JPH0732645Y2 - プレキヤストコンクリート造の柱梁接合構造 - Google Patents
プレキヤストコンクリート造の柱梁接合構造Info
- Publication number
- JPH0732645Y2 JPH0732645Y2 JP9148889U JP9148889U JPH0732645Y2 JP H0732645 Y2 JPH0732645 Y2 JP H0732645Y2 JP 9148889 U JP9148889 U JP 9148889U JP 9148889 U JP9148889 U JP 9148889U JP H0732645 Y2 JPH0732645 Y2 JP H0732645Y2
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- head
- pillar
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はプレキヤストコンクリート造軸組構法における
柱梁の接合構造に係るものである。
柱梁の接合構造に係るものである。
（従来の技術） 従来、この種の柱梁の接合構造においては、第３図及び
第４図に示す如く、PC柱（ａ）の柱頭部にPC梁（ｂ）の
端部を載架し、同各PC梁（ｂ）の下端主筋（ｃ）におけ
る梁端面からの突出端部をPC柱（ａ）の柱頭部上方に定
着するのが一般的である。
第４図に示す如く、PC柱（ａ）の柱頭部にPC梁（ｂ）の
端部を載架し、同各PC梁（ｂ）の下端主筋（ｃ）におけ
る梁端面からの突出端部をPC柱（ａ）の柱頭部上方に定
着するのが一般的である。
図中（ｄ）は梁上端主筋、（ｅ）は助筋である。
（考案が解決しようとする課題） 前記従来の柱梁接合構造においては、各PC梁における下
端主筋の定着端部の干渉を回避するため、各PC梁の方向
毎に下端主筋のレベルを変える必要が生じてくる。
端主筋の定着端部の干渉を回避するため、各PC梁の方向
毎に下端主筋のレベルを変える必要が生じてくる。
従って前記柱梁接合構造は一般には２方向（Ｘ方向、Ｙ
方向）の梁が取合う接合部に適用されることが多く、３
方向以上の梁が取合う場合は適用が困難で、在来の場所
打ちRC工法を採用せざるを得ず、プレキヤスト化の範囲
が限定されていた。
方向）の梁が取合う接合部に適用されることが多く、３
方向以上の梁が取合う場合は適用が困難で、在来の場所
打ちRC工法を採用せざるを得ず、プレキヤスト化の範囲
が限定されていた。
本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、３方向以上のPC梁が取
合う場合にも適用されるプレキヤストコンクリート造の
柱梁接合構造を提供する点にある。
たもので、その目的とする処は、３方向以上のPC梁が取
合う場合にも適用されるプレキヤストコンクリート造の
柱梁接合構造を提供する点にある。
（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本考案に係るプレキヤスト
コンクリート造の柱梁接合構造は、PC柱の柱頭部の天端
に載架された、互いに直交する２方向において夫々対向
する各１対のPC梁の各下端主筋における、梁端面より突
出する定着端部を、前記PC柱の柱頭部の天端と同天端に
載架された前記PC梁との間に形成されたパネルゾーン内
に定着するとともに、前記PC柱の柱頭部の天端に載架さ
れた前記直交方向に対して交叉する他方向の相対するPC
梁の下端主筋における梁端面から突出する定着端部を、
前記PC柱の柱頭部に設けられ、上端面が前記パネルゾー
ンに開口する定着用凹部内に定着して構成されている。
コンクリート造の柱梁接合構造は、PC柱の柱頭部の天端
に載架された、互いに直交する２方向において夫々対向
する各１対のPC梁の各下端主筋における、梁端面より突
出する定着端部を、前記PC柱の柱頭部の天端と同天端に
載架された前記PC梁との間に形成されたパネルゾーン内
に定着するとともに、前記PC柱の柱頭部の天端に載架さ
