JP5346557B2 - カメラシステム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のフラッシュ装置を用いた撮影を行うことが可能なカメラシステムに関する。
2灯以上のフラッシュ装置を被写体の周りに配置して各フラッシュ装置の発光に同期して撮影を行う多灯フラッシュ撮影が知られている。このような多灯フラッシュ撮影において、近年では、各フラッシュ装置の制御を無線通信によって行うことができるようになってきている。このような多灯フラッシュ撮影では、被写体の背後に生じる影を消したり、意図的に被写体に影をつけたりするライティングを自在に行うことができる。しかしながら、多灯フラッシュ撮影においては、各フラッシュ装置の配置や発光量のバランスが最終的に得られる画像の仕上がりに大きく影響することから、適切なライティング効果を得るためには、撮影者がある程度の経験を有していることが重要であるとされている。
撮影者の経験の不足を補うための技術の一つとして、本撮影前にフラッシュ撮影の効果を確認できるようにするための技術が例えば特許文献1において提案されている。この特許文献1においては、フラッシュ装置を予備発光させて得られる予備発光画像と予備発光を行わずに得られる定常光画像の差分画像とを作成し、この差分画像と定常光画像とから所定の発光量でフラッシュ撮影を行った場合に相当する画像を適宜合成して表示している。
特開2006−303967号公報
ここで、特許文献1の技術は、フラッシュ装置が1灯の場合を想定している。即ち、特許文献1の技術を多灯のフラッシュ装置にそのまま適用してしまうと、合成の基礎となる画像の取得が比較的煩雑であるため、迅速な撮影が困難となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、多灯のフラッシュ装置を用いた場合であってもフラッシュの効果の確認画像を容易に取得できるカメラシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様によるカメラシステムは、被写体に対して発光する複数の発光装置と、上記複数の発光装置の発光の可否と発光量とを個別に制御する発光制御部と、上記被写体からの光束を画像として出力する撮像部と、上記撮像部を連続動作させつつ該連続動作させにより逐次得られた画像を表示するライブビュー表示を制御するとともに、上記ライブビュー表示の一連のシーケンスの一部の上記撮像部の動作に同期して上記複数の発光装置のそれぞれを単独で発光させるように上記発光制御部を制御する制御部と、上記複数の発光装置のそれぞれを単独で発光させたときに上記撮像部からそれぞれ出力される画像と、上記複数の発光装置の全てを発光させないときに上記撮像部から出力される画像とを保存する保存部と、を有し、上記発光量は上記被写体を照らす定常光に対する比率で決められることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様によるカメラシステムは、被写体に対して発光する複数の発光装置と、上記複数の発光装置の発光の可否と発光量とを個別に制御する発光制御部と、上記被写体からの光束を画像として出力する撮像部と、1回の撮影シーケンスにおいて、上記複数の発光装置のそれぞれを単独で発光させるように上記発光制御部を制御しつつそれぞれの発光に同期して上記撮像部を動作させるとともに、上記複数の発光装置を全て発光させないように上記発光制御部を制御しつつ上記撮像部を動作させる制御部と、上記複数の発光装置のそれぞれを単独で発光させたときに上記撮像部からそれぞれ出力される複数の画像と、上記複数の発光装置を全て発光させないときに上記撮像部から出力される画像とを保存する保存部と、を有し、上記発光量は上記被写体を照らす定常光に対する比率で決められることを特徴とする。
本発明によれば、多灯のフラッシュ装置を用いた場合であってもフラッシュの効果の確認画像を容易に取得できるカメラシステムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るカメラシステムの構成を示す図である。本カメラシステムは、マスターフラッシュ装置としての機能を有するカメラ100と、スレーブフラッシュ装置としての機能を有する複数の外部フラッシュ装置200a、200b、200cとを有している。ここで、カメラ100と、外部フラッシュ装置200a、200b、200cとは無線通信自在に接続されているものである。カメラ100と外部フラッシュ装置200a、200b、200cとの無線通信方式は特に限定されるものではないが、以下の説明においては、例えば、カメラ100に内蔵されているフラッシュ装置からのフラッシュ発光を利用して通信が行われるものとする。
カメラ100は、撮影を行って、被写体300の光束に基づく画像を取得する。また、フラッシュ撮影の際に、カメラ100は無線通信によって外部フラッシュ装置200a、200b、200cの動作を制御することも行う。
外部フラッシュ装置200a、200b、200cは被写体300の周囲に配置され、カメラ100からの指示を受けて被写体300を照明する発光装置である。これら外部フラッシュ装置200a、200b、200cは、それぞれ、フラッシュを発光するための発光部201と、カメラ100からのフラッシュを受光するための受光部202とを有している。
ここで、外部フラッシュ装置200a、200b、200cはグループ分けがなされている。ここでは、3つの外部フラッシュ装置のうち、外部フラッシュ装置200aはグループAのフラッシュ装置、外部フラッシュ装置200bはグループBのフラッシュ装置、外部フラッシュ装置200cはグループCのフラッシュ装置である。
このような構成において、各外部フラッシュ装置はカメラ100からの信号フラッシュ光に従って発光制御がなされる。ここで、図1の例では、1つのグループに1つの外部フラッシュ装置が属しているが、1つのグループに複数の外部フラッシュ装置を割り当てても良い。この場合、同じグループに属する外部フラッシュ装置は同一の発光制御がなされる。詳細は後述するが、ここでの発光制御とは、各外部フラッシュ装置の発光の可否の制御と各外部フラッシュ装置が発光する際の発光量の制御とを含むものである。
