JP2719165B2 - 赤目防止用発光装置を有する撮影装置 - Google Patents

赤目防止用発光装置を有する撮影装置

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JP2719165B2 JP1022115A JP2211589A JP2719165B2 JP 2719165 B2 JP2719165 B2 JP 2719165B2 JP 1022115 A JP1022115 A JP 1022115A JP 2211589 A JP2211589 A JP 2211589A JP 2719165 B2 JP2719165 B2 JP 2719165B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、被写体をスロトボにより閃光発光撮影した
ときに、被写体の目が赤く写る、所謂赤目現象を防止で
きるようにした赤目防止用発光装置を有する撮影装置に
関する。
〔従来の技術〕
特公昭58−48088号に示される如く、ストロボ撮影前
に、ランプ等の予備照射手段により、瞳孔を収縮させ、
その後にストロボを発光させて撮影を行なわせる装置が
知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術においては、レリーズ釦を半分程押下げ
たとき(以下1段押しと略称する)瞳孔収縮用ランプを
一定時間予備照射し、レリーズ釦を最終域まで押下げた
とき(以下2段押しと略称する)シャッタの開動作及び
閃光撮影用のストロボ発光を行なわせている。
しかし、この1段押しから2段押しまでの時間は、使
用者、撮影条件等により種々変化する。すなわち、予備
照射が終了してから撮影が開始されるまでのタイミング
が一定しないこととなり、結果として、赤目現象の防止
が不安となる。これを解決するために、レリーズ釦の第
2段押しに応じて予備照射を開始すれば良いが、この場
合、撮影レンズの合焦駆動等の撮影準備動作の開始が遅
れてしまい、シャッタチャンスを逃す虞がある。
本発明の第1の目的は、上記タイミングが一定となる
よう成すことにより、赤目防止を安定して行なえるよう
にすると共に、赤目防止用の予備照射中に、撮影準備動
作を合わせて行なうようにし、シャッタチャンスを逃す
ことのないようにすることにある。
本発明の第2の目的は、CPUを内蔵したカメラにおい
て、CPUの演算処理中はストロボの発光を禁止させるこ
とにより、CPUの動作の安定化を計るようにしたカメラ
システムを得ることにある。
本発明の第3の目的は、瞳孔収縮用の予備発光の開始
に応動してストロボのDC/DCコンバータを作動させるこ
とにより、ストロボのメインコンデンサの小型化、充電
時間の短縮化等を計れるようにした閃光発光装置を得る
ことにある。
本発明の第4の目的は、通常の閃光発光による撮影時
に赤目が発生しそうだという警告を、事前に使用者に知
らせることができるようにした閃光撮影装置を得ること
にある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記目的を達成するために、本発明の赤目防止用発光
装置を有する撮影装置は、第1段の押し下げ状態と、第
2段の押し下げ状態の少なくとも2つの状態を有するレ
リーズ釦と、このレリーズ釦の上記第2段の押し下げに
応答して、瞳孔収縮用の第1回目の発光を行う第1プリ
発光手段と、この第1プリ発光手段による発光後に、撮
影準備を実行する撮影準備手段と、この撮影準備手段に
よる上記撮影準備の後に、瞳孔収縮用の第2回目の発光
を行う第2プリ発光手段と、この第2プリ発光手段によ
る上記発光終了後、シャッタの開閉動作中に露光用とし
て一回の閃光発光を行なわせる本発光手段と、を具備し
たことを特徴とする また、本発明の赤目防止用発光装置を有する撮影装置
は、さらに、上記撮影準備手段が、撮影レンズを合焦位
置まで駆動するレンズ駆動手段であることを特徴とす
る。
さらに、本発明の赤目防止用発光装置を有する撮影装
置は、露出演算動作、被写体距離演算動作、撮影レンズ
の繰り出し量制御等の撮影に必要な演算を行うCPUと、
カメラのレリーズ信号に応動し、シャッタの開動作開始
