JP2570277Y2 - タイミングギヤ潤滑装置 - Google Patents

タイミングギヤ潤滑装置

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JP2570277Y2
JP2570277Y2 JP1209793U JP1209793U JP2570277Y2 JP 2570277 Y2 JP2570277 Y2 JP 2570277Y2 JP 1209793 U JP1209793 U JP 1209793U JP 1209793 U JP1209793 U JP 1209793U JP 2570277 Y2 JP2570277 Y2 JP 2570277Y2
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JP
Japan
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gear
fastening
cylinder block
oil
gear case
Prior art date
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JP1209793U
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JPH0669304U (ja
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昭典 岡本
勇 福山
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内燃機関のクランクシャ
フトの回転をカムシャフトや各種補機に伝達するための
タイミングギヤの潤滑装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関におけるタイミングチェ
ーンに対する潤滑装置は、例えば実開昭56−3980
7号公報等に開示されているように、シリンダブロック
にそのオイルギャラリに連通するねじ穴を形成し、この
ねじ穴にオイル噴射口を設けたオイルジェット管を螺合
し、オイル噴射口の方向を調整した後ナットにて締結固
定するようにしたものが知られている。
【0003】また、タイミングギヤに対する潤滑装置に
おいても一般に同様の構成とされている。その一例の潤
滑装置を図5に基づいて説明する。図5において、31
はシリンダブロック、32はこのシリンダブロック31
に形成されたオイルギャラリである。シリンダブロック
31の適当箇所にオイルギャラリ32に連通するように
ねじ穴33が形成され、ユニオン35の取付ボルト34
が螺合されている。ユニオン35は取付ボルト34が貫
通する軸穴36とそれよりも大径の中空部37を有して
おり、かつその外周に所定箇所に向けてオイルを噴射す
るためのオイル噴射ノズル38が中空部37に連通させ
て取付けられている。取付ボルト34には軸穴39とこ
の軸穴39とユニオン35の中空部37を連通する連通
孔40が形成されている。41はシリンダブロック31
とユニオン35の間、及びユニオン35と取付ボルト3
4の頭部34aとの間に介装されたガスケットである。
【0004】以上の構成により、オイルギャラリ32に
供給されたオイルが、ねじ穴33、取付ボルト34の軸
穴39と連通孔40、ユニオン35の中空部37を通っ
てオイル噴射ノズル38から所定の方向に噴射され、タ
イミングギヤの潤滑が行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成ではオイル噴射ノズル38を有するユニオン35、そ
の取付ボルト34及びガスケット41等の部品が必要で
あるため、部品点数が多くコスト高になるとともに組付
工数も多くなるという問題がある。またユニオン35を
正確に位置決めしないと所定の方向にオイルを噴射する
ことができないため、ユニオン35には、図6の(a)
や(b)に示すように、位置決め用の鍔42や位置決め
ピン43を取付け、近接する他の部品に当てて位置決め
したり、取付相手側のシリンダブロック31に形成した
穴や凹部等に係合させて位置決めする必要があり、一層
コスト高になるとともに取付けに手間を要し、さらにこ
のような位置決め手段を設けても取付状態のばらつきに
よりオイル噴射方向の精度が悪くなることがあり、潤滑
性能の悪化を来す恐れがあるという問題があった。
【0006】本考案は、このような従来の問題点に鑑
み、部品点数が少なくてコスト低下を図れ、組付けも簡
単で、しかもオイル噴射方向の精度が高くて確実に高い
潤滑性能が得られるタイミングギヤの潤滑装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、ギヤケースを
シリンダブロックに締結固定するためにギヤケースに設
けられた締結用のボス部の内の適当なボス部に、締結ボ
ルトの軸径よりも大径の中空部とこの中空部からギヤの
所定箇所に向けて開口するオイル噴射口とを形成し、締
結ボルトには軸穴とこの軸穴とボス部の中空部を連通す
る連通孔を形成し、シリンダブロックには締結ボルトを
螺合するねじ穴に連通するオイルギャラリを設けたこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】本考案によれば、ギヤケースをシリンダブロッ
クに締結するためのボス部の内の適当なボス部とその締
結ボルトを利用してタイミングギヤに対するオイル噴射
を行うようにしているので、ボス部と締結ボルトに形状
変更と適当な加工を施すだけでオイル噴射のための部品
を省略することができ、部品点数を少なくできてコスト
低下を図ることができ、またギヤケースの取付作業だけ
で潤滑装置の組付けができ、さらにギヤケースのボス部
にオイル噴射口が加工されているため、組付けによって
オイル噴射方向に狂いを生じる恐れがなく、オイル噴射
方向の精度が高く、確実に高い潤滑性能を得ることがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1〜図4を参照
して説明する。
【0010】まず、全体的な概略構成を説明すると、図
3、図4において、1はシリンダブロックであり、その
一端面にギヤケース2が締結固定されている。クランク
シャフト3はシリンダブロック1にて回転自在に支持さ
れるとともにシリンダブロック1から突出した一端部に
クランクシャフトギヤ4と、各種補機駆動用のプーリ5
が取付けられている。クランクシャフトギヤ4はギヤケ
ース2内に配置され、ギヤケース2内はカバー6にて外
