JPH0552232U - エンジンのアイドル歯車軸取付構造 - Google Patents

エンジンのアイドル歯車軸取付構造

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JPH0552232U
JPH0552232U JP11427191U JP11427191U JPH0552232U JP H0552232 U JPH0552232 U JP H0552232U JP 11427191 U JP11427191 U JP 11427191U JP 11427191 U JP11427191 U JP 11427191U JP H0552232 U JPH0552232 U JP H0552232U
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JP
Japan
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idle gear
gear shaft
crankcase
mounting hole
outer peripheral
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Withdrawn
Application number
JP11427191U
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English (en)
Inventor
容市 大垣
源一郎 石井
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイミングギヤ装置内のアイドル歯車を回転
自在に支持するアイドル歯車軸を、高精度でクランクケ
ースに取付けることができる構造簡単かつ安価な構成を
提供する。 【構成】 タイミングギヤ装置のアイドル歯車を回転自
在に支持するアイドル歯車軸が、その一端部をクランク
ケースの前端面に凹設された取付孔内に嵌装され、かつ
同歯車軸内に軸線方向に挿通されたボルトによって上記
クランクケースに緊締固着されたものにおいて、上記ア
イドル歯車軸の上記一端部端面が、その半径方向外周部
分及び上記ボルト外周部分のみで上記取付孔の底面に当
接し、同取付孔底面の残余の部分には、上記アイドル歯
車軸端面に当接しない鋳抜き凹所が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンのタイミングギヤ装置におけるアイドル歯車を支持するア イドル歯車軸の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多くの車両用エンジンにおいて、タイミングギヤ装置に含まれるアイドル歯車 を回転自在に支持するアイドル歯車軸が、クランクケースの前端部にクランク軸 線方向に延在して取付けられている。いま従来のアイドル歯車軸取付構造の一例 を、便宜的に本考案の一実施例を示す図1及び図2を援用し、かつ図5を参照し て説明する。
【0003】 図中符号10は、トラック用のディーゼルエンジンを総括的に示し、同エンジ ン10は、クランクケース12と、同クランクケース12の上端に装架されたシ リンダヘッド14とを備え、クランクケース12の下端には、平面形状が略梯子 型をなすラダーフレーム又はアンダフレーム16が固着されている。上記クラン クケース12及びラダーフレーム16によってクランク軸18が回転自在に支持 されている。
【0004】 クランクケース12及びラダーフレーム16の前端にフロントプレート20が 固着され、同フロントプレート20を遊貫して前方に延びた上記クランク軸18 の前端にクランク歯車22が装着されている。上記クランク歯車22はアイドル 歯車24を介して燃料噴射ポンプ(図示せず)の駆動軸26に固着された噴射ポ ンプ駆動歯車28を駆動する。 上記アイドル歯車24は、その一端を上記クランクケース12に固着されてク ランク軸線方向に延在したアイドル歯車軸30上に回転自在に支持されている。
【0005】 上記アイドル歯車軸30をクランクケース12の前端に装着する従来の構造の 一例が、図5の拡大断面図に良く示されている。 アイドル歯車軸30は、その一端に形成された大径部30aと、小径部30b とを具えており、同大径部30aはクランクケース12の前端部に凹設された大 径の取付孔32内に嵌装されている。また、上記小径部30bにはベアリング3 4を介して主動スプロケット車36が回転自在に支持され、同主動スプロケット 車36のハブ36aにキー38を介して上記アイドル歯車24が固着されている 。 更に、アイドル歯車軸30の内部には、軸線方向に延在する油孔40及び同油 孔40に連通し上記ベアリング34に給油する半径方向の油孔42が穿設されて いる。上記油孔40は、上記取付孔32の中心に穿設された油通路44に連通し 、同油通路44は、図2に良く示されているように、クランクケース12内に設 けられた油通路46を経てメーンオイルギャラリ48に連通する。
