JPH0715922Y2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合金物 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合金物

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JPH0715922Y2
JPH0715922Y2 JP351889U JP351889U JPH0715922Y2 JP H0715922 Y2 JPH0715922 Y2 JP H0715922Y2 JP 351889 U JP351889 U JP 351889U JP 351889 U JP351889 U JP 351889U JP H0715922 Y2 JPH0715922 Y2 JP H0715922Y2
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昇 山本
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川崎製鉄株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、建造物の鉄筋コンクリート構造の柱と鉄骨構
造の梁とを接合する接合金物に関する。
〈従来の技術〉 従来、建造物において、鉄筋コンクリート構造の柱と鉄
骨構造の梁とを接合する場合、異種材料の組み合わせで
あり、この間で確実な荷重の伝達を図るためには接合部
は複雑な構造を取らざるを得なかった。例えば、図4は
昭和61年8月日本建築学会講演梗概集(北海道)第1427
頁に示されているもので、大梁50はこの接合部を貫通し
て左右に連続しており、主鉄筋70はねじ鉄筋が使用さ
れ、大梁50のフランジ面定着ナット71によって締付けら
れている。一方、接合部の柱部分には補強鉄板(ふさぎ
板)が巻かれ、コンクリート型枠を兼ねて内部のコンク
リートを拘束することにより強剛な接合部を構成してい
る。
また、図5は昭和62年10月日本建築学会講演梗概集(近
畿)第1331頁に示されているもので、梁50の内側延長上
には三角スチフナ51が設けられるとともに、接合部の柱
表面にはふさぎ板40が巻かれ、さらに内部には中板41が
取り付けられてふさぎ板40とともに田の字を介して梁50
のフランジは三角スチフナ51に、また梁50のウエブは中
板41に接続して梁の荷重を柱内部に伝達する。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、上記のような接合部構造においては、上下の
柱部分ならびに接合部内にコンクリートを打設、充填し
なければならないが、荷重伝達のための鋼材部分の存在
によりコンクリートの充填が困難であるばかりか、複雑
な接合部の組み立てに多くの作業量を要するという問題
点があった。
本考案は、上記のような問題点を解決し、単純な構成で
作業性のよい接合部構造を実現する鉄筋コンクリート柱
と鉄骨梁との接合金物を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部分に
載置し、外面は鉄骨梁と溶接接合し、内面には鉄筋コン
クリート柱に接続するコンクリートを打設する接合金物
であって、円形または角形断面の短い鋼管の内面に、管
軸に直角方向の線状突起を管軸方向に複数列設けたこと
を特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合金物
である。
〈作用〉 本考案によれば、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合
部分に載置し、外面は鉄骨梁と溶接接合し、内面には鉄
筋コンクリート柱に接続するコンクリートを打設する接
合金物として、内面に管軸に直角方向の線状突起を管軸
方向に複数列設けた短い鋼管を用いるようにしたので、
その外面と鉄骨梁とは溶接により容易に接合でき、接合
金物と鉄筋コンクリート柱とは接合金物内にコンクリー
トを打設することによって一体化されるから、鉄骨梁と
鉄筋コンクリート柱とが簡単に接続される。またこの
際、内部には縦方向の鉄筋以外に中板、ふさぎ板等の鋼
材が存在しないのでコンクリート充填作業も容易であ
る。
金物の内面に設けられた線状突起は打設されたコンクリ
ートと金物との付着を強固なものにするとともに、線状
突起が管軸に直角方向であることによってコンクリート
の管軸方向の剪断抵抗力が高められるから、鉄骨梁から
の垂直荷重を鉄筋コンクリート柱に確実に伝達すること
ができる。
〈実施例〉 図1は、本考案に係わる接合金物の一実施例を示す平面
図であり、図2は一部断面を含んで示した側面図であ
る。
図に示すように、本考案の接合金物1は、複数列の高さ
hの線状突起2aを形成した厚さtの鋼板2を、線状突起
2aが内側にかつ管軸に直角方向になるようにして、例え
ばプレス等の加工装置により、長さL、幅W、高さHの
四角形に成形した後、突き合わせ部3を溶接して短い鋼
管状としたものである。
本考案者らの実験によれば、鋼板2に形成される線状突
起2aの高さhは、コンクリートとの付着効果を得るため
