JP3248643B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
感熱記録材料Info
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Description
詳しくは、特定のビニル基置換フェニル化合物を顕色剤
として含有してなる感熱記録材料に関する。
録材料は、通常無色ないし淡色の発色性物質と熱の作用
を受けると発色性物質を発色させる顕色剤とを、増感
剤、バインダーおよびその他の添加剤とともに、紙、合
成紙、プラスチックフィルムもしくはシートなどの支持
体表面に塗布することにより製造されている。そして、
記録装置において、サーマルヘッドや熱ペンなどの発熱
素子が接触した時に、発色性物質と顕色剤が反応して黒
色などに発色して記録される。而してかかる記録材料
は、他の記録材料に比較して現像や定着などの煩雑な処
理を施すことがなく、比較的簡単な装置でしかも短時間
で記録が得られること、騒音の発生が少ないことや環境
汚染が少ないこと、コストが安いことなどの利点がある
ために、図書、文書などの複写ばかりでなく、各種計測
用記録紙、コンピューター、ファクシミリ、テレック
ス、乗車券自動販売機、プリペイドカード、ラベルなど
の記録材料として広く使用されている。
剤としては、各種の酸性物質が提案されており、例え
ば、ビスフェノール−A、p−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジルエステル、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノ
ールなどのフェノール系の化合物あるいは有機カルボン
酸誘導体が単独であるいは数種類組み合わせて用いられ
ているが、これらの酸性物質を用いた場合には、発色感
度がまだ充分とはいえず、色むらや色もどりが生じた
り、あるいは保存中に変色を生じたりする欠点があっ
た。
/または多湿の条件下に保存した場合、塩化ビニル製の
袋に保存したり塩化ビニル製のデスクマットと接触した
りした場合、あるいは、感熱記録材料に手で触れたりし
た場合に、発色部が消色したり地肌部が発色したりする
欠点もあった。
および特開昭63−132088号公報などにはヒンダ
ードフェノール系の化合物を保存安定剤として用いるこ
とが提案されているが、これらのフェノール系の保存安
定剤による効果は一時的なものでしかなかった。
も提案されており、例えば、特開昭60−141587
号公報や特開昭62−99190号公報にはp−ビニル
ベンジルエステル化合物を顕色剤として用いることが提
案され、特開昭62−113590号公報や特開平5−
163207号公報にはアクリレート化合物を顕色剤と
して用いることが提案されているが、このような化合物
の効果は不十分であり、しかも、耐油性等の保存安定性
に劣り、実用上満足できるものではなかった。
るばかりでなく、地肌カブリや色もどりがなく、また、
水分あるいは可塑剤等の油分に接触しても消色すること
のない、耐水性および耐油性などの保存安定性の良好な
感熱記録材料を提供することにある。
を重ねた結果、特定の反応性化合物を顕色剤として用い
ることにより、上記目的が達成されることを知見した。
ので、通常無色ないし淡色の発色性化合物と、熱時に該
発色性化合物を発色させる顕色剤とを含有する発色層を
設けた感熱記録材料において、上記顕色剤として下記
〔化2〕の一般式(I)(前記〔化1〕の一般式(I)
と同じ)で表されるビニル基置換フェニル化合物の少な
くとも一種を含有させたことを特徴とする感熱記録材料
を提供するものである。
に詳細に説明する。
される化合物において、R2で示されるアルキル基として
は、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,イソブチル,第三ブチル,ペンチル,イソペンチ
ル,ヘキシル,イソヘキシル,ヘプチル,イソヘプチ
ル,オクチル,イソオクチル,2−エチルヘキシルなど
があげられる。
される反応性化合物の代表例としては、下記の〔化3〕
〜〔化11〕に示すNo.1〜No.9の化合物があげ
られる。
式(I)で表される反応性化合物は、例えば、ビスフェ
ノール類とビニルベンジルクロライドを反応させること
により容易に製造することができる。
(I)で表される反応性化合物の具体的な合成例を示す
が、本発明は下記の合成例によって制限を受けるもので
はない。
ェニルスルホン(No.1化合物) の合成
ルホン25g、水100g、NaOH12.0gを仕込
み、昇温して溶解した。80℃でビニルクロロベンジル
16.0gを滴下し、2時間撹拌した。析出した白色固
体を濾過し、希塩酸水溶液で洗浄した。得られた固体を
10倍量のトルエン:エタノール=9:1溶媒から再結
晶行い、収量28g(収率76%)で重合点134℃の
白色粉末を得た。
ニル基に基づく吸収があり、1300cm-1にスルホンに
基づく吸収があり、3450cm-1にフェノール性水酸基
に基づく吸収があること、および、マススペクトルによ
り、最大で336の分子量のラジカルを検出し、目的物
の分子量が337であることから、上記白色粉末が目的
物であることを確認した。
淡色の発色性化合物としては各種の染料が周知であり、
一般の感熱記録紙などに用いられているものであれば特
に制限を受けない。
あげると、(1)トリアリールメタン系化合物;例え
ば、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラ
クトン)、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−フェニル−3−インドリル)フタリド、3−(p
−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル
−3−インドリル)フタリド、3,3−ビス(9−エチ
ル−3−カルバゾリル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(2−フェニル−3−インドリル)−
5−ジメチルアミノフタリドなど、(2)ジフェニルメ
タン系化合物;例えば、4,4−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンズヒドリンベンジルエーテル、N−2,4,5
−トリクロロフェニルロイコオーラミンなどのN−ハロ
フェニルロイコオーラミンなど、(3)キサンテン系化
合物;例えば、ローダミン−β−アニリノラクタム、3
−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−(2,4−ジメチルア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロ
ロ−7−(β−エトキシエチルアミノ)フルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−(γ−クロロプロ
ピルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソ
アミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−エトキシエチルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−ト
リルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(4−(4−アニリ
ノ)アニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフル
オランなど、(4)チアジン系化合物;例えば、ベンゾ
イルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイ
コメチレンブルーなど、(5)スピロ系化合物;例え
ば、3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピ
ロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラ
ン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピロ
ピランなど、その他、3,5’,6−トリス(ジメチル
アミノ)−スピロ〔9H−フルオレン−9,1’(3’
H)−イソベンゾフラン〕−3’−オン、1,1−ビス
〔2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メ
トキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラ
クロロ(3H)イソベンゾフラン−3−オンなどがあげ
られ、また、これらの染料は数種類を混合して用いるこ
ともできる。
される反応性化合物の使用量は、要求される性能および
記録適性、併用される他の添加剤の種類および使用量に
よっても変わるため、特に限定されるものではないが、
通常、発色性化合物(染料)1重量部に対して0.1〜
10重量部が使用される。
ために各種の増感剤を併用することも可能であり、例え
ば、酢酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステ
アリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、ベヘニン酸亜鉛、安息
香酸亜鉛、サリチル酸ドデシルエステル亜鉛塩、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステア
リン酸アルミニウムなどの金属有機酸塩、ステアリン酸
アミド、ステアリン酸メチロールアミド、ステアロイル
尿素、アセトアニリド、アセトトルイジド、アセト酢酸
アニリド、安息香酸ステアリルアミド、エチレンビスス
テアリン酸アミド、ヘキサメチレンビスオクチル酸アミ
ドなどのアミド化合物、1,2−ビス(3,4−ジメチ
ルフェニル)エタン、m−ターフェニル、1,2−ジフ
ェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキ
シ)エタン、p−ベンジルビフェニル、p−ベンジロキ
シビフェニル、ジフェニルカーボネート、ビス(4−メ
チルフェニル)カーボネート、ジベンジルオキザレー
ト、ビス(4−メチルベンジル)オキザレート、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸フェニル、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸ベンジル、3−ヒ
ドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸フェニル、3−ヒ
ドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸アニリド、メチレ
ンジベンゾエート、1,4−ビス(2−ビニロキシエト
キシ)ベンゼン、2−ベンジロキシナフタレン、4−ベ
ンジロキシ安息香酸ベンジル、ジメチルフタレート、テ
レフタル酸ジベンジル、ジベンゾイルメタン、4−メチ
ルフェノキシ−p−ビフェニルなどを用いることがで
き、これらの増感剤は、通常、発色性化合物(染料)1
重量部に対して0.1〜10重量部が使用される。
を併用することも可能であり、本発明で用いられる反応
性化合物(顕色剤)は保存安定性を改良する効果に優れ
ているので、他の顕色剤を併用した場合にも色もどり、
変色などの問題を起こさない効果を奏するものである。
とのできる他の顕色剤としては、例えば、p−オクチル
