ発光していな
いので、受光素子32の光電流はほとんど流れず、コン
パレータ231の反転入力端子に入力されるモニタ回路
234の出力が発生せず、コンパレータ231の出力は
Hiであるので、発光制御回路212は導通状態とな
る。
【0081】次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力
すると、トリガ回路211は高圧を発生したXe管19
を励起し発光が開始される。
【0082】一方、ストロボマイコン238は、積分回
路236に積分開始を指示し、積分回路232はモニタ
回路236の出力、すなわち光量積分用の受光素子31
の対数圧縮された光電出力の積分を開始すると同時に、
発光時間をカウントするタイマーを起動させる。
【0083】予備発光が開始されると、フラット発光の
発光レベル制御用受光素子32からの光電流が多くな
り、モニタ回路234の出力が上昇する。そして、モニ
タ回路234の出力がコンパレータ205の非反転入力
に設定されている所定のコンパレート電圧より高くなる
と、コンパレータ231の出力はLoに反転し、発光制
御回路212はXe管19の発光電流を遮断する。これ
により、放電ループが断たれるが、ダイオード209お
よびコイル206により環流ループを形成し、発光電流
は回路の遅れによるオーバーシュートが収まった後、徐
々に減少する。
【0084】発光電流の減少に伴い、発光レベルが低下
するので、受光素子32の光電流は減少し、モニタ回路
234の出力も低下する。そして、所定のコンパレート
レベル以下に低下すると、再びコンパレータ231の出
力がHiに反転し、発光制御回路212が再度導通して
Xe管19の放電ループが形成され、発光電流が増加し
て発光レベルも増加する。
【0085】このように、DA0に設定された所定のコ
ンパレート電圧を中心に、コンパレータ231は短い周
期で発光レベルの増加減少を繰り返し、結果的には、所
望するほぼ一定の発光レベルで発光を継続させるフラッ
ト発光の制御が行われる。
【0086】前述したタイマーのカウントにより所定の
発光時間が経過すると、ストロボマイコン238はSE
L1,SEL0端子をLo,Loに設定する。これによ
り、データセレクタ206の入力はD0、すなわちLo
レベル入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとな
り、発光制御回路212はXe管19の放電ループを遮
断する。これにより、予備発光(フラット発光)が終了
する。
【0087】発光終了時に、ストロボマイコン238
は、予備発光量を積分した積分回路236の出力をA/
D入力端子AD0から読み込んでA/D変換し、積分
値、すなわち予備発光時の発光量をディジタル値として
読み取る。
【0088】[#103]予備発光による被写体反射光
は、撮影レンズ11を通して、カメラ本体1の測光セン
サ7で受光される。この測光センサ7の受光電流は測光
回路108を介してカメラマイコン100が読み取り、
これによりストロボ反射光による被写体輝度BVfが測
光される。
【0089】[#104]カメラマイコン100は、予
備発光時の被写体輝度BVfから#100で求めた自然
光による被写体輝度BVaを差し引く下記(1)式によ
り、予備発光による反射光分のみの輝度値を抽出する。
【0090】 dF=LN2(2^BVf−2^BVa) …(1) [#105]次に、#104で求めた予備発光による反
射光分のみの輝度値dfから、予備発光に対して適正と
なる本発光の相対比γを下記(2)式から求める。
【0091】 γ=LN2(2^BVs−2^BVa)−dF …(2) [#106]次に、カメラマイコン100は、ストロボ
18から、設定されたマニュアル発光量のアペックス値
GVを取得する。このGV値はストロボ18では以下の
ように決定される。
【0092】例えば、設定された発光量が、フル発光の
1/64の発光量の場合は、 GV=LN2(1/64)=−6 したがって、予備発光の発光量PVがフル発光の1/3
2の場合に予備発光と設定されたマニュアル発光量との
光量差DVは、 DV=GV−PV …(3) となる(但し、PVは予備発光量のアペックス値、GV
はマニュアル発光量のアペックス値である)。
【0093】[#106]次に、前述した(2)式で求
められたγと、(3)式で求められたDVとの差を演算
する。
【0094】Dif=γ−DV すなわち、このDifがストロボ撮影における目標撮影
光量(適正露光量)との差分となる。
【0095】[#107]カメラマイコン100は、#
106で求めた目標撮影光量との差Difをカメラ本体
1のファインダー内表示器24に表示させる。図7はこ
の表示の一例である。
【0096】すなわち、ファインダー横の表示器には、
上下方向中央の目盛りが示す適正露光量(適正光量レベ
ル)に対する現在の撮影条件(絞り、フィルム等の受光
感度、ストロボ発光量等)での露光量(露光レベル)の
差が表示される。これにより、撮影者は適正露光量に対
する現在の撮影条件で撮影したとするときの露光量の過
不足を認識することができる。
【0097】また、図8には、ストロボ背面の表示器2
40における表示例を示す。ファインダー内の表示と同
様に、露光レベル表示器304には、左右方向中央の目
盛りが示す適正露光量に対する現在の撮影条件での露光
量の差が表示される。305は現在の撮影条件での適正
光量が得られる距離(図では、4m)を表示している。
【0098】[#108]SW2(レリーズSW)がオ
ンの場合は#109に進み、オフの場合は#105に戻
る。
【0099】すなわち、一度予備発光を行えば、被写体
距離を変えない限り、撮影者が絞りを変更したりストロ
ボのマニュアル発光量を変更したりすることによって、
ファインダー内またはストロボ背面に表示される現在設
定されている露光量の適正光量との差が更新されるの
で、撮影者はこの表示を見ながら適正となるストロボ光
量又は絞り値を設定することができる。
【0100】なお、この予備発光による露出の決定に関
し、図17で説明したような時計や宝石などの反射物を
撮影する場合は、被写体そのもので露出を決めるのでは
なく、事前に反射率18%の標準反射板を用いて測光す
