JP4556489B2 - 閃光装置 - Google Patents
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Description
第1の方式の閃光装置は、一眼レフカメラのシャッタが全開している期間、つまりフィルムやCCDの露光エリア全体が露出している期間内に閃光発光を終了させるものである。シャッタが全開している期間内に閃光発光を終了させる理由は、前記期間内に閃光発光が終了しないと、フィルムやCCDの位置に応じて、閃光照明に起因する照明ムラが生じてしまうからである。したがって、高級な一眼レフカメラではシャッタの走行速度を高速にすることで、短い露光時間(シャッタ時間)であっても前記シャッタ全開期間を長くとれるようにし、閃光撮影ができるように工夫をしてきた。しかし、この工夫にも限界があり、高級な一眼レフカメラでも1/250秒程度が、閃光撮影の可能な上限のシャッタ時間であった。
図2において、10は電池等の低圧電源、11は昇圧回路、12は整流ダイオード、13はメインコンデンサ、14はコイル、15はトリガ回路、16は発光管、17はIGBTである。
IGBT17は、電力用スイッチング素子であり、ゲートに5V〜30Vを印加するとオンし、ゲートを接地するとオフになる。通常、IGBTはオン状態にあり、トリガ回路15のTRG端子をHにすると、トリガ回路15が高圧パルスをゲートに出力し、発光管16が発光を開始する。発光を途中で停止させるためには、IGBT17のゲートに接続されているSTOP端子にLを印加し、IGBT17をオフさせればよい。
図3は、第1の方式の閃光装置における発光制御の状態を示すタイムチャートである。図3において、TRG端子の入力がHになってから、実際に発光するまでには15μsec程度の遅延がある。また、STOP端子をLにした瞬間に発光が停止するわけではなく、図3に示すように、発光波形はSTOP端子をLにした後も徐々に減衰する。
これを避けるため、第1の方式の閃光装置では、閃光撮影の際に、先幕シャッタ走行完了時にTRG端子をHにして発光起動する。また、後膜シャッタは閃光発光期間が終了した後に走行を開始させる。したがって、シャッタの全開時間は、閃光装置が閃光発光するのに必要な時間以下にすることはできない。この結果、閃光撮影可能なシャッタ時間の限界は、(シャッタ走行時間+閃光装置の発光所要時間)となる。この時間を「同調時間」あるいは「シンクロ時間」などと呼んでいる。発光量によって閃光装置の発光期間は異なり、最長はフル発光させる場合であるが、発光波形から判るように大部分の発光量は発光初期に集中する。したがって、閃光撮影の同調時間をなるべく高速とするため、通常、フル発光の80%程度の発光量が出るまでの期間に基づいて、同調時間を決めている。実際のカメラの同調時間は、高級機で1/350秒、普及機では1/100秒程度である。
図5は第2の方式の閃光装置における発光制御の状態を示すタイムチャートである。
フラット発光は、図2に示す発光管16のオン/オフを高速で繰り返し、近似的に一定光量の発光を先幕シャッタの走行開始から後幕シャッタの走行完了まで維持させる技術である(特許文献1参照)。発光の開始はTRG端子にHを入力することで行う。しかし、その後、TRG端子を用いることなく、STOP端子にH、Lを交互に入力し、IGBT17をオン/オフさせ、発光波形を制御する。
図6は、フラット発光制御を行うための制御回路の一例である。図示するように、発光管16の発光をフォトダイオードPDで検出する。フォトダイオードPDから出力される検出波形は、トランジスタTr2,Tr3及びトランジスタTr4,Tr5の2段から構成されるカレントミラー回路CMに入力され、電流増幅及びインピーダンス変換が施され、負荷抵抗R1に出力して電圧に変換する(特許文献2参照)。
負荷抵抗R1には、フォトダイオードPDが検出する電流に比例した電圧が発生する。コンパレータCMPは負荷抵抗R1の電圧と比較電圧Vrefを比較し、負荷抵抗R1の電圧が比較電圧Vrefより高くなると出力をLにする。コンパレータCMPには、図示していないがヒステリシスが設けられている。したがって、コンパレータCMPの出力を図2のSTOP端子に入力することにより、図5に示すフラット発光が実現できる。
図7に示す(a)は、先幕シャッタ走行完了の後に後幕シャッタが走行を開始する場合を示し、図7に示す(b)は高速シャッタ撮影の場合で、シャッタの全開時間が全く存在しない状態を示している。
通常フラット発光は全開時間がない高速シャッタの場合に用いられ、先幕シャッタの走行開始から後幕シャッタの走行完了までの期間、均一な発光をしなくてはならない。この期間を「発光維持時間」と呼び、フラット発光ではフィルムやCCDの露光ムラを押さえるため、この期間での均一発光が最優先となる。閃光装置の発光量の制御は、波高値の制御で行い(図7参照)、この制御は図6に示すカレントミラー回路CMの電流増幅率の変化、及び図6に示すコンパレータCMPの比較値Vrefを変化させることで行う。
