JPH07329419A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

Info

Publication number
JPH07329419A
JPH07329419A JP6130683A JP13068394A JPH07329419A JP H07329419 A JPH07329419 A JP H07329419A JP 6130683 A JP6130683 A JP 6130683A JP 13068394 A JP13068394 A JP 13068394A JP H07329419 A JPH07329419 A JP H07329419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid anilide
color
anilide derivative
heat
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6130683A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Akutsu
光男 阿久津
Nobuhide Tominaga
信秀 富永
Keiji Oya
桂二 大矢
Atsuro Tomita
敦郎 冨田
Koichi Shigeno
浩一 滋野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
Priority to JP6130683A priority Critical patent/JPH07329419A/ja
Publication of JPH07329419A publication Critical patent/JPH07329419A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 過酷な条件下に保存した後であっても、発色
部の消色および地肌部の変色の少ない、保存安定性に優
れた感熱記録材料を提供すること。 【構成】 本発明の感熱記録材料は、感熱記録層中に、
下記〔化1〕一般式(I)で表されるレゾルシン酸アニ
リド誘導体の少なくとも一種および下記〔化2〕の一般
式(II)で表されるアシル酢酸アニリド誘導体の少なく
とも一種を含有させたことを特徴とする。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存安定性の改善され
た感熱記録材料に関し、詳しくは、特定のレゾルシン酸
アニリド誘導体および特定のアシル酢酸アニリド誘導体
を含有させることによって、発色感度に優れるばかりで
なく、耐熱性、耐光性、耐湿性などの保存安定性の改善
された感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】感熱記
録材料は、通常無色ないし淡色の発色性物質と熱の作用
を受けると発色性物質を発色させる顕色剤とを、増感
剤、バインダーおよびその他の添加剤とともに、紙、合
成紙、プラスチックフィルムもしくはシートなどの支持
体表面に塗布することにより製造されている。そして、
記録装置において、サーマルヘッドや熱ペンなどの発熱
素子が接触した時に、発色性物質と顕色剤とが反応して
黒色などに発色して記録される。かかる記録体(感熱記
録材料)は、他の記録体と比較して現像や定着などの煩
雑な処理を施すことがなく、比較的簡単な装置でしかも
短時間で記録が得られること、騒音の発生が少ないこと
や環境汚染が少ないこと、コストが安いことなどの利点
があるために、図書、文書などの複写用の記録材料ばか
りでなく、各種計測用記録紙、コンピューター、ファク
シミリ、テレックス、乗車券等自動販売機、プリペイド
カード、ラベルなどの記録材料として広く使用されてい
る。
【0003】従来の感熱記録材料においては、発色性物
質(ロイコ染料)、これを熱的に発色させる顕色剤およ
び必要に応じて用いられる増感剤を適切に組み合わせて
用いることにより、初期の発色感度および地肌部の汚れ
(地肌カブリ)の観点からは実用上満足しえるものが得
られている。
【0004】しかしながら、これらの感熱記録材料を日
光や照明などに長時間暴露した場合には、印字部(発色
部)がかすんだりあるいは消えてしまうばかりでなく、
地肌部が変色(黄変)してしまう欠点があり、ファクシ
ミリ受信紙やワープロ、パソコンなどのプリントアウト
したものを机上に放置した場合には、記録画像が不鮮明
となり、文書保存面でも問題となっている。
【0005】さらに、従来の感熱記録材料は耐光性に劣
るばかりでなく、高温および/または多湿の条件などの
過酷な条件下に保存した場合にも同様に、印字部が消色
したり地肌カブリが発生するなどの欠点があり、感熱記
録材料の保存安定性を改善することが強く求められてい
た。
【0006】上記顕色剤の中でも、ヒドロキシ安息香酸
アマイド化合物は比較的保存安定性に優れることが知ら
れており、例えば、特開昭53−11036号公報、特
開昭58−49294号公報、特開昭59−14009
6号公報等には、サリチル酸アマイド化合物を添加する
ことによって発色感度の向上、可塑剤に対する発色画像
の安定性あるいは地肌部の安定性などが改善することが
提案されている。しかしながら、これらの化合物を用い
た場合の効果はまだまだ不充分であり、実用上は到底満
