JP2005338257A - 閃光装置 - Google Patents

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【課題】目標波高値が低いフラット発光を行うとき、リーク電流が変動しても、目標波高値のフラット発光を行うことを可能にする。
【解決手段】閃光を光電流に変換する光センサ(PD)と、光電流の波高値が目標波高値になるように発光管のオン/オフを高速でスイッチング制御してフラット発光させる制御手段(1)と、光センサに光が照射されていないとき、制御手段に流れるリーク電流をフラット発光を開始直前に測定し、前記測定結果を利用して、制御回路内の増幅器の増幅率と発光管をオンする電圧閾値との比を定めるリーク電流補正手段(2)から構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明はフラット発光を行う閃光装置に関するものであり、特にフラット発光の発光波形の波高値を正確に制御するのに好適な閃光装置に関する。
従来の一眼レフカメラの閃光装置には、二つの方式がある。
第1の方式の閃光装置は、一眼レフカメラのシャッタが全開している期間、つまりフィルムやCCDの露光エリア全体が露出している期間内に閃光発光を終了させるものである。シャッタが全開している期間内に閃光発光を終了させる理由は、前記期間内に閃光発光が終了しないと、フィルムやCCDの位置に応じて、閃光照明に起因する照明ムラが生じてしまうからである。したがって、高級な一眼レフカメラではシャッタの走行速度を高速にすることで、短い露光時間(シャッタ時間)であっても前記シャッタ全開期間を長くとれるようにし、閃光撮影ができるように工夫をしてきた。しかし、この工夫にも限界があり、高級な一眼レフカメラでも1/250秒程度が、閃光撮影の可能な上限のシャッタ時間であった。
第2の方式の閃光装置は、フラット発光を行う閃光装置である。フラット発光を行う閃光装置は、第1の方式の閃光装置の問題点を解決するもので、シャッタ時間の制限なしに、閃光撮影を可能にするものである。すなわち、フラット発光を行う閃光装置は、シャッタの走行開始から走行完了までの期間、発光管の発光を高速にスイッチング制御して発光させ、発光期間を第1の方式による閃光装置のシャッタ全開期間発光より長くしつつ、発光期間中の発光量をおおよそ一定に保つものである。これにより、発光管による一定光量の照明と等価な発光を実現することができる。
図2は、第1の方式の閃光装置及び第2の方式の閃光装置の双方において用いられる、従来の閃光装置における制御回路の一例を示す図である。
図2において、10は電池等の低圧電源、11は昇圧回路、12は整流ダイオード、13はメインコンデンサ、14はコイル、15はトリガ回路、16は発光管、17はIGBTである。
図2において、昇圧回路11は、低圧電源10の出力電圧から閃光発光に必要な高圧電圧を生成する。昇圧回路11は、メインコンデンサ13が所定電圧になるまで充電する。一般には、メインコンデンサ13の充電最終電圧は、300V〜330V程度である。整流ダイオード12は、昇圧回路11からメインコンデンサ13に電流を供給するとともに、一端充電された電荷が昇圧回路11側へ流れないように阻止している。
発光管16には、通常、キセノンガスが封止されている。発光管16に通電して発光を開始させるには、発光管16のゲートに瞬間的に高圧パルスを印加する必要がある。この高圧パルスを生成するのがトリガ回路15である。
IGBT17は、電力用スイッチング素子であり、ゲートに5V〜30Vを印加するとオンし、ゲートを接地するとオフになる。通常、IGBTはオン状態にあり、トリガ回路15のTRG端子をHにすると、トリガ回路15が高圧パルスをゲートに出力し、発光管16が発光を開始する。発光を途中で停止させるためには、IGBT17のゲートに接続されているSTOP端子にLを印加し、IGBT17をオフさせればよい。
第1の方式の閃光装置では、TRG端子をHにして発光起動し、STOP端子をLにして発光を停止させる。
図3は、第1の方式の閃光装置における発光制御の状態を示すタイムチャートである。図3において、TRG端子の入力がHになってから、実際に発光するまでには15μsec程度の遅延がある。また、STOP端子をLにした瞬間に発光が停止するわけではなく、図3に示すように、発光波形はSTOP端子をLにした後も徐々に減衰する。
