JP2911788B2 - 段差付き合成スラブ及びその構築工法 - Google Patents

段差付き合成スラブ及びその構築工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部分的に段差部を
有するスラブをハーフプレキャスト板を用いて構成する
段差付き合成スラブ及びその構築工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般住宅においては、図8に示すように
一枚のスラブ20に部分的に床下がり部分21を形成す
る必要が多々見られる。これは主に浴室等の水廻りの仕
上げレベルをなるべく他の床と同じにしたいと言う建築
計画上の理由からであり、床下がり部分21の段差は1
00乃至200mm程度設けることが多い。床下がり部
分21の位置は、図8の(A)乃至(C)に示すように
中央部、端部、隅部のケースが考えられ、通常このよう
な段差部22を有するスラブは、全面的に現場打ちの在
来スラブとするケースが殆どである。このため、段差な
しのスラブだけをハーフプレキャスト板の合成スラブと
し、段差付きのスラブは現場打ちの在来スラブとしてい
るが、両者が混在することで施工が繁雑になる問題があ
る。
【0003】ハーフプレキャスト板は、通常図9の
(A)乃至(C)に示す割り付け図のようにスラブ20
の短辺方向に架設され、段差部を含んで一枚のハーフプ
レキャスト板とされる。ここで、(A)乃至(C)のハ
ーフプレキャスト板23、24の構成を考えると、上記
したようにそれぞれ段差部22があるが、これを段差部
22を有するハーフプレキャスト板として製作するに
は、図10、11に示すように段差部22においてトラ
ス筋25の連続性が確保できなくなる問題がある。した
がって、この方法ではハーフプレキャスト板での構成は
難しく、どうしても現場打ち一体の在来スラブ工法とせ
ざるを得なくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、部分
的に段差部を有するスラブをハーフプレキャスト板を用
いた合成スラブにより構成することにある。また、本発
明の別の課題は、段差の位置、大きさ、或いはスラブの
スパン、荷重等に応じて、広く対応できるハーフプレキ
ャスト板を用いた合成スラブを提供することにある。更
なる本発明の課題は、現場打ちによる在来のスラブ工法
に比べて、施工の手間を大幅に軽減することができる段
差付き合成スラブの構築工法を供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明の段差付き合成スラブは、部分的に段差部
を有するハーフプレキャスト板を段差部で分割し、それ
をPC鋼棒で圧着一体化して構成すると共に、同ハーフ
プレキャスト板を梁間に敷設し、その上に配筋して後打
ちコンクリートを打設してなることを特徴とするもので
ある。このように段差部の両側を別々のハーフプレキャ
スト板とし、このハーフプレキャスト板をPC鋼棒によ
る圧着工法で一体化することによって、段差部を有する
スラブをハーフプレキャスト板による合成スラブで構成
することができる。
【0006】また、本発明の段差付き合成スラブは、前
記ハーフプレキャスト板をトラス筋タイプ、又はプレス
トレス系タイプとしてなることを特徴とするもので、段
差の位置、大きさ、或いはスラブのスパン、荷重等に応
じて、トラス筋タイプ、又はプレストレス系タイプのい
ずれかを選択し、また、PC鋼棒の径とピッチを適宜選
定することによって、種々の段差付き合成スラブのパタ
ーンに幅広く対応できる。
【0007】更に、本発明の段差付き合成スラブの構築
工法は、部分的に段差部を有するハーフプレキャスト板
を段差部で分割し、それをPC鋼棒で圧着一体化して構
成すると共に、この段差部を有するハーフプレキャスト
板と段差部のないハーフプレキャスト板を用いて、床下
がり部分を形成するように敷き並べ、その上に上端鉄筋
を配筋し、しかる後、後打ちコンクリートを打設して合
成スラブを構築してなることを特徴とするものである。
このように部分的に段差部を有するスラブを段差部を有
するハーフプレキャスト板と段差部のないハーフプレキ
ャスト板を用いて、床下がり部分を形成するように敷き
並べ、その上に上端鉄筋を配筋し、しかる後、後打ちコ