足できるものではなかった。
【0007】また、特開昭58−86496号公報に
は、水酸基を2個有するレゾルシン酸誘導体を顕色剤と
して用いることも提案されており、該レゾルシン酸誘導
体としてレゾルシン酸アニリドも記載されている。レゾ
ルシン酸アニリドはサリチル酸アマイド化合物と比較す
ると発色画像の安定性はある程度改善されているが、多
湿条件下に保存後の安定性に劣り、また、保存後の地肌
カブリが大きい大きい欠点を有しており、しかも、発色
感度も不十分なため実用上は満足できるものではなかっ
た。
【0008】従って、本発明の目的は、過酷な条件下に
保存した後であっても、発色部の消色および地肌部の変
色の少ない、保存安定性に優れた感熱記録材料を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、レゾルシ
ン酸アニリド誘導体を用いた場合の欠点を改善すべく、
鋭意検討を重ねた結果、感熱記録層中に、特定のレゾル
シン酸アニリド誘導体とともに特定のアシル酢酸アニリ
ド誘導体を含有させた感熱記録材料が上記目的を達成し
得ることを知見した。
【0010】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、感熱記録層中に、下記〔化3〕(前記〔化1〕と同
じ)の一般式(I)で表されるレゾルシン酸アニリド誘
導体の少なくとも一種および下記〔化4〕(前記〔化
2〕と同じ)の一般式(II)で表されるアシル酢酸アニ
リド誘導体の少なくとも一種を含有させたことを特徴と
する感熱記録材料を提供するものである。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】以下、本発明の感熱記録材料について詳細
に説明する。
【0014】本発明に用いられるレゾルシン酸アニリド
誘導体は、本発明の感熱記録材料において、保存安定性
を向上させるために用いられる成分であり、それ自体で
顕色性を有しており、顕色剤としての機能をも有する成
分である。また、本発明に用いられるアシル酢酸アニリ
ド誘導体は、本発明の感熱記録材料において、増感剤と
しての機能を有する成分である。
【0015】本発明に用いられるレゾルシン酸アニリド
誘導体およびアシル酢酸アニリド誘導体において、上記
一般式(I)および上記一般式(II)中、R1〜R7で示さ
れる炭素原子数1〜8のアルキル基としては、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチ
ル、第三ブチル、イソブチル、アミル、第三アミル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、第三オク
チル、2−エチルヘキシル等の基があげられ、R1〜R3
よびR5〜R7で示される炭素原子数1〜8のアルコキシ基
としては、上記アルキル基から誘導されるアルコキシ基
があげられ、ハロゲン原子としては、塩素、臭素、フッ
素等の原子があげられ、R4で示される炭素原子数6〜1
8のアリール基またはアルキルアリール基としては、フ
ェニル、ナフチル、3−メチルフェニル、4−メチルフ
ェニル、4−第三ブチルフェニル、2,4−ジメチルフ
ェニル等の基があげられ、特に、R4がメチル基である化
合物を用いた場合にその効果が著しい。
【0016】従って、上記一般式(I)で表されるレゾ
ルシン酸アニリド誘導体の具体的な代表例としては、下
記〔化5〕〜〔化14〕に示す化合物(化合物No.I-1〜
化合物No.I-10 )等があげられる。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】
【0027】上記一般式(I)で表されるレゾルシン酸
アニリド誘導体の製造方法は、特に制限されないが、該
レゾルシン酸アニリド誘導体は、例えば、レゾルシン酸
フェニルとアニリン誘導体とを反応させることによって
容易に製造することができる。
【0028】また、前記一般式(II)で表されるアシル
酢酸アニリド誘導体の具体的な代表例としては、下記
〔化15〕〜〔化22〕に示す化合物(化合物No.II-1
〜化合物No.II-8 )等があげられる。
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】
【化18】
【0033】
【化19】
【0034】
【化20】
【0035】
【化21】
【0036】
【化22】
【0037】前記一般式(I)で表されるレゾルシン酸
アニリド誘導体の含有量は、要求される性能および記録
適性、後述の発色性染料あるいは併用される他の添加剤
の種類および使用量によっても変わるため、特に制限さ
れないが、通常、発色性染料1重量部に対して0.01
〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。上
記含有量が、発色性染料1重量部に対して、0.01重
量部未満の場合には保存性の改善効果が乏しく、また、
10重量部を超えた場合でもその効果はそれ以上大きく
ならず不経済である。
【0038】また、前記一般式(II)で表されるアシル
酢酸アニリド誘導体の含有量は、上記レゾルシン酸アニ
リド誘導体の種類、要求される性能および記録適性、後
述の発色性染料あるいは併用される他の添加剤の種類お
よび使用量によっても変わるため、特に制限されない
が、通常、上記レゾルシン酸アニリド誘導体1重量部に
