JPH07293675A - 自動変速機の操作レバ−装置 - Google Patents

自動変速機の操作レバ−装置

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Publication number
JPH07293675A
JPH07293675A JP8024294A JP8024294A JPH07293675A JP H07293675 A JPH07293675 A JP H07293675A JP 8024294 A JP8024294 A JP 8024294A JP 8024294 A JP8024294 A JP 8024294A JP H07293675 A JPH07293675 A JP H07293675A
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JP
Japan
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lever
shift
automatic transmission
plate
slider
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Pending
Application number
JP8024294A
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English (en)
Inventor
Makoto Kashimoto
誠 柏本
Hideaki Wakabayashi
秀明 若林
Satoshi Teramae
聡 寺前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ディテントピンのがたつきを低減さ
せ、かつディテントピンの組付制約をなくせる自動変速
機の操作レバ−装置を提供することにある。 【構成】シフトノブ22aが装着された筒状のレバ−上
半部39aに、平行な一対の板状部38aで構成される
レバ−下半部39bを接続し、このレバ−下半部39b
内に一対の板状部38aの内壁面に摺接させて、レバ−
上半部39a内を挿通するロッド65とつながる摺動部
材62を摺動自在に収容し、この摺動子62からレバ−
下半部39bの開放部分を通じてディテントピン67を
側方へ突出させ、上部フレ−ム8に支持してあるディテ
ントプレ−ト部14に係合させた。これにより、ディテ
ントピン67のロッド回転方向における支持スパンS
を、従来の長孔を用いたときよりも、かなり大きくとれ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レバ−操作ならびにシ
フトノブのボタン操作にて自動変速モ−ドを操作するよ
うにした自動変速機の操作レバ−装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車に搭載されている自動変速機は、
運転席に据付けた操作レバ−装置にて操作されるように
してある。操作レバ−装置は、P(パ−キング)、R
(リバ−ス)、N(ニュ−トラル)、D(ドライブ)、
2(セコンド)、1(ロ−)などといった各ポジション
が車体前後方向に一直線上に設定された自動変速操作用
のシフト路を有している。
【0003】またシフト路には、ドライバ−が操作する
ためのシフトレバ−が前後方向に移動可能に設けられ、
同シフトレバ−のレバ−操作により、シフトケ−ブルを
通じて、自動変速機の本体を操作するようにしてある。
【0004】ところで、操作レバ−装置では、ディテン
ト機構を用いて、レバ−位置を所定の各ポジションにお
いて位置決め規制することが行われている。ディテント
機構は、シフト路と平行にシフトレバ−の側方にディン
テントプレ−トを配設し、シフトレバ−にディテントピ
ンを内蔵させて、ディテントプレ−トの下面に在るディ
テント溝にディテントピンを係脱させる構造である。
【0005】詳しくは、ディテント溝には各ポジション
が溝によって規定されている。またディテントピンは、
常時は上方にばね付勢されてディテント溝に係合されて
いて、シフトノブの上端に装着したシフトノブをボタン
操作すると、下方へ変位してディテント溝から離脱する
ようにしてある。
【0006】これによって、レバ−操作がそのまま許さ
れる以外に、シフトノブのボタン操作を行わないと、レ
バ−操作を行うことができない地点をシフト路に形成し