図1のように複数の外部フラッシュ装置を適宜配置することによって被写体300のライティングを行うことが可能である。例えば、図1において、外部フラッシュ装置200a、200bは被写体300の斜め前方に配置され、図示しない天井に向けてフラッシュを発光するようにそれぞれの発光部201の向きが設定されている。また、外部フラッシュ装置200cは被写体300の右斜め後方に配置されている。このような配置では、外部フラッシュ装置200a、200bからのフラッシュが天井でバウンスされて被写体に照射されるとともに、外部フラッシュ装置200cによるフラッシュの発光により外部フラッシュ装置200aのフラッシュの発光によって被写体300に生じる影が打ち消される。
図2は、カメラ100の詳細な構成を示す図である。図2に示すカメラ100は、交換レンズ101とカメラボディ110とを有する撮影光学系が交換可能な一眼レフレックスカメラを示している。
交換レンズ101は、撮影光学系102と、光学系駆動機構103と、絞り機構104と、絞り駆動機構105と、レンズ駆動制御回路106とを有している。
撮影光学系102は、被写体300からの光束を集光してカメラボディ110内の撮像素子119上に被写体像を結像させるための光学系である。光学系駆動機構103は、撮影光学系102に含まれるレンズをその光軸方向(図示矢印A方向)に駆動する。撮影光学系102内のレンズを駆動することで撮影光学系102のフォーカスやズーム状態等が調整される。
絞り機構104は、撮影光学系102を介して撮像素子119に入射する光束の光量を調整する。絞り駆動機構105は、絞り機構104の開閉駆動を行う。
レンズ駆動制御回路106は、交換レンズ101がカメラボディ110に装着された際に、通信端子107を介してカメラボディ110内のボディ駆動制御回路131と通信可能に構成されている。このレンズ駆動制御回路106は、ボディ駆動制御回路131の制御に従って光学系駆動機構103の制御及び絞り駆動機構105の制御等を行う。また、レンズ駆動制御回路106は、交換レンズ101の種類や撮影光学系102の焦点距離情報等のレンズ情報を保持しており、交換レンズ101がカメラボディ110に装着された際に、通信端子107を介してボディ駆動制御回路131にレンズ情報を送信することも行う。
カメラボディ110は、クイックリターンミラー111と、ミラー駆動機構112と、フォーカシングスクリーン113と、ペンタプリズム114と、測光センサ115と、測光処理回路116と、測距センサ117と、測距処理回路118と、撮像素子119と、撮像回路120と、前処理回路121と、データバス122と、SDRAM制御回路123と、SDRAM124と、画像処理回路125と、ビデオ信号出力回路126と、LCDパネル駆動回路127と、LCDパネル128と、記録媒体制御回路129と、記録媒体130と、ボディ駆動制御回路131と、フラッシュメモリ制御回路132と、フラッシュメモリ133と、各種スイッチ134と、ミラースイッチ135と、スイッチ検知回路136と、入出力回路137と、通信回路138と、フラッシュ制御回路139と、内蔵フラッシュ140とを有している。
クイックリターンミラー111は、中央部がハーフミラーで構成されており、撮影光学系102の光軸上の位置に挿入される挿入状態と該光軸上の位置から退避する退避状態とを有する反射部材である。カメラ100が通常状態であるときには、図3(a)に示すようにしてクイックリターンミラー111が撮影光学系102の光軸上の位置(以下、ダウン位置とする)に挿入される挿入状態となっている。このとき、クイックリターンミラー111は、交換レンズ101を介してカメラボディ110に入射した光束の一部を透過し、一部を反射する。また、クイックリターンミラー111のハーフミラー部の背面にはサブミラー111aが設けられている。サブミラー111aは、クイックリターンミラー111を透過した光束を反射させる。また、カメラ100が撮影状態に移行すると、図3(b)に示すようにしてクイックリターンミラー111が撮影光学系102の光軸上の位置から退避される位置(以下、アップ位置とする)まで移動されて退避状態となる。このとき、交換レンズ101を介してカメラボディ110に入射した光束は撮像素子119に入射する。ミラー駆動機構112は、クイックリターンミラー111の駆動を行う。
フォーカシングスクリーン113は、クイックリターンミラー111による光束の反射方向に配置されており、クイックリターンミラー111において反射された光束が結像する。ペンタプリズム114は、フォーカシングスクリーン113に結像した被写体の像を正立像とする。このペンタプリズム114の光出射方向には接眼光学系114aが配置されている。ユーザはフォーカシングスクリーン113に結像され、ペンタプリズム114で反転された被写体像を、接眼光学系114aを介して観察することが可能である。
測光センサ115は、ペンタプリズム114の近傍に配置され、ペンタプリズム114から出射される光束の一部を受光してその受光量に応じた信号を出力する。測光処理回路116は、測光センサ115の出力から被写体輝度を算出し、算出した被写体輝度を、入出力回路137を介してボディ駆動制御回路131に出力する。
測距センサ117は、サブミラー111aによる光束の反射方向に配置された位相差AF方式用の測距センサである。この測距センサ117は、サブミラー111aで反射された光束を瞳分割する瞳分割光学系、該瞳分割光学系によって分割された光束のそれぞれを電気信号として取り出すための対をなすラインセンサ等から構成されている。測距処理回路118は、測距センサ117の出力から撮影光学系102のフォーカスずれ量を算出し、算出したフォーカスずれ量を、入出力回路137を介してボディ駆動制御回路131に出力する。