ンクリートを打設することによって、従来現場打ち一体
の在来スラブ工法で構築としていた段差部を有するスラ
ブをハーフプレキャスト板の合成スラブにより構築する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図1乃
至図7に基づいて説明する。図1は本発明の段差付き合
成スラブの構成を示す平面図(A)とそのa−a断面図
(B)、図2は図1(B)のb部拡大図、図3はそのP
C鋼棒による圧着部を示す断面図、図4は図3の平面
図、図5(A)、(B)はそれぞれ図3のc−c断面相
当図、図6はPC鋼棒の圧着部拡大図、図7(A)、
(B)はPC鋼棒の構成図である。
【0009】本実施形態では、図1に示すように一枚の
合成スラブ1において、端部に床下がり部分2を形成し
た場合の形態を説明する。合成スラブ1を構成するハー
フプレキャスト板は、建物の梁3間に合成スラブ1の短
辺である図1(A)の矢印イ方向に敷設される。ハーフ
プレキャスト板としては、段差部のないハーフプレキャ
スト板4と、図2に示すような段差部5を有するハーフ
プレキャスト板6とが用いられ、床下がり部分2を形成
するように敷き並べられる。
【0010】合成スラブ1は、更にその上面に上端鉄筋
7を配筋し、しかる後、後打ちコンクリート8を打設し
て構成される。段差部5を有するハーフプレキャスト板
6は、通常のハーフプレキャスト板のように製作する
と、従来の技術の項で説明したように段差部においてト
ラス筋の連続性が確保できなくなるので、段差部5で左
右に2分割して別々のハーフプレキャスト板6A、6B
として製作し、このハーフプレキャスト板6A、6Bを
図3、4に示すようにPC鋼棒9により圧着一体化して
構成する。
【0011】ハーフプレキャスト板6は、合成スラブ1
における段差の位置、大きさ、或いはスラブのスパン、
荷重等に応じて適宜選択され、スパン、荷重が比較的小
さい場合は、図5(A)に示すようなトラス筋10を用
いたトラス筋タイプが、又、それ以外の場合は、図5
(B)に示すようなPC鋼材11を用いたプレストレス
系タイプが使用されると共に、PC鋼棒9の径とピッチ
をスパン、荷重に合わせて設定することによって、種々
の段差付き合成スラブ1のパターンに幅広く対応できる
ようにしている。なお、2分割されたハーフプレキャス
ト板6A、6Bを圧着一体化し易くするため、分割部を
段階状とし、段差方向にPC鋼棒9を2本設けて圧着一
体化している。
【0012】PC鋼棒9としては、図7(A)、(B)
に示すように鋼棒12の表面に特殊アスファルト系ポリ
マーを被膜成形し、その外周を防錆材13、ポリプロピ
レン14、ポリエチレンシース15等で保護したアンボ
ンドタイプ又はボンドタイプのいずれかのPC鋼棒をス
ラブ設計上の性能面より選択し、図6に示すようにアン
カープレート16及びワッシャー17を介してナット1
8により締付け圧着できるようにしている。
【0013】しかして、上記構成の段差部5を有するハ
ーフプレキャスト板6を使用することによって、床下が
り部分2を形成する段差付きスラブを、あらかじめ段差
の位置、大きさ、或いはスラブのスパン、荷重等に応じ
て最適に製作された、段差部のないハーフプレキャスト
板4と段差部5を有するハーフプレキャスト板6とを床
下がり部分2を形成するように建物の梁3間に敷き並
べ、その上に上端鉄筋7を配筋し、しかる後、後打ちコ
ンクリート8を打設することによって、従来現場打ち一
体の在来スラブ工法で構築としていた段差部を有するス
ラブをハーフプレキャスト板の合成スラブ1により構築
することが可能となる。
【0014】なお、段差部5を有するハーフプレキャス
ト板6は、段差部5で左右に2分割して別々のハーフプ
レキャスト板6A、6Bとして製作し、このハーフプレ
キャスト板6A、6BをPC鋼棒9により圧着一体化す
ることにより、あらかじめ工場にて製作し搬入すること
ができるので、スラブの全てをハーフプレキャスト板合
成スラブで構成することができ、現場打ちの在来スラブ
との混在をなくすることができる。
【0015】したがって、段差部を有するスラブをハー
フプレキャスト板の合成スラブ1により構成することが
可能となると共に、段差の位置、大きさ、或いはスラブ
のスパン、荷重等に応じて最適なハーフプレキャスト板
