JPH0961909A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

Info

Publication number
JPH0961909A
JPH0961909A JP21227095A JP21227095A JPH0961909A JP H0961909 A JPH0961909 A JP H0961909A JP 21227095 A JP21227095 A JP 21227095A JP 21227095 A JP21227095 A JP 21227095A JP H0961909 A JPH0961909 A JP H0961909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emission
upper limit
main
camera system
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21227095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Fukui
一 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP21227095A priority Critical patent/JPH0961909A/ja
Priority to US08/696,492 priority patent/US6167202A/en
Publication of JPH0961909A publication Critical patent/JPH0961909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリ発光の時点で調光不可であったがその後
に充電が進んでコンデンサの電圧が上昇し調光可能とな
った場合に、これを知ることができない。 【解決手段】 ストロボ19をメイン発光させる前にプ
リ発光させて測光を行い、この測光結果に基づいてメイ
ン発光時の制御値を演算するカメラシステムにおいて、
ストロボの発光用エネルギーを蓄積するコンデンサC1
の充電状態を検出する充電検出手段R1/R2と、この
充電検出手段の検出結果に基づいて発光上限値を演算す
る上限値演算手段と、必要発光量とプリ発光の後に上限
値演算手段により演算された発光上限値とに基づいて、
メイン発光の前にメイン発光による調光可否判定を行う
判定手段200とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影時のメイン発
光の前にプリ発光測光を行い、メイン発光に適正な制御
値を演算するようにしたカメラシステムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、プリ発光による測光結果に基づい
てメイン発光の前に被写体の適正露出の可否を判断する
カメラシステムとしては、不可視光によるプリ発光を行
い、その反射光に基づいて正しいストロボ露光が見込ま
れる場合には所定のマークを点灯させて調光可能表示を
行い、露出不適正が見込まれる場合には、マークを点滅
させて警告表示を行うようにしたものがある。
【0003】また、TTL調光を行うカメラシステムに
おいては、所定時間内にストロボの発光停止制御が行わ
れた場合に適正な調光が行われた旨の判定を行うものが
従来知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者のカ
メラシステムでは、ストロボ発光用のエネルギーを蓄積
するコンデンサの充電途中でプリ発光した場合に、プリ
発光時点での調光可否は判断できるものの、プリ発光の
時点で調光不可であったがその後に充電が進んでコンデ
ンサの電圧が上昇することにより調光可能となるような
場合までは考慮されていないという問題がある。
【0005】また、後者のカメラシステムでは、フィル
ム反射率の差により発光停止時間に差が生じ、正確な判
定結果が得られない場合があるという問題があった。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、発光エネ
ルギーの蓄積状況に応じて、ストロボ撮影前に調光可否
判定ができるカメラシステムを提供することである。
【0007】また、本発明の第2の目的は、フィルム反
射率の差異による調光判定誤差のないカメラシステムを
提供することである。
【0008】さらに、本発明の第3の目的は、コンデン
サの充電完了時の調光可否を確認できるようにしたカメ
ラシステムを提供することである。
【0009】また、本発明の第4の目的は、ストロボ撮
影前に、調光可能範囲の確認ができるようにしたカメラ
システムを提供することである。
【0010】また、本発明の第5の目的は、コンデンサ
の充電完了時の調光可能範囲を確認できるようにしたカ
メラシステムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、ストロボをメイン発光させ
る前にプリ発光させて測光を行い、この測光結果に基づ
いてメイン発光時の制御値を演算するカメラシステムに
おいて、ストロボの発光用エネルギーを蓄積するコンデ
ンサの充電状態を検出する充電検出手段と、この充電検
出手段の検出結果に基づいて発光上限値を演算する上限
値演算手段と、制御値とプリ発光の後に上限値演算手段
により演算された発光上限値とに基づいて、メイン発光
の前にメイン発光による調光可否判定を行う判定手段と
を設けている。
【0012】すなわち、例えば、プリ発光後メイン発光
前の各時点においてコンデンサの充電状態を検出して調
光可否判定を行うことにより、プリ発光時には調光不可
であったがその後のコンデンサの充電により調光可能と
なったような場合に、これを撮影前に表示等して撮影者
に明確に知らせることができるようにしている。
【0013】そして、上記第1の発明では、調光可能判
定がなされた場合に、プリ発光の後コンデンサの充電と
ともに大きくなった発光上限値に基づいてメイン発光を
制御して、発光量不足となるメイン発光を防止し、発光
エネルギーの有効利用および効率のよい撮影を可能とし
ている。
【0014】なお、上限値演算手段には、充電検出手段
による検出時のコンデンサの電圧と、プリ発光時におけ
るコンデンサの電圧と、プリ発光時の発光上限値とを用
いて上記検出時の発光上限値を演算させるのが望まし
い。さらに、判定手段の判定結果を表示する表示手段を
設けた場合は、マーク等の表示要素の点灯と点滅とによ
り又は制御値と発光上限値との差の表示により判定結果
を表示させるのが望ましい。
【0015】また、本願第2の発明では、表示手段に、
メイン発光の後にも判定手段の判定結果を表示させるよ
うに構成している。すなわち、TTL調光のようにフィ
ルムの反射率の影響を受けることなく、調光が適正に行
われたかどうかを撮影後にチェックできるようにしてい
る。
【0016】また、本願第3の発明では、ストロボをメ
イン発光させる前にプリ発光させて測光を行い、この測
光結果に基づいてメイン発光時の制御値を演算するカメ
ラシステムにおいて、ストロボの発光用エネルギーを蓄
積するコンデンサの充電状態を検出する充電検出手段
と、この充電検出手段の検出結果に基づいて、コンデン
サのフル充電時における発光上限値を演算する上限値演
算手段と、上記制御値と上限値演算手段により演算され
た発光上限値とに基づいて、メイン発光の前にフル充電
時でのメイン発光による調光可否判定を行う判定手段と
を設けている。
【0017】すなわち、コンデンサがフル充電となった
状態でメイン発光した場合の調光可否判定をメイン発光
前に行うことにより、フル充電となるまで待ってメイン
発光すれば適正な露光が得られるか否かを撮影前に確認
できるようにしている。
【0018】なお、上記第3の発明においては、上限値
演算手段に、フル充電時におけるコンデンサの電圧と、
プリ発光時におけるコンデンサの電圧と、プリ発光時の
発光上限値とを用いてフル充電時の発光上限値を演算さ
せるようにするのが望ましい。
【0019】また、判定手段の判定結果を表示する表示
手段を設ける場合は、表示要素の点灯と点滅とにより又
は制御値と発光上限値との差の表示により判定結果を表
示させるのが望ましい。
【0020】さらに、本願第4の発明では、ストロボを
メイン発光させる前にプリ発光させて測光を行い、この
測光結果に基づいてメイン発光時の制御値を演算するカ
メラシステムにおいて、ストロボの発光用エネルギーを
蓄積するコンデンサの充電状態を検出する充電検出手段
と、メイン発光の前に、この充電検出手段の検出結果に
基づいてメイン発光による調光可能範囲を演算する調光
範囲演算手段とを設けている。
【0021】すなわち、プリ発光後メイン発光前の各時
点においてコンデンサの充電状態を検出し調光可能範囲
を演算表示することにより、プリ発光時点では被写体が
調光可能範囲から外れていたがその後のコンデンサの充
電により調光可能範囲内に入ったような場合に、これを
撮影前に撮影者に明確に知らせることができる。
【0022】なお、上記第4の発明においては、上限値