には少なくとも3.0mm以上、好ましくは5.0mm以上を必要
とする。一方、このような線状突起は鋼板の熱間圧延工
程で形成するのが望ましいが、この場合、形成できる高
さには限界がある。また、突起をあまり高くすると、コ
ンクリートの充填性が悪くなるという問題点もあり、こ
れらを勘案すると線状突起2aの高さhは7.0mm程度が限
度と考えられる。
線状突起の方向は、使用状態において水平方向となるの
が垂直荷重の伝達に最も有効であるから、接合金物とし
ては管軸に直角方向とするのが望ましい。
線状突起2aの本数は、少なくとも4本程度あればよい
が、突起の間隔や接合金物1の高さHによっても左右さ
れる。なお、この線上突起は全周連続しているのが最も
望ましいが、ある程度の長さで、適当な間隔に断続して
いてもよい。
接合金物1の長さL、幅Wについては当該鉄筋コンクリ
ート柱の外形寸法と一致させるのが原則である。接合金
物1の高さHは、接合する梁の梁成+50〜100mm程度と
するのがよい。鋼板の厚みtについては、伝達される荷
重の大きさによって決定する。
なお、上記の実施例では金物の平面形状が四角形の場合
について説明したが、本考案はこれに限定されるもので
はなく、柱の断面形状に応じて円形あるいは多角形に形
成してもよいことは、いうまでもない。
つぎに、本考案の接合金物1を使用して柱と梁を接合す
る作業手順について、図3により説明する。
下部の鉄筋コンクリート柱6がすでに施工されている場
合は、その頂部に、柱の外形寸法と同一形状とした本考
案の接合金物1を載置し、その内側に鉄筋7を挿入して
下部の鉄筋コンクリート柱6の鉄筋と溶接等により接続
し、ついで接合金物1の側部と鉄骨梁5のフランジ部5
a、ウエブ部5bとを溶接したのち、接合金物1の内部に
コンクリートを打設する。
なお、下部の鉄筋コンクリート柱6部分にまだコンクリ
ートが打設されていない場合は、鉄筋コンクリート柱6
部分の型枠上部に接合金物1を仮置きして上記手順によ
り鉄骨梁5を接続し、接合金物1内部と下部の鉄筋コン
クリート柱6部分のコンクリートを同時に打設すること
もできるし、さらに上部柱部分のコンクリートまで同時
に打設することもできる。また、鉄骨梁5と接合金物1
を直接接合せず、接合金物1側面に鉄骨梁5と同一断面
の短い仕口材を予め溶接接合したものを鉄筋コンクリー
ト柱6頂部に載置し、しかる後にこの仕口材を鉄骨梁5
と継目板等により接合してもよい。
〈考案の効果〉 本考案によれば、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合
部分に載置し、外面は鉄骨梁と溶接接合し、内面には鉄
筋コンクリート柱に接続するコンクリートを打設する接
合金物として、内面に管軸に直角方向の線状突起を管軸
方向に複数列設けた短い鋼管を用いるようにしたので、
その外面と鉄骨梁とは溶接により容易に接合でき、接合
金物と鉄筋コンクリート柱とは接合金物内にコンクリー
トを打設することによって一体化されるから、鉄骨梁と
鉄筋コンクリート柱とが簡単に接続される。またこの
際、内部には縦方向の鉄筋以外に中板、ふさぎ板等の鋼
材が存在しないのでコンクリート充填作業も容易で施工
性がよい。
金物の内面に設けられた線状突起は打設されたコンクリ
ートと金物との付着を強固なものにするとともに、線状
突起が管軸に直角方向であることによってコンクリート
の管軸方向の剪断抵抗力が高められるから、鉄骨梁から
の垂直荷重を鉄筋コンクリート柱に確実に伝達すること
ができるから、建造物の強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の構成を示す平面図、第2図は
本考案の実施例の構成を示す一部断面を含む側面図、第
3図は本考案の適用例を示す斜視図、第4図は従来例の
構成を示す斜視図、第5図は他の従来例の構成を示す斜
視図である。 1…接合金物、2…鋼板 2a…線状突起 5…鉄骨梁 6…鉄筋コンクリート柱 7…鉄筋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部分
    に載置し、外面は鉄骨梁と溶接接合し、内面には鉄筋コ
    ンクリート柱に接続するコンクリートを打設する接合金
    物であって、円形または角形断面の短い鋼管の内面に、
    管軸に直角方向の線状突起を管軸方向に複数列設けたこ
    とを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合金
    物。
JP351889U 1989-01-18 1989-01-18 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合金物 Expired - Lifetime JPH0715922Y2 (ja)

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JPH08144425A (ja) * 1994-11-18 1996-06-04 Ohbayashi Corp 混合構造物のプレハブ部材及び混合構造物の構築方法

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