対して0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部
である。上記含有量が、上記レゾルシン酸アニリド誘導
体1重量部に対して、0.1重量部未満の場合には発色
感度が不十分となり、また、5重量部を超えた場合でも
その効果はそれ以上大きくならず不経済である。
【0039】本発明の感熱記録材料は、感熱記録層およ
び支持体からなり、該感熱記録層中に上記レゾルシン酸
アニリド誘導体の少なくとも一種および上記アシル酢酸
アニリド誘導体の少なくとも一種を含有するものであ
る。そして、上記感熱記録層は、上記レゾルシン酸アニ
リド誘導体および上記アシル酢酸アニリド誘導体と発色
性物質とにより形成され、更に必要に応じて、顕色剤、
各種の増感剤、公知の保存安定剤などを添加して形成す
ることができる。
【0040】上記発色性物質は、通常無色ないし淡色の
発色性物質であり、該発色性物質としては、各種の染料
(発色性染料)が用いられるが、一般の感熱記録紙など
の感熱記録材料に用いられているものであれば特に制限
を受けない。
【0041】上記発色性染料の具体例をあげると、例え
ば、(1)3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニル−3−インド
リル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)
−3−(1,2−ジメチル−3−インドリル)フタリ
ド、3,3−ビス(9−エチル−3−カルバゾリル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェ
ニル−3−インドリル)−5−ジメチルアミノフタリド
などのトリアリールメタン系化合物;(2)4,4−ビ
ス(ジメチルアミノ)ベンズヒドリンベンジルエーテ
ル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミンなどのジフェニルメタン系化合物;(3)ローダミ
ン−β−アニリノラクタム、3−(N−メチル−N−シ
クロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−(2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−(β−エトキシ
エチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
クロロ−7−(γ−クロロプロピルアミノ)フルオラ
ン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−
N−エトキシエチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフ
ルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−トリルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(N,N−ジブチル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(4−アニリノ)アニリノ−6−メ
チル−7−クロロフルオランなどのキサンテン系化合
物;(4)ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニト
ロベンゾイルロイコメチレンブルーなどのチアジン系化
合物;(5)3−メチルスピロジナフトピラン、3−エ
チルスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフ
トピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)
スピロピランなどのスピロ系化合物;(6)その他3,
5’,6−トリス(ジメチルアミノ)−スピロ〔9H−
フルオレン−9,1’(3’H)−イソベンゾフラン〕
−3’−オン、1,1−ビス〔2−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテニ
ル〕−4,5,6,7−テトラクロロ(3H)イソベン
ゾフラン−3−オンなどがあげられ、また、これらの染
料は1種又は2種以上を混合して用いることができる。
【0042】また、前述したように、本発明に用いられ
る前記一般式(I)で表されるレゾルシン酸アニリド誘
導体は、それ自身顕色剤としての効果を奏するので、他
の顕色剤を用いなくてもよいが、更に発色感度を増大さ
せる必要がある場合は、フェノール系、有機カルボン酸
系あるいは金属塩系などの周知の顕色剤を併用すること
ができる。また、これらの他の顕色剤を併用することに
よって本発明における上記レゾルシン酸アニリド誘導体
の含有量を低減させることもできる。
【0043】上記他の顕色剤としては、例えば、p−オ
クチルフェノール、p−第三ブチルフェノール、p−フ
ェニルフェノール、p−ヒドロキシアセトフェノン、α
−ナフトール、β−ナフトール、p−第三オクチルカテ
コール、2,2’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェ
ノール−A、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプ
タン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(3,4−ジヒドロキシフェニル)スルホン、2,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス〔2−(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)エトキシ〕メタン、4−(4−
イソプロポキシベンゼンスルホニル)フェノール、4−
ヒドロキシフタル酸ジメチル、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)酢酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、3,5−ジ第三ブチルサリチル酸などのフェノール
系、安息香酸などの有機カルボン酸系、サリチル酸亜鉛
などの金属塩系などの顕色剤があげられ、これらのう
ち、特にフェノール系の顕色剤を用いることが好まし
い。
【0044】上記他の顕色剤の使用量は、通常、発色性
染料1重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは
0.2〜5重量部である。上記使用量が、発色性染料1
重量部に対して、0.1重量部未満の場合には発色感度
が不充分であり、また、10重量部を超えた場合でもそ
の効果はそれ以上大きくならず不経済である。
【0045】また、本発明の感熱記録材料には、更に発
色感度を高めるために他の増感剤を併用することも可能
である。上記他の増感剤としては、例えば、酢酸亜鉛、
オクチル酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、
オレイン酸亜鉛、ベヘニン酸亜鉛、安息香酸亜鉛、サリ
チル酸ドデシルエステル亜鉛塩、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニ
ウムなどの有機酸の金属塩;ステアリン酸アミド、ステ
アリン酸メチロールアミド、ステアロイル尿素、アセト
アニリド、アセトトルイジド、安息香酸ステアリルアミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサメチレン
ビスオクチル酸アミドなどのアミド化合物;1,2−ビ
ス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、m−ターフェ
ニル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3
−メチルフェノキシ)エタン、p−ベンジルビフェニ
ル、p−ベンジロキシビフェニル、ジフェニルカーボネ
ート、ビス(4−メチルフェニル)カーボネート、ジベ
ンジルオキザレート、ビス(4−メチルベンジル)オキ
ザレート、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸
フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸
ベンジル、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸
フェニル、メチレンジベンゾエート、1,4−ビス(2
−ビニロキシエトキシ)ベンゼン、2−ベンジロキシナ
フタレン、4−ベンジロキシ安息香酸ベンジル、ジメチ
ルフタレート、テレフタル酸ジベンジル、ジベンゾイル
メタン、4−メチルフェノキシ−p−ビフェニルなどが
あげられ、これらの増感剤は、通常、発色性染料1重量
部に対して0.1〜10重量部が使用される。
【0046】また、本発明の感熱記録材料には、特に高
度の保存安定性が要求される場合、必要に応じて公知の
他の保存安定剤を併用することもできる。
【0047】上記他の保存安定剤としては、例えば、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−第三ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフ
ェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(2−第三
ブチル−5−メチルフェノール)、4,4’−チオビス
(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)、2,2’
−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)などのヒンダードフェノール化合
物、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジ
ルオキシ)ジフェニルスルホン、ナトリウム−2,2’
−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホス
フェートなどがあげられ、これらの保存安定剤は、通
常、発色性染料1重量部に対して0.1〜10重量部が
使用される。
【0048】本発明の感熱記録材料は、例えば、下記の
如くして得ることができる。本発明に用いられる前記一
般式(I)で表されるレゾルシン酸アニリド誘導体、前
記一般式(II)で表されるアシル酢酸アニリド誘導体、
発色性染料(発色性無色染料)、必要に応じて用いられ
る他の顕色剤、他の増感剤、他の保存安定剤などは、通