【0006】 上記アイドル歯車軸30の小径部30bの前端には、上記大径部30aと協働 して主動スプロケット車36を軸線方向に関し位置決めするスラストプレート5 0が配設され、同スラストプレート50及びアイドル歯車軸30は、同歯車軸を 軸線方向に挿通する2本のボルト52及び52′によってクランクケース12に 緊締固着される。上記2本のボルトのうち一方のボルト52′は、上記クランク 歯車22、アイドル歯車24、噴射ポンプ駆動歯車28及び主動スプロケット車 36を含むタイミングギャ装置の外側を覆うタイミングギャケース54の中央部 分をクランクケース12に対し共締め固着している。 また上記タイミングギャケース54は、その外周部分を多数のボルト56によ って上記クランクケース12に固着されている。
【0007】 一方、上記シリンダヘッド14に吸気弁及び排気弁開閉用のカム軸58が回転 自在に装架され、同カム軸58の前端に固着された従動スプロケット車60と上 記主動スプロケット車36との間にタイミングチェーン62が捲装されている。
【0008】 上記従来のアイドル歯車軸取付構造では、同歯車軸30の大径部30aを受容 する大径の取付孔32をクランクケース12の前端部に凹設して、同大径部30 aの端面に当接する取付孔32の底面を精度良く加工しなければならない。 しかしながら、上記大径の取付孔32の広い底面の全部を、合理的な加工コス トの範囲内で平面精度良く削設することは一般に困難である。このため同取付孔 32内に大径部30aを嵌合させ、ボルト52及び52′によってクランクケー ス12に緊締固着した場合、アイドル歯車軸30がクランク軸18の軸線に対し 正しく平行に取付けられず僅かに傾斜して取付けられることが多くなる。アイド ル歯車軸30が傾斜して取付けられると、アイドル歯車24とクランク歯車20 及び噴射ポンブ駆動歯車28との噛合いが正しく行なわれず、噛合い歯の異常摩 耗や振動が発生する不具合がある。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述した従来のアイドル歯車軸取付構造の欠点を改善し、クランク ケースに対しアイドル歯車軸を精度良く取付けることができる構造簡単かつ安価 な構成を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために創案されたもので、タイミングギヤ装置 のアイドル歯車を回転自在に支持するアイドル歯車軸が、その一端部をクランク ケースの前端面に凹設された取付孔内に嵌装され、かつ同歯車軸内に軸線方向に 挿通されたボルトによって上記クランクケースに緊締固着されたものにおいて、 上記アイドル歯車軸の上記一端部端面が、その半径方向外周部分及び上記ボルト 外周部分のみで上記取付孔の底面に当接し、同取付孔底面の残余の部分には、上 記アイドル歯車軸端面に当接しない鋳抜き凹所が形成されていることを特徴とす るエンジンのアイドル歯車軸取付構造を提案するものである。
【0011】
【実施例】
以下本考案の実施例を図1ないし図3について具体的に説明する。(なお、従 前のアイドル歯車軸取付構造に関連し、図1及び図2について既に説明した事項 については再述を省略する。また従来の構成と実質的に同一又は対応する部材及 び部分には同一の符号を付し、重複説明は省略する。)
【0012】 本考案によれば、特に図3の拡大断面図及び図4の部分的拡大正面図に良く示 されているように、アイドル歯車軸30の大径部30aが嵌合するクランクケー ス12側の取付孔32の中央部分に、鋳抜きによって凹所64が形成されている 。同凹所64は、取付孔32の半径方向外周部分32aとボルト52及び52′ が螺合されるねじ孔66及び66′の外周部分32bとを除く底面になるべく広 い面積を占めるように形成されている。
【0013】 従って、取付孔32内にアイドル歯車軸30の大径部30aを嵌合させ、ボル ト52及び52′をねじ孔66及び66′に螺合させて締付けた場合、大径部3 0aの端面と取付孔32の底面とは、取付孔底面の外周部分32a及びねじ孔6 6及び66′の外周部分32bとで当接することとなる。