フェノール、p−第三ブチルフェノール、p−フェニル
フェノール、p−ヒドロキシアセトフェノン、α−ナフ
トール、β−ナフトール、p−第三オクチルカテコー
ル、2,2’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノー
ル−A、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタ
ン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−アリルフェニル)スルホン、ビス(3,
4−ジヒドロキシフェニル)スルホン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス〔2−(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)エトキシ〕メタン、4−(4−
イソプロポキシベンゼンスルホニル)フェノール、4−
ヒドロキシフタル酸ジメチルエステル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)酢酸ブチルエステル、p−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、3,5−ジ第三ブチルサリチル酸な
どのフェノール類もしくは有機カルボン酸などがあげら
れ、これらの顕色剤を併用する場合には、本発明の反応
性化合物と合計して、通常、発色性化合物(染料)1重
量部に対して0.1〜10重量部となるように使用され
る。
(I)で表されるビニル基置換フェニル化合物は保存安
定性を改良する効果に優れているので通常は保存安定剤
を併用する必要はないが、特に高度の保存安定性が要求
される場合には周知の保存安定性を併用することもでき
る。
きる保存安定剤としては、例えば、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,
4’−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフ
ェノール)、4,4’−チオビス(2−第三ブチル−5
−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(6−第三
ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)などの
ヒンダードフェノール化合物、4−ベンジロキシ−4’
−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホ
ン、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ
第三ブチルフェニル)ホスフェートなどがあげられ、こ
れらの保存安定剤は、通常、発色性化合物(染料)1重
量部に対して0.1〜10重量部が使用される。
料は、必要に応じて増感剤、他の顕色剤、保存安定剤を
併用しても良く、更に、本発明で用いられる化合物の反
応を促進するためにラジカル系、カチオン系等の任意の
重合開始剤を用いることもできる。該重合開始剤として
は、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジクミルパーオキサイド、過硫酸アンモニウム
などがあげられる。また、本発明の化合物とともに、例
えば、ハイドロキノンジアクリレート、ハイドロキノン
ジメタクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、
チオビスフェノールジアクリレートなどの固体のアクリ
レートを併用することもできる。
にして製造される。本発明で用いられるビニル基置換フ
ェニル化合物、発色性化合物、および必要に応じて用い
られる他の顕色剤、増感剤、保存安定剤などを、通常、
ボールミル、アトライザー、サンドグラインダーなどの
磨砕機あるいは適当な乳化装置により微粒化した後、混
合し、この混合物に、目的に応じてさらに各種の添加材
料を加えて塗液とする。
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド重合体、澱
粉類、スチレン−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル
−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体などの結合剤、カオリン、シリカ、珪藻土、タル
ク、二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウムなどの充填剤が配合されるが、
この他にワックス類、光安定剤、耐水化剤、分散剤、消
泡剤などを必要に応じて使用することができる。
ることによって目的とする本発明の感熱記録材料が得ら
れる。
紙、プリンター用紙、ラベル、値札、切符などの感熱記
録材料が応用される各種の用途に用いることができる。
説明する。しかしながら、本発明は以下の実施例によっ
て制限を受けるものではない。
ラン20gおよび10%ポリビニルアルコール水溶液1
00gを充分に磨砕して分散液Aを得た。
び10%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に
磨砕して分散液Bを得た。
%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕し
て分散液C液を得た。
ニルアルコール水溶液100gとともにボールミル中で
磨砕して分散液Dを得た。
ビニルアルコール水溶液100gとともにボールミル中
で磨砕して分散液Eを得た。
2:0.3:0.3の重量比で混合し、混合液200g
に対し炭酸カルシウム50gを添加し、充分に分散させ
て塗液とし、この塗液を50g/m2の基紙上に厚さ32