演算手段に、充電検出手段の検出時におけるコンデンサ
の電圧と、フル充電時のコンデンサの電圧と、フル充電
時のガイドナンバー上限値と、カメラの絞り値とを用い
て上記検出時の調光可能範囲を演算させるようにするの
が望ましい。
【0023】さらに、本願第5の発明では、ストロボを
メイン発光させる前にプリ発光させて測光を行い、この
測光結果に基づいてメイン発光時の制御値を演算するカ
メラシステムにおいて、メイン発光の前に、ストロボの
発光用エネルギーを蓄積するコンデンサのフル充電時で
のメイン発光による調光可能範囲を演算する調光範囲演
算手段を設けている。
【0024】すなわち、フル充電時における調光可能範
囲をメイン発光の前に演算表示することにより、フル充
電となるまで待てば適正な露光が得られるのか否かを撮
影前に確認することができるようにしている。
【0025】なお、上記第5の発明においては、調光範
囲演算手段に、フル充電時のガイドナンバー上限値とカ
メラの絞り値とに基づいて、フル充電時における調光可
能範囲を演算させるようにするのが望ましい。
【0026】また、調光範囲演算手段の演算結果を表示
する表示手段を設ける場合に、コンデンサがフル充電と
なるまではフル充電時の表示を点滅させて、コンデンサ
が充電中であることを明確に表示させるようにするのが
望ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態である
カメラシステムを1眼レフレックスカメラに適用した場
合の光学的構成等を説明した横断面図である。この図に
おいて、1はカメラ本体であり、この中に光学部品、メ
カ部品、電気回路およびフィルムなどが収納され、写真
撮影が行えるようになっている。
【0028】2は主ミラーで、観察状態と撮影状態とに
応じて撮影光路へ斜設又は退去される。また、主ミラー
2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜設され
ているときも、後述する焦点検出光学系に被写体からの
光線の約半分を透過させている。
【0029】3は撮影レンズ12〜14の予定結像面に
配置されたピント板、4はファインダー光路変更用のペ
ンタプリズム、5はファインダーである。撮影者は、フ
ァインダー5を通じてピント板3を観察することで、撮
影画面を観察することができる。
【0030】6、7は観察画面内の被写体輝度を測定す
るために設けられた結像レンズと測光センサーで、結像
レンズ6はペンタダハプリズム4内の反射光路を介して
ピント板3と測光センサー7を共役に関係付けている。
8はシャッター、9は銀塩フィルム等からなる感光部材
である。
【0031】25は、サブミラーであり被写体からの光
線を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導
いている。焦点検出ユニット26内には、2次結像ミラ
ー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ2
9等が設けられている。2次結像ミラー27および2次
結像レンズ28により焦点検出光学系が構成されてお
り、撮影光学系の2次結像面を焦点検出ラインセンサ2
9上に結んでいる。焦点検出ユニット26は、後述の電
気回路の処理による既知の位相差検出法により、撮影画
面内の被写体の焦点状態を検出し、撮影レンズの焦点調
節機構を自動制御する。
【0032】10はカメラとレンズとのインターフェイ
スとなるマウント接点群であり、11はカメラ本体に据
え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レン
ズであり、12は1群レンズである。この1群レンズ1
2は、光軸上を前後に移動することで、撮影画面のピン
ト位置を調整することができる。13は2群レンズであ
り、この2群レンズ13は、光軸上を左右に移動するこ
とで、撮影画面を変倍させ、撮影レンズの焦点距離を変
更させることができる。14は3群固定レンズである。
15は撮影レンズ絞りである。
【0033】16は1群レンズ駆動モータであり、自動
焦点調節動作に従って1群レンズ12を前後に移動さ
せ、自動的にピント位置を調整する。17はレンズ絞り
駆動モータであり、これを作動させることにより撮影レ
ンズ絞りを所望の絞り径に駆動することができる。
【0034】18は外付けストロボであり、カメラ本体
1に取り付けられ、カメラからの信号に従って発光制御
を行う。19はキセノン管であり、電流エネルギーを発
光エネルギーに変換する。20、21は反射板とフレネ
ルレンズであり、それぞれ発光エネルギーを効率良く被
写体に向けて集光する役目を有する。22はカメラ本体
1と外付けストロボ18とのインターフェースとなるス
トロボ接点群である。30は、グラスファイバーであ
り、キセノン管19から発光された光を、これをモニタ
するフォトダイオード等の受光素子31に導いている。
この受光素子31は、ストロボのプリ発光およびメイン
発光の発光量を直接測光するものである。32もキセノ
ン管19の発光した光をモニタするフォトダイオード等
の受光素子である。この受光素子32の出力に基づいて
キセノン管19の発光電流を制限することにより、後述
するフラット発光の制御が行われる。20a、20bは
反射笠20と一体となったライトガイドであり、キセノ
ン管19の光を反射して受光素子32又はファイバー3
0に導く。
【0035】図2および図3は、本カメラシステムの電
気回路を示している。なお、これら図では、図1と対応
する部材には同じ符号を付している。カメラマイコン1
00は、発振器101で作られるクロック信号に基づい
て動作する。EEPROM100bは、フィルムカウン
タその他の撮影情報を記憶する。A/D変換器100c
は、焦点検出回路105および測光回路106からのア
ナログ信号をA/D変換する。カメラマイコン100
は、A/D変換器100cにより変換されたA/D値を
信号処理することにより各種状態を設定する。
【0036】カメラマイコン100には、焦点検出回路
105、測光回路106、シャッター制御回路107、
モーター制御回路108、フィルム走行検知回路10
9、スイッチセンス回路110およびLCD駆動回路1
11が接続されている。また、カメラマイコン100
は、撮影レンズ内に配置されたレンズ制御回路112と
マウント接点10を介して信号の伝達を行い、外付けス
トロボ18内のストロボマイコン200とは、ストロボ
接点群22を介して信号の伝達を行う。
【0037】焦点検出回路105は、カメラマイコン1
00から信号に従い、公知の測距素子であるCCDライ
ンセンサー29の蓄積制御と読み出し制御を行って、そ
れぞれの画素情報をカメラマイコン100に出力する。
カメラマイコン100は、この情報をA/D変換し、周
知の位相差検出法による焦点検出を行う。また、カメラ
マイコン100は、焦点検出情報により、レンズマイコ
ン112と信号のやりとりを行ってレンズの焦点調節を
行う。
【0038】測光回路106は、被写体の輝度信号とし
て、測光センサ7からの出力をカメラマイコン100に
出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロボ
光をプリ発光していない定常状態とプリ発光しているプ
リ発光状態との双方の状態で輝度信号を出力する。そし
て、カメラマイコン100は、輝度信号をA/D変換
し、撮影の露出の調節のための絞り値の演算、シャッタ
ースピードの演算および露光時のストロボメイン発光量
の演算を行う。
【0039】シャッター制御回路107は、カメラマイ
コン100からの信号に従って、フォーカルプレンシャ
ッタ8を構成するシャッター先幕駆動マグネットMG−
1およびシャッター後幕駆動マグネットMG−2を走行
させ、露出動作を行う。
【0040】モータ制御回路108は、カメラマイコン
100からの信号に従ってモータMを制御し、主ミラー
2のアップダウンおよびシャッターのチャージ、さらに
はフィルムの給送を行わせる。
【0041】フィルム走行検知回路109は、フィルム
給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたことを検知
し、カメラマイコン100に信号を送る。
【0042】SW1は、不図示のレリーズボタンの第1
ストローク操作によりONし、測光およびAFを開始さ
せるスイッチである。SW2はレリーズボタンの第2ス
トローク操作でONし、露光動作を開始させるスイッチ
である。SWLKは、後述のプリ発光を独立して行わせ
るスイッチであり、SW1、SW2、SWFELKおよ
びその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、スイ
ッチセンス回路110が検知してカメラマイコン100
に送られる。
【0043】液晶表示回路111は、ファインダー内L
CD24と不図示のモニター用LCD42の表示をカメ
ラマイコン100からの信号に従って制御する。
【0044】次に、レンズ11の構成について説明す
る。カメラ本体1とレンズ11はレンズマウント接点1
0を介して相互に電気的に接続される。このレンズマウ
ント接点10は、レンズ11内のフォーカス駆動用モー
