JP3325970B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
感熱記録材料Info
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Description
は、特定のベンゾトリアゾール化合物を含有してなり、
特に、日光、蛍光灯等に長時間照射された場合にも印字
装置の発色部および地肌部の変色が防止された、耐光性
等の保存性の良好な感熱記録材料に関するものである。
録材料は、通常無色ないし淡色の発色性物質と熱の作用
を受けると発色性物質を発色させる顕色剤とを、増感
剤、バインダーおよびその他の添加剤とともに、紙、合
成紙、プラスチックフィルムもしくはシートなどの支持
体表面に塗布することにより製造されている。そして、
記録装置において、サーマルヘッドや熱ペンなどの発熱
素子が接触した時に、発色性物質と顕色剤が反応して黒
色などに発色して記録される。而してかかる記録体は、
他の記録体に比較して現像や定着などの煩雑な処理を施
すことがなく、比較的簡単な装置でしかも短時間で記録
が得られること、騒音の発生が少ないことや環境汚染が
少ないこと、コストが安いことなどの利点があるため
に、図書、文書などの複写ばかりでなく、各種計測用記
録紙、コンピューター、ファクシミリ、テレックス、乗
車券自動販売機、プリペイドカード、ラベルなどの記録
材料として広く使用されている。
質(ロイコ染料)、これを熱的に発色させる顕色剤およ
び必要に応じて用いられる増感剤を適切に組み合わせて
用いることにより、発色感度および地肌カブリの観点か
らは実用上満足しえるものが得られている。
や照明に長時間暴露した場合には、印字装置の発色部
(印字部)がかすんだりあるい消えてしまうばかりでな
く、地肌部が黄変してしまう欠点があり、ファクシミリ
受信紙やワープロ、パソコン等のプリントアウトを机上
に放置した場合には、記録画像が不鮮明となり、文書保
存面でも問題となっている。
劣るばかりでなく、指紋あるいは塩化ビニル樹脂製のデ
スクマットから移行する可塑剤によっても同様に保存性
が低下してしまう欠点があり、感熱記録材料の保存性を
改善することが強く求められていた。
報、特開昭63−15783号公報、特開平3−239
86号公報、特開平5−8545号公報等にはベンゾト
リアゾール化合物を用いることによって、耐指紋性ある
いは耐可塑剤性等の耐油性および耐光性を改善すること
が提案されているが、これらの化合物を用いた場合の効
果はまだまだ不十分であり、しかも、これらの公報に記
載された化合物を用いた場合には、印字装置の地肌部の
変色(地肌カブリ)が大きくなる欠点もあり、実用上は
到底満足できるものではなかった。
リアゾール化合物を含有してなり、特に、日光、蛍光灯
等に長時間照射された場合にも印字装置の発色部および
地肌部の変色が防止された、耐光性等の保存性の良好な
感熱記録材料を提供することにある。
検討を重ねた結果、1分子中に3個のヒドロキシフェニ
ル基を有し、しかもその内の1個以上がベンゾトリアゾ
ール化された構造を有する特定のベンゾトリアゾール化
合物を感熱記録層中に含有させることによって、上記目
的を達成し得ることを見出し、本発明に到達した。
物質と、熱の作用を受けると該発色性物質を発色させる
顕色剤とを含有する感熱記録層を支持体表面に形成させ
た感熱記録材料において、上記感熱記録層中に、上記顕
色剤の少なくとも一部として、下記一般式(I)で表さ
れるベンゾトリアゾール化合物の少なくとも一種を含有
してなることを特徴とする感熱記録材料を提供するもの
である。また、本発明は、無色ないし淡色の発色性物質
と、熱の作用を受けると該発色性物質を発色させる顕色
剤とを含有する感熱記録層を支持体表面に形成させた感
熱記録材料において、上記感熱記録層中に、下記一般式
(II)で表されるベンゾトリアゾール化合物の少なくと
も一種を含有してなることを特徴とする感熱記録材料を
提供するものである。
に説明する。
は(II)で表されるベンゾトリアゾール化合物におい
て、Aで表される1,1,1−アルカントリイル基とし
ては、例えば、メタントリイル、1,1,1−エタント
リイル、1,1,1−プロパントリイル、1,1,1−
ブタントリイル、1,1,1−ペンタントリイル等の基
が挙げられ、ベンゼントリイル基としては、1,3,5
−ベンゼントリイル、1,2,4−ベンゼントリイル等
の基が挙げられ、Xで表されるハロゲン原子としては、
塩素、フッ素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
表されるベンゾトリアゾール化合物の代表例としては、
下記〔化3〕〜〔化8〕のNo.1〜No.6に示す化合物等が
挙げられる。
ベンゾトリアゾール化合物は、感熱記録材料の耐光性等
の保存性を改善する効果に優れるが、ベンゾトリアゾー
ル化されていないヒドロキシフェニル基を有する化合物
(nが1または2を示す化合物)はそれ自身で顕色剤と
しての効果をも有しており、他の顕色剤を用いなくとも
保存安定性に優れた感熱記録材料を得ることができる。
化合物であり、例えば、トリス(ヒドロキシフェニル)
アルカンまたはトリス(ヒドロキシフェニル)ベンゼン
化合物を周知の方法でベンゾトリアゾール化することに
よって容易に製造することができる。
は、要求される性能および記録適性、染料(発色性物
質)あるいは併用される他の顕色剤、増感剤などの他の
添加剤の種類および使用量によっても変わるため、特に
限定されるものではないが、通常、発色性物質1重量部
に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5
重量部が使用される。上記ベンゾトリアゾール化合物の
使用量が発色性物質1重量部に対して0.01重量部未