図4は、第1の方式の一眼レフカメラのシャッタ走行の様子とストロボの発光タイミングを示す図である。シャッタは先幕シャッタと後幕シャッタの一組から構成され、撮影時にはまず先幕シャッタが走行を開始し、予定のシャッタ時間の経過後に後幕シャッタが走行を開始する。先幕シャッタと後幕シャッタの走行特性は、ほぼ同一になるように、製造および調整されている。
前記したように、もし先幕シャッタあるいは後幕シャッタの走行時に閃光発光が行われると、フィルムやCCDの一部だけが閃光照射された被写体を撮影してしまうため、露光ムラ(照明ムラ)が発生する。
これを避けるため、第1の方式の閃光装置では、閃光撮影の際に、先膜シャッタ走行完了時にTRG端子をHにして発光起動する。また、後膜シャッタは閃光発光期間が終了した後に走行を開始させる。したがって、シャッタの全開時間は、閃光装置が閃光発光するのに必要な時間以下にすることはできない。この結果、閃光撮影可能なシャッタ時間の限界は、(シャッタ走行時間+閃光装置の発光所要時間)となる。この時間を「同調時間」あるいは「シンクロ時間」などと呼んでいる。発光量によって閃光装置の発光期間は異なり、最長はフル発光させる場合であるが、発光波形から判るように大部分の発光量は発光初期に集中する。したがって、閃光撮影の同調時間をなるべく高速とするため、通常、フル発光の80%程度の発光量が出るまでの期間に基づいて、同調時間を決めている。実際のカメラの同調時間は、高級機で1/350秒、普及期では1/100秒程度である。
これに対して、第2の方式(フラット発光)の閃光装置は、前記同調時間より短いシャッタ時間であっても、閃光撮影を可能とするものである。
図5は第2の方式の閃光装置における発光制御の状態を示すタイムチャートである。
フラット発光は、図2に示す発光管16のオン/オフを高速で繰り返し、近似的に一定光量の発光を先膜シャッタの走行開始から後幕シャッタの走行完了まで維持させる技術である(特許文献1参照)。発光の開始はTRG端子にHを入力することで行う。しかし、その後、TRG端子を用いることなく、STOP端子にH、Lを交互に入力し、IGBT17をオン/オフさせ、発光波形を制御する。
図5に示すように、STOP端子にLを入力しても、しばらくは発光管16の発光は続いており、この残留発光が所定値以下になると再度STOP端子にをHを入力し、IGBT17をオンさせる。一旦発光が開始した後は、たとえ発光が停止しても、しばらくは発光管16の内部は活性状態が続いており、IGBT17をオンさせるだけで再度発光を開始する。したがって、フラット発光で発光しなくなる以前に、IGBT17をオンさせるので、発光途中においてTRG端子からHを入力することは不必要である。
フラット発光は一定光量に制御するのが理想であるが、図5に示すように、実際の波形はある程度脈動している。しかし、高速の脈動なので実用上は問題ない。
図6は、フラット発光制御を行うための制御回路の一例である。図示するように、発光管16の発光をフォトダイオードPDで検出する。フォトダイオードPDから出力される検出波形は、トランジスタTr2,Tr3及びトランジスタTr4,Tr5の2段から構成されるカレントミラー回路CMに入力され、電流増幅及びインピーダンス変換が施され、負荷抵抗R1に出力して電圧に変換する(特許文献2参照)。
なお2段のカレントミラー回路CMは、通常IC内の回路で実現されており、よく知られてよるように、トランジスタの面積比で電流増幅率が定められている。
負荷抵抗R1には、フォトダイオードPDが検出する電流に比例した電圧が発生する。コンパレータCMPは負荷抵抗R1の電圧と比較電圧Vrefを比較し、負荷抵抗R1の電圧が比較電圧Vrefより高くなると出力をLにする。コンパレータCMPには、図示していないがヒステリシスが設けられている。したがって、コンパレータCMPの出力を図2のSTOP端子に入力することにより、図5に示すフラット発光が実現できる。
図7はフラット発光の発光タイミング及び先幕シャッタと後幕シャッタの動作タイミングを示す図である。
図7に示す(a)は、先膜シャッタ走行完了の後に後膜シャッタが走行を開始する場合を示し、図7に示す(b)は高速シャッタ撮影の場合で、シャッタの全開時間が全く存在しない状態を示している。
前記した(a)(b)いずれの場合においても、フィルムやCCDの一部が露光状態にあるので、閃光照明をフラット(均一)にする必要がある。図7に、前記(a)(b)の場合において、それぞれに必要なフラット発光の持続期間を示す。