常、ボールミル、アトライザー、サンドグラインダーな
どの磨砕機あるいは適当な乳化装置により微粒化され、
目的に応じてさらに各種の添加材料を加えて塗液とし、
該塗液を紙あるいは各種フィルム類に塗布することによ
って目的とする本発明の感熱記録材料を得ることができ
る。
【0049】上記塗液には、通常、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド重合体、澱
粉類、スチレン−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル
−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体あるいはこれらの変成物などの結合剤、カオリン、
シリカ、珪藻土、タルク、二酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、メラミン
などの充填剤が配合されるが、この他に金属石けん類、
アマイド類、ワックス類、光安定剤、耐水化剤、分散
剤、消泡剤などを必要に応じて添加することができる。
【0050】本発明の感熱記録材料は、ファクシミリ用
紙、プリンター用紙、ラベル、値札、切符などの感熱記
録材料が応用される各種の用途に用いることができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例および比較例をもって本発明を
更に詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの
実施例によって何ら制限を受けるものではない。
【0052】実施例1 3−(N,N−ジブチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン20gおよび10%ポリビニルアルコ
ール水溶液100gをボールミルで充分に磨砕して分散
液Aとした。
【0053】レゾルシン酸アニリド(化合物No. I−1
〈前記〔化5〕に示す〉)20gを10%ポリビニルア
ルコール水溶液100gとともにボールミル中で充分に
磨砕して分散液Bを得た。
【0054】試料化合物(下記〔表1〕に示す)20g
を10%ポリビニルアルコール水溶液100gをボール
ミルで充分に磨砕して分散液Cを得た。
【0055】上記分散液A、BおよびCを1:2:2の
重量比で混合し、混合液200gに対し炭酸カルシウム
50gを添加し、充分に分散させて塗液とし、この塗液
を50g/m2の基紙上に厚さ32μmで塗布し、乾燥し
て感熱記録材料を得た。
【0056】得られた感熱記録材料を用い、感熱印字装
置(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いてパル
ス幅0.8msecで印字した記録像(印字部)の発色
濃度および地肌部の濃度(初期濃度)を、マクベス濃度
計(マクベス社製RD−933型)により測定した。
【0057】この発色させた感熱記録材料を60℃、乾
燥の条件下で24時間保存し、印字部および地肌の濃度
を測定し、耐熱保存安定性を評価した。
【0058】また、この発色させた感熱記録材料をカー
ボンアークフェードメーター中に入れ、6時間照射した
後の印字部および地肌部の濃度を測定し、耐光保存安定
性を評価した。尚、地肌部の濃度については黄色フィル
ターを用いて測定した。
【0059】さらに、この発色させた感熱記録材料を相
対湿度90%に保持したデシケーター中に入れ、40℃
で24時間保存した後の印字部および地肌部の濃度を測
定し、耐湿保存安定性を評価した。
【0060】それらの結果を下記〔表1〕に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【化23】
【0063】
【化24】
【0064】
【化25】
【0065】実施例2 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン20gおよび10%ポリビ
ニルアルコール水溶液100gをボールミルで充分に磨
砕して分散液Aを得た。
【0066】ビスフェノールA20gおよび10%ポリ
ビニルアルコール水溶液100gをボールミルで充分に
磨砕して分散液Bを得た。
【0067】アセト酢酸−2−メチルアニリド(化合物
No. II-2〈前記〔化16〕に示す〉)20gおよび10
%ポリビニルアルコール水溶液100gをボールミルで
充分に磨砕して分散液Cを得た。
【0068】試料化合物(下記〔表2〕に示す)20g
を10%ポリビニルアルコール水溶液100gとともに
ボールミル中で充分に磨砕して分散液Dを得た。
【0069】上記分散液A、B、CおよびDを重量比
1:2:2:0.5の割合で混合し、充分に分散させて
塗液とし、この塗液を50g/m2の基紙上に厚さ32μ
mで塗布し、乾燥して感熱記録材料を得た。
【0070】得られた感熱記録材料を用い、実施例1と
同様の操作でそれぞれの濃度を測定し、耐熱、耐光およ
び耐湿保存安定性を評価した。それらの結果を下記〔表
2〕に示す。
【0071】
【表2】
【0072】
【化26】
【0073】
【化27】
【0074】
【化28】
【0075】上記〔表1〕および〔表2〕から、以下の
ことが明らかである。アシル酢酸アニリド誘導体以外の
増感剤を用いた場合(比較例 1-1〜1-3 )は、特に、耐
熱および耐光保存試験後の地肌カブリおよび耐湿保存試