の合成スラブ1を提供することができる。また、現場打
ちの在来スラブ工法に比べ、施工の手間を大幅に軽減す
ることができるので、施工期間の短縮及び施工費用の低
減を図ることができる。
【0016】更に、ハーフプレキャスト板の合成スラブ
とすることで、スラブの下端を平滑面とすることができ
るので、これによって直天井の仕上げも可能となり一層
経済性を増すことができる。なお、上記の実施形態で
は、一枚の合成スラブにおいて、端部に床下がり部分を
形成した場合について説明したが、床下がり部分がスラ
ブの中央部、あるいは隅部に位置する場合等すべてのケ
ースについて同様に適用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の段差付
き合成スラブによると、段差部の両側を別々のハーフプ
レキャスト板とし、このハーフプレキャスト板をPC鋼
棒による圧着工法で一体化することによって、段差部を
有するスラブをハーフプレキャスト板による合成スラブ
で構成することができ、段差付き合成スラブの施工を簡
便にすることができる。また、ハーフプレキャスト板を
段差の位置、大きさ、或いはスラブのスパン、荷重等に
応じて、トラス筋タイプ、又はプレストレス系タイプの
いずれかを選択すると共に、PC鋼棒の径とピッチを適
宜設定することによって、種々の段差付き合成スラブの
パターンに幅広く対応することが可能となる。更に、本
発明の段差付き合成スラブ構築工法によると、従来の現
場打ちによる在来のスラブ工法に比べて、施工の手間を
大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の段差付き合成スラブを示す平面図
(A)とそのa−a断面図(B)である。
【図2】図1(B)におけるb部拡大図である。
【図3】本発明の段差付き合成スラブに用いるる段差を
有するハーフプレキャスト板のPC鋼棒による圧着部を
示す断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ図3のc−c断面相
当図である。
【図6】本発明の段差付き合成スラブのPC鋼棒の圧着
部拡大図である。
【図7】PC鋼棒の構成を示す断面図(A)と斜視図
(B)である。
【図8】従来の段差付きスラブのパターン例(A)、
(B)、(C)の平面図とその段差部の断面図である。
【図9】従来の段差付きスラブのハーフプレキャスト板
の割り付け例(A)、(B)、(C)を示す平面図であ
る。
【図10】従来の段差付きスラブの段差部の拡大断面図
である。
【図11】図10のd−d断面相当図である。
【符号の説明】
1 合成スラブ 2 床下がり部分 3 梁 4 段差部のないハー
フプレキャスト板 5 段差部 6 段差部を有するハ
ーフプレキャスト板 7 上端鉄筋 8 後打ちコンクリー
ト 9 PC鋼棒 10 トラス筋 11 PC鋼材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分的に段差部を有するハーフプレキャ
    スト板を段差部で分割し、それをPC鋼棒で圧着一体化
    して構成すると共に、同ハーフプレキャスト板を梁間に
    敷設し、その上に配筋して後打ちコンクリートを打設し
    てなることを特徴とする段差付き合成スラブ。
  2. 【請求項2】 前記ハーフプレキャスト板をトラス筋タ
    イプとしてなることを特徴とする請求項1記載の段差付
    き合成スラブ。
  3. 【請求項3】 前記ハーフプレキャスト板をプレストレ
    ス系タイプとしてなることを特徴とする請求項1記載の
    段差付き合成スラブ。
  4. 【請求項4】 部分的に段差部を有するハーフプレキャ
    スト板を段差部で分割し、それをPC鋼棒で圧着一体化
    して構成すると共に、この段差部を有するハーフプレキ
    ャスト板と段差部のないハーフプレキャスト板を用い
    て、床下がり部分を形成するように敷き並べ、その上に
    上端鉄筋を配筋し、しかる後、後打ちコンクリートを打
    設して合成スラブを構築してなることを特徴とする段差
    付き合成スラブの構築工法。
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