て、所定のポジション位置でシフトレバ−の位置決め規
制がなされるようにしてある。
【0007】従来、こうしたディテントピンを内蔵した
シフトレバ−には、図14(a)に示されるように上端
にシフトノブaが装着され、下端部が可動自在に支持さ
れたパイプ材よりなるレバ−本体b内に、シフトノブa
のボタン部dにつながるロッドeを摺動自在に収容し、
このロッド端にばねfで上方へ付勢される円柱状の摺動
子gを配設し、この摺動子gの側面に、ディテント溝h
と係合するディテントピンiを設けることが行われてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディテント
ピンiをディテント溝hに確実に係合させるには、ディ
テントピンiのロッド周方向の動きを規制しなければな
らない。そこで、上記した従来の操作レバ−装置の構
造、すなわちパイプ材よりなるレバ−本体b内に摺動子
gを収容させた構造では、このためにレバ−本体bの周
壁に上下方向に延びる一対の長孔j(片方しか図示しな
い)を設け、この長孔jからディテントピンiの端部を
側方、すなわちディテント溝側へ突出させていた。
【0009】ところが、この構造だと、長孔jにディン
トピンiが挿通する都合上、図14(b)に示されるよ
うにロッド回転方向の支持スパンS1 が小さくなる制約
を受ける。
【0010】このように支持スパンS1 が小さいと、ど
んなに長孔jとディテントピンiとの間の隙間を小さく
抑制しても、同隙間を原因としたディテントピンiの先
端部での振れ、すなわちがたつきは大きい。
【0011】このため、ディテントピンiのがたつきの
低減はかなり難しい。しかも、長孔jが在ることで、デ
ィテントピンiの組み付けは、レバ−本体b内に摺動子
gを挿入して、摺動子gに形成してあるピン圧入孔と長
孔jとを位置決め、その後、外部から長孔jを通じてデ
ィテントピンiをピン圧入孔へ圧入させないと、ディテ
ントピンiを組み付けることができないという制約が課
せられる。
【0012】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、ディテントピン
のがたつきの低減化およびディテントピンの組付制約が
ない自動変速機の操作レバ−装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した操作レバ−装置は、上端にシフト
ノブが装着され筒状に形成されたレバ−上半部と、平行
な一対の板状部を有しこれら板状部相互間の空間を側方
に開口させてなり、上記レバ−上半部と共にレバ−を構
成する、上記レバ−上半部の下端から下方へ延出するレ
バ−下半部と、上記レバ−下半部の下端を回動可能に支
持する回動支持部と、上記レバ−上半部内に摺動可能に
挿通され、上記シフトノブのボタン操作により下方への
変位力を受けるロッドと、上記一対の板状部の内壁面に
摺接する一対の摺接面を有して上記レバ−下半部に摺動
可能に収容され、上記ロッドの下端に接続された摺動子
と、上記レバ−下半部に収容され上記摺動子を上方に付
勢する付勢手段と、上記摺動子から上記レバ−下半部の
上記開放部分を通じて側方へ突出し、不動部材側に設け
られたディテントプレ−トに係合するディテントピンと
を有して構成したことにある。
【0014】請求項2に記載した操作レバ−装置は、上
記目的に加え、作動音の低減およびコストの低減を図る
ために、請求項1に記載の上記ロッドと上記摺動子とを
合成樹脂にて一体に形成したことにある。
【0015】請求項3に記載した操作レバ−装置は、上
記目的に加え、レバ−の製作が容易で、コストの低減化
を図り、かつ摺動子の作動を滑らかにするために、請求
項1に記載の上記レバ−下半部を、二股コ字状に屈曲形
成された板金により構成し、この二股に分かれた部分に
上記レバ−上半部を接続したことにある。
【0016】請求項4に記載した操作レバ−装置は、上
記目的に加え、シフトロックの位置に制約されることな
くディテントピンの位置を高く配置することを可能とす
るために、請求項1の記載の一対の板状部を上記ディテ
ントピンが突出する側とは逆側にも開放させ、摺動子に
はこの開放部分から突出してシフトロックカムに係合す
るシフトロック係合部を上記ディテントピンより低い位
置に配置したことにある。
【0017】請求項5に記載した操作レバ−装置は、上
記目的に加え、レバ−下半部の補強を合理的に行うため
に、請求項1に記載における上記摺動子の下方において
上記一対の板状部間に固定される補強部材を更に有し、
上記付勢手段を、これら上記摺動子と上記補強部材との
間に介装したことにある。
【0018】請求項6に記載した操作レバ−装置は、さ
らに補強部材を有効に活用して、自動変速モ−ドと手動
変速モ−ドとの切換えを行なわせるために、レバ−は、
自動変速操作用の第1シフト路と上記第1シフト路と平
行に配置された手動変速用の第2シフト路とに設けられ
る各選択位置に移動操作可能とし、かつ上記第1シフト
路への操作時には上記レバ−と係合して上記レバ−に連
動すると共に、上記第2シフト路への操作時には上記レ
バ−との係合が解除されるように構成され、自動変速機
の本体に機械的に連結された連動部材と、上記第2シフ
ト路内での上記レバ−の操作を検知して上記操作に基づ
く手動変速を達成すべく検知信号を自動変速機の制御装
置に出力するスイッチとを更に有し、上記補強部材に、
上記連動部材との係合部を形成したことにある。
【0019】
【作用】請求項1に記載した操作レバ−装置によると、
ディテントピンのロッド周方向の動きは、平行な一対の
板状部とこの板状部と摺接する摺動子の一対の摺接面と
で規制される。
【0020】このことは、側方に開放している板状部間
がそのまま、従来のディテントピンを規制していた長孔
としての機能を果たす。したがって、ロッド回転方向の
支持スパンは、従来の構造よりも、かなり大きく、それ
を原因としたディテントピンのがたつきを低減させられ
る。
【0021】これにより、レバ−のポジションに対する
精度は向上する。しかも、ディテンピンを貫通させるよ
うな長孔が不要なので、摺動子の板状部間の組付けも、
予めディテントピンを取り付けてある摺動子を板状部間
の空間部分に収容させるだけでよく、従来のようなピン
圧入作業が要求されるような組付けの制約はない。
【0022】請求項2に記載の操作レバ−装置による
と、板状部の内壁面と摺接する摺動子が合成樹脂材にて
形成されているために、摺動子が板状部内を摺動すると
きに生じる音、ロッドがレバ−上半部内を摺接するとき
に生じる音は小さくてすむ。つまり、作動音は小さくな
る。
【0023】また摺動子は、同摺動子とつながるロッド
と共に一体に合成樹脂で形成してあるので、両部品は一
体成形ですむ一部品となり、コストの低減ともなる。請
求項3に記載の操作レバ−装置によると、板金を二股コ
字状に屈曲形成したレバ−下半部にレバ−上半部を接続
するレバ−構成であるから、製作は容易である。しか
も、板金を利用するから、コスト的にも安価となる。
【0024】また摺動子は、切削加工部が無い板金の側
面を摺動するから、ディトントピンの作動は滑らかとな
る。請求項4に記載の操作レバ−装置によると、シフト
ロックされるときは、ディテントピンより低い位置に配
置されているシフトロック係合部とシフトロックカムと
が係合されて、シフトロックの状態に入り、レバ−をシ
フト方向に操作できないようにロックしていく。
【0025】これにより、シフトロックカムの位置に制
約されることなく、ディテントピンの位置を高く配置さ
せることが可能となる。このことは、ディテントピン位
置とレバ−回動軸との距離を、高い位置規制が得られる
長い距離に設定することが可能となり、ディテントピン
による高い位置規制精度が得られる。
【0026】請求項5に記載の操作レバ−装置による
と、レバ−下半部の摺動子が収容される部位は、補強部
材により、開方向に曲がるような応力を低減するよう補
強され、安定した摺動子の作動を約束する。
【0027】またこの補強部材は付勢手段を支持する部
材としても兼用される。請求項6に記載した操作レバ−
装置によると、自動変速操作を行うときは、レバ−を第
1シフト路、第2シフト路のうちの自動変速操作用とな
る第1シフト路に操作する。
【0028】これにより、レバ−は、補強部材に在る係
合部を介して、連動部材と係合していく。ついで、レバ
−を所望とする第1シフト路の選択位置にまで操作す
る。
【0029】これにより、連動部材は、レバ−に連動し
て移動し、自動変速機の本体を操作する。また手動変速
操作を行うときは、第1シフト路に在るレバ−を手動変
速操作用の第2シフト路へ操作する。
【0030】これにより、連動部材との係合は解除され
る。ついで、第2シフト路内のレバ−を各選択位置に操
作する。すると、このレバ−の操作がスイッチで検知さ
れ、この検知信号が自動変速機の制御装置へ出力され、
シフトアップ、シフトダウンといった手動変速が達成さ
れる。これにより、補強部材を有効に活用して、自動変
速モ−ドと手動変速モ−ドとが合理的に切換えられる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図13に示す一実
施例にもとづいて説明する。図1は、本発明を適用した
電子制御式の自動変速機の全体系を示し、1は乗用車の
エンジンル−ム(図示しない)に収容されるエンジン、
2は同エンジン1の出力軸(図示しない)にトルクコン
バ−タ3を介して連結された自動変速機の本体である。
【0032】本体2は、ミッションケ−ス3内に例えば
複数の遊星歯車機構(図示しない)、同遊星歯車機構の
要素の回転を規制するクラッチなどの断続機構(図示し
ない)、同断続機構を油の流入・出で制御するコントロ
−ルバルブユニット4などいった機器を収容して構成さ
れる。
【0033】5は自動変速機の操作レバ−装置である。
この操作レバ−装置5は、乗用車の運転席と助手席との
間に配置されている。操作レバ−装置5は、自動変速
と、マニュアル操作式のシフトレバ−の如く手首を前後
方向に回動するといった操作で変速が可能な手動変速と
の2つのモ−ドを有している。
【0034】図2〜図6には、この操作レバ−装置5の
全体構造が示され、残る図7〜図13には各部の構造、
各部の断面ならびに操作時の状態などが示してある。操
作レバ−装置5の構造について説明することにする。な
お、本実施例では、図1中にあるように自動車の車体前
後方向となるX−X方向を前後方向とし、車体幅方向と
なるY−Y方向を左右方向として説明する。
【0035】すなわち、6は、金属製のフレ−ムであ
る。このフレ−ム6は、下部フレ−ム7と、これに組合
う上部フレ−ム8(不動部材に相当)とを有して枠形に
構成される。
【0036】詳しくは、下部フレ−ム7は、図2〜図4
に示されるように前後部が斜め上方へ折り曲げられた金
属板からなる。そして、金属板の水平方向に延びる中央
を底板部7aとし、同底板部7aから前側上方へ斜めに
延びる部分を前板部7bとし、同じく後側上方へ斜めに
延びる部分を後板部7cとしている。これら底板部7
a、前板部7b、後板部7cの板面中央には、内方へ突
き出る台部分が形成されていて、このうち底板部7aあ
る平坦な台部分を主機器据付部9とし、前後板部7a,
7bにある台部分を副機器据付部10としてある。
【0037】また前板部7b、後板部7cの上端部は、
いずれも外側へコ字状に折り曲げられている。前板部7
bの外面には、前方に向かって水平に延びる据付座11
が取着してある。
【0038】また上部フレ−ム8は、前後方向に延びる
円弧状のプレ−ト部13と円弧状のディテントプレ−ト
部14(ディテントプレ−ト)とを有している。そし
て、これらプレ−ト部13とディテントプレ−ト部14
とが、下部フレ−ム7のコ字状部12,12の外側に張
り出る側面にそれぞれ重ねて取着されている。
【0039】これらプレ−ト部13およびディテントプ
レ−ト部14は、下部フレ−ム7の前後端間を跨がるよ
うに並行に配置してある。このうち、右側に配置された
ディテントプレ−ト部14の下面中央には、P(パ−キ
ング)、R(リバ−ス)、N(ニュ−トラル)、D(ド
ライブ)といった自動変速の各ポジションを規定する所
定の溝形状を呈したディテント溝15が前後方向に沿っ
て連続して形成してある(実施例では、N−D間はフリ
−)。
【0040】さらにディテントプレ−ト部14の前後方
向後側の下面には、複数の凹部32が前後方向に沿って
形成されている。具体的には、凹部32は上記ポジショ
ン位置(選択位置)と同間隔で連続するV字状溝32a
で形成してある。
【0041】これらプレ−ト部13とディテントプレ−
ト部14との上端中央間には、図7に示されるように長
方形状をなしたプレ−ト部16が一体に連結されてい
る。この三者のプレ−ト部が連結された構造にて、上部
フレ−ム8の本体部を構成してある。
【0042】プレ−ト部16の板面左側には、上記P
(パ−キング)、R(リバ−ス)、N(ニュ−トラ
ル)、D(ドライブ)といった各ポジション(複数の選
択位置)を有する、長孔よりなる自動変速操作用のシフ
ト路17(第1シフト路に相当)が前後方向に延びて設
けられている。なお、シフト路17とディテントプレ−
ト部14とは平行である。
【0043】また同じく板面の右側には、シフト路17
と平行に手動操作用のシフト路18(第2シフト路に相
当)が設けられている。このシフト路18は、シフト路
17のDポジションとなる選択位置から分かれて前後方
向に均等に延びる長孔を有して構成される。
【0044】そして、フレ−ム6に自動変速操作、手動
変速操作に必要な機器が据付けてある。すなわち、主機
器据付部9の上面には、矩形枠状に成形された支持ベ−
ス19がボルト止めなどで据付けられている。
【0045】この支持ベ−ス19の左右壁の中央部間に
は、金属製のシャフト20(回動支持部に相当)が掛け
渡されている。シャフト20は左右方向に沿って配置し
てある。
【0046】このシャフト20の軸部分のうち、ディテ
ントプレ−ト部14を挟む片側となる右側部分にはケ−
ブルレバ−21(連動部材に相当)が設けられている。
またディテントプレ−ト部14を挟むもう片側となるシ
ャフト20の中央部分にはシフトレバ−22(操作レバ
−)が設けられている。
【0047】残るシャフト20の左側部分には後述する
スイッチレバ−45が設けられている。つまり、ケ−ブ
ルレバ−21およびスイッチレバ−45はシフトレバ−
21を左右から挟む位置に配置してある。
【0048】ケ−ブルレバ−21の本体部は、合成樹脂
製で、図13(a)に示されるように下端部に左右方向
に沿って開口する支持孔24を有し、上端部にばね据付
座25を有した、略角柱状をなしている。このケ−ブル
レバ−21に臨む本体部の側面の中段には段部26が形
成されていて、同中段を境として上側の厚み寸法を下側
の厚み寸法より薄くしてある。
【0049】支持孔24は、シャフト20に回動自在に
嵌挿されている。これにより、ケ−ブルレバ−21の全
体を、シャフト20を支点として前後方向に回動自在に
支持してある。
【0050】また上端部はディテント溝15の近くまで
延びている。ケ−ブルレバ−21の背面には、金属板よ
り構成されたレバ−部27の基部が嵌挿されて固定され
ている。このレバ−部27の先端部は、ケ−ブルレバ−
21の背面から前後方向の前側に向かって斜め上方へ延
びている。そして、この先端部には、外側へ突出するピ
ン28が設けてある。
【0051】このピン28が自動変速機の本体2に機械
的に連結されている。すなわち、自動変速機の本体2か
らは、図1に示されるように同変速機をシフトコントロ
−ルするためのシフトケ−ブル29が延びている。な
お、このシフトケ−ブル29は、内索29aを外索29
bで覆ったケ−ブルから構成してある。
【0052】そして、このシフトケ−ブル29を、ディ
テントプレ−ト部14の前部側に取着した金属製のケ−
ブルブラケット部30で保持させて、内索端をピン28
に連結させている。
【0053】詳しくは、ケ−ブルブラケット部30は、
L字形の外形をなしていて、長手側30aがディテント
プレ−ト部14の形状にならう方向に取着してあり、先
端となる短手側30bが下部フレ−ム7の前板部7bか
ら前方へ延びている。また短手部分には、外索支持用の
溝孔31を形成してある。
【0054】上記シフトケ−ブル29の操作端は、この
短手部分の溝孔31にボルト,ピンなどで外索29bを
支持させ、内索29aのみをピン28にスナップピン
(図示しない)で固定してある。
【0055】これにより、シフトケ−ブル29を通じ
て、自動変速の選択操作に必要な変位を自動変速機の本
体2へ出力できるようにしている。またこのケ−ブルブ
ラケット部30の側方には、前板部7aの外側面から突
き出る方向に沿って、プレ−ト状をなした金属製のロッ
クケ−ブルブラケット部100が配置されている。
【0056】このロックケ−ブルブラケット部100の
基端部は、前板部7aの幅方向中央に取着されている。
また下端部は、据付座11に形成した台部11aの上面
に取着されている。なお、台部11aは前板部7aの外
側面に取着されて固定してある。
【0057】シフトロックケ−ブルブラケット部100
の上部は、上部縁から突き出た脚部101を介して、ケ
−ブルブラケット部30の側面に取着してある。またシ
フトロックブラケット部100の先端上部には、ケ−ブ
ルブラケット部30のケ−ブル支持部(溝孔)より低位
となる位置に、フォ−クエンド形状で形成されたケ−ブ
ル支持部102が設けてある。
【0058】一方、シフトレバ−22の上端部には、帯
状の板ばね33の基端がねじ止めにより固定されてい
る。この板ばね33は、先端において上方に向かう付勢
力が発するよう一部が曲成されている。そして、この板
ばね33の先端部が前後方向後側に在るV字状溝32a
に向かって延びている。
【0059】この板ばね33の先端部には、ロ−ラ34
がディテントプレ−ト部14とは直角な向きで回動自在