タ16および絞り駆動用モータ17の電源用接点である
L0と、レンズマイコン112の電源用接点であるL1
と、公知のシリアルデータ通信を行う為のクロック用接
点L2と、カメラ1からレンズ11へのデータ送信用接
点L3と、レンズ11からカメラ1へのデータ送信用接
点L4と、モータ用電源に対するモータ用グランド接点
であるL5と、レンズマイコン112用電源に対するグ
ランド接点であるL6とで構成されている。
【0045】レンズマイコン112は、これらのレンズ
マウント接点10を介してカメラマイコン100と接続
され、1群レンズ駆動モータ16およびレンズ絞りモー
タ17を動作させて、レンズの焦点調節と絞りを制御す
る。35、36は光検出器とパルス板である。レンズマ
イコン112は、光検出器35を通じてパルス板36の
回転角度(パルス数)をカウントすることにより、1群
レンズ12の位置情報を得ることができ、レンズの焦点
調節を行うことができる。
【0046】次に、ストロボ18の構成について説明す
る。ストロボマイコン200は、カメラマイコン100
からの信号に従ってストロボの制御を行う回路であり、
発光量の制御、フラット発光の発光強度および発光時間
の制御や、発光照射角の制御等を行う。
【0047】201はDC/DCコンバータで、ストロ
ボマイコン200の指示により電池電圧を数100Vに
昇圧し、メインコンデンサC1を充電する。
【0048】R1/R2は、メインコンデンサC1の電
圧をストロボマイコン200がモニタするために設けら
れた分圧抵抗である。ストロボマイコン200は、分圧
された電圧をストロボマイコン200に内蔵されたA/
D変換器(図示せず)によりA/D変換し、メインコン
デンサC1の電圧を間接的にモニタしてDC/DCコン
バータ201の動作を制御し、メインコンデンサC1の
電圧を所定の電圧に制御する。
【0049】202はトリガ回路で、ストロボ発光時に
ストロボマイコン200を介してカメラマイコン100
から受けた指示によりトリガ信号を出力し、キセノン管
19のトリガ電極に数千ボルトの高電圧を印加してキセ
ノン管19の放電を誘発する。これにより、メインコン
デンサC1に蓄えられた電荷エネルギーがキセノン管1
9を介して光エネルギーとして放出される。
【0050】203はIGBT等のスイッチング素子を
用いた発光制御回路であり、発光時のトリガー電圧印加
時には導通状態となってキセノン管19に電流を流し、
発光停止時には遮断状態となってキセノン管19の電流
の流れを遮断し、発光を停止させる。
【0051】204、205はコンパレータである。コ
ンパレータ204は、後述の閃光発光時の発光停止に用
いられ、205は後述のフラット発光時の発光強度制御
に用いられる。206はデータセレクタで、ストロボマ
イコン200からの選択信号SEL1、SEL2に従
い、端子D0から端子D2からの入力を選択し、端子Y
に出力する。
【0052】207は閃光発光制御用モニタ回路であ
り、受光素子31の出力を対数圧縮し、増幅する。20
8は閃光発光制御用モニタ回路207の出力を積分する
積分回路である。209はフラット発光制御用モニタ回
路であり、受光素子32の出力を増幅する。210はフ
ラット発光時間等を記憶する、EEPROMもしくはフ
ラッシュROM等の書き込み又は書き換え可能なメモリ
である。
【0053】211は公知のモータ駆動回路、212は
ストロボズーム駆動モータ、213はピニオンギア、2
14はラックギア、215は反射笠20のフレネルレン
ズに対する位置を検出するストロボズーム位置検出用エ
ンコーダ、216は発光可能を示すLEDである。
【0054】次に、ストロボマイコン200の各端子に
ついて説明する。CKはカメラとのシリアル通信を行う
ための同期クロックの入力端子、DIはシリアル通信デ
ータの入力端子、D0はシリアル通信のデータ出力端
子、CHGはストロボの発光可能状態を電流としてカメ
ラに伝える出力端子、Xはカメラからの発光信号の入力
端子である。
【0055】また、ECKはストロボマイコン200の
外部に接続されたメモリ210とシリアル通信を行うた
めの通信クロックを出力する出力端子、EDIはメモリ
210からのシリアルデータの入力端子、EDOはメモ
リ210へのシリアルデータの出力端子、SELEはメ
モリ210との通信を許可するイネーブル端子である。
なお、イネーブル端子SELEからの出力信号がLoの
ときにイネーブル状態になり、Hiのときにディスエー
ブル状態となる。
【0056】また、本実施形態ではストロボマイコンの
外部にメモリ210を設けたが、このメモリ210は、
ストロボマイコン200に内蔵されていてもよい。
【0057】POWはパワースイッチ218の状態を入
力する入力端子、OFFはパワースイッチ218と接続
されたときにストロボをオフ状態にするための出力端
子、ONはパワースイッチ218と接続されたときにス
トロボをオン状態にするための出力端子である。入力端
子POWは、パワーON状態ではON端子と接続され、
その際のON端子はハイインピーダンス状態となり、O
FF端子はLo状態となる。一方、パワーOFF状態で
はその逆になる。
【0058】CHG_LEDは発光可能を表示する表示
出力端子、AEOKは調光可否を示す表示出力端子であ
る。
【0059】STOPは発光停止信号の入力端子であ
る。なお、入力端子STOPに入力される信号がLoの
ときに発光停止状態になる。SEL0、SEL1はデー
タセレクタ206の入力選択を指示するための出力端子
であり、出力端子SEL0、SEL1からの信号の組み
合わせが(SEL1,SEL0)=(Lo,Lo)のと
きはD0端子がY端子に接続され、同様に(Lo,H
i)のときはD1端子がY端子に接続され、(Hi,L
o)のときはD2端子がY端子に接続される。
【0060】DA0はストロボマイコン200に内蔵さ
れたD/A変換器の出力端子であり、コンパレータ20
4、205のコンパレートレベルをアナログ電圧で出力
する。TRIGはトリガ回路202に発光を指示するト
リガ信号出力端子である。CNTはDC/DCコンバー
タ201によるメインコンデンサC1の充電開始停止を
制御する出力端子で、この出力端子CNTからの出力信
号がHiのときに充電が開始され、Loのときに充電が
停止される。
【0061】INTは積分回路208の積分の開始/禁
止を制御する端子であり、この端子INTの出力信号が
Hiのときに積分が禁止され、Loのときに積分が許可
される。
【0062】AD0、AD1はA/D入力端子であり、
入力される電圧をマイコン200内部で処理できるよう
にディジタルデータに変換するものである。AD0はメ
インコンデンサC1の電圧をモニタするものであり、A
D1は積分回路208の積分出力電圧をモニタするもの
である。
【0063】Z0、Z1はストロボズーム駆動モータ2
12を駆動するモータ制御回路211を制御する制御出
力端子であり、ZM0、ZM1、ZM2はストロボズー
ム位置検出用エンコーダ215からの信号を入力する入
力端子、COM0はストロボズーム位置検出用エンコー
ダ215のグランドレベルに相当する電圧を有する電流
の引き込みを行う共通端子である。
【0064】次に発光動作に関して説明する。
【0065】<プリ発光>前述したストロボ基本動作の
中でストロボが発光可能状態になると、カメラマイコン
100は発光可能を検出するとともに、プリ発光を行う
場合はストロボに対して前述の通信端子を介して、プリ
発光の発光強度と発光時間を示す信号を通信し、プリ発
光を指示する。
【0066】ストロボマイコン200は、カメラ本体に
より指示された所定発光強度信号に応じて、DA0に所
定の電圧を設定する。次に、SEL1,SEL0に(L
o,Hi)を設定し、入力端子D1を選択する。このと
きキセノン管19はまだ発光していないので、受光素子
32の光電流はほとんど流れず、モニタ回路209から
もコンパレータ205の反転入力端子に入力される信号
が出力されないため、コンパレータ205の出力はHi
となり、発光制御回路203は導通状態となる。そし
て、TRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ
回路202は高圧を発生してキセノン管19を放電さ
せ、ストロボ発光(プリ発光)が開始される。
【0067】一方、ストロボマイコン200は、トリガ
発生から所定時間の経過後、積分回路208に積分開始
を指示し、これにより積分回路208はモニタ回路20
7の出力、すなわち光量積分用の受光素子31の対数圧
縮された光電出力の積分を開始する。これと同時に、ス
トロボマイコン200は、所定時間をカウントするタイ
マーを起動させる。なお、トリガ発生から積分開始を遅
らせているのは、トリガ発生によるノイズにより、積分
回路208が光信号以外のノイズを積分してしまうこと
を防止するためであり、また、実際の発光には、トリガ
発生後10数μsecのディレイがあるためである。
【0068】プリ発光が開始されると、フラット発光の
発光強度制御用受光素子32の光電流が多くなり、モニ
タ回路209の出力電圧が上昇し、この出力電圧がコン
パレータ205の非反転入力に設定されている所定のコ
