JPH06212700A - 異種構造部材の接合方法 - Google Patents
異種構造部材の接合方法Info
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Abstract
鉄骨による梁構造の接合部の接合のための異種構造部材
の接合方法を明らかにするものである。 【構成】 本発明に係る異種構造部材の接合方法は、鉄
筋コンクリートで構成される柱構造と鉄骨により構成さ
れる梁構造とを接合する方法であり、十字状に組み合わ
されたウエ ブと、このウエ ブの端部に取り付けられるフ
ランジと、フランジの上下端部に取り付けられるスチフ
ナプレート33とで構成される接合部構造材30が内部
に配置されており、上下方向に解放されている断面口型
の囲み板20を、梁・柱接合部に配置し、梁構造の鉄骨
の端部を接合部構造材のフランジ32に接続させると共
に、囲み板20の内部空間に、フープ筋が取り付けられ
ていない柱主筋を配筋し、少なくとも囲み板20内にコ
ンクリートの打設を行うこと、を特徴とする。
Description
る柱構造と鉄骨による梁構造の接合部の接合のための異
種構造部材の接合方法に関する。
骨とする建築物において、柱構造と梁構造を接合する一
般化された方法は見当たらない。従って、現在では、従
来からの柱・梁鉄骨コンクリート構造における接合方法
に準じた方法で行われている状況である。例えば、梁構
造部材としてH鋼(I字鋼)を用いる場合、梁が直交す
る部分に柱が存在するとき、H鋼の上下のフランジ及び
ウエ ブを残した状態でH鋼を直交状態に接合・熔接する
ので、梁構造としてのH鋼が柱構造部分を貫通すること
になる。この状態で柱鉄筋を配置する場合、柱主筋は所
定の間隔を保持させながらH鋼のフランジに当たらない
ように柱断面の四隅に寄せることになる。また、柱と梁
の接合部における剪断補強筋は、梁ウエ ブに穴を開けて
通すか、或いは、梁ウエ ブに熔接により直接固定する方
法により配筋されている。
造の接合部を囲み板により囲繞してこの部分にコンクリ
ートの打設を行う工法が提案されており、高い強度が得
られるものとして注目されている。
接合部を囲繞する方法では、依然として梁構造が囲み板
内を貫通しており、従って、柱主筋は、施工上、H鋼な
どの梁鉄骨との交錯を避けるために四隅に寄せられるこ
とになる。このため、柱主筋間隔の制限により柱断面に
配筋し得る本数に制限ができる。また、柱構造と梁構造
との接合部内の剪断補強筋は、梁ウエ ブに穴を開けて通
すか或いは、梁ウエ ブに熔接により直接固定すると云う
ことになり、施工上かなり煩雑な作業となる。
している梁フランジの下側は、水平であるため、コンク
リート打設後のブリージングにより梁フランジの下側に
隙間ができる可能性があり、柱と梁との応力の伝達が円
滑に行えない結果となる。
69437 号によって改善された接合方法の提案を行った
が、本発明は、これを更に発展せしめたものである。
方向に解放されている断面口型の囲み板の内部に接合部
ウエ ブを配置して、この接合部ウエ ブと梁構造の鉄骨の
端部とを囲み板及び接合部フランジを介して連続させる
と共に、囲み板の内部空間に柱主筋を一定の間隔をもっ
て配筋し、少なくとも囲み板内、及び、柱部分にコンク
リートの打設を行うこと、を特徴とするものであるが、
梁鉄骨(H鋼)のフランジの延長の如き接合部フランジ
が存在すること自体、改良が加えられているとは云え、
コンクリートの打設を行う際に好ましくないこと、応力
の伝達効率を更に向上させることが望ましいことが後の
研究の結果判明した。
の接合方法を明らかにすることを目的とするものであ
る。
明に係る異種構造部材の接合方法は、鉄筋コンクリート
で構成される柱構造と鉄骨により構成される梁構造とを
接合する方法であり、ウエ ブと、このウエ ブの端部に取
り付けられるフランジと、フランジの上下端部に取り付
けられるスチフナプレートとで構成される接合部構造材
が内部に配置されており、上下方向に解放されている断
面口型の囲み板を、梁・柱接合部に配置し、梁構造の鉄
骨の端部を接合部構造材のフランジに接続させると共
に、囲み板の内部空間に、フープ筋が取り付けられてい
ない柱主筋を配筋し、少なくとも囲み板内にコンクリー
トの打設を行うこと、を特徴とする。
例をもって詳細に説明する。
接合方法を、柱が鉄筋コンクリート構造、梁が鉄骨構造
としてH鋼を利用するものに適用したものであり、コン
クリートを打設前の両構造の接合部を示し、柱鉄筋の図
示は省略されている。
直交する部分に柱構造との接合部が構築された例である
が、建物のコーナー部での接合ではH鋼10・11だけ
が、中間の梁直列位置ではH鋼10・12が、中間の梁
3方向位置ではH鋼10〜12が関係する。
り、上下は開口状態になっている。
フランジ32、フランジ32の上下端部に熔接により取
り付けられるスチフナプレート33とで構成される。
平板鋼材でなく、アングル材或いは棒材などを用いても
よい。
H鋼10〜13のフランジ14及びウエ ブ15の端部に
熔接により固定される。
方向に接続されるとは限らず、直線状の2方向、角形の
2方向、3方向などがあり、このような場合に、接合部
構造材30としては、必要としないウエ ブ31及びフラ
ンジ32を省略することができる。
断・熔接して形成してもよいが、I字鋼を所定の長さに
裁断して組み合わせるようにしてもよい。勿論、スチフ
ナプレート33を除いて図示の如き形状に圧延成形され
た型材を裁断して利用してもよい。
すように、湾曲された形で取り付けるようにしてもよ
い。
部構造材30とが同じ高さで、H鋼10〜13より若干
高い状態に設定されているが、両者は同等の高さである