満の場合には保存性の改善効果が乏しく、また、10重
量部を超えて使用してもその効果はそれ以上大きくなら
ず不経済である。
の発色性物質が使用され、該発色性物質としては、各種
の染料が周知であり、一般の感熱記録紙などに用いられ
ているものであれば特に制限を受けない。
は、(1)トリアリールメタン系化合物;例えば、3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2
−フェニル−3−インドリル)フタリド、3−(p−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル−3
−インドリル)フタリド、3,3−ビス(9−エチル−
3−カルバゾリル)−5−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニル−3−インドリル)−5−
ジメチルアミノフタリドなど、(2)ジフェニルメタン
系化合物;例えば、4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベ
ンズヒドリンベンジルエーテル、N−2,4,5−トリ
クロロフェニルロイコオーラミンなどのN−ハロフェニ
ルロイコオーラミンなど、(3)キサンテン系化合物;
例えば、ローダミン−β−アニリノラクタム、3−(N
−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2,4−ジメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−(β−エトキシエチルアミノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−クロロ−7−(γ−クロロプロピル
アミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−エトキシエチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N
−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フル
オラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(4−(4−アニリノ)アニリ
ノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオランな
ど、(4)チアジン系化合物;例えば、ベンゾイルロイ
コメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレ
ンブルーなど、(5)スピロ系化合物;例えば、3−メ
チルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフト
ピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチ
ルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピロピランなど、
その他、3,5’,6−トリス(ジメチルアミノ)−ス
ピロ〔9H−フルオレン−9,1’(3’H)−イソベ
ンゾフラン〕−3’−オン、1,1−ビス〔2−(4−
ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキシフェニ
ル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロ(3
H)イソベンゾフラン−3−オンなどが挙げられ、ま
た、これらの染料は1種又は2種以上を混合して用いる
こともできる。
ベンゾトリアゾール化合物の内、nが1または2の化合
物はそれ自身顕色剤としての効果を奏するので、他の顕
色剤を用いる必要はないが、nが1または2の化合物を
用いる場合であっても発色感度を増大させる必要がある
場合は、フェノール系、カルボン酸系あるいは金属塩系
等の周知の顕色剤を併用することができる。また、これ
らの他の顕色剤を併用することによって本発明のベンゾ
トリアゾール化合物の使用量を低減させることもでき
る。
ルフェノール、p−第三ブチルフェノール、p−フェニ
ルフェノール、p−ヒドロキシアセトフェノン、α−ナ
フトール、β−ナフトール、p−第三オクチルカテコー
ル、2,2’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノー
ル−A、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタ
ン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−アリルフェニル)スルホン、ビス(3,
4−ジヒドロキシフェニル)スルホン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス〔2−(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)エトキシ〕メタン、4−(4−
イソプロポキシベンゼンスルホニル)フェノール、4−
ヒドロキシフタル酸ジメチルエステル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)酢酸ブチルエステル、p−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、3,5−ジ第三ブチルサリチル酸な
どのフェノール類、安息香酸などの有機カルボン酸、サ
リチル酸亜鉛などの金属塩等が挙げられ、特にフェノー
ル系の顕色剤を用いることが好ましい。
1重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.
