JPH0961898A - カメラシステムおよびこれに用いるストロボ装置 - Google Patents

カメラシステムおよびこれに用いるストロボ装置

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JPH0961898A
JPH0961898A JP21227195A JP21227195A JPH0961898A JP H0961898 A JPH0961898 A JP H0961898A JP 21227195 A JP21227195 A JP 21227195A JP 21227195 A JP21227195 A JP 21227195A JP H0961898 A JPH0961898 A JP H0961898A
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light emission
microcomputer
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lens
irradiation area
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Hajime Fukui
一 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ焦点距離とストロボ照射領域との対応
関係がずれた状態でプリ発光を行うと、適正なメイン発
光量の演算ができない。 【解決手段】 照射領域が可変であるストロボ19,2
0をメイン発光させる前にプリ発光させて測光を行い、
この測光結果に基づいてメイン発光を制御するカメラシ
ステムにおいて、ストロボの照射領域を検出する照射領
域検出手段215と、撮影レンズの焦点距離を検出する
焦点距離検出手段と、照射領域検出手段により検出され
た照射領域が焦点距離検出手段により検出された焦点距
離に対応しない領域であるときにプリ発光を規制する発
光制御手段200とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボをメイン
発光させる前にプリ発光させて測光を行い、この測光結
果に基づいてメイン発光を制御するカメラシステムに関
し、さらに詳しくは、ストロボの照射領域を可変とした
カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動露出カメラシステムにおいては、任
意の時点の外光測光値を記憶、固定するAEロックと称
される制御を行えるものがある。例えば、図13(a)
に示すように、被写体が画面の中央にいないような構図
でかつバックに明るい空を入れて逆光気味で撮影したい
ような場合に、まず、カメラをフレームaに示すように
主要被写体に向けてAEロックし、その後に撮影したい
構図に対応するフレームbに向けて撮影を行う。これに
より、主要被写体が中央にいないような場合でも、主要
被写体に対して適正な露出を得ることができる。
【0003】また、ストロボ撮影において、被写体が画
面の中央にいないような構図で撮影したい場合に、最初
から図14におけるフレームbに向けて撮影を行うと、
バックに対して調光が行われてしまうために主要被写体
は完全に露出オーバーになってしまうという問題があ
る。
【0004】この問題を解決するために、例えば、特開
昭61−156239号、特開昭61−156240号
および特開昭60−61733号公報にて、いわゆるF
Eロック機能を有したカメラシステムが提案されてい
る。このFEロックでは、撮影に先だち、図14のフレ
ームaに示すように主要被写体に対してプリ発光を行っ
て被写体からの反射光を受光し、この受光量の相対量と
して撮影時のメイン発光の発光量を規定する。そして、
フレームbに向けて撮影および規定量のメイン発光を行
えば、主要被写体に対して適正露出を得ることができ
る。
【0005】ところで、ストロボを有するカメラシステ
ムには、撮影レンズの焦点距離(ズーム)に応じてスト
ロボの照射角度等を変化させ照射領域を変更できるよう
にしたものがあり、上記FEロック機能を有するカメラ
システムにも、このようなストロボが用いられることが
多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FEロ
ック機能を有するカメラシステムにおいて、レンズ焦点
距離とストロボ照射領域との対応関係がずれた状態でプ
リ発光を行うと、レンズ焦点距離に応じたメイン発光量
を演算するための適正な測光を行うことができず、露出
誤差が生じてしまうという問題がある。例えば、カメラ
が電源OFF状態又はスリープ状態となっているときに
手動で照射領域を変えたために、カメラの使用時に焦点
距離がワイド側であるにもかかわらず照射領域がテレ側
になっている場合があり、このままの状態でプリ発光が
行われると、被写体のごく一部にしかストロボ光が回ら
ない状態で測光が行われるために、被写体の微妙な位置
により露出のバラツキが多くなる。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、撮影レン
ズの焦点距離に応じたストロボの照射領域となっている
場合に限りプリ発光測光を行うようにして、プリ発光に
よる測光誤差をなくし、露光精度の高いストロボ撮影を
行うことができるカメラシステムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、照射領域が可変であるスト
ロボをメイン発光させる前にプリ発光させて測光を行
い、この測光結果に基づいてメイン発光を制御するカメ
ラシステムにおいて、ストロボの照射領域を検出する照
射領域検出手段と、撮影レンズの焦点距離を検出する焦
点距離検出手段と、照射領域検出手段により検出された
照射領域が焦点距離検出手段により検出された焦点距離
に対応しない領域であるときにプリ発光を規制する発光
制御手段とを設けている。
【0009】すなわち、レンズ焦点距離に応じたストロ
ボ照射領域が設定されていないときにはプリ発光を規制
して、誤差のあるプリ発光測光が行われるのを防止し、
その後、例えばレンズ焦点距離に応じてストロボを駆動
し照射領域を変更させた上でプリ発光測光を行わせるこ
とにより、露光精度の高いストロボ撮影を可能としてい
る。
【0010】なお、プリ発光をメイン発光から独立して
行わせる操作手段を設けて、FEロックを行えるように
するのが望ましく、この場合、操作手段を測光測距動作
を開始させる操作手段とは別に設けたり、操作手段に測
光測距動作を開始させる操作手段を兼ねさせたりしても
よい。
【0011】また、本願第2の発明では、上記第1の発
明に用いられるストロボ装置に、照射領域検出手段と発
光制御手段と照射領域制御手段とを設けるとともに、カ
メラ本体から撮影レンズの焦点距離情報を受信し、照射
領域制御手段による照射領域の変更中であることをカメ
ラ本体に送信するための通信手段を設けている。すなわ
ち、ストロボ装置内のマイコン等に、カメラ本体から受
信した焦点距離情報と検出した照射距離とを対比させて
プリ発光を規制させ、またレンズ焦点距離に応じて照射
領域を変更していることをカメラ本体内のマイコン等に
送信して、露光動作を待機させるようにしている。
【0012】なお、上記通信手段を介して、照射領域検
出手段により検出された照射領域の情報をカメラ本体に
送信するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態である
カメラシステムを1眼レフレックスカメラに適用した場
合の光学的構成等を説明した横断面図である。この図に
おいて、1はカメラ本体であり、この中に光学部品、メ
カ部品、電気回路およびフィルムなどが収納され、写真
撮影が行えるようになっている。
【0014】2は主ミラーで、観察状態と撮影状態とに
応じて撮影光路へ斜設又は退去される。また、主ミラー
2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜設され
ているときも、後述する焦点検出光学系に被写体からの
光線の約半分を透過させている。
【0015】3は撮影レンズ12〜14の予定結像面に
配置されたピント板、4はファインダー光路変更用のペ
ンタプリズム、5はファインダーである。撮影者は、フ
ァインダー5を通じてピント板3を観察することで、撮
影画面を観察することができる。