直前までの間に瞳孔収縮用として複数回の閃光発光を行
なわせ、シャッタの開動作開始後に露光用として一回の
閃光発光を行なわせるようにした閃光発光装置と、を有
し、上記CPUの演算中は上記瞳孔収縮用閃光発光を禁止
するようにしたことを特徴とする。
さらに、本発明の赤目防止用発光装置を有する撮影装
置は、充電開始信号に応じてコンデンサへの充電を行な
う昇圧回路と、カメラのレリーズ信号に応動し、シャッ
タの開動作開始直前までの間に瞳孔収縮用として複数回
の閃光発光を行なわせ、シャッタの開動作開始後に露光
用として一回の発光を行なわせる発光制御手段と、上記
瞳孔収縮用閃光発光の開始またはその前の上記レリーズ
信号に応動して、上記昇圧回路を停止状態から動作状態
へ変化させ、上記瞳孔収縮用の複数の閃光発光動作中に
昇圧回路を動作させる駆動手段と、を設けたことを特徴
とする。
さらに、本発明の赤目防止用発光装置を有する撮影装
置は、シャッタの開動作前にプリ発光を繰り返し行なわ
せることにより赤目現象を防止する閃光撮影を行なわせ
る赤目防止モードと、このシャッタ開動作前のプリ発光
を行なわせない通常発光モードとを切換える切換手段
と、赤目現象を発生する撮影条件であるか否かを検出す
る赤目検出手段と、上記赤目検出手段の出力に基づき警
告表示を行なわせる表示手段と、を設け、上記通常発光
モードで赤目検出手段から出力が出たとき上記表示手段
を作動させると共に、上記赤目防止モードでは上記表示
手段による警告表示を禁止するようにしたことを特徴と
する。
〔実施例〕
本発明の実施例について、まず概略的に説明するに、
第1図に示す如く、カメラ本体100に内蔵されたCPU1に
は、測光回路101,表示手段102,ストロボ2,モード設定手
段3,シャッタ制御手段4,測距回路5,レンズ駆動手段6が
接続されている。さらにこのCPU1にはレリーズ釦の1段
押しでオンとなる第1スイッチSW1及び2段押しでオン
となる第2スイッチSW2が接続されている。
ここで上記CPU1とストロボ2とを接続するにあたって
は、第2図に示す如く、ストロボのメインコンデンサの
出力電圧を、抵抗R1,R2,コンデンサC1の接続回路を介
してCPU1のA/D入力端子へ入力するようになっている。
さらにこのCPU1にはE2PROM103が接続されている。
ここでまず、レリーズ釦の1段押しにより第1スイッ
チSW1がオンすると、CPU1はまず測光回路101、測距回路
5を動作させて、それぞれからの情報を記憶する。モー
ド設定手段3によりカメラ100及びストロボ2が各々閃
光撮影モード及び通常発光モード(瞳孔収縮用の予備発
光を行なわないモード)に設定されているときは、あら
かじめ定められた値(例えば撮影レンズ光軸とストロボ
閃光発光管との間の距離)と、測距回路5からの被写体
距離とから赤目が発生する条件か否かを演算し、赤目発
生の可能性のあるときには表示手段102により赤目警告
を行なわせる。赤目警告が表示されなかった場合にはさ
らにレリーズ釦を押下げることにより第2スイッチSW2
をオンさせれば、レンズ駆動手段6、シャッタ制御手段
4、ストロボ2が動作して通常の撮影動作が行なわれ
る。一方、赤目警告表示が出された場合には、モード設
定手段3によりCPU1を介してストロボ2を赤目防止モー
ドに切換える。この場合、第2スイッチSW2がオンした
時点でまず瞳孔収縮用にストロボ2が一回、小発光す
る。次いでレンズ駆動手段によりレンズが合焦位置にま
で駆動される。この駆動終了信号を受けて再びストロボ
2が、瞳孔収縮用に複数回小発光をくり返す。(これま
での小発光を以下プリ発光と略称する。)このプリ発光
の終了後シャッタ制御手段4が作動してシャッタの開閉
動作を行ない、この開動作中にストロボ2が露光用とし
て発光(以下本発光と略称する)動作する。
一方、ストロボ2の充電についてみると、第2図に示
す如く、スロトボ2のメインコンデンサの電圧と等価な
電圧を、抵抗R1,R2で分圧し、CPU1のA/D入力ポートに
入力し、デジタル信号に変換し、あらかじめ設定された
値に達すると、ストロボ2のDC/DCコンバータの動作を
停止させるようになっている。ここで、抵抗R1,R2の抵
抗値のバラツキ補正は、E2PROM103に補正データとして