ことに限定されるものではない。尚、好ましい実施態様
としては、接合部構造材30の高さは、梁せい+300mm
以下が挙げられる。
にある囲み板20を貫通して配筋され、接合部内ではフ
ープ筋の取り付けは省略される。囲み板20は、それ自
体により柱主筋を拘束することを必要としない。
に連続して、囲み板20の四周の外周面に面合わせして
する。柱梁接合部では、30のフランジ32及び囲み板
20は、コンクリート打設時の型枠を兼用している。ス
ラブ下面の型枠は、H鋼10〜13のフランジ14の上
端面に面合わせして配置され、スラブ筋の配置を行った
上で、図示の接合部の階のスラブコンクリート、及び、
当該階の下側の柱構造のコンクリートの打設が行われ
る。
る囲み板2内の空間にも充填されることになり、コンク
リートの固化をまって柱構造と梁構造とは強固に接合さ
れることになる。
る型枠に代えて、H鋼10〜13の上面にスラブ支持用
の屋根板用の型鋼材を配列して、その上にコンクリート
の打設を行うものであってもよい。
開孔を設けておき、囲み板20の外周面から一定の間隔
を開けて型枠を配置しておいてコンクリートの打設を行
い、囲み板20を含む接合部の全体をコンクリートで囲
繞してしまう工法も本発明に包含される。
うな場合は、梁と同様に、囲み板20を耐火被覆材で被
覆するようにしてもよい。
の接合方法によれば、柱構造と梁構造の接合部に、梁構
造材としてのH鋼が存在せず、特にフランジの如き、囲
み板20の上下開口を塞ぐ部材が存在せず、また、接合
部内では、柱主筋にフープ筋の取り付けも行わないの
で、配筋や接合部の建て方が容易であるだけでなく、コ
ンクリートの打設に際してのコンクリート回りが良好と
なる利点があり、また、囲み板20の存在に加え、接合
部構造材30の存在が、応力の伝達を極めて良好にする
効果があり、頭記した課題が解決される。
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄筋コンクリートで構成される柱構造と
鉄骨により構成される梁構造とを接合する方法であり、
十字状に組み合わされたウエ ブと、このウエ ブの端部に
取り付けられるフランジと、フランジの上下端部に取り
付けられるスチフナプレートとで構成される接合部構造
材が内部に配置されており、上下方向に解放されている
断面口型の囲み板を、梁・柱接合部に配置し、梁構造の
鉄骨の端部を接合部構造材のフランジに接続させると共
に、囲み板の内部空間に、フープ筋が取り付けられてい
ない柱主筋を配筋し、少なくとも囲み板内にコンクリー
トの打設を行うことを特徴とする異種構造部材の接合方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2056893A JP2972043B2 (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 異種構造部材の接合方法及び柱・梁接合構造部材 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212700A true JPH06212700A (ja) | 1994-08-02 |
JP2972043B2 JP2972043B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=12030792
Family Applications (1)
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JP2056893A Expired - Fee Related JP2972043B2 (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 異種構造部材の接合方法及び柱・梁接合構造部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101254983B1 (ko) * | 2011-11-04 | 2013-04-17 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 콘크리트 충전강관과 보의 접합구조 |
CN103669595A (zh) * | 2013-12-23 | 2014-03-26 | 中国建筑第二工程局有限公司 | 一种异形柱钢板节点及其加工方法 |
CN103790242A (zh) * | 2014-02-27 | 2014-05-14 | 南京工业大学 | 一种钢骨混凝土t形柱-钢梁连接节点 |
TWI495776B (zh) * | 2012-07-03 | 2015-08-11 | Jfe Steel Corp | Joint Structure of Steel Reinforced Concrete Column and Steel Bone Beam |
CN113513086A (zh) * | 2021-04-29 | 2021-10-19 | 西安建筑科技大学 | 一种基于钢箍板-钢齿槽连接件的装配式rc柱连接节点 |
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CN103061416A (zh) * | 2011-10-21 | 2013-04-24 | 长江大学 | 一种钢管约束型钢混凝土柱与钢筋混凝土梁连接的节点结构 |
-
1993
- 1993-01-13 JP JP2056893A patent/JP2972043B2/ja not_active Expired - Fee Related
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