【0016】6、7は観察画面内の被写体輝度を測定す
るために設けられた結像レンズと測光センサーで、結像
レンズ6はペンタダハプリズム4内の反射光路を介して
ピント板3と測光センサー7を共役に関係付けている。
8はシャッター、9は銀塩フィルム等からなる感光部材
である。
【0017】25は、サブミラーであり被写体からの光
線を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導
いている。焦点検出ユニット26内には、2次結像ミラ
ー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ2
9等が設けられている。2次結像ミラー27および2次
結像レンズ28により焦点検出光学系が構成されてお
り、撮影光学系の2次結像面を焦点検出ラインセンサ2
9上に結んでいる。焦点検出ユニット26は、後述の電
気回路の処理による既知の位相差検出法により、撮影画
面内の被写体の焦点状態を検出し、撮影レンズの焦点調
節機構を自動制御する。
【0018】10はカメラとレンズとのインターフェイ
スとなるマウント接点群であり、11はカメラ本体に据
え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レン
ズであり、12は1群レンズである。この1群レンズ1
2は、光軸上を前後に移動することで、撮影画面のピン
ト位置を調整することができる。13は2群レンズであ
り、この2群レンズ13は、光軸上を左右に移動するこ
とで、撮影画面を変倍させ、撮影レンズの焦点距離を変
更させることができる。この第2レンズ群13の位置
(つまりは焦点距離)は、図2に示すズーム位置検出用
エンコーダ33により検出される。
【0019】14は3群固定レンズであり、15は撮影
レンズ絞りである。
【0020】16は1群レンズ駆動モータであり、自動
焦点調節動作に従って1群レンズ12を前後に移動さ
せ、自動的にピント位置を調整する。17はレンズ絞り
駆動モータであり、これを作動させることにより撮影レ
ンズ絞りを所望の絞り径に駆動することができる。
【0021】18は外付けストロボであり、カメラ本体
1に取り付けられ、カメラからの信号に従って発光制御
を行う。19はキセノン管であり、電流エネルギーを発
光エネルギーに変換する。20、21は反射板とフレネ
ルであり、それぞれ発光エネルギーを効率良く被写体に
向けて集光する役目を有する。22はカメラ本体1と外
付けストロボ18とのインターフェースとなるストロボ
接点群である。
【0022】30は、グラスファイバーであり、キセノ
ン管19から発光された光を、これをモニタするフォト
ダイオード等の受光素子31に導いている。この受光素
子31は、ストロボのプリ発光およびメイン発光の発光
量を直接測光するものである。32もキセノン管19の
発光した光をモニタするフォトダイオード等の受光素子
である。この受光素子32の出力に基づいてキセノン管
19の発光電流を制限することにより、後述するフラッ
ト発光の制御が行われる。20a、20bは反射笠20
と一体となったライトガイドであり、キセノン管19の
光を反射して受光素子32又はファイバー30に導く。
【0023】図2および図3は、本カメラシステムの電
気回路を示している。なお、これら図では、図1と対応
する部材には同じ符号を付している。カメラマイコン1
00は、発振器101で作られるクロック信号に基づい
て動作する。EEPROM100bは、フィルムカウン
タその他の撮影情報を記憶する。A/D変換器100c
は、焦点検出回路105および測光回路106からのア
ナログ信号をA/D変換する。カメラマイコン100
は、A/D変換器100cにより変換されたA/D値を
信号処理することにより各種状態を設定する。
【0024】カメラマイコン100には、焦点検出回路
105、測光回路106、シャッター制御回路107、
モーター制御回路108、フィルム走行検知回路10
9、スイッチセンス回路110およびLCD駆動回路1
11が接続されている。また、カメラマイコン100
は、撮影レンズ内に配置されたレンズ制御回路112と
マウント接点10を介して信号の伝達を行い、外付けス
トロボ18内のストロボマイコン200とは、ストロボ
接点群22を介して信号の伝達を行う。
【0025】焦点検出回路105は、カメラマイコン1
00から信号に従い、公知の測距素子であるCCDライ
ンセンサー29の蓄積制御と読み出し制御を行って、そ
れぞれの画素情報をカメラマイコン100に出力する。
カメラマイコン100は、この情報をA/D変換し、周
知の位相差検出法による焦点検出を行う。また、カメラ
マイコン100は、焦点検出情報により、レンズマイコ
ン112と信号のやりとりを行ってレンズの焦点調節を
行う。
【0026】測光回路106は、被写体の輝度信号とし
て、測光センサ7からの出力をカメラマイコン100に
出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロボ
光をプリ発光していない定常状態とプリ発光しているプ
リ発光状態との双方の状態で輝度信号を出力する。そし
て、カメラマイコン100は、輝度信号をA/D変換
し、撮影の露出の調節のための絞り値の演算、シャッタ
ースピードの演算および露光時のストロボメイン発光量
の演算を行う。
【0027】シャッター制御回路107は、カメラマイ
コン100からの信号に従って、フォーカルプレンシャ
ッタ8を構成するシャッター先幕駆動マグネットMG−
1およびシャッター後幕駆動マグネットMG−2を走行
させ、露出動作を行う。
【0028】モータ制御回路108は、カメラマイコン
100からの信号に従ってモータMを制御し、主ミラー
2のアップダウンおよびシャッターのチャージ、さらに
はフィルムの給送を行わせる。
【0029】フィルム走行検知回路109は、フィルム
給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたことを検知
し、カメラマイコン100に信号を送る。
【0030】SW1は、不図示のレリーズボタンの第1
ストローク操作によりONし、測光およびAFを開始さ
せるスイッチである。SW2はレリーズボタンの第2ス
トローク操作でONし、露光動作を開始させるスイッチ
である。SWFELKは、後述のプリ発光を独立して行
わせるスイッチであり、SW1、SW2、SWFELK
およびその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、
スイッチセンス回路110が検知してカメラマイコン1
00に送られる。
【0031】液晶表示回路111は、ファインダー内L
CD24とモニター用LCD42の表示をカメラマイコ
ン100からの信号に従って制御する。
【0032】次に、レンズ11の構成について説明す
る。カメラ本体1とレンズ11はレンズマウント接点1
0を介して相互に電気的に接続される。このレンズマウ
ント接点10は、レンズ11内のフォーカス駆動用モー
タ16および絞り駆動用モータ17の電源用接点である
L0と、レンズマイコン112の電源用接点であるL1
と、公知のシリアルデータ通信を行う為のクロック用接
点L2と、カメラ1からレンズ11へのデータ送信用接
点L3と、レンズ11からカメラ1へのデータ送信用接
点L4と、モータ用電源に対するモータ用グランド接点
であるL5と、レンズマイコン112用電源に対するグ
ランド接点であるL6とで構成されている。
【0033】レンズマイコン112は、これらのレンズ
マウント接点10を介してカメラマイコン100と接続
され、1群レンズ駆動モータ16およびレンズ絞りモー
タ17を動作させて、レンズの焦点調節と絞りを制御す
る。35、36は光検出器とパルス板である。レンズマ
イコン112は、光検出器35を通じてパルス板36の
回転角度(パルス数)をカウントすることにより、1群
レンズ12の位置情報を得ることができ、レンズの焦点
調節を行うことができる。
【0034】また、レンズマイコン112は、前述のズ
ーム位置検出用エンコーダ33により検出されたズーム
位置情報(焦点距離情報)をZ0〜Z3を通じて読み込
むことにより、テレからワイドまでを4bit、16分
割して細かく検知することができる。なお、COMは、
ズーム位置検出用エンコーダ33のグランドレベルに相
当する電圧を有した電流の引き込みを行う共通端子であ
る。
【0035】次に、ストロボ18の構成について説明す
る。ストロボマイコン200は、カメラマイコン100
からの信号に従ってストロボの制御を行う回路であり、
発光量の制御、フラット発光の発光強度および発光時間
の制御や、発光照射角(すなわち照射領域)の制御等を
行う。
【0036】201はDC/DCコンバータで、ストロ
ボマイコン200の指示により電池電圧を数100Vに
昇圧し、メインコンデンサC1を充電する。
【0037】R1/R2は、メインコンデンサC1の電
圧をストロボマイコン200がモニタするために設けら
れた分圧抵抗である。ストロボマイコン200は、分圧
された電圧をストロボマイコン200に内蔵されたA/
D変換器(図示せず)によりA/D変換し、メインコン
デンサC1の電圧を間接的にモニタしてDC/DCコン
バータ201の動作を制御し、メインコンデンサC1の
電圧を所定の電圧に制御する。
【0038】202はトリガ回路で、ストロボ発光時に
ストロボマイコン200を介してカメラマイコン100
から受けた指示によりトリガ信号を出力し、キセノン管
19のトリガ電極に数千ボルトの高電圧を印加してキセ
ノン管19の放電を誘発する。これにより、メインコン
デンサC1に蓄えられた電荷エネルギーがキセノン管1
9を介して光エネルギーとして放出される。
【0039】203はIGBT等のスイッチング素子を
用いた発光制御回路であり、発光時のトリガー電圧印加
時には導通状態となってキセノン管19に電流を流し、
発光停止時には遮断状態となってキセノン管19の電流
の流れを遮断し、発光を停止させる。
【0040】204、205はコンパレータである。コ
ンパレータ204は、後述の閃光発光時の発光停止に用
いられ、205は後述のフラット発光時の発光強度制御
に用いられる。206はデータセレクタで、ストロボマ
イコン200からの選択信号SEL1、SEL2に従
い、端子D0から端子D2からの入力を選択し、端子Y
に出力する。
【0041】207は閃光発光制御用モニタ回路であ
り、受光素子31の出力を対数圧縮し、増幅する。20
8は閃光発光制御用モニタ回路207の出力を積分する
積分回路である。209はフラット発光制御用モニタ回
路であり、受光素子32の出力を増幅する。210はフ
ラット発光時間等を記憶する、EEPROMもしくはフ
ラッシュROM等の書き込み又は書き換え可能なメモリ
である。
【0042】211は公知のモータ駆動回路、212は
ストロボズーム駆動モータ、213はピニオンギア、2
14はラックギア、215は反射笠20のフレネルレン
ズ21に対する位置を検出するストロボズーム位置検出
用エンコーダ、216は発光可能を示すLEDである。
【0043】次に、ストロボマイコン200の各端子に
ついて説明する。CKはカメラとのシリアル通信を行う
ための同期クロックの入力端子、DIはシリアル通信デ
ータの入力端子、D0はシリアル通信のデータ出力端
子、CHGはストロボの発光可能状態を電流としてカメ
ラに伝える出力端子、Xはカメラからの発光信号の入力
端子である。
【0044】また、ECKはストロボマイコン200の
外部に接続されたメモリ210とシリアル通信を行うた
めの通信クロックを出力する出力端子、EDIはメモリ
210からのシリアルデータの入力端子、EDOはメモ
リ210へのシリアルデータの出力端子、SELEはメ
モリ210との通信を許可するイネーブル端子である。
なお、イネーブル端子SELEからの出力信号がLoの
ときにイネーブル状態になり、Hiのときにディスエー
ブル状態となる。
【0045】また、本実施形態ではストロボマイコンの
外部にメモリ210を設けたが、このメモリ210は、
ストロボマイコン200に内蔵されていてもよい。
【0046】POWはパワースイッチ218の状態を入
力する入力端子、OFFはパワースイッチ218と接続
されたときにストロボをオフ状態にするための出力端
子、ONはパワースイッチ218と接続されたときにス
トロボをオン状態にするための出力端子である。入力端
子POWは、パワーON状態ではON端子と接続され、
その際のON端子はハイインピーダンス状態となり、O
FF端子はLo状態となる。一方、パワーOFF状態で
はその逆になる。また、LEDは発光可能を表示する表
示出力端子である。
【0047】STOPは発光停止信号の入力端子であ
る。なお、入力端子STOPに入力される信号がLoの
ときに発光停止状態になる。SEL0、SEL1はデー
タセレクタ206の入力選択を指示するための出力端子
であり、出力端子SEL0、SEL1からの信号の組み
合わせが(SEL1,SEL0)=(Lo,Lo)のと
きはD0端子がY端子に接続され、同様に(Lo,H
i)のときはD1端子がY端子に接続され、(Hi,L
o)のときはD2端子がY端子に接続される。
【0048】DA0はストロボマイコン200に内蔵さ
れたD/A変換器の出力端子であり、コンパレータ20
4、205のコンパレートレベルをアナログ電圧で出力
する。TRIGはトリガ回路202に発光を指示するト
リガ信号出力端子である。CNTはDC/DCコンバー
タ201によるメインコンデンサC1の充電開始停止を
制御する出力端子で、この出力端子CNTからの出力信
号がHiのときに充電が開始され、Loのときに充電が
停止される。
【0049】INTは積分回路208の積分の開始/禁
止を制御する端子であり、この端子INTの出力信号が
Hiのときに積分が禁止され、Loのときに積分が許可
される。
【0050】AD0、AD1はA/D入力端子であり、
入力される電圧をマイコン200内部で処理できるよう
にディジタルデータに変換するものである。AD0はメ
インコンデンサC1の電圧をモニタするものであり、A
D1は積分回路208の積分出力電圧をモニタするもの
である。
【0051】Z0、Z1は照射角駆動モータ212を駆
動するモータ制御回路211を制御する制御出力端子で
あり、ZM0、ZM1、ZM2は照射角検出用エンコー
ダ215からの信号を入力する入力端子、COM0は照
射角検出用エンコーダ215のグランドレベルに相当す
る電圧を有する電流の引き込みを行う共通端子である。
【0052】次に発光動作に関して説明する。
【0053】<プリ発光>前述したストロボ基本動作の
中でストロボが発光可能状態になると、カメラマイコン
100は発光可能を検出するとともに、プリ発光を行う
場合はストロボに対して前述の通信端子を介して、プリ
発光の発光強度と発光時間を示す信号を通信し、プリ発
光を指示する。
【0054】ストロボマイコン200は、カメラ本体に
より指示された所定発光強度信号に応じて、DA0に所
定の電圧を設定する。次に、SEL1,SEL0に(L
o,Hi)を設定し、入力端子D1を選択する。このと
きキセノン管19はまだ発光していないので、受光素子
32の光電流はほとんど流れず、モニタ回路209から
もコンパレータ205の反転入力端子に入力される信号
が出力されないため、コンパレータ205の出力はHi
となり、発光制御回路203は導通状態となる。そし
て、TRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ
回路202は高圧を発生してキセノン管19を放電さ
せ、ストロボ発光(プリ発光)が開始される。
【0055】一方、ストロボマイコン200は、トリガ
発生から所定時間の経過後、積分回路208に積分開始
を指示し、これにより積分回路208はモニタ回路20
7の出力、すなわち光量積分用の受光素子31の対数圧
縮された光電出力の積分を開始する。これと同時に、ス
トロボマイコン200は、所定時間をカウントするタイ
マーを起動させる。なお、トリガ発生から積分開始を遅
らせているのは、トリガ発生によるノイズにより、積分
回路208が光信号以外のノイズを積分してしまうこと
を防止するためであり、また、実際の発光には、トリガ
発生後10数μsecのディレイがあるためである。
【0056】プリ発光が開始されると、フラット発光の
発光強度制御用受光素子32の光電流が多くなり、モニ
タ回路209の出力電圧が上昇し、この出力電圧がコン
パレータ205の非反転入力に設定されている所定のコ
ンパレート電圧より高くなると、コンパレータ205の
出力はLoに反転し、発光制御回路203はキセノン管
19の発光電流を遮断する。これにより、キセノン管1
9の放電ループは断たれるが、ダイオードD1およびコ
イルL1により環流ループが形成されているため、発光
電流は、回路の遅れによるオーバーシュートが収まった
後は徐々に減少する。
【0057】発光電流の減少に伴い、発光強度が低下す
るので、受光素子32の光電流は減少し、モニタ回路2
09の出力が低下し、この出力が所定のコンパレートレ
ベル以下に低下すると、再びコンパレータ205の出力
はHiに反転し、発光制御回路203が導通してキセノ
ン管19の放電ループが形成され、発光電流が増加し発
光強度も増加する。このように、DA0に設定された所
定のコンパレート電圧を中心に、コンパレータ205は
短い周期で発光強度の増加減少を繰り返し、その結果、
所望のほぼ一定の発光強度で発光を継続させるフラット
発光の制御が行われる。
【0058】前述の発光時間タイマがカウントアップ
し、所定のプリ発光時間が経過すると、ストロボマイコ
ン200はSEL1、SEL0を(Lo,Lo)に設定
する。これにより、データセレクタ206の入力はD0
すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強制的にL
oレベルとなり、発光制御回路203はキセノン管19
の放電ループを遮断し、発光を終了させる。
【0059】発光終了時に、ストロボマイコン200
は、プリ発光を積分した積分回路208の出力をA/D
入力端子AD1から読み込み、A/D変換し、積分値す
なわちプリ発光時の発光量をディジタル値として読み取
る。
【0060】カメラマイコン100は、測光回路106
を介して、上記プリ発光の間に受光素子29により検出
された被写体からの反射光に基づいてプリ発光中の露光
量EVFを測光する。カメラマイコン100は、プリ発
光の前に受光素子29および測光回路106を介して自
然光の測光を行っており、その測光結果による露光量E
VSとプリ発光中の被写体反射光を含んだ測光結果とに
基づいて、続くメイン発光の発光量を決定する。具体的
には、EVFからEVSを差し引いてプリ発光の被写体
反射光による露光量のみを演算し、その演算結果と適正
露光との差分をプリ発光に対するメイン発光の発光量と
する。
【0061】<メイン発光制御>次に、メイン発光制御
を説明する。プリ発光からメイン発光に至るタイミング
には2つのモードがある。第1のモードでは、シャッタ
ーレリーズスイッチであるSW2をオンした時点でプリ
発光を行い、カメラは測光素子7の出力からプリ発光に
よる被写体反射光を測光してストロボの適正露光量を求
め、プリ発光の終了と同時に絞り15を駆動して適正絞
りを設定するとともに、ミラー2,25を上部に跳ね上
げて光路上から退去させ、ミラー2,25の駆動終了と
ともにシャッター8を開き、ストロボのメイン発光を行
う。この第1のモードを、以下、一括発光モードと称す
る。
【0062】第2のモードでは、プリ発光スイッチSW
LKをオンした時点で、前述のプリ発光を行うとともに
カメラは測光素子7の出力からプリ発光による被写体反
射光を測光してストロボの適正露光量を求め、次にSW
2をオンした時点で、絞り15を駆動して適正絞りを設
定するとともにミラー2,25を上部に跳ね上げて光路
上から退去させ、ミラー2,25の駆動終了とともにシ
ャッター8を開き、ストロボのメイン発光を行う。この
第2のモードを、以下FEロックモードと称する。
【0063】このFEロックモードでは、被写体を測光
エリア中央に置いてプリ発光を行い、次に撮影すべき領
域にカメラを向けてシャッターを切ることにより、公知
に行われているAEロックと同じようにして、ストロボ
撮影時に被写体が撮影領域の中央にない場合でも、スト
ロボによる適正露光が得られる。
【0064】次に、メイン発光動作を順を追って説明す
る。まず、シャッターレリーズスイッチSW2がオンさ
れた後のメイン発光のシーケンスでは、カメラマイコン
100は、プリ発光時の測光センサ7からの被写体反射
光輝度と自然光時の外光輝度、露出モード、フィルム感
度およびプリ発光時の被写体からの反射光に基づいて、
シャッター速度および絞りを決定する。
【0065】また、カメラマイコン100は、シャッタ
ー速度が前述のストロボ同調速度より早い場合は、フラ
ット発光によるメイン発光の適正発光強度を決定し、ス
トロボマイコン200に発光強度および発光時間をS0
〜S2の通信線を介してシリアル通信で指示する。な
お、発光時間は、シャッターの幕速にシャッター速度に
相当するシャッター開時間を加算し、さらにシャッター
幕が実際に画面に現れるまでのメカ的なバラツキを考慮
して幾分余裕を持たせるための時間を加算して算出され
る。
【0066】また、シャッター速度がストロボ同調速度
以下の場合は、閃光発光によるメイン発光の適正発光量
を決定し、ストロボマイコン200に発光量を指示す
る。
【0067】これらのメイン発光における発光量は、プ
リ発光における発光量に対する相対情報として定義され
る。
【0068】<メインフラット発光制御>次にフラット
発光によるメイン発光制御について説明する。ストロボ
マイコン200は、受信したメイン発光強度をもとにメ
インフラット発光の適正発光強度を求め、DA0出力に
適正発光強度となる所定の電圧を設定する。この適正発
光強度の設定方法は後述する。
【0069】次にSEL1、SEL0に(Lo,Hi)
を出力して入力D1を選択する。このときキセノン管1
9はまだ発光していないので、受光素子32の光電流は
ほとんど流れない。このため、モニタ回路209の出力
は発生せず、コンパレータ205の出力はHiとなるの
で、発光制御回路203は導通状態となる。
【0070】次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力
すると、キセノン管19からの発光が開始される。ま
た、ストロボマイコン200は、発光開始に伴い、カメ
ラから指示された時間をカウントするタイマーを起動さ
せる。なお、フラット発光の発光強度制御に関しては、
プリ発光制御と同じであるので、説明を省略する前述の
発光時間タイマがカウントアップし、所定の発光時間が
経過した後、ストロボマイコン200は、SEL1、S
EL0端子を(Lo,Lo)に設定する。これにより、
データセレクタ206の入力はD0すなわちLoレベル
入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発
光制御回路203はキセノン管19の放電ループを遮断
するため、発光は終了する。
【0071】<メイン閃光発光制御>次に閃光発光によ
るメイン発光制御について説明する。ストロボマイコン
200は、受信したメイン発光量をもとにメイン閃光発
光の適正発光量を求め、DA0出力に適正発光量に対応
する所定の電圧を設定する。この所定電圧は、前述のプ
リ発光終了時にAD1より読みとった積分出力に対し
て、相対的な発光量に相当する電圧を加減算することに
より求められる。
【0072】次にSEL1、SEL0に(Hi,Lo)
を設定し、入力D2を選択する。このとき積分回路20
8は動作禁止状態なので、積分回路208の出力は発生
しない。このため、コンパレータ204の出力はHiに
なり、発光制御回路203は導通状態となる。
【0073】次に、TRIG端子よりトリガ信号を出力
すると、キセノン管19からの発光を開始される。ま
た、ストロボマイコン200は、トリガ印加によるトリ
ガノイズが収まり、実際の発光が開始される10数μs
ec後に積分開始端子INTをLoレベルに設定する。
これにより、積分回路208はセンサ31からの出力を
モニタ回路207を介して積分する。積分出力がDA0
で設定された所定電圧に到達すると、コンパレータ20
4は反転し、データセレクタ206を介して発光制御回
路203は導通を遮断され、発光が停止される。
【0074】一方、ストロボマイコン200は、STO
P端子をモニタし、STOP端子が反転し発光が停止す
ると、SEL1、SEL0端子を(Lo,Lo)に設定
し、強制発光禁止状態に設定するとともに、積分開始端
子INTを反転し、積分を終了し、発光処理を終了す
る。
【0075】次に、図4を用いて一括発光モードにおけ
るカメラシステムの動作フローを説明する。図4には、
カメラマイコン100により行われる発光動作の設定用
フローチャートを示している。まず、ステップ(以下、
#と略す)101で、カメラの動作が開始され、測光測
距開始スイッチであるSW1がオンされたか否かを判別
し、オンであれば#102に進み、オフであれば#10
1をループする。
【0076】#102では、焦点検出回路105による
公知の位相差検出方法による焦点検出動作を行い、レン
ズマイコン112にフォーカス駆動を指示して焦点調節
