JP2560965Y2 - 柱・梁接合部構造 - Google Patents

柱・梁接合部構造

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JP2560965Y2
JP2560965Y2 JP1991049572U JP4957291U JP2560965Y2 JP 2560965 Y2 JP2560965 Y2 JP 2560965Y2 JP 1991049572 U JP1991049572 U JP 1991049572U JP 4957291 U JP4957291 U JP 4957291U JP 2560965 Y2 JP2560965 Y2 JP 2560965Y2
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宏一 南
駿三 斉藤
克次 木村
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東急建設 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、柱・梁、特にSRC
(鉄骨鉄筋コンクリート造)柱またはRC(鉄筋コンク
リート造)柱と鉄骨梁との接合部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSRC柱と鉄骨梁との接合部の構
造としては、図4に示すように、柱鉄骨Cに梁鉄骨Dを
一体的に溶接していた。このように、従来の構造では、
図5からも明らかなように、接合部パネルを構成する柱
用型枠6内に梁鉄骨Dの一部が入り込んでいるため、コ
ンクリートを打設する際に、この梁鉄骨D部分がコンク
リート充填の邪魔になって打設しにくく、コンクリート
の納まりが非常に悪かったり、鉄骨柱Cの水平スチフナ
ー7によりコンクリートの充填が妨げられる等の問題点
があった。
【0003】また、従来のRC柱と鉄骨梁との接合部の
構造としては、特開昭63−251542号公報に開示
されているように、チャンネル材を背中合わせ状にして
ダブルビームとして組み付けて構成した鉄骨梁によりR
C柱を挟設するに際して、該鉄骨梁の取合い部を上記R
C柱の柱主筋に近接せしめて、該柱の接合部パネル内に
食い込ませた状態でアンカー筋により柱のコンクリート
に定着せしめていた。
【0004】しかしながら、上記RC柱は接合部パネル
において鉄骨梁の取合い部を食い込ませた状態で切り欠
き構成となっているため、この断面欠損による強度低下
の恐れがあるだけでなく、上記鉄骨梁の取合い部がRC
柱の接合部パネル内に入り込んでいるため、コンクリー
トを打設する際に邪魔にななったりコンクリートの納ま
りが悪い等の問題点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記従来の
課題を解決するためになされたもので、その目的とする
ところは、コンクリートの打設作業が容易で、コンクリ
ートの納まりを非常に良くすることができ、また接合パ
ネルにおける断面欠損による強度低下の心配がない柱・
梁接合部構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の柱・梁接合部構
造は、SRC柱またはRC柱における梁との接合部パネ
ルの相対する表面に2本の溝形鋼を各々背中合わせ状に
接するように挟設せしめた状態で組み付けてダブルビー
ムを構成し、該溝形鋼の接合部のウエブ内面に複数本の
スタッドを上記SRC柱またはRC柱に向けて植設し、
該スタッドを上記SRC柱またはRC柱のコンクリート
中に定着せしめて構成したことを特徴とする。上記溝形
鋼の接合部のウエブ外面に中間スチフナーを付設したこ
とも特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1において、1は溝形鋼であって、
これを2本背中合わせにしてダブルビームAを構成して
いる。Bは、正方形の断面形状を有するSRC柱であっ
て、鉄骨柱2の周囲に柱鉄筋(図示せず)を配筋してコ
ンクリート3を打設して構成されている。
【0009】上記ダブルビームAとSRC柱Bとの接合
部は柱貫通形式であって、上記ダブルビームAの2本の
溝形鋼1のウエブがSRC柱Bの接合部パネル(SRC
柱BとダブルビームAに囲まれる部分)の相対する表面
に接して、これを挟む取り合いとなっている。
【0010】上記接合部には、上記ダブルビームAに直
交するダブルビームA′が井桁状に接合され、2組のダ
ブルビームA、A′がSRC柱Bの接合部パネルを取り
囲むように一体的に組み付けられている。
【0011】図2および図3からも明らかなように、上
記接合部の溝形鋼1のウエブ外面には、中間スチフナー
4が一体的に溶接されている。5はスタッドであって、
上記接合部の溝形鋼1のウエブ内面に植設され、上記S
RC柱Bのコンクリート3中に定着されており、ダブル
ビームA、A′をSRC柱Bに一体的に接合している。
【0012】上記実施例では、SRC柱とダブルビーム
との接合について説明したが、本考案は、これに限定す
るものではなく、RC柱とダブルビームとの接合構造で
あってもよい。また、柱の断面形状は、上記正方形に限
定するものではなく、長方形、多角形、円形等いずれで
も相対する表面を有するものであれば良い。さらに、上
記溝形鋼は、少なくともウエブを有すれば他の形鋼であ
ってもよい。
【0013】
【考案の効果】ダブルビームを構成する溝形鋼が柱の接
合部パネル内に食い込んでいないので、柱コンクリート
を打設する際に邪魔にならず、コンクリートの納まりが
良いだけでなく、該接合パネルにおける断面欠損による
強度低下の心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の柱・梁接合構造の一実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のイ−イ線に沿った縦断面図である。
【図4】従来の柱・梁接合部の斜視図である。
【図5】従来の柱・梁接合部の平面図である。
【符号の説明】
1 溝形鋼 2 鉄骨柱 3 コンクリート 4 中間スチフナー 5 スタッド A ダブルビーム A′ダブルビーム B SRC柱

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】SRC柱またはRC柱における梁との接合
    部パネルの相対する表面に2本の溝形鋼を各々背中合わ
    せ状に接するように挟設せしめた状態で組み付けてダブ
    ルビームを構成し、該溝形鋼の接合部のウエブ内面に複
    数本のスタッドを上記SRC柱またはRC柱に向けて植
    設し、該スタッドを上記SRC柱またはRC柱のコンク
    リート中に定着せしめて構成したことを特徴とする柱・
    梁接合部構造。
  2. 【請求項2】上記溝形鋼の接合部のウエブ外面に中間ス
    チフナーを付設したことを特徴とする請求項1に記載の
    柱・梁接合部構造。
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