JP3435251B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP3435251B2
JP3435251B2 JP07015795A JP7015795A JP3435251B2 JP 3435251 B2 JP3435251 B2 JP 3435251B2 JP 07015795 A JP07015795 A JP 07015795A JP 7015795 A JP7015795 A JP 7015795A JP 3435251 B2 JP3435251 B2 JP 3435251B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料に関し、
更に詳しくは、特定のトリアジン化合物を含有すること
によって耐光性に優れた感熱記録材料に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】無色な
いしは淡色の塩基性染料と有機または無機の呈色剤との
呈色反応を利用し、熱により両発色物質を接触させて記
録像を得るようにした感熱記録体(感熱記録材料)はよ
く知られている。かかる感熱記録体は、比較的安価であ
り、また記録機器がコンパクトで、且つその保守も容易
なため、ファクシミリや各種計算器等の記録媒体として
のみならず幅広い分野において使用されている。 【0003】その利用分野の一つとして、例えばPOS
システム用の感熱記録ラベルが挙げられるが、同システ
ム化の拡大に伴って、従来のように短期間でその使命を
終える食品用ラベルとは別に長期間にわたって商品に添
付され使用されるタグ用紙、或いは屋外で取り扱われる
ことの多い集配用のハンディターミナル用紙としての用
途が増大している。しかし、このような用途では長期間
にわたって室内光や太陽光に曝されることが多く、その
影響で感熱記録体の地肌部が黄変化し、結果的に商品イ
メージをも著しく損なってしまう。このため、室内光や
太陽光に長時間曝されても地肌部の黄変化を来さない感
熱記録体が強く要望されている。 【0004】例えば、特開昭64−51977号公報に
は、紫外線吸収剤と1,1,3−トリス(2’−メチル
−4’−ヒドロキシ−5’−シクロヘキシルフェニル)
ブタンを感熱記録材料に含有させることが提案され、特
開平3−57690、特開平3−23986号公報、特
開平3−202384号公報、特開平5−8545号公
報、特開平5−221146号公報などには、ベンゾト
リアゾール系化合物を感熱記録材料に含有させることが
提案されているが、これらに実際に記載されている化合
物を使用した場合には耐光性の改善効果は未だ不十分な
ものであった。 【0005】従って、本発明の目的は、著しく耐光性の
優れた感熱記録材料を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
を重ねた結果、感熱記録発色層中に、特定のトリアジン
化合物を含有させることによって、上記目的を達成し得
ることを知見した。 【0007】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、支持体上に、発色性化合物および顕色性化合物を主
成分とする感熱記録発色層を設けてなる感熱記録材料に
おいて、該感熱記録発色層中に、下記〔化2〕(前記
〔化1〕と同じ)の一般式(I)で示されるトリアジン
化合物を含有することを特徴とする感熱記録材料を提供
するものである。 【0008】 【化2】【0009】以下、本発明の感熱記録材料について詳細
に説明する。 【0010】本発明の感熱記録材料は、支持体および該
支持体上に設けられた感熱記録発色層から形成されるも
のであり、必要に応じて該感熱記録発色層上に保護層を
設けてなるものである。上記感熱記録発色層は、発色性
化合物および顕色性化合物を主成分とし、上記一般式
(I)で示されるトリアジン化合物(2−ヒドロキシフ
ェニル−s−トリアジン誘導体)を含有するものであ
る。また、上記保護層を設ける場合には、該保護層中
に、上記一般式(I)で示されるトリアジン化合物を含
有することもできる。 【0011】上記一般式(I)で示されるトリアジン化
合物(以下、「トリアジン化合物(I)」という)は、
紫外線吸収剤として用いられるものである。上記一般式
(I)中、R1 およびR2 で表されるハロゲン原子とし
ては、塩素原子、臭素原子等が挙げられ、基R-X-(R')
n -Y- におけるRで表されるアルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、ヘキシルなど
の基を表し、アルケニル基としてはビニル、プロペニ
ル、ブテニル、ヘプテニル、ヘキセニルなどの基を表
し、R' で表されるアルキレン基としては、メチレン、
エチレン、プピレン、ブチレン、ヘプチレン、ヘキシレ
ンなどの基を表し、オキシアルキレン基としては、オキ
シメチレン、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキ
シブチレンなどの基を表す。 【0012】従って、上記トリアジン化合物(I)とし
ては、例えば、下記〔化3〕〜〔化21〕の化合物No.1
〜化合物No.19 などがあげられる。 【0013】 【化3】 【0014】 【化4】 【0015】 【化5】 【0016】 【化6】【0017】 【化7】 【0018】 【化8】 【0019】 【化9】 【0020】 【化10】 【0021】 【化11】 【0022】 【化12】 【0023】 【化13】【0024】 【化14】 【0025】 【化15】 【0026】 【化16】 【0027】 【化17】 【0028】 【化18】【0029】 【化19】 【0030】 【化20】 【0031】 【化21】 【0032】上記トリアジン化合物(I)は、公知の化
合物であり、常法によって容易に製造することができ
る。 【0033】上記トリアジン化合物(I)の含有量は、
後述の発色性化合物1重量部に対して、好ましくは0.
