JPH0954358A - ストロボシステム - Google Patents

ストロボシステム

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JPH0954358A
JPH0954358A JP20883495A JP20883495A JPH0954358A JP H0954358 A JPH0954358 A JP H0954358A JP 20883495 A JP20883495 A JP 20883495A JP 20883495 A JP20883495 A JP 20883495A JP H0954358 A JPH0954358 A JP H0954358A
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light emission
time
emission intensity
light
flat
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JP20883495A
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Hajime Fukui
一 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の環境や発光エネルギの蓄積状態等でフ
ラット発光ができないことがあり、この問題を解決する
ことを目的とする。 【解決手段】 フラット発光可能なストロボシステムに
おいて、所定の発光条件におけるフラット発光可能時間
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶データと指
示された発光強度及び発光時間と現在のストロボの状態
に基づいて一様なフラット発光が可能か否かを判断する
判断手段と、前記判断手段により一様なフラット発光強
度が得られないと判断された場合に、前記発光強度を一
様なフラット発光が可能な略最大の発光強度に補正する
発光強度補正手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストロボシステムに
関するものであり、特にフォーカルプレンシャッターを
用いたカメラにおいて、高速秒時で閃光撮影を行う為の
長時間発光(いわゆるフラット発光)も可能な閃光スト
ロボシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来フォーカルプレンシャッターを用い
たカメラにおいて、閃光発光装置を使用する場合に、シ
ャッター幕が全開となるシャッタースピード以下では、
シャッター幕の全開中に閃光的に発光を行い、シャッタ
ー幕が全開しない高速シャッター領域では、定常光と同
じように連続的に発光させる事が行われている。
【0003】一般にフォーカルプレンシャッターは、2
組の単数もしくは複数枚で構成されたシャッター幕によ
り構成されており、必要とされるシャッター開時間に従
って、先幕と呼ばれる第1のシャッター幕が走行してか
ら、所定時間後に後幕と呼ばれる第2のシャッター幕が
走行する事により、フィルムに所定量の光を露光するも
のである。そしてこのシャッター幕は有限の速度である
為に、シャッター幕自体の走行速度よりも早いシャッタ
ー秒時が要求される時は、先幕の走行完了前に、後幕が
走行する。従って、閃光的な発光を行う場合は、シャッ
ターが全開するシャッター速度(いわゆるストロボ同調
速度などと呼ばれる)以下のシャッター速度で撮影をお
こない、前記ストロボ同調速度以上のシャッタースピー
ドでストロボ撮影を行う場合は、ストロボ光を定常光と
同じ様に、連続的に発光する事がおこなわれており、一
般的にフラット発光またはFD発光などと呼ばれてい
る。このフラット発光を行う際には、先幕が走行してか
ら、後幕が走行完了するまで、略一定の光量で発光を続
ける必要があるが、発光時間と発光強度の積が発光に用
いられる電荷量を越えた場合は、シャッター走行完了ま
で発光を続ける事が出来ずに、画面の一部が暗くなると
いう問題が生じる。
【0004】この問題を図13を用いて説明する。図1
3中、上部の波形図は、フラット発光時のストロボ発光
波形であり、発光強度が強い場合と、発光強度が弱い場
合を示している。この波形の下図はフォーカルプレンシ
ャッターが画面を走行する状態を、上図と時間軸を合わ
せて示している。シャッターレリーズが開始されると、
図中時刻t0に、シャッター先幕が走行を開始し、時刻
t1で先幕が画面先端に顔を見せ露光が開始される。一
方ストロボは時刻t1以前に定常発光状態である必要が
あるので、時刻t1に先立ち発光を開始している。次に
先幕が走行開始後、所望のシャッター開時間後の時刻t
2にシャッター後幕が走行を開始する。フィルムに対す
る露光終了は、シャッター後幕が画面後端に完全に遮蔽
した時刻t5であるので、ストロボ光は時刻t5まで一
定光で発光する必要がある。上図に示す様に、発光強度
が弱い場合は、発光終了まで定常発光を行う事ができる
が、発光強度が強い場合は、露光途中で発光エネルギー
を蓄積しているメインコンデンサの残存電荷量が、フラ
ット発光を維持できるエネルギー残量以下となり発光が
終わってしまい、図に示すように露光量不足部分が生じ
てしまう。
【0005】この問題を撮影者に警告する事を目的とし
て、実開平6−73748号に記載されているように、
シャッター開時間が、閃光装置の持続発光可能な時間よ
りも長い場合に事前警告を行う、および、シャッター後
幕走行終了前に発光が停止した場合は、事後警告を行う
電子閃光装置が提案されている(従来例1)。
【0006】また、この問題を回避する為に、特開平5
−45706号に記載されているように、カメラ側から
閃光装置側にシャッター秒時を送信し、シャッター秒時
をカバーできる閃光持続時間を電子閃光装置で選択可能
とするものが提案されている(従来例2)。
【0007】さらに特開平7−120813号では、F
Pメイン発光の前にFPテスト発光を行い、メイン発光
のフラット発光強度を決定するストロボシステムで、メ
インコンデンサの充電電圧と、フラット発光時間に応じ
て、メイン発光のフラット発光強度を補正するものが提
案されている(従来例3)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例1では、撮影の事前あるいは事後に撮影者に警告を与
える事はできるものの、撮影の自動化には反するもので
あり、容易なストロボ撮影を行うには適さない。
【0009】また上記従来例2では、閃光装置で設定さ
れたフラット発光強度と、対応したフラット発光時間と
ガイドナンバーがカメラに伝達され、カメラ側ではそれ
に基づきフラット発光の可否が決定され、同時に閃光装
置側では、カメラで設定されたシャッター速度に基づく
適正撮影距離が表示されるシステムが提案されている
が、基本的に閃光装置が主体である固定ガイドナンバー
のマニュアル発光による撮影動作であり、カメラ側がス
トロボ撮影の適正露出化の為に任意に選択したシャッタ
ー速度と絞りに対応するフラット発光の発光時間と発光
強度に対して、フラット発光の発光途中切れを回避でき
るものではない。
【0010】また上記従来例3では、メインコンデンサ
の充電電圧を加味してメイン発光の発光強度を補正する
ことにより、メインコンデンサの充電途中においてもフ
ラット発光の途中切れを防止する事が出来るが、逆に充
電途中では画面全体が露出不足となる問題がある。
【0011】また上記いずれの従来例においても、撮影
温度条件が変動した場合のメインコンデンサの蓄積電荷
量の変動による実質ガイドナンバーの変動や、閃光発光
装置の発光照射角に依存した発光制御系の感度変動によ
る発光強度の変動、さらにフラット発光の発光強度を補
正する場合の基準となるフラット発光が可能な発光時間
をどのように定めるかは提案されていない。
【0012】本発明の目的は上記に鑑みなされたもの
で、本出願に係る第1の発明の目的は、周囲温度、発光
エネルギー蓄積状態、発光制御系の状態にかかわらず、
高効率かつ安定したフラット発光が可能なカメラのスト
ロボシステムを実現する事である。
【0013】本発明の第2の目的は、安定したフラット
発光を行う為の発光強度を求める際に必要になる、最大
フラット発光可能時間の校正手段をストロボシステムに
内蔵し、ストロボ単体で容易に高精度な校正が可能なス
トロボシステムを実現する事である。
【0014】本発明の第3の目的は、安定したフラット
発光を行う為の発光強度を求める際に必要になる温度情
報を正確かつ低コストに求める事が可能なストロボシス
テムを実現する事である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
の目的を実現する構成は、電気エネルギーを蓄積するコ
ンデンサと、前記コンデンサの電気エネルギーを光エネ
ルギーに変換する発光手段と、前記発光手段の発光強度
をモニタするモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基