例えば、最大波高値における検出電流が200μAであってリーク電流が1μAの場合、1/64の波高値に制御しようとすれば、目標光電流は約3μA((200/64)μA)となる。この場合、リーク電流は1μAのままであるから、リーク電流がゼロの場合と比較すると、結局、3/4=75%の精度で波高値制御されることになる。
したがって、従来技術においては、目標とする波高値が低いと、高温では常温にくらべて波高値が小さくなったり、最悪の場合発光しなくなるという問題点があった。
また、上記の一の態様において、リーク電流補正手段は、測定されたリーク電流に応じて、増幅器の電流増幅率を調整してもよい。なお、リーク電流補正手段は、測定されたリーク電流が小さいときには、増幅器の電流増幅率を大きく設定してもよい。
特に、リーク電流の主な原因である光センサの暗電流の影響を除去することができる。また、閃光制御に用いる回路に起因して生じるリーク電流の影響を除去することができる。
図1は、本発明の一実施形態を示すブロック図である。図1において、図6に示す従来技術と同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態において、リーク電流の補正演算などを行うのは、閃光装置に内蔵されたマイコン2である。また、図1に示すカレントミラー回路CMはIC化されているとして説明したが、この実施形態では、コンパレータCMPもカスタムIC1に内蔵されている。マイコン2は、リーク電流の補正演算の他に、カレントミラー回路CMの電流増幅率の設定も行う。さらに、マイコン2は、一眼レフカメラ本体との間のデータ送受信や発光シーケンスの制御全体等も行う。また、本実施形態では、リーク電流の測定に用いるAD変換器がマイコンに内蔵されている。さらに、マイコン2は、後述するように、コンパレータCMPの比較値VrefをDA値として演算出力する。請求項に記載する光センサはフォトダイオードPDに対応し、制御手段は主にカスタムIC1に対応し、リーク電流補正手段は主にマイコン2に対応し、電圧閾値は比較値Vrefに対応する。
まず、フラット発光を起動する前に、前記したように、「電流増幅率」と「比較値Vref」とを用いてリニア演算により、入力換算の目標波高値に対応する光電流Ifp_targetを求める。
次に、閃光装置のマイコン2は、図1に示す回路をアクティブにし、充分な測定精度が得られるように、かなり大きな電流増幅率をカレントミラー回路CMに設定する。
以上の説明から明らかなように、本実施例によれば、波高値の低い少光量のフラット発光を行う場合に、フォトダイオードの暗電流を含むリーク電流が温度等によって変動した場合であっても、この影響を保証して正確な波高値のフラット発光を実現できる。
2 マイコン
10 低圧電源
11 昇圧回路
12 整流ダイオード
13 メインコンデンサ
14 コイル
15 トリガ回路
16 発光管
17 IGBT
CM カレントミラー回路
CMP コンパレータ
PD フォトダイオード
Tr2,Tr3,Tr4,Tr5 トランジスタ
Vref 比較値
Claims (4)
- 発光管と、
前記発光管による発光を含む光を光電流に変換する光センサと、
前記光センサから出力される前記光電流を設定された電流増幅率で増幅する増幅器を含み、且つ当該光電流が該増幅器を介した後に変換される電圧と電圧閾値との比較結果に応じて、前記光電流の波高値が目標波高値になるように前記発光管のオン/オフを高速でスイッチング制御して、前記発光管をフラット発光させる制御手段と、
前記制御手段に流れるリーク電流を、前記電流増幅率を前記フラット発光時よりも大きな値に設定した状態で、前記フラット発光の開始直前に前記光センサを用いて測定する測定手段と、
前記測定手段による測定後であって前記フラット発光の開始前に、前記電流増幅率と前記電圧閾値とを、前記目標波高値に対応する光電流と前記測定されたリーク電流との加算値に基づき定めるリーク電流補正手段と、を有することを特徴とする閃光装置。 - 請求項1に記載の閃光装置において、
前記リーク電流は、暗電流であることを特徴とする閃光装置。 - 請求項1又は2に記載の閃光装置において、
前記リーク電流補正手段は、前記測定されたリーク電流に応じて、前記増幅器の前記電流増幅率を調整することを特徴とする閃光装置。 - 請求項3に記載の閃光装置において、
前記リーク電流補正手段は、前記測定されたリーク電流が小さいときには、前記増幅器の前記電流増幅率を大きく設定することを特徴とする閃光装置。
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