ンパレート電圧より高くなると、コンパレータ205の
出力はLoに反転し、発光制御回路203はキセノン管
19の発光電流を遮断する。これにより、キセノン管1
9の放電ループは断たれるが、ダイオードD1およびコ
イルL1により環流ループが形成されているため、発光
電流は、回路の遅れによるオーバーシュートが収まった
後は徐々に減少する。
【0069】発光電流の減少に伴い、発光強度が低下す
るので、受光素子32の光電流は減少し、モニタ回路2
09の出力が低下し、この出力が所定のコンパレートレ
ベル以下に低下すると、再びコンパレータ205の出力
はHiに反転し、発光制御回路203が導通してキセノ
ン管19の放電ループが形成され、発光電流が増加し発
光強度も増加する。このように、DA0に設定された所
定のコンパレート電圧を中心に、コンパレータ205は
短い周期で発光強度の増加減少を繰り返し、その結果、
所望のほぼ一定の発光強度で発光を継続させるフラット
発光の制御が行われる。
【0070】前述の発光時間タイマがカウントアップ
し、所定のプリ発光時間が経過すると、ストロボマイコ
ン200はSEL1、SEL0を(Lo,Lo)に設定
する。これにより、データセレクタ206の入力はD0
すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強制的にL
oレベルとなり、発光制御回路203はキセノン管19
の放電ループを遮断し、発光を終了させる。
【0071】発光終了時に、ストロボマイコン200
は、プリ発光を積分した積分回路208の出力をA/D
入力端子AD1から読み込み、A/D変換し、積分値す
なわちプリ発光時の発光量をディジタル値として読み取
る。
【0072】<メイン発光制御>次に、メイン発光制御
を説明する。プリ発光からメイン発光に至るタイミング
には2つのモードがある。第1のモードでは、シャッタ
ーレリーズスイッチであるSW2をオンした時点でプリ
発光を行い、カメラは測光素子7の出力からプリ発光に
よる被写体反射光を測光してストロボの適正露光量を求
め、プリ発光の終了と同時に絞り15を駆動して適正絞
りを設定するとともに、ミラー2,25を上部に跳ね上
げて光路上から退去させ、ミラー2,25の駆動終了と
ともにシャッター8を開き、ストロボのメイン発光を行
う。この第1のモードを、以下、一括発光モードと称す
る。
【0073】第2のモードでは、プリ発光スイッチSW
FELKをオンした時点で、前述のプリ発光を行うとと
もにカメラは測光素子7の出力からプリ発光による被写
体反射光を測光してストロボの適正露光量を求め、次に
SW2をオンした時点で、絞り15を駆動して適正絞り
を設定するとともにミラー2,25を上部に跳ね上げて
光路上から退去させ、ミラー2,25の駆動終了ととも
にシャッター8を開き、ストロボのメイン発光を行う。
この第2のモードを、以下FEロックモードと称する。
【0074】このFEロックモードでは、被写体を測光
エリア中央に置いてプリ発光を行い、次に撮影すべき領
域にカメラを向けてシャッターを切ることにより、公知
に行われているAEロックと同じようにして、ストロボ
撮影時に被写体が撮影領域の中央にない場合でも、スト
ロボによる適正露光が得られる。
【0075】次に、メイン発光動作を順を追って説明す
る。まず、シャッターレリーズスイッチSW2がオンさ
れた後のメイン発光のシーケンスでは、カメラマイコン
100は、プリ発光時の測光センサ7からの被写体反射
光輝度と自然光時の外光輝度、露出モード、フィルム感
度およびプリ発光時の被写体からの反射光に基づいて、
シャッター速度および絞りを決定する。
【0076】また、カメラマイコン100は、ストロボ
マイコン200から受信した発光可能上限データをもと
に、シャッター速度が前述のストロボ同調速度より早い
場合は、フラット発光によるメイン発光の適正発光強度
を決定し、ストロボマイコン200に発光強度および発
光時間をS0〜S2の通信線を介してシリアル通信で指
示する。なお、発光時間は、シャッターの幕速にシャッ
ター速度に相当するシャッター開時間を加算し、さらに
シャッター幕が実際に画面に現れるまでのメカ的なバラ
ツキを考慮して幾分余裕を持たせるための時間を加算し
て算出される。また、シャッター速度がストロボ同調速
度以下の場合は、閃光発光によるメイン発光の適正発光
量を決定し、ストロボマイコン200に発光量を指示す
る。
【0077】これらのメイン発光における発光強度およ
び発光量は、プリ発光における発光強度および発光量に
対する相対情報として定義される。
【0078】<メインフラット発光制御>次にフラット
発光によるメイン発光制御について説明する。ストロボ
マイコン200は、受信したメイン発光強度をもとにメ
インフラット発光の適正発光強度を求め、DA0出力に
適正発光強度となる所定の電圧を設定する。この適正発
光強度の設定方法は後述する。
【0079】次にSEL1、SEL0に(Lo,Hi)
を出力して入力D1を選択する。このときキセノン管1
9はまだ発光していないので、受光素子32の光電流は
ほとんど流れない。このため、モニタ回路209の出力
は発生せず、コンパレータ205の出力はHiとなるの
で、発光制御回路203は導通状態となる。
【0080】次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力
すると、キセノン管19からの発光が開始される。ま
た、ストロボマイコン200は、発光開始に伴い、カメ
ラから指示された時間をカウントするタイマーを起動さ
せる。なお、フラット発光の発光強度制御に関しては、
プリ発光制御と同じであるので、説明を省略する 前述の発光時間タイマがカウントアップし、所定の発光
時間が経過した後、ストロボマイコン200は、SEL
1、SEL0端子を(Lo,Lo)に設定する。これに
より、データセレクタ206の入力はD0すなわちLo
レベル入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとな
り、発光制御回路203はキセノン管19の放電ループ
を遮断するため、発光は終了する。
【0081】<メイン閃光発光制御>次に閃光発光によ
るメイン発光制御について説明する。ストロボマイコン
200は、受信したメイン発光量をもとにメイン閃光発
光の適正発光量を求め、DA0出力に適正発光量となる
所定の電圧を設定する。この所定電圧は、前述のプリ発
光終了時にAD1より読みとった積分出力に対して、相
対的な発光量に相当する電圧を加減算することにより求
められる。
【0082】次にSEL1、SEL0に(Hi,Lo)
を設定し、入力D2を選択する。このとき積分回路20
8は動作禁止状態なので、積分回路208の出力は発生
しない。このため、コンパレータ204の出力はHiに
なり、発光制御回路203は導通状態となる。
【0083】次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力
すると、キセノン管19からの発光を開始される。ま
た、ストロボマイコン200は、トリガ印加によるトリ
ガノイズが収まり、実際の発光が開始される10数μs
ec後に積分開始端子INTをLoレベルに設定する。
これにより、積分回路208はセンサ31からの出力を
モニタ回路207を介して積分する。積分出力がDA0
で設定された所定電圧に到達すると、コンパレータ20
4は反転し、データセレクタ206を介して発光制御回
路203は導通を遮断され、発光が停止される。
【0084】一方、ストロボマイコン200は、STO
P端子をモニタし、STOP端子が反転し発光が停止す
ると、SEL1、SEL0端子を(Lo,Lo)に設定
し、強制発光禁止状態に設定するとともに、積分開始端
子INTを反転し、積分を終了し、発光処理を終了す
る。
【0085】次に、図4を用いて一括発光モードにおけ
るカメラシステムの動作フローを説明する。図4には、
カメラマイコン100により行われる発光動作の設定用
フローチャートを示している。まず、ステップ(以下、
#と略す)101で、カメラの動作が開始され、測光測
距開始スイッチであるSW1がオンされたか否かを判別
し、オンであれば#102に進み、オフであれば#10
1をループする。
【0086】#102では、焦点検出回路105による
公知の位相差検出方法による焦点検出動作を行い、レン
ズマイコン112にフォーカス駆動を指示して焦点調節
を行う。続いて#103で、測光回路106により被写
体輝度値Bvを測光する。そして、#104で、被写体
輝度とフィルム感度とから適正露光量EvS(=Tv+
Av)を決定するとともに、設定された露出モードに従
ってシャッター速度と絞りを決定する。
【0087】次に、#105で、レリーズ開始スイッチ
SW2がオンか否かを判別し、オンであれば#106に
進み、オフであれば#101に戻り上記処理を繰り返
す。#106では、ストロボマイコン200に対して所
定の発光量を指示し、ストロボに前述したプリ発光を行
わせる。そして、#107で、プリ発光時の被写体反射
光を測光回路106で測光し、プリ発光の露光量EvF
を求める。
【0088】さらに、#108で、#104にて求めた