づき発光強度を調停し、所定の発光強度と発光時間で前
記発光手段の発光を制御する発光制御手段とを有するス
トロボシステムにおいて、所定の発光条件におけるフラ
ット発光可能時間を記憶する記憶手段と、前記記憶手段
の記憶データと指示された発光強度及び発光時間と現在
のストロボの状態に基づいて一様なフラット発光が可能
か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により一様
なフラット発光強度が得られないと判断された場合に、
前記発光強度を一様なフラット発光が可能な略最大の発
光強度に補正する発光強度補正手段を有することを特徴
とする。
【0016】上記構成において、現在のストロボシステ
ムの状態を検出するストロボ状態検出手段は、少なくと
も前記コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、温
度を検出する温度検出手段、前記モニタ手段の検出感度
の変動に伴い前記モニタ手段の感度を補正する感度補正
手段を有する。
【0017】本出願に係る第2の発明の目的を実現する
構成は、電気エネルギーを蓄積するコンデンサと、前記
コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに変換する
発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタするモニ
タ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光強度を調
停し、所定の発光強度と発光時間で前記発光手段の発光
を制御する発光制御手段と、一様なフラット発光を行う
ための発光強度を演算するために、少なくとも所定の発
光条件におけるフラット発光可能時間を記憶する記憶手
段とを有し、前記記憶手段の時間情報に基づいて前記発
光制御手段は発光手段の発光を制御するストロボシステ
ムであって、前記フラット発光可能時間を計測する計測
手段と、前記記憶手段への時間情報書き込み手段と、前
記計測を行うための計測開始手段とを有し、前記発光制
御手段は、前記計測開始手段が計測開始を指示される
と、所定の発光強度でフラット発光を行うと共に、前記
計測手段で計測したフラット発光可能時間を前記書き込
み手段により前記記憶手段に記憶させることを特徴とす
る。
【0018】そして、前記計測手段への計測の指示は、
カメラとの接続端子を介した特定のシリアル通信であ
る。
【0019】本出願に係る第3の発明の目的を実現する
構成は、電気エネルギーを蓄積するコンデンサと、前記
コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに変換する
発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタするモニ
タ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光強度を調
停する発光制御手段と、温度検出手段により検出された
温度情報により前記発光制御手段による発光手段の発光
強度を補正する補正手段とを有することを特徴とする。
【0020】この構成において、温度検出手段は、略定
電流駆動されたPN接合半導体の順方向電圧を検出する
電圧検出手段と、所定の時点の前記順方向電圧に相当す
る情報と所定の時点での周囲温度情報を記憶する記憶手
段と、温度検出時には前記電圧検出手段にて検出された
前記電圧検出手段の順方向電圧を示す情報と前記記憶手
段に記憶された前記所定の状態における前記順方向電圧
を示す情報との差分と、前記周囲温度を示す情報と予め
定められた前記温度検出素子の順方向電圧の温度変化を
示す情報とを基に検出時の温度を演算する演算手段とを
有し、PN接合半導体としてはダイオード、所定の時間
とは、調整時点であって、カメラとの接続端子を介した
特定のシリアル通信を受信した時点、電圧検出手段は、
A/Dコンバータである。
【0021】そして、第1、第2の発明において、記憶
手段に記憶されるフラット発光可能時間の所定の発光条
件は、前記コンデンサがフル充電状態で、前記発光制御
手段が調停できる最大の発光強度であり、第1、第2、
第3の発明において、記憶手段はEEPROMまたはフ
ラッシュROM等の書き込み、または書き換え可能な記
憶手段である。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明を1眼レフレックス
カメラに適用して実施したカメラシステムの主に光学的
な構成を説明した横断面図である。
【0023】1はカメラ本体であり、この中に光学部
品、メカ部品、電気回路、フィルムなどを収納し、写真
撮影が行えるようになっている。2は主ミラーで、観察
状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退
去される。また主ミラー2はハーフミラーとなっており
斜設されているときも、後述する焦点検出光学系に被写
体からの光線の約半分を透過させている。3は撮影レン
ズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板、4は
ファインダー光路変更用のペンタプリズム、5はファイ
ンダーで撮影者はこの窓よりピント板3を観察すること
で、撮影画面を観察することが出来る。6,7は観察画
面内の被写体輝度を測定する為の結像レンズと測光セン
サーで、結像レンズ6はペンタダハプリズム4内の反射
光路を介してピント板3と測光センサー7を共役に関係
付けている。8はシャッター、9は感光部材で、銀塩フ
ィルム等より成っている。主ミラー2は斜設されている
ときも、被写体からの光線の約半分を透過させている。
25は、サブミラーであり被写体からの光線を下方に折
り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導いている。焦
点検出ユニット26内には、2次結像ミラー27、2次
結像レンズ28、焦点検出ラインセンサー29等からな
っている。2次結像ミラー27、2次結像レンズ28に
より焦点検出光学系を成しており、撮影光学系の2次結
像面を焦点検出ラインセンサー29上に結んでいる。焦
点検出ユニット26は後述の電気回路の処理により、既
知の位相差検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態
を検出し、撮影レンズの焦点調節機構を制御することに
より自動焦点検出装置を実現している。
【0024】10はカメラとレンズとのインターフェイ
スとなるマウント接点群であり、11はカメラ本体に据
え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レン
ズであり、12は1群レンズで、光軸上を前後に移動す
ることで、撮影画面のピント位置を調節することが出来
る。13は2群レンズで、光軸上を左右に可動すること
で、撮影画面の変倍となり撮影レンズの焦点距離が変更
される。14は3群固定レンズである。15は撮影レン
ズ絞りである。
【0025】16はその1群レンズ駆動モータであり、
自動焦点調節動作に従って1群レンズを前後に移動させ
ることにより自動的にピント位置を調整することが出来
る。17はレンズ絞り駆動モータであり、これにより撮
影レンズ絞りを所望される絞り径に駆動出来る。
【0026】18は外付けストロボで、カメラ本体1に
取り付けられ、カメラからの信号に従って発光制御を行
うものである。19はキセノン管で電流エネルギーを発
光エネルギーに変換する。20,21は反射板とフレネ
ルレンズであり、それぞれ発光エネルギーを効率良く被
写体に向けて集光する役目を果す。22はカメラ本体1
と外付けストロボ18とのインターフェイスとなるスト
ロボ接点群である。30は、グラスファイバーであり、
キセノン管19の発光した光をモニタする受光手段であ
るフォトダイオード等の受光素子31に導いている。3
1はストロボの予備発光及びメイン発光の光量を直接測
光しているものである。32は、やはりキセノン管19
の発光した光をモニタする受光手段であるフォトダイオ
ード等の受光素子である。受光素子32の出力によりキ
セノン管19の発光電流を制限してフラット発光の制御
を行うものである。20a,20b反射笠20と一体と
なったライトガイドであり、受光素子32または、ファ
イバー30にキセノン管の光を反射して導く。
【0027】次に、図2は本実施形態のカメラシステム
の電気回路ブロック図を示している。図1に対応する部
材には同じ符号を付している。
【0028】カメラマイコン100は、発振器101で
作られるクロックをもとに内部の動作が行われる。EE
PROM100bは、フィルムカウンタその他の撮影情
報を記憶可能である。A/D変換器100cは、焦点検
出回路105、測光回路106からのアナログ信号をA
/D変換し、カメラマイコン100はそのA/D変換値
を信号処理することにより各種状態を設定する。カメラ
マイコン100には、焦点検出回路105、測光回路1
06、シャッター制御回路107、モータ制御回路10
