JPH0736962Y2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造

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JPH0736962Y2
JPH0736962Y2 JP10740589U JP10740589U JPH0736962Y2 JP H0736962 Y2 JPH0736962 Y2 JP H0736962Y2 JP 10740589 U JP10740589 U JP 10740589U JP 10740589 U JP10740589 U JP 10740589U JP H0736962 Y2 JPH0736962 Y2 JP H0736962Y2
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steel
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征男 井崎
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Sato Kogyo Co Ltd
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Sato Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造に
関し、詳しくはコンクリートの充填性が良好で高い強度
を得ることができる鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接
合部構造に関する。
[従来の技術] 従来、コンクリート柱の柱頭部に鉄骨梁の交差部を配設
し、この交差部の周囲を型枠兼用プレートで囲繞した柱
梁接合部構造としては、特開昭63-14937号に記載された
ものが知られている。
[考案が解決しようとする課題] しかし上記技術では、鉄骨梁を構成するH型鋼ないしI
型鋼のフランジにより柱梁接合部の上面が広く覆われて
しまうため、上面開口が狭くなり、コンクリート打設が
極めて困難であるだけでなく、打設後のバイブレーター
等による締固め作業が行い難く、コンクリートの充填性
が悪いという欠点を有している。
従って、打設充填するコンクリートとして、単位水量の
少ない硬練りの良質なものを使用することができず、高
強度の接合部を得ることができないという欠点を有して
いた。
また、前記したようにコンクリートの充填性が悪いた
め、接合部強度を上げるための帯筋や補強金物等の補強
部材を配設したとしても、コンクリートの充填性を更に
悪化させてしまうので接合部強度を上げることはできな
いという欠点を有している。
本考案者は、これらの欠点ないし不都合を解決する手段
として、型枠兼用プレートで囲繞した柱梁接合部では鉄
骨梁を構成するH型鋼ないしI型鋼の上フランジを切除
した構造とすることを先に提案した(実願昭63-73377号
参照)。然し、更にこの構造を研究したところ、コンク
リートの充填性は向上したものの、フランジを切除した
部分での鉄骨梁の曲げ強さと柱軸方向のコンクリート拘
束力を更に向上させる必要があることが判明した。
[考案の目的] そこで本考案の目的は、コンクリートの充填性が良好
で、しかも柱軸方向でのコンクリート拘束力及び曲げ強
さの高い柱梁接合部構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案に係る鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構
造は、柱頭部に鉄骨梁の交差部に配設し、この交差部の
周囲を型枠兼用プレートで囲繞した柱梁接合部構造にお
いて、鉄骨梁を構成するH型鋼ないしI型鋼の少なくと
も上フランジが前記型枠兼用プレートで囲繞した部分か
ら柱中心方向に向ってテーパー状に切除されており、更
に、フランジが切除された部位のウェブに対して、切除
されたフランジ片が該フランジ片の表面又は裏面の何ず
れかを固着面として固着されていること、を特徴とす
る。
本考案においては、鉄骨梁を構成するH型鋼ないしI型
鋼の上フランジと下フランジの両者についてテーパー状
に切除することが好ましいが、必要に応じて上フランジ
だけ切除してもよい。
[作用] 本考案によれば、柱梁接合部では、鉄骨梁を構成するH
型鋼ないしI型鋼のフランジをテーパー状に切除したこ
とにより、柱梁接合部の鉄骨梁の強度を維持した上で、
接合部の上面開口を大きくすることができるので、コン
クリート打設が容易となるだけでなく、バイブレーター
等による締固めが行い易いので、単位水量の少ない硬練
りの良質なコンクリートを容易に適用することができ
る。
また、切除したフランジ片を補強ピースとして切除部分
近傍のウェブに固着することにより、フランジが切除さ
れた部分の鉄骨梁の曲げ強さ及び柱軸方向のコンクリー
ト拘束力を飛躍的に向上させることができる。
更に、接合部上面開口が大きくなることにより、接合部
内に補強部材や帯筋等の部材の配設が容易となる利点が
ある。
[実施例] 以下、本考案の実施例について添付図面に基き説明す
る。
第1図は本考案に係る鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との
接合部構造の1実施例を示す一部切欠概略断面図であ
り、第2図は同じく概略側面図である。
図において、1は柱であり、本実施例においては主筋2
及び帯筋(一部を仮想線12で示す)を配しコンクリート
3を打設した鉄筋コンクリート造による柱としている
が、鉄筋コンクリート柱に限らず、プレキャストコンク
