JP2506294Y2 - 柱・梁仕口部の構造 - Google Patents

柱・梁仕口部の構造

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JP2506294Y2 JP1989086736U JP8673689U JP2506294Y2 JP 2506294 Y2 JP2506294 Y2 JP 2506294Y2 JP 1989086736 U JP1989086736 U JP 1989086736U JP 8673689 U JP8673689 U JP 8673689U JP 2506294 Y2 JP2506294 Y2 JP 2506294Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、鉄骨鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との柱・
梁仕口部に係るものである。
「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 最近の中高層ビルディングにおける建築構造は、各部
位の特徴を活かした、柱が鉄骨鉄筋コンクリート造、梁
が鉄骨造の複合構造を採用することが多くなっている。
第7図は、この複合構造における一般的な柱・梁仕口部
を示すものであり、図において、1は、鉄骨鉄筋コンク
リート柱、2…は、該柱に接合した鉄骨梁、3は、該鉄
骨梁で受けた鉄筋コンクリートスラブである。
この場合、鉄骨鉄筋コンクリート柱1は、柱鉄骨11の
周りに柱主筋12…とフープ筋13…との配筋を施し、コン
クリート14を打設しているが、柱・梁仕口部では、鉄骨
梁2…の存在により通常のフープ筋を用いることができ
ないために、割りフープ13′…を用いている。つまり、
鉄骨梁2…の適所に複数の透孔21…を配して、これらの
透孔に割りフープ13′…を通し、溶接して結合一体化さ
せている。
しかし、これでは、配筋に甚だ手数を要し、また、コ
ンクリートの打設のためには複雑な型枠作業を要し、コ
スト高となる欠点がある。
ところで、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを接合した
ものに、その仕口部において、フープ筋の外側にボック
ス形をなす垂直プレートを付設したものがある。例え
ば、実開昭62-40105号公報、特開昭63-14937号公報に記
載されたものがある。
しかし、実開昭62-40105号公報のプレートは、型枠代
りであるに過ぎず、また、特開昭63-14937号公報のプレ
ートは、他に拘束効果を期待するに止まり、いずれにも
せん断補強についての配慮はなされていない。つまり、
せん断力にはフープ筋で対処しているものである。
更に、鉄骨鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを接合した
仕口部において、フープ筋の外側に同様のプレートを付
設した特公昭61-39458号公報に示されたものもある。こ
の場合、プレートは、型枠代りであると同時に、補剛効
果を得ようとするものである。
しかし、この場合とて、仕口部の各柱主筋の周りにフ
ープ筋を要するものであり、結局は、第7図に示す前述
の従来例と同様に、割りフープによる手数のかかる配筋
が必要である。
本考案は、これらのことを考慮し、鉄骨鉄筋コンクリ
ート柱と鉄骨梁との柱・梁仕口部において、型枠兼用の
フーププレートを設けてせん断補強を行うことにより、
従来のフープ筋を排し、もって、配筋の手数がかから
ず、複雑な型枠作業が不要で、迅速に、低コストで構築
でき、かつ、十分な強度を保証できる高品質で合理的な
柱・梁仕口部を提供しようとするものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的達成のため、本考案は、鉄骨鉄筋コンクリー
ト柱と鉄骨梁との柱・梁仕口部において、各柱主筋を拘
束するフープ筋を排し、該フープ筋と型枠とを兼用する
フーププレートを配して、該フーププレートを鉄骨梁に
接合し、該フーププレートの内側には、該フーププレー
トと各柱主筋との間に適数のスペーサを介在させたこと
を特徴とする。
「作用」 如上の構成であるから、フーププレートは、従来のフ
ープ筋に代って柱・梁仕口部のせん断補強をなし、同時
に、拘束効果をも発揮する。また、フーププレートは、
コンクリート打設時に型枠として働き、更には、スチフ
ナとしても作用する。そして、スペーサは、コンクリー
ト打設時に各柱主筋の適正な位置を確保する。
「実施例」 第1図、第2図は、本考案の第1の実施例を示し、図
において、1は、鉄骨鉄筋コンクリート柱、2…は、該
柱に接合したH形鋼の鉄骨梁、3は該鉄骨梁で受けた鉄