8、フィルム走行検知回路109、スイッチセンス回路
110、液晶表示(LCD)駆動回路111が接続され
ている。また、撮影レンズ内に配置されたレンズ制御回
路112とはマウント接点10を介して信号の伝達がな
され、外付けストロボとは、ストロボ接点群22を介し
てストロボマイコン200と信号の伝達がなされる。焦
点検出回路105はカメラマイコン100の信号に従
い、公知の測距素子であるCCDラインセンサー29の
蓄積制御と読み出し制御を行って、それぞれの画素情報
をカメラマイコン100に出力する。カメラマイコン1
00はこの情報をA/D変換し周知の位相差検出法によ
る焦点検出を行う。カメラマイコン100は焦点検出情
報により、レンズマイコン112と信号のやりとり行う
ことによりレンズの焦点調節を行う。
【0029】測光回路106は被写体の輝度信号とし
て、測光センサー7からの出力をカメラマイコン100
に出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロ
ボ光を予備発光していない定常状態と予備発光している
予備発光状態と双方の状態で輝度信号を出力し、カメラ
マイコン100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出
の調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演
算、及び露光時のストロボメイン発光量の演算を行う。
【0030】シャッター制御回路107は、カメラマイ
コン100からの信号に従って、フォーカルプレンシャ
ッター8を構成するシャッター先幕駆動マグネットMG
−1および、シャッター後幕駆動マグネットMG−2を
走行させ、露出動作を担っている。モータ制御回路10
8は、カメラマイコン100からの信号に従ってモータ
を制御することにより、主ミラー2のアップダウン、及
びシャッターのチャージ、そしてフィルムの給送を行っ
ている。フィルム走行検知回路109は、フィルム給送
時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、カメ
ラマイコン100に信号を送る。
【0031】SW1は第1ストロークスイッチで、不図
示のレリーズ釦の第1ストロークでONし、測光、AF
を開始するスイッチとなる。SW2は第2ストロークス
イッチで、レリーズ釦の第2のストロークでONし、露
光動作を開始するスイッチとなる。SWLKは後述の予
備発光を独立して行うスイッチであり、SW1,SW
2,SWLK及びその他不図示のカメラの操作部材から
の信号は、スイッチセンス回路110が検知し、カメラ
マイコン100に送っている。液晶表示回路111はフ
ァインダー内LCD24と不図示のモニタ用LCD42
の表示をカメラマイコン100からの信号に従って制御
している。
【0032】次にレンズの構成に関して説明を行う。カ
メラ本体とレンズはレンズマウント接点10を介して相
互に電気的に接続される。このレンズマウント接点10
はレンズ内のフォーカス駆動用モータ16および、絞り
駆動用モータ17の電源用接点であるL0、レンズマイ
コン112の電源用接点であるL1、公知のシリアルデ
ータ通信を行う為のクロック用接点L2、カメラからレ
ンズへのデータ送信用接点L3、レンズからカメラへの
データ送信用接点L4、前記モータ用電源に対するモー
タ用グランド接点であるL5、前記レンズマイコン11
2用電源に対するグランド接点であるL6で構成されて
いる。
【0033】レンズマイコン112は、これらのレンズ
マウント接点10を介してカメラマイコン100と接続
され、1群レンズ駆動モータ16及びレンズ絞りモータ
17を動作させ、レンズの焦点調節と絞りを制御してい
る。35,36は光検出器とパルス板であり、レンズマ
イコン112がパルス数をカウントすることにより1群
レンズの位置情報を得ることが出来、レンズの焦点調節
を行うことが出来る。次にストロボの構成を図3に示す
電気回路ブロック図に基づいて説明する。
【0034】ストロボマイコン200は、カメラマイコ
ン100からの信号に従って、ストロボの制御を行う回
路で、発光量の制御、フラット発光の発光強度及び発光
時間の制御や、発光照射角の制御等を行う。201は、
DC/DCコンバータで、ストロボ制御回路200の指
示により電池電圧を数100Vに昇圧し、メインコンデ
ンサC1に充電する。R1/R2は、メインコンデンサ
C1の電圧をストロボマイコン200がモニタするため
に設けられた分圧抵抗である。ストロボマイコン200
は、分圧された電圧をストロボマイコンに内蔵のA/D
変換器によりA/D変換することにより、メインコンデ
ンサC1の電圧を間接的にモニタし、DC/DCコンバ
ータ201の動作を制御して、メインコンデンサC1の
電圧を所定の電圧に制御する。
【0035】202はトリガ回路で、ストロボ発光時に
カメラマイコン100の指示によりストロボマイコン2
00を介してトリガ信号を出力し、キセノン管19のト
リガ電極に数千Vの高電圧を印加する事によりキセノン
管19の放電を誘発し、メインコンデンサC1に蓄えら
れた電荷エネルギーをキセノン管19を介して光エネル
ギーとして放出する。203はIGBT等のスイッチン
グ素子を用いた発光制御回路であり、前記発光時のトリ
ガ電圧印加時には導通状態とし、キセノン管19の電流
を流し、発光停止時には遮断状態する事により、キセノ
ン管19の電流を遮断し発光を停止する。204,20
5はコンパレータで、204は後述の閃光発光時の発光
停止に用いられ、コンパレータ205は後述のフラット
発光時の発光強度制御に用いられる。206はデータセ
レクタで、ストロボマイコン200からの選択信号SE
L1,SEL2に従い、データセレクタ206の端子D
0からD2の入力を選択し、端子Yに出力する。
【0036】207は閃光発光制御用モニタ回路であ
り、受光素子31の出力を対数圧縮し、増幅する。20
8は207の出力を積分する積分回路である。209は
フラット発光制御用モニタ回路であり、受光素子32の
出力を増幅する。210は前記フラット発光時間等を記
憶する記憶手段であるEEPROMである。211は公
知のモータ駆動回路、212はズーム駆動モータ、21
3はピニオンギア、214はラックギア、215sは反
射笠20の位置を検出するズーム位置検出エンコーダ、
216は発光可能を示すLEDである。217,218
は温度検出用の接合半導体であるダイオードで、219
は抵抗、220は定電圧電源である。
【0037】次にストロボマイコン200の各端子の説
明を行う。CKはカメラとのシリアル通信を行う為の同
期クロックの入力端子、D1はシリアル通信データの入
力端子、D0はシリアル通信のデータ出力端子、CHG
はストロボの発光可能状態を電流としてカメラに伝える
出力端子、Xはカメラからの発光信号の入力端子、EC
Kはストロボマイコン200の外部に接続された記憶手
段であるEEPROMもしくはフラッシュROM等の書
込可能な記憶手段とシリアル通信を行う為の通信クロッ
クを出力する為の出力端子、EDIは前記記憶手段から
のシリアルデータ入力端子、ED0は前記記憶手段への
シリアルデータ出力端子、SELEは記憶手段との通信
を許可するイネーブル端子であり、説明上Loでイネー
ブル、Hiでディスエーブルとする。
【0038】なお、本実施形態ではストロボマイコンの
外部に記憶手段を設定したが、ストロボマイコンに内蔵
されていても同じであるのは言うまでもない。
【0039】POWはパワースイッチ215pの状態を
入力する入力端子、OFFはパワースイッチ215と接
続された時にストロボをオフ状態にする為の出力端子、
ONはパワースイッチ215と接続された時のストロボ
をオン状態にする為の出力端子であり、パワーON状態
ではPOW端子はON端子と接続され、その際ON端子
はハイインピーダンス状態、OFF端子はLo状態であ
り、パワーOFF状態ではその逆である。LEDは発光
可能を表示する表示出力端子である。
【0040】STOPは発光停止信号の入力端子であ
り、説明上Loで発光停止状態とする。SEL0,SE
L1は前記データセレクタ206の入力選択を指示する
為の出力端子であり、SEL0,SEL1の組み合わせ
が(SEL1,SEL0)=(0,0)の時はD0端子
がY端子に接続され、同様に(0,1)の時はD1端
子、(1,0)の時はD2端子が選択される。
【0041】DA0はストロボマイコン200に内蔵さ
れたD/A出力端子であり、コンパレータ204,20
5のコンパレートレベルをアナログ電圧で出力する。T
RIGはトリガ回路202に発光を指示するトリガ信号
出力端子。CNTはDC/DCコンバータ201の発振
開始停止を制御する出力端子で、説明上Hiで充電開
始、Loで充電停止とする。INTは積分回路208の
積分の開始/禁止を制御する端子で、Hiで積分禁止、
Loで積分許可とする。
【0042】AD0,AD1,AD2はA/D入力端子
であり、入力される電圧をマイコン200の内部で処理
できるようにディジタルデータに変換するものであり、
