JPH0730915Y2 - 駆動伝達装置の中間回転体取付構造 - Google Patents

駆動伝達装置の中間回転体取付構造

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JPH0730915Y2
JPH0730915Y2 JP1988151470U JP15147088U JPH0730915Y2 JP H0730915 Y2 JPH0730915 Y2 JP H0730915Y2 JP 1988151470 U JP1988151470 U JP 1988151470U JP 15147088 U JP15147088 U JP 15147088U JP H0730915 Y2 JPH0730915 Y2 JP H0730915Y2
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純一 川島
通宏 山根
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、内燃機関の駆動力をカムシャフトに伝達する
駆動伝達装置に用いられるアイドラスプロケットの取付
構造に関する。
従来の技術 周知のように、例えば自動車用の所謂DOHC型内燃機関に
あっては、シリンダブロックの前端下部にクランク軸に
連結された駆動用スプロケットが配置されていると共
に、シリンダヘッドの前端上部に2本のカムシャフトに
連結された従動用スプロケットが配置され、更に上記駆
動,従動スプロケット間のシリンダヘッドに減速用スプ
ロケットが配置されている。そして、該減速用スプロケ
ットと駆動用スプロケットとの間、並びに減速用スプロ
ケットと従動用スプロケットとの間に夫々巻装された無
端状のタイミングチェーンによってクランク軸の駆動力
が減速用スプロケットによって減速されつつ従動用スプ
ロケットを介して2本のカムシャフトに伝達されるよう
になっている。(実開昭62−21427号公報参照)。
上記減速用スプロケット1は、第5図に示すように外周
に内外2重の歯形2a,2bを有するスプロケット本体2
と、該スプロケット本体2内にプレーンベアリング3を
介して設けられた略円筒状のスプロケットシャフト4と
を備えており、上記スプロケットシャフト4の中心を貫
通した取付ボルト5を締め付けてシリンダヘッド6前端
部のカウンタボア7に取付けられている。ここで、スプ
ロケットシャフト4は、内端側に一体に設けられたフラ
ンジ部8の外側面8aが上記カウンタボア7の平坦な円形
状の支持面7aに圧接支持されている。尚、図中5aは取付
ボルト5の頭部と減速用スプロケット1との間に設けら
れた大径なワッシャである。
考案が解決しようとする課題 ところで、上記カウンタボア7に形成される支持面7a
は、スプロケットシャフト4のフランジ部8を安定に支
持するために高精度な平面加工が要求されているが、シ
リンダヘッド6の前端にチェーンケースの支持リブ9や
チェーンケース側壁10が支持面7aよりも前方に突出して
形成されているため、一般のフライスによっては平面加
工を行なうことができない。したがって、プロペラ状の
平面加工治具が該治具の駆動部から離れかつ略オーバハ
ング状に折曲された形になった特殊なフライスが用いら
れている。このため、平面加工治具の十分な安定化が得
られず、つまり支持面7aに対して垂直方向の押圧力が不
十分となり、傾きによる首振り等が発生し易くなる。し
たがって、第5図に示すように支持面7aの中央部位7bが
盛り上がった状態に加工されてしまう。この結果、該支
持面7aに圧接支持されるスプロケットシャフト4のフラ
ンジ部8が大きな角度θ1で傾斜状態になり、減速用ス
プロケット1の支持が極めて不安定になる。
そこで、例えば実開昭62−21427号公報等に開示されて
いる考案のように、機関側壁に凹部を設けて、この凹部
の外周面に減速ギアのシャフトを圧接支持するものも提
供されている。しかし、この従来例は、減速ギアのベア
リングに対する潤滑性が全く考慮されておらず、したが
って、減速ギアのスプロケット本体の常時円滑な回転作
用が期待できないと共に、長期間の使用後にベアリング
の焼き付き等が発生して耐久性が低下してしまう惧れが
ある。
課題を解決するための手段 本考案は、前記各従来の実情に鑑みて案出されたもの