2〜5重量部である。上記顕色剤の使用量が発色性物質
1重量部に対して0.1重量部未満の場合には発色感度
が不十分であり、また、10重量部を超えて使用しても
その効果はそれ以上大きくならず不経済である。
ために、各種の増感剤を併用することも可能である。該
増感剤としては、例えば、酢酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、
ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、
ベヘニン酸亜鉛、安息香酸亜鉛、サリチル酸ドデシルエ
ステル亜鉛塩、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸アルミニウムなどの金属有
機酸塩、ステアリン酸アミド、ステアリン酸メチロール
アミド、ステアロイル尿素、アセトアニリド、アセトト
ルイジド、アセト酢酸アニリド、安息香酸ステアリルア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサメチレ
ンビスオクチル酸アミドなどのアミド化合物、1,2−
ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、m−ターフ
ェニル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス
(3−メチルフェノキシ)エタン、p−ベンジルビフェ
ニル、p−ベンジロキシビフェニル、ジフェニルカーボ
ネート、ビス(4−メチルフェニル)カーボネート、ジ
ベンジルオキザレート、ビス(4−メチルベンジル)オ
キザレート、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン
酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン
酸ベンジル、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン
酸フェニル、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン
酸アニリド、メチレンジベンゾエート、1,4−ビス
(2−ビニロキシエトキシ)ベンゼン、2−ベンジロキ
シナフタレン、4−ベンジロキシ安息香酸ベンジル、ジ
メチルフタレート、テレフタル酸ジベンジル、ジベンゾ
イルメタン、4−メチルフェノキシ−p−ビフェニルな
どを挙げることができ、これらの増感剤は、通常、発色
性物質1重量部に対して0.1〜10重量部が使用され
る。
ル化合物とともに、必要に応じて公知の保存安定剤を併
用することができ、特に高度の耐水性、耐熱性、耐油性
が要求される場合には他の保存安定剤を併用することに
よって目的を達成することができる。
きる保存安定剤としては、例えば、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,
4’−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフ
ェノール)、4,4’−チオビス(2−第三ブチル−5
−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(6−第三
ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)などの
ヒンダードフェノール化合物、4−ベンジロキシ−4’
−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホ
ン、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ
第三ブチルフェニル)ホスフェートなどが挙げられ、こ
れらの保存安定剤は、通常、発色性物質1重量部に対し
て0.1〜10重量部が使用される。
合物、通常用いられる発色性物質(無色染料)、必要に
応じて用いられる他の顕色剤、増感剤、他の保存安定剤
等は、通常、ボールミル、アトライザー、サンドグライ
ンダーなどの磨砕機あるいは適当な乳化装置により微粒
化され、目的に応じてさらに各種の添加材料を加えて塗
液とする。
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド重合体、澱
粉類、スチレン−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル
−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体などの結合剤、カオリン、シリカ、珪藻土、タル
ク、二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウムなどの充填剤が配合されるが、
この他にワックス類、耐水化剤、分散剤、消泡剤などを
必要に応じて配合させて使用することができる。
ることによって目的とする感熱記録材料が得られ、得ら
れた感熱記録材料はファクシミリ用紙、プリンター用
紙、ラベル、値札、切符等の感熱記録材料が応用される
各種の用途に用いることができる。
説明する。しかしながら、本発明は以下の実施例によっ
て制限を受けるものではない。
ラン20gおよび10%ポリビニルアルコール水溶液1
00gを充分に磨砕して分散液Aを得た。
ビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕して分散
液Bを得た。1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニ
ル)エタン20gおよび10%ポリビニルアルコール水
溶液100gを充分に磨砕して分散液Cを得た。
ニルアルコール水溶液100gとともにボールミル中で
磨砕して分散液Dを得た。
ビニルアルコール水溶液100gとともにボールミル中
で磨砕して分散液Eを得た。
を10%ポリビニルアルコール水溶液100gとともに
ボールミル中で磨砕して分散液Fを得た。
1:3:2:0.3:0.3:0.5の重量比で混合
し、混合液200gに対し炭酸カルシウム50gを添加