AD0はメインコンデンサC1の電圧をモニタするもの
であり、AD1は積分回路208の積分出力電圧をモニ
タするものであり、AD2は温度検出用のダイオード2
17の順方向電圧を検出し温度として読み出す。なおダ
イオードの順方向電圧VFの温度係数は、約−2mV/
degであるのでダイオードを略定電流駆動し、VFを
測定する事により、周囲温度を測定する事ができる。本
実施例ではダイオードを2個直列接続する事により温度
係数を倍にする事により読みとり精度をあげている。
【0043】Z0,Z1はズーム駆動モータ212を駆
動するモータ制御回路211を制御する制御出力端子で
あり、ZM0,ZM1,ZM2はズーム位置検出エンコ
ーダ215sの信号を入力する入力端子、COM0はズ
ーム位置検出エンコーダ215sのグランドレベルに相
当する電流引き込みを行う共通端子である。
【0044】つぎに本実施形態におけるストロボの基本
動作を図4を用いて説明する。
【0045】図4はストロボマイコン200に内蔵され
ている基本作動プログラムを示すフローチャートであ
る。
【0046】[ステップ101(#101)]:パワー
スイッチ215pをオンにすると、ストロボマイコン2
00がウェイクアップし、ストロボマイコン200の各
ポートの初期設定を行う。
【0047】[ステップ102(#102)]:AD0
ポートに入力されたメインコンデンサC1の分圧された
電圧をAD変換する。
【0048】[ステップ103(#103)]:メイン
コンデンサC1の電圧が発光可能な所定電圧以上であれ
ばステップ104に分岐し、未満であればステップ10
5に分岐する。
【0049】[ステップ104(#104)]:発光可
能状態であるので、CHG端子より所定電流を吸い込
み、カメラに発光可能を伝える。また、LED端子をH
iに設定し、LED216を発光させて、発光可能を表
示する。
【0050】[ステップ105(#105)]:発光不
能状態であるので、CHG端子はノンアクティブに設定
し、電流は遮断されるので、カメラには発光不能が伝わ
る。また、LED端子をLoに設定し、LED216を
消灯させて、発光不能を表示する。
【0051】[ステップ106(#106)]:次にス
テップ102で読み込んだメインコンデンサC1の電圧
が所定の上限電圧以上の場合はステップ107に分岐
し、以下の場合はステップ108に分岐する。
【0052】[ステップ107(#107)]:CNT
端子をLoに設定して充電を停止する。
【0053】[ステップ108(#108)]:CNT
端子をHiに設定して充電を開始する。
【0054】[ステップ109(#109)]:ZM0
〜ZM2端子から現在のズーム位置を読み込み、カメラ
より指示された所定ズーム位置にいる場合はステップ1
10に分岐し、ズーム位置にいない場合はズーム駆動を
する為にステップ111に分岐する。
【0055】[ステップ110(#110)]:所定の
ズーム位置にいる場合で、現在ズーム駆動中の場合はズ
ーム駆動モータ212を停止するべく、モータ駆動回路
211に所定の信号をZ0,Z1端子を介して出力す
る。
【0056】[ステップ111(#111)]:所定の
ズーム位置にいない場合は現在位置と設定されたズーム
位置を比較し、駆動方向を決定し、ズーム駆動モータ2
12を駆動するべく、モータ駆動回路211に所定の信
号をZ0,Z1端子を介して出力する。
【0057】[ステップ112(#112)]:電源ス
イッチ検知端子であるPOW端子がHiの場合はパワー
オン状態であるので、ステップ102に戻り、一連の処
理を繰り返し、Loの場合はステップ113に分岐し、
電源オフ処理を行う。
【0058】[ステップ113(#113)]:充電停
止、ズーム駆動停止、等の一連の電源オフの処理を行う
と共に、OFF端子をハイインピーダンス状態に設定
し、ON端子をLo状態に設定し、POW端子の割込可
能状態に設定してストロボマイコン200をSTOP状
態にする。
【0059】[ステップ114(#114)]:その後
電源スイッチが再度ONされると、POW端子がLoに
なるので、ストロボマイコン200のSTOP状態が解
除され、各ポートの初期化処理等を行うとともに、ON
端子をハイインピーダンス状態に設定し、OFF端子を
Lo状態に設定してステップ102に戻り、一連の処理
を繰り返す。
【0060】次に発光動作に関して説明する。
【0061】<プリ(予備)発光>前述のストロボ基本
動作の中でストロボが発光可能状態になると、カメラマ
イコン100は発光可能を検出すると共に、プリ発光を
行う場合は、ストロボに対して前述の通信端子を介し
て、プリ発光の発光強度と発光時間を通信すると共に、
プリ発光を指示する。
【0062】ストロボマイコン200は、カメラ本体よ
り指示された所定発光強度信号に応じて、DA0に所定
の電圧を設定する。次にSEL1,SEL0にLo,H
iを出力し、入力D1を選択する。このときキセノン管
19はまだ発光していないので、受光素子32の光電流
はほとんど流れず、コンパレータ205反転入力端子に
入力されるモニタ回路209の出力は発生せず、コンパ
レータ205の出力はHiであるので、発光制御回路2
03は導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信
号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生しキセ
ノン管19を励起し発光が開始される。
【0063】一方、ストロボマイコン200は、トリガ
発生より所定時間後、積分回路208に積分開始を指示
し、積分回路208はモニタ回路207の出力、すなわ
ち、光量積分用の受光素子31の対数圧縮された光電出
力を積分開始すると同時に、所定時間をカウントするタ
イマーを起動させる。なお、トリガ発生から積分開始を
遅らせているのは、トリガ発生によるノイズにより、積
分回路が光信号以外のノイズを積分する事を防止する為
であると同時に、実質的な発光はトリガ発生後10数μ
secのディレイがある為である。
【0064】プリ発光が開始されると、フラット発光の
発光強度制御用受光素子32の光電流が多くなり、モニ
タ回路209の出力が上昇し、コンパレータ205の非
反転入力に設定されている所定のコンパレート電圧より
高くなると、コンパレータ205の出力はLoに反転
し、発光制御回路203はキセノン管19の発光電流を
遮断し、放電ループがたたれるが、ダイオードD1、コ
イルL1により環流ループを形成し、発光電流は回路の
遅れによるオーバーシュートが収まった後は、徐々に減
少する。発光電流の減少に伴い、発光強度が低下するの
で、受光素子32の光電流は減少し、モニタ回路209
の出力は低下し、所定のコンパレートレベル以下に低下
すると、再びコンパレータ205の出力はHiに反転
し、発光制御回路203が再度導通しキセノン管19の
放電ループが形成され、発光電流が増加し発光強度も増
加する。このように、DA0に設定された所定のコンパ
レート電圧を中心に、コンパレータ205は短い周期で
発光強度の増加減少を繰り返し結果的には、所望するほ
ぼ一定の発光強度で発光を継続させるフラット発光の制
御が出来る。
【0065】前述の発光時間タイマをカウントし、所定
のプリ発光時間が経過すると、ストロボマイコン200
はSEL1,SEL0端子をLo,Loに設定しデータ
セレクタ206の入力はD0すなわちLoレベル入力が
選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御
回路203はキセノン管19の放電ループを遮断し、発
光を終了する。発光終了時に、ストロボマイコン200
は、プリ発光を積分した積分回路208の出力をA/D
入力端子AD1から読み込み、A/D変換し、積分値、
すなわちプリ発光時の発光量をディジタル値として読み
とる事ができる。
【0066】次にストロボにおけるプリ発光時の発光強
度の設定を図5を用いて説明する。図4はストロボマイ
コン200に内蔵されている発光動作設定を示すフロー
チャートである。プリ発光の発光強度は基本的にプリ発
光の発光時点でのメインコンデンサの電荷の1/nの発
光量を基本としているので、プリ発光に用いる電荷Qp
は、
【0067】
【数1】
【0068】一方コンデンサに蓄えられるエネルギーU
【0069】
【数2】
【0070】従ってプリ発光時のエネルギーは
【0071】
【数3】
【0072】であり、電圧の自乗を係数として補正する
とともに、容量Cは温度により変動するので、温度に関
しても補正する必要がある。
【0073】以下この補正方法に関して図5をもとに説
明する。
【0074】[ステップ201(#201)]:カメラ
からの発光指示値を受信する。
【0075】[ステップ202(#202)]:AD0
端子よりメインコンデンサC1の分圧電圧を読み出す。
【0076】[ステップ203(#203)]:読み出
したメインコン電圧より以下の演算式でAPEX値で補
正量K(V)を求める。
【0077】
【数4】
【0078】また上記演算は小型のマイクロコンピュー
タでは負荷が重いので、演算の代わりに、メインコン電
