JP2002242348A - プレキャストコンクリート板、スラブおよびその構築方法 - Google Patents
プレキャストコンクリート板、スラブおよびその構築方法Info
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Abstract
ストコンクリート板、スラブおよびその構築方法を提供
することである。 【解決手段】 プレキャストコンクリート板は、段差が
形成されたコンクリート板1に、前記段差を横切る方向
で引張材6が埋設され、該引張材6によりプレストレス
が付与されてなる。
Description
リート板、スラブおよびその構築方法に関するものであ
る。
ンクリート板、すなわち段差付きのプレキャストコンク
リート板が多く使用されてきている。このプレキャスト
コンクリート板は、図7に示すように、小梁を省いた状
態で荷重を支持することができるように、プレストレス
で補強されている。このプレストレスは、高さの異なる
コンクリート板20a、20bごとに引張材21a、2
1bによって、それぞれ別個に付与されている。
プレキャストコンクリート板は、段差部に最も大きな曲
げモーメントが発生しているが、引張材が定着具ではな
く付着応力だけでこの曲げモーメントに抵抗している。
このため付着力が減退すると、曲げ抵抗が急激に弱くな
って大きな破壊を招く危険があった。
たものであり、その目的は、プレストレスが連続的に付
与されたプレキャストコンクリート板、スラブおよびそ
の構築方法を提供することである。
めの手段は、請求項1の発明のプレキャストコンクリー
ト板が、段差が形成されたコンクリート板に、前記段差
を横切る方向で引張材が埋設され、該引張材によりプレ
ストレスが付与されたことを特徴とし、請求項2の発明
のプレキャストコンクリート板が、請求項1において、
プレストレスはプレテンションまたはポストテンション
で付与されたことを特徴とし、請求項3の発明のプレキ
ャストコンクリート板が、請求項1または2において、
引張材はアンボンド鋼線であることを特徴とし、また請
求項4の発明のプレキャストコンクリート板が、請求項
1〜3のいずれかにおいて、コンクリート板の上面には
補強用のリブが突設されたことを特徴とし、また請求項
5の発明のプレキャストコンクリート板が、請求項1〜
4のいずれかにおいて、コンクリート板の上面には鉄筋
が突出したことを特徴とし、また請求項6の発明のプレ
キャストコンクリート板が、請求項1のプレキャストコ
ンクリート板が、梁間に隣接状態で設置されて下床が形
成され、該下床上にトップコンクリートが打設されてな
ることを特徴とし、また請求項7の発明のスラブの構築
方法が、請求項1のプレキャストコンクリート板を、梁
間に隣接状態で設置して下床を形成し、該下床上にトッ
プコンクリートを打設することを特徴とする。
プレキャストコンクリート板に連続したプレストレスが
付与されたので、段差部を形成する部分が補強されて、
そこにかかる荷重を支持することができるようになる。
またプレストレスがプレテンションまたはポストテンシ
ョンで付与されたことにより、プレキャストコンクリー
ト板を全体的に補強することができる。またコンクリー
ト板の上面にリブまたは鉄筋が突設された段差付きのプ
レキャストコンクリート板を、全体的に補強することが
できる。鉄筋によらずにプレストレスによって段差部が
補強されたスラブを構築することができる。
クリート板、スラブおよびその構築方法の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。はじめにプレキャスト
コンクリート板(以下、単にPC板という)について説
明し、その後に、このPC板を使用したスラブおよびそ
の構築方法について説明するが、各実施の形態において
同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成にの
み異なった符号を付して説明する。
したものである。このPC板1は、コンクリート板2の
長さ方向の中央部で段差状に形成され、中央部を境にし
た一方側のコンクリート板2aと他方側のコンクリート
板2bとの高さが異なっている。このコンクリート板2
は補強筋3で補強され、その上面には長さ方向に補強用
のリブ4が突設され、このリブ4に段差部5を横切って
引張材6が埋設されている。この引張材6は3本のアン
ボンド鋼線であり、一方側のコンクリート板2aから段
差部5を通って他方のコンクリート板2bにかけて埋設
され、端部が定着体7で定着されている。このように連
続した一本の引張材6でプレテンション方式によりプレ
ストレスをPC板1に付与すると、該PC板1に連続し
てプレストレスが付与されるので段差部5が補強され、
