JP2651506B2 - 地中梁の施行方法 - Google Patents
地中梁の施行方法Info
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- JP2651506B2 JP2651506B2 JP63241857A JP24185788A JP2651506B2 JP 2651506 B2 JP2651506 B2 JP 2651506B2 JP 63241857 A JP63241857 A JP 63241857A JP 24185788 A JP24185788 A JP 24185788A JP 2651506 B2 JP2651506 B2 JP 2651506B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は建築物の地中梁の施工方法に係り、とくに、
地中梁の成が比較的高い場合の分割施工方法に関するも
のである。
地中梁の成が比較的高い場合の分割施工方法に関するも
のである。
[従来の技術] 建築物の主架構における地中梁は柱脚部を連結し、底
盤下面の土圧を支持する重要な部材であり、建築物の規
模が大きいときには、その成も大きくなって、補強鉄筋
の配筋、その後のコンクリート打設工事には、多くの仮
設資材と施工労力を必要とする。このような地中梁の通
常の構成と施工方法を第6図、第7図によって説明する
と、1は地中梁、2は底盤、3は二重スラブである。第
7図のa図では、捨てコンクリート4上に鉄筋足場5と
して、構築される地中梁1の両脇に堅地の単管51を立
て、その上方に水平材52をかけわたし、足場板53を敷設
して作業通路を構成する。ついで、b図では、底盤2の
下端鉄筋2Aを配筋し、地中梁1の補強鉄筋10を下端鉄筋
2A上に設置し、その上端主筋11を支持材54で支持する。
c図では柱6の鉄筋61を立て、フープ62を組み付け、地
中梁1の下端主筋12を組立て、底盤2の上端鉄筋2Bを配
筋する。d図では、底盤2のコンクリートを打設し、そ
の後、鉄筋足場5を撤去する。e図では底盤2上で地中
梁1とスラブ3の型枠7を組み、地中梁1と二重スラブ
3とのコンクリートを一体に打設して完了する。
盤下面の土圧を支持する重要な部材であり、建築物の規
模が大きいときには、その成も大きくなって、補強鉄筋
の配筋、その後のコンクリート打設工事には、多くの仮
設資材と施工労力を必要とする。このような地中梁の通
常の構成と施工方法を第6図、第7図によって説明する
と、1は地中梁、2は底盤、3は二重スラブである。第
7図のa図では、捨てコンクリート4上に鉄筋足場5と
して、構築される地中梁1の両脇に堅地の単管51を立
て、その上方に水平材52をかけわたし、足場板53を敷設
して作業通路を構成する。ついで、b図では、底盤2の
下端鉄筋2Aを配筋し、地中梁1の補強鉄筋10を下端鉄筋
2A上に設置し、その上端主筋11を支持材54で支持する。
c図では柱6の鉄筋61を立て、フープ62を組み付け、地
中梁1の下端主筋12を組立て、底盤2の上端鉄筋2Bを配
筋する。d図では、底盤2のコンクリートを打設し、そ
の後、鉄筋足場5を撤去する。e図では底盤2上で地中
梁1とスラブ3の型枠7を組み、地中梁1と二重スラブ
3とのコンクリートを一体に打設して完了する。
一方、比較的成の高い地中梁の施工方法としては、特
開昭63−60326号公報に開示された発明が知られてお
り、地中梁の補強鉄筋、コンクリートとも、底盤部分、
スラブ部分、それらの中間の主体部分に上下方向に3分
割し、各部を対応させて施工し、仮設工事を省略する方
法が提案されている。
開昭63−60326号公報に開示された発明が知られてお
り、地中梁の補強鉄筋、コンクリートとも、底盤部分、
スラブ部分、それらの中間の主体部分に上下方向に3分
割し、各部を対応させて施工し、仮設工事を省略する方