圧に応じた補正値をストロボマイコン200内のROM
テーブルに持つ方法も好ましい。このテーブル化した場
合のデータ例を表1にしめす。
【0079】
【表1】
【0080】[ステップ204(#204)]:カメラ
から受信した発光強度データにステップ203で求めた
電圧補正値を加算する。
【0081】[ステップ205(#205)]:ズーム
位置によるセンサ32の感度を補正する為に、現在のズ
ーム位置をZM0〜ZM2端子より読み出す。
【0082】[ステップ206(#206)]:ズーム
位置に応じたセンサ感度補正値をストロボマイコン20
0内の不図示のROMより読み出す。この補正値はセン
サ32とフレネルレンズ21の距離がズームにより変動
する事により、フレネルレンズとの距離が近い広角側で
はフレネルレンズによる反射光が増え、ライトガイド2
0a以外に直接フレネルレンズからの回り込みによる光
の影響を受け、またフレネルレンズとの距離が遠い望遠
側では、逆に反射光の影響が少なくなる事により、受光
系の実質的感度が変動する事に対する補正である。その
補正例を表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】[ステップ207(#207)]:ステッ
プ204で求めた発光強度データに対して電圧補正値を
加算したデータにステップ206で求めたズーム位置感
度補正を加算する。
【0085】[ステップ208(#208)]:AD1
端子から読みとったダイオード217および218のV
Fから温度を検出する。この算出ステップを以下の
0),1),2)に示す。なお、ステップ0はストロボ
の調整時に行う手順である。
【0086】0):ストロボマイコン200は、ストロ
ボ調整時に所定の温度校正コマンドおよび調整時の温度
を前述のシリアル通信端子より受信すると、ストロボマ
イコン200は調整時点の温度検出用ダイオードの順方
向電圧=VFadjをAD1端子より読み出し、同時に
受信した温度=Tadjとともに、書き込み可能な記憶
手段210に書き込む。
【0087】1):ステップ208の実行時に、現在の
温度検出用ダイオード217,218の順方向電圧VF
prを読み出す。
【0088】2):以下の式により現在の温度Tprを
算出する。
【0089】
【数5】
【0090】なおΔVFは前述ストロボマイコン200
内のROMに固定記憶されていてもよいし、書き込み可
能な記憶手段210に記憶してもよい。
【0091】[ステップ209(#209)]:ステッ
プ208で求めた現在の温度を元に温度補正値をストロ
ボマイコン200内の不図示のROMより読み出す。
【0092】その補正例を表3に示す。
【0093】
【表3】
【0094】[ステップ210(#210)]:ステッ
プ207で求めた発光強度データに電圧補正値を加算し
たデータにズーム位置感度補正を加算したデータにステ
ップ208で求めた温度補正データを加算し、プリ発光
時の発光強度=FPH_PREとする。なお、このFP
H_PREは後述のフラットメイン発光で用いるので、
ストロボマイコン200内の不図示のRAMに保存して
おく。
【0095】[ステップ211(#211)]:以上の
ステップで求めた発光強度は、ほぼ正確に現在のメイン
コンデンサの充電エネルギーの1/nを示しており、こ
の演算で求めた発光強度に相当する制御電圧をDA0端
子に設定する。なおフラット発光の制御系であるモニタ
回路209は、制御系全体の応答速度を上げる為にリニ
ア系の構成(入力対出力は系のゲインに応じた所定の係
数倍)であるので、以下の式に従い制御電圧に変換す
る。
【0096】
【数6】
【0097】なお、この変換値はストロボマイコン20
0内の不図示のROMに記憶しておき、発光強度に応じ
てDA0設定値を読み出してもよい。
【0098】その変換例を表4に示す。
【0099】
【表4】
【0100】以上のステップにより設定された発光強度
をもとに前述のプリ発光は行われる。このプリ発光を行
っている間、カメラ側では測光素子7の出力を測光回路
106が読み出し、その出力をA/D変換器100cに
取り込み、リアルタイムに測光を行う事により、被写体
からの反射光を測光し、後述するストロボ撮影時のスト
ロボ発光量を決定する。
【0101】<メイン(本)発光制御>次にメイン発光
制御を説明する。
【0102】プリ発光からメイン発光に至るタイミング
は2つのモードをもつ。
【0103】第1のモードでは、シャッターレリーズス
イッチである第2ストロークスイッチSW2をオンした
時点でプリ発光を行い、カメラは測光素子7の出力か
ら、プリ発光による被写体反射光を測光しストロボ適正
露光量を求め、プリ発光の終了と共に絞り15を駆動し
て適正絞りを設定すると共に、ミラー2及び25を上部
に跳ね上げて光路上から待避させ、ミラー駆動終了と共
にシャッター8を開き、ストロボのメイン発光を行う。
【0104】第2のモードでは、プリ発光スイッチを操
作した時点で、前述のプリ発光を行うとともに、カメラ
は測光素子7の出力から、プリ発光による被写体反射光
を測光したストロボ適正露光量を求め、第2ストローク
スイッチSW2をオンした時点で、絞り15を駆動して
適正絞りを設定すると共に、ミラー2及び25を上部に
跳ね上げて光路上から待避させ、ミラー駆動終了と共に
シャッター8を開き、ストロボのメイン発光を行う。こ
の第2のモードはFEロックモードと称し、まず、被写
体を測光エリア中央に置いてプリ発光を行い、次に撮影
すべき領域にカメラを向けてシャッターを切る事によ
り、公知に行われているAEロックと同じように、スト
ロボ撮影時に被写体が撮影領域の中央にない場合でも、
ストロボで適正露光を行う事ができる。
【0105】次にメイン発光動作を順に追って説明す
る。
【0106】シャッターレリーズスイッチである第2ス
トロークスイッチSW2がオンされた後のメイン発光の
シーケンスでは、カメラマイコン100は、プリ発光時
の測光センサー7からの被写体反射光輝度、および自然
光時の外光輝度、ならびに露出モード、フィルム感度及
び、プリ発光時の被写体からの反射光から、シャッター
速度、絞りを決定するとともに、シャッター速度が前述
のストロボ同調速度より早い場合はフラット発光におけ
るメイン発光の適正発光強度を決定し、ストロボマイコ
ン200に発光強度及び発光時間を通信線S0〜S2を
介してシリアル通信で指示する。なお発光時間は、シャ
ッターの幕速にシャッター速度に相当するシャッター開
時間を加算したものに、シャッター幕が実際に画面に現
れる迄のメカ的なバラツキを考慮して幾分余裕を持たせ
たものである。また、シャッター速度がストロボ同調速
度以下の場合は、閃光発光におけるメイン発光の適正発
光量を決定し、ストロボマイコン200に発光強度を指
示する。
【0107】これらのメイン発光における発光強度は、
予備発光における発光強度に対する相対情報として定義
される。
【0108】次にフラット発光時のメイン発光制御を説
明する。
【0109】<フラットメイン発光制御>ストロボマイ
コン200は受信したメイン発光量に相当する発光強度
をもとに、メイン発光量の適正発光強度を求め、DA0
出力に適正発光強度となる所定の電圧を設定する。この
適正発光強度の設定方法は後述する。
【0110】次にSEL1,SEL0にLo,Hiを出
力し、入力D1を選択する。このときキセノン管19は
まだ発光していないので、受光素子32の光電流はほと
んど流れず、コンパレータ205反転入力端子に入力さ
れるモニタ回路209の出力は発生せず、コンパレータ
205の出力はHiであるので、発光制御回路203は
導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出
力すると、トリガ回路202は高圧を発生し、キセノン
管19を励起し発光が開始される。またストロボマイコ
ン200は、発光開始に伴い、カメラより指示された時
間をカウントするタイマーを起動させる。なお、フラッ
ト発光の発光強度制御に関しては、プリ発光制御と同じ
であるので、説明を省略する。
【0111】前述の発光時間タイマをカウントし、所定
の発光時間が経過した後、ストロボマイコン200はS
EL1,SEL0端子をLo,Loに設定し、データセ
レクタ206の入力はD0、すなわちLoレベル入力が
選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御
回路203はキセノン管19の放電ループを遮断し、発
光は終了する。
【0112】次に本発明の重要ポイントでもある、フラ
ットメイン発光制御時の適正発光強度の設定方法につい
て説明する。本実施形態によるフラット発光の最大発光
強度は、電気的にはコンパレータ205の非反転入力端
子に与えられ、ストロボマイコン200のDA0端子の
最大電圧により決定される。そしてコンパレータ205
の非反転入力端子に最大電圧を与えたときに所定の輝度
になるようにモニタ回路209のゲインを調整するわけ
であり、その輝度はたとえば晴天の屋外では、2〜3m
の被写体にプリ発光した場合に、カメラの測光系がスト
ロボからの反射光を十分測光できるだけの光量、すなわ