ることにより、一層安定した露出を得ることができる。
【0101】[#109]SW2がオンになると、レリ
ーズシーケンスが開始される。シャッタ速度が同調速度
以下の場合は#110に分岐し、同調速度より早い場合
は#111に分岐する。
【0102】[#110]シャッタ速度が同調速度以下
の場合は、カメラマイコン100はストロボマイコン2
38に対して閃光発光モードを送信する。
【0103】[#111]シャッタ速度が同調速度より
速い場合は、カメラマイコン100はストロボマイコン
238に対してFP発光モードとFP発光時間とを送信
する。このFP発光時間は、シャッタ速度に幕速を加え
たものである。
【0104】[#112]主ミラー2を跳ね上げて撮影
光路から退避させると同時に、カメラマイコン100は
レンズマイコン112に対して絞り36の絞り込みを指
示する。
【0105】[#113]主ミラー2が撮影光路から完
全に退避するのを待つ。
【0106】[#114]主ミラー2が完全に跳ね上が
ると、カメラマイコン100は先幕駆動マグネットMG
−1に通電し、フォーカルプレンシャッタ8の開放動作
を開始させる。
【0107】[#115]発光モードがFP発光モード
の場合は#117に進み、閃光発光モードの場合は#1
16に進む。
【0108】[#116]閃光発光モードでは、フォー
カルプレンシャッタ8の先幕が完全に開いて不図示のX
接点がONになるまで待ち、これがONになると#11
7に進む。
【0109】[#117]カメラマイコン100は発光
モードに応じた本発光制御を行う。すなわち、FP発光
モードの場合はストロボ18にFP発光制御を行い、閃
光発光モードの場合は閃光発光制御を行う。
【0110】<閃光発光制御>カメラのシャッタ速度が
ストロボ同調速度以下の場合は閃光発光制御が行われ
る。ここでは、カメラマイコン100は、まず設定され
たマニュアル発光量に応じた制御電圧をストロボマイコ
ン238のDA0端子に出力する。この電圧は、前述の
予備発光時に説明した積分回路236の出力電圧、すな
わち積分電圧に対して、予備発光と本発光との光量差に
相当する制御電圧を加算した電圧である。
【0111】例えば、フル発光量の1/32の光量で予
備発光をした場合の積分電圧をV1としたときに本発光
量が同じ1/32の場合は、同じ積分電圧になった時に
発光停止すればよいので、コンパレータ232のコンパ
レート電圧としてV1を設定する。
【0112】同様にして、本発光量が1/16の場合で
は、予備発光に対して1段分大きな積分電圧になったと
きに発光を停止すればよいので、予備発光時の積分電圧
に1段分に相当する電圧を加算してコンパレータ323
のコンパレート電圧として設定する。
【0113】次に、カメラマイコン100は、ストロボ
マイコン238のY1,Y0端子に[0,1]を出力
し、データセレクタ230のD1入力に接続された閃光
発光制御用コンパレータ232を選択する。
【0114】このときはXe管19はまだ発光していな
いので、フォトダイオード31にはほとんど光電流が流
れない。このため、積分回路236の出力は発生せず、
コンパレータ232の−入力電圧は+入力端子よりも電
位が低い。したがって、コンパレータ232の出力電圧
はハイレベルとなり、発光制御回路212は導通状態と
なる。
【0115】また、これと同時にストロボマイコン23
8はTRIG端子から所定時間の間、Hi信号を出力す
る。これにより、トリガ回路211は高圧のトリガ電圧
を発生する。Xe管18のトリガ電極に高圧が印加され
ると、Xe管19は発光を開始する。
【0116】Xe管19が発光を開始すると、フォトダ
イオード31に高電流が流れ、積分回路236の出力が
上昇し、コンパレータ232の+入力端子に設定された
所定の電圧に達すると、コンパレータ232が反転し、
その出力電圧はローレベルとなり、発光制御回路212
は遮断状態となるので発光が停止される。
【0117】この時点で、Xe管19は所定の発光量を
発生して発光を停止することになり、ストロボ撮影に必
要な所望の光量が得られる。
【0118】<FP(フラット)発光制御>カメラのシ
ャッタ速度がストロボ同調速度より速い場合はFP発光
制御が行われる。
【0119】カメラマイコン100は、設定されたマニ
ュアルFP発光量に応じた制御電圧をストロボマイコン
238のDA0端子に出力する。すなわち、前述の予備
発光時にコンパレータ231のコンパレート電圧として
設定した電圧に対して、予備発光と本発光との光量差に
相当する制御電圧を加算した電圧である。
【0120】例えば、フル発光の1/32の発光で予備
発光をした場合の制御電圧をV1としたときに、本発光
が同じ1/32発光の場合は、同じ制御電圧でFP発光
制御をすればよいので、コンパレータ232のコンパレ
ート電圧としてV1を設定する。
【0121】同様にして、本発光量が1/16の場合で
は予備発光に対して1段分大きな制御電圧とすればよい
ので、予備発光時の積分電圧に1段分に相当する電圧を
加算してコンパレータ231のコンパレート電圧として
設定する。
【0122】次に、カメラマイコン100は、ストロボ
マイコン238のY1,Y0端子に[1,0]を出力
し、データセレクタ230のD1入力に接続された閃光
発光制御用のコンパレータ231を選択する。この後、
前述の予備発光動作と同一の動作でFP発光が行われ、
カメラマイコン100から指示された所定時間が経過す
ると、カメラマイコン238のY1,Y0端子を[0,
0]に設定して発光処理を終了する。
【0123】[#118]所定のシャッタ開放時間が経
過すると、カメラマイコン100は後幕駆動マグネット
MG−2に通電し、シャッタ8の後幕を閉じて露出を終
了する。なお、#117の発光モードがFP発光の場合
は、後幕が完全に閉じるまで発光が継続する。
【0124】[#119]一連の撮影シーケンスが終了
すると、主ミラー2をダウンさせ、撮影を終了する。
【0125】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、予備発光による被写体の測光結果と設定されている
ストロボ発光量を含む撮影条件とに基づいてマニュアル