法が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の地中梁の施工方法では、地中梁の成に応じた鉄
筋足場を使用するために、資材とその架け払しの労力、
期間が必要であり、その設置位置のコンクリートに孔が
残って、コンクリート打設後の補修を要し、防水性が劣
る欠点がある。また、前記の開示発明では、その点が改
善されてはいるが、地中梁を上下方向に3分割したこと
から、鉄筋の構成部材が多く、ことにスタラップに重ね
継手が必要であり、その現場組立に手間を要するばかり
でなく、コンクリート工事も分断されることから、工期
が延引すると共に、工事が錯綜して、全体のコストが上
昇することが免れないものであった。従って、このよう
な工法は、その開示の目的にも示しているように、それ
が望ましいときに適用されるにとどまって汎用性がな
く、それらの解決が課題となっていた。
筋足場を使用するために、資材とその架け払しの労力、
期間が必要であり、その設置位置のコンクリートに孔が
残って、コンクリート打設後の補修を要し、防水性が劣
る欠点がある。また、前記の開示発明では、その点が改
善されてはいるが、地中梁を上下方向に3分割したこと
から、鉄筋の構成部材が多く、ことにスタラップに重ね
継手が必要であり、その現場組立に手間を要するばかり
でなく、コンクリート工事も分断されることから、工期
が延引すると共に、工事が錯綜して、全体のコストが上
昇することが免れないものであった。従って、このよう
な工法は、その開示の目的にも示しているように、それ
が望ましいときに適用されるにとどまって汎用性がな
く、それらの解決が課題となっていた。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上述のような課題の解決を図ることを目的
として開発されたものであって、地中梁に補強鉄筋を配
筋し、コンクリートを打設して構築する地中梁の施工方
法において、地中梁の補強鉄筋を上端主筋と腹筋と上部
スタラップとからなる上部鉄筋組立体と下端主筋と腹筋
と下部スタラップとからなる下部鉄筋組立体とに上下に
2分割し、該下部鉄筋組立体を所定位置に配設して下方
コンクリートを打設し、該下部鉄筋組立体の上に該上部
鉄筋組立体を載置すると共に両者を接続鉄筋を介して接
続して上方コンクリートを打設することを特徴としてい
る。これによって、本発明の地中梁の施工方法によれ
ば、鉄筋の組立体とコンクリートの打設とを上下方向に
分割し、鉄筋足場の仮設工事を不要とするものものであ
りながら、上下両半部の鉄筋と、それを接続して剪断耐
力を得るようにした接続鉄筋が、いずれも従来通りプレ
ハブ化が可能であり、併せて、地中梁鉄筋を予め組立体
として用意することができるので、現場における労力を
減少させるとともに、平準化させることに成功したもの
である。
として開発されたものであって、地中梁に補強鉄筋を配
筋し、コンクリートを打設して構築する地中梁の施工方
法において、地中梁の補強鉄筋を上端主筋と腹筋と上部
スタラップとからなる上部鉄筋組立体と下端主筋と腹筋
と下部スタラップとからなる下部鉄筋組立体とに上下に
2分割し、該下部鉄筋組立体を所定位置に配設して下方
コンクリートを打設し、該下部鉄筋組立体の上に該上部
鉄筋組立体を載置すると共に両者を接続鉄筋を介して接
続して上方コンクリートを打設することを特徴としてい
る。これによって、本発明の地中梁の施工方法によれ
ば、鉄筋の組立体とコンクリートの打設とを上下方向に
分割し、鉄筋足場の仮設工事を不要とするものものであ
りながら、上下両半部の鉄筋と、それを接続して剪断耐
力を得るようにした接続鉄筋が、いずれも従来通りプレ
ハブ化が可能であり、併せて、地中梁鉄筋を予め組立体
として用意することができるので、現場における労力を
減少させるとともに、平準化させることに成功したもの
である。
[作 用] 本発明を、建築物の地下部分の構築に適用した場合の
作用は、地中梁の施工に際して、まず、底盤の下端鉄筋
