JP2562779Y2 - 柱と梁との接合構造 - Google Patents
柱と梁との接合構造Info
- Publication number
- JP2562779Y2 JP2562779Y2 JP1991016432U JP1643291U JP2562779Y2 JP 2562779 Y2 JP2562779 Y2 JP 2562779Y2 JP 1991016432 U JP1991016432 U JP 1991016432U JP 1643291 U JP1643291 U JP 1643291U JP 2562779 Y2 JP2562779 Y2 JP 2562779Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- column
- reinforced concrete
- reinforcement
- joint structure
- present
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鉄筋コンクリート構造物
における柱と梁との接合構造に関する。
における柱と梁との接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート構造物におい
て、柱に対する梁筋の定着部は、図4及び図5に示すよ
うに、梁1における梁筋2の水平状の突出部2aとこれ
を折曲してなる垂直部2bとからなり、その突出部2a
の水平距離Lは、引張力に十分抵抗できるように一般に
鉄筋径をdとした場合、約17d以上の長さを取ること
になっている。
て、柱に対する梁筋の定着部は、図4及び図5に示すよ
うに、梁1における梁筋2の水平状の突出部2aとこれ
を折曲してなる垂直部2bとからなり、その突出部2a
の水平距離Lは、引張力に十分抵抗できるように一般に
鉄筋径をdとした場合、約17d以上の長さを取ること
になっている。
【0003】そのため、従来、梁筋の突出部2aの定着
方法として、図4及び図5に示すように、正方形断面の
柱3上部の定着部において、両梁筋2、2の突出部2
a、2aを相互に当たらないように、左右方向にずらし
たり、また梁を直交的に配置する場合には、両梁筋2、
2を上下方向に段差を設けて配筋して定着するようにし
ている。
方法として、図4及び図5に示すように、正方形断面の
柱3上部の定着部において、両梁筋2、2の突出部2
a、2aを相互に当たらないように、左右方向にずらし
たり、また梁を直交的に配置する場合には、両梁筋2、
2を上下方向に段差を設けて配筋して定着するようにし
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のように梁筋
2を相互に左右方向又は上下方向に段差を設けて配置す
るものにおいては、梁1をプレキャスト鉄筋コンクリー
トで製造する場合には、その配筋位置の異なった数種の
梁を用意する必要があり、また、施工上においても定着
部において梁筋が錯綜し施工が困難になる上に、直交方
向に梁を架設する場合には梁のセット順序が規制される
問題もある。
2を相互に左右方向又は上下方向に段差を設けて配置す
るものにおいては、梁1をプレキャスト鉄筋コンクリー
トで製造する場合には、その配筋位置の異なった数種の
梁を用意する必要があり、また、施工上においても定着
部において梁筋が錯綜し施工が困難になる上に、直交方
向に梁を架設する場合には梁のセット順序が規制される
問題もある。
【0005】本考案はこのような問題を解決し得る柱と
梁との接合構造を提案するものである。
梁との接合構造を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記の課題を解
決するために、プレキャスト鉄筋コンクリート製の柱の
上面端部にプレキャスト鉄筋コンクリート製の梁の端部
を三方向乃至は十字状に載置架設し、各梁の端面から梁
筋を突設するようにしたものにおいて、上記梁筋が柱の
上端面に対向乃至は直交的に配置された場合、中央部に
間隙が形成されるように梁筋の突出長を柱の中心まで延
長されないように制約して全ての梁の端部が全く同一構
成で製作されていることを特徴とするものである。
決するために、プレキャスト鉄筋コンクリート製の柱の
上面端部にプレキャスト鉄筋コンクリート製の梁の端部
を三方向乃至は十字状に載置架設し、各梁の端面から梁
筋を突設するようにしたものにおいて、上記梁筋が柱の
上端面に対向乃至は直交的に配置された場合、中央部に
間隙が形成されるように梁筋の突出長を柱の中心まで延
長されないように制約して全ての梁の端部が全く同一構
成で製作されていることを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】図1及び図2に示す本考案の第1実施例にお
いて説明する。4はプレキャスト鉄筋コンクリート製
(以下PCという)の柱で、その平断面形状は、そのP
C柱4の中央から架設される梁の方向に対して放射状に
延長した形状になっている。
いて説明する。4はプレキャスト鉄筋コンクリート製
(以下PCという)の柱で、その平断面形状は、そのP
C柱4の中央から架設される梁の方向に対して放射状に
延長した形状になっている。
【0008】そして、この延長部4aにおける柱の中央
部から梁受部4bまでの距離Dは、梁5の端面から突出
した梁筋6の突出部6aの長さよりも長い距離に設定さ
れている。具体的には、一般に前記突出部6aの水平L
は、その梁筋6の直径をdとした場合に約17d以上必
