JPH0730590U - 渦電流式減速装置のスイッチ板 - Google Patents

渦電流式減速装置のスイッチ板

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JPH0730590U
JPH0730590U JP6675293U JP6675293U JPH0730590U JP H0730590 U JPH0730590 U JP H0730590U JP 6675293 U JP6675293 U JP 6675293U JP 6675293 U JP6675293 U JP 6675293U JP H0730590 U JPH0730590 U JP H0730590U
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JP
Japan
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switch plate
magnet
speed reducer
permanent magnet
eddy current
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JP6675293U
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English (en)
Inventor
晃 齋藤
健詞 荒木
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円周方向の中央断面を通過する全磁束を許容
し得ると共に、装置の軽量化を図った渦電流式減速装置
のスイッチ板を提供する。 【構成】 回転軸に軸支した支持体3に、ヨーク用の二
つの磁石支持リング5a、5bの一方を固定支持し、他
方を回動自在に軸支し、該磁石支持リングに永久磁石6
の複数を互いに極性を逆向きにして周設し、前記永久磁
石群の外周磁極面に互いに磁気的に絶縁して強磁性体の
複数のスイッチ板7を対向せしめ、前記回動自在の磁石
支持リング5aを支持体3に対し所定角度回動自在に設
けた減速装置において、前記スイッチ板7の幅方向中央
における円周方向の中央断面から遠ざかるに従って各位
置での断面積が次第に減少するように、両側側面から上
面中心に向けてえぐり取り、スイッチ板の上面積を永久
磁石の磁極面積の60〜70%とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、バスやトラックなどの大型車両に使用される渦電流式減速装置に おける軽量化を図ったスイッチ板に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石を磁極として使用し、制動時の通電を必要としない渦電流式減速装置 が種々開発されている(特開平1−298948号公報等)。 前記永久磁石方式の渦電流式減速装置は、回転軸に軸支した支持体に、ヨーク 用の磁石支持リングを回動自在に軸支し、該磁石支持リングに永久磁石の複数個 を互いに極性を逆向きにして周設し、前記永久磁石群の外周磁極面に互いに磁気 的に絶縁した強磁性体の複数個のスイッチ板を対向せしめ、前記回動自在に軸支 した磁石支持リングを支持体に対し所定角度回動自在に設けてなる。
【0003】 また、回転軸に軸支した支持体に、固定した磁石支持リングとシリンダにより 所定角度回動するように軸支した磁石支持リングを設け、その磁石支持リングに 永久磁石の複数個を互いに極性を逆向きにして周設し、該永久磁石群の外周磁極 面に互いに磁気的に絶縁して強磁性体の複数個のスイッチ板を対向せしめた渦電 流式減速装置(特開平4−12659号公報)が知られている。
【0004】 前記固定された磁石支持リング5aと所定角度回動する磁石支持リング5bの 二つから構成される渦電流式減速装置は、図6(A)、(B)に示すように、一 つのスイッチ板14に対向する固定側と回動側の二つの永久磁石6の極性が同一 となる位置に回動磁石支持リング5bを回して保持すると、円周方向に隣接する 永久磁石間には、隣接するスイッチ板14及びローター8の円筒部9の内周面を 含めて、矢線で示す磁気回路が構成され、いわゆる制動ONの状態となり、該円 筒部9の内周面には渦電流現象が生じ、これにより制動トルクが発生し、その制 動トルクに見合って車両は減速する。