を行う。続いて#103で、測光回路106により被写
体輝度値Bvを測光する。そして、#104で、被写体
輝度とフィルム感度とから適正露光量EvS(=Tv+
Av)を決定するとともに、設定された露出モードに従
ってシャッター速度と絞りを決定する。
【0077】次に、#105で、レリーズ開始スイッチ
SW2がオンか否かを判別し、オンであれば#106に
進み、オフであれば#101に戻り上記処理を繰り返
す。#106では、ストロボマイコン200に対して所
定の発光量を指示し、ストロボに前述したプリ発光を行
わせる。そして、#107で、プリ発光時の被写体反射
光を測光回路106で測光し、プリ発光の露光量EvF
を求める。
【0078】さらに、#108で、#104にて求めた
適正露光量から#107にて求めたプリ発光時の露光量
を減算することにより、プリ発光に対するメイン発光の
適正発光量を求める。すなわち、自然光下の被写体輝度
からストロボのプリ発光による反射光輝度を差し引くこ
とにより、適正露出を得るために必要なメイン発光輝度
(メイン適正発光量)を求める。そして、#109で、
#108で求めたメイン適正発光量により調光可否の判
定を行う。
【0079】次に、#110で、露光動作に先だって主
ミラー2およびサブミラー25をアップし、撮影光路か
ら退去させる。さらに、#111で、#103にて演算
した露光量に基づく絞り値をレンズマイコン112に指
令して適正絞りを設定させ、この絞りの設定終了ととも
にシャッター制御回路107を介してシャッターを駆動
する。
【0080】そして、#112で、シャッターの駆動に
合わせて、#108で求めた発光量に従ってストロボの
メイン発光制御を行わせる。メイン発光後、#113
で、ストロボマイコン200に、#109における判定
結果に従い所定時間の間、調光確認LED217を点灯
させる指示を行い、調光表示を行わせる。
【0081】こうして露光動作が終了すると、#114
で、撮影光路から退去していた主ミラー2およびサブミ
ラー25をダウン(撮影光路内に斜設)するとともに、
モータ制御回路108およびフィルム走行検知回路10
9によりフィルムを1駒分巻き上げ、動作を終了する。
【0082】以上説明したように、一括発光モードで
は、レンズ11のズーム位置とストロボ18の照射角と
の対比を行わずに、レリーズ動作を優先して行う。次
に、図5および図6を用いてFEロックモードにおける
カメラシステムの動作フローを説明する。これら図に
は、カメラマイコン100およびストロボマイコン20
0により行われる発光動作の設定用フローチャートを示
している。なお、両図は、図中の丸囲みの1,2におい
てつながっている。まず、カメラマイコン100は、#
201で、カメラの動作が開始され、FEロックスイッ
チであるSWFELKがオンされたか否かを判別し、オ
ンであれば#202に進み、オフであれば#212に直
接進む。
【0083】#202では、カメラマイコン100がレ
ンズマイコン112から現在のレンズの焦点距離情報を
受信する。具体的には、レンズマイコン112に対し、
レンズの焦点距離情報を送信させるコマンドをL2〜L
4のシリアル通信ラインを介してシリアル通信で送信
し、レンズマイコン112に変倍用2群レンズ13の位
置を示すレンズズーム位置検出用エンコーダ33の出力
を読み出させてそのコードに対応する焦点距離をシリア
ル通信コマンドラインを介してカメラマイコン100に
返送させる。
【0084】次に、#203で、カメラマイコン100
が#202で読み出した焦点距離情報をシリアル通信ラ
インS0、S1およびS2を通じてストロボマイコン2
00に送信する。続いて#204では、ストロボマイコ
ン200が、ストロボ18の現在の発光照射角を示すス
トロボズーム位置検出用エンコーダ215の出力を読み
出して、カメラマイコン100から送られたレンズ焦点
距離と現在の照射角とを比較し、レンズ焦点距離に対し
て照射角が対応している(すなわち、適切な角度となっ
ている)か否かを判別する。レンズ焦点距離と照射角と
が対応している場合は#206に進み、対応していない
場合は#205に進む。
【0085】#205では、ストロボマイコン200が
照射角をレンズ焦点距離に対応する角度に変更するため
に、反射笠20(モータ212)を駆動する指示をモー
タドライバ211に対して行う。
【0086】#206では、カメラマイコン100が前
述のシリアル通信を介して反射笠20が駆動中であるか
否かを判別し、駆動中であれば#206をループし、駆
動終了であれば#207に進む。
【0087】#207では、カメラマイコン100が測
光回路106により被写体輝度値Bvを測光する。さら
に、#208で、被写体輝度およびフィルム感度に基づ
いて適正露光量EvS(=Tv+Av)を決定するとと
もに、設定された露出モードに従ってシャッター速度と
絞りを決定する。そして、#209で、カメラマイコン
100がストロボマイコン200に対して所定の発光量
を指示し、ストロボ18にプリ発光を行わせる。
【0088】次に、#210で、カメラマイコン100
がプリ発光時の被写体反射光を測光回路106を介して
測光し、#211で、#207にて求めた適正露光量か
ら#210にて測光したプリ発光時の露光量を減算する
ことによりプリ発光に対するメイン発光の適正発光量を
求める。すなわち、自然光下の被写体輝度からストロボ
のプリ発光による反射光輝度を差し引くことにより、適
正露出を得るために必要なメイン発光輝度(メイン適正
発光量)を求める。
【0089】続いて#211で、カメラマイコン100
がプリ発光が行われたか否かを判別し、行われていれば
#213に進み、行われていなければ#215に進む。
#213では、#211にて求めたメイン適正発光量に
基づいて調光可否の判定を行う。そして、#214で
は、所定のマークを点灯・点滅させる等を指示して判定
結果を表示させる。
【0090】#215では、カメラマイコン100が測
光測距開始スイッチであるSW1がオンされたか否かを
判別し、オンであれば#216に進み、オフであれば#
201に戻って処理を繰り返す。#216では、カメラ
マイコン100が焦点検出回路105による公知の位相
差検出方法による焦点検出動作を行い、レンズマイコン
112にフォーカス駆動を指示して焦点調節を行う。次
に、#217で、カメラマイコン100が、レリーズ開
始スイッチSW2がオンされたか否かを判別し、オンで
あれば#218に進み、オフであれば#201に戻る。
【0091】#218では、カメラマイコン100が測
光回路106により被写体輝度値Bv(=Bvo+Av
o)を再測光する。これは、プリ発光後の構図変更に対
応するためである。そして、#219で、被写体輝度と
フィルム感度とから適正露光量EvS(=Tv+Av)
を決定するとともに、設定された露出モードに従ってシ
ャッター速度と絞りを決定する。続いて#220で、露
光動作に先だって主ミラー2およびサブミラー25をア
ップし、撮影光路から退去させる。
【0092】そして、#221で、カメラマイコン10
0が#219にて演算した露光量に基づく絞り値をレン
ズマイコン112に指令し、適正絞りを設定させ、この
絞りの設定終了とともにシャッター制御回路107に指
令してシャッターを駆動させる。さらに、#222で、
シャッターの駆動に合わせて、ストロボマイコン200
に、#206で求めた発光量に従ってストロボ18のメ
イン発光制御を行わせる。
【0093】メイン発光後、#223で、カメラマイコ
ン100がストロボマイコン200に、#214におけ
る最新の表示指示に従い所定時間の間、調光確認LED
217を点灯させる指示を与える。こうして露光動作が
終了すると、#224で、カメラマイコン100が撮影
光路から退去していた主ミラー2およびサブミラー25
をダウン(撮影光路内に斜設)させるとともに、モータ
制御回路108およびフィルム走行検知回路109によ
りフィルムを1駒分巻き上げ、動作を終了する。
【0094】なお、本実施形態ではFEロックを行うス
イッチであるSWFELKを測光測距を開始するスイッ
チであるSW1とは別に設けたが、SW1にSWFEL
Kを兼ねさせても良い。
【0095】以上説明したように本実施形態では、レン
ズ11の焦点距離とストロボ18の照射角とが適正な対
応関係にないときにはSWFELKを操作してもプリ発
光が禁止され、その後照射角の修正を行った上でプリ発
光を行うようにしている。このため、レンズ焦点距離に
応じたメイン発光量を演算することができ、露光精度の
高いストロボ撮影を行うことができる。
【0096】(第2実施形態)第1実施形態では、スト
ロボ18の照射角が駆動中であるか否かをカメラマイコ
ン100が判別し、カメラマイコン100が照射角駆動
の終了を確認してプリ発光を行うようにしているが、第
2実施形態では、ストロボ18の現在の照射角をカメラ
マイコン100が読み出し、カメラマイコン100が現
在の照射角とレンズ11から読み出した焦点距離とを比
較してプリ発光又は照射角駆動を指示するようにしてい
る。なお、本実施形態のハードウェアの構成は第1実施
形態と同じであるので、説明を省略する。
【0097】次に、図7および図8を用いて本実施形態
のFEロックモードにおけるストロボシステムの動作フ
ローを説明する。なお、一括発光モードは第1実施形態
と同じであるので、説明を省略する。これら図には、カ
メラマイコン100およびストロボマイコン200によ
り行われる発光動作の設定用フローチャートを示してい
る。なお、両図は、図中の丸囲みの1,2においてつな
がっている。
【0098】まず、カメラマイコン100は、#301
で、カメラの動作が開始され、FEロックスイッチであ
るSWFELKがオンされたか否かを判別し、オンであ
れば#302に進み、オフであれば#313に直接進
む。
【0099】#302では、カメラマイコン100がレ
ンズマイコン112から現在のレンズの焦点距離情報を
受信する。具体的には、レンズマイコン112に対し、
レンズの焦点距離情報を送信させるコマンドをL2〜L
4のシリアル通信ラインを介してシリアル通信で送信
し、レンズマイコン112に変倍用2群レンズ13の位
置を示すズーム位置検出用エンコーダ22の出力を読み
出させてそのコードに対応する焦点距離をシリアル通信
コマンドラインを介してカメラマイコン100に返送さ
せる。
【0100】次に、#303で、ストロボマイコン20
0が現在の照射角(又はストロボ18の照射距離)をシ
リアル通信ラインS0、S1およびS2を通じてカメラ
マイコン100に送信する。具体的には、ストロボマイ
コン200がカメラマイコン100から照射角又は照射
距離の送信を指示するコマンドをS0〜S2のシリアル
通信ラインを介してシリアル通信により受信すると、反
射笠20の角度を示すズームエンコーダ215の出力を
読み出して、そのコードに対応する照射角又は照射距離
をシリアル通信コマンドラインを介してカメラマイコン
100に返送する。
【0101】続いて#304では、カメラマイコン10
0が、ストロボマイコン200から受信した現在の照射
角又は照射距離を示す情報と、レンズマイコン112か
ら受信したレンズ焦点距離とを比較し、レンズ焦点距離
に対して照射角又は照射距離が対応しているか否かを判
別する。レンズ焦点距離と照射角等とが対応している場
合は#308に進み、対応していない場合は#305に
進む。
【0102】#305では、カメラマイコン100が#
302で読み出したレンズ焦点距離情報をシリアル通信
ラインS0〜S2を通じてストロボマイコン200に送
信する。
【0103】次に、#306では、カメラマイコン10
0が、ストロボマイコン200から受信した現在の照射
角又は照射距離を示す情報と、レンズマイコン112か
ら受信したレンズ焦点距離とを比較し、レンズ焦点距離
に対して照射角又は照射距離が対応しているか否かを判
別する。レンズ焦点距離と照射角等とが対応している場
合は#308に進み、対応していない場合は#307に
進む。
【0104】#307では、ストロボマイコン200が
ストロボ18の照射角をレンズ焦点距離に対応する角度
に変更するために反射笠20(モータ212)を駆動す
る指示をモータドライバ211に対して行い、反射笠2
0の角度を変更する。その後は、#302に戻って、照
射角の駆動が終了するまで#302〜#307を繰り返
す。
【0105】#308では、カメラマイコン100が測
光回路106により被写体輝度値Bvを測光する。さら
に、#309で、被写体輝度およびフィルム感度に基づ
いて適正露光量EvS(=Tv+Av)を決定するとと
もに、設定された露出モードに従ってシャッター速度と
絞りを決定する。そして、#310で、カメラマイコン
100がストロボマイコン200に対して所定の発光量
を指示し、ストロボ18にプリ発光を行わせる。
【0106】次に、#311で、カメラマイコン100
がプリ発光時の被写体反射光を測光回路106を介して
測光し、#312で、#309にて求めた適正露光量か
ら#311にて測光したプリ発光時の露光量を減算する
ことによりプリ発光に対するメイン発光の適正発光量を
求める。すなわち、自然光下の被写体輝度からストロボ
のプリ発光による反射光輝度を差し引くことにより、適
正露出を得るために必要なメイン発光輝度(メイン適正
発光量)を求める。
【0107】続いて#313で、カメラマイコン100
がプリ発光が行われたか否かを判別し、行われていれば
#314に進み、行われていなければ#316に進む。
#314では、#312にて求めたメイン適正発光量に
基づいて調光可否の判定を行う。そして、#315で
は、所定のマークを点灯・点滅させる等を指示して判定
結果を表示させる。
【0108】#316では、カメラマイコン100が測
光測距開始スイッチであるSW1がオンされたか否かを
判別し、オンであれば#317に進み、オフであれば#
301に戻って処理を繰り返す。#317では、カメラ
マイコン100が焦点検出回路105による公知の位相
差検出方法による焦点検出動作を行い、レンズマイコン
112にフォーカス駆動を指示して焦点調節を行う。次
に、#318で、カメラマイコン100が、レリーズ開
始スイッチSW2がオンされたか否かを判別し、オンで
あれば#319に進み、オフであれば#301に戻る。
【0109】#319では、カメラマイコン100が測
光回路106により被写体輝度値Bv(=Bvo+Av
o)を再測光する。これは、プリ発光後の構図変更に対
応するためである。そして、#320で、被写体輝度と
フィルム感度とから適正露光量EvS(=Tv+Av)
を決定するとともに、設定された露出モードに従ってシ
ャッター速度と絞りを決定する。続いて#321で、露
光動作に先だって主ミラー2およびサブミラー25をア
ップし、撮影光路から退去させる。
【0110】そして、#322で、カメラマイコン10
0が#320にて演算した露光量に基づく絞り値をレン
ズマイコン112に指令し、適正絞りを設定させ、この
絞りの設定終了とともにシャッター制御回路107に指
令してシャッターを駆動させる。さらに、#323で、
シャッターの駆動に合わせて、ストロボマイコン200
に、#312で求めた発光量に従ってストロボのメイン
発光制御を行わせる。メイン発光後、#324で、カメ
ラマイコン100がストロボマイコン200に、#31
5における最新の表示指示に従い所定時間の間、調光確
認LED217を点灯させる指示を与える。こうして露
光動作が終了すると、#325で、撮影光路から退去し
ていた主ミラー2およびサブミラー25をダウン(撮影
光路内に斜設)させるとともに、モータ制御回路108
およびフィルム走行検知回路109によりフィルムを1
駒分巻き上げ、動作を終了する。
【0111】以上説明したように、本実施形態において
も、第1実施形態と同様に、レンズ11の焦点距離とス
トロボ18の照射角又は照射距離とが適正な対応関係に
ないときにはSWFELKを操作してもプリ発光が禁止
され、その後照射角の修正を行った上でプリ発光を行う
ようにしている。このため、レンズ焦点距離に応じたメ
イン発光量を演算することができ、露光精度の高いスト
ロボ撮影を行うことができる。
【0112】(第3実施形態)第3実施形態では、第1
実施形態のストロボ18における照射角検出と照射角駆
動とをエンコーダおよびDCモータを使わずにステッピ
ングモータで行い、簡単な構成で一層細かい照射角制御
が実現できるようにしている。図9は本実施形態におけ
るストロボ18の電気回路のブロック図を示している。
なお、この図において図3と同じ部分については、同符
号を付して説明に代える。
【0113】図9において、216は公知のステッピン
グモータドライバであり、ステッピングモータ217の
正転、逆転、ブレーキ駆動および通電オフを行う。21
9は反射笠20のワイド側の位置を決めるための位置決
めスイッチである。
【0114】次に、ストロボマイコン200において追
