JP2972955B2 - 柱と梁の接合工法およびその構造 - Google Patents

柱と梁の接合工法およびその構造

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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は構造物の躯体構築に用いて好適な柱と梁の接
合工法およびその構造に関する。
「従来の技術およびその課題」 一般に構造物の躯体を構築する際、鉄筋かご等によっ
て柱、梁を構築するとともに、これらにコンクリートを
打設することによって行っている。しかしながら、型枠
工、配筋工等の熟練工の不足が深刻な今日の建築現場の
労務事情からは、これら熟練を要する作業を極力排除す
る必要がある。そして、今日までに、一般にプレキャス
トコンクリート部分を有する柱(以下、半PC柱という)
および、一部にプレキャストコンクリート部分を有する
梁(以下、半PC梁という)を用いた、第12図ないし第14
図に示すような構造および工法が提供されている。
第12図に示す柱と梁の接合構造では、梁の構築位置に
形成された柱1の上面に、梁3を載置して固定する構造
である。この梁3は、半PC梁から構成され、その長手方
向の両端部から突出する梁筋5を有し、この梁筋5の先
端部は上方へ折曲されている。また、梁3の上面には、
梁3の剪断補強筋である外観コ字状のスターラップ8が
複数本突設されている。そして、この梁3の梁筋5を、
前記柱1の柱筋7内へ配置した状態でコンクリートを打
設することによって柱1と梁3の接合を行う。
しかしながら、このような構造では、柱1と梁3の接
合部における柱筋7と梁筋5の納まりが良くないととも
に、定着長さが取れないといった問題があった。
第13図に示す接合構造は、前記第12図に示した接合構
造とほぼ同様であるが、梁3の両端部にU字形断面部3a
を形成した点で異なっている。
そして、柱1上に梁3を載置した際に、それぞれの梁
3のU字形断面図3aに延在する新たな梁筋9を配置し、
この状態でコンクリートを打設することによって接合作
業を行う。
しかしながら、この場合は、梁3を所定位置に支持す
る際に、梁3の両端部にそれぞれ1本ずつ合計2本の支
持具(図示略)が必要となるため、仮設資材の個数を増
やす原因となっていた。また、U字形断面図が梁1本に
つき2箇所必要となるため、梁の成形作業が繁雑となる
といった問題もあった。
第14図に示す接合構造は、半PC梁の上下方向に貫通す
る貫通孔(図示略)を形成して、当該貫通孔に柱筋を挿
通する構造である。この構造では、梁をXY両方向に構成
させるのが難しいといった問題があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、梁
の施工性を向上させるとともに、柱と梁の接合作業を簡
略化することのできる柱と梁の接合工法およびその構造
を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 本発明の柱と梁の接合工法は、柱に接合すべき梁の一
端側を断面U字形に形成し、他端側から梁筋を突出さ
せ、この梁を前記一端側と他端側を対向させた状態で柱
の上面に載置し、前記梁の一端側上に他端側の梁筋を載
置した後、コンクリートを打設することによって行う。
本発明の柱と梁の接合構造は、柱に接合すべき梁の一
端側が断面U字形に形成され、他端側から梁筋を突出す
るように形成され、この梁が前記一端側と他端側を対向
させ、かつ前記梁の一端側上に他端側の梁筋を載置した
状態で柱の上面に載置され、当該柱梁の接合部にコンク
リートが打設されてなることを特徴としている。
「作用」 柱に接合すべき梁の一端側に、互いに対向配置された
梁の他端側から延出された梁筋が載置されて固定される
ため、梁の一体性を確保しつつ柱と梁の接合作業を行う
ことができる上、梁のU字断面を梁の一端側のみに形成
するために梁の成型効率が向上するとともに、接合時の
梁の支持具をU字断面側のみに配置すればよい。
「実施例」 以下、本発明の一実施例について、図面を参照して説
明する。
本実施例の柱と梁の接合構造は、第1図に示すよう
に、柱1に接合すべき梁3、3の一端側Aが断面U字形
に形成され、他端側Bから梁筋5を突出するように形成
され、これら梁3、3が前記一端側Aと他端側Bを対向
させ、かつ前記梁3の一端側A上に他端側Bの梁筋5を
載置した状態で柱1の上面1aに載置され、当該柱1と梁
3の接合部にコンクリートが打設されて構成されてい
る。
梁3は、半PC梁から構成されており、その詳細な構造
を第3図ないし第8図において示している。ここで、第
5図は第3図におけるI−I断面図、第6図は第4図に
おけるII−II断面図、第7図は同III−III断面図、第8
図は同IV−IV矢視図である。
これらの図より明らかなように、梁3の一端側Aに
は、U字形断面図3aが形成され、他端側Bには、コッタ
ー面10が形成されているとともに、その下部から複数本
の梁筋5…が延出する形態で設けられている。また、前