れた前記直交方向に対して交叉する他方向の相対するPC
梁の下端主筋における梁端面から突出する定着端部を、
前記PC柱の柱頭部に設けられ、上端面が前記パネルゾー
ンに開口する定着用凹部内に定着して構成されている。
請求項２の考案は前記PC柱の柱頭部に設けられた前記定
着用凹部の底部に、先端部が前記PC柱の外側面に開口す
る排水部を接続して構成されている。
着用凹部の底部に、先端部が前記PC柱の外側面に開口す
る排水部を接続して構成されている。
（作用） 本考案によれば、互いに直交するX,Y2方向において夫々
対向する各１対のPC梁をPC柱の柱頭部の天端に載架し、
同各PC梁の下端主筋における梁端から突出する定着端部
を、前記PC柱の柱頭部の天端と同天端に載架された前記
PC梁との間に形成されたパネルゾーン内に定着し、更に
前記X,Y方向と交叉する他の方向の相対するPC梁を前記P
C柱の柱頭部の天端に載架するとともに、同他の方向のP
C梁の下端主筋における梁端面から突出する定着端部
を、前記PC柱の柱頭部に設けられ、上端部が前記パネル
ゾーンに開口する定着用凹部内に定着し、かくして、３
方向以上のPC梁を夫々の下端主筋が干渉することのない
ように、PC柱に接合するものである。
対向する各１対のPC梁をPC柱の柱頭部の天端に載架し、
同各PC梁の下端主筋における梁端から突出する定着端部
を、前記PC柱の柱頭部の天端と同天端に載架された前記
PC梁との間に形成されたパネルゾーン内に定着し、更に
前記X,Y方向と交叉する他の方向の相対するPC梁を前記P
C柱の柱頭部の天端に載架するとともに、同他の方向のP
C梁の下端主筋における梁端面から突出する定着端部
を、前記PC柱の柱頭部に設けられ、上端部が前記パネル
ゾーンに開口する定着用凹部内に定着し、かくして、３
方向以上のPC梁を夫々の下端主筋が干渉することのない
ように、PC柱に接合するものである。
請求項２の考案は前記柱頭部に設けられ、上端面が前記
パネルゾーンに開口する前記定着用凹部に、PC柱の柱頭
部の天端に載架された前記X,Y方向と交叉する他方向のP
C梁の下端部主筋における梁から突出する定着端部を収
容してコンクリートを打設して定着するようにしたの
で、前記X,Y両方向のPC梁の下端主筋の定着端部との干
渉を回避するものである。また前記凹部の底部に接続さ
れ、先端が前記PC柱の外側面に開口する排水部によっ
て、コンクリート打設前における前記凹部内の雨水、塵
埃を排除しうるものである。
パネルゾーンに開口する前記定着用凹部に、PC柱の柱頭
部の天端に載架された前記X,Y方向と交叉する他方向のP
C梁の下端部主筋における梁から突出する定着端部を収
容してコンクリートを打設して定着するようにしたの
で、前記X,Y両方向のPC梁の下端主筋の定着端部との干
渉を回避するものである。また前記凹部の底部に接続さ
れ、先端が前記PC柱の外側面に開口する排水部によっ
て、コンクリート打設前における前記凹部内の雨水、塵
埃を排除しうるものである。
（実施例） 以下本考案を図示の実施例について説明する。
（Ａ）はPC柱で、柱頭部に上端面がパネルゾーンに開口
する定着用の凹部（１）が設けられ、同凹部（１）の底
部より、先端がPC柱（Ａ）の外側面に開口する排水部
（２）が設けられている。
する定着用の凹部（１）が設けられ、同凹部（１）の底
部より、先端がPC柱（Ａ）の外側面に開口する排水部
（２）が設けられている。
なお同排水部（２）は排水管を埋設して構成してもよ
く、また中空部を成型してもよい。
く、また中空部を成型してもよい。
（Ba）及び（Bb）は夫々互いに直交するＸ方向並にＹ方
向において対向するPC梁、（Bc）（Bd）はX,Y方向と斜
交するZ1方向及びZ2方向において対向するPC梁である。
向において対向するPC梁、（Bc）（Bd）はX,Y方向と斜
交するZ1方向及びZ2方向において対向するPC梁である。
前記X,Y両方向のPC梁（Ba）（Bb）を架設する前に、Z1
方向及びZ2方向のPC梁（Bc）及び（Bd）をPC柱（Ａ）の
柱頭部の天端に載架し、同各PC梁（Bc）（Bd）における