筋コンクリートスラブである。
鉄骨鉄筋コンクリート柱1は、クロスH形鋼の柱鉄骨
11の周りに柱主筋12…とフープ筋13…との配筋を施し、
コンクリート14を打設しているが、特に、柱・梁仕口部
において、そのフープ筋13…に代え型枠兼用のフーププ
レート15を配して鉄骨梁2…に溶接し、該フーププレー
トと柱主筋12…の間にスペーサ16…を介在させている。
フーププレート15は、隣接相互の鉄骨梁2…間に設け
るL字状等の複数の分割体151…から構成し、これら分
割体をそれぞれ直接に鉄骨梁2…のフランジ及びウエブ
に溶接152…する。したがって、工場等であらかじめ溶
接する先付け工法に適している。また、図示してない
が、必要に応じてフーププレートの外部に耐火被覆を施
す。
スペーサ16…は、アングル材をL字状に形成し、フー
ププレート15の内面に簡単に溶接等で付設して、柱主筋
12…の位置保持を得るとともに、フーププレート15の補
強をも得ている。
第3図、第4図は、本考案の第2の実施例を示してい
る。この場合は、前例のものにおいて、フーププレート
15の分割体151…を鉄骨梁2…のフランジ及びウエブに
直接に溶接することをせずに、ガセットプレート153…
を溶接して、該ガセットプレートにボルト・ナット154
…を以て接合している。したがって、工事現場で取り付
ける後付け工法に適している。他は前例と同様につき説
明を省略する。
第5図は、本考案の第3の実施例を示している。この
場合は、第1の実施例のものにおいて、柱鉄骨11をボッ
クス形鋼にして成る。他は第1の実施例と同様につき説
明を省略する。
第6図は、本考案の第4の実施例を示している。この
場合は、第2の実施例のものにおいて、柱鉄骨11をボッ
クス形鋼にして成る。他は第1の実施例と同様につき説
明を省略する。
なお、柱鉄骨等は、以上に述べたものに限るものでは
なく、既存の各種のものでよい。
「考案の効果」 本考案では、各柱主筋を拘束するフープ筋を排し、該
フープ筋と型枠とを兼用するフーププレートを配して、
該フーププレートを鉄骨梁に接合しており、また、フー
ププレートの内側には、該フーププレートと各柱主筋と
の間に適数のスペーサを介在させているので、 一般に、柱・梁仕口部で用いるフープ筋は、鉄骨梁
が存在するために割りフープを要して、該割りフープを
鉄骨梁仕口部に透孔を設けて挿通させた後、溶接結合す
る必要があるが、そのような複雑で手間のかかるフープ
筋の配筋は不要である。
フーププレートによって、フープ筋に代えて、しか
も、コンクリート外周にて、より以上に拘束効果を得る
ことができ、かつ、せん断耐力を増大させることがで
き、したがって、十分な強度を保証できる。
フーププレートによって、他に型枠が不要であり、
従来の複雑な型枠作業(組立・解体)が不要となり、廃
材をなくすることができ、経費を節減できる。
スペーサによって、フープ筋がなくとも各柱主筋の
位置を確保でき、コンクリート打設時にも各柱主筋の位
置が変動するようなこともなく、設計通りに適確に施工
できる。
スペーサは、例えば、フーププレートの内面に、あ
らかじめアングル材等を簡単に溶接等して付設すれば足
り、少ない手数で容易に介在させることができる。
総じて、高品質の柱・梁仕口部を短工期、低コスト
で、合理的に構築できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は、本考案の実施例で、第1図は、第
1例の截断側面図、第2図は、同例の截断平面図、第3
図は、第2例の截断側面図、第4図は、同例の截断平面
図、第5図は、第3例の截断平面図、第6図は、第4例
の截断平面図であり、第7図は、従来例を示す截断斜視
図である。 1……鉄骨鉄筋コンクリート柱 2……鉄骨梁 3……鉄筋コンクリートスラブ 11……柱鉄骨、12……柱主筋 13……フープ筋、14……コンクリート 15……フーププレート、16……スペーサ 151……分割体、152……溶接 153……ガセットプレート、154……ボルト・ナット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との柱・
    梁仕口部において、各柱主筋を拘束するフープ筋を排
    し、該フープ筋と型枠とを兼用するフーププレートを配
    して、該フーププレートを鉄骨梁に接合し、該フーププ
    レートの内側には、該フーププレートと各柱主筋との間
    に適数のスペーサを介在させたことを特徴とする柱・梁
    仕口部の構造。
JP1989086736U 1989-07-24 1989-07-24 柱・梁仕口部の構造 Expired - Lifetime JP2506294Y2 (ja)

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