格納しておくことにより、充電電圧を正確に設定される
ようになっている。
第3図は本発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。まずレリーズ一段押しに伴ない測光、測距動作を行
ない、それぞれのデータを一担記憶する。これらのデー
タとカメラの固有データ(例えば撮影レンズ光軸と閃光
発光管との間の距離、赤目が発生しないかまたはしにく
い明るさB)とから赤目が発生する条件か否かの演算、
表示を行なう。この演算表示は第3図(A)に示す如く
まず測光回路からの出力Bvと上記明るさBとを比較し、
Bv>Bなら瞳孔が既に十分収縮している、すなわち赤目
が発生しないと判断して警告表示は行なわない。次にス
トロボを発光させるモードになっているか否かのモード
チェックを行ない、非発光モードであれば、やはり警告
表示は行なわない。次に被写体距離データdとあらかじ
め定められている赤目発生限度距離Aとを比較しd≦A
であれば赤目が発生しないと判断して警告表示を行なわ
ない。もし、d>Aであれば、次に赤目防止モードであ
るか否かをチェックし、赤目防止モードになっていなけ
れば赤目発生の警告表示を行なう。なお、ストロボ光の
及ぶ距離に限界があることを考慮すると、d>Aのとき
常に警告表示を出してしまうのではなく、第3図(B)
の如くC>d>Aで制限しても良い。ここでCはストロ
ボ光が有効に働らく限界距離であり、ストロボ固有の固
定データである。これらの演算のし方については、本出
願人が先に出願した特願昭63−298850号(特開平2−14
4528号公報)に詳述してあるので詳細な説明は省略する
が、具体的には以下の如き数値である。
ここで x1:ストロボ発光管の中心と撮影レンズ光軸と
の間の距離 f:撮影レンズの焦点距離 再び、第3図に戻り、レリーズ釦の2段押しでSW2
オンすると、まず赤目が発生する条件であるかを確認し
(レリーズ1段押し後の演算結果を確認する)、発生条
件下になければ測距データに基いた合焦位置までレンズ
を駆動し、シャッタの開、ストロボ本発光、シャッタ
閉、赤目警告解除(赤目警告を出していてもいなくても
解除信号を出して初期状態に戻す)フィルム巻上を行な
いリターンする。一方、赤目発生条件下にある場合はま
ず、赤目防止モードに設定されているかどうかを確認
し、赤目防止モードでなければ、測距データに基いたレ
ンズ駆動を行なう。赤目防止モードであった場合は、ま
ず、プリ発光を1回行なう。(第4図,第5図のタイム
チャート参照)その後、レンズを駆動するが、このレン
ズの駆動中は、プリ発光は行なわず、レンズ駆動終了後
再びプリ発光を所定の間隔で複数回行なう。これは第3
図C,第5図のようにレンズ駆動と並行してプリ発光を行
なってもよいが、レンズ駆動中はCPUが演算処理等を行
なっており、ストロボ発光時の高圧トリガーが、大きな
ノイズとなって、接続ラインやその他のパターンを通じ
て、CPUのポートに入力され、誤動作及び、暴走を起こ
しかねない。よって、第3図及び第4図に示す如くレン
ズ駆動中は、プリ発光動作をさけることによって、CPU
の誤動作の危険性をさけた方が良い。
又、本案は、第3図のフローチャートの如く、1段押
しではプリ発光は行なわず、2段押しに応答して、プリ
発光動作を行なっている。この理由は一般に1段押しか
ら2段押しまでのタイムラグは、人間がレリーズを押し
込むスピードによって左右され、又、AFロック等の様に
一度、1段押しで被写体距離を測距し、その後、カメラ
のアングルをかえて、作画を自在にする場合は、1段押
しから2段押しまで5秒〜10秒もかかることがある。こ
のため、1段押しからプリ発光を開始させてしまうと、
プリ発光のトータルエネルギーが大きくなりすぎ、へた
をすれば、本発光より大きなエネルギーがプリ発光で必
要になってしまう。一方、2段押しからシャッタ開まで
の時間は概略一定であるため、本案では、2段押しに応
答してプリ発光を開始させることにより、プリ発光総エ
ネルギーの減少、一定化、及び赤目防止効果の安定を計
っている。
赤目防止用プリ発光が所定時間続いた後終了すると、
シャッタの開動作を開始し、その後、ストロボ本発光を