ストロボ撮影における適正露光量を演算し、この適正露
光量に対するマニュアル設定されたストロボ本発光量で
撮影したときの露光量の過不足を撮影前に確認すること
ができるので、ストロボメータを用いなくても、適切な
発光量のマニュアルストロボ撮影が可能となる。
【0126】(第2実施形態)図9および図10には、
本発明の第2実施形態であるストロボ撮影システムの構
成を示している。本実施形態では、マニュアル発光モー
ドに設定されたストロボが複数あり、それぞれのストロ
ボの発光量を異ならせて発光させた場合でも適正な露光
量を決定できるようにしたものである。
【0127】図9には、カメラ本体1に装着されたマス
ターストロボMSと、カメラ本体1から離れた位置に設
置されたもう1台のスレーブストロボSSBとの2台の
ストロボを用いた撮影の例を示している。
【0128】マスターストロボMSは、これ自体が被写
体照明を行うとともに、微小発光により光信号を生成し
てスレーブストロボSSBの制御も行う。以下、このよ
うなモードをマスター発光モードと称する。スレーブス
トロボSSBは、グループBストロボとして、マスター
ストロボMSの制御情報を受信して発光モードや発光量
を制御する。
【0129】また、図10には、カメラ本体1に装着さ
れたマスターストロボMSはスレーブストロボ制御の制
御信号のみを送信し、スレーブストロボSSAおよびス
レーブストロボSSBはマスターストロボMSの制御情
報を受信して発光モードや発光量を制御する。以下、こ
のようなモードを制御専用モードと称する。
【0130】スレーブストロボSSA,SSBはそれぞ
れ、グループAおよびグループBに設定されたスレーブ
ストロボである。
【0131】図9、図10に示すいずれの例でも、マス
ターストロボMSはグループAストロボとグループBス
トロボの発光量を光情報の送信により直接設定できる。
【0132】この光情報によるワイヤレスシステムは、
本出願人が特開2000−89306号公報にて提案し
ているものと同様である。
【0133】具体的には、マスターストロボMSを備え
たカメラ本体1と、カメラ本体1から離れた位置に配置
されたスレーブストロボSSA,SSBからなるストロ
ボ撮影システムにおいて、カメラ本体1に、制御シャッ
ター速度に応じて閃光発光とフラット発光の発光モード
を選択させるとともに、発光モードを含むストロボ制御
情報をスレーブストロボSSA,SSBにマスタースト
ロボMSの発光による光通信により送信させる。一方、
スレーブストロボSSA,SSBは、受信したストロボ
制御情報に応じて、閃光発光モードまたはフラット発光
モードで閃光発光する。
【0134】これにより、カメラ本体1(マスタースト
ロボMS)は、シャッター同調速度に応じて、閃光発光
とフラット発光を選択する情報を含むストロボ制御情報
をワイヤレスでスレーブストロボSSA,SSBに指示
することができ、スレーブストロボSSA,SSBはカ
メラ本体1からのストロボ制御情報に応じて閃光発光と
フラット発光を選択して発光することができる。したが
って、ワイヤレスモードにおいても、全てのシャッター
速度にストロボが同調するストロボ撮影システムを実現
することができる。
【0135】また、ストロボMS,SSA,SSBのハ
ードウェア構成は第1実施形態と同様であるので説明を
省略する。
【0136】次に、カメラマイコン100およびストロ
ボマイコン238の動作を説明する。図11は、カメラ
マイコン100およびストロボマイコン238の動作を
示すフローチャートであり、図12はカメラのシャッタ
速度が同調秒時以下の場合に閃光発光を行う際のタイミ
ングチャートであり、図13はカメラのシャッタ速度が
同調秒時より速い場合にFP発光を行う際のタイミング
チャートである。
【0137】図12および図13において、A)〜C)
はカメラ本体−ストロボ間でシリアル通信を行うための
信号である。A)はカメラ本体1からストロボへのシリ
アル通信の同期クロック信号であり、B)はカメラ本体
1からストロボへのデータ出力信号であり、C)はスト
ロボからカメラ本体1へのデータ出力信号である。
【0138】また、D)は主ミラー2の動作を示し、
E)はシャッタ先幕の動作を示し、F)はシャッタ後幕
の動作を示し、G)はカメラのX接点の導通を示し、L
oレベルが導通状態を示す。
【0139】H)およびI)はマスターストロボMSが
Xe管19をパルス的に断続発光させて発生するスレー
ブストロボへのワイヤレス光通信信号であり、H)はマ
スターストロボMSが撮影に寄与する発光は行わずに、
スレーブストロボの動作を制御するためだけに発光する
制御専用モードの場合のXe管19の発光を示す。I)
はマスターストロボMSが撮影に寄与する発光もするマ
スター発光モードの場合のXe管19の発光を示す。
【0140】また、J)は図10に示すようにグループ
Aに設定されたスレーブストロボSSAの発光を示し、
K)はグループBに設定されたスレーブストロボSSB
の発光を示している。
【0141】図11において、マスターストロボMSの
電源スイッチ242が投入されると、ストロボマイコン
238が動作を開始する。そして設定スイッチ208が
操作されることにより、マスターストロボMSはマニュ
アル発光モードに設定される。さらに、アップスイッチ
250またはダウンスイッチ251が操作されることに
より、マニュアル発光の発光量が設定される。このスト
ロボの設定状態は、ストロボ背面の表示器240に表示
される。また、スレーブストロボSSAやスレーブスト
ロボSSBの発光量はマスターストロボMS側で設定が
可能で、設定されたそれぞれの発光量は、表示器240
に表示される。
【0142】ここで、図14(A)はマスターストロボ
MSの液晶表示器240の表示例であり、同図(B)は
スレーブストロボSS(A,B)の液晶表示器240の
表示例である。なお、図5と同じ表示部材には同じ符号
を付している。
【0143】図14(A)において、303はグループ
Aストロボのマニュアル発光量である。図9のシステム
では、カメラ本体1に直結されたマスターストロボMS
の発光量であり、図10のシステムでは、グループAの
スレーブストロボSSAの発光量である。