撮像素子119は、撮影光学系102を介して結像された被写体からの光束を光電変換によって電気信号(画像信号)に変換する。撮像回路120は、入出力回路137を介したボディ駆動制御回路131からの指示に従って撮像素子119の駆動を制御する。前処理回路121は、撮像回路120を介して撮像素子119から読み出される画像信号に対してノイズ除去や増幅等のアナログ処理を施し、さらにアナログ処理した画像信号をデジタル信号(画像データ)に変換する処理を行う。
データバス122は、前処理回路121において得られた画像データや画像処理回路125で処理される画像データ等の種々のデータを転送するための転送路である。
SDRAM制御回路123は、SDRAM124へのデータの書き込み及び読み出しを制御する。保存部としての機能を有するSDRAM124は、前処理回路121において得られたデータ等を一時格納しておくためのバッファメモリである。
画像処理回路125は、前処理回路121において得られ、SDRAM124に格納されている画像データを読み出して各種の画像処理を施す。この画像処理は、画像の色バランスを補正するホワイトバランス補正処理、画像の色を補正する色補正処理、画像の階調を補正する階調補正処理、圧縮処理等である。また、画像処理回路125は、演算部としての機能も有している。即ち、画像処理回路125は、後述するシミュレーションモードにおいてシミュレーション画像を作成する処理を行う。
ビデオ信号出力回路126は、SDRAM124から画像処理後の画像データを読み出し、読み出した画像データをビデオ信号に変換してLCDパネル駆動回路127に出力する。LCDパネル駆動回路127は、ビデオ信号出力回路126から入力されたビデオ信号に従ってLCDパネル128を駆動して、LCDパネル128の画面上に画像表示を行う。LCDパネル128は、例えばカメラボディ110の背面に配置されており、撮影によって得られた画像や後述する外部フラッシュ装置200a、200b、200cの設定を行うための画面等の各種の画像を表示する。
記録媒体制御回路129は、記録媒体130へのデータの書き込み及び読み出しを制御する。記録媒体130は、例えばカメラボディ110に対して着脱自在に構成されたメモリカードであり、画像処理回路125において圧縮された画像データを記録する。
発光制御部、制御部としての機能を有するボディ駆動制御回路131は、フラッシュメモリ133に記憶されている制御プログラムに従って、ミラー駆動機構112、撮像回路120、フラッシュ制御回路139等の、カメラボディ110内の各部の制御を行う。このボディ駆動制御回路131は、クロック回路131aで作成されたクロック信号に同期して動作するように構成されている。
フラッシュメモリ制御回路132は、フラッシュメモリ133へのデータの書き込み及び読み出しを制御する。フラッシュメモリ133は、ボディ駆動制御回路131によって読み出される制御プログラムやカメラボディ110の各種の設定値等を記憶する。
各種スイッチ134は、カメラボディ110を操作するための各種の操作部材に応答して状態が切り替わるスイッチである。この各種の操作部材としては、カメラボディ110の電源をオン又はオフさせるためのパワースイッチ、カメラに撮影実行の指示を与えるためのレリーズボタン、画像再生の指示を与えるための再生ボタン、メニュー画面表示の指示を与えるためのメニューボタン、カメラの各種設定を行うための第1の決定部としての入力キー、LCDパネル128の表示形態を切り替えるためのINFOボタン等が挙げられる。ミラースイッチ135は、クイックリターンミラー111が挿入状態であるか退避状態であるかを検知するためのスイッチである。ミラースイッチ135は、例えばクイックリターンミラーが退避状態となったときにハイ状態(H)となり、クイックリターンミラーが挿入状態となったときにロー状態(L)となる。スイッチ検知回路136は、各種スイッチ134及びミラースイッチ135の状態を検知し、検知結果をボディ駆動制御回路131に通知する回路である。スイッチ検知回路136からの信号に応じて、ボディ駆動制御回路131は各種の制御を実行する。
入出力回路137は、ボディ駆動制御回路131からの指示を受けて、ミラー駆動機構112、撮像回路120の制御を行うための信号を出力するとともに、測光処理回路116、測距処理回路118の処理結果をボディ駆動制御回路131に入力するためのインターフェース回路である。
通信回路138は、交換レンズ101のレンズ駆動制御回路106とカメラボディ110のボディ駆動制御回路131との通信を行うためのインターフェース回路である。
フラッシュ制御回路139は、ボディ駆動制御回路131の制御の下で内蔵フラッシュ140の発光制御を行う。内蔵フラッシュ140は、例えばキセノン(Xe)管で構成される発光部と、該発光部を発光させるための発光回路等から構成されている。この内蔵フラッシュ140は、通常時はカメラボディ110内に収納され、フラッシュ光を発光させる際に、図3(b)のようにポップアップされる、ポップアップ式の内蔵フラッシュである。
次に、本実施形態に係るカメラシステムにおけるフラッシュ撮影について説明する。上述したように、本実施形態においては、カメラ100によって外部フラッシュ装置200a、200b、200cの発光制御を行うことが可能である。また、ユーザは、カメラ100において外部フラッシュ装置200a、200b、200cの発光の可否と発光量とを設定することができる。図4は、外部フラッシュ装置200a、200b、200cの発光の可否と発光量等を設定するための設定画面の表示の一例を示した図である。
ここで、カメラ100は、外部フラッシュ装置200a、200b、200cの発光制御を伴わない通常撮影モードと、外部フラッシュ装置200a、200b、200cの発光制御を伴うワイヤレスフラッシュ制御モード(以下、このモードをRCモードとする)有している。ここで、通常撮影モードとRCモードとの切り替えは例えばメニュー画面上で行うことができる。