ちBV10程度が得られる発光強度に設定するのが望ま
しい。一方、フォーカルプレンシャッターの幕速から決
定される最長フラット発光時間は、35mm版縦走りシ
ャッターの幕速を6msec/24mmとした場合に、
最長発光時間は6msec*2+余裕分(1msec)
=13msecとなる。
【0113】本実施形態では、前記発光強度を実現した
場合に、発光制御回路203のロスがない場合は、ほぼ
16msecのフラット発光時間が実現できる発光強度
の設定となっている。しかしながら、発光制御回路20
3に用いられているIGBT等のスイッチング素子を、
数10KHZのスイッチング速度をもつフラット発光に
用いた場合は、制御回路系の応答速度や、IGBT等の
ゲートをドライブするドライブ回路のドライブ能力によ
り、ゲート容量のチャージ、ディスチャージ時間が有限
になるために発生する活性領域での電力ロス、さらにI
GBT等のスイッチング回路自体が持つオン抵抗による
電力ロス等により、20%程度のエネルギーロスが発生
し、前述のフラット発光可能時間は13msec程度と
なってしまう。これは丁度バランスのとれた状態ではあ
るが、一方では全く余裕がない事になる。すなわち、メ
インコンデンサC1の容量バラツキにより最大発光時間
もバラツキが生じる事、また最大発光強度の調整バラツ
キによっても最大発光時間が変動すること、さらに幕速
の遅いカメラに対応させる為には、一層長い発光時間が
必要になる事などの為に、場合によってはフラット発光
の最後で発光が停止する問題が生ずる。これらの問題を
解決する方法としては、最大発光強度を落として発光
時間に余裕を持たせること、所定の最大発光時間を得
られるように調整する事、等の方法が考えられる。しか
しながら、では予備発光強度が低くなる為に明るい屋
外や、遠い被写体での測光精度が落ちる問題が生じる。
またでは前述したように、各ズーム位置でのフラット
発光制御用のセンサー32の感度が変動する為に、バラ
ンスをとる事が難しく、調整が複雑になると言う問題も
生ずる。
【0114】本実施形態では、上記問題を複雑な調整を
もつシステムにせず、バランスよく解決する為に、調整
時に各ズーム位置での最大発光強度でのフラット発光可
能な最大発光時間を書き込み可能な記憶手段であるEE
PROM210に記憶させ、メイン発光時は発光強度、
発光時のメインコンデンサ電圧、前述の記憶された最大
発光時間をもとに、一様なフラット発光が可能な最大発
光時間を演算し、この発光時間が必要とする発光時間よ
り短くなる、すなわち発光途中で、フラット発光が停止
が予想される場合のみ、現在の発光エネルギーのなかで
得られる最大の発光強度に補正する事を行っている。そ
の結果高効率なフラット発光を容易に実現する事ができ
るものである。
【0115】次に図6を用いて、前述したフラットメイ
ン発光時の発光光度の設定方法を詳細に説明する。図6
はストロボマイコン200に内蔵されているメイン発光
時の適正発光強度の設定方法を示すフローチャートであ
る。
【0116】[ステップ401(#401)]:カメラ
からのメイン発光時の発光指示値=FPH_MAINを
受信する。
【0117】[ステップ402(#402)]:カメラ
からのメイン発光時の発光時間=FPTIME_MAI
Nを受信する。
【0118】[ステップ403(#403)]:図4の
ステップ210で説明した、プリ発光時の演算した発光
強度=FPH_PREを読み出す。
【0119】[ステップ404(#404)]:ステッ
プ401で受信したメイン発光時の発光強度に、ステッ
プ403で読み出したプリ発光時の発光強度データとの
差分を加算して、メイン発光時の発光強度を求める。
【0120】[ステップ405(#405)]:正常発
光可能時間を求める為に現在のズーム位置をZM0〜Z
M2端子より読み出す。
【0121】[ステップ406(#406)]:調整時
点で記憶しているズーム位置に応じた最大発光時間を書
き込み可能な記憶手段210より読み出す。
【0122】なお、ここで調整時点で記憶する最大発光
時間に関して説明する。
【0123】図7は調整時において、フル充電状態、最
大発光強度でのFP発光が維持出来る最大発光時間Tf
pmaxを示している。このTfpmaxを各ズーム位
置毎に測定し、書き込み可能な記憶手段に書き込んでお
く事により、個体のバラツキによるフラット発光可能な
最大発光時間を以下に説明するように演算で容易に補正
する事ができる。なお、ここで各ズーム位置毎に記憶す
るのは前述したように、フラット発光強度制御の為の受
光素子32がズーム位置によりフレネルレンズ21から
の反射光の影響を受けて、実質上の感度が変動する為で
ある。
【0124】[ステップ407(#407)]:AD0
端子よりメインコンデンサC1の分圧電圧を読み出す。
【0125】[ステップ408(#408)]:ステッ
プ406で求めた最大発光時間と、ステップ404で求
めた発光強度と、ステップ407で求めたメインコンデ
ンサC1電圧を基に、現在のメインコンデンサの電圧に
おける最長発光時間を以下のステップで求める。
【0126】
【数7】
【0127】[ステップ409(#409)]:ステッ
プ407で求めた現在の設定値での最長発光時間MAX
TIMEと、カメラより指示された発光時間を比較し、
最長発光時間MAXTIMEの方が長い場合は発光強度
の変更をせずにステップ411に分岐し、最長発光時間
MAXTIMEの方が短い場合はステップ410に分岐
する。
【0128】[ステップ410(#410)]:以下の
ステップにて発光時間全域にわたって、フラット発光が
とぎれる事なく維持出来る発光強度に補正する。
【0129】
【数8】
【0130】[ステップ411(#411)]:前述ス
テップ211と同じ方法で、DA0設定電圧を設定す
る。
【0131】<閃光メイン発光制御>次に閃光メイン発
光制御に関して説明する。
【0132】ストロボマイコン200は、受信したメイ
ン発光量に相当する発光強度をもとに、メイン発光量の
適正発光強度を求め、DA0出力に適正発光強度となる
所定の電圧を設定する。この所定電圧は、前述のプリ発
光終了時にAD1より読みとった積分出力に対して、相
対的な発光量に相当する電圧を加算する事により求め
る。
【0133】次にSEL1,SEL0にHi,Loを出
力し、入力D2を選択する。このとき積分回路は動作禁
止状態なので、コンパレータ204反転入力端子に入力
される積分回路208の出力は発生せず、コンパレータ
204の出力はHiであるので、発光制御回路203は
導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出
力すると、トリガ回路202は高圧を発生し、キセノン
管19を励起し発光が開始される。またストロボマイコ
ン200は、トリガ印加によるトリガノイズが収まると
ともに、実際の発光が開始される10数μsec後に積
分開始端子INTをLoレベルに設定し、積分回路20
8はセンサー31からの出力をモニタ回路207を介し
て積分する。積分出力がDA0で設定された所定電圧に
到達すると、コンパレータ204は反転し、データセレ
クタ206を介して発光制御回路203は導通を遮断さ
れ、発光は停止する。一方ストロボマイコン200はS
TOP端子をモニタし、STOP端子が反転し発光が停
止すると、SEL1,SEL0端子をLo,Loに設定
し強制発光禁止状態に設定するとともに、積分開始端子
を反転し、積分を終了し、発光処理を終了する。
【0134】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、発光強度をモニタするモニタ手段と、前記モニタ
手段の出力に基づき、発光強度を調停し、所定の発光強
度と、発光時間で発光を制御する発光制御手段を有する
ストロボシステムにおいて、所定の発光条件におけるフ
ラット発光可能時間の記憶手段を有し、該記憶手段の記
憶データと、指示された発光強度と発光時間と、現在の
ストロボシステムの状態に基づき、一様なフラット発光
が可能か否か判断する判断手段と、該判断手段により一
様なフラット発光強度が得られないと判断された場合
に、前記発光強度を一様なフラット発光が可能な略最大
の発光強度に補正する発光強度補正手段を有する事によ
り、温度変動や充電電圧にかかわらず、高効率かつ、一
様な発光強度でフラット発光によるストロボ撮影を行う
事が可能となった。
【0135】また、安定したフラット発光を行う為の発
光強度を求める際に必要となる温度情報を、ダイオード
の順方向電圧の変動により求めるという簡単な方法なが
ら、調整時にダイオードの順方向電圧を電圧検出手段で
あるA/Dコンバータで計測するとともに、書き込み可
能な記憶手段に調整時の温度を示す情報と共に記憶さ
せ、温度の計測時には、前記の調整時と同じ電圧検出手
段にて検出した順方向電圧と、前記記憶手段に記憶され
ている、調整時の順方向電圧と、調整時の温度と、あら
かじめ設定してある前記温度検出素子の温度変化率に基
づき、温度を算出すると言う簡単な方法で、正確な温度
を計測する事が可能となり、温度変動に対して安定した