要とされているので、延長部4aの長さDは17d以上
に設定されている。
部から梁受部4bまでの距離Dは、梁5の端面から突出
した梁筋6の突出部6aの長さよりも長い距離に設定さ
れている。具体的には、一般に前記突出部6aの水平L
は、その梁筋6の直径をdとした場合に約17d以上必
要とされているので、延長部4aの長さDは17d以上
に設定されている。
【0009】施工に際しては、PC柱4の各延長部4a
における上面端部に夫々PC梁5の端部を載置する。次
で、適宜型枠を用いてPC柱4上における梁端面間の空
隙部8にコンクリートを後打ちし、PC柱4とPC梁5
とを一体構造にする。また、柱の平断面形状を、図3に
示すように、包絡線9まで膨らませて接合部の補強をし
てもよい。
における上面端部に夫々PC梁5の端部を載置する。次
で、適宜型枠を用いてPC柱4上における梁端面間の空
隙部8にコンクリートを後打ちし、PC柱4とPC梁5
とを一体構造にする。また、柱の平断面形状を、図3に
示すように、包絡線9まで膨らませて接合部の補強をし
てもよい。
【0010】尚、図面に示す実施例においては、柱に対
して梁を3方向に架設した例を示したが、十字状に配置
する場合等にも本考案を適用できる。
して梁を3方向に架設した例を示したが、十字状に配置
する場合等にも本考案を適用できる。
【0011】以上のように本考案によれば、梁筋の突出
部が相互に当接したり交叉することなく梁を架設できる
は勿論であるが、特に本考案は右側の梁も、左側も、そ
してその直交方向の左右の梁も、全て同じ端部条件で構
成されているので、工場で製作する場合、出荷する場
合、現場保管の場合、現場で組立する場合等何れの場合
も有利である。すなわち、製造時の型枠の同一納まりが
でき(型枠の共通化)、製造時に取扱いが同じにでき
(鉄筋組立など)、現場での、梁のセットの順に関係し
ない等の効果がある。
部が相互に当接したり交叉することなく梁を架設できる
は勿論であるが、特に本考案は右側の梁も、左側も、そ
してその直交方向の左右の梁も、全て同じ端部条件で構
成されているので、工場で製作する場合、出荷する場
合、現場保管の場合、現場で組立する場合等何れの場合
も有利である。すなわち、製造時の型枠の同一納まりが
でき(型枠の共通化)、製造時に取扱いが同じにでき
(鉄筋組立など)、現場での、梁のセットの順に関係し
ない等の効果がある。
【図1】本考案の第1実施例を示す平面図。
【図2】本考案の第1実施例を示す側面図。
【図3】本考案の第2実施例を示す平面図。
【図4】従来構造を示す平面図。
【図5】従来構造を示す側面図。
4 柱 4b 梁受部 5 梁 6 梁筋 6a 突出部
Claims (1)
- 【請求項1】 プレキャスト鉄筋コンクリート製の柱の
上面端部にプレキャスト鉄筋コンクリート製の梁の端部
を三方向乃至は十字状に載置架設し、各梁の端面から梁
筋を突設するようにしたものにおいて、上記梁筋が柱の
上端面に対向乃至は直交的に配置された場合、中央部に
間隙が形成されるように梁筋の突出長を柱の中心まで延
長されないように制約して全ての梁の端部が全く同一構
成で製作されていることを特徴とする柱と梁との接合構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991016432U JP2562779Y2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 柱と梁との接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991016432U JP2562779Y2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 柱と梁との接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04113602U JPH04113602U (ja) | 1992-10-05 |
JP2562779Y2 true JP2562779Y2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=31903447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991016432U Expired - Lifetime JP2562779Y2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 柱と梁との接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562779Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0735669B2 (ja) * | 1988-05-18 | 1995-04-19 | 佐藤工業株式会社 | 鉄筋コンクリート柱とプレキャスト鉄筋コンクリート梁の接合方法 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP1991016432U patent/JP2562779Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04113602U (ja) | 1992-10-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |