JP3907265B2 - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、駆動軸外周に配置した円筒状カムシャフトを駆動軸に対し不等速回転させることで、内燃機関の運転状態に応じて吸気弁・排気弁の開閉時期や作動角を可変制御する吸排気弁駆動制御装置に関し、特に、各気筒毎に設けられる環状ディスクの中心を、偏心カムを備えた制御シャフトでもって軸直角方向に偏心させるようにした内燃機関の吸排気弁駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸気弁・排気弁の開閉時期や作動角を可変制御する装置は、従来から種々の形式のものが提供されているが、その一つとして例えば実開昭57−198306号公報や特開平6−185321号公報に記載されているように、不等速軸継手の原理を応用したものが知られている。これは、機関の回転に同期して回転する駆動軸の外周に、各気筒毎に分割した円筒状のカムシャフトを設け、かつ該カムシャフトの端部のフランジ部と駆動軸側のフランジ部とにそれぞれ半径方向に沿った係合溝を形成するとともに、両フランジ部間に介在する環状ディスクに各係合溝に係合する一対のピンを設けた構成であって、上記環状ディスクを制御ハウジングでもって回転自在に保持するとともに、該制御ハウジングを介して環状ディスクをカムシャフトに対し偏心させることができるようにしてあり、その偏心量を制御することにより、バルブリフト特性が変化するようになっている。
【0003】
また、上記特開平6−185321号公報には、制御ハウジングを軸直角方向に移動させるために、偏心カムを用いた構成が開示されている。すなわち、制御ハウジングが支軸により揺動可能に支持されているとともに、該制御ハウジングに円形のカム嵌合孔が開口形成されており、制御シャフトに形成された偏心カムがこのカム嵌合孔に回転可能に嵌合している。そして、制御シャフトの回転位置をアクチュエータにより制御することにより、制御ハウジングを移動させる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような形式の吸排気弁駆動制御装置においては、制御ハウジングの軸方向の移動を規制し、その位置を正しく保持することが重要な課題となる。特に、環状ディスクには、カムシャフトが受けるバルブスプリング反力によって、該環状ディスクを傾けようとする力が作用するので、両フランジ部の間に挟持されている環状ディスクによって制御ハウジングを軸方向に位置決めしようとすると、この環状ディスクの倒れ変形に伴って制御ハウジングも傾いてしまい、偏心カムによる偏心動作が円滑に行えなくなる虞がある。
【0005】
この発明は、環状ディスクを偏心させることによりバルブリフト特性を変化させるようにした内燃機関の吸排気弁駆動制御装置において、環状ディスクを保持する制御ハウジングを軸方向に位置決めするとともに、その傾きを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機関の回転に同期して回転する駆動軸と、この駆動軸の外周に相対回転可能に設けられ、かつ吸排気弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカムシャフトと、このカムシャフトの一端部に設けられた第1フランジ部と、上記第1フランジ部にそれぞれ対向するように上記駆動軸側に設けられた第2フランジ部と、上記両フランジ部の間に配設された環状ディスクと、この環状ディスクと両フランジ部との間で互いの偏心を許容しつつ回転運動を伝達するための半径方向に沿った一対の係合溝および該係合溝に係合する一対のピンと、上記環状ディスクの外周面が回転自在に嵌合するとともに、円形のカム嵌合孔が開口形成され、かつ軸直角方向に移動可能に支持された制御ハウジングと、上記制御ハウジングのカム嵌合孔に回転可能に嵌合した偏心カムを有し、その回転によって上記制御ハウジングを軸直角方向に沿って移動させる制御シャフトと、を備えてなる内燃機関の吸排気弁駆動制御装置において、
上記制御ハウジングの軸方向の移動を上記制御シャフトによって規制したことを特徴としている。
【0007】
また、上記制御シャフトに、上記制御ハウジングを両側から挟む一対の鍔部が設けられており、これによって制御ハウジングが軸方向に位置決めされる。
【0008】
この構成においては、制御シャフトが偏心カムとともに回転すると、そのカム作用によって制御ハウジングがカムシャフトの軸直角方向に沿って移動する。これにより、環状ディスクが駆動軸の中心に対し偏心動作し、バルブリフト特性が変化する。ここで、制御ハウジングは、そのカム嵌合孔を貫通した制御シャフトによって軸方向の移動が規制されるため、環状ディスクが倒れ変形するように力を受けても、制御ハウジングの傾きは確実に防止される。
【0009】
また請求項に係る発明では、上記制御ハウジングの環状ディスクから離れた部分が、部分的に軸方向に厚肉となっており、この厚肉部が上記鍔部に挟まれている。そして、制御ハウジングの残りの部分は、軸方向に薄く構成されている。
【0010】
環状ディスクが倒れ変形すると、制御ハウジングは、該環状ディスクを中心として傾こうとするので、ここから離れた位置で軸方向に規制することにより、制御ハウジングの倒れを効果的に抑制できる。
【0011】
そして上記環状ディスク内周に駆動軸内部の潤滑油通路から潤滑油が供給される場合には、環状ディスクから遠心力でもって外周側へ飛散した潤滑油が、制御ハウジングの薄肉部分の表面に沿って流れてカム嵌合孔に達し、偏心カムとの間を確実に潤滑する。
【0012】
更に、上記厚肉部の軸方向の厚さが、上記第1フランジ部の外側面から上記第2フランジ部の外側面までの距離以上となっている。つまり、環状ディスク内周から流れて係合溝とピンとの間の潤滑等に用いられた潤滑油は、遠心力により両フランジ部から外周側に飛散するが、こ構成では、このように両フランジ部から放射状に進む潤滑油も捕捉され、カム嵌合孔へ案内される。
【0013】
また請求項に係る発明では、上記制御ハウジング内部に、上記カム嵌合孔に潤滑油を導入する油孔が形成されているとともに、該カム嵌合孔の周縁部が全周に亘って均一な軸方向の厚さを有している。この構成では、上記油孔を通して供給される潤滑油によってカム嵌合孔と偏心カムとの間が強制潤滑される。そのため、環状ディスクの外側に沿って流れる潤滑油を捕捉する必要はない。また、カム嵌合孔の両端が鍔部で閉塞された形となり、潤滑油の流出が抑制される。
【0014】
さらに請求項に係る発明では、上記制御ハウジングは、上記カム嵌合孔の中心を含む分割面に沿って2分割され、かつボルトにより一体に結合されている。
この構成においては、制御ハウジングを2分割した状態で制御シャフトがカム嵌合孔に組み立てられる。
【0015】
この構成においては、制御ハウジングを2分割した状態で制御シャフトがカム嵌合孔に組み立てられる。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係る内燃機関の吸排気弁駆動制御装置によれば、環状ディスクとともに傾こうとする制御ハウジングを、制御シャフトでもって軸方向に位置規制するので、その傾きを効果的に抑制でき、偏心カムとカム嵌合孔との片当たりによる動作不良や偏摩耗を防止できる。
【0017】
また請求項の発明によれば、環状ディスク内周に供給された潤滑油がカム嵌合孔に円滑に案内されるため、偏心カムとの間を確実に潤滑することができる。
【0018】
また請求項の構成によれば、カム嵌合孔の周縁部の軸方向の厚さを全周に亘って均一なものにできるので、請求項のように2分割構成とする場合に、その組立が容易となる。そして、カム嵌合孔両端からの潤滑油の流出が阻止され、偏心カムとの間が確実に潤滑される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る吸排気弁駆動制御装置の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、この発明に係る吸排気弁駆動制御装置の要部を示す断面図、図2は、同じく要部の側面図である。
【0021】
図1,図2に示すように、シリンダヘッドの上部に、全気筒に亙って連続した駆動軸1が配設されている。この駆動軸1は、内部に潤滑油通路2が形成された中空状のものであって、一端に図示せぬスプロケットが取り付けられ、タイミングチェーンを介してクランクシャフトに連動している。そして、この駆動軸1の外周には、各気筒毎に分割された円筒状のカムシャフト11が相対回転可能に嵌合しており、各カムシャフト11の端部に、第1フランジ部12が設けられている。各カムシャフト11は、例えば吸気弁を駆動する一対のカム11aを有し、かつその一対のカム11aの中間のジャーナル部11bが、シリンダヘッド側の隔壁状をなすカムブラケット取付部8に凹設した半円形軸受面とカムブラケット13との間で回転自在に支持されている。上記カムブラケット取付部8には、シリンダヘッド内部のオイルギャラリに連通する潤滑油供給通路4が開口しており、カムシャフト11のジャーナル部11bに形成した油孔5および駆動軸1に形成した油孔6を介して、上記潤滑油供給通路4から駆動軸1内部の潤滑油通路2に潤滑油が導入されるようになっている。
【0022】
また、駆動軸1には、短いスリーブ15が固定されており、各スリーブ15の端部に、それぞれ上記第1フランジ部12と対向するように、第2フランジ部16が形成されている。両フランジ部12,16の間には、円環状をなす環状ディスク17が介装されており、この環状ディスク17は、制御ハウジング18の円形の開口部18a内に回転自在に嵌合保持されている。具体的には、制御ハウジング18の開口部18a内周面は単純な円筒面をなし、ここに、環状ディスク17の外周面が回転自在に嵌合している。なお、上記カムシャフト11は、その第1フランジ部12が第2フランジ部16に近づく方向に図示せぬスプリング等によって常時付勢されており、これによって、環状ディスク17は、両フランジ部12,16に常に密接した状態を保持している。
【0023】
上記第1フランジ部12および第2フランジ部16には、それぞれ半径方向に沿った係合溝19,20が形成されている。両係合溝19,20は、互いに180゜異なる位置に配置されている。そして、環状ディスク17には、互いに180゜異なる位置にそれぞれ保持孔が貫通形成されているとともに、それぞれに、第1ピン23,第2ピン24が回転可能に嵌合している。これらのピン23,24は、互いに逆向きに突出しており、第1ピン23の先端部が第1フランジ部12の係合溝19に摺動可能に係合しているとともに、第2ピン24の先端部が第2フランジ部16の係合溝20に摺動可能に係合している。なお、係合溝19,20に摺接する各ピン23,24の先端部の側面は、平行な一対の平面に加工されている。
【0024】
また上記係合溝19,20とピン23,24との摺動部を潤滑するために、上記駆動軸1に、各気筒毎に直径方向に沿って一対の油孔9が貫通形成されており、駆動軸1内部の潤滑油通路2から環状ディスク17内周に潤滑油が導かれるようになっている。
【0025】
上記のような偏心型の可変動弁機構自体は、例えば前述した特開平6−185321号公報等において公知の構成であるので、その詳細な説明は省略するが、環状ディスク17が駆動軸1の中心に対し同心位置にあれば、各カムシャフト11は駆動軸1に対し等速回転し、カム11aのプロフィールに沿ったバルブリフト特性が得られる。また環状ディスク17が駆動軸1の中心に対し偏心すると、一種の不等速軸継手となり、各カムシャフト11が駆動軸1に対し不等速回転する。これにより、その偏心量に応じて、バルブリフト特性およびバルブ作動角が変化する。
【0026】
上記環状ディスク17を回転自在に保持する制御ハウジング18は、駆動軸1と直交する面に沿った板状をなしており、駆動軸1に平行に配置された固定シャフト25および制御シャフト26によって軸直角方向に沿って移動可能なように支持されている。すなわち、図3に示すように、制御ハウジング18の開口部18aの上部に、円形をなすカム嵌合孔27が、開口部18aの側部に同じく円形をなすブッシュ嵌合孔28が、それぞれ開口形成されており、カム嵌合孔27に制御シャフト26が、ブッシュ嵌合孔28に固定シャフト25がそれぞれ挿通されている。そして、制御シャフト26には、円形の偏心カム29が各気筒毎に固設されており、この偏心カム29の外周面が上記カム嵌合孔27に摺動可能に嵌合している。また、固定シャフト25とブッシュ嵌合孔28との間には、偏心ブッシュ30が介装されている。この偏心ブッシュ30は、互いに真円形をなす外周面と内周面とが偏心しているものであって、その内周面が固定シャフト25に回転可能に嵌合し、かつ外周面が上記ブッシュ嵌合孔28に回転可能に嵌合している。従って、偏心カム29を備えた制御シャフト26が回転すると、制御ハウジング18が図3の上下に揺動し、環状ディスク17の中心が駆動軸1およびカムシャフト11の中心から偏心するようになっている。
【0027】
上記制御シャフト26は、駆動軸1と平行に配設され、かつ全気筒に亙って連続しており、その一端が図示せぬ油圧式アクチュエータに連結されているとともに、他端に、該制御シャフト26の回転位置を検出する図示せぬポジションセンサが設けられている。そして、上記制御シャフト26は、カムブラケット13の上部に設けた半円形軸受部と該軸受部に対向して取り付けられたブラケットキャップ21とによって回転可能に支持されている。上記ブラケットキャップ21は、該ブラケットキャップ21とカムブラケット13の双方を貫通した一対のボルト14によってシリンダヘッドに固定されている。つまり、カムブラケット13は、このボルト14を利用して共締めされている。そして、上記カムブラケット13には、図1に示すように、駆動軸1の油孔6に合致し得る位置に、油孔7が貫通形成されており、駆動軸1内部の潤滑油通路2から上記制御シャフト26の軸受面に潤滑油を導いている。
【0028】
また固定シャフト25は、やはり全気筒に亙って一本に連続しており、ここに複数個の偏心ブッシュ30が回転自在に嵌合している。この固定シャフト25は、図示せぬ部分においてシリンダヘッドに固定されている。
【0029】
ここで、上記制御シャフト26には、制御ハウジング18を軸方向に位置規制するために、該制御ハウジング18を両側から挟む各一対の鍔部32が、偏心カム29に隣接して形成されている。この鍔部32は、制御シャフト26の全周に亘って環状に形成されている。
【0030】
また、上記制御ハウジング18は、図2,図3に示すように、上記カム嵌合孔27の中心を含む分割面に沿って2分割されている。つまり、制御ハウジング18の上部の一部が、キャップ部18Aとして分割形成されており、かつ一対のボルト31によって本体部18Bに一体に結合されている。そして、図2に示すように、このキャップ部18Aおよび上記分割面に沿う本体部18Bの上端部分は、下方の開口部18a周縁部分に比べて、軸方向に厚肉に形成されている。換言すれば、カム嵌合孔27の開口縁の中で、環状ディスク17から離れた上縁部分のみが厚肉となって上記両鍔部32に接しており、環状ディスク17に近い下縁部分は、相対的に薄肉となっているため、鍔部32との間に間隙33(図2参照)が生じている。
【0031】
上記参考例の構成においては、上述したように、環状ディスク17は制御ハウジング18に対し単に嵌合しているに過ぎず、両者間では、特に軸方向の位置決めはなされていない。環状ディスク17は、両フランジ部12,16の間に挟持され、その位置が規制される。そして、制御ハウジング18は、制御シャフト26に形成された鍔部32によって、その軸方向の位置が規制されている。従って、環状ディスク17が、カムシャフト11に加わるバルブスプリング反力によって倒れるように変形したとしても、制御ハウジング18は上記制御シャフト26によって独立して軸方向に支持され、しかも、その支持点が環状ディスク17の中心から離れているので、該制御ハウジング18は傾くことがない。そのため、偏心カム29とカム嵌合孔27内周面との片当たりが防止され、制御シャフト26の回転に伴う制御ハウジング18の円滑な移動を常に確保できるとともに、その偏摩耗が防止される。
【0032】
また、駆動軸1の油孔9を通して環状ディスク17内周に供給された潤滑油は、遠心力によって外周側へ流れるので、それぞれのピン23,24と係合溝19,20との間を潤滑した後に、さらに半径方向外周側へ飛散するが、カム嵌合孔27側へ向かった潤滑油は、カム嵌合孔27の下縁部分が上述したように軸方向に薄くなっていることから、上記の間隙33を通してカム嵌合孔27に確実に案内される。これによって、偏心カム29とカム嵌合孔27との間が良好に潤滑される。従って、制御ハウジング18の倒れ変形の防止と相俟って、フリクションロスの低減ならびにバルブリフト特性の制御応答性の向上が図れる。
【0033】
次に、図4は、この発明の第1の実施例を示している。この実施例は、制御ハウジング18の厚肉部分、つまり上部のキャップ部18Aおよび分割面に沿う本体部18Bの上端部分の軸方向の厚さL1が、前述の参考例に比較して大きく設定されている。具体的には、第1フランジ部12の外側面から第2フランジ部16の外側面までの距離L2よりも僅かに大きく設定されており、両フランジ部12,16および環状ディスク17の上方を覆っている。これに伴って、一対の鍔部32の間隔も大きくなっており、かつ偏心カム29も軸方向に長く形成されている。なお、上記鍔部32は、前述の実施例と同じく、制御ハウジング18の厚肉部に接している。
【0034】
この実施例においては、偏心カム29との嵌合面の長さが長く、かつ一対の鍔部32の間隔が大きいことから、制御ハウジング18の倒れ変形が一層効果的に抑制される。また、図示するように、第1,第2フランジ部12,16の外側面に沿って外周側に飛散した潤滑油滴34も鍔部32内の間隙33を通してカム嵌合孔27に捕捉され、一層確実に潤滑を行うことができる。
【0035】
次に、図5は、この発明の第2の実施例を示している。この実施例おいては、制御ハウジング18内部に、その開口部18a内周面からカム嵌合孔27内周面に至る油孔10が形成されている。そして、制御ハウジング18の上部のキャップ部18Aが開口部18a周縁部よりも軸方向に厚肉になっているとともに、このキャップ部18Aに接合される本体部18Bの上部が、カム嵌合孔27に沿って同様に厚肉となっている。つまり、カム嵌合孔27の周縁部が全周に亘って均一な軸方向の厚さを有している。そのため、鍔部32は、カム嵌合孔27の全周に亘って制御ハウジング18に接している。
【0036】
この実施例においては、制御ハウジング18の軸方向位置を規制する一対の鍔部32がカム嵌合孔27の開口縁に全周に亘って接しているので、制御ハウジング18の倒れ変形が効果的に抑制される。また制御ハウジング18と制御シャフト26とを組み立てる際に、制御ハウジング18の本体部18B側のカム嵌合孔27の長さが鍔部32の間隔に等しいものとなるので、制御シャフト26を正しい位置に容易にセットでき、その組立作業が容易となる。
【0037】
そして、環状ディスク17の内周に供給された潤滑油の一部が上記油孔10を通してカム嵌合孔27に導入され、これによって偏心カム29との間が潤滑される。ここで、カム嵌合孔27の嵌合隙間の両端は、鍔部32によって閉塞された形となるので、油孔10を通して導入された潤滑油の流出が抑制され、確実に潤滑がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例を示す要部の断面図。
【図2】同じく要部の側面図。
【図3】制御ハウジングのみを示す正面図。
【図4】 この発明の第1の実施例を示す図2と同様の側面図。
【図5】 この発明の第2の実施例を示す図1と同様の断面図。
【符号の説明】
1…駆動軸
2…潤滑油通路
11…カムシャフト
12…第1フランジ部
16…第2フランジ部
17…環状ディスク
18…制御ハウジング
18A…キャップ部
26…制御シャフト
27…カム嵌合孔
29…偏心カム
32…鍔部

Claims (3)

  1. 機関の回転に同期して回転する駆動軸と、
    この駆動軸の外周に相対回転可能に設けられ、かつ吸排気弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカムシャフトと、
    このカムシャフトの一端部に設けられた第1フランジ部と、
    上記第1フランジ部にそれぞれ対向するように上記駆動軸側に設けられた第2フランジ部と、
    上記両フランジ部の間に配設された環状ディスクと、
    この環状ディスクと両フランジ部との間で互いの偏心を許容しつつ回転運動を伝達するための半径方向に沿った一対の係合溝および該係合溝に係合する一対のピンと、
    上記環状ディスクの外周面が回転自在に嵌合するとともに、円形のカム嵌合孔が開口形成され、かつ軸直角方向に移動可能に支持された制御ハウジングと、
    上記制御ハウジングのカム嵌合孔に回転可能に嵌合した偏心カムを有し、その回転によって上記制御ハウジングを軸直角方向に沿って移動させる制御シャフトと、
    を備えてなる内燃機関の吸排気弁駆動制御装置において、
    上記制御ハウジングの軸方向の移動を上記制御シャフトによって規制するように、上記制御シャフトに、上記制御ハウジングを両側から挟む一対の鍔部が設けられ、
    上記制御ハウジングの環状ディスクから離れた部分が、部分的に軸方向に厚肉となっており、この厚肉部が上記鍔部に挟まれているとともに、制御ハウジングの残りの部分は、軸方向に薄く構成され、
    上記環状ディスク内周に駆動軸内部の潤滑油通路から潤滑油が供給され、
    かつ、上記厚肉部の軸方向の厚さが、上記第1フランジ部の外側面から上記第2フランジ部の外側面までの距離以上であることを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
  2. 機関の回転に同期して回転する駆動軸と、
    この駆動軸の外周に相対回転可能に設けられ、かつ吸排気弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカムシャフトと、
    このカムシャフトの一端部に設けられた第1フランジ部と、
    上記第1フランジ部にそれぞれ対向するように上記駆動軸側に設けられた第2フランジ部と、
    上記両フランジ部の間に配設された環状ディスクと、
    この環状ディスクと両フランジ部との間で互いの偏心を許容しつつ回転運動を伝達するための半径方向に沿った一対の係合溝および該係合溝に係合する一対のピンと、
    上記環状ディスクの外周面が回転自在に嵌合するとともに、円形のカム嵌合孔が開口形成され、かつ軸直角方向に移動可能に支持された制御ハウジングと、
    上記制御ハウジングのカム嵌合孔に回転可能に嵌合した偏心カムを有し、その回転によって上記制御ハウジングを軸直角方向に沿って移動させる制御シャフトと、
    を備えてなる内燃機関の吸排気弁駆動制御装置において、
    上記制御ハウジングの軸方向の移動を上記制御シャフトによって規制するように、上記制御シャフトに、上記制御ハウジングを両側から挟む一対の鍔部が設けられ
    かつ、上記制御ハウジング内部に、上記カム嵌合孔に潤滑油を導入する油孔が形成されているとともに、該カム嵌合孔の周縁部が全周に亘って均一な軸方向の厚さを有していることを特徴とす内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
  3. 上記制御ハウジングは、上記カム嵌合孔の中心を含む分割面に沿って2分割され、かつボルトにより一体に結合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
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