図4に示すように、通常撮影モードの際には、INFOボタンが操作される毎にLCDパネル128の表示がDSP1とDSP2の間で切り替えられる。一方、RCモードの際には、INFOボタンが操作される毎にLCDパネル128の表示がDSP1、DSP2、DSP3の間で切り替わる。
DSP1の表示では、通常の撮影で確認することが多い項目(図4の例では、撮影モード、シャッタ秒時、絞り値、日付、ISO感度、ホワイトバランス設定、フラッシュモードの設定、画像処理設定、測光モードの設定、測距モードの設定、AF/MF(マニュアルフォーカス)の設定、単写/連写の設定、現在の記録媒体130の種類、画質モードの設定、残り撮影枚数)についての表示を行う。このDSP1の表示がなされている状態では、入力キーによって各種の設定を変更することが可能である。
ここで、本実施形態においては、フラッシュモードにシミュレーションモード(SYM)が含まれている。このシミュレーションモードは、フラッシュ撮影の効果を確認するための画像をLCDパネル128に表示させるためのモードである。この他、フラッシュモードには、例えば、各フラッシュ装置の発光量をユーザが設定するためのマニュアルモード(M)、各フラッシュ装置の発光量をカメラ100側で自動的に設定するオートモード(AUTO)等が含まれている。
DSP2は、LCDパネル128の表示をオフした状態である。消費電力をセーブする場合やファインダーを覗く際にLCDパネル128からの光が邪魔になる場合等にはDSP2の表示とする。
DSP3は、ワイヤレスフラッシュ撮影を行う場合の専用の表示である。このDSP3の表示は、RCモードが不図示のメニュー画面から選択された場合のみ表示される。このDSP3の表示では、図1に示すグループ毎のスレーブフラッシュの設定(図4の例では、グループ毎の動作モード及びフラッシュ発光量の設定)や高速秒時同調発光(FP)のオン/オフ、ワイヤレスフラッシュ撮影時の無線通信に用いる通信チャンネル等の各種の動作条件をマトリックス状に表示でき、またDSP1と同様に入力キーを用いて各種の設定を変更することが可能である。
次に、フラッシュ撮影の効果を確認するためのシミュレーションモードについて説明する。シミュレーションモードの動作は、図5に示すようにして、DSP1の表示上でフラッシュモードがシミュレーションモードを示す「SYM」に設定された場合に行われる。また、DSP3の表示上では各グループの動作モードがシミュレーションモードを示す「SYM」に固定される。さらに、この際にはフラッシュ発光量を設定することが可能である。なお、DSP3の表示上で設定されるフラッシュ発光量は後述するフラッシュ効果の確認用の画像を作成する際の定常光と各外部フラッシュ装置との光量比である。
このようなシミュレーションモード中にレリーズボタンが操作されると、フラッシュ撮影の効果を確認するための画像(以下、シミュレーション画像とする)の作成に必要な基礎となる画像の撮影が実行される。この撮影の後に、シミュレーション画像が作成され、作成されたシミュレーション画像が例えば図6のようにしてLCDパネル128に表示される。ユーザはこのシミュレーション画像を見ながら所望の効果が得られる外部フラッシュ装置200a、200b、200cの設定をDSP3の画面上で選択できる。その後に、フラッシュモードがマニュアルモードに設定されることで、シミュレーションモード中に選択された設定に従った発光量(光量比)で、次回のワイヤレスフラッシュ撮影が行われる。
図7は、第1の実施形態におけるシミュレーション画像の作成に必要な画像を撮影する際の動作について示すフローチャートである。また、図8は、図7の動作に係るタイミングチャートである。
上述のように、シミュレーション画像の作成に必要な画像を撮影する動作は、シミュレーションモード中にレリーズボタンが操作された場合に実行される。レリーズボタンがオンされたことが検知されると、ボディ駆動制御回路131は、クイックリターンミラー111をアップ位置に移動させるべく、ミラー駆動機構112を制御する(ステップS1)。さらに、ボディ駆動制御回路131は、クイックリターンミラー111を退避状態とすると同時に、フラッシュ制御回路139を制御して内蔵フラッシュ140をパルス発光させることで外部フラッシュ装置200a、200b、200cに対してシミュレーションモード用のデータを送信する(ステップS2)。ここで送信するデータは、シミュレーションモード用の撮影が開始される旨を示すデータ及び各外部フラッシュ装置の発光タイミングを決定するためのディレイ時間を含むものである。
カメラ100からのデータを認識した場合に、外部フラッシュ装置200a、200b、200cは、シミュレーションモード用の発光量及び発光の際のディレイ時間を設定する。ここで、発光量は例えば各外部フラッシュ装置に共通の固定値である。或いは、シミュレーションモードの開始を通知する際のフラッシュ信号光に各外部フラッシュ装置の発光量を示す信号も付加しておくようにしても良い。さらに、ディレイ時間については外部フラッシュ装置毎に異なる時間を設定する。ここでは、例として、外部フラッシュ装置200aのディレイ時間をゼロとし、外部フラッシュ装置200bのディレイ時間を撮像素子119の撮像フレームレートtとし、外部フラッシュ装置200cのディレイ時間を2tとする。外部フラッシュ装置が4つ以上である場合には、外部フラッシュ装置が1つ増える毎にtずつ遅れるようにディレイ時間を設定する。
内蔵フラッシュ140の発光後、ボディ駆動制御回路131は、ミラースイッチ(SW)135がHとなったかを判定する(ステップS3)ことによって、クイックリターンミラー111がアップ位置に移動したか否かを判定する。ミラースイッチ135がLからHに切り替わるまで、ボディ駆動制御回路131はステップS3の判定を行いつつ待機する。
ステップS3の判定において、ミラースイッチ135がLからHに切り替わり、クイックリターンミラー111が退避状態となったことが検知されると、ボディ駆動制御回路131は、ミラー駆動機構112の動作を停止させる(ステップS4)。その後、ボディ駆動制御回路131は、フラッシュ制御回路139を制御して内蔵フラッシュ140をパルス発光させることで外部フラッシュ装置200a、200b、200cに対して発光スタート信号を送信する(ステップS5)。外部フラッシュ装置200a、200b、200cは、発光スタート信号を受けた後、予め設定したディレイ時間が経過した後で発光を行う。