01〜10重量部、更に好ましくは0.1〜5重量部で
ある。上記含有量が0.01重量部未満では、耐光性の
改善効果が極めて小さく、10重量部を超えると、発色
感度を低下させる惧れがあるため好ましくない。 【0034】本発明において、上記トリアジン化合物
(I)を感熱記録材料に含有させる方法としては、感熱
記録発色層に微粉砕物を直接含有させる方法、マイクロ
カプセル化して含有させる方法(例えば特開平5−15
5134号公報)、保護層を設ける場合には、該保護層
に微粉砕物を直接含有させる方法などの公知の方法を用
いることができる。 【0035】上記感熱記録発色層に使用される発色性化
合物(染料)としては、各種の染料が周知であり、一般
の感熱記録紙などに用いられているものであれば特に制
限を受けない。上記発色性化合物の具体例としては、
(1)トリアリールメタン系化合物;例えば、3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニ
ル−3−インドリル)フタリド、3−(p−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル−3−インド
リル)フタリド、3,3−ビス(9−エチル−3−カル
バゾリル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビ
ス(2−フェニル−3−インドリル)−5−ジメチルア
ミノフタリドなど、(2)ジフェニルメタン系化合物;
例えば、4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドリ
ンベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェ
ニルロイコオーラミンなどのN−ハロフェニルロイコオ
ーラミンなど、(3)キサンテン系化合物;例えば、ロ
ーダミン−β−アニリノラクタム、3−(N−メチル−
N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロ
アニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−(2,4−ジメチルアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−(β−エ
トキシエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−クロロ−7−(γ−クロロプロピルアミノ)フル
オラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−エトキシエチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒド
ロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−(N−エチル−N−トリルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチル
アミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−
ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(4−(4−アニリノ)アニリノ)アニリノ
−6−メチル−7−クロロフルオランなど、(4)チア
ジン系化合物;例えば、ベンゾイルロイコメチレンブル
ー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルーなど、
(5)スピロ系化合物;例えば、3−メチルスピロジナ
フトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3−ベ
ンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナフト−(3
−メトキシベンゾ)スピロピランなど、その他、3,
5’,6−トリス(ジメチルアミノ)−スピロ〔9H−
フルオレン−9,1’(3’H)−イソベンゾフラン〕
−3’−オン、1,1−ビス〔2−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテニ
ル〕−4,5,6,7−テトラクロロ(3H)イソベン
ゾフラン−3−オンなどがあげられ、また、これらの発
色性化合物は数種類を混合して用いることもできる。 【0036】また、上記感熱記録発色層に使用される顕
色性化合物(顕色剤)としては、例えば、p−オクチル
フェノール、p−第三ブチルフェノール、p−フェニル
フェノール、p−ヒドロキシアセトフェノン、α−ナフ
トール、β−ナフトール、p−第三オクチルカテコー
ル、2,2’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノー
ル−A、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタ
ン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−アリルフェニル)スルホン、ビス(3,
4−ジヒドロキシフェニル)スルホン、p−ヒドロキシ
フェニル・2’−ヒドロキシフェニルスルホン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス〔2−
(4−ヒドロキシフェニルチオ)エトキシ〕メタン、4
−(4−イソプロポキシベンゼンスルホニル)フェノー
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチルエステル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチルエステル、p−
ヒドロキシ安息香酸ベンジル、3,5−ジ第三ブチルサ
リチル酸、2,4−ジヒドロキシベンズアニリド、2,
4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニリド、
2,4−ジヒドロキシ−2’,4’−ジメチルベンズア
ニリド、2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシ−5’
−メチルベンズアニリドなどのフェノール類、有機カル
ボン酸もしくはレゾルシノール類などがあげられ、これ
らの顕色性化合物は、通常、発色性化合物1重量部に対
して0.1〜10重量部となるように使用される。 【0037】本発明の感熱記録材料の発色感度を高める
ために、各種の増感剤を併用することも可能である。上
記増感剤としては、例えば、酢酸亜鉛、オクチル酸亜
鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜
鉛、ベヘニン酸亜鉛、安息香酸亜鉛、サリチル酸ドデシ
ルエステル亜鉛塩、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウムなどの金
属有機酸塩、ステアリン酸アミド、ステアリン酸メチロ
ールアミド、ステアロイル尿素、アセトアニリド、アセ
トトルイジド、アセト酢酸アニリド、安息香酸ステアリ
ルアミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサメ
チレンビスオクチル酸アミドなどのアミド化合物、1,
2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、m−タ
ーフェニル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビ
ス(3−メチルフェノキシ)エタン、p−ベンジルビフ
ェニル、p−ベンジロキシビフェニル、ジフェニルカー
ボネート、ビス(4−メチルフェニル)カーボネート、
ジベンジルオキザレート、ビス(4−メチルベンジル)
オキザレート、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボ
ン酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボ
ン酸ベンジル、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボ
ン酸フェニル、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボ
ン酸アニリド、メチレンジベンゾエート、1,4−ビス
(2−ビニロキシエトキシ)ベンゼン、2−ベンジロキ
シナフタレン、4−ベンジロキシ安息香酸ベンジル、ジ
メチルフタレート、テレフタル酸ジベンジル、ジベンゾ
イルメタン、4−メチルフェノキシ−p−ビフェニルな
どを用いることができ、これらの増感剤は、通常、発色
性化合物1重量部に対して0.1〜10重量部が使用さ
れる。 【0038】また、本発明の感熱記録材料には、保存時
の安定化にために、保存安定剤を使用することができ、
該保存安定剤としては、例えば、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,
4’−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフ
ェノール)、4,4’−チオビス(2−第三ブチル−5
−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(6−第三
ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)などの
ヒンダードフェノール化合物、4−ベンジロキシ−4’
−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホ
ン、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ
第三ブチルフェニル)ホスフェートなどがあげられ、こ
れらの保存安定剤は、通常、発色性染料1重量部に対し
て0.1〜10重量部が使用される。 【0039】上記感熱記録発色層は、発色性化合物およ
び顕色性化合物、必要に応じて、バインダー、界面活性
剤、増感剤、填料、熱可融性物質、架橋剤、消泡剤など
を添加して一般に水の分散媒体としてこれを塗布するこ
とにより形成される。 【0040】上記バインダーとしては、例えば、デンプ
ン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキシ
変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリ
ビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、ジ
イソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・