で、駆動軸の駆動力を、機関側壁に有する支持面にボル
トにより取り付けられた中間回転体を介して従動軸に伝
達する駆動伝達装置において、上記支持面の中央に凹部
を形成すると共に、該凹部の外周に上記中間回転体を圧
接支持する支持面部を形成し、かつ上記機関側壁内に、
上記凹部とオイルメインギャラリを連通する連通路を形
成すると共に、上記凹部と中間回転体のベアリングとの
間に油供給流路を形成したことを特徴としている。
作用 上記構成の本考案によれば、支持面に凹部を積極的に形
成したため、平面加工時において平面加工治具の首振り
等に起因する中央部位の盛り上がりが確実に払拭され
る。また、たとえ支持面部に、面加工精度の誤差が発生
しても、中央部位の凹部によって誤差の影響が抑制され
るため、中間回転体の支持面部による安定化支持が得ら
れる。また、オイルメインギャラリから連通路を介して
凹部に流入した潤滑油を油供給流路を通じて中間回転体
のベアリングへ積極的に供給するようにしたため、中間
回転体の常時円滑な回転作用が得られるばかりかベアリ
ング等の耐久性の向上が図れる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
この実施例も従来と同様にDOHC型ツウィンカム方式の内
燃機関に適用されたものである。すなわち、第2図及び
第3図の11はアルミ合金製のシリンダヘッドであって、
このシリンダヘッド11は、内部に点火プラグ孔12が垂直
方向に穿設されていると共に、図外のオイルポンプと接
続されたオイルメインギャラリ13が水平方向に形成され
ている。また、シリンダヘッド11の前端部には、カウン
タボア14が形成されていると共に、該カウンタボア14よ
りも前方へ突出したチェーンケースの支持リブ15やチェ
ーンケース側壁16が一体に設けられている。また、上記
カウンタボア14は外面に円形状の支持面17が形成されて
いると共に、該支持面17の中央に垂直方向にボルト螺子
孔18が穿設されている。このボルト螺子孔18の近傍に
は、上記オイルメインギャラリ13の一端が臨設してい
る。
19は、上記カウンタボア14に支持されて、図外のクラン
ク軸の駆動用スプロケットの駆動力を2本のカムシャフ
トに夫々設けられた従動用スプロケットに伝達する中間
回転体たる減速用スプロケットであって、この減速用ス
プロケット19は、外周に内外2段の歯形20a,20bを有す
る略円筒状のスプロケット本体20と、該スプロケット本
体20の中央中空部内周面に設けられた円筒状のプレーン
ベアリング21と、該プレーンベアリング21を介してスプ
ロケット本体20を回転自在に支持するスプロケットシャ
フト22とを備えている。このスプロケットシャフト22
は、内部軸方向にボルト挿通孔23が形成されていると共
に、内部半径方向に複数の給油孔24…が穿設されてい
る。また、スプロケットシャフト22の前端部には、上記
カウンタボア14の支持面17に当接する大径なフランジ部
25が一体に設けられている。
更に、26は減速用スプロケット19をシリンダヘッド11の
カウンタボア14に取り付ける取付ボルトであって、この
取付ボルト26は、頭部26aと減速用スプロケット19との
間にワッシャ27を有すると共に、軸部26bの先端側に上
記ボルト螺子孔18に螺合する雄ねじ28が切られている。
また、軸部26bの外径は、上記スプロケット22のボルト
挿通孔23の内径よりも小さく設定されており、該ボルト
挿通孔23の内周面と軸部26bの外周面との間に上記給油
孔24と連通する環状の油供給通路29が形成されている。
前記給油孔24と油供給通路29によって油供給流路が構成
されている。
そして、上記カウンタボア14の支持面17は、第1図にも
示すように中央部一帯に円形状の凹部17aが形成されて
いると共に、該凹部17aの外周にフランジ部25の外側面2
5aが圧接支持される円環状の支持面部17bが形成されて
いる。また、カウンタボア14の内部には、一端がオイル
メインギャラリ13に、他端が上記凹部17aに夫々開口し
た連通路30が支持面17に対して垂直方向に穿設されてい
る。
以下、この実施例の作用について説明する。すなわち、
この実施例においても、カウンタボア14の支持面17を平
面加工するには、従来と同様に平面加工治具が駆動部か
ら離間しかつオーバハング状になった特殊なフライスを
用いているが、支持面17に凹部17aを積極的に形成した
ため、平面加工時において支持面17の中央部位に平面加
工治具の首振り等に起因する盛り上がりの発生が十分に
防止される。尚、この平面加工が凹部17a形成の前に行
なわれる場合は、中央部位に盛り上がりが発生するが事
後の凹部17a形成によりこの盛り上がりが切削されるこ
とになる。したがって、支持面部17bの平面性が確保さ
れるため、該支持面部17bに当接するフランジ部25の傾
きつまりスプロケットシャフト22の傾きが防止される。
また、たとえ支持面部17bに面加工精度の誤差が発生し
てとしても、第4図に示すように凹部17aによって誤差
の影響が抑制されるため、フランジ部25の傾きが従来の
約1/2の角度θ2に低下する。したがって、減速用スプロ
ケット19を安定に支持することができる。
また、オイルポンプからオイルメインギャラリ13に導入
された潤滑油が、連通路30を通って凹部17a内に供給さ
れ、さらにここから油供給通路29を経て給油孔24…から
プレーンベアリング21に供給されるため、該プレーンベ
アリング21の潤滑性能が向上し、スプロケット本体20の
円滑な回転作用が得られる。しかも、凹部17aを形成し
たことによって、連通路30を支持面17に対して垂直方向
から穿設でき、またその径も比較的大きく設定できるの
で、該連通路30の孔開け加工が極めて容易になる。ま
た、油供給通路29を取付ボルト26内部軸方向ではなく、
軸部26bの外周に形成したため、一般的な取付ボルト26
の使用が可能になると共に、取付ボルト26の剛性を維持
することが可能となり、その結果、軸部26bの外径を可
及的に小さくすることができる。
尚、上記実施例では、中間回転体は減速用スプロケット
になっているがこれに限定されずタイミングベルトが巻
装される例えばアイドルプーリ等であってもよい。ま
た、カウンタボア14はシリンダブロックに設けられたも
のであってもよい。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれば機関の前
壁に形成される支持面の中央部位に凹部を形成すると共
に、該凹部の外周に中間回転体を圧接支持する支持面部
を形成したため、支持面の平面加工誤差による中央部位
の盛り上がりを払拭することができる。この結果、中間
回転体の安定化支持が得られる。しかも、オイルメイン
ギャラリから連通路を通って凹部内に流入した潤滑油
を、油供給流路を介して中間回転体のベアリングへ積極
的に供給したため、該ベアリングの潤滑性能が向上し、
中間回転体のスプロケット本体の円滑な回転作用が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す第2図のI−I線断面
図、第2図はこの実施例に供されるシリンダヘッドの側
面図、第3図はこの実施例の要部断面図、第4図はこの
実施例の作用を示す説明図、第5図は従来の中間回転体
取付構造を示す要部断面図である。 11…シリンダヘッド(機関)、13…オイルメインギャラ
リ、14…カウンタボア、17…支持面、17a…凹部、17b…
支持面部、19…減速用スプロケット(中間回転体)、26
…取付ボルト、24…給油孔(油供給流路)、29…油供給
通路(油供給流路)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸の駆動力を、機関側壁に有する支持
    面にボルトにより取り付けられた中間回転体を介して従
    動軸に伝達する駆動伝達装置において、上記支持面の中
    央に凹部を形成すると共に、該凹部の外周に上記中間回
    転体を圧接支持する支持面部を形成し、かつ上記機関側
    壁内に、上記凹部とオイルメインギャラリを連通する連
    通路を形成すると共に、上記凹部と中間回転体のベアリ
    ングとの間に油供給流路を形成したことを特徴とする駆
    動伝達装置の中間回転体取付構造。
JP1988151470U 1988-11-21 1988-11-21 駆動伝達装置の中間回転体取付構造 Expired - Fee Related JPH0730915Y2 (ja)

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