【0144】また、310はグループBストロボのマニ
ュアル発光量であり、本例ではスレーブストロボSSB
のマニュアル発光量を示す。
【0145】311はワイヤレス状態を示すアイコンで
あり、ストロボがマスター側となって他のストロボを制
御するマスターモードの場合は、ストロボに対して外向
きの矢印を示すことにより、視覚的に送信状態であるこ
とを示す。
【0146】312は混信を防止するためのチャネル番
号の表示部材であり、313はマスターストロボMSが
レシオモード(多灯光量比設定モード)であることを示
す表示部材である。314は光量比がA:B、すなわち
グループAとグループBの2つのグループを制御するモ
ードであることを示す表示部材である。
【0147】一方、図14(B)において、スレーブス
トロボがマスターストロボMSからの制御信号によって
制御されるスレーブモードにあるときには、ワイヤレス
状態を示すアイコン311はストロボに対して内向きの
矢印を示すことにより、視覚的に受信状態であることを
示す。315はストロボがスレーブモードに設定されて
いることを示すアイコンであり、表示部材314と共に
スレーブモードのグループBに設定されていることを示
す。
【0148】なお、ストロボにおいて、マスターモード
とスレーブモードはストロボ背面のスイッチ241を切
り換えることより任意に設定が可能である。
【0149】[#200]図2に示したカメラ本体1の
スイッチSWFELKがオンになると、カメラマイコン
100は、まず測光センサ7で被写体の輝度BVaを測
光する。
【0150】[#201]カメラマイコン100は、測
光した被写体輝度値BVaに基づいて周知のアルゴリズ
ムによって露出値(BVs)を決定する。そして、設定
されたカメラの撮影モードに従って、シャッタ速度の値
(TV)と絞り値(AV)とを決定する。
【0151】[#202]次にカメラマイコン100
は、通信端子S0,S1,S2を通してシリアル通信に
よりストロボ(マスターストロボMS)に対してグルー
プAストロボの予備発光を指令する(図12,13の時
刻t0)。
【0152】マスターストロボMSのストロボマイコン
238は、この予備発光指令を受けて、グループAスト
ロボの予備発光動作を行う。すなわち、時刻t1および
t2の時点でXe管19をパルス的に発光させて、スレ
ーブストロボが予備発光を行うための情報を光パルスと
してスレーブストロボに送信する(図12,13の
(1)および(2))。なお、この通信に関しては、本
出願人が特開2000−89306号公報にて提案して
いるので、詳細な説明は省略する。
【0153】外部にスレーブストロボSSAがある場合
は、スレーブストロボSSAはこの2バイトの光パルス
を受光して、予備発光を行うための発光量と発光時間を
デコードする。
【0154】次に、時刻t4にてグループAストロボが
予備発光を行う。この場合、マスターストロボMSがマ
スター発光モードに設定されている場合は、マスタース
トロボMSも予備発光を行い(図12,13の
(4))、マスターストロボMSが制御専用モードに設
定されている場合は、スレーブストロボSSAが予備発
光を開始するための光パルスの発光を行う(図12,図
13の(3))。
【0155】一方、スレーブストロボはこの光パルス
(3)またはマスターストロボのFP予備発光(4)の
開始を検出して、自身も予備発光を開始する(図12,
13の(5))。
【0156】[#203]グループAストロボの予備発
光による被写体からの反射光は、撮影レンズ11を通し
てカメラ本体1の測光センサ7で受光される。カメラマ
イコン100はこの測光センサ7の受光電流を測光回路
108を介して読み取り、ストロボ反射光による被写体
輝度BVfを測光する。
【0157】[#204]カメラマイコン100は、下
記式(4)を用いて予備発光時の被写体輝度BVfから
#200で求めた自然光による被写体輝度BVaを差し
引くことにより、グループAストロボによる予備発光の
反射光分のみの輝度値dFAを抽出する。
【0158】 dFA=LN2(2^BVf−2^BVa) …(4) [#205]次に、下記式(5)を用いて、予備発光の
反射光分のみの輝度値dFAから、予備発光に対して適
正となるグループAの本発光の相対比γAを求める。
【0159】 γA=LN2(2^BVs−2^BVa)−dFA …(5) [#206]次に、カメラマイコン100は、ストロボ
に対してグループBストロボの予備発光を指令する(図
12,13の時刻t6)。
【0160】マスターストロボのストロボマイコン23
8は、この予備発光指令を受けて、グループBストロボ
の予備発光動作を行う。すなわち、t7およびt8の時
点でXe管19をパルス的に発光させて、スレーブスト
ロボが予備発光を行うための情報を光パルスとしてスレ
ーブストロボに送信する(図12,13の(6)および
(7))。
【0161】スレーブストロボSSBはこの2バイトの
光パルスを受光して、予備発光を行うための発光量と発
光時間をデコードする。
【0162】次に時刻t10にて、マスターストロボM
SはスレーブストロボSSBが予備発光を開始するため
の光パルスの発光を行う(図12,図13の(8)およ
び(9))。
【0163】一方、スレーブストロボSSBはこの光パ
ルスを検出して自身も予備発光を開始する(図12,図
13の(10))。
【0164】[#207]このグループBストロボの発
光による被写体からの反射光は、撮影レンズ11を通し
てカメラ本体1の測光センサ7で受光される。カメラマ
イコン100は、この測光センサの受光電流を測光回路
108を介して読み取り、ストロボ反射光による被写体
輝度EVfBを測光する。
【0165】[#208]カメラマイコン100は、#
204と同様にして、グループBストロボによる予備発
光の反射光分のみの輝度値dFBを抽出する。
【0166】 dFB=LN2(2^BVf−2^BVa) …(6) [#209]次に、#204と同様にして、予備発光に
対して適正となるグループB本発光の相対比γBrを求
める。
【0167】 γB=LN2(2^BVs−2^BVa)−dFB …(7) [#210]次に、カメラマイコン100はグループA