適正露光量から#107にて測光したプリ発光時の露光
量を減算することにより、プリ発光に対するメイン発光
の適正発光量を求める。すなわち、自然光下の被写体輝
度からストロボのプリ発光による反射光輝度を差し引く
ことにより、適正露出を得るために必要なメイン発光輝
度(メイン適正発光量)を求める。
【0089】次に、#109で、#108で求めたメイ
ン適正発光量と、ストロボから受信した後述の発光量上
限値とに基づいて調光可否の判定を行い、ストロボに調
光可否の指示を行う。すなわち、メイン発光の適正発光
量と発光量上限値とを比較し、メイン適正発光量が発光
量上限値よりも所定値以上大きければ調光不可と判断し
て、メイン適正発光量が、発光量上限値に上記所定値を
加えた値よりも小さければ調光可能と判断する。なお、
この所定値としては、露光精度を考慮して、0.3EV
〜0.5EV位が好ましい。
【0090】次に、#110で、露光動作に先だって主
ミラー2、サブミラー25をアップし、撮影光路から退
去させる。さらに、#111で、#103にて演算した
露光量に基づく絞り値をレンズマイコン112に指令し
て適正絞りを設定させ、この絞りの設定終了とともにシ
ャッター制御回路107を介してシャッターを駆動す
る。
【0091】そして、#112で、シャッターの駆動に
合わせて、、#108で求めた発光量に従ってストロボ
のメイン発光制御を行わせる。メイン発光後、#113
では、ストロボマイコン200に、#109における判
定結果に従い所定時間の間、調光確認LED217を点
灯させる指示を与える。すなわち、メイン発光の前に判
定された調光可否情報を、メイン発光後にも表示させ
る。
【0092】こうして露光動作が終了すると、#114
で、撮影光路から退去していた主ミラー2およびサブミ
ラー25をダウン(撮影光路内に斜設)させるととも
に、モータ制御回路108およびフィルム走行検知回路
109によりフィルムを1駒分巻き上げ、動作を終了す
る。
【0093】次に、図5を用いてFEロックモードにお
けるカメラシステムの動作フローを説明する。図5に
は、カメラマイコン100により行われる発光動作の設
定用フローチャートを示している。まず、#201で、
カメラの動作が開始され、FEロックスイッチであるS
WFELKがオンされたか否かを判別し、オンであれば
#202に進み、オフであれば#207に直接進む。
【0094】#202では、測光回路106により被写
体輝度値Bvを測光する。そして、#203で、被写体
輝度とフィルム感度とから適正露光量EvS(=Tv+
Av)を決定するとともに、設定された露出モードに従
ってシャッター速度と絞りを決定する。
【0095】次に、#204で、ストロボマイコン20
0に対して所定の発光量を指示し、ストロボにプリ発光
を行わせる。そして、#205で、プリ発光時の被写体
反射光を測光回路106で測光し、プリ発光の露光量E
vFを求める。
【0096】さらに、#206で、#203にて求めた
適正露光量から#205にて測光したプリ発光時の露光
量を減算することによりプリ発光に対するメイン発光の
適正発光量を求める。すなわち、自然光下の被写体輝度
からストロボのプリ発光による反射光輝度を差し引くこ
とにより、適正露出を得るために必要なメイン発光輝度
(メイン適正発光量)を求める。
【0097】続いて#207で、プリ発光が行われたか
否かを判別し、行われていれば#208に進み、行われ
ていなければ#210に進む。#208では、#206
にて求めたメイン適正発光量と、ストロボから受信した
後述の発光量上限値とに基づいて調光可否の判定を行
う。すなわち、メイン発光の適正発光量と発光量上限値
を比較し、メイン適正発光量が発光量上限値よりも所定
値以上大きければ調光不可と判断して、メイン適正発光
量が、発光量上限値に上記所定値を加えた値よりも小さ
ければ調光可能と判断する。なお、この所定値として
は、露光精度を考慮して、0.3EV〜0.5EV位が
好ましい。
【0098】次に、#209で、図6に示すように調光
可能であればフラッシュマークを点灯させ、調光不可で
あればフラッシュマークを点滅させて撮影者に警告す
る。なお、本実施形態では、フラッシュマークの点灯・
点滅により調光可否判定の結果を表示するようにした
が、例えば、図9に示すような露光レベル表示部にメイ
ン適正発光量と発光量上限値との差を表示することによ
り、上記判定結果を表示するようにしてもよい。
【0099】#210では、測光測距開始スイッチであ
るSW1がオンされたか否かを判別し、オンであれば#
211に進み、オフであれば#201に戻って処理を繰
り返す。なお、#209における表示は、#208およ
び#209を繰り返し通過するたびに、メインコンデン
サC1の電圧の上昇とともに更新される。これにより、
プリ発光後からメイン発光前にかけてリアルタイムに調
光可否判定および表示が行われる。
【0100】#211では、焦点検出回路105による
公知の位相差検出方法による焦点検出動作を行い、レン
ズマイコン112にフォーカス駆動を指示して焦点調節
を行う。次に、#212で、レリーズ開始スイッチSW
2がオンされたか否かを判別し、オンであれば#213
に進み、オフであれば#201に戻る。
【0101】#213では、測光回路106により被写
体輝度値Bv(=Bvo+Avo)を再測光する。これ
は、プリ発光後の構図変更に対応するためである。そし
て、#214で、被写体輝度とフィルム感度とから適正
露光量EvS(=Tv+Av)を決定するとともに、設
定された露出モードに従ってシャッター速度と絞りを決
定する。続いて#215で、露光動作に先だって主ミラ
ー2およびサブミラー25をアップし、撮影光路から退
去させる。
【0102】そして、#216で、#214にて演算し
た露光量に基づく絞り値をレンズマイコン112に指令
し、適正絞りを設定させ、この絞りの設定終了とともに
シャッター制御回路107に指令してシャッターを駆動
させる。さらに、#217で、シャッターの駆動に合わ
せて、ストロボマイコン200に、#206で求めた発
光量に従ってストロボのメイン発光制御を行わせる。
【0103】メイン発光後、#218で、ストロボマイ
コン200に、#208における最新の判定結果に従い
所定時間の間、調光確認LED217を点灯させる指示
を与える。こうして露光動作が終了すると、#219
で、撮影光路から退去していた主ミラー2およびサブミ
ラー25をダウン(撮影光路内に斜設)させるととも
に、モータ制御回路108およびフィルム走行検知回路
109によりフィルムを1駒分巻き上げ、動作を終了す
る。
【0104】次に、図7を用いて、プリ発光後のメイン
コンデンサC1の電圧上昇に応じた発光量上限値の変動
について説明する。この図において、横軸はメインコン
デンサC1の電圧を示し、縦軸はメインコンデンサC1
のフル充電時(電圧=Vfull)を0としたときの光量偏
差であり、APEX表記している。
【0105】ここで、同図においてメインコンデンサC
1に蓄えられる電荷Qは、 Q=CV で表され、コンデンサC1に蓄えられるエネルギーU
は、 U=QV/2 で表される。したがって、コンデンサC1がフル充電と
なったときのエネルギーUfullは、 Ufull=CVfull 2 /2 で表され、フル充電時に対する電圧Vmc時の発光エネル
ギーUmcは、 Umc=C(Vmc/Vfull2 /2 で表される。
【0106】したがって、電圧Vmc時の発光量は、(V
mc/Vfull2 に比例すると言える。このことを示すの
が図7中のラインAで示す関数であり、フル充電時に対
する電圧Vmcでの発光量比を表す関数をFa(Vmc)と
すると、 Fa(Vmc)=(Vmc 2 /Vfull 2 )k となる。なお、kはストロボの電源やスイッチング制御
回路の内部抵抗による損失を示す係数であり、実験的に
求められるが、図6ではk=1としている。
【0107】また、ラインBは、Fa(Vmc)をAPE
X表示するために2を底とする対数で変換した関数であ
り、 Fb(Vmc)=LOG2 (Vmc 2 /Vfull 2 ) で表される。
【0108】さらに、ラインCはフル発光からnEv光
量を減じたプリ発光の発光量を示す関数であり、 Fc(Vmc)=LOG2 (Vmc 2 /Vfull 2 )−n で表される。
【0109】次に、縦軸上に示すレベルaは、フル充
電、フル発光時のメインコンデンサC1の電圧Vfull
基準とした場合の、コンデンサ電圧=Vpre 時における
プリ発光の発光量を示し、レベルbは、同電圧において
フル発光した場合の発光量を示す。また、レベルcは、
コンデンサ電圧Vmcにおいてフル発光した場合の発光量
を示す。
【0110】また、図中の斜線部分はプリ発光以降のメ
インコンデンサC1の電圧上昇による発光上限上昇分を
示し、塗りつぶし部分はフル充電以上の電圧であり、動
作禁止部分を示す。
【0111】同図において、メインコンデンサ電圧V
pre 時にレベルaでプリ発光を行った場合は、時刻の経
過とともにコンデンサ電圧が上昇して、メイン発光の発
光可能レベルは同図ラインBに示すように上昇し、電圧
mcではレベルcまで発光できるようにことが判明す