ストロボ撮影を行う事も可能となった。
【0136】(第2の実施形態)図8は第2の実施形態
を示すカメラシステムのストロボ部の電気回路ブロック
図を示している。ハードウェアの構成は第1の実施形態
と同様であるので説明を省略する。第2の実施形態で
は、第1の実施形態で説明した最大発光時間の書き込み
をストロボ単体で行える様にしている。これは、オシロ
スコープでフラット発光時間を測定したり、EEPRO
Mに書き込む様な工具を持たないようなサービス窓口に
おいても容易に調整が出来るようにする為のものであ
る。そしてこの調整はストロボの通信端子群22を介し
て、特定のサービスコマンドを受信した場合のみ起動す
る事により、ストロボを分解する事なく容易に正確な調
整を行うことが可能となる。
【0137】図9は最大発光時間の書き込みを行う為に
ストロボマイコン200に内蔵されているプログラムを
示すフローチャートである。このプログラムは前述のカ
メラとの通信端子より、特定のコマンドを受信する事に
より起動されるものである。以下同フローに基づき説明
する。
【0138】[ステップ501(#501)]:調整を
行うべき第1のズーム位置に駆動する。この駆動方法に
関しては、図3に説明したステップと同様であるので、
省略する。
【0139】[ステップ502(#502)]:AD0
ポートに入力されたメインコンデンサC1の分圧された
電圧をAD変換する。
【0140】[ステップ503(#503)]:メイン
コンデンサC1の電圧がフル充電状態であればステップ
504に進み、フル充電電圧以下であればステップ50
2を戻り、フル充電状態になるまで待つ。
【0141】[ステップ504(#504)]:最大強
度でフラット発光させる為に、DA0端子に最大電圧を
出力する。
【0142】[ステップ505(#505)]:SEL
1,SEL0端子にLo,Hiを出力しコンパレータ2
05を選択する。
【0143】[ステップ506(#506)]:TRI
G端子よりトリガ発生信号を出力し、キセノン管19を
発光開始させる。
【0144】[ステップ507(#507)]:発光開
始と共に、発光時間を計測するマイコン200内のタイ
マーをスタートさせる。
【0145】[ステップ508(#508)]:STO
P端子の状態を前のサンプリング時の計測状態と比較
し、前回がHiで今回がLoの場合は、フラット発光制
御が行われたので、そのフラット発光制御が行われた発
光開始からの時間を計測、更新するためにステップ50
9に分岐し、STOP端子が前回のサンプリング時の状
態と同じ場合は今回のサンプリングではフラット発光制
御は行われていないので、ステップ510に分岐する。
【0146】[ステップ509(#509)]:フラッ
ト発光最大時間を更新する為に、前述の発光時間カウン
トタイマを読み出して記憶し、ステップ508に戻り最
長発光時間の更新を続ける。
【0147】[ステップ510(#510)]:最大発
光時間の計測の最大時間が経過したかを判断し、タイム
アウトしていたら、計測を終了する為にステップ511
に進み、まだタイムアウトしていなければステップ50
8にもどり、計測を続ける。
【0148】なお、この最大発光時間の計測方法を図1
0、図11をもとに説明する。
【0149】図10は最大発光時間計測の全体を示し、
図11は計測途中すなわちステップ508〜ステップ5
10で行われている部分を拡大したものである。図11
において、上は発光波形であり、コンパレータの反転入
力端に入力される電圧波形、下はコンパレータ205の
出力であり、データセレクタ206を通して発光制御回
路203に与えられる信号でもある。図11のSTOP
信号をみると、フラット発光制御が行われた状態、すな
わちSTOP信号がエッジがHiからLoまたは、Lo
からHiに切り替わった最後の状態がフラット発光制御
が行われた最大発光時間である。しかしながら、最後の
Hiエッジの制御の前までは、図11に示すように、所
定の発光が行われる保証がない。従って本実施形態では
最後のLoエッジを最大発光時間として求めている。
【0150】[ステップ511(#511)]:上記ス
テップで求めた最大発光時間を書き込み可能な記憶手段
である、EEPROM210に、ズーム位置に対応させ
て書き込み、第1のズームポジションでの最大発光時間
計測処理を終了する。
【0151】なお、この説明ではシーケンシャルにST
OP端子をマイコン200がモニタする様に説明した
が、STOP信号のエッジが変化する事により、割込を
発生させて時間を検出するようにしてもよい。
【0152】また、ステップ501〜510は、あるズ
ーム位置に対応させて行ったものであり、他のズーム位
置に駆動して、同様の処理をおこない、全ズーム位置の
最大発光時間を調整時に記憶するのである。
【0153】ただし、非ズームストロボや、ズーミング
によって、発光強度制御用のセンサー32の感度が変わ
らない位置にセンサー32を配置する場合は、上記最大
発光時間の調整を一度だけ行えばよいのは言うまでもな
い。さらに、前記センサー32ーの感度変動があらかじ
め計測されている場合は、上記最大発光時間の調整は、
一つのズームポジションのみで行い、その差分を前記記
憶手段に記憶してもよい。
【0154】また、外部の通信手段からこの調整コマン
ドを実行する事の他に、カメラ本体にストロボ調整通信
を起動するサービスモードを入れておいてもよい。それ
により、カメラと組み合わせる事により容易に調整する
事が可能となる。
【0155】また、この調整の実行は、特定シリアル通
信の受信によって起動する以外に、テスト用の入力端子
に特定の信号を入力する事により起動させてもよい。
【0156】以上説明したように第2の実施形態によれ
ば、第1の実施形態により得られる、高効率かつ、一様
な発光強度でフラット発光によるストロボ撮影を行える
事の特徴に加え、前記撮影の為に用いる最大発光時間の
情報を、ストロボ自体に計測手段を内蔵する事により、
特定の工具をもたない場合でもストロボ単体で容易に調
整する事ができるという特徴をもつ。
【0157】(第3の実施形態)図12は第3の実施形
態を示すカメラシステムの電気回路ブロック図、図13
はストロボの電気回路ブロック図を示している。図2、
図3と対応する部材には同じ符号を付しているので説明
は省略する。
【0158】第3の実施形態では、ストロボ発光量の温
度補正を行う温度検出手段をカメラ側に配置し、通信端
子S0〜S2を介して通信によりストロボに伝達してス
トロボ側では受信した温度データをもとに、第1、第2
の実施形態で説明した、発光強度の設定を行うものであ
る。図12において、120,121は温度検出用ダイ
オードで、122は抵抗、123は定電圧電源である。
【0159】カメラ側に温度検出手段を設けるメリット
は、カメラではAFやAEの調整や補正の為に必ず温度
検出手段は必要であり、温度検出用のダイオード12
0,121の順方向電圧VFを第1、第2の実施形態と
同様にカメラマイコン100内のA/D変換器100c
で読み、そこで得られた温度データを通信でストロボに
伝達するのみでよいので、ストロボ側にわざわざ温度検
出手段を設ける必要がなく、ストロボのコストも押さえ
られるメリットがある。さらにストロボ側で温度検出手
段を配置した場合は、ストロボにはメインコンデンサC
1の充電の為に数アンペアの大電流を流すので、温度検
出手段の設置場所に留意しないと、正確な温度が計測で
きない場合も発生するが、カメラ側は比較的発熱する部
材が少ないので、温度を正確に測定しやすいメリットが
ある。
【0160】以上説明したように第3の実施形態によれ
ば、第1、第2の実施形態により得られる、高効率か
つ、一様な発光強度でフラット発光によるストロボ撮影
を行う事の為に必要な温度情報を、カメラが内蔵してい
る温度検出手段による温度検出データを通信によりスト
ロボに伝達し、発光強度の補正に用いる事により、スト
ロボのコストを上げる事なく実現できるという特徴を持
つ。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、発光強度をモニタするモニタ手段と、
前記モニタ手段の出力に基づき、発光強度を調停し、所
定の発光強度と、発光時間で発光を制御する発光制御手
段を有する閃光発光装置において、所定の発光条件にお
けるフラット発光可能時間の記憶手段を有し、該記憶手
段の記憶データと、指示された発光強度と発光時間と、
現在の閃光発光装置の状態に基づき、一様なフラット発
光が可能か否か判断する判断手段と、該判断手段により
一様なフラット発光強度が得られないと判断された場合
に、前記発光強度を一様なフラット発光が可能な略最大
の発光強度に補正する発光強度補正手段を有する事によ
り、温度変動や充電電圧にかかわらず、高効率かつ、一
様な発光強度でフラット発光によるストロボ撮影を行う
事が可能となった。
【0162】また本発明による第2の発明によれば、安
定したフラット発光を行う為の発光強度を求める際に必
要になる、最大フラット発光可能時間の校正手段を、ス
トロボシステムに内蔵する事により、特殊な測定工具を
用いる事なくストロボ単体で容易に高精度な調整を行う