ストロボのマニュアル発光量のアペックス値GVAおよ
びグループBストロボのマニュアル発光量のアペックス
値GVBを取得する。このGVAおよびGVBは以下の
ようにして求める。
【0168】例えば、設定されたグループAストロボの
発光量が、フル発光の1/64の発光量の場合は、 GVA=LN2(1/64)=−6 同様に、設定されたグループBストロボの発光量が、フ
ル発光の1/128の発光量の場合は、 GVB=LN2(1/128)=−7 したがって、グループAおよびグループBの予備発光の
発光量PVAおよびPVBがそれぞれフル発光の1/3
2の場合には、設定されたマニュアル発光量との光量差
DVAおよびDVBは、 DVA=GVA−PVA …(8) DVB=GVB−PVB …(9) となる(但し、PVAはグループAストロボの予備発光
量のアペックス値、PVBはグループBストロボの予備
発光量のアペックス値、GVAはグループAストロボの
マニュアル発光量のアペックス値、GVBはグループB
ストロボのマニュアル発光量のアペックス値である)。
【0169】[#211]次に、前述した(5)式およ
び(7)式のγAおよびγBと、(8)式および(9)
式で求められたDVAおよびDVBの差をそれぞれ下記
式(10),(11)を用いて演算する。
【0170】 DifA=γA−DVA …(10) DifB=γB−DVB …(11) そして、(10)式および(11)式により、合成され
た最終的な適正光量との差DifABは以下の式で求め
られる。
【0171】 DifAB=LN2(2^DifA+2^DifB) すなわち、このDifABがグループAストロボおよび
グループBストロボの加算された光量と適正光量との差
分となる。
【0172】[#212]#211で求めた適正光量と
の差DifABを、カメラ本体1のファインダー内表示
器24に表示する。図15には、この表示の一例を示し
ている。
【0173】すなわち、ファインダー横の表示器には、
上下方向中央の目盛りで示される適正光量に対する現在
の撮影条件(絞り、感度、ストロボ発光量等)の差、つ
まりは露光量の過不足が表示される。
【0174】なお、図15では、グループAおよびグル
ープBの加算した露光量しか表示していないが、図16
では、グループAおよびグループBそれぞれの適正光量
に対する差と、グループAおよびグループBを加算した
適正光量との差を表示している。
【0175】また、これらの表示は第1実施形態と同様
に、マスターストロボMSの背面の液晶に表示してもよ
い。
【0176】[#213]SW2(レリーズSW)がオ
ンになると#214に進み、オフの場合は#210に戻
る。
【0177】すなわち、一度予備発光を行えば、被写体
距離を変えない限り、撮影者が絞りを変更したりストロ
ボのマニュアル発光量を変更したりすることによって、
ファインダー内またはストロボ背面に表示される現在設
定されている露光量の適正光量との差が更新されるの
で、撮影者はこの表示を見ながら適正となるストロボ光
量又は絞り値を設定することができる。
【0178】なお、この予備発光による露出の決定に関
し、図17で説明したような時計や宝石などの反射物を
撮影する場合は、被写体そのもので露出を決めるのでは
なく、事前に反射率18%の標準反射板を用いて測光す
ることにより、一層安定した露出を得ることができる。
【0179】[#214]SW2が押されると、カメラ
マイコン100は、レリーズシーケンスを開始する。シ
ャッタ速度が同調速度以下の場合は#215に進み、同
調スピードより速い場合は#216に進む。
【0180】[#215]シャッタ速度が同調速度以下
の場合は、カメラはストロボに対して閃光発光モードを
送信する。
【0181】[#216]シャッタ速度が同調速度より
速い場合は、カメラはストロボに対してFP発光モード
とFP発光時間を送信する。このFP発光時間は、シャ
ッタ速度に幕速を加えたものである。
【0182】[#217]マスターストロボMSは、ス
レーブストロボに対して発光モード(閃光発光モード、
FP発光モード)と、各グループの発光量と、FP発光
の場合には発光時間とを送信する(図12,図13の
(11)、(12)、(13))。
【0183】[#218]主ミラー2を跳ね上げて撮影
光路から退避させると同時に、撮影レンズ11に対して
絞り36の絞り込みを指示する(図12,13の時刻t
13)。
【0184】[#219]主ミラー2が光路から完全に
退避するのを待つ。
【0185】[#220]主ミラー2が完全に跳ね上が
ると、カメラマイコン100は、先幕駆動マグネットM
G−1に通電し、フォーカルプレンシャッタ8を開放を
開始させる(図12,13の時刻t17)。
【0186】[#221]発光モードがFP発光モード
の場合は#223に進み、閃光発光モードの場合は#2
22に進む。
【0187】[#222]閃光発光モードの場合は、カ
メラ本体1において先幕が完全に開き、X接点がONに
なるまで待ち、ONになると#117に進んで閃光発光
を開始する。
【0188】[#223]カメラマイコン100は、発
光モードに応じた本発光制御を行う(閃光発光モードの
場合は図12の時刻t18、FP発光モードの場合は図
13の時刻t17)。
【0189】一方、スレーブストロボSSA,SSBの
ストロボマイコン238では、マスターストロボMSか
ら送信された光信号を#217で受信した発光モード、
発光時間、発光量に応じてスレーブ発光を開始する。
【0190】なお、閃光発光モード、FP発光モードで
の本発光処理は第1実施形態で説明したのと同じである
ので説明を省略する。
【0191】[#224]所定のシャッタ開放時間が経
過すると、カメラマイコン100は後幕通電マグネット
MG−2に通電し、シャッタの後幕が閉じさせて露出を
終了する(閃光発光モードの場合は図12の時刻t1
9、FP発光モードの場合は図13の時刻t19)。
【0192】[#225]一連の撮影シーケンスが終了
すると、カメラマイコン100は主ミラー2をダウンさ
せ、撮影を終了させる。
【0193】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、複数のマニュアル発光が可能なストロボを有するス