下端主筋（3c）（3d）の梁端面より突出する下方に曲成
された定着端部を前記PC柱（Ａ）の凹部（１）内に収容
し、次いでＸ方向及びＹ両方向のPC梁（Ba）（Bb）をPC
柱（Ａ）の柱頭に載架し、同各PC梁（Ba）（Bb）におけ
る下端主筋（3a）（3b）の梁端面より突出する上方に曲
成された定着端部を、PC柱（Ａ）の柱頭部の天端と、同
天端に載架された前記各PC梁との間に形成されたパネル
ゾーン内に位置せしめ、同パネルゾーン内のフープ筋、
梁上端筋を配筋したのち、前記パネルゾーン及び凹部
（１）のコンクリート（４）（４′）、及びスラブコン
クリート（５）を打設して柱梁を一体化する。
方向及びZ2方向のPC梁（Bc）及び（Bd）をPC柱（Ａ）の
柱頭部の天端に載架し、同各PC梁（Bc）（Bd）における
下端主筋（3c）（3d）の梁端面より突出する下方に曲成
された定着端部を前記PC柱（Ａ）の凹部（１）内に収容
し、次いでＸ方向及びＹ両方向のPC梁（Ba）（Bb）をPC
柱（Ａ）の柱頭に載架し、同各PC梁（Ba）（Bb）におけ
る下端主筋（3a）（3b）の梁端面より突出する上方に曲
成された定着端部を、PC柱（Ａ）の柱頭部の天端と、同
天端に載架された前記各PC梁との間に形成されたパネル
ゾーン内に位置せしめ、同パネルゾーン内のフープ筋、
梁上端筋を配筋したのち、前記パネルゾーン及び凹部
（１）のコンクリート（４）（４′）、及びスラブコン
クリート（５）を打設して柱梁を一体化する。
なお前記コンクリートの打設前に、前記凹部（１）の底
部に接続された排水部（２）を介して、コンクリート打
設前の雨水、及び塵埃等を排除するものである。
部に接続された排水部（２）を介して、コンクリート打
設前の雨水、及び塵埃等を排除するものである。
（考案の効果） 本考案によれば前記したように、PC柱の柱頭部の天端に
載架された、互いに直交する２方向において夫々対向す
る各１対のPC梁の梁端面から突出する各下端主筋におけ
る定着端部を、前記PC柱の柱頭部の天端と同天端に載架
された前記PC梁との間に形成されたパネルゾーン内に定
着するとともに、前記PC柱の柱頭部の天端に載架された
前記直交方向に対して交叉する他方向のPC梁の下端主筋
における梁端面から突出する定着端部を、前記PC柱の柱
頭部に設けられ、上端面が前記パネルゾーンに開口する
定着用凹部内に定着したことによって３方向以上のPC梁
をPC柱に接合することができ、プレキャストコンクリー
ト軸組工法におけるプレキャスト化への技術的拘束を大
幅に緩和しうるものである。
載架された、互いに直交する２方向において夫々対向す
る各１対のPC梁の梁端面から突出する各下端主筋におけ
る定着端部を、前記PC柱の柱頭部の天端と同天端に載架
された前記PC梁との間に形成されたパネルゾーン内に定
着するとともに、前記PC柱の柱頭部の天端に載架された
前記直交方向に対して交叉する他方向のPC梁の下端主筋
における梁端面から突出する定着端部を、前記PC柱の柱
頭部に設けられ、上端面が前記パネルゾーンに開口する
定着用凹部内に定着したことによって３方向以上のPC梁
をPC柱に接合することができ、プレキャストコンクリー
ト軸組工法におけるプレキャスト化への技術的拘束を大
幅に緩和しうるものである。
請求項２の考案は、前記PC柱における柱頭部に設けられ
た前記定着用凹部の底部に、先端部が前記PC柱の外側面
に開口する排水部を設けたことによって、同排水部を介
してコンクリート打設前の雨水、塵埃を排出して、品質
の優れたコンクリートの打設が行なわれるようにしたも
のである。
た前記定着用凹部の底部に、先端部が前記PC柱の外側面
に開口する排水部を設けたことによって、同排水部を介
してコンクリート打設前の雨水、塵埃を排出して、品質
の優れたコンクリートの打設が行なわれるようにしたも
のである。
第１図は本考案に係るプレキヤストコンクリート造の柱
梁接合構造の一実施例を示す縦断面図で、第２図の矢視
I-I図、第２図はその平面図、第３図は従来のプレキヤ
ストコンクリート造の柱梁接合構造の平面図、第４図は