を捨てコンクリート上に配筋し、補強鉄筋を上下に2分
した下半分の鉄筋組立体を所定の位置に設置する。つぎ
に、底盤の上端鉄筋とともに柱の鉄筋を組立て、底盤の
コンクリートを打設する。ついで、下半部の鉄筋組立体
の上に上半部の鉄筋組立体を載せて、接続鉄筋の平板状
組立体によって上下両者を両側から一体に組み立て、そ
の両側面の底盤上で、地中梁の型枠を組み立てるととも
に、二重スラブの支保型枠を組み立てて、地中梁と二重
スラブとのコンクリートを打設する。このようにして構
成された地中梁は、先組みされた4部からなる鉄筋組立
体を補強鉄筋とし、底盤と、地中梁ならびにスラブとを
一体にしたものとの2部のコンクリートのみで構成され
たものとなる。
作用は、地中梁の施工に際して、まず、底盤の下端鉄筋
を捨てコンクリート上に配筋し、補強鉄筋を上下に2分
した下半分の鉄筋組立体を所定の位置に設置する。つぎ
に、底盤の上端鉄筋とともに柱の鉄筋を組立て、底盤の
コンクリートを打設する。ついで、下半部の鉄筋組立体
の上に上半部の鉄筋組立体を載せて、接続鉄筋の平板状
組立体によって上下両者を両側から一体に組み立て、そ
の両側面の底盤上で、地中梁の型枠を組み立てるととも
に、二重スラブの支保型枠を組み立てて、地中梁と二重
スラブとのコンクリートを打設する。このようにして構
成された地中梁は、先組みされた4部からなる鉄筋組立
体を補強鉄筋とし、底盤と、地中梁ならびにスラブとを
一体にしたものとの2部のコンクリートのみで構成され
たものとなる。
[実施例] 本発明の施工方法を採用して構築した地中梁を図面に
示す一実施例に基づいて詳細に説明する。第1図は地中
梁の断面図、第2図は一部を切り欠いて示す側面図であ
り、第6図、第7図の参照番号は該当部分について共通
にしてある。図中の1は地中梁、2は底盤、3は二重ス
ラブである。地中梁1は、補強鉄筋10として上端主筋1
1、下端主筋12、腹筋13と、スタラップ14とを含み、第
3図に分解して示すように、上部鉄筋20と、下部鉄筋30
と、それらの上下の組立体を接続する一対の接続鉄筋40
との4個のプラハブ組立体からなっている。従って、上
部鉄筋20は、上端主筋21と腹筋23と上部スタラップ24と
からなり、下部鉄筋30は、下端主筋32と腹筋33と下部ス
タラップ34とからなっている。各組立体は、図に例示し
たように、スパイラル筋で構成したスタラップ筋によっ
て一連に組立てるようにしてもよい。
示す一実施例に基づいて詳細に説明する。第1図は地中
梁の断面図、第2図は一部を切り欠いて示す側面図であ
り、第6図、第7図の参照番号は該当部分について共通
にしてある。図中の1は地中梁、2は底盤、3は二重ス
ラブである。地中梁1は、補強鉄筋10として上端主筋1
1、下端主筋12、腹筋13と、スタラップ14とを含み、第
3図に分解して示すように、上部鉄筋20と、下部鉄筋30
と、それらの上下の組立体を接続する一対の接続鉄筋40
との4個のプラハブ組立体からなっている。従って、上
部鉄筋20は、上端主筋21と腹筋23と上部スタラップ24と
からなり、下部鉄筋30は、下端主筋32と腹筋33と下部ス
タラップ34とからなっている。各組立体は、図に例示し
たように、スパイラル筋で構成したスタラップ筋によっ
て一連に組立てるようにしてもよい。
次に、接続鉄筋40は、上部鉄筋20、下部鉄筋30とに掛
けわたすようにした多数の垂直鉄筋41と、上部鉄筋20な
らびに下部鉄筋30と同長で、垂直鉄筋41を上下に結合す
るように設けられた水平鉄筋42とからなっている。
けわたすようにした多数の垂直鉄筋41と、上部鉄筋20な
らびに下部鉄筋30と同長で、垂直鉄筋41を上下に結合す
るように設けられた水平鉄筋42とからなっている。
各主筋、各スタラップは、構造計算によって材料、規
格、寸法等が定められるが、とくに接続鉄筋40の垂直鉄
筋41は、地中梁1が受ける剪断力によって定められ、ス
タラップ14と同間隔に配置されたものであり、水平鉄筋