る。したがって、コンデンサ電圧Vpre 時のメイン発光
可能レベルがレベルcであった場合は、プリ発光の時点
では約0.5EV光量アンダーであるため、前述の#1
09又は#209で調光不可表示が行われ、その後コン
デンサ電圧がVmcになった時点で調光可能表示が行われ
る。
【0112】次に、ストロボマイコン200で行われる
発光量上限値の算出を、図8に示すフローチャートに従
って説明する。まず、#301で、AD0端子よりメイ
ンコンデンサC1の分圧電圧を読み出し、#302で、
プリ発光時のメインコンデンサC1の電圧(記憶値)か
ら、プリ発光指示を受けた時からの電圧変動分ΔV
mc(=Vmc/Vpre )を求める。
【0113】次に、#303で、発光量上限値=FPH
_LIMITを次式(1)を用いて演算する。
【0114】
【数1】
【0115】そして、#304で、#303で求めた発
光量上限値をカメラマイコン100に送信する。こうし
て、カメラマイコン100は、前述したように#304
で得られた発光量上限値とメイン発光時に必要となる発
光量とを比較し、調光可否判定を行う。
【0116】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、メインコンデンサC1の電圧に基づいてメイン発光
の発光量上限値をリアルタイムに演算し、この発光量上
限値とメイン適正発光量との大小により判定した調光可
否を撮影前にリアルタイムに表示することができる。こ
のため、プリ発光時に調光不可の判定がなされても、そ
の後メインコンデンサC1の電圧が上昇することによっ
て調光可能となったことを撮影前に撮影者に確実に知ら
せることができる。そして、調光可能判定がなされた場
合には、メインコンデンサC1の電圧上昇とともに大き
くなった発光量上限値を限度としてメイン発光を制御す
るため、発光量不足となるメイン発光を防止することが
でき、発光エネルギーの有効利用および効率のよい撮影
を行うことができる。
【0117】しかも、メイン発光の後にも調光可否の判
定結果を表示するため、TTL調光のようなフィルム反
射率の差異による誤差のない信頼性の高い調光結果の事
後チェックが可能となる。
【0118】(第2実施形態)この実施形態は、調光可
否の情報を詳細に撮影者に知らせるために、発光量上限
値と適正発光量との偏差を表示する手段を持つことを特
徴とする。なお、ハードウェア構成は第1実施形態と同
様であるので説明を省略する。
【0119】図9は、本実施形態のカメラシステムのフ
ァインダー内表示装置24を示している。カメラファイ
ンダー下部は第1実施形態と同様であるが、ファインダ
ー右部に発光可能レベルを表示している点で異なる。な
お、同様の表示は、カメラ上部に設けられるモニター用
表示装置42において行ってもよい。
【0120】図9(a)は、プリ発光直後における調光
可否の表示状態を示し、右部には現在の露光レベルを点
滅で示し、メインコンデンサC1がフル充電に至った時
の最終露光レベルを点灯で示している。すなわち、現在
は、EVアンダーであり、フル充電になった場合でもE
Vアンダーであることを示している。
【0121】図9(b)は、最終露光レベルに至った状
態であるが、まだ0.3EVアンダーであることを点滅
により示している。
【0122】次に、図10を用いて、ストロボ撮影にお
いて上記の表示を行うための演算フローを説明する。上
記表示は、特にFEロックモードに適しているので、こ
こでは、FEロックモードにおける表示演算フローを説
明する。なお、この演算は第1実施形態で説明した図5
の#208で行うべきものであり、その他のフローは図
5と同様であるので説明を省略する。
【0123】図10では、カメラマイコン100とスト
ロボマイコン200との間でのプログラムの流れを説明
しており、#401から#404まではストロボマイコ
ン200による処理であり、以降はカメラマイコン10
0による処理である。
【0124】まず、#401で、ストロボマイコン20
0はAD0端子よりメインコンデンサC1の分圧電圧を
読み出し、#402で、プリ発光時のメインコンデンサ
C1の電圧(記憶値)より、プリ発光指示を受けた時か
らの電圧変動分ΔVmcおよびフル充電時のコンデンサ電
圧とプリ発光時のコンデンサ電圧との差分ΔVfullを求
める。
【0125】次に、#403で、発光量上限値=FPH
_LIMITとフル充電時の発光量最大値=FPH_M
AXとを以下の式(2)で求める。
【0126】
【数2】
【0127】そして、#404で、#403にて求めた
発光量上限値とフル充電時発光量最大値をカメラマイコ
ン100に送信する。
【0128】#405で、カメラマイコン100がスト
ロボマイコン200から発光量上限値と発光量最大値と
を受信すると、#406で、図4の#206で求めたメ
イン適正発光量をもとに、発光量上限値と発光量最大値
との差を演算する。
【0129】次に、#407で、#406にて求めた値
をもとに現在の発光レベルとフル充電時の発光レベルと
を図8(a)に示すように、液晶表示回路111を介し
てファインダー内表示装置24およびカメラ上部のモニ
ター用表示装置42に表示する。
【0130】これにより、撮影者は撮影前に調光可否を
確認することができるとともに、メインコンデンサC1
がフル充電となるまで待った場合の調光可否を事前に知
ることができる。また、プリ発光後のメインコンデンサ
C1の電圧上昇に伴って表示を更新することによって、
現在のエネルギーでの調光可否のみならず、調光不可の
場合はどの程度の光量不足となるかを撮影前に確認する
ことが可能となる。なお、表示は撮影後も行ってもよ
い。
【0131】以上説明したように本実施形態では、撮影
前に、調光可否をリアルタイムに表示するとともにメイ
ンコンデンサC1のフル充電時の最大発光量を演算表示
するため、撮影者は、フル充電となるまで待てば適正露
光が得られるかどうかを撮影前に確認することができ
る。しかも、調光可能判定がなされた場合においては、
フル充電時の発光量上限値に基づいてメイン発光の制御
を行うので、発光量不足となるメイン発光を防止し、発
光エネルギーを有効に使用することができ、効率と信頼
性の高いストロボ撮影が可能となる。
【0132】(第3実施形態)図11には、本発明の第
3実施形態を示すカメラシステムの電気回路ブロック図
を示している。この図では、図3と対応する部材に同符
号を付して説明に返る。なお、本実施形態は、第2実施
形態で説明した露光量の表示機能をストロボにも持たせ
たものである。
【0133】図11において、220は液晶表示回路で
あり、221は表示手段である液晶ディスプレイであ
る。図11には、モニター用液晶ディスプレイの表示例
を示しており、230は撮影モードを示す表示であり、
213はレンズの絞り値を示す表示である。また、23
2はレンズの焦点距離を示す表示であり、233は調光
可否を示すための露光レベルを示す表示であり、234
は撮影可能範囲を示す表示である。
【0134】次に、図13を用いて、ストロボ撮影にお
いて上記の表示を行うための演算フローを説明する。上
記表示は、特にFEロックモードに適しているので、こ
こでは、FEロックモードにおける表示演算フローを説
明する。なお、この演算は第1実施形態で説明した図5
の#209で行うべきものであり、その他のフローは図
5と同様であるので説明を省略する。
【0135】図13は、ストロボマイコン200におけ
るプログラムの流れを説明したものであり、まず、#5
01では、AD0端子よりメインコンデンサC1の分圧
電圧を読み出し、#502では、プリ発光時のメインコ
ンデンサC1の電圧(記憶値)より、プリ発光指示を受
けた時からの電圧変動分〓Vmcおよびフル充電時のコン
デンサ電圧とプリ発光時コンデンサ電圧との差分〓V
fullを求める。
【0136】次に、#503で、発光量上限値=FPH
_LIMITと、フル充電時の発光量最大値=FPH_
MAXと、ガイドナンバー上限値とを以下の式(3)を
用いて求める。
【0137】
【数3】
【0138】そして、#504で、カメラマイコン10
0からメイン適正発光量と絞り値とを受信すると、#5
05で、受信したメイン適正発光量と#503にて求め
た発光量上限値との差に基づいて現在の露光レベルを演
算するとともに、メイン適正発光量とフル充電時の最大
発光量との差に基づいてフル充電時の最大露光レベルを
演算する。そして、これら演算結果を表示手段221の
露光レベル表示部233に表示する。
【0139】また、#503にて求めた現在のコンデン
サ電圧におけるガイドナンバーとカメラから受信した絞
り値とから現在の調光可能範囲(距離)を演算するとも
に、フル充電時のガイドナンバーと絞り値より、フル充
電時の最大到達距離を演算する。そして、これら演算結
果を表示手段221の距離表示部234に表示する。こ
の際、図12に示すように、フル充電に到達する前は表
示を点滅させることにより、撮影者はメインコンデンサ
C1が充電途中であるかフル充電完了状態かを確認する
ことができる。
【0140】このようにして、プリ発光後に、カメラに
設けた表示部の他に、ストロボに設けた表示部に表示を
行うことにより、撮影者は撮影前に調光の可否と撮影可