トロボ撮影システムにおいて、これら複数のストロボを
順次、予備発光させ、それぞれの予備発光時の測光結果
と設定されている撮影条件とに基づいてマニュアルスト
ロボ撮影における適正露光量を演算し、この適正露光量
に対するマニュアル設定されたストロボ本発光量で撮影
したときの露光量の過不足を撮影前に確認することがで
きるので、それぞれ独立して発光量が設定された複数の
ストロボを用いる場合でも、ストロボメータを用いるこ
となく、適切な発光量のマニュアルストロボ撮影が可能
となる。
【0194】なお、本実施形態では、グループAとグル
ープBの2つのグループをそれぞれ独立に発光量を制御
した場合に関して説明したが、2つ以上のグループがあ
る場合でも順次時系列で予備発光を行い、その反射光を
測光し、それぞれ独立して設定された発光量からそれぞ
れのグループでの露出の過不足を演算し、それぞれの過
不足量を#211で示したように加算することにより、
トータルの露出の過不足量を求めることができる。
【0195】また、本実施形態では、カメラ本体1に装
着したマスターストロボMSがXe管を微小発光させて
スレーブストロボの動作を制御する場合について説明し
たが、電波や赤外線等を使った同様の送信機能を持った
コントローラ(撮影装置に含まれる)にスレーブストロ
ボの動作を制御させるようにしてもよい。
【0196】さらに、上記第1および第2実施形態で
は、適正露光量と現在設定されている撮影条件下で撮影
したとするときの露光量との差を表示する場合について
説明したが、適正露光量を得るためのストロボの適正発
光量(目標発光量)と現在設定されているストロボ発光
量との差を表示するようにしてもよい。
【0197】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1および第
2の発明によれば、ストロボ等の照明手段の予備発光に
よる測光結果と絞り、シャッタ速度、光感度等の設定さ
れている各種撮影条件とに基づいて演算した目標撮影光
量(例えば、適正露光量)又は目標発光量に対して、撮
影者がマニュアル設定した照明手段の発光量(本発光
量)で撮影を行ったとした場合の設定撮影光量又は設定
本発光量がどの程度の差を有しているかを表示すること
ができるので、撮影者にマニュアル設定したストロボ発
光量や撮影条件の設定変更を促し、マニュアルストロボ
撮影時においてもストロボメータを用いることなく容易
に適正露光を得ることができる。
【0198】また、本願第3および第4の発明によれ
ば、ストロボ等の複数の照明手段の予備発光による測光
結果と絞り、シャッタ速度、光感度等の設定されている
各種撮影条件とに基づいて演算した目標撮影光量(例え
ば、適正露光量)又は目標発光量に対して、撮影者がマ
ニュアル設定した各照明手段の和の発光量(本発光量)
で撮影を行ったとした場合の設定撮影光量又は設定本発
光量がどの程度の差を有しているかをファインダー視野
内等に表示するので、撮影者にマニュアル設定したスト
ロボ発光量や撮影条件の設定変更を促し、マニュアルス
トロボ撮影時においてもストロボメータを用いることな
く容易に適正露光を得ることができる。
【0199】さらに、本願第5の発明によれば、撮影装
置から、例えば離れた場所に設置されている各照明装置
の発光量設定をできる。これにより、照明装置の発光量
がマニュアル設定された場合でも、撮影装置から、目標
撮影光量(例えは、各照明装置の予備発光による測光結
果と絞り、シャッタ速度、光感度等の設定されている各
種撮影条件とに基づいて演算した目標撮影光量)に応じ
た発光量を各照明装置に設定することができる。したが
って、いちいち各照明装置の近くまで撮影者が移動しな
くても、各照明装置に対する適正な発光量設定を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるストロボ撮影シス
テムの横断面図。
【図2】上記第1実施形態であるストロボ撮影システム
の電気回路ブロック図。
【図3】上記第1実施形態のストロボ撮影システムを構
成するストロボの電気回路ブロック図。
【図4】上記第1実施形態のストロボの外観図。
【図5】上記第1実施形態のストロボ撮影システムを構
成するカメラ本体の動作を示すフローチャート。
【図6】上記第1実施形態のストロボにおける背面表示
器の表示例の表示例を示す図。
【図7】上記第1実施形態のカメラにおけるファインダ
ー内表示器の表示例を示す図。
【図8】上記第1実施形態のカメラにおける外部表示器
の表示例の表示例を示す図。
【図9】本発明の第2実施形態であるストロボ撮影シス
テムの構成を示す図。
【図10】上記第2実施形態であるストロボ撮影システ
ムの別の構成を示す図。
【図11】上記第2実施形態のカメラの動作を示すフロ
ーチャート。
【図12】上記第2実施形態のカメラの動作を示すタイ
ミングチャート。
【図13】上記第2実施形態のカメラの動作を示すタイ
ミングチャート。
【図14】上記第2実施形態のストロボ撮影システムを
構成するストロボの背面表示器の表示例を示す図。
【図15】上記第2実施形態のストロボ撮影システムを
構成するカメラ本体のファインダー内表示器の表示例を
示す図。
【図16】上記第2実施形態のストロボ撮影システムを
構成するカメラ本体のファインダー内表示器の表示例を
示す図。
【図17】一般的なストロボの撮影例を説明する図。
【符号の説明】
19 キセノン管 24 ファインダー内表示器 42 モニター用表示器 100 カメラマイコン 112 レンズマイコン 236 ストロボマイコン 240 ストロボ背面表示器 257 ワイヤレス受光回路 248 ストロボ発光モード設定SW 250 パラメータアップスイッチ 251 パラメータダウンスイッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 CD00 CD11 CD13 FB02 FB03 FB38 FB51 FB64 FB81 GA31 GA73 GA75 2H053 AA06 AC11 AC12 AC17 AD00 AD06 AD21 AD23 BA72 BA73 BA78 BA79 CA21 DA06 DA07 2H102 AA01 AA13 AA16 AA71 AB13 3K098 AA03 AA04 AA06 AA10 AA23 AA26 BB09 BB13 BB14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影時に、発光量の選択的設定を可能と