【0014】 上記大径部30aの端面と当接する取付孔底面の外周部分32a及びねじ孔6 6及び66′の外周部分即ちボルト外周部分32bの面積が十分小さいので、広 い取付孔底面全部を切削加工する従来の構造(図5参照)と較べ、著しく容易に 、したがって低コストで高い平面精度で上記当接面の加工を行なうことができる 。一方、アイドル歯車軸大径部30aの端面は、容易かつ安価に高精度の平面加 工を行なうことができる。
【0015】 この結果、アイドル歯車軸30を、撓みや傾斜を生ずることなく正しくクラン クケース12の前端に取付けることができ、アイドル歯車24とクランク歯車1 8及び噴射ポンブ駆動歯車28との正しい噛合いを確保することができるので、 噛合い歯の異常摩耗や振動を低減し得る利点がある。 また、鋳抜き凹所64の深さを、図3に示されているより深くすることによっ て、油通路44を廃しクランクケース内の油通路46を直接凹所64内に開口さ せることができる。この場合、油通路44を穿設する手間を省くことができるの で、機械加工コストを更に低減し得る追加の利点がある。なお、本考案は、図示 のラダーフレーム付エンジンに限定されるものではなく、ラダーフレームを有し ないディープスカート型エンジンにも同様に適用し得ることは自明である。
【0016】
【考案の効果】
叙上のように、本考案に係るエンジンのアイドル歯車軸取付構造は、タイミン グギヤ装置のアイドル歯車を回転自在に支持するアイドル歯車軸が、その一端部 をクランクケースの前端面に凹設された取付孔内に嵌装され、かつ同歯車軸内に 軸線方向に挿通されたボルトによって上記クランクケースに緊締固着されたもの において、上記アイドル歯車軸の上記一端部端面が、その半径方向外周部分及び 上記ボルト外周部分のみで上記取付孔の底面に当接し、同取付孔底面の残余の部 分には、上記アイドル歯車軸端面に当接しない鋳抜き凹所が形成されていること を特徴とし、アイドル歯車軸をクランクケースに対し高い精度で取付けることが できる構造簡単かつ安価な構成を提供することができるので、実用上有益である 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すエンジン全体の正面図
である。
【図2】図1に示したエンジンにおけるクランクケース
の正面図である。
【図3】図1に示したエンジンにおけるアイドル歯車軸
取付部分の拡大断面図である。
【図4】図2に示したクランクケースのアイドル歯車軸
取付部分の拡大正面図である。
【図5】従来のアイドル歯車軸取付構造を示す図3同様
の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 クランクケース 16 ラダーフレーム 18 クランク軸 22 クランク歯車 24 アイドル歯車 30 アイドル歯車軸 32 取付孔 52及び52′ ボルト 64 凹所

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイミングギヤ装置のアイドル歯車を回
    転自在に支持するアイドル歯車軸が、その一端部をクラ
    ンクケースの前端面に凹設された取付孔内に嵌装され、
    かつ同歯車軸内に軸線方向に挿通されたボルトによって
    上記クランクケースに緊締固着されたものにおいて、上
    記アイドル歯車軸の上記一端部端面が、その半径方向外
    周部分及び上記ボルト外周部分のみで上記取付孔の底面
    に当接し、同取付孔底面の残余の部分には、上記アイド
    ル歯車軸端面に当接しない鋳抜き凹所が形成されている
    ことを特徴とするエンジンのアイドル歯車軸取付構造。
JP11427191U 1991-12-19 1991-12-19 エンジンのアイドル歯車軸取付構造 Withdrawn JPH0552232U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100538A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のブリーザ構造
WO2012155009A1 (en) * 2011-05-12 2012-11-15 Caterpillar Inc. Thrust plate for an internal combustion engine and method of operating same
JP2013194595A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Kubota Corp エンジンのギヤ伝動装置

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