能範囲を確認できるとともに、フル充電での調光可否お
よび調光可能範囲を確認することができる。また、プリ
発光後のメインコンデンサC1の電圧上昇に伴い表示を
更新することにより、現在のエネルギーでの調光可否
と、調光不可の場合はどの程度の光量不足となるかを撮
影前に確認することが可能となる。なお、上記表示を撮
影後も行うようにしてもよい。
【0141】以上説明したように、本実施形態では、発
光量上限値をリアルタイムに表示するとともに、メイン
コンデンサC1の電圧と記憶されたガイドナンバーとに
基づき、現在のガイドナンバーを演算し、絞り設定値に
応じて現在の調光可能範囲とフル充電時の調光可能範囲
とを表示するため、撮影前にリアルタイムに調光可能範
囲の確認ができるとともに、フル充電完了時の調光可能
範囲を判断することもでき、信頼性の高いストロボ撮影
が可能となる。
【0142】なお、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0143】しかも、本発明は、一眼レフカメラ、レン
ズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメ
ラ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さ
らにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用さ
れる装置またはこれらを構成する要素に対しても適用で
きる。
【0144】(実施形態と請求の範囲との関係)以上の
実施例において、分圧抵抗R1/R2およびストロボマ
イコン100に内蔵されているD/A変換器が請求の範
囲にいう充電検出手段に、ストロボマイコン200にお
ける#303,#403が請求の範囲にいう上限値演算
手段に、#503が請求の範囲にいう調光範囲演算手段
にそれぞれ相当する。
【0145】また、カメラマイコン100における#1
09,#208,#406が請求の範囲にいう判定手段
に、ストロボマイコン200および発光制御回路203
が請求の範囲にいう発光制御手段に、カメラ側のファイ
ンダー内表示装置24とモニター用表示装置42および
ストロボ側の調光確認表示LED217およびモニター
用LCD221が請求の範囲に記載の表示手段にそれぞ
れ相当する。
【0146】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、プリ発光の後メイン発光の前にコンデンサの充電状
態を検出して調光可否判定を行うようにしている。この
ため、本発明を用いれば、プリ発光時には調光不可であ
ったがその後のコンデンサの充電により調光可能となっ
たような場合に、これを撮影前に表示等して撮影者に明
確に知らせることができる。
【0148】しかも、調光可能判定がなされた場合に、
プリ発光後にコンデンサの充電とともに大きくなった発
光上限値に基づいてメイン発光させるようにすれば、発
光量不足となるメイン発光を防止することができ、発光
エネルギーの有効利用および効率のよい撮影を行うこと
ができる。
【0149】また、本願第2の発明では、メイン発光の
後にも調光可否の判定結果を表示させるようにしてい
る。このため、本発明を用いれば、TTL調光のように
フィルムの反射率の影響を受けることなく、調光が適正
に行われたかどうかを撮影後にチェックすることができ
る。
【0150】また、本願第3の発明では、コンデンサが
フル充電となった状態でメイン発光させた場合の調光可
否判定をメイン発光前に行うようにしている。このた
め、本発明を用いれば、フル充電となるまで待ってメイ
ン発光(撮影)すれは適正な露光が得られるか否かを撮
影前に確認することができる。
【0151】さらに、本願第4の発明では、メイン発光
の前にコンデンサの充電状態を検出して調光可能範囲を
演算し表示等するようにしている。このため、本発明を
用いれば、プリ発光時点では被写体が調光可能範囲から
外れていたがその後のコンデンサの充電により調光可能
範囲内に入ったような場合に、これを撮影前に明確に撮
影者に知らせることができる。
【0152】また、本願の第5の発明では、メイン発光
の前にコンデンサのフル充電時における調光可能範囲を
演算し表示等するようにしている。このため、本発明を
用いれば、フル充電となるまで待ってメイン発光(撮
影)すれば、被写体が調光可能範囲に入って適正な露光
が得られるのか否かを撮影前に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラシステムの
横断面図である。
【図2】上記第1実施形態の電気回路ブロック図であ
る。
【図3】上記第1実施形態の電気回路ブロック図であ
る。
【図4】上記第1実施形態におけるカメラの動作を示す
フローチャートである。
【図5】上記第1実施形態におけるカメラの動作を示す
フローチャートである。
【図6】上記第1実施形態におけるカメラの表示例を示
す図である。
【図7】上記第1実施形態におけるストロボの発光量上
限値を説明するグラフ図である。
【図8】上記第1実施形態におけるストロボの動作を示
すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態におけるカメラの表示例
を示す図である。
【図10】上記第2実施形態のカメラシステムの動作を
示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3実施形態の電気回路ブロック図
である。
【図12】上記第3実施形態におけるストロボの表示例
を示す図である。
【図13】上記第3実施形態におけるストロボの動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
19 キセノン管 31、32 モニタセンサ(PD1) 100 カメラマイコン 200 ストロボマイコン 203 発光制御回路 204、205 コンパレータ 207 積分回路

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボをメイン発光させる前にプリ発
    光させて測光を行い、この測光結果に基づいて前記メイ
    ン発光時の制御値を演算するカメラシステムにおいて、 前記ストロボの発光用エネルギーを蓄積するコンデンサ
    の充電状態を検出する充電検出手段と、 この充電検出手段の検出結果に基づいて発光上限値を演
    算する上限値演算手段と、 前記制御値と前記プリ発光の後に前記上限値演算手段に
    より演算された発光上限値とに基づいて、前記メイン発
    光の前に前記メイン発光による調光可否判定を行う判定
    手段とを有することを特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記プリ発光の後に前記上限値演算手段
    により演算された発光上限値に基づいて、前記メイン発
    光を制御する発光制御手段を有することを特徴とする請
    求項1に記載のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記充電検出手段は、前記コンデンサの
    電圧によりこのコンデンサの充電状態を検出するように
    なっており、 前記上限値演算手段は、前記充電検出手段による検出時
    の前記コンデンサの電圧と、前記プリ発光時の前記コン
    デンサの電圧と、前記プリ発光時の発光上限値とを用い
    て前記検出時の発光上限値を演算することを特徴とする
    請求項1又は2に記載のカメラシステム。
  4. 【請求項4】 前記メイン発光時の制御値を前記プリ発
    光時の発光値の相対値として演算することを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載のカメラシステム。
  5. 【請求項5】 前記判定手段の判定結果を表示する表示
    手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載のカメラシステム。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、所定表示要素の点灯と
    点滅とにより前記判定結果を表示することを特徴とする
    請求項5に記載のカメラシステム。
  7. 【請求項7】 前記表示手段は、前記制御値と前記検出
    時の発光上限値との差の表示により前記判定結果を表示
    することを特徴とする請求項5又は6に記載のカメラシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記表示手段は、前記メイン発光の後に
    も前記判定結果を表示することを特徴とする請求項5か
    ら7のいずれかに記載のカメラシステム。
  9. 【請求項9】 ストロボをメイン発光させる前にプリ発
    光させて測光を行い、この測光結果に基づいて前記メイ
    ン発光時の制御値を演算するカメラシステムにおいて、 前記ストロボの発光用エネルギーを蓄積するコンデンサ