記U字形断面部3a内における梁3の端面にもコッター面
10が形成されている。
本実施例の柱と梁の接合構造では、柱1の柱筋7に対
して梁3の梁筋5の納まりの良い配筋が可能となる。
また、前記梁3をプレキャストコンクリート工場にて
施工する場合には、U型断面側が1箇所なので、2箇所
の場合よりも施工性は著しく向上する。
さらに、接合部がラップジョイントであり、確実で安
価な接合構造を提供することができる上、柱1に対して
梁3、3をXY両方向に容易に接合することができる。
次に、前記柱1および梁3の接合工法について第9図
ないし第11図を参照して説明する。
第9図に示すように、地盤G上の所定位置に柱1、1
を立設する。このとき、柱1は上階の梁下面高さまでコ
ンクリートが打設されて、その上面からは複数本の柱筋
7…が突出された状態とされている。
次に、第10図に示すように、クレーン等の揚重機15に
よって、梁3を揚重し、梁3の一端側Aおよび他端側B
をそれぞれ柱1、1の上面に載置する。このとき、梁3
の一端側Aの下方には、支持具16を設置して梁3を下方
から支持する。
そして、第11図に示すように、セットした後、梁3、
3の上筋3bを横移動させて互いに隣合う梁3、3に架設
し、梁3、3のU字形断面部3a、3aにスターラップ8…
をセットする。さらに、スラブ筋を所定位置に配筋して
から柱1、1と梁3の接合部にコンクリートを打設して
作業を完了する。
本実施例の柱と梁の工法によれば、第10図に示すよう
に、柱1と梁3の接合作業において各梁につき支持具16
を1本使用するだけでよいため、作業現場での仮設資材
の削減といった要請に十分対応することができる。ま
た、資材の削減によって、作業空間を広くすることがで
きるとともに安全通路等も広くすることができ、作業現
場での安全性、作業性を向上させることができる。
なお、柱1は、従来型枠工法、フルプレキャスト柱工
法、ハーフプレキャスト柱工法のいずれかの場合でも、
このハーフプレキャスト梁を使用できる。
スラブについては、従来スラブ工法、ハーフプレキャ
スト床版工法、デッキプレート工法等が可能である。
「発明の効果」 本発明の柱と梁の接合工法は、柱に接合すべき複数本
の梁の一端側を断面U字形に形成し、他端側から梁筋を
突出させ、これらの梁を前記一端側と他端側を対向させ
た状態で柱の上面に載置し、前記梁の一端側上に他端側
の梁筋を載置した後、コンクリートを打設することとし
たので、柱と梁の接合作業において各梁につき支持具を
1本使用するだけでよいため、作業現場での仮設資材の
削減といった要請に十分対応することができる。
また、仮設資材の削減によって、作業空間を広くする
ことができるとともに安全通路等も広くすることがで
き、作業現場での安全性、作業性を向上させることがで
きる。
本発明の柱と梁の接合構造は、柱に接合すべき複数本
の梁の一端側が断面U字形に形成され、他端側から梁筋
を突出するように形成され、これらの梁が前記一端側と
他端側を対向させ、かつ前記梁の一端側上に他端側の梁
筋を載置した状態で柱の上面に載置され、当該柱梁の接
合部にコンクリートが打設されてなる構成としたので、
柱の柱筋に対して梁の梁筋の納まりの良い配筋が可能と
なる。
また、前記梁をプレキャストコンクリート工場にて施
工する場合には、U型断面側が1箇所なので、2箇所の
場合よりも施工性は著しく向上する。
さらに、接合部がラップジョイントであり、確実で安
価な接合構造を提供することができる上、柱に対して複
数本の梁をXY両方向に容易に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図は柱と梁の接合部を示す側面図、第2図は同
平面図、第3図は梁の平面図、第4図は同平面図、第5
図は同側断面図、第6図ないし第8図は同正断面図、第
9図ないし第11図は柱と梁の接合作業を示す工程図、第
12図ないし第14図は柱と梁の接合構造の一従来例を示す
側面図である。 1……柱、 2……梁、 3a……U字形断面図、 5……梁筋、 7……柱筋、 10……コッター面、 A……一端側、 B……他端側。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱に接合すべき複数本の梁の一端側を断面
    U字形に形成し、他端側から梁筋を突出させ、これらの
    梁を前記一端側と他端側を対向させた状態で柱の上面に
    載置し、前記梁の一端側上に他端側の梁筋を載置した
    後、コンクリートを打設することを特徴とする柱と梁の
    接合工法。
  2. 【請求項2】柱に接合すべき複数本の梁の一端側が断面
    U字形に形成され、他端側から梁筋を突出するように形
    成され、これら梁が前記一端側と他端側を対向させ、か
    つ前記梁の一端側上に他端側の梁筋を載置した状態で柱
    の上面に載置され、当該柱梁の接合部にコンクリートが
    打設されてなることを特徴とする柱の梁の接合構造。
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