事が可能となった。
【0163】また本発明による第3の発明によれば、安
定したフラット発光を行う為の発光強度を求める際に必
要となる温度情報を、ダイオードの順方向電圧の変動に
より求めるという簡単な方法ながら、調整時にダイオー
ドの順方向電圧を電圧検出手段であるA/Dコンバータ
で計測するとともに、書き込み可能な記憶手段に調整時
の温度を示す情報と共に記憶させ、温度の計測時には、
前記の調整時と同じ電圧検出手段にて検出した順方向電
圧と、前記記憶手段に記憶されている、調整時の順方向
電圧と、調整時の温度と、あらかじめ設定してある前記
温度検出素子の温度変化率に基づき、温度を算出すると
言う簡単な方法で、正確な温度を計測する事が可能とな
り、温度変動に対して安定したストロボ撮影を行う事も
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を1眼レフカメラに適用して実施したカ
メラシステムの第1の実施の形態を示す横断面図。
【図2】図1のカメラシステムの電気回路のブロック
図。
【図3】図1のカメラシステム中のストロボシステムを
示す電気回路のブロック図。
【図4】図3のストロボシステムのプリ発光動作を示す
フローチャート。
【図5】図3のストロボシステムのプリ発光強度演算を
示すフローチャート。
【図6】図3のストロボシステムのメイン発光強度演算
を示すフローチャート。
【図7】図3のストロボシステムの最大発光時間を示す
図。
【図8】第2の実施の形態を示すカメラシステムを示す
電気回路のブロック図。
【図9】図8のカメラシステム中のストロボシステムの
最大発光時間を演算を示すフローチャート。
【図10】第2の実施の形態におけるストロボの最大発
光時間の測定を示す図。
【図11】図10の計測方法を示す図。
【図12】第3の実施の形態におけるカメラシステムの
電気回路のブロック図。
【図13】図11のカメラシステム中のストロボシステ
ムの電気回路のブロック図。
【図14】フォーカルプレンシャッターにおける露光と
フラット発光の関係を示す図。
【符号の説明】
19…キセノン管 31,32…モニ
タセンサー 100…カメラマイコン 200…ストロボ
マイコン 203…発光制御回路 204,205…
コンパレータ 207…積分回路 210…EEPR
OM 218,219…温度検出素子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気エネルギーを蓄積するコンデンサ
    と、前記コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに
    変換する発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタ
    するモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光
    強度を調停し、所定の発光強度と発光時間で前記発光手
    段の発光を制御する発光制御手段とを有するストロボシ
    ステムにおいて、 所定の発光条件におけるフラット発光可能時間を記憶す
    る記憶手段と、前記記憶手段の記憶データと指示された
    発光強度及び発光時間と現在のストロボの状態に基づい
    て一様なフラット発光が可能か否かを判断する判断手段
    と、前記判断手段により一様なフラット発光強度が得ら
    れないと判断された場合に、前記発光強度を一様なフラ
    ット発光が可能な略最大の発光強度に補正する発光強度
    補正手段を有することを特徴とするストロボシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、現在のストロボシス
    テムの状態を検出するストロボ状態検出手段は、少なく
    とも前記コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、
    温度を検査する温度検出手段、前記モニタ手段の検出感
    度の変動に伴い前記モニタ手段の感度を補正する感度補
    正手段とを有することを特徴とするストロボシステム。
  3. 【請求項3】 電気エネルギーを蓄積するコンデンサ
    と、前記コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに
    変換する発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタ
    するモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光
    強度を調停し、所定の発光強度と発光時間で前記発光手
    段の発光を制御する発光制御手段と、一様なフラット発
    光を行うための発光強度を演算するために、少なくとも
    所定の発光条件におけるフラット発光可能時間を記憶す
    る記憶手段とを有し、前記記憶手段の時間情報に基づい
    て前記発光制御手段は発光手段の発光を制御するストロ
    ボシステムであって、 前記フラット発光可能時間を計測する計測手段と、前記
    記憶手段への時間情報書き込み手段と、前記計測を行う
    ための計測開始手段とを有し、前記発光制御手段は、前
    記計測開始手段が計測開始を指示されると、所定の発光
    強度でフラット発光を行うと共に、前記計測手段で計測
    したフラット発光可能時間を前記書き込み手段により前
    記記憶手段に記憶させることを特徴とするストロボシス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記計測手段への計
    測の指示は、カメラとの接続端子を介した特定のシリア
    ル通信であることを特徴とするストロボシステム。
  5. 【請求項5】 電気エネルギーを蓄積するコンデンサ
    と、前記コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに
    変換する発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタ
    するモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光
    強度を調停する発光制御手段と、温度検出手段により検
    出された温度情報により前記発光制御手段による発光手
    段の発光強度を補正する補正手段とを有することを特徴
    とするストロボシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、温度検出手段は、略
    定電流駆動されたPN接合半導体の順方向電圧を検出す
    る電圧検出手段と、所定の時点の前記順方向電圧に相当
    する情報と所定の時点での周囲温度情報を記憶する記憶
    手段と、温度検出時には前記電圧検出手段にて検出され
    た前記電圧検出手段の順方向電圧を示す情報と前記記憶
    手段に記憶された前記所定の状態における前記順方向電
    圧を示す情報との差分と、前記周囲温度を示す情報と予
    め定められた前記温度検出素子の順方向電圧の温度変化
    を示す情報とを基に検出時の温度を演算する演算手段と
    を有することを特徴とするストロボシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、PN接合半導体はダ
    イオードであることを特徴とするストロボシステム。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、所定の時間
    とは、調整時点であって、カメラとの接続端子を介した
    特定のシリアル通信を受信した時点であることを特徴と
    するストロボシステム。
  9. 【請求項9】 請求項6において、電圧検出手段は、A
    /Dコンバータであることを特徴とするストロボシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項1または3において、記憶手段
    に記憶されるフラット発光可能時間の所定の発光条件
    は、前記コンデンサがフル充電状態で、前記発光制御手
    段が調停できる最大の発光強度であることを特徴とする
    ストロボシステム。
  11. 【請求項11】 請求項1、3または6において、記憶
    手段はEEPROMまたはフラッシュROM等の書き込
    み、または書き換え可能な記憶手段であることを特徴と
    するストロボシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005173254A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Nikon Corp カメラシステム
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