部に対して密閉されている。ギヤケース2内には、クラ
ンクシャフトギヤ4にその一側で噛合するオイルポンプ
ギヤ7と、クランクシャフトギヤ4にその他側で噛合す
るアイドルギヤ8及びこのアイドルギヤ8に噛合するイ
ンジェクションポンプギヤ9が配置されている。さらに
ギヤケース2にはオイルポンプギヤ4にて駆動されるオ
イルポンプ10が内蔵され、かつインジェクションポン
プギヤ9にて駆動されるインジェクションポンプ(図示
省略)が支持フランジ11の裏面に取付けられている。
【0011】また、ギヤケース2に内蔵されたオイルポ
ンプ10の吐出口10aはシリンダブロック1に形成さ
れたオイルギャラリ12(図1参照)に連通されてい
る。
【0012】ギヤケース2は、図2に示すように、その
外周フランジ13に適当間隔置きに締結孔14が形成さ
れ、カバー6に形成された締結孔とこの締結孔14を貫
通する締結ボルトにてカバー6とともにシリンダブロッ
ク1に締結固定されている。
【0013】また、ギヤケース2内及び外周フランジ1
3の外側の適当箇所に締結用のボス部15が形成され、
このボス部15でも締結ボルトにてシリンダブロック1
に締結固定するように構成されている。
【0014】そして、ギヤケース2内のボス部15の
内、クランクシャフトギヤ4とアイドルギヤ8の噛合部
の上方に位置するボス部は潤滑兼用ボス部16として形
成されている。
【0015】この潤滑兼用ボス部16には、図1に示す
ように、締結ボルト17の軸径よりも大径の中空部18
とこの中空部18からクランクシャフトギヤ4とアイド
ルギヤ8の噛合部に向けて開口するオイル噴射口19と
が形成されている。また、この潤滑兼用ボス部16を締
結する締結ボルト17には軸穴20とこの軸穴20と中
空部18を連通する連通孔21が形成されている。一
方、シリンダブロック1には締結ボルト17を螺合する
ねじ穴22が形成されるとともに、このねじ穴22はオ
イルギャラリ12に連通されている。
【0016】以上の構成によると、シリンダブロック1
にギヤケース2を装着固定する際には、締結用のボス部
15を貫通する締結ボルト(図示せず)、及び潤滑兼用
ボス部16を貫通する締結ボルト17をシリンダブロッ
ク1に締結し、カバー6の締結孔とギヤケース2の外周
フランジ13に形成された締結孔14を貫通する締結ボ
ルト(図示せず)を締結する。すると、潤滑兼用ボス部
16とその締結ボルト17にてギヤケース2内のギヤ列
に対する潤滑装置の組付けも同時に完了する。
【0017】即ち、オイルポンプ10にてシリンダブロ
ック1のオイルギャラリ12に供給されたオイルは、ね
じ穴22、軸穴20、連通孔21、中空部18を通って
オイル噴射口19からクランクシャフトギヤ4とアイド
ルギヤ8の噛合部に向けて正確に噴射される。
【0018】このように本実施例によると、ギヤケース
2の締結固定用のボス部15の内の1つを潤滑兼用ボス
部16として締結ボルト17にて締結固定するようにし
たことにより、ボス部と締結ボルトに形状変更と適当な
加工を施すだけでオイル噴射のための部品を省略でき、
またギヤケース2の取付作業だけで潤滑装置の組付けが
でき、さらにギヤケース2にオイル噴射口19を加工し
ているため、組付けによってオイル噴射方向に狂いを生
じることがなく、オイル噴射方向の精度が高く、確実に
高い潤滑性能を得ることができる。
【0019】
【考案の効果】本考案のタイミングギヤの潤滑装置によ
れば、以上のようにギヤケースをシリンダブロックに締
結するためのボス部の内の適当なボス部と締結ボルトに
形状変更と適当な加工を施すだけでオイル噴射のための
部品を省略することができ、部品点数を少なくできてコ
スト低下を図ることができ、またギヤケースの取付作業
だけで潤滑装置の組付けができ、さらにギヤケースのボ
ス部にオイル噴射口が加工されているため、組付けによ
ってオイル噴射方向に狂いを生じる恐れがなく、オイル
噴射方向の精度が高く、確実に高い潤滑性能を得ること
ができる等の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のタイミングギヤの潤滑装置の一実施例
の要部の拡大断面図である。
【図2】同実施例のギヤケースの要部の正面図である。
【図3】同実施例の全体概略構成を示す分解斜視図であ
る。
【図4】同実施例のギヤケースの配置状態を示す縦断側
面図である。
【図5】従来例のタイミングギヤの潤滑装置の要部の断
面図である。
【図6】従来例のユニオンの位置決め手段の例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 ギャケース 12 オイルギャラリ 16 潤滑兼用ボス部 17 締結ボルト 18 中空部 19 オイル噴射口 20 軸穴 21 連通孔 22 ねじ穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−91210(JP,U) 実開 昭62−69010(JP,U) 実開 昭63−147511(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01M 1/06 - 1/08 F01M 9/10 F02B 67/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤケースをシリンダブロックに締結固
    定するためにギヤケースに設けられた締結用のボス部の
    内の適当なボス部に、締結ボルトの軸径よりも大径の中
    空部とこの中空部からギヤの所定箇所に向けて開口する
    オイル噴射口とを形成し、締結ボルトには軸穴とこの軸
    穴とボス部の中空部を連通する連通孔を形成し、シリン
    ダブロックには締結ボルトを螺合するねじ穴に連通する
    オイルギャラリを設けたことを特徴とするタイミングギ
    ヤ潤滑装置。
JP1209793U 1993-03-18 1993-03-18 タイミングギヤ潤滑装置 Expired - Lifetime JP2570277Y2 (ja)

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JP1209793U JP2570277Y2 (ja) 1993-03-18 1993-03-18 タイミングギヤ潤滑装置

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JPH0669304U JPH0669304U (ja) 1994-09-30
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