加変更された端子を説明する。A、 ̄A、B、 ̄Bはス
テッピングモータ制御用出力端子で、その組み合わせに
より、ステッピングモータ217を制御する。ZMWは
ワイド端スイッチ219の入力端子であり、COM0は
スイッチ219のグランドレベルに相当する電圧を有す
る電流の引き込みを行う端子である。
【0115】本実施形態では、第1および第2実施形態
で説明した照射角検出用エンコーダ215がないので、
電源投入時に反射笠20を所定の位置に位置決めする必
要があり、このため、位置決め用としてワイド端検出ス
イッチ219を設けたが、同様のスイッチをテレ端や中
間位置に設けても良い。
【0116】次に、図10を用いて反射笠20の位置の
初期化の説明を行う。図10はストロボマイコン200
が実行するプログラムを示すフローである。まず、#4
01では、初期化処理として、スイッチ219の出力を
読み込み、反射笠20の位置がワイド端であれば#40
3に進み、ワイド端でなければ#402に進む。
【0117】#402では、A〜B端子からワイド方向
駆動信号を出力し、モータドライバ216を介してステ
ッピングモータ217を強制的にワイド方向に駆動し、
その後#401に戻る。こうして、反射笠20がワイド
端に突き当たるまで#401および#402を繰り返
す。
【0118】反射笠20がワイド端に達すると、#40
3では、モータ217の駆動を終了する。そして、#4
04で、照射角に対応するパルス数をカウントするスト
ロボマイコン200内の不図示のRAM内の照射角カウ
ンタをリセットし、反射笠20の位置の初期化を終了す
る。
【0119】次に、図11および12を用いて第3実施
形態におけるFEロックモードでのストロボシステムの
動作フローを説明する。これらの図は、カメラマイコン
100およびストロボマイコン200により行われる発
光動作の設定用フローチャートを示している。なお、両
図は、図中の丸囲みの1,2においてつながっている。
まず、カメラマイコン100は、#501で、カメラの
動作が開始され、FEロックスイッチであるSWFEL
Kがオンされたか否かを判別し、オンであれば#502
に進み、オフであれば#512に直接進む。
【0120】#502では、カメラマイコン100がレ
ンズマイコン112から現在のレンズの焦点距離情報を
受信する。具体的には、レンズマイコン112に対し、
レンズの焦点距離情報を送信させるコマンドをL2〜L
4のシリアル通信ラインを介してシリアル通信で送信
し、レンズマイコン112に変倍用2群レンズ13の位
置を示すズーム位置検出用エンコーダ22の出力を読み
出させてそのコードに対応する焦点距離をシリアル通信
コマンドラインを介してカメラマイコン100に返送さ
せる。
【0121】次に、#503で、カメラマイコン100
が#502で読み出した焦点距離情報をシリアル通信ラ
インS0、S1およびS2を通じてストロボマイコン2
00に送信する。続いて#504で、ストロボマイコン
200が、前述のRAM内の照射角カウンタからストロ
ボ18の現在の発光照射角を算出し、カメラマイコン1
00から送られたレンズ焦点距離と現在の照射角とを比
較し、レンズ焦点距離に対して照射角が対応している
(すなわち、適切な角度となっている)か否かを判別す
る。レンズ焦点距離と照射角とが対応している場合は#
506に進み、対応していない場合は#505に進む。
【0122】#505では、ストロボマイコン200
が、反射笠20をレンズ焦点距離に合致する照射角に駆
動するために、現在の照射角カウンタのカウント数から
目的の駆動位置までのステッピングモータ217の駆動
ステップ数を計算し、モータドライバ211の所定の駆
動パターンを繰り返し与えてステッピングモータ217
を駆動する。なお、ステッピングモータ217に与える
駆動パルスとともに前述のRAM内の照射角カウンタを
増減することにより、常にストロボ18の照射角又は照
射角に対応する焦点距離を得ることができる。
【0123】#506では、カメラマイコン100が前
述のシリアル通信を介して反射笠20が駆動中であるか
否かを判別し、駆動中であれば#506をループし、駆
動終了であれば#507に進む。
【0124】#507では、カメラマイコン100が測
光回路106により被写体輝度値Bvを測光する。さら
に、#508で、被写体輝度およびフィルム感度に基づ
いて適正露光量EvS(=Tv+Av)を決定するとと
もに、設定された露出モードに従ってシャッター速度と
絞りを決定する。そして、#509で、カメラマイコン
100がストロボマイコン200に対して所定の発光量
を指示し、ストロボ18にプリ発光を行わせる。
【0125】次に、#510で、カメラマイコン100
がプリ発光時の被写体反射光を測光回路106を介して
測光し、#511で、#507にて求めた適正露光量か
ら#510にて測光したプリ発光時の露光量を減算する
ことによりプリ発光に対するメイン発光の適正発光量を
求める。すなわち、自然光下の被写体輝度からストロボ
のプリ発光による反射光輝度を差し引くことにより、適
正露出を得るために必要なメイン発光輝度(メイン適正
発光量)を求める。
【0126】続いて#511で、カメラマイコン100
がプリ発光が行われたか否かを判別し、行われていれば
#513に進み、行われていなければ#515に進む。
#513では、#511にて求めたメイン適正発光量に
基づいて調光可否の判定を行う。そして、#514で、
所定のマークを点灯・点滅させる等を指示して判定結果
を表示させる。
【0127】#515では、カメラマイコン100が測
光測距開始スイッチであるSW1がオンされたか否かを
判別し、オンであれば#516に進み、オフであれば#
501に戻って処理を繰り返す。#516では、カメラ
マイコン100が焦点検出回路105による公知の位相
差検出方法による焦点検出動作を行い、レンズマイコン
112にフォーカス駆動を指示して焦点調節を行う。次
に、#517で、カメラマイコン100が、レリーズ開
始スイッチSW2がオンされたか否かを判別し、オンで
あれば#518に進み、オフであれば#501に戻る。
【0128】#518では、カメラマイコン100が測
光回路106により被写体輝度値Bv(=Bvo+Av
o)を再測光する。これは、プリ発光後の構図変更に対
応するためである。そして、#519で、被写体輝度と
フィルム感度とから適正露光量EvS(=Tv+Av)
を決定するとともに、設定された露出モードに従ってシ
ャッター速度と絞りを決定する。続いて#520で、露
光動作に先だって主ミラー2およびサブミラー25をア
ップし、撮影光路から退去させる。
【0129】そして、#521で、カメラマイコン10
0が#519にて演算した露光量に基づく絞り値をレン
ズマイコン112に指令し、適正絞りを設定させ、この
絞りの設定終了とともにシャッター制御回路107に指
令してシャッターを駆動させる。さらに、#522で、
シャッターの駆動に合わせて、ストロボマイコン200
に、#506で求めた発光量に従ってストロボのメイン
発光制御を行わせる。メイン発光後、#523で、カメ
ラマイコン100がストロボマイコン200に、#51
4における最新の表示指示に従い所定時間の間、調光確
認LED217を点灯させる指示を与える。こうして露
光動作が終了すると、#524で、撮影光路から退去し
ていた主ミラー2およびサブミラー25をダウン(撮影
光路内に斜設)させるとともに、モータ制御回路108
およびフィルム走行検知回路109によりフィルムを1
駒分巻き上げ、動作を終了する。
【0130】なお、本実施形態ではFEロックを行うス
イッチであるSWFELKを測光測距を開始するスイッ
チであるSW1とは別に設けたが、SW1にSWFEL
Kを兼ねさせても良い。
【0131】以上説明したように本実施形態では、第1
および第2実施形態と同様に、レンズ11の焦点距離と
ストロボ18の照射角とが適正な対応関係にないときに
はSWFELKを操作してもプリ発光が禁止され、その
後照射角の修正を行った上でプリ発光を行うようにして
いる。このため、レンズ焦点距離に応じたメイン発光量
を演算することができ、露光精度の高いストロボ撮影を
行うことができる。しかも、ストロボ18の照射角を変
更するためにステッピングモータ217を用いているの
で、第1および第2実施形態に用いられた照射角検出用
エンコーダ33を省略することができるとともに、スト
ロボ18の照射角を一層細かく制御することができる。