42は組立用の支持材でよい。
格、寸法等が定められるが、とくに接続鉄筋40の垂直鉄
筋41は、地中梁1が受ける剪断力によって定められ、ス
タラップ14と同間隔に配置されたものであり、水平鉄筋
42は組立用の支持材でよい。
次に、第4図の各図に従って、地中梁1の施工方法を
工程順に説明する。a図では、捨てコンクリート4上に
底盤2の下端鉄筋2Aを配筋し、その上に下部鉄筋30を載
置する。b図では、下部鉄筋30に主筋61、フープ62の順
に柱6の鉄筋を組付け、底盤2の上端鉄筋2Bを配筋す
る。これらの作業は捨てコンクリート4の上面で、鉄筋
足場その他の障害物がなくその全面にわたって容易に行
われ、柱6の中間ごとに接続され、続いてc図の底盤2
のコンクリートの打設も能率よく実施される。次いでd
図のように、底盤2上のコンクリート打設の終わった足
場のよい場所で、下部鉄筋30の上に上部鉄筋20を載置
し、柱6の主筋61によって上下に重ねられ、e図のよう
に、両者の側面から接続鉄筋40を当接し、上部鉄筋20、
下部鉄筋30とそれぞれに結束し、両者を結合させる。f
図では、地中梁1の両側の底盤2上で、コンクリート型
枠7を組み立て、地中梁1と二重スラブ3のコンクリー
トを打設する。図中の71は地中梁1の側面型枠、72は二
重スラブ3の下面型枠であり、いずれも通常のように、
ベニヤ型枠を支柱で支持して使用することができるし、
また、二重スラブ3用にプレスキャストコンクリート板
を使用することもできる。
工程順に説明する。a図では、捨てコンクリート4上に
底盤2の下端鉄筋2Aを配筋し、その上に下部鉄筋30を載
置する。b図では、下部鉄筋30に主筋61、フープ62の順
に柱6の鉄筋を組付け、底盤2の上端鉄筋2Bを配筋す
る。これらの作業は捨てコンクリート4の上面で、鉄筋
足場その他の障害物がなくその全面にわたって容易に行
われ、柱6の中間ごとに接続され、続いてc図の底盤2
のコンクリートの打設も能率よく実施される。次いでd
図のように、底盤2上のコンクリート打設の終わった足
場のよい場所で、下部鉄筋30の上に上部鉄筋20を載置
し、柱6の主筋61によって上下に重ねられ、e図のよう
に、両者の側面から接続鉄筋40を当接し、上部鉄筋20、
下部鉄筋30とそれぞれに結束し、両者を結合させる。f
図では、地中梁1の両側の底盤2上で、コンクリート型
枠7を組み立て、地中梁1と二重スラブ3のコンクリー
トを打設する。図中の71は地中梁1の側面型枠、72は二
重スラブ3の下面型枠であり、いずれも通常のように、
ベニヤ型枠を支柱で支持して使用することができるし、
また、二重スラブ3用にプレスキャストコンクリート板
を使用することもできる。
上部鉄筋20と下部鉄筋30における上下の主筋11、12お
よび腹筋13の端部は、常法のように、柱6の中間位置に
おいて、図示しない補足の接続鉄筋を使用して相互に接
続する。また、上端主筋11よよび下端主筋12の外端部が
柱6内に定着される部分は、第5図に示すように、各主
筋11、12の端部をコ字状に折返し屈曲して、腹筋13と接
続するようにし、構造規準の長さに従った定着部15を形
成するよにしてあるから、上部鉄筋20、下部鉄筋30を組
立体としてプレハブ化してあっても、現場における施工
時には、加工手間を要しないようになっている。
よび腹筋13の端部は、常法のように、柱6の中間位置に
おいて、図示しない補足の接続鉄筋を使用して相互に接
続する。また、上端主筋11よよび下端主筋12の外端部が
柱6内に定着される部分は、第5図に示すように、各主
筋11、12の端部をコ字状に折返し屈曲して、腹筋13と接
続するようにし、構造規準の長さに従った定着部15を形
成するよにしてあるから、上部鉄筋20、下部鉄筋30を組
立体としてプレハブ化してあっても、現場における施工
時には、加工手間を要しないようになっている。
[発明の効果] 本発明は、地中梁に補強鉄筋を配筋し、コンクリート
を出設して構築する地中梁の施工方法において、地中梁