し、充分に分散させて塗液とし、この塗液を50g/m2
の基紙上に厚さ32μmで塗布し、乾燥して感熱記録材
料を得た。
置(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いて、パ
ルス幅0.8 msec で印字した記録像の発色濃度及び地
肌部の濃度(初期濃度)を、マクベス濃度計(マクベス
社製RD−933型)により測定した。
させた感熱記録材料をカーボンアークフェードメーター
中に入れ、10時間照射した後の印字部の濃度を測定し
た。また、地肌部の濃度については黄色フィルターを用
いて測定した。さらに、発色させた感熱記録材料の印字
部にジオクチルフタレートをスタンプして室温で3日間
保存した後の濃度変化を測定し、耐油性を評価した。そ
れらの結果を下記〔表1〕に示す。
ル−7−アニリノフルオラン20gおよび10%ポリビ
ニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕して分散液
Aを得た。
ビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕して分散
液Bを得た。
%ポリビニルアルコール水溶液100gを充分に磨砕し
て分散液Cを得た。
を10%ポリビニルアルコール水溶液100gとともに
ボールミル中で磨砕して分散液Dを得た。
シリカを重量比1:3:2:1:0.5の割合で混合
し、充分に分散させて塗液とし、この塗液を50g/m2
の基紙上に厚さ32μmで塗布し、乾燥して感熱記録材
料を得た。
置(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いて、パ
ルス幅0.8 msec で印字した記録像の発色濃度及び地
肌部の濃度(初期濃度)を、マクベス濃度計(マクベス
社製RD−933型)により測定した。
て実施例1と同様の操作により、耐光性および耐油性評
価を行った。それらの結果を下記〔表2〕に示す。
ノフルオラン20gおよび10%ポリビニルアルコール
水溶液100gを充分に磨砕して分散液Aを得た。
フェニルスルホン20gおよび10%ポリビニルアルコ
ール水溶液100gを充分に磨砕して分散液Bを得た。
リビニルアルコール水溶液100gとともにボールミル
中で磨砕して分散液Cを得た。
を10%ポリビニルアルコール水溶液100gとともに
ボールミル中で磨砕して分散液Dを得た。
カを1:2:1:0.5の重量比で混合し、ここに下記
〔表3〕に記載した重量比で分散液Dを加え、この混合
液200gに対し炭酸カルシウム50gを添加、分散さ
せて塗液とし、この塗液を用い、実施例1と同様にして
感熱記録材料を作り、実施例1と同様の操作により、耐
光性および耐油性評価を行った。それらの結果を下記
〔表3〕に示す。
ノフルオラン20gおよび10%ポリビニルアルコール
水溶液100gを充分に磨砕して分散液Aを得た。
ル)エタン20gを10%ポリビニルアルコール水溶液
100gとともにボールミル中で磨砕して分散液Bを得
た。
を10%ポリビニルアルコール水溶液100gとともに
ボールミル中で磨砕して分散液Cを得た。
ル)ベンゾトリアゾール20gを10%ポリビニルアル
コール水溶液100gとともにボールミル中で磨砕して
分散液Dを得た。
カを1:2:3:0.5の重量比で混合し、この混合液
200gに対し炭酸カルシウム50gを添加、分散させ
て塗液とした。また、比較例4−2として、上記分散液
A、B、C、Dおよび微粉末状シリカを1:2:2:
1:0.5の重量比で混合し、この混合液200gに対
し炭酸カルシウム50gを添加、分散させて塗液とし
た。これらの塗液を用いて実施例1と同様にして感熱記
録材料を作り、実施例1と同様の操作により、耐光性お
よび耐油性評価を行った。それらの結果を下記〔表4〕
に示す。
トリアゾール化合物を用いない場合には、保存安定性
(耐光性、耐油性)に劣り、特に、紫外線に照射された
場合の印字装置の発色部(印字部)の消色および地肌部
の変色が著しい。従来知られているモノベンゾトリアゾ
ール化合物を用いた場合には、耐光性は若干改善される
が、その効果は未だ不十分なばかりでなく、地肌カブリ
を生じる欠点がある。
ゾール化合物を用いた場合には保存安定性(耐光性、耐
油性)に優れ、特に、紫外線に照射された後でも印字装
置の発色部(印字部)の消色および地肌部の変色を防止
する効果が極めて大きいばかりでなく、地肌カブリも少
ないことが明らかである。しかも、本発明の特定のベン
ゾトリアゾール化合物は他の顕色剤を用いなくとも優れ
た発色画像を与えるものであり、保存安定性に優れた顕
色剤としての効果をも奏するものである。
トリアゾール化合物を含有してなり、特に、日光、蛍光
灯等に長期間照射された場合にも印字装置の発色部およ
び地肌部の変色が防止された、耐光性等の保存性の良好
なものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 無色ないし淡色の発色性物質と、熱の作
用を受けると該発色性物質を発色させる顕色剤とを含有
する感熱記録層を支持体表面に形成させた感熱記録材料
において、上記感熱記録層中に、上記顕色剤の少なくと
も一部として、下記〔化1〕の一般式(I)で表される
ベンゾトリアゾール化合物の少なくとも一種を含有して
なることを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 - 【請求項2】 無色ないし淡色の発色性物質と、熱の作
用を受けると該発色性物質を発色させる顕色剤とを含有
する感熱記録層を支持体表面に形成させた感熱記録材料
において、上記感熱記録層中に、下記〔化2〕の一般式
(II)で表されるベンゾトリアゾール化合物の少なくと
も一種を含有してなることを特徴とする感熱記録材料。【化2】
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JPH07101148A JPH07101148A (ja) | 1995-04-18 |
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