【0005】 また、前記制動ONの状態から回動磁石支持リング5bを、図7(A)、(B )に示すように、一つのスイッチ板14に対向する固定側と回動側の二つの永久 磁石6の極性が互いに逆となる位置に回して保持すると、一つのスイッチ板14 とこれに対向する左右二つの永久磁石6の間で、矢線で示す磁気回路が構成され 、ローター8の円筒部9の内周面には永久磁石6から発生する磁束が作用しない ため、渦電流による制動トルクは発生せず、いわゆる制動OFFの状態となる。
【0006】 前記のごとく、ローター8の円筒部9の内周面に永久磁石6から発生する磁束 が全く作用しないようにするには、図5に示すスイッチ板14において、幅方向 中央における円周方向の中央断面を通過する全磁束を許容できるだけの十分な断 面積を有することが必要である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
渦電流式減速装置におけるスイッチ板は鉄等の強磁性材料からなり、前記のよ うに円周方向の中央断面を通過する全磁束を許容し得る断面積のスイッチ板は重 量が大きく、装置の軽量化を妨げる要因となっていた。
【0008】 この考案は、従来の渦電流式減速装置が重量の有るスイッチ板のため、装置の 軽量化を果たし得なかったことに鑑み、円周方向の中央断面を通過する全磁束を 許容し得ると共に、装置の軽量化を図った渦電流式減速装置のスイッチ板を提供 するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、この考案の渦電流式減速装置のスイッチ板は、回転 軸に軸支した支持体に、ヨーク用の二つの磁石支持リングの一方を固定支持し、 他方を回動自在に軸支し、該磁石支持リングに永久磁石の複数を互いに極性を逆 向きにして周設し、前記永久磁石群の外周磁極面に互いに磁気的に絶縁して強磁 性体の複数のスイッチ板を対向せしめ、前記回動自在の磁石支持リングを支持体 に対し所定角度回動自在に設けた減速装置において、前記スイッチ板の幅方向中 央における円周方向の中央断面から遠ざかるに従って各位置での断面積が次第に 減少するように、両側側面から上面中心に向けてえぐり取り、スイッチ板の上面 積を永久磁石の磁極面積の60〜70%とする。
【0010】
【作用】
この発明の実施によるスイッチ板を有する渦電流式減速装置が制動ONの状態 にあるときの磁気回路を図2に示す。固定磁石支持リング5aと回動磁石支持リ ング5bの各永久磁石6は、同極同士が並列した状態に有り、円周方向に隣接す る永久磁石間には、隣接するスイッチ板7及びローターの円筒部9の内周面を含 めて磁気回路が構成される。このとき、並列した二つの永久磁石6から発生した それぞれの磁束(図中に矢線で示す)は、スイッチ板7の下面側から上面側へ突 き抜けて、ローターの円筒部9の内周面に入り、再び内周面から抜けて隣接する スイッチ板7を上側から下側へ抜け、更に隣接する永久磁石内、磁石支持リング 内を通って元の永久磁石6にもどる。
【0011】 ここで、永久磁石の発生磁束密度 : Bm 永久磁石の磁極面積 : A スイッチ板の飽和磁束密度 : Bs とすると、スイッチ板の上面の必要面積は、次の1式の関係にある。 スイッチ板の上面の必要面積≧A・Bm/Bs 1式 また、この渦電流式減速装置で使用されている永久磁石、例えば希土類磁石と 鉄等の強磁性材料からなるスイッチ板では、一般的に次の2式の関係にある。 Bm/Bs≦0.6〜0.7 2式 したがって、スイッチ板7の必要面積は永久磁石の磁極面積の60%〜70% の範囲にあればよい。
【0012】 前記制動ONの状態から回動支持リング5bを回し、並列する固定側と回動側 の永久磁石6の極性が逆となる位置、すなわち制動OFFの状態に保持すれば、 図3に示すように、一つのスイッチ板7とこれに対向する二つの永久磁石の間で 磁気回路が構成される。このとき、並列した二つの永久磁石6から発生する磁束 (図中に矢線で示す)は、例えば回動側の永久磁石6から発生した磁束は、対向 するスイッチ板7に入り、そのスイッチ板内を通り固定側の永久磁石6に入り、 更に固定支持リング5aから回動支持リング5bを経て元の回動側の永久磁石6 にもどる。
【0013】 ここで、永久磁石の発生磁束密度 : Bm 永久磁石の磁極面積 : A スイッチ板の飽和磁束密度 : Bs とすると、スイッチ板の円周方向の中央断面の必要面積は次の3式の関係にあ る。 スイッチ板の中央断面の必要面積≧A・Bm/Bs 3式 また、中央を除く断面では、中央断面からの距離に応じて4式の関係にある。 中央を除く各断面での断面積≧A・Bm/Bs・(L0−L/L0) 4式 したがって、中央断面から遠ざかるにつれ、その位置での必要断面積は減少す ることになる。
【0014】 前記1式〜4式を必要かつ十分に満たすスイッチ板を使用することによって、 渦電流式減速装置の軽量化を達成できる。
【0015】
【実施例】
この考案の実施例を図1に基づいて説明する。回転軸1に軸受2を介して軸支 したアルミニュウム等の非磁性体からなる支持体3に固定された固定磁石支持リ ング5aと軸受4を介して軸支した回動磁石支持リング5bを設ける。前記した 固定磁石支持リング5aと回動磁石支持リング5bの外周面には、上下磁極面が 回転軸1に対し直角方向の断面において円弧面をなす永久磁石6の複数個を等間 隔に配設する。
【0016】 そして、固定磁石支持リング5aと回動磁石支持リング5bに周設した永久磁 石6群の外側磁極面に対向して、強磁性体からなるスイッチ板7の複数枚を非磁 性体の支持部材11を介して等間隔に円周配置して支持体3に一体に取着する。 更に、ローター8を回転軸1に嵌着し、その円筒部9を所定の空隙をもってスイ ッチ板7に対向させる。
【0017】 前記支持体3の一方の端には、円筒部9より大きく突出した車体への取付部1 5が設けられ、その内側には前記回動磁石支持リング5bを回動させるための駆 動用のエアシリンダ10が設けられている。
【0018】 スイッチ板7は、前記1式〜4式を必要かつ十分に満たしたものが使用される が、その一例を図4に示す。図4(A)はスイッチ板の左右側より上面中央に向 けて円弧状にえぐり取り、左右対称の切欠凹部12を形成してなる。また、図4 (B)はスイッチ板の左右側より上面中央に向けて三角形状にえぐり取り、左右 対称の切欠凹部12を形成してなる。
【0019】
【考案の効果】
この考案は、永久磁石を使った渦電流式減速装置において、スイッチ板各部で の透過磁束の分布に応じて、許容できる最小限の各部断面積を有するように、左 右側面から上面中央に向けた切欠凹部を設けることにより、スイッチ板の重量を 大幅に削減することができ装置の軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施によるスイッチ板を有する渦電
流式減速装置の要部断面図である。
【図2】図1の渦電流式減速装置の制動ON時の磁気回
路構成を永久磁石、スイッチ板及びローターの円筒部を
展開して示す説明図である。
【図3】図1の渦電流式減速装置の制動OFF時の磁気
回路構成を永久磁石、スイッチ板及びローターの円筒部
を展開して示す説明図である。
【図4】この考案のスイッチ板の実施例を示す斜視図
で、(A)は円弧状の切欠凹部を設けた場合、(B)は
三角形状の切欠凹部を設けた場合である。
【図5】固定側永久磁石と回動側永久磁石を並列した形
式の渦電流式減速装置における従来のスイッチ板及び磁
束の流れを示す説明図である。
【図6】従来の固定側永久磁石と回動側永久磁石を並列
した形式の渦電流式減速装置における制動ON時の直径
線上の一部断面図(A)と円周方向の一部断面図(B)
である。
【図7】従来の固定側永久磁石と回動側永久磁石を並列
した形式の渦電流式減速装置における制動OFF時の直
径線上の一部断面図(A)と円周方向の一部断面図
(B)である。
【符号の説明】
1 回転軸 2、4 軸受 3 支持体 5a 固定磁石支持リング 5b 回動磁石支持リング 6 永久磁石 7 スイッチ板 8 ローター 9 円筒部 10 エアシリンダ 11 支持部材 12 切欠凹部 13 支持体 14 スイッチ板 15 取付部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に軸支した支持体に、ヨーク用の
    二つの磁石支持リングの一方を固定支持し、他方を回動
    自在に軸支し、該磁石支持リングに永久磁石の複数を互
    いに極性を逆向きにして周設し、前記永久磁石群の外周
    磁極面に互いに磁気的に絶縁して強磁性体の複数のスイ
    ッチ板を対向せしめ、前記回動自在の磁石支持リングを
    支持体に対し所定角度回動自在に設けた減速装置におい
    て、前記スイッチ板の幅方向中央における円周方向の中
    央断面から遠ざかるに従って各位置での断面積が次第に
    減少するように、両側側面から上面中心に向けてえぐり
    取り、スイッチ板の上面積を永久磁石の磁極面積の60
    〜70%としたことを特徴とする渦電流式減速装置のス
    イッチ板。
JP6675293U 1993-11-19 1993-11-19 渦電流式減速装置のスイッチ板 Pending JPH0730590U (ja)

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