【0132】なお、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0133】しかも、本発明は、一眼レフカメラ、レン
ズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメ
ラ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さ
らにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用さ
れる装置またはこれらを構成する要素に対しても適用で
きる。
【0134】(実施形態と請求の範囲との関係)以上の
実施例において、レンズズーム位置検出用エンコーダ3
3が請求の範囲にいう焦点距離検出手段に、ストロボズ
ーム位置検出用エンコーダ215が請求の範囲にいう照
射領域検出手段に、カメラマイコン100およびストロ
ボマイコン200(#204〜#206,#304〜#
307,#504〜#506)が請求の範囲にいう発光
制御手段に、ストロボマイコン200,モータドライバ
211,216,モータ212およびステッピングモー
タ217が請求の範囲にいう照射領域制御手段にそれぞ
れ相当する。
【0135】また、SWFELKが請求の範囲にいう操
作手段に、SW1が請求の範囲にいう測光測距を開始さ
せるスイッチに、カメラマイコン100からストロボマ
イコン200に接続するS0〜S2の通信ラインが請求
の範囲にいう通信手段にそれぞれ相当する。
【0136】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1および第
2の発明では、レンズ焦点距離に応じたストロボ照射領
域が設定されていないときにはプリ発光を規制して、誤
差のあるプリ発光測光が行われるのを防止し、その後、
レンズ焦点距離に応じた照射領域に変更されたときにプ
リ発光測光を行わせるようにしている。このため、本発
明を用いれば、レンズ焦点距離に応じた適正なメイン発
光の制御を行うことができ、露光精度の高いストロボ撮
影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラシステムの
横断面図である。
【図2】上記第1実施形態のカメラシステムのカメラ本
体とレンズの電気回路ブロック図である。
【図3】上記第1実施形態のカメラシステムのストロボ
の電気回路ブロック図である。
【図4】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算
フローである。
【図5】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算
フローである。
【図6】上記第1実施形態のカメラシステムの処理演算
フローである。
【図7】本発明の第2実施形態のカメラシステムの処理
演算フローである。
【図8】上記第2実施形態のカメラシステムの処理演算
フローである。
【図9】本発明の第3実施形態のカメラシステムのスト
ロボの電気回路ブロック図である。
【図10】上記第3実施形態のカメラシステムの処理演
算フローである。
【図11】上記第3実施形態のカメラシステムの処理演
算フローである。
【図12】上記第3実施形態のカメラシステムの処理演
算フローである。
【図13】AEロックの説明図である。
【図14】FEロックの説明図である。
【符号の説明】
19 キセノン管 22 ストロボ接点群 31 モニタセンサ(PD1) 33 レンズズーム位置検出用エンコーダ 100 カメラマイコン 113 カメラ本体の送受信回路 200 ストロボマイコン 202 トリガ回路 203 発光制御回路 207 積分回路 210 メモリ 215 ストロボズーム位置検出用エンコーダ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射領域が可変であるストロボをメイン
    発光させる前にプリ発光させて測光を行い、この測光結
    果に基づいて前記メイン発光を制御するカメラシステム
    において、 前記ストロボの照射領域を検出する照射領域検出手段
    と、 撮影レンズの焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、 前記照射領域検出手段により検出された照射領域が前記
    焦点距離検出手段により検出された焦点距離に対応しな
    い領域であるときに前記プリ発光を規制する発光制御手
    段とを有することを特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記発光制御手段は、前記照射領域検出
    手段により検出された照射領域が前記焦点距離検出手段
    により検出された焦点距離に対応しない領域であるとき
    は、検出された焦点距離に応じて照射領域を変更させた
    上で前記プリ発光を許容することを特徴とする請求項1
    に記載のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記発光制御手段からの変更指示に基づ
    いて前記ストロボを駆動して照射領域を変化させる照射
    領域制御手段を有することを特徴とする請求項2に記載
    のカメラシステム。
  4. 【請求項4】 前記プリ発光を前記メイン発光から独立
    して行わせる操作手段を有することを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載のカメラシステム。
  5. 【請求項5】 前記操作手段が、測光測距動作を開始さ
    せる操作手段とは別に設けられていることを特徴とする
    請求項4に記載のカメラシステム。
  6. 【請求項6】 前記操作手段が、測光測距動作を開始さ
    せる操作手段を兼ねていることを特徴とする請求項4に
    記載のカメラシステム。
  7. 【請求項7】 請求項2から6のいずれかに記載のカメ
    ラシステムに用いられるストロボ装置において、 前記照射領域検出手段と前記発光制御手段と前記照射領
    域制御手段とを有し、 カメラ本体から撮影レンズの焦点距離情報を受信し、前
    記照射領域制御手段による照射領域の変更中であること
    を前記カメラ本体に送信するための通信手段を有するこ
    とを特徴とするストロボ装置。
  8. 【請求項8】 前記通信手段は、前記照射領域検出手段
    により検出された照射領域の情報を前記カメラ本体に送
    信することを特徴とする請求項7に記載のストロボ装
    置。
JP21227195A 1995-08-21 1995-08-21 カメラシステムおよびこれに用いるストロボ装置 Pending JPH0961898A (ja)

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JP21227195A JPH0961898A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 カメラシステムおよびこれに用いるストロボ装置
US08/696,492 US6167202A (en) 1995-08-21 1996-08-14 Camera system or flash unit

Applications Claiming Priority (1)

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JP21227195A JPH0961898A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 カメラシステムおよびこれに用いるストロボ装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009211001A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Fujifilm Corp 撮像装置

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JP2009211001A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Fujifilm Corp 撮像装置

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