まず、外部フラッシュ装置200aは発光スタート信号を受けた時点で発光する。この発光と同期するように、ボディ駆動制御回路131は、撮像回路120を制御して撮像素子119による画像の撮像を実行して撮像により得られた画像をSDRAM124に保存する(ステップS6)。ここで、撮像素子119の露出量の制御は、例えば撮像素子119の電子シャッタ機能を利用する。即ち、撮像フレームレートtよりも短い所定の露出時間が経過した時点で撮像素子119における電荷の蓄積を終了して撮像素子119から画像信号の読み出しを行う。
撮像素子119による撮像の実行後、ボディ駆動制御回路131は、撮像フレームレートに対応した時間tが経過したか否かを判定する(ステップS7)。時間tが経過するまで、ボディ駆動制御回路131はステップS7の判定を行いつつ待機する。ステップS7の判定において、時間tが経過すると、外部フラッシュ装置200bが発光する。この発光と同期するように、ボディ駆動制御回路131は、撮像回路120を制御して撮像素子119による画像の撮像を実行して撮像により得られた画像をSDRAM124に保存する(ステップS8)。
撮像素子119による撮像の実行後、ボディ駆動制御回路131は、撮像フレームレートに対応した時間tが経過したか否かを判定する(ステップS9)。時間tが経過するまで、ボディ駆動制御回路131はステップS9の判定を行いつつ待機する。ステップS9の判定において、時間tが経過すると、外部フラッシュ装置200cが発光する。この発光と同期するように、ボディ駆動制御回路131は、撮像回路120を制御して撮像素子119による画像の撮像を実行して撮像により得られた画像をSDRAM124に保存する(ステップS10)。
撮像素子119による撮像の実行後、ボディ駆動制御回路131は、撮像フレームレートに対応した時間tが経過したか否かを判定する(ステップS11)。時間tが経過するまで、ボディ駆動制御回路131はステップS11の判定を行いつつ待機する。ステップS11の判定において、時間tが経過すると、ボディ駆動制御回路131は、撮像回路120を制御して撮像素子119による画像の撮像を実行して撮像により得られた画像をSDRAM124に保存する(ステップS12)。
図8に示すように、本実施形態では、カメラ100による内蔵フラッシュ140の発光スタート信号を受けてから、外部フラッシュ装置200a、200b、200cが順次発光する。さらに、それぞれの発光に同期するようにして、撮像素子119による撮像が実行される。このため、ステップS6で得られる画像については定常光と外部フラッシュ装置200aからの光とが影響を与え、ステップS8で得られる画像については定常光と外部フラッシュ装置200bからの光とが影響を与え、ステップS10で得られる画像については定常光と外部フラッシュ装置200cからの光とが影響を与え、ステップS12で得られる画像については定常光のみが影響を与える。
ここで、シミュレーション画像作成用の画像の撮像は、(外部フラッシュ装置の数+1)回だけ行う。このようにすれば、外部フラッシュ装置が1つ又は2つであっても、また4つ以上であっても本実施形態の手法を適用できる。
撮像素子119による撮像の実行後、ボディ駆動制御回路131は、ミラー駆動機構112を制御してクイックリターンミラー111をダウン位置に移動させるべく、ミラー駆動機構112を制御する(ステップS13)。その後、ボディ駆動制御回路131は、ミラースイッチ(SW)135がLとなったかを判定する(ステップS14)ことによって、クイックリターンミラー111がダウン位置に移動したか否かを判定する。ミラースイッチ135がHからLに切り替わるまで、ボディ駆動制御回路131はステップS14の判定を行いつつ待機する。ステップS14の判定において、ミラースイッチ135がHからLに切り替わり、クイックリターンミラー111が挿入状態となったことが検知されると、ボディ駆動制御回路131は、ミラー駆動機構112の動作を停止させる(ステップS15)。これによって、一回の撮影シーケンスが終了する。
図9は、シミュレーション画像を表示させる際の動作について示すフローチャートである。シミュレーション画像の作成用の画像の撮影後、ボディ駆動制御回路131は、ビデオ信号出力回路126を制御して、レリーズボタンが操作される直前まで表示されていた設定画面をLCDパネル128に表示させる(ステップS21)。撮影者は、図5に示すDSP3の画面上で外部フラッシュ装置200a、200b、200cの発光量をそれぞれ指定する。発光量の指定がなされた場合に、ボディ駆動制御回路131は、各外部フラッシュ装置の発光量を記憶する(ステップS22)。
発光量の指定の後、撮影者は入力キーによって決定操作を行う。このとき、ボディ駆動制御回路131は、決定操作がなされたか否かを判定している(ステップS23)。ステップS23において、決定操作がなされていない場合には、処理がステップS22に戻ってボディ駆動制御回路131は撮影者による発光量の指定を待つ。一方、ステップS23の判定において、決定操作がなされた場合に、ボディ駆動制御回路131は、撮影者によって指定された発光量から、フラッシュ効果の画像の作成用として得られた、定常光のみ画像と各フラッシュ発光画像との光量比より、シミュレーション画像における定常光及び各外部フラッシュ装置の影響度合いを演算する(ステップS24)。例えば、図5のDSP3のような発光量の指定がなされている場合には、定常光のみ画像と外部フラッシュ装置200a発光画像と外部フラッシュ装置200b発光画像と外部フラッシュ装置200c発光画像との光量比は1/4:1/4:1/4:1/4となる。この場合、シミュレーション画像における定常光及び各外部フラッシュ装置の影響度合いは1/4ずつとなる。