無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重
合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・
ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン
樹脂、アミド樹脂、ポリウレタン樹脂などがあげられ
る。 【0041】また、上記填料としては、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、アルミナ、カオリン、珪藻土、
微粒子無水シリカ、活性白土、タルク、硫酸バリウム、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどをあげる
ことができる。 【0042】また、上記熱可融性物質としては、密ロ
ウ、セラックロウ等の動物性ワックス類、カルバナロウ
などの植物性ワックス類、モンタンワックス等の鉱物性
ワックス類、微晶ワックス等の石油ワックス類、高級脂
肪酸多価アルコールエステル、高級脂肪酸アミド、高級
アミン、脂肪酸とアミンの縮合物、芳香族とアミンの縮
合物、合成パラフィン、塩素化パラフィン、高級直鎖グ
リコール、3,4−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジア
ルキル、高級脂肪酸の金属塩等の合成ワックス類などが
あげられる。 【0043】上記感熱記録発色層の形成方法は、特に限
定されず、例えば、エアーナイフコーティング、バリバ
ーブレードコーティング、ピュアーブレードコーティン
グ、ロッドブレードコーテェイング、ロッドブレードコ
ーティング、ショートドウェルコーティング、カーテン
コーティング、ダイコーティング等の適当な方法により
支持体上に塗布される。 【0044】本発明の感熱記録材料には、必要に応じ
て、上記感熱記録発色層上に、フィルム形成能を有し、
かつ耐酸性、耐油性などに優れる樹脂からなる保護層を
設けることができ、その方法としては、(a)水性エマル
ジョンを発色層と同様の方法により塗布する方法、(b)
予めフィルム状とした後、水賦活型、水蒸気型、粘着型
接着剤などの接着剤を介して貼着する方法、あるいは
(c)エチレン性不飽和結合を有するプレポリマーを塗布
後電子線により硬化する方法などがあげられる。 【0045】上記(a)、(b)の方法に使用される樹脂とし
ては、例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性
ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニ
ルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、スチレン−ア
クリルニトリル系共重合体、ポリイミド樹脂、ニトロセ
ルローズ、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、
ポリプロピレンおよびこれら共重合体などがあげられ
る。 【0046】上記(a)の方法により保護層を形成する場
合には、例えば、グリオキザル、ポリスルフィドジアセ
トアルデヒド、マロンアルデヒド、スクシンアルデヒ
ド、ジアルデヒド澱粉、ポリアクロレイン、N−メチロ
ール尿素、N−メチロールメラミン、ジビニルスルホ
ン、エピクロルヒドリン、蓚酸などの架橋剤を少量添加
することによってより強固な塗膜が得られる。 【0047】また、上記(c)の方法に使用されるプレポ
リマーとしては、例えば、不飽和ポリエステル、ウレタ
ン変性不飽和ポリエステル、シリコーン変性不飽和ポリ
エステルおよびエポキシ変性不飽和ポリエステル等の不
飽和ポリエステル類;不飽和ポリエーテル類;(メタ)
アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エ
ポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリ
レート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオー
ル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、メラミン・ウレタン(メタ)アクリレート、シリコ
ーン変性(メタ)アクリレートなど(メタ)のアクリレ
ート類;ビニルポリブタジエン;アルキド樹脂などある
いはこれらの共重合体があげられる。 【0048】上記保護層は、必要に応じて、界面活性
剤、填料、熱可融性物質、架橋剤、消泡剤などを添加す
ることができる。 【0049】本発明の感熱記録材料を構成する支持体と
しては、紙、プラスチックフィルム、合成紙、不織布な
どがあげられる。 【0050】前記感熱記録発色層の塗布量は、乾燥重量
で好ましくは1〜10g/m3 、更に好ましくは2〜5
g/m3 、また、前記保護層を設ける場合における保護
層の塗布量は、乾燥重量で好ましくは0.1〜5g/m
3 、更に好ましくは0.5〜3g/m3 である。 【0051】また、本発明の感熱記録材料には、必要に
応じて、その裏面側に別の保護層を設けることもでき
る。さらに、上記支持体に下塗り層を設けたり、各層塗
布後にスーパーカレンダー掛け等の平滑処理を施した
り、あるいは感熱記録材料裏面の粘着剤処理を施して粘
着ラベルに加工するなどの感熱記録材料製造分野におけ
る各種公知技術が応用できる。 【0052】本発明の感熱記録材料は、ファクシミリや