リート柱や鋼管コンクリート柱等であってもよい。
柱梁接合部には鉄骨梁4の交差部5が形成される。鉄骨
梁4はウェブ6、上フランジ7及び下フランジ8を有す
るH型鋼(I型鋼含む)で構成されるが、予め十字状な
いしT字状の仕口部として構成し、これに梁鉄骨を接合
する態様であってもよい。
鉄骨梁4の上フランジ7及び下フランジ8には、夫々テ
ーパー部7A・8Aが形成されている。このテーパー部7A・
8Aは、後述する型枠兼用プレート10で囲繞された箇所か
ら交差部5である柱中心方向に向ってウェブ6の厚みと
ほぼ等しい幅にまでフランジが切除されて形成される。
上フランジ7及び下フランジ8を切除した部分であるフ
ランジ片は、補強ピース9として利用する。補強ピース
9の固着によって、柱梁接合部における鉄骨梁4の曲げ
強さ及び柱軸方向のコンクリート3の拘束力を飛躍的に
向上させることができる。即ち、フランジが切除された
部分に近いウェブ6に補強ピース9を固着することによ
り、ウェブ6の強度を増して曲げ強さを向上できると共
に、固着された補強ピース9の厚み分だけ突出した段差
が生じ、この段差によってコンクリート3の柱軸方向で
の拘束力を向上させると共に、ウェブ6の座屈を防ぐこ
とができる。
フランジは、第3図に示されるように切除され、補強ピ
ース9として活用されるが、その際、仮想線で示される
略中央から鉄骨梁4の交差部5の角度に対応する角度に
折り曲げられる。折曲げ以外に上記の仮想線から切離し
てもよいが、折り曲げてウェブ6に固着する方が、交差
部5の補強及び直交する鉄骨梁4への応力伝達性の点で
好ましい。
第1図に示すように、鉄骨梁4の交差部5の周囲には、
断面L字状の型枠兼用プレート10が配設される。この型
枠兼用プレート10は梁接合部での柱構成体を成すもので
あると共に、コンクリート打設時の型枠となるものであ
り、鉄骨梁4のウェブ6に溶接或いはボルト締結等によ
って固着された補強用のリブ11に溶接或いはボルト締結
等によって固着される。また、型枠兼用プレート10はL
字状に限定されず、柱1の断面形状に対応する形状に形
成されていればよく、例えば円柱に適用する場合には弧
状を有することが好ましい。さらに一部材でも多部材で
もよい。なお、リブ11を用いることなく、型枠兼用プレ
ート10をウェブ6に直接固着してもよいが、鉄骨梁4の
応力を柱1内の主筋2及びコンクリート3に伝達する点
で用いた方が好ましい。
以上、本考案の1実施例を4本の梁が十字状に交差する
ように柱に接合した場合の構成に基いて説明したが、本
考案はこれに限定されず、例えば、外壁に接するように
位置している柱に3本の梁がT字状に接合する場合や、
角部に位置している柱に2本の梁がL字状に接合する場
合等、種々の構成を有する柱梁接合部に適用することが
できる。これらの場合、例えば、T字状の場合、鉄骨梁
4のない部分に固着する補強ピース9は折曲げることな
く、直板状のものを固着することは言うまでもない。
また、第1図に仮想線で示すように接合部内に帯筋12
(一部のみ図示)や補強金物等の補強部材を配設するこ
とにより、接合部強度をより高めるように構成しても構
わない。
[考案の効果] 本考案によれば、柱梁接合部における鉄骨梁のフランジ
をテーパー状に切除したのでコンクリートの打設が容易
となるだけでなく、フランジが切除された部位に近いウ
ェブに補強ピースを固着することにより、鉄骨梁の曲げ
強さ及び柱軸方向のコンクリート拘束力を飛躍的に向上
させることができる。しかも、切除したフランジ片を廃
棄することなく補強ピースとして活用することで上記効
果を得ることができるので、材料の無駄がないという副
次的効果も有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示す一部切欠概略断面図、 第2図は同じく概略側面図、 第3図はフランジの切除例を示す平面図、 である。 1:柱 2:主筋 3:コンクリート 4:鉄骨梁 5:交差部 6:ウェブ 7:上フランジ 7A:テーパー部 8:下フランジ 8A:テーパー部 9:補強ピース(フランジ片) 10:型枠兼用プレート 11:リブ 12:帯筋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱頭部に鉄骨梁の交差部を配設し、この交
    差部の周囲を型枠兼用プレートで囲繞した柱梁接合部構
    造において、鉄骨梁を構成するH型鋼ないしI型鋼の少
    なくとも上フランジが前記型枠兼用プレートで囲繞した
    部分から柱中心方向に向ってテーパー状に切除されてお
    り、更に、フランジが切除された部位のウェブに対し
    て、切除されたフランジ片が該フランジ片の表面又は裏
    面の何ずれかを固着面として固着されていることを特徴
    とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造。
JP10740589U 1989-09-11 1989-09-11 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 Expired - Lifetime JPH0736962Y2 (ja)

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JP5634627B1 (ja) * 2014-01-31 2014-12-03 株式会社ダイナミックデザイン 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との混合構造骨組

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