影響度合いの演算後、ボディ駆動制御回路131は、画像処理回路125においてシミュレーション画像を作成させる(ステップS25)。シミュレーション画像の作成に当たっては、まず、各外部フラッシュ発光画像と定常光のみ画像との差分画像を作成し、各外部フラッシュ発光画像における定常光の影響を除去する。次に、ステップS24で演算された影響度合いに従って定常光のみ画像と差分画像とを合成することによりシミュレーション画像を作成する。シミュレーション画像の作成後、ボディ駆動制御回路131は、ビデオ信号出力回路126を制御して、画像処理回路125において作成されたシミュレーション画像をLCDパネル128に表示させる(ステップS26)。なお、この際、シミュレーション画像中に適正露出よりもオーバーな部分がある場合には、その部分をハイライト表示する等しても良い。上述したように、DSP1の画面では絞り値やシャッタ秒時の設定を行うことができる。絞り値やシャッタ秒時を変更がなされた場合に、再度シミュレーション画像を作成することによって、シミュレーション画像における定常光の割合が変更される。
シミュレーション画像の表示後、撮影者は、自身が所望するフラッシュ効果が得られているかをLCDパネル128に表示されたシミュレーション画像によって確認する。そして、所望のフラッシュ効果が得られていない場合には入力キーによって戻る操作を行う。また、所望のフラッシュ効果が得られている場合には終了操作を行う。このシミュレーションモードの終了操作は、シミュレーションモードからマニュアルモードへの切り替え操作である。
シミュレーション画像の表示後、ボディ駆動制御回路131は、撮影者による入力キーの操作によって戻る操作がなされたか否かを判定している(ステップS27)。ステップS27の判定において、戻る操作がなされた場合には、処理がステップS22に戻ってボディ駆動制御回路131は撮影者による発光量の指定を待つ。一方、ステップS27の判定において、戻る操作がなされていない場合に、ボディ駆動制御回路131は、撮影者による入力キーの操作によってシミュレーションモードの終了操作がなされたか否かを判定する(ステップS28)。ステップS28の判定において、シミュレーションモードの終了操作がなされていない場合には、処理がステップS27に戻ってボディ駆動制御回路131は戻る操作がなされたか否かを再び判定する。一方、ステップS28の判定において、シミュレーションモードの終了操作がなされた場合に、ボディ駆動制御回路131は、シミュレーションモードの処理を終了させる。このとき、ステップS22において指定された外部フラッシュ装置200a、200b、200cの発光の有無の条件とそれぞれの発光量の条件を保持する。この後、ワイヤレスフラッシュ撮影が行われる際には、この保持した条件で撮影(本撮影)が行われる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、シミュレーションモードにおいて撮影者がレリーズボタンを操作した後の1回の撮影シーケンスだけでシミュレーション画像の作成に必要な画像の撮影が行われる。また、この際は、電子シャッタ機能を利用して連続的に画像の撮影を行うことによりシミュレーション画像の作成に必要な画像を迅速に撮影でき、結果としてワイヤレスフラッシュ撮影を迅速に行うことが可能である。
ここで、本実施形態においては、ワイヤレスフラッシュ撮影の際に内蔵フラッシュ140を発光させることを考慮していないため、シミュレーション画像の作成に必要な画像の撮影の際に、内蔵フラッシュ140のみ発光画像の撮像を行っていない。しかしながら、シミュレーション画像の作成に必要な画像の撮影の際に、内蔵フラッシュ140のみを発光させた状態の撮像を行い、内蔵フラッシュ140の影響も考慮したシミュレーション画像を作成するようにしても良い。
また、第1の実施形態におけるカメラは一眼レフレックスカメラを例示している。しかしながら、本実施形態の手法はコンパクトカメラに適用することも可能である。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態においては、シミュレーションモード時にレリーズボタンが操作された場合に、シミュレーション画像作成用の画像の撮影を行うようにしている。この動作は、シミュレーションモード時に撮像素子119が動作していない場合に特に好適である。これに対し、近年のデジタルカメラはライブビュー機能(スルー画機能等とも呼ばれる)を備えているものがある。ライブビュー機能とは、撮影前等のタイミングで撮像素子119を連続動作させ、該連続動作によって撮像素子119より逐次得られる画像をLCDパネル128に表示させる機能である。このような機能により、撮影者は光学式のファインダーを用いることなく被写体像の確認を行うことが可能である。第2の実施形態は、このようなライブビュー機能の動作時に好適なシミュレーションモードである。なお、カメラシステムの構成については図1で示したものと同様であるので説明を省略する。
図10は、第2の実施形態におけるシミュレーション画像の作成に必要な画像を撮影する際の動作について示すタイミングチャートである。
図10に示すように、ライブビュー機能の動作時には、クイックリターンミラー111が常にアップ位置に移動されており、このため、ミラースイッチ135も常にHとなっている。さらに、撮像素子119は所定の撮像フレームレートに従って連続動作される。この連続動作によって逐次得られる画像がLCDパネル128に表示される。このようなライブビュー機能の動作時にレリーズボタンが操作された場合には、静止画撮影が実行される。