    する発光量設定手段を備えた照明手段を発光させる撮影
    装置であって、 前記照明手段により照明された対象物を測光する測光手
    段と、 前記照明手段を本発光に先立って所定発光量で予備発光
    させ、この予備発光時の前記測光手段による測光結果と
    設定されている各種撮影条件とに基づいて前記本発光に
    よる撮影時の目標撮影光量を演算するとともに、この演
    算された目標撮影光量と前記照明手段において前記発光
    量設定手段により設定された本発光量で撮影したとする
    ときの設定撮影光量との差を演算する演算手段と、 この演算手段により演算された前記目標撮影光量と前記
    設定撮影光量との差を表示する表示手段とを有すること
    を特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 撮影時に、発光量の選択的設定を可能と
    する発光量設定手段を備えた照明手段を発光させる撮影
    装置であって、 前記照明手段により照明された対象物を測光する測光手
    段と、 前記照明手段を本発光に先立って所定発光量で予備発光
    させ、この予備発光時の前記測光手段による測光結果と
    設定されている各種撮影条件とに基づいて前記本発光時
    の目標発光量を演算するとともに、この演算された目標
    発光量と前記照明手段において前記発光量設定手段によ
    り設定された本発光量との差を演算する演算手段と、 この演算手段により演算された前記目標発光量と前記設
    定された本発光量との差を表示する表示手段とを有する
    ことを特徴とする撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の撮影装置と、こ
    の撮影装置に装着される照明手段とを有することを特徴
    とする撮影システム。
  4. 【請求項4】 撮影時に、発光量の選択的設定を可能と
    する発光量設定手段を備えた複数の照明手段を発光させ
    る撮影装置であって、 前記各照明手段により照明された対象物を測光する測光
    手段と、 前記各照明手段を本発光に先立って順次、所定発光量で
    予備発光させ、これら予備発光時の前記測光手段による
    測光結果と設定されている各種撮影条件とに基づいて前
    記本発光による撮影時の目標撮影光量を演算するととも
    に、この演算された目標撮影光量と前記各照明手段にお
    いて前記発光量設定手段によりそれぞれ設定された発光
    量の和としての本発光量で撮影したとするときの設定撮
    影光量との差を演算する演算手段と、 この演算手段により演算された前記目標撮影光量と前記
    設定撮影光量との差を表示する表示手段とを有すること
    を特徴とする撮影装置。
  5. 【請求項5】 撮影時に、発光量の選択的設定を可能と
    する発光量設定手段を備えた複数の照明手段を発光させ
    る撮影装置であって、 前記各照明手段により照明された対象物を測光する測光
    手段と、 前記各照明手段を本発光に先立って順次、所定発光量で
    予備発光させ、これら予備発光時の前記測光手段による
    測光結果と設定されている各種撮影条件とに基づいて前
    記本発光時の目標発光量を演算するとともに、この演算
    された目標発光量と前記各照明手段において前記発光量
    設定手段によりそれぞれ設定された前記各照明手段の本
    発光量の和との差を演算する演算手段と、 この演算手段により演算された前記目標発光量と前記設
    定された本発光量との差を表示する表示手段とを有する
    ことを特徴とする撮影装置。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4に記載の撮影装置と、こ
    の撮影装置に装着される複数の照明手段とを有すること
    を特徴とする撮影システム。
  7. 【請求項7】 撮影時に、発光量の選択的設定が可能な
    1又は複数の照明装置を発光させる撮影装置であって、 前記各照明手段とのデータ通信が可能であり、 前記各照明装置に発光量設定に関するデータおよび発光
    指令を送信する制御手段を有することを特徴とする撮影
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の撮影装置と、この撮影
    装置から送信された発光量設定に関するデータに基づい
    て発光量を設定するとともに発光指令に応じて発光動作
    する1又は複数の照明装置とを有することを特徴とする
    撮影システム。
JP2001361589A 2001-11-27 2001-11-27 撮影装置および撮影システム Expired - Fee Related JP4040290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361589A JP4040290B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 撮影装置および撮影システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361589A JP4040290B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 撮影装置および撮影システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003161987A true JP2003161987A (ja) 2003-06-06
JP4040290B2 JP4040290B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=19172216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001361589A Expired - Fee Related JP4040290B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 撮影装置および撮影システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4040290B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005062328A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Nikon Corp カメラシステム
JP2008310063A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Nissei Kogyo Yugenkoshi ストロボ装置
JP2010185961A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Canon Inc 撮像装置、ストロボ装置及びストロボ制御カメラシステム
JP2014035441A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Nikon Corp 照明装置及び照明システム
JP2015041053A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社ニコン カメラ
JP2016527923A (ja) * 2013-06-06 2016-09-15 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 被験者を撮像する装置及び方法
JP2017134435A (ja) * 2017-04-27 2017-08-03 株式会社ニコン カメラ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005062328A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Nikon Corp カメラシステム
JP4661035B2 (ja) * 2003-08-08 2011-03-30 株式会社ニコン カメラシステムおよびカメラ
JP2008310063A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Nissei Kogyo Yugenkoshi ストロボ装置
JP2010185961A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Canon Inc 撮像装置、ストロボ装置及びストロボ制御カメラシステム
JP2014035441A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Nikon Corp 照明装置及び照明システム
JP2016527923A (ja) * 2013-06-06 2016-09-15 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 被験者を撮像する装置及び方法
US10491789B2 (en) 2013-06-06 2019-11-26 Koninklijke Philips N.V. Multi-light apparatus and method for imaging a subject
JP2015041053A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社ニコン カメラ
JP2017134435A (ja) * 2017-04-27 2017-08-03 株式会社ニコン カメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4040290B2 (ja) 2008-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4868791B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4346926B2 (ja) ストロボ撮影システムおよび撮像装置
JP2010185961A (ja) 撮像装置、ストロボ装置及びストロボ制御カメラシステム
JPH10312009A (ja) カメラシステム
JP4280515B2 (ja) ストロボ撮影システムおよびカメラ
JP3962489B2 (ja) ストロボシステムおよびストロボ装置
JP4154039B2 (ja) カメラおよび該カメラの制御方法
JP4054435B2 (ja) カメラシステムおよびカメラ
JP4392874B2 (ja) カメラシステムおよび撮像装置
JP4040290B2 (ja) 撮影装置および撮影システム
JP4447902B2 (ja) 閃光撮影システムおよびその制御方法
JP3976905B2 (ja) ストロボシステム
JP3957891B2 (ja) ストロボシステムおよびストロボ装置
JP4211880B2 (ja) ストロボシステム、送信装置およびストロボ装置
JP2013105024A (ja) ストロボ及び無線ストロボ制御システム
JPH11109453A (ja) カメラシステム
JP4478675B2 (ja) ストロボシステム
JPH0961904A (ja) ストロボ制御システム
JP3706659B2 (ja) カメラシステム
JP2000075370A (ja) ストロボカメラシステム
JP2005134468A (ja) ストロボ装置
JPH0954352A (ja) ストロボ制御システム
JPH0961892A (ja) ストロボ装置
JPH0961909A (ja) カメラシステム
JPH1039368A (ja) ストロボ制御カメラシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees