JPH064005Y2 - バルブロッカ装置 - Google Patents

バルブロッカ装置

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JPH064005Y2
JPH064005Y2 JP16873588U JP16873588U JPH064005Y2 JP H064005 Y2 JPH064005 Y2 JP H064005Y2 JP 16873588 U JP16873588 U JP 16873588U JP 16873588 U JP16873588 U JP 16873588U JP H064005 Y2 JPH064005 Y2 JP H064005Y2
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JP
Japan
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rocker
lubricating oil
rocker arm
valve
cam
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JP16873588U
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JPH0287917U (ja
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清治 津田
善弘 中川
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関のバルブ開閉に用いられるバルブロ
ッカ装置に関し、更に詳しくはロッカアームパッドとカ
ムとの間に、小さい圧力損失で潤滑油を供給するための
構造に関する。
〔従来技術〕
バルブロッカ装置は、例えば第7図に示すごとく、シリ
ンダヘッド91の上部に設けた一対の支柱85,86
に、ロッカブラケット851,861を介してロッカシ
ャフド1,3を横設する。上記ロッカブラケット85
1,861は、支柱85,86にボルト852,862
により固定する。ロッカシャフト1,3は、その内部に
軸方向に沿って潤滑油通路としての筒孔11,31を有
する。
また、ロッカシャフト1,3には、それぞれロッカアー
ム2,4が回転可能に軸支されている。
ロッカアーム2は、その一端のパッド21が、カムシャ
フト82に設けたカム81と当接している。また、その
他端は、アジャストスクリュー25によって、バルブ9
2のステム93の頭部に当接している。バルブ92は、
スプリング94によって、吸気孔又は排気孔を閉じる方
向に付勢されている。また、ロッカアーム4も上記ロッ
カアーム2と同様である。
そして、上記カムシャフト82を回転することにより、
カム81に当接したロッカアーム2が回動し、バルブ9
2を開閉させる。
なお、上記バルブロッカ装置において、支柱85,86
上に互いちがいに配置されているロッカアーム2及び4
は、その一方が吸気バルブ用、他方が排気バルブ用とし
て用いられる。
しかして、前記カム81とロッカアームパッド21との
間は押圧された状態で高速摺動するため、その焼き付き
や摩耗防止のために両者間に潤滑油が供給される。例え
ば、実開昭57−44915号公報に示される潤滑装置
は、第8図に示すごとく、ロッカアーム2を支承するロ
ッカシャフト1に、その筒孔11と連通する通孔12を
設け、該通孔12に開口部752を有する油穴751を
連結している。そして、該開口部752より、カム81
とパッド21との間に潤滑油を供給している。しかし
て、該油穴751は、各ロッカアーム毎に設けてある。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の潤滑油供給手段は、カム81
とパッド21との間に潤滑油を常時供給しており、また
ロッカシャフト1の通孔12は2〜3mm、供給孔751
も1.5〜2mmと比較的大きな径である。
そのため、カムとパッド間への潤滑油噴射量が必要以上
に多く、潤滑油の圧力が低下する。この油圧低下は、潤
滑油系統全体の油圧を低下させ、クランクジャーナル
(軸受部)、動弁系のカムジャーナル等への潤滑油供給
量が不足し、焼付きなどの不具合を引き起こす恐れがあ
る。
そこで、前記のロッカシャフト1の通孔12及び油穴7
51の径を細くすることが考えられるが、穿孔用のドリ
ルに負担がかかり、ドリルが折れ易い、穿孔時間が長く
かかる等のため加工費用が高くなる。
上記問題は、1シリンダ当たり1カム4バルブ方式の動
弁系の場合に特に大きい。それは、バルブ数だけロッカ
アーム及びカムが必要なため、上記通孔12及び油穴7
51の数がその分多くなり、その結果潤滑油の圧力低下
が大きくなるからである。
本考案は、かかる従来の問題点に鑑み、特別な加工工程
を要せず、また油圧低下を生じさせることがなく、効果
的にカムとパッドの間に潤滑油を供給することができ
る、バルブロッカ装置を提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕 本考案は、ロッカシャフトに回転可能に軸支されたロッ
カアームと、カムシャフトに設けられ上記ロッカアーム
のパッドに当接するカムとよりなる、内燃機関のバルブ
開閉用のバルブロッカ装置であって、上記ロッカシャフ
トにおいてロッカアームボス部が係合する部分の外周表
面と上記ロッカアームボス部内周との間には潤滑油噴射
用の細溝を設けると共に該細溝は該ロッカシャフト内の
筒孔と通孔により連通してなり、かつ該細溝はその一方
の先端部が上記ロッカアームのボス部よりも外側に位置
するよう配設し、該細溝の先端部より潤滑油を噴射させ
上記ロッカアームのパッドとカムとの間に潤滑油を供給
するようにしたことを特徴とするバルブロッカ装置にあ
る。
本考案において、前記細溝は、ロッカシャフトの軸方向
に沿って設ける。該細溝の断面積は、カムとパッドとの
間に必要な量の潤滑油を供給し、かつ油圧低下が少なく
なるように定める。また、該細溝はU状、半円状、角形
状、V状等任意である。
また、該細溝は深さ0.3〜0.7mm、幅0.3〜0.
6mmとすることが好ましい。また、V状細溝の場合には
深さ0.3〜0.7mm、開き角60〜80度、開口部の
幅0.3〜0.6mmとすることが好ましい。これらは、
潤滑油の圧力低下阻止、噴出力を考慮したものである。
また、上記細溝は、その先端部がロッカシャフトに軸支
したロッカアームのボス部(取付部)より外方に位置し
ていることが必要である。即ち、ロッカシャフトの筒孔
と細溝とはロッカシャフトに設けた通孔により連通させ
る。そして、細溝の先端部を除いて、細溝と通孔はロッ
カアームのボス部の内側方向に位置している。
〔作用〕
本考案においては、潤滑油ポンプよりロッカシャフトの
筒孔に供給された潤滑油は、通孔を経てロッカシャフト
の細溝とロッカアームボスの間に出る。そして、該潤滑
油は上記細溝に沿ってロッカアームボスの側面に出て、
そこからカムとロッカアームパッドとの間に噴射され
る。また、前記細溝内の潤滑油の一部は、ロッカシャフ
ト外周とロッカアームボス円周との間の潤滑にも用いら
れる。
〔効果〕
本考案によれば、断面積の小さい前記細溝を通じてカム
側に潤滑油を供給するので、従来のごとく必要以上の多
量の潤滑油が噴射されることがない。したがって、内燃
機関の潤滑油系統の油圧低下を生じない。
また、ロッカシャフトとロッカアームボスとの間の細溝
を通じて潤滑油を供給するので、この供給時の圧力低下
もなく、効率的にカム側に潤滑油を噴射でき、カム面の
潤滑性を向上させることができる。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1図〜第6図を用いて説明する。本
例のバルブロッカ装置は、1カム4バルブシステムであ
る。
本例装置は、第1図及び第2図に示すごとく、一方のロ
ッカシャフト1に軸支した多数のロッカアーム2と、他
方のロッカシャフト3に軸支した多数のロッカアーム4
と、これら各ロッカアーム2,4のパッド21,41に
当接するカム811,812とよりなる。
上記ロッカアームは、第2図に示すごとく、1気筒につ
いて、2個の吸気側ロッカアーム2,2と、2個の排気
側ロッカアーム4,4を1組として配設されている。排
気側ロッカアーム4,4は吸気側ロッカアーム2,2の
間に配置されている。しかして、上記ロッカアーム2,
2,4,4に対しては、第6図に斜視図を示すごとくカ
ム811,812,811が当接している。即ち、両側
の吸気側ロッカアーム2,2はカム811,811に、
また排気側ロッカアーム4,4は中央のカム812に当
接している。該カム812は、カム811の約2倍の長
さを有する。
しかして、第3図及び第4図に示すごとく、上記吸気バ
ルブ側のロッカシャフト1には、本考案にかかるV状細
溝15が設けてある。即ち、まず該ロッカシャフト1
は、これらを前記第7図に示すごとくシリンダヘッド9
1上の支柱85に固定するための、ボルト孔17を有す
る。また、該ロッカシャフト1の内部には軸方向に潤滑
油供給用の筒孔11を有する。
そして、ロッカシャフト1の下方には、第1図、第4
図、第5図に示すごとく、その軸線に沿ってV状細溝1
5が所定間隔で設けてあり、該V状細溝15は通孔12
を通じて筒孔11と連通している。該V状細溝15は、
第4図に示すごとく、ロッカシャフト1にロッカアーム
2を取付けた際に、該ロッカアームのボス部23の側面
231よりも、該V状細溝15の先端部151が若干外
側に位置するよう形成してある。また、V状細溝15
は、その外側にロッカアーム2のボス部23の内側が位
置しているので、略三角形状の細溝を構成する。
本例においては、上記V状細溝15の深さは、0.45
mm、開口角度θ60度である。また、上記ボス部23よ
り出ている先端部151の長さは10mmである。
一方、排気バルブ側のロッカシャフト3には、筒孔31
及び通孔が設けられ、また細溝35も設けられている。
しかし、この細溝35はロッカアーム4のボス部43の
側面431よりも内側においてのみ位置するよう形成さ
れている。該細溝35は、ロッカシャフト3とロッカア
ーム4のボス部との間のみに潤滑油を供給する通路であ
る。なお、第2図において、符号71は点火栓取付用
穴、72はロッカアーム2,2間に設けたスプリング、
37はロッカシャフト3の固定用ボルト孔である。
しかして、本例のバルブロッカ装置において、潤滑油の
供給は、まずロッカシャフト1内に供給された潤滑油が
通孔12よりV状細溝15に出る。そして、潤滑油はV
状細溝15とロッカアームのボス部23内側との間よ
り、排気バルブ側のロッカアーム4のパッド41とカム
812との間に噴射される。噴射された潤滑油は、上記
カム812とロッカアーム4及び2のパッド41,21
との間の潤滑に用いられる。なお、ボス部23とV状細
溝15との間にある潤滑油は、ロッカアームボス部23
とロッカシャフト1との潤滑に用いられる。
しかして、上記V状細溝15は前記のごとく狭い通路を
構成している。また、そのために、上記のごとく噴射さ
れる潤滑油量は、カムとパッド間の潤滑に必要な量であ
り、前記従来のごとく多量でない。それ故、ロッカシャ
フト1の筒孔11内の潤滑油圧力を低下させることがな
い。
したがって、本例バルブロッカ装置によれば、内燃機関
の潤滑油系統の油圧低下を生ずることがない。また、効
果的にカムに潤滑油を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は第1実施例のバルブロッカ装置を示
し、第1図はその正面図、第2図はその平面図、第3図
〜第5図はロッカシャフトの平面図、側面図及び正面
図、第6図はロッカアームとカムとの関係を示す斜視
図、第7図は従来のバルブロッカ装置の全体正面図、第
8図は他の従来のバルブロッカ装置を示す。 1,3…ロッカシャフト、 11,31…筒孔、 12…通孔、 15…V状細溝、 151…V状細溝の先端部、 2,4…ロッカアーム、 21,41…パッド、 23…ロッカアームのボス部、 811,812…カム、 92…バルブ、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッカシャフトに回転可能に軸支されたロ
    ッカアームと,カムシャフトに設けられ上記ロッカアー
    ムのパッドに当接するカムとよりなる,内燃機関のバル
    ブ開閉用のバルブロッカ装置であって, 上記ロッカシャフトにおいてロッカアームボス部が係合
    する部分の外周表面と上記ロッカアームボス部内周との
    間には潤滑油噴射用の細溝を設けると共に該細溝は該ロ
    ッカシャフト内の筒孔と通孔により連通してなり,かつ
    該細溝はその一方の先端部が上記ロッカアームのボス部
    よりも外側に位置するよう配設し,該細溝の先端部より
    潤滑油を噴射させ上記ロッカアームのパッドとカムとの
    間に潤滑油を供給するようにしたことを特徴とするバル
    ブロッカ装置。
JP16873588U 1988-12-27 1988-12-27 バルブロッカ装置 Expired - Lifetime JPH064005Y2 (ja)

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JPH0287917U JPH0287917U (ja) 1990-07-12
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