の補強鉄筋を上端主筋と腹筋と上部スタラップとからな
る上部鉄筋組立体と下端主筋と腹筋と下部スタラップと
からなる下部鉄筋組立体とに上下に2分割し、該下部鉄
筋組立体を所定位置に配設して下方コンクリートを打設
し、該下部鉄筋組立体の上に該上部鉄筋組立体を載置す
ると共に両者を接続鉄筋を介して接続して上方コンクリ
ートを打設するものであるから、まず、地中梁の成がか
なり高いものであっても、鉄筋足場のような仮設工事が
一切省略され、しかも、補強鉄筋が上部、下部ともにプ
レハブによって組立体として構成することができるの
で、現場における労力を減少させることができると共
に、労務を平準化することができる。また、上部鉄筋、
下部鉄筋として組立るときに隅部に要する鉄筋は、段取
り筋に過ぎないが、これらはすべて成の高い地中梁の腹
筋として構造材とすることができるから、上下の分断部
分には、接続鉄筋の構成鋼材以外には、資材の重複が生
ずることはなく、この接続鉄筋の費用は、複雑な工程な
らびに工費を大幅に削減することができる利点によっ
て、十分回収することができる。さらに、本発明の施工
方法は、型枠工事が従来の施工方法によるものであり、
コンクリートの打設も標準方法によればよく、防水上に
も欠陥を生じない等、地中梁の施工方法の改善に画期的
効果をもたらす発明というべきである。
を出設して構築する地中梁の施工方法において、地中梁
の補強鉄筋を上端主筋と腹筋と上部スタラップとからな
る上部鉄筋組立体と下端主筋と腹筋と下部スタラップと
からなる下部鉄筋組立体とに上下に2分割し、該下部鉄
筋組立体を所定位置に配設して下方コンクリートを打設
し、該下部鉄筋組立体の上に該上部鉄筋組立体を載置す
ると共に両者を接続鉄筋を介して接続して上方コンクリ
ートを打設するものであるから、まず、地中梁の成がか
なり高いものであっても、鉄筋足場のような仮設工事が
一切省略され、しかも、補強鉄筋が上部、下部ともにプ
レハブによって組立体として構成することができるの
で、現場における労力を減少させることができると共
に、労務を平準化することができる。また、上部鉄筋、
下部鉄筋として組立るときに隅部に要する鉄筋は、段取
り筋に過ぎないが、これらはすべて成の高い地中梁の腹
筋として構造材とすることができるから、上下の分断部
分には、接続鉄筋の構成鋼材以外には、資材の重複が生
ずることはなく、この接続鉄筋の費用は、複雑な工程な
らびに工費を大幅に削減することができる利点によっ
て、十分回収することができる。さらに、本発明の施工
方法は、型枠工事が従来の施工方法によるものであり、
コンクリートの打設も標準方法によればよく、防水上に
も欠陥を生じない等、地中梁の施工方法の改善に画期的
効果をもたらす発明というべきである。
図面は本発明の地中梁の施工方法を採用した実施例を示
す図面であって、第1図は本発明の実施例の断面図、第
2図は第1図のA−A線に沿った立断面図、第3図は補
強鉄筋の構成を説明する断面図であり、第4図のa図な
いしf図は本発明の施工工程を説明する概略の側面図、
第5図は端部の定着の説明図である。第6図、第7図は
従来の施工方法を説明する図である。 1……地中梁、2……底盤、2A……下端鉄筋、2B……上
端鉄筋、3……二重スラブ、4……捨てコンクリート、
5……鉄筋足場、6……柱、7……型枠、10……補強鉄
筋、11、21……上端主筋、12、32……下端主筋、13、2
3、33……腹筋、14……スタラップ、20……上部鉄筋、2
4……上部スタラップ、30……下部鉄筋、34……下部ス
タラップ、40……接続鉄筋、41……垂直鉄筋、42……水
平鉄筋。
す図面であって、第1図は本発明の実施例の断面図、第
2図は第1図のA−A線に沿った立断面図、第3図は補
強鉄筋の構成を説明する断面図であり、第4図のa図な
いしf図は本発明の施工工程を説明する概略の側面図、
第5図は端部の定着の説明図である。第6図、第7図は