μmで塗布し、乾燥して感熱記録材料を得た。
装置(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いて、
パルス幅0.8 msec で印字した記録像の発色濃度及び
地肌部の濃度を、マクベス濃度計(マクベス社製RD−
933型)により測定した。
℃、乾燥の条件下で24時間および40℃、相対湿度9
0%の条件下で24時間保存し、印字部の濃度変化を測
定し、保存安定性を評価し、さらに、この発色させた感
熱記録材料を、ラップにはりつけ室温で24時間保存
し、その濃度変化を測定し、耐溶剤性を評価した。その
結果を下記〔表1〕に示す。
に用いた顕色剤の構造を示す。
ラン20gおよび10%ポリビニルアルコール水溶液1
00gを充分に磨砕して分散液Aを得た。
示す試料化合物5gおよび10%ポリビニルアルコール
水溶液100gを充分に磨砕して分散液Bを得た。
%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕し
て分散液Cを得た。
重量比1:2:2:0.5の割合で混合し、充分に分散
させて塗液とし、この塗液を50g/m2の基紙上に厚さ
32μmで塗布し、乾燥して感熱記録材料を得た。
装置(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いて、
パルス幅0.8 msec で印字した記録像の発色濃度及び
地肌部の濃度を、マクベス濃度計(マクベス社製RD−
933型)により測定した。
℃、乾燥の条件下で24時間および40℃、相対湿度9
0%の条件下で24時間保存し、印字部の濃度変化を測
定し、保存安定性を評価し、さらに、この発色させた感
熱記録材料を、ラップにはりつけ室温で24時間保存
し、その濃度変化を測定し、耐溶剤性を評価した。その
結果を下記〔表2〕に示す。
ラン20gおよび10%ポリビニルアルコール水溶液1
00gを充分に磨砕して分散液Aを得た。
に示す試料化合物5gおよび10%ポリビニルアルコー
ル水溶液100gを充分に磨砕して分散液Bを得た。
リビニルアルコール水溶液100gとともにボールミル
中で磨砕して分散液Cを得た。
1:2:2:0.5の重量比で混合し、混合液200g
に対し炭酸カルシウム50gを添加、分散させて塗液と
し、この塗液を用い、実施例2と同様にして感熱記録材
料を作り、実施例2と同様の試験を行った。その結果を
下記〔表3〕に示す。
ェニル化合物に代えて非反応性の顕色剤を用いた場合
は、耐溶剤性が著しく劣ることが明らかである。また、
スチレン構造含有化合物であっても、ヒドロキシフェニ
ル基とp−ビニルベンジル基がエステル結合で直接結合
しているNo.3比較化合物では、発色性が劣るため、
ビニル基を持たないNo.1比較化合物に比べ耐溶剤性
では優れるものの実用的でない。メタクリル基とスルホ
ン構造をもつNo.4比較化合物も発色性、耐溶剤性と
もに本発明に係る化合物より劣り実用上何れも不十分な
ものであることが明らかである。
ル基に(モノ/ジ)ヒドロキシフェニルとフェノールが
各々のp位で種々の結合種により結合した化合物がエー
テル結合した顕色剤はそれ自身顕色剤としての効果が極
めて大きいばかりでなく、地肌カブリも少なく、しか
も、発色画像の保存安定性とくに耐溶剤性に著しく優れ
ていることが明らかであり、更に、他の顕色剤との併用
においても優れた耐溶剤性を維持できることも明らかで
ある。
れるばかりでなく、地肌カブリや色もどりがなく、ま
た、水分あるいは可塑剤等の油分に接触しても消色する
ことのない、耐水性および耐油性などの保存安定性の良
好なものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 通常無色ないし淡色の発色性化合物と、
熱時に該発色性化合物を発色させる顕色剤とを含有する
発色層を設けた感熱記録材料において、上記顕色剤とし
て下記〔化1〕の一般式(I)で表されるビニル基置換
フェニル化合物の少なくとも一種を含有させたことを特
徴とする感熱記録材料。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19952393A JP3248643B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19952393A JP3248643B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 感熱記録材料 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0752548A JPH0752548A (ja) | 1995-02-28 |
JP3248643B2 true JP3248643B2 (ja) | 2002-01-21 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP19952393A Expired - Fee Related JP3248643B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 感熱記録材料 |
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---|---|
JP (1) | JP3248643B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP19952393A patent/JP3248643B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0752548A (ja) | 1995-02-28 |
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