に支持してある。この板ばね33で上方へ付勢されるロ
−ラ34をV字状溝32aに係合させてある。
【0060】一方、シフトレバ−22は、図7に示され
るようにシャフト20から、ディテントプレ−ト14の
側方を通じて、シフト路17,18を形成する長孔、さ
らにはプレ−ト16を覆うように設けた操作パネル35
のゲ−ト35aを貫通して、同操作パネル35の上方に
延びている。なお、ゲ−ト35aはシフト路17,18
と同形状をなしている。
【0061】図12は、このシフトレバ−22の構造を
示してある。シフトレバ−22の構造を説明すれば、3
6は金属製のシフトレバ−本体(レバ−に相当)であ
る。シフトレバ−本体36は、シフト路17,18を形
成する長孔および操作パネル35のゲ−ト35aを摺動
自在に貫通する筒状のロッド37と、このロッド37の
下端部から二股に分かれてシャフト20側へ延びた二股
体38とを有している。ロッド37の先端にはシフトノ
ブ22aが装着してある。
【0062】このシフトレバ−本体36のロッド37側
をレバ−上半部39aとし、二股体38をレバ−下半部
39bとしてある。二股体38は、二股コ字状に屈曲し
て形成された板金より構成される。詳しくは、二股体3
8は、相互間の空間が、側方、すなわち左右方向に開放
する一対の平行な板状部38aを有して構成してある。
なお、板状部38aの離間寸法は、例えばケ−ブルレバ
−21の幅寸法と同等にしている。
【0063】板状部38aの先端部間には、同相互間を
埋めるような短柱形をなした合成樹脂製の枢支部材40
が摺動自在に収容されている。この枢支部材40の下部
には、左右方向に貫通する支持孔41と、この支持孔4
1を直交する前後方向に貫通する小径な支持孔42(支
持孔42の径寸法<支持孔41の径寸法)とが形成して
ある。
【0064】支持孔41は回動支持部となるシャフト2
0に回動自在に嵌挿される。また支持孔42には、シャ
フト20に設けた貫通孔20aを通じて、板状部38a
間を貫通したボルト43が回動自在に嵌挿されている。
そして、このボルト43にて、板状部38aおよび枢支
部材40の相互を回転自在に連結している。なお、44
はボルト端に螺挿されるナットを示す。
【0065】この枢支構造によって、シフトレバ−本体
36は、ケ−ブルレバ−21と共通の回動軸線を支点と
して、シフト方向(前後方向)に回動自在に支持してあ
る。と共にセレクト方向(左右方向)である回動軸線回
りに揺動自在に支持してある。
【0066】これにより、シフトレバ−22は、シフト
路17およびシフト路18内、それらシフト路間をつな
ぐ中間の接続路18a内に対して、レバ−操作が自在と
なる。例えばディテント溝15で最後方の位置に規定さ
れたDポジション位置を起点とすると、シフトレバ−2
2は、同位置から前方向、同じくシフト路18に向かう
横方向へ回動操作ができる。
【0067】また枢支部材40の左右方向両側は、ケ−
ブルレバ−21の下部とこのケ−ブルレバ−21とは反
対側に配置されたスイッチレバ−45の下部との間で挟
まれて規制され、これによって枢支部材40の全体をシ
フト方向には回動変位するが、セレクト方向には回動変
位しないようにしてある。
【0068】枢支部材40の上面には、セレクト方向の
回動軸に沿って、V字状の溝部46が形成されている。
この溝部46内には、図12に示されるような溝部46
の深さより高さ寸法が大きく、かつ溝部46の長さ方向
に沿って細長に延びるC字状のスプリング47が収容さ
れている。
【0069】このスプリング47の切欠端は、溝部46
の中央部に設けたスプリング係止台46aの両側に形成
してある孔部(図示しない)に回動自在に係止されてい
る。この係止によって、スプリング47をセレクト方向
の回動軸と平行な面内に配置させている。
【0070】この枢支部材40の直上となる板状部38
a間の地点には、補強部材である合成樹脂製のガイド部
材48がねじ止め固定されている。このガイド部材48
は、シフトレバ−本体36とは別体で、板状部38a間
の空間を埋めるような短柱状をなした本体部48aを有
している。この本体部48aの下面には、V形の溝部4
9がセレクト方向の回動軸に沿って形成されている。
【0071】上記溝部46から突き出たスプリング47
の上側部分47aは、この溝部49内に挿入されて係止
されている。これによって、スプリング47の全体を、
セレクト方向の回動軸と平行な面内に配置させた状態
で、溝部46,49間に介装させている。
【0072】こうした係止構造により、スプリング47
は、シフトレバ−本体36がボルト43の支点としてセ
レクト方向にレバ−操作されると、溝部46の底部分を
中心に傾動変位する。このスプリング47の傾動範囲
は、V字状の溝部46の挟む角度にて規制される。
【0073】各溝部46,49は、シフト路17とシフ
ト路18との間のレバ−操作時にスプリング47が圧縮
変形を起こすような位置に配置してある。例えば溝部4
9を、溝部46の位置からケ−ブルレバ−21側にずれ
た地点に配置してある。
【0074】このスプリング47の圧縮変形と同スプリ
ング47が復帰したときの差により、シフト路17、1
8間におけるレバ−操作時において節度感を発生させる
ようにしている。
【0075】一方、ガイド部材48の上面には、同上面
中央から上方へ突き出る筒状のガイド筒60が形成して
ある。このガイド筒60内にはコイルスプリング61
(付勢手段に相当)が収容されている。
【0076】このガイド部材48の上方側となる二股体
38内の部位には、合成樹脂材よりなる摺動子62が摺
動自在に収容されている。摺動子62は、一対の板状部
38a間の空間を埋めるような略短柱状をなしている。
この摺動子62の板状部38aと対向する両側面には、
板状部38aの内壁面と摺接自在な一対の摺接面63が
形成されている。
【0077】また摺動子62の内部には、下面に開口す
る筒状の受口64が形成されている。この受口64に
は、上記コイルスプリング61と共にガイド筒60が摺
動自在に嵌挿され、摺動子62の全体をロッド端とガイ
ド部材48との間において摺動自在に収容させている。
そして、摺動子62とガイド部材48との間に介装され
たコイルスプリング61の弾性にて、摺動子62の全体
を上方へ付勢している。
【0078】摺動子62の上端部中央には、同摺動子6
2と共に一体に樹脂成形されてなる、中実軸状をなした
細径のロッド37が突設されている。このロッド37の
先端側は上方に向かって延び、ロッド37内を摺動自在
に挿通している。このロッド65の上端部は、シフトノ
ブ22aに装着された操作ボタン66に接続されてお
り、操作ボタン66を押操作すると、コイルスプリング
61の弾性力に抗して、摺動子62が押し下がるように
してある。
【0079】またディテントプレ−ト部14に向く摺動
子62の側面には、金属製のディテントピン67が突設
されている。そして、このディテントピン67が、板状
部38aの開放部分を通じて、ディテントプレ−ト部1
4側へ突き出ている。
【0080】このディテントピン67は、ディテントプ
レ−ト部14のディテント溝15で規定される各ポジシ
ョンと係脱自在となっている。こうした構造により、接
続路18aからシフト路17のDポジション位置へ向か
ってレバ−操作すると、図10に示されるようにディテ
ントピン67がディテント溝15のDポジションと対応
する溝に係合し、反対にDポジション位置から接続路1
8aに向かってレバ−操作をすると、図11に示される
ようにディテントピン67がDポジションと対応する溝
から離脱する。
【0081】むろん、シフト路17内でのレバ−操作に
より、ディテントピン67はディテント溝15の規定さ
れた各ポジション位置へ位置決められる。また操作ボタ
ン66を押操作すれば、ディテントピン67が係合を解
除する方向へ駆動され、ディテント溝15で規定された
各ポジション位置の溝から離脱できるようにしてある。
【0082】摺動子62のディテントピン67が突出す
る側とは反対側の側面には、同ディテントピン67より
低い位置にシフトロック用の係合部68(シフトロック
係合部に相当)が形成されている。
【0083】この係合部68は、摺動子62の側面に、
同摺動子62の軸心方向とは直角方向に延びる一対の平
行なリブ70を有してなる。そして、このリブ70が板
状部38a間の開放部分から側方へ突き出て、後述する
ロックカム86(シフトロックカムに相当)の係合ピン
88を受ける溝を形成している。
【0084】またシフトレバ−22と、これを挟むケ−
ブルレバ−21およびスイッチレバ−45のうちの一
方、例えばガイド部材48の両側面には係合凸部50
a,50a(係合部に相当)が設けられている。また同
じく他方となるケ−ブルレバ−22,スイッチレバ−4
5には、それぞれこの係合凸部50aと係脱する係合凹
部50bが設けられている。
【0085】両側の係合凸部50a,50aは、いずれ
もガイド部材48の厚み方向中央となる側面部分を側方
へ台形板状に突出させてなる嵌挿部51を有している。
また各嵌挿部51の先端部は、幅方向両端から前方へ突
き出るリブ状の挿入ガイド52,52を有している。こ
の挿入ガイド52,52は、外面に先端に向かうにした
がって厚みが薄くなるような傾斜面が形成されていて、
嵌挿部51を係合凹部50bに対して挿入しやすくして
いる。また挿入ガイド52,52の一部には、挿入ガイ
ド52および嵌挿部51の一部を切欠いてなる弾性変位
可能な弾性壁53が形成してある。この弾性壁53の先
端部は、挿入ガイド52の傾斜面と同様な傾斜面をもつ
斜面部53aを有している。そして、この斜面部53a
の斜面は、挿入ガイド52の斜面から外側に突き出た位
置に配置され、相手の係合面に対して弾接させるように
してある。
【0086】ケ−ブルレバ−21の係合凹部50bは、
図7に示されるように上記係合凸部50aと対応してケ
−ブルレバ−21の下部前面に設けた係合口54から構
成される。この係合口54は、嵌挿部51と外形に対応
した上下方向に延びる細長の開口部から形成してある。
【0087】これにより、シフトレバ−22がシフト路
17に在るときには、嵌挿部51の全体は係合口54に
嵌挿されるようにしてある。したがって、シフトレバ−
22がシフト路17に在るときには、ガイド部材48を
介して、シフトレバ−22とケ−ブルレバ−21との相
互が係合される。
【0088】この係合により、シフトレバ−22がシフ
ト路17内にあるとき、すなわち自動変速操作時は、ケ
−ブルレバ−21はシフトレバ−22のレバ−操作に連
動してシフト方向に操作されるようになっている。
【0089】スイッチレバ−45は、図7および図13
(b)に示されるように上方に開く扇形に形成されたブ
ロックよりなる本体部75を有する。この本体部75の
下部には、扇形の軸心に沿って延びる回動支持部76が
形成されている。この回動支持部76に形成された支持
孔76aは、シフトレバ−22を挟んでケ−ブルレバ−
21とは反対側のシャフト部分に回動自在に嵌挿され、
本体部75の全体をシフトレバ−22およびケ−ブルレ
バ−21と共通なシャフト20を中心として、シフト方
向に回動自在に支持させている。
【0090】この支持によって、スイッチレバ−45
を、傾斜した両側面が下部フレ−ム7の前板部7bおよ
び後板部7cと向き合うように配置させてある。またこ
の支持を利用して、ケ−ブルレバ−21とスイッチレバ
−45とを枢支部材40の両側に挟み付けるように配置
させている。
【0091】本体部75のシフトレバ−側に向く前面7
5aは、シフト路17にレバ−操作されるシフトレバ−
22と干渉しない範囲で傾斜している。また本体部75
の両側面とこれと対向する下部フレ−ム7の前板部7
b,後板部7cとの間には、一対の中立付勢ユニット7
9が配置されている。
【0092】中立付勢ユニット79は、前板部7b,後
板部7cに据付けたケ−シング80と、このケ−シング
80に設けられたスイッチレバ−45の側面に向かって
進退自在なピン81と、ケ−シング80に内蔵されてピ
ン81を突出方向へ付勢するスプリング82を有してい
る。そして、この付勢されるスプリング82により、ス
イッチレバ−45の両側から弾性力で均等に挟み付け
て、スイッチレバ−45を中立位置で保持させている。
【0093】こうして保持された本体部75の扇形側面
の角度θ1 と、傾斜した前板部7b,後板部7cの角度
θ2 とは、互いに異なっている。前部側に配置してある
ケ−シング80には、ピン81の進退変位にしたがって
オンオフするシフトアップ検知用スイッチ83が内蔵さ
れている。また後部側に配置してあるケ−シング80に
は、ピン81の進退変位にしたがってオンオフするシフ
トダウン検知用スイッチ84が内蔵されていて、シフト
レバ−22がシフト路18に沿って前方あるいは後方へ
揺動されると、手動変速操作に必要なシフトアップある
いはシフトダウンの信号が出力するようにしてある。
【0094】なお、各ケ−シング80は、前板部7b,
後板部7cにならって、本体部75の扇形側面沿いに位
置調整可能に取り付けてあり、上記角度θ1 、角度θ2
の相違を利用して、取付位置を調整してある。
【0095】また本体部75の後傾した前面75aの中
央には、スイッチレバ−45側へ突き出るガイド部材4
8の係合凸部50aを挿脱可能に嵌挿する上記係合凹部
50bが設けられている。
【0096】係合凹部50bは、係合凸部50aと対応
する前面75aの上段部分に、同