行ない、シャッタを閉じる。シャッタを閉じると、次の
撮影のための巻き上げが行なわれ、リターンされる。
第6図は、このシステムのストロボとCPUとの接続、
及びストロボ回路の一実施例を示す。
2段押しに伴ないスイッチSW2がONになると、CPUより
の信号O1がH→LになりQ103がONとなり、既知の如くス
トロボ昇圧回路の発振動作が行なわれてメインコンデン
サC101への充電が行なわれる。
抵抗R1,R2は、コンデンサC101とほぼ同様の電圧を分
圧し、CPUのA/D端子I1に入力する。ここで、C101はメイ
ンコンデンサ、T102はトリガー用トランスで、このトラ
ンスT102,コンデンサC103,抵抗R109,トランジスタQ104
はトリガー回路を形成する。Q104は、IGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor)であり、ゲートの電圧がH
かLかにより、瞬時に大電流を制御できる素子である。
R104,C102,R105,D104は、倍電圧回路、即ち、発光時
に、Xe管のA−KにC101の両端電圧の倍電圧を印加する
ことにより、Xe管の発光開始電圧を低く押さえることが
できるよにするものである。Q105,Q106,Q107,Q108,は、
CPUのO2端子からの発光信号を受けて、Q104のゲートの
制御を行なうゲート制御回路を構成している。D103,R10
9,ZD,C104はQ104のゲート電圧を発生させるための電源
回路である。
CPU1の出力端子O2より出力がLレベルで抵抗R108に信
号が発生していない時は、Q108,Q107,Q106はOFFとなっ
ているため、Q104のゲートもバイアスされずOFFとなっ
ている。
CPU1のO2端子より発光信号が発生すると、Q108,Q107,
Q106がONとなり、Q105がOFFとなり、R106を通じてQ104
のゲートがHにバイアスされ、このQ104がONとなる。こ
こで、C103は、R104を通じてあらかじめC101の電圧にチ
ャージされており、C102は、R104,R105,R109を通じてC1
01の電圧にあらかじめチャージされている。
このため、Q104がONとなるとC103の電荷は、Q104を通
じて、T102の一次側に放電されて、T102の二次側に高圧
を発生させ、Xe管をイオン化させる。同時に、C102を通
じてXe管のカソードが−Vc101に引き下げられ、その結
果、Xe管のA−Kには2Vc101の電圧が印加されること
になり、Xe管の発光がたやすくなる。そうすると、Xe管
の発光を開始し、その発光電流はC101→Xe→D104→C101
と放電して、Xe管の発光を行なわしめる。その後、CPU
からO2の発光信号がなくなると、Q108;Q107,Q106がOFF
し、同時にQ105をONとする。よって、Q104のゲートはQ1
05でショートされ、Q104は瞬時にOFFとなる。よって、C
103にはXe管を通じて、一瞬のうちに電荷がチャージさ
れ、同時にXe管は発光を停止する。そして、次の発光の
準備がこの発光の終了と同時に終了する。すなわち、本
回路では、Q104が発光のトリガー回路と、倍電圧回路
と、発光のメインSW素子の3つの機能をかねそなえた回
路となっている。
以上の回路の一部は本出願人による特願昭63−311619
号(特開平2−157733号公報)に詳しく述べてある。
次に、第3図(D)〜第3図(G),第6図〜第9図
に基づき、充電コントロール部分につき説明する。
前述した特願昭63−311619号(特開平2−157733号公
報)においてはこれを従来の充電コントロール方式で行
なっている。すなわち、第3図(D)に示す如く、パワ
ースイッチ(図示省略)のONとともに充電を開始し、抵
抗R1,R2(第2図参照)によりメインコンデンサと等価
の電圧を分圧されたものをCPUのA/D端子で変換し、あら
かじめ定められた値になるとCPUが判定して充電を停止
する。また充電途中でレリーズ釦の2段押しがされたと
判断すると、未充電にかかわらず充電を停止する。(第
7図参照)その後充電完了もしくは充電未完であるが発
光可ならば、プリ発光,レンズ駆動,シャッタ開,本発
光,シャッタ閉,巻上,再充電を行なう。(第8図参