ここで、第2の実施形態においては、ライブビュー機能の動作中にシミュレーションモードに切り替えることが可能である。シミュレーションモードへの切り替わりを検出した場合に、ボディ駆動制御回路131は、LCDパネル128への画像の表示(撮像素子119の動作)を停止させた後、フラッシュ制御回路139を制御して内蔵フラッシュ140をパルス発光させることで外部フラッシュ装置200a、200b、200cに対してシミュレーションモード用のデータを送信する。データの送信後、ボディ駆動制御回路131は、ライブビュー機能の動作を再開する。その後、所定時間の経過後(撮像フレームレートの計数用のクロックパルスを所定数だけ計数した後)、ボディ駆動制御回路131は、フラッシュ制御回路139を制御して内蔵フラッシュ140をパルス発光させることで外部フラッシュ装置200a、200b、200cに対して発光スタート信号を送信する。この発光スタート信号を受けて、外部フラッシュ装置200a、200b、200cが順次発光する。ボディ駆動制御回路131は、それぞれの発光に同期するタイミングとその直後のタイミングにおいて撮像素子119を介して得られる画像を抽出してSDRAM124に記憶させる。これら4つの画像に基づいてシミュレーション画像を作成する。このシミュレーション画像の作成以後の処理は第1の実施形態と同様である。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、ライブビュー機能の動作時にシミュレーションモードに切り替えられた場合には、ライブビュー機能の動作時に得られる一連の画像の中から一部の画像がシミュレーション画像の作成用の画像として取得される。この場合、第1の実施形態のようなクイックリターンミラーの駆動等が不要であり、第1の実施形態よりもさらに迅速にシミュレーション画像の作成用の画像を得ることが可能である。
また、シミュレーション画像の作成用の画像の撮影はレリーズ操作とは別の操作によって実行される。したがって、第2の実施形態においては、シミュレーション画像の表示中に静止画撮影を行うこともできる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態は、シミュレーションモードにおいて、撮影者が、シミュレーション画像を確認しつつ、外部フラッシュ装置の発光の有無の条件と発光量の条件とを変更しながら、所望の条件を見つけるものである。これに対し、第3の実施形態は、カメラ100が最適な条件を自動で演算するものである。以下、このようなシミュレーションモードをオートシミュレーションモードとする。なお、第3の実施形態におけるボディ駆動制御回路131は、第2の決定部としても機能する。
オートシミュレーションモードの動作は、図11に示すようにして、DSP1の表示上でフラッシュモードがオートシミュレーションモードを示す「Auto−SYM」に設定された場合に行われる。オートシミュレーションモード時におけるシミュレーション画像の作成用の画像の撮影は上述の第1又は第2の実施形態と同様にして行われる。したがって、ここでは説明を省略する。
例えば、外部フラッシュ装置200aと外部フラッシュ装置200bの2つを用いてワイヤレスフラッシュ撮影を行う場合、図6に示すように、被写体の右側と左側に影が生じる。オートシュミレーションモードにおいては、外部フラッシュ装置の発光によって生じる影が所定の濃さとなるように、定常光のみ画像と各外部フラッシュ発光画像との合成比(即ち、各外部フラッシュ装置の最適な発光量)を決定してシミュレーション画像を作成する。この際、図12に示す、被写体300の輪郭を含む特定領域400内の輝度差(特定領域400内における最大輝度と最小輝度との差)が所定の閾値よりも大きい場合には、その所定の閾値よりも大きい輝度差部分を除外して発光量を決定する。これは、逆光状態等のフラッシュ発光によって輝度差大部分のみの輝度が強調される状況である。このような場合には、輪郭差大部分が飽和するように(白とびしないように)画像全体の輝度を上げるべく各外部フラッシュ装置の発光量を増加させる。または、画像全体の輝度を所定値だけ上げるべく各外部フラッシュ装置の発光量を増加させるようにしても良い。
また、例えば、図13(a)に示すような、外部フラッシュ装置200aの発光量が大きすぎて外部フラッシュ装置200aの発光によって生じた影500aが濃すぎる場合や図13(c)に示すような、外部フラッシュ装置200bの発光量が大きすぎて外部フラッシュ装置200bの発光によって生じた影500bが濃すぎる場合(影500aと影500bとで影の濃さが大きく異なる場合)には、発光量が強い側の外部フラッシュ装置の発光量を低下させる(合成比を小さくする)。また、図13(b)に示すような、外部フラッシュ装置200aの発光量と外部フラッシュ装置200bの発光量との比が適正であっても、外部フラッシュ装置200aと外部フラッシュ装置200bの発光量が大きすぎて被写体300の周囲に発生した影が濃すぎる場合には、両方の外部フラッシュ装置の発光量を低下させる。
このようにして最適な発光量のシミュレーション画像を作成する。なお、各外部フラッシュ装置の発光量にある程度の違いを持たせて複数のシミュレーション画像を作成し、この複数のシミュレーション画像の中から撮影者が所望の画像を選択できるようにしても良い。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、カメラ100が自動的に最適な発光量のシミュレーション画像を作成して撮影者に提示するので、撮影者は発光量の細かな調整が不要となる。また、複数の異なる条件のシミュレーション画像を提示することにより、より、撮影者の意図を反映させることが可能となる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係るカメラシステムの構成を示す図である。 図1に示すカメラの詳細な構成を示す図である。 クイックリターンミラーの状態を示す図である。 外部フラッシュ装置200a、200b、200cの発光の可否と発光量等を設定するための設定画面の表示の一例を示した図である。 シミュレーションモードに設定された状態の設定画面を示す図である。 シミュレーション画像の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるシミュレーション画像の作成に必要な画像を撮影する際の動作について示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるシミュレーション画像の作成に必要な画像を撮影する際の動作に係るタイミングチャートである。 シミュレーション画像を表示させる際の動作について示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるシミュレーション画像の作成に必要な画像を撮影する際の動作について示すタイミングチャートである。 オートシミュレーションモードに設定された状態の設定画面を示す図である。 特定領域について示す図である。 オートシミュレーションモードについて説明するための図である。