各種計算器などの記録媒体など、幅広い分野に使用され
る。 【0053】 【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。しかしながら、本発明は以下の実施例によって制
限を受けるものではない。 【0054】実施例1 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン20gおよび10%ポリビニルアルコール水溶液1
00gを充分に磨砕して分散液Aを得た。 【0055】4−(4−イソプロポキシベンゼンスルホ
ニル)フェノール20gおよび10%ポリビニルアルコ
ール水溶液100gを充分に磨砕して分散液Bを得た。 【0056】1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニ
ル)エタン20gおよび10%ポリビニルアルコール水
溶液100gを充分に磨砕して分散液Cを得た。 【0057】ステアリン酸亜鉛20gを10%ポリビニ
ルアルコール水溶液100gとともにボールミルで充分
に磨砕して分散液Dを得た。 【0058】ポリエチレンワックス20gを10%ポリ
ビニルアルコール水溶液100gとともにボールミルで
充分に磨砕して分散液Eを得た。 【0059】紫外線吸収剤(下記〔表1〕参照)20g
を10%ポリビニルアルコール水溶液100gとともに
ボールミルで充分に磨砕して分散液Fを得た。 【0060】分散液A、B、C、D、EおよびFを1:
2:2:0.3:0.3:1の重量比で混合し、混合液
200gに対し炭酸カルシウム50gを添加し、充分に
分散させて塗液とし、この塗液を50g/m2 の基紙
(支持体)上に厚さ16μmで塗布し、乾燥して感熱記
録発色層を形成し、感熱記録材料を作成した。 【0061】上記感熱記録材料を用い、感熱印字装置
(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いて、パル
ス幅0.8 msec で印字した記録像の発色濃度(印字
部)及び地肌部の濃度を、マクベス濃度計(マクベス社
製RD−933型)により測定した。 【0062】また、この発色させた感熱記録材料ををカ
ーボンアークフェードメーター中に入れ、10時間照射
した後の印字部および地肌部の濃度を測定した。さら
に、発色した感熱記録材料の印字部にジオクチルフタレ
ートをスタンプして室温で3日間保存した後の濃度を測
定し、耐油性を評価した。 【0063】それらの結果を下記〔表1〕に示す。尚、
表中の化合物は、前記トリアジン化合物(I)において
例示した化合物を示す(以下、同じ)。 【0064】 【表1】 【0065】実施例2 ビスフェノールA20gおよび10%ポリビニルアルコ
ール水溶液100gを充分に磨砕して分散液B’を得
た。A,C,DおよびEは実施例1同様にして得た。 【0066】実施例1と同様にして作成した分散液A、
B’、C、DおよびEを1:2:2:0.3:0.3の
重量比で混合し、混合液200gに対し炭酸カルシウム
50gを添加し、充分に分散させて塗液とし、この塗液
を50g/m2 の基紙上に厚さ16μmで塗布し、乾燥
して感熱記録発色層を形成した。 【0067】また、紫外線吸収剤(下記〔表2〕参照)
20gを10%ポリビニルアルコール水溶液100gと
ともにボールミルで充分に磨砕して分散液Gを得た。 【0068】分散液G、ポリエチレンワックス、ステア
リン酸亜鉛、二酸化珪素、炭酸カルシウムおよびグリオ
キザルを重量比で10.0:0.3:0.3:0.3:
0.3:0.03で混合し、十分分散させて塗液とし、
上記感熱記録発色層を形成してなる基紙上に厚さ16μ
mで塗布し、乾燥して保護層を形成し、感熱記録材料を
作成した。 【0069】上記感熱記録材料を用い、実施例1と同様
の試験を行なった。それらの結果を下記〔表2〕に示
す。 【0070】 【表2】【0071】上記〔表1〕および〔表2〕の結果から明
らかな如く、感熱記録材料において、前記トリアジン化
合物(I)を含有した場合(実施例 1-1〜1-6, 2-1〜2-
3 )は、紫外線吸収剤を使用しないか又は他の紫外線吸
収剤などを使用した場合(比較例1-1,1-2,2-1,2-2 )に
比較して著しく優れた耐光性を示す。 【0072】 【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、著しく耐光性
の優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−195046(JP,A) 特開 平4−195044(JP,A) 特開 平3−182393(JP,A) 特開 平2−293181(JP,A) 特開 昭59−187890(JP,A) 特開 昭57−31594(JP,A) 特開 昭54−18752(JP,A) 特開 平6−211813(JP,A) 特開 平5−232630(JP,A) 特開 平4−154772(JP,A) 特表 平8−506608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持体上に、発色性化合物および顕色性
    化合物を主成分とする感熱記録発色層を設けてなる感熱
    記録材料において、該感熱記録発色層中に、下記〔化
    1〕の一般式(I)で示されるトリアジン化合物を含有
    することを特徴とする感熱記録材料。 【化1】
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