従来の施工方法を説明する図である。 1……地中梁、2……底盤、2A……下端鉄筋、2B……上
端鉄筋、3……二重スラブ、4……捨てコンクリート、
5……鉄筋足場、6……柱、7……型枠、10……補強鉄
筋、11、21……上端主筋、12、32……下端主筋、13、2
3、33……腹筋、14……スタラップ、20……上部鉄筋、2
4……上部スタラップ、30……下部鉄筋、34……下部ス
タラップ、40……接続鉄筋、41……垂直鉄筋、42……水
平鉄筋。
Claims (3)
- 【請求項1】地中梁に補強鉄筋を配筋し、コンクリート
を打設して構築する地中梁の施工方法において、地中梁
の補強鉄筋を上端主筋と腹筋と上部スタラップとからな
る上部鉄筋組立体と下端主筋と腹筋と下部スタラップと
からなる下部鉄筋組立体とに上下に2分割し、該下部鉄
筋組立体を所定位置に配設して下方コンクリートを打設
し、該下部鉄筋組立体の上に該上部鉄筋組立体を載置す
ると共に両者を接続鉄筋を介して接続して上方コンクリ
ートを打設することを特徴とする地中梁の施工方法。 - 【請求項2】下部鉄筋組立体を含む下方のコンクリート
は底盤と、上部鉄筋組立体を含む上方のコンクリートは
二重スラブと、それぞれ一体に打設されることを特徴と
する請求項1に記載の地中梁の施工方法。 - 【請求項3】接続鉄筋は水平鉄筋で垂直鉄筋を結合して
あり、垂直鉄筋が、上部鉄筋組立体と下部鉄筋組立体と
を結合する剪断補強筋であることを特徴とする請求項1
または2に記載の地中梁の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63241857A JP2651506B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 地中梁の施行方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63241857A JP2651506B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 地中梁の施行方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0291321A JPH0291321A (ja) | 1990-03-30 |
JP2651506B2 true JP2651506B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=17080544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63241857A Expired - Lifetime JP2651506B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 地中梁の施行方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2651506B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS598834A (ja) * | 1982-07-08 | 1984-01-18 | Hasegawa Komuten Co Ltd | 基礎梁 |
JPS6351529A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-04 | Kajima Corp | 鉄筋コンクリ−ト地中梁およびスラブの施工法 |
-
1988
- 1988-09-27 JP JP63241857A patent/JP2651506B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0291321A (ja) | 1990-03-30 |
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