験後の印字部の消色が著しい。また、サリチル酸アニリ
ド誘導体またはレゾルシン酸アルキルアミドを用いた場
合(比較例 2-1〜2-3 )は、保存安定性の改善効果がほ
とんど認められない。
【0076】これに対し、本発明に係る前記一般式
(I)のレゾルシン酸アニリド誘導体および前記一般式
(II)のアシル酢酸アニリド誘導体を組み合わせて使用
した場合(実施例 1-1〜1-8 ,2-1〜2-10)は、初期の発
色濃度が良好なばかりでなく保存安定性に優れており、
保存安定性試験後においても発色部の消色および地肌カ
ブリが極めて少ない。
【0077】また、本発明に係る上記レゾルシン酸アニ
リド誘導体は、上記アシル酢酸アニリド誘導体と組み合
わせて使用することによって、他の顕色剤を併用した場
合にもその保存安定性を改善する効果を奏しており、両
者を含有させた感熱記録材料は、初期の発色濃度が大き
く地肌カブリが小さいばかりでなく、過酷な条件下で保
存した後にも発色部の消色および地肌カブリが小さい。
【0078】
【発明の効果】感熱記録層中に特定のレゾルシン酸アニ
リド誘導体および特定のアシル酢酸アニリド誘導体を含
有させた本発明の感熱記録材料は、過酷な条件下に保存
した後であっても、発色部の消色および地肌部の変色の
少ない、保存安定性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 敦郎 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 旭電化 工業株式会社内 (72)発明者 滋野 浩一 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 旭電化 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱記録層中に、下記〔化1〕一般式
    (I)で表されるレゾルシン酸アニリド誘導体の少なく
    とも一種および下記〔化2〕の一般式(II)で表される
    アシル酢酸アニリド誘導体の少なくとも一種を含有させ
    たことを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 上記アシル酢酸アニリド誘導体が、アセ
    ト酢酸アニリド誘導体である請求項1記載の感熱記録材
    料。
JP6130683A 1994-06-13 1994-06-13 感熱記録材料 Pending JPH07329419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6130683A JPH07329419A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 感熱記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6130683A JPH07329419A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 感熱記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07329419A true JPH07329419A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15040125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6130683A Pending JPH07329419A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 感熱記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07329419A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3529491B2 (ja) 感熱記録材料
JPH07117349A (ja) 感熱記録材料
JP3452979B2 (ja) 感熱記録材料
JP3313835B2 (ja) 感熱記録材料
JP3486001B2 (ja) 感熱記録材料
JP2577417B2 (ja) 感熱記録体
JPH07329419A (ja) 感熱記録材料
JPH0872406A (ja) 感熱記録材料
JPH115370A (ja) 感熱記録材料
JP3763499B2 (ja) 感熱記録材料
JP3835782B2 (ja) 感熱記録材料
JP3325970B2 (ja) 感熱記録材料
JPH08258430A (ja) 感熱記録材料
JP3761283B2 (ja) 感熱記録材料
JPH07257031A (ja) 感熱記録材料
JPH09300824A (ja) 感熱記録材料
JP4212011B2 (ja) ヒドロキシ安息香酸エステル化合物および感熱記録材料
JP3248643B2 (ja) 感熱記録材料
JPH07329421A (ja) 感熱記録材料
JPH07329420A (ja) 感熱記録材料
JP2937463B2 (ja) 感熱記録材料
JP2999843B2 (ja) 感熱記録材料
JPH1134509A (ja) 感熱記録材料
JPH06155924A (ja) 感熱記録材料
JPH10226161A (ja) 感熱記録材料