照)しかし、このプリ発光を行なわせることを考える
と、プリ発光の分だけメインコンデンサの容量が大きく
なり、またこのコンデンサへのチャージ時間も長くな
る。
このため、本実施例においてはレリーズ釦の2段押し
に応動して再充電をスタートさせるようになっている。
(第3図(F),第9図参照)これによりプリ発光量程
度の小発光であれば、発光部分をこの再充電によりおぎ
なうことができる。すなわち、従来のコンデンサのまま
で、この再充電さえ行なえば、プリ発光を行なうことが
でき、上記先願のもつ不具合を解消できる。これをさら
に具体的に述べれば、発光できる光量(GNo)はメイン
コンデンサにチャージするエネルギーで決まり、チャー
ジしたいエネルギー量でメインコンデンサの大きさが決
まる。よってチャージするエネルギー総量をEt,複数回
のプリ発光で使用するエネルギー総量をEP,本発光で使
用するエネルギー総量をEmとすると、上記先願において
はEt=Ep+Emであったものを、本実施例ではEt=Emとし
ておき、Epは2段押し時に補給するということである。
これは2段押しから本発光までにプリ発光のため0.7〜
0.9秒の時間がかかり、かつプリ発光量が少なくてすむ
ことから可能となったものである。ただ、第9図に示す
方式では、電池の性態によりプリ発光で放出するエネル
ギーより、DC/DCコンバータで供給するエネルギーの方
が上まわり、メインコンデンサの定格電圧をオーバーし
てしまう可能性がある。この場合、プリ発光信号に応答
してDC/DCコンバータの起動と停止を行なえば良い。
なお、2段押し後の時点でCPUは種々の演算処理を行
なわねばならず、充電コントロールのシーケンスを行な
えるタイミングが長くなってしまう可能性もある。この
場合には、第3図(G),第10図,第11図に示す如き構
成をとれば良い。すなわち、CPU1の入力端子I2とストロ
ボの充電信号出力端子OP1iとの間にコンパレータOP1
介挿するとともに、このコンパレータOP1の出力端子OP
10とCPU1の出力端子O1とをオア回路OR101を介して、ス
トロボのDC/DCコンバータ制御用トランジスタQ103に接
続したものである。他の構成については第6図と同様で
あるので説明は省略する。上記構成において、最初コン
パレータOP1の出力OP10はL,CPU1の出力O1はHとなって
いる。従ってOR101の出力はH、Q103はOFFとなりDC/DC
コンバータは停止している。その後図示しないパワース
イッチがONされると、CPUの出力端子O1がLとなり、Q10
3がONとなり、DC/DCコンバータが作動する。抵抗R1,R2
により分圧された電圧があらかじめ設定された電圧(基
準電圧)に達すると、コンパレータOP1の出力がLから
Hに反転し、その出力をCPU1に伝えるとともにOR101に
も伝え、DC/DCコンバータを停止させる。その後CPU1はO
P1の出力は検知してO1の出力をLからHに変化させる。
このように構成しておけば、CPUが演算処理中に規定電
圧に達しても、OP1によりDC/DCコンバータはコントロー
ルできるため、規定電圧に達したことだけを検知し、後
でO1の出力を初期値のHに変化させれば良く、メインコ
ンデンサの電圧が上昇しすぎることはなく、精度よくコ
ントロールできる。しかもDC/DCコンバータの発振の起
動、停止はCPU1が自在に行なえる。このときのフローを
第3図(G)に示す。またこれらをまとめると表−1の
ようになる。
〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明によれば、 (1)レリーズ釦の2段押しにてプリ発光させることに
より、赤目防止の効果が安定して得られると共に、第1
プリ発光と第2プリ発光の間で撮影準備動作を合わせて
行なうようにしたので、シャッタタイムラグが短くな
り、シャッタチャンスを逃すことが少なくなる。
(2)CPUの演算中はプリ発光をさせないため、プリ発
光のトリガー信号がCPUの演算中発生することがなく、C
PUの誤動作を防止できる。
(3)赤目警告をレリーズ釦の1段押しに応答しておこ
なうことにより、設定モードが赤目モードになっていな
いときに使用者にモード変更をうながし、失敗を防げ
る。
(4)瞳孔収縮用閃光発光の開始またはその前のレリー
ズ信号に応答してプリ発光を行なうことによりプリ発光
分を再充電でまかない、メインコンデンサの小型化と充
電時間の短縮化を計れる。
といった効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例の概要を示すブロッ
ク図、第3図は本発明の一実施例を示すフローチャート
図、第3図(A)乃至第3図(G)は上記実施例の変形
例を示すフローチャート図、第4図及び第5図は本発明
の一実施例を示すタイムチャート図、第6図は上記一実
施例の回路図、第7図は従来例のタイムチャート図、第
8図,第9図は本発明の実施例のタイムチャート図、第
10図は本発明の他の実施例の回路図、第11図は上記実施
例のタイムチャート図である。 1……CPU、2……ストロボ 3……モード設定手段、102……表示手段 SW1……1段押しでONするスイッチ SW2……2段押しでONするスイッチ Xe……閃光発光管

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1段の押し下げ状態と、第2段の押し下
    げ状態の少なくとも2つの状態を有するレリーズ釦と、 このレリーズ釦の上記第2段の押し下げに応答して、瞳
    孔収縮用の第1回目の発光を行う第1プリ発光手段と、 この第1プリ発光手段による発光後に、撮影準備を実行
    する撮影準備手段と、 この撮影準備手段による上記撮影準備の後に、瞳孔収縮
    用の第2回目の発光を行う第2プリ発光手段と、 この第2プリ発光手段による上記発光終了後、シャッタ
    の開閉動作中に露光用として一回の閃光発光を行なわせ
    る本発光手段と、 を具備したことを特徴とする赤目防止用発光装置を有す
    る撮影装置。
  2. 【請求項2】上記撮影準備手段は、撮影レンズを合焦位
    置まで駆動するレンズ駆動手段であることを特徴とする
    請求項1に記載の赤目防止用発光装置を有する撮影装
    置。
  3. 【請求項3】露出演算動作、被写体距離演算動作、撮影
    レンズの繰り出し量制御等の撮影に必要な演算を行うCP
    Uと、 カメラのレリーズ信号に応動し、シャッタの開動作開始
    直前までの間に瞳孔収縮用として複数回の閃光発光を行
    なわせ、シャッタの開動作開始後に露光用として一回の
    閃光発光を行なわせるようにした閃光発光装置と、 を有し、上記CPUの演算中は上記瞳孔収縮用閃光発光を
    禁止するようにしたことを特徴とする赤目防止用発光装
    置を有する撮影装置。
  4. 【請求項4】充電開始信号に応じてコンデンサへの充電
    を行なう昇圧回路と、 カメラのレリーズ信号に応動し、シャッタの開動作開始
    直前までの間に瞳孔収縮用として複数回の閃光発光を行
    なわせ、シャッタの開動作開始後に露光用として一回の
    発光を行なわせる発光制御手段と、 上記瞳孔収縮用閃光発光の開始またはその前の上記レリ
    ーズ信号に応動して、上記昇圧回路を停止状態から動作
    状態へ変化させ、上記瞳孔収縮用の複数の閃光発光動作
    中に昇圧回路を動作させる駆動手段と、 を設けたことを特徴とする赤目防止用発光装置を有する
    撮影装置。
  5. 【請求項5】シャッタの開動作前にプリ発光を繰り返し
    行なわせることにより赤目現象を防止する閃光撮影を行
    なわせる赤目防止モードと、このシャッタ開動作前のプ
    リ発光を行なわせない通常発光モードとを切換える切換
    手段と、 赤目現象を発生する撮影条件であるか否かを検出する赤
    目検出手段と、 上記赤目検出手段の出力に基づき警告表示を行なわせる
    表示手段と、 を設け、上記通常発光モードで赤目検出手段から出力が
    出たとき上記表示手段を作動させると共に、上記赤目防
    止モードでは上記表示手段による警告表示を禁止するよ
    うにしたことを特徴とする赤目防止用発光装置を有する
    撮影装置。
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