符号の説明
100…カメラ、101…交換レンズ、102…撮影光学系、103…光学系駆動機構、104…絞り機構、105…絞り駆動機構、106…レンズ駆動制御回路、107…通信端子、110…カメラボディ、111…クイックリターンミラー、112…ミラー駆動機構、113…フォーカシングスクリーン、114…ペンタプリズム、115…測光センサ、116…測光処理回路、117…測距センサ、118…測距処理回路、119…撮像素子、120…撮像回路、121…前処理回路、122…データバス、123…SDRAM制御回路、124…SDRAM、125…画像処理回路、126…ビデオ信号出力回路、127…LCDパネル駆動回路、128…LCDパネル、129…記録媒体制御回路、130…記録媒体、131…ボディ駆動制御回路、132…フラッシュメモリ制御回路、133…フラッシュメモリ、134…各種スイッチ、135…ミラースイッチ、136…スイッチ検知回路、137…入出力回路、138…通信回路、139…フラッシュ制御回路、140…内蔵フラッシュ、200a,200b,200c…外部フラッシュ装置

Claims (8)

  1. 被写体に対して発光する複数の発光装置と、
    上記複数の発光装置の発光の可否と発光量とを個別に制御する発光制御部と、
    上記被写体からの光束を画像として出力する撮像部と、
    上記撮像部を連続動作させつつ該連続動作させにより逐次得られた画像を表示するライブビュー表示を制御するとともに、上記ライブビュー表示の一連のシーケンスの一部の上記撮像部の動作に同期して上記複数の発光装置のそれぞれを単独で発光させるように上記発光制御部を制御する制御部と、
    上記複数の発光装置のそれぞれを単独で発光させたときに上記撮像部からそれぞれ出力される画像と、上記複数の発光装置の全てを発光させないときに上記撮像部から出力される画像とを保存する保存部と、
    を有し、
    上記発光量は上記被写体を照らす定常光に対する比率で決められることを特徴とするカメラシステム。
  2. 被写体に対して発光する複数の発光装置と、
    上記複数の発光装置の発光の可否と発光量とを個別に制御する発光制御部と、
    上記被写体からの光束を画像として出力する撮像部と、
    1回の撮影シーケンスにおいて、上記複数の発光装置のそれぞれを単独で発光させるように上記発光制御部を制御しつつそれぞれの発光に同期して上記撮像部を動作させるとともに、上記複数の発光装置を全て発光させないように上記発光制御部を制御しつつ上記撮像部を動作させる制御部と、
    上記複数の発光装置のそれぞれを単独で発光させたときに上記撮像部からそれぞれ出力される複数の画像と、上記複数の発光装置を全て発光させないときに上記撮像部から出力される画像とを保存する保存部と、
    を有し、
    上記発光量は上記被写体を照らす定常光に対する比率で決められることを特徴とするカメラシステム。
  3. 上記複数の発光装置は、それぞれが単独で発光する際に、所定の発光量で発光する又は上記発光制御部によって制御された発光量で発光することを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラシステム。
  4. 上記保存部に保存された複数の画像に基づいて、上記複数の発光装置の一部又は全部を同時に発光させた場合に相当する画像を算出する演算部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のカメラシステム。
  5. 上記演算部は、さらに、上記複数の発光装置の一部又は全部の発光の可否の条件又は上記複数の発光装置の一部又は全部の発光量の条件を変更した場合に相当する複数の画像を算出することを特徴とする請求項4に記載のカメラシステム。
  6. 上記演算部によって算出された複数の画像の中から1つの画像を決定するための第1の決定部をさらに有し、
    上記発光制御部は、上記第1の決定部によって決定された画像に対応したそれぞれの発光装置の発光の可否の条件及び発光量の条件に従って、上記複数の発光装置のそれぞれの発光の可否と発光量とを変更することを特徴とする請求項5に記載のカメラシステム。
  7. 上記演算部によって算出された複数の画像のそれぞれの画像における特定領域の輝度差情報と全体領域の輝度情報とから、上記複数の発光装置のそれぞれの発光の可否の条件と発光量の条件とを決定する第2の決定部をさらに有し、
    上記発光制御部は、上記第2の決定部によって決定されたそれぞれの発光装置の発光の可否の条件及び発光量の条件に従って、上記複数の発光装置の発光の可否と発光量とを変更することを特徴とする請求項5に記載のカメラシステム。
  8. 上記第2の決定部は、上記特定領域の輝度差情報の中で所定閾値より大きい輝度差情報がある場合に、該所定閾値より大きい輝度差情報を除外して上記複数の発光装置のそれぞれの発光の可否の条件と発光量の条件とを決定する、上記全体領域における最高輝度部分が飽和するように上記複数の発光装置のそれぞれの発光の可否の条件と発光量の条件とを決定する、又は所定値だけ輝度が上がるように上記複数の発光装置のそれぞれの発光の可否の条件と発光量の条件とを決定することを特徴とする請求項7に記載のカメラシステム。
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