ここにかかる荷重が支持できるようになる。またリブ4
および段差部5には、引張材6の緊張によるひび割れを
防ぐためのスパイラル筋8が配筋されている。さらにリ
ブ4および段差部5の上面には、トップコンクリートと
の付着を良くするためのジョイント筋9が突出されてい
る。また、上記のプレストレスはプレテンション方式の
他に、ポストテンション方式で付与することもできる。
PC板10である。このPC板10は、補強用のリブ4
の代わりに、コンクリート板2を厚くしたものであり、
これ以外は前記のPC板1と同じ構成であり、同じ効果
を達成することができる。
に、コンクリート板の上面からトラス筋が突出した段差
付きPC板(図示せず)や、いわゆる段差付きフルPC
板(図示せず)にも連続した一本の引張材6でプレスト
レスを付与することができる。
あり、このスラブ11は、上記のPC板1が梁12間に
隣接状態で設置されて下床13が形成され、該下床13
上にトップコンクリート14が打設されて構築されたも
のである。このスラブ11も、連続した一本の引張材6
でプレストレスが付与されたPC板1を使用したので、
段差部5が補強され、ここにかかる自重などの荷重を支
持することができるようになっている。
に基づいて説明する。まず、工場でプレストレスが付与
されたPC板1を現場に運搬し、これをクレーンで吊り
上げて、梁12間に隣接状態で設置して、下床13を形
成する。次に、この下床13上にスラブ筋15を配筋し
て、トップコンクリート14を打設すると、一本の引張
材6により、連続的なプレストレスが付与されたPC板
1を使用したスラブ11が構築される。
C板に連続的にプレストレスが付与されるので、段差部
を形成する部分が補強されて、そこにかかる荷重を支持
することができるようになる。
トテンションで付与されたことにより、PC板を全体的
に補強することができる。
きのPC板全体を補強することができる。
部が補強されたスラブを構築することができる。
(1)のA−A線断面図である。
B−B線断面図と、C−C線断面図である。
(2)は(1)のD−D線断面図である。
(2)は(1)のE−E線断面図である。
−G線断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 段差が形成されたコンクリート板に、前
記段差を横切る方向で引張材が埋設され、該引張材によ
りプレストレスが付与されたことを特徴とするプレキャ
ストコンクリート板。 - 【請求項2】 プレストレスはプレテンションまたはポ
ストテンションで付与されたことを特徴とする請求項1
に記載のプレキャストコンクリート板。 - 【請求項3】 引張材はアンボンド鋼線であることを特
徴とする請求項1または2に記載のプレキャストコンク
リート板。 - 【請求項4】 コンクリート板の上面には補強用のリブ
が突設されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載のプレキャストコンクリート板。 - 【請求項5】 コンクリート板の上面には鉄筋が突出し
たことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプ
レキャストコンクリート板。 - 【請求項6】 請求項1のプレキャストコンクリート板
が、梁間に隣接状態で設置されて下床が形成され、該下
床上にトップコンクリートが打設されてなることを特徴
とするスラブ。 - 【請求項7】 請求項1のプレキャストコンクリート板
を、梁間に隣接状態で設置して下床を形成し、該下床上
にトップコンクリートを打設することを特徴とするスラ
ブの構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001046481A JP2002242348A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | プレキャストコンクリート板、スラブおよびその構築方法 |
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JP2001046481A Pending JP2002242348A (ja) | 2001-02-22 | 2001-02-22 | プレキャストコンクリート板、スラブおよびその構築方法 |
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- 2001-02-22 JP JP2001046481A patent/JP2002242348A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
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