    の充電状態を検出する充電検出手段と、 この充電検出手段の検出結果に基づいて、前記コンデン
    サのフル充電時における発光上限値を演算する上限値演
    算手段と、 前記制御値と前記上限値演算手段により演算された前記
    フル充電時の発光上限値とに基づいて、前記メイン発光
    の前に前記フル充電時での前記メイン発光による調光可
    否判定を行う判定手段とを有することを特徴とするカメ
    ラシステム。
  10. 【請求項10】 前記充電検出手段は、前記コンデンサ
    の電圧によりこのコンデンサの充電状態を検出するよう
    になっており、 前記上限値演算手段は、前記フル充電時の前記コンデン
    サの電圧と、前記プリ発光時の前記コンデンサの電圧
    と、前記プリ発光時の発光上限値とを用いて前記フル充
    電時の発光上限値を演算することを特徴とする請求項9
    に記載のカメラシステム。
  11. 【請求項11】 前記メイン発光時の制御値を前記プリ
    発光時の発光値の相対値として演算することを特徴とす
    る請求項9又は10に記載のカメラシステム。
  12. 【請求項12】 前記判定手段の判定結果を表示する表
    示手段を有することを特徴とする請求項9から11のい
    ずれかに記載のカメラシステム。
  13. 【請求項13】 前記表示手段は、所定表示要素の点灯
    と点滅とにより前記判定結果を表示することを特徴とす
    る請求項12に記載のカメラシステム。
  14. 【請求項14】 前記表示手段は、前記制御値と前記フ
    ル充電時の発光上限値との差の表示により前記判定結果
    を表示することを特徴とする請求項12又は13に記載
    のカメラシステム。
  15. 【請求項15】 ストロボをメイン発光させる前にプリ
    発光させて測光を行い、この測光結果に基づいて前記メ
    イン発光時の制御値を演算するカメラシステムにおい
    て、 前記ストロボの発光用エネルギーを蓄積するコンデンサ
    の充電状態を検出する充電検出手段と、 前記メイン発光の前に、前記充電検出手段の検出結果に
    基づいて前記メイン発光による調光可能範囲を演算する
    調光範囲演算手段を有することを特徴とするカメラシス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記メイン発光時の制御値を前記プリ
    発光時の発光値の相対値として演算することを特徴とす
    る請求項15に記載のカメラシステム。
  17. 【請求項17】 前記充電検出手段は、前記コンデンサ
    の電圧によりこのコンデンサの充電状態を検出するよう
    になっており、 前記調光範囲演算手段は、前記充電検出手段による検出
    時の前記コンデンサの電圧と、前記フル充電時の前記コ
    ンデンサの電圧と、前記フル充電時のガイドナンバー上
    限値と、カメラの絞り値とを用いて前記検出時の調光可
    能範囲を演算することを特徴とする請求項15又は16
    に記載のカメラシステム。
  18. 【請求項18】 前記調光範囲演算手段の演算結果を表
    示する表示手段を有することを特徴とする請求項15か
    ら17のいずれかに記載のカメラシステム。
  19. 【請求項19】 ストロボをメイン発光させる前にプリ
    発光させて測光を行い、この測光結果に基づいて前記メ
    イン発光時の制御値を演算するカメラシステムにおい
    て、 前記メイン発光の前に、前記ストロボの発光用エネルギ
    ーを蓄積するコンデンサのフル充電時での前記メイン発
    光による調光可能範囲を演算する調光範囲演算手段を有
    することを特徴とするカメラシステム。
  20. 【請求項20】 前記メイン発光時の制御値を前記プリ
    発光時の発光値の相対値として演算することを特徴とす
    る請求項19に記載のカメラシステム。
  21. 【請求項21】 前記調光範囲演算手段は、前記フル充
    電時のガイドナンバー上限値とカメラの絞り値とを用い
    て、前記フル充電時における調光可能範囲を演算するこ
    とを特徴とする請求項19又は20に記載のカメラシス
    テム。
  22. 【請求項22】 前記調光範囲演算手段の演算結果を表
    示する表示手段を有することを特徴とする請求項19か
    ら21のいずれかに記載のカメラシステム。
  23. 【請求項23】 前記表示手段は、前記コンデンサがフ
    ル充電状態となるまでは、前記フル充電時での調光可能
    範囲の表示を点滅させることを特徴とする請求項22に
    記載のカメラシステム。
JP21227095A 1995-08-21 1995-08-21 カメラシステム Pending JPH0961909A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21227095A JPH0961909A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 カメラシステム
US08/696,492 US6167202A (en) 1995-08-21 1996-08-14 Camera system or flash unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21227095A JPH0961909A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 カメラシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0961909A true JPH0961909A (ja) 1997-03-07

Family

ID=16619817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21227095A Pending JPH0961909A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 カメラシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0961909A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002311479A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Nikon Corp 閃光制御装置
EP2023199A2 (en) 1998-09-07 2009-02-11 Canon Kabushiki Kaisha Flash system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2023199A2 (en) 1998-09-07 2009-02-11 Canon Kabushiki Kaisha Flash system
JP2002311479A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Nikon Corp 閃光制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4868791B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4346926B2 (ja) ストロボ撮影システムおよび撮像装置
JP4110109B2 (ja) 撮像装置及び撮像制御方法
JP3839901B2 (ja) カメラシステム
JP4280515B2 (ja) ストロボ撮影システムおよびカメラ
JP3962489B2 (ja) ストロボシステムおよびストロボ装置
JP4054435B2 (ja) カメラシステムおよびカメラ
JP2005316128A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4447902B2 (ja) 閃光撮影システムおよびその制御方法
JP4040290B2 (ja) 撮影装置および撮影システム
JPH11109453A (ja) カメラシステム
JPH0961909A (ja) カメラシステム
JP3382422B2 (ja) ストロボ制御システム
JPH0961910A (ja) カメラシステムおよびストロボ装置
EP0762187B1 (en) Flash device
JPH0961911A (ja) カメラシステム
JP3706659B2 (ja) カメラシステム
JPH0961898A (ja) カメラシステムおよびこれに用いるストロボ装置
JPH0954352A (ja) ストロボ制御システム
JP2005134468A (ja) ストロボ装置
JP2004013171A (ja) ストロボシステム
JP2000075370A (ja) ストロボカメラシステム
JPH1048713A (ja) ストロボ撮影システム
JPH0954358A (ja) ストロボシステム
JP3703183B2 (ja) ストロボ装置