通常フラット発光は全開時間がない高速シャッタの場合に用いられ、先膜シャッタの走行開始から後幕シャッタの走行完了までの期間、均一な発光をしなくてはならない。この期間を「発光維持時間」と呼び、フラット発光ではフィルムやCCDの露光ムラを押さえるため、この期間での均一発光が最優先となる。閃光装置の発光量の制御は、波高値の制御で行い(図7参照)、この制御は図6に示すカレントミラー回路CMの電流増幅率の変化、及び図6に示すコンパレータCMPの比較値Vrefを変化させることで行う。
特開平9−236853号公報 特開2002−107789号公報
従来技術において、フラット発光の発光量(波高値)を小さく制御しようとする場合、電流増幅率を上げ比較値Vrefを小さく設定することになる。しかし、フォトダイオードに電圧が印加されているため、暗電流(ダークカレント)が流れている。また、カレントミラー回路を内蔵しているICから、カレントミラー回路に僅かではあるが電流が流入している。以後、前記暗電流と前記ICに起因する電流をリーク電流と称する。
リーク電流は、フォトダイオードが検出すべき光電流に対する比率が小さいときは、その影響が僅かなため無視できる。しかし、フラット発光において波高値を小さく制御する場合には、フォトダイオードが検出すべき光電流が小さいので、僅かなリーク電流でも無視できなくなる。
例えば、最大波高値における検出電流が200μAであってリーク電流が1μAの場合、1/64の波高値に制御しようとすれば、目標光電流は約3μA((200/64)μA)となる。この場合、リーク電流は1μAのままであるから、リーク電流がゼロの場合と比較すると、結局、3/4=75%の精度で波高値制御されることになる。
この例から明らかなように、目標光電流に対する電流増幅率や比較値値Vrefをリニアに計算したのでは、目標波高値が小さくなるほど、目標波高値より低い波高値になってしまう。そして、目標発光波形の波高値相当の光電流とリーク電流とが等しくなると、カレントミラー回路で電流増幅されたリーク電流のみにより、コンパレータの入力(−)は比較値Vref以上となってしまい、コンパレータがHを出力して、STOP端子からHが出力されるため、発光管は発光しなくなってしまう(図6参照)。
ここで、目標波高値に対応する電流増幅率や比較値Vrefを計算する際に、このリーク電流に適当な固定値を推定すれば、ある程度の補正を行うことは可能である。しかし、暗電流を含むリーク電流には温度特性があり、通常、高温(例えば、50℃程度)になると常温にくらべて一気に5倍程度増加することも珍しくない。
したがって、従来技術においては、目標とする波高値が低いと、高温では常温にくらべて波高値が小さくなったり、最悪の場合発光しなくなるという問題点があった。
本発明は前記した従来技術の問題点に鑑み為されたもので、目標波高値が低いフラット発光を行うとき、暗電流を含むリーク電流が温度等によって変動した場合でも、目標波高値のフラット発光を行うことが可能な閃光装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の閃光装置は、閃光を光電流に変換する光センサと、光電流の波高値が目標波高値になるように発光管のオン/オフを高速でスイッチング制御してフラット発光させる制御手段と、前記光センサに光が照射されていないとき、制御手段に流れるリーク電流をフラット発光の開始直前に測定し、測定結果を利用して、制御手段内の増幅器の増幅率と発光管をオンする電圧閾値との比を定めるリーク電流補正手段とから構成されることを特徴とする。
請求項2記載の閃光装置は、請求項1に記載の閃光装置において、リーク電流は暗電流であることを特徴とする。
請求項1、2記載の発明によれば、リーク電流補正手段が制御回路内の増幅器の増幅率と発光管をオンする電圧閾値との比を定めるため、リーク電流や暗電流が温度等によって大きく変化する場合でも、閃光の波高値が影響を受けることがない。
本発明によれば、フラット発光を行う閃光装置において、目標波高値が低いフラット発光を行うとき、暗電流を含むリーク電流が温度等によって変動した場合でも、目標波高値のフラット発光を行うことが可能になる。
特に、リーク電流の主な原因である光センサの暗電流の影響を除去することができる。また、閃光制御に用いる回路に起因して生じるリーク電流の影響を除去することができる。
以下、添付の図面に示す実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示すブロック図である。図1において、図6に示す従来技術と同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。図1に示す実施形態は、請求項1、2に記載の発明に対応する。
図1に示すように、本実施形態において、リーク電流の補正演算などを行うのは、閃光装置に内蔵されたマイコン2である。また、図1に示すカレントミラー回路CMはIC化されているとして説明したが、この実施形態では、コンパレータCMPもカスタムIC1に内蔵されている。マイコン2は、リーク電流の補正演算の他に、カレントミラー回路CMの電流増幅率の設定も行う。さらに、マイコン2は、一眼レフカメラ本体との間のデータ送受信や発光シーケンスの制御全体等も行う。また、本実施形態では、リーク電流の測定に用いるAD変換器がマイコンに内蔵されている。さらに、マイコン2は、後述するように、コンパレータCMPの比較値VrefをDA値として演算出力する。請求項に記載する光センサはフォトダイオードPDに対応し、制御手段は主にカスタムIC1に対応し、リーク電流補正手段は主にマイコン2に対応し、電圧閾値は比較値Vrefに対応する。
また、閃光装置は、製造時の調整によって、予め発光維持時間に応じた可能最大波高値に対応する「電流増幅率Igain0」と「比較値Vref0」をEEPROM(図示せず)などの不揮発性メモリに、調整値として格納している。厳密には、前記調整値は、常温において暗電流等のリーク電流が存在する場合のものである。しかし、通常は最大波高値でのフラット発光では前記の暗電流を含むリーク電流の影響は極めて小さいので無視してよい。
さらに、一眼レフカメラにおいて、TTLモードで撮影を行う場合、フラット発光の波高値は一眼レフカメラ側から指示される。また、一眼レフカメラにおいて、マニュアル発光モードで撮影を行う場合、閃光装置が波高値を決定する。閃光装置は、TTLモードで撮影を行う場合でも、マニュアル発光モードで撮影を行う場合でも、目標波高値に対応するカレントミラー回路CMの「電流増幅率」とコンパレータCMPの「比較値Vref」を算出する。
ただし、この計算には暗電流を含むリーク電流の影響は考慮されていない。具体的には、目標の波高値を得るため、前記した可能最大波高値に対応する「電流増幅率Igain0」と「比較値Vref0」を用いて、リニアに計算したものである。したがって、算出された「電流増幅率」と「比較値Vref」とを用いて逆算することにより、入力換算の目標波高値に対応する光電流Ifp_targetが求められる。ここで、光電流とは、図1に示すカレントミラー回路CMから出力され、抵抗R1に流れる電流である。個々の閃光装置において、たとえ目標波高値が同一であっても、これに対応する光電流Ifp_targetはそれぞれの閃光装置によって異なる。その理由は、前記光電流の主な要素であるフォトダイオードPDに流れる電流に含まれる暗電流が、閃光装置ごとにそれぞれ異なるためである。そのため、前記したように、各閃光装置ごとに測定が行われ、不揮発メモリに調整値として記憶される。
以下、閃光装置を発光させる場合の手順について説明する。
まず、フラット発光を起動する前に、前記したように、「電流増幅率」と「比較値Vref」とを用いてリニア演算により、入力換算の目標波高値に対応する光電流Ifp_targetを求める。
次に、閃光装置のマイコン2は、図1に示す回路をアクティブにし、充分な測定精度が得られるように、かなり大きな電流増幅率をカレントミラー回路CMに設定する。
次に、抵抗R1に発生する電圧を、マイコン2に内蔵されているAD変換器でデジタル値に変換し、このデジタル値を前記設定された電流増幅率で除算することにより、入力換算のリーク電流Ifp_leakを算出する。ここで、リーク電流Ifp_leakが温度などで大きく変化する場合、前記電流増幅率を調整して、AD変換したデジタル値が適当なレベルの値になるようにすれば、さらに高い精度のリーク電流Ifp_leakを得ることができる。これは、例えばリーク電流Ifp_leakが小さいとき、電流増幅率を大きくすることにより、抵抗R1に発生する電圧が大きくなるため、高い精度でリーク電流Ifp_leakを測定できるということを意味する。
次に、目標波高値に対応する光電流Ifp_targetと、リーク電流Ifp_leakとを加算する。ここで、マイコン2は、前記加算値と電流増幅率とに基づいてDA値(比較値Vrefの値)を定める。すなわち、マイコン2は、(Ifp_target+Ifp_leak)を入力換算における目標光電流とし、この目標値に対応する「電流増幅率」と「比較値」を算出して設定する。その後、フラット発光を起動する。
以上の説明では理解を容易にするため、目標波高値に相当する光センサの光電流Ifp_targetとリーク電流Ifp_leakを用いたが、図1に示す実施形態において、カレントミラー回路CMから出力される電流は(Vref/電流増幅率)に比例する。したがって、実際には(Ifp_target+Ifp_leak)の代わりに、「電流増幅率Igain0」と「比較値Vref0」とを用いてリニアに計算した(Vref/電流増幅率)と、前記リーク電流相当の(Vref/電流増幅率)とを加算し、これに基づいて、図1に示す回路の電流増幅率とVref(DA値)を計算すればよい。
ここで、マイコン2は、電流増幅率及びVrefとしてDA値を出力するが、前記加算により求めた(Vref/電流増幅率)を実現する数値の組み合わせは一通りでない。例えば、電流増幅率が10でVref(DA値)が1Vということは、電流増幅率が5でDA値(Vref)が2Vというものと原理的には等価である。マイコン2から出力されるDA値は、言うまでもなく、比較値Vrefと同じ意味である。
実用的には、電気的に適切なDA値(Vref)の目標値を設定して、電流増幅率を計算する。電流増幅率の計算結果は、通常整数にならないので四捨五入して整数に丸め、この整数を用いて再度DA値を計算するのが妥当である。この理由は、カレントミラー回路CMの電流増幅率は、トランジスタの面積比で定められ、通常離散的な値(整数値が多い)に設定されていることが多いためである。なお、電流増幅率だけで調整が行えない場合には、抵抗R1だけでなく、値の異なる複数の抵抗を設けて切り替えるようにしてもよい。
なお、以上の説明においては、一眼レフカメラを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フラット発光を行う閃光装置を用いたカメラであれば、適用することができる。
以上の説明から明らかなように、本実施例によれば、波高値の低い少光量のフラット発光を行う場合に、フォトダイオードの暗電流を含むリーク電流が温度等によって変動した場合であっても、この影響を保証して正確な波高値のフラット発光を実現できる。
また、カスタムICの内部で発生するリーク電流や実装上発生するリーク電流も、補正することができるので、この影響を補償して正確な波高値のフラット発光を実現できる。
本発明の閃光装置は、フィルムを用いるカメラ、及びCCD等の撮像素子を用いるデジタルカメラの閃光装置として、大いに産業上利用することができる。
本発明の一実施形態を示すブロック図である。 第1の方式の閃光装置及び第2の方式の閃光装置の双方において用いられる、従来の閃光装置における制御回路の一例を示す図である。 第1の方式の閃光装置における発光制御の状態を示すタイムチャートである。 第1の方式の一眼レフカメラのシャッタ走行の状態とストロボの発光タイミングを示す図である。 第2の方式の閃光装置における発光制御の状態を示すタイムチャートである。 フラット発光制御を行う制御回路の一例である。 フラット発光の発光タイミング及び先幕シャッタと後幕シャッタの動作タイミングを示す図である。
符号の説明
1 カスタムIC
2 マイコン
10 低圧電源
11 昇圧回路
12 整流ダイオード
13 メインコンデンサ
14 コイル
15 トリガ回路
16 発光管
17 IGBT
CM カレントミラー回路
CMP コンパレータ
PD フォトダイオード
Tr2,Tr3,Tr4,Tr5 トランジスタ
Vref 比較値

Claims (2)

  1. 閃光を光電流に変換する光センサと、
    前記光電流の波高値が目標波高値になるように発光管のオン/オフを高速でスイッチング制御してフラット発光させる制御手段と、
    前記光センサに光が照射されていないとき、前記制御手段に流れるリーク電流を前記フラット発光の開始直前に測定し、前記測定結果を利用して、前記制御手段内の増幅器の増幅率と前記発光管をオンする電圧閾値との比を定めるリーク電流補正手段と
    から構成されることを特徴とする閃光装置。
  2. 請求項1に記載の閃光装置において、
    前記リーク電流は、暗電流であることを特徴とする閃光装置。
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