その縦断面図である。 （Ａ）……PC柱、（Ba）……Ｘ方向のPC梁、（Bb）……
Ｙ方向のPC梁、（Bc）……Z1方向のPC梁、（Bd）……Z2
方向のPC梁、（１）……凹部、（２）……排水部、（3
a）（3b）（3c）（3d）……下端主筋、（４）（４′）
……コンクリート。
梁接合構造の一実施例を示す縦断面図で、第２図の矢視
I-I図、第２図はその平面図、第３図は従来のプレキヤ
ストコンクリート造の柱梁接合構造の平面図、第４図は
その縦断面図である。 （Ａ）……PC柱、（Ba）……Ｘ方向のPC梁、（Bb）……
Ｙ方向のPC梁、（Bc）……Z1方向のPC梁、（Bd）……Z2
方向のPC梁、（１）……凹部、（２）……排水部、（3
a）（3b）（3c）（3d）……下端主筋、（４）（４′）
……コンクリート。
Claims (2)
- 【請求項１】PC柱の柱頭部の天端に載架された、互いに
直交する２方向において夫々対向する各１対のPC梁の各
下端主筋における、梁端面より突出する定着端部を、前
記PC柱の柱頭部の天端と同天端に載架された前記PC梁と
の間に形成されたパネルゾーン内に定着するとともに、
前記PC柱の柱頭部の天端に載架された前記直交方向に対
して交叉する他方向の相対するPC梁の下端主筋における
梁端面から突出する定着端部を、前記PC柱の柱頭部に設
けられ、且つ上端面が前記パネルゾーンに開口する定着
用凹部内に定着してなることを特徴とするプレキャスト
コンクリート造の柱梁接合構造。 - 【請求項２】前記PC柱の柱頭部に設けられた前記定着用
凹部の底部に、先端部が前記PC柱の外側面に開口する排
水部を接続してなる請求項１記載のプレキャストコンク
リート造の柱梁接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9148889U JPH0732645Y2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | プレキヤストコンクリート造の柱梁接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9148889U JPH0732645Y2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | プレキヤストコンクリート造の柱梁接合構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0331603U JPH0331603U (ja) | 1991-03-27 |
| JPH0732645Y2 true JPH0732645Y2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=31640966
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9148889U Expired - Fee Related JPH0732645Y2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | プレキヤストコンクリート造の柱梁接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0732645Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6463901B2 (ja) * | 2014-04-28 | 2019-02-06 | 株式会社竹中工務店 | 鉄筋コンクリート造の柱梁構造及び建築物 |
-
1989
- 1989-08-04 JP JP9148889U patent/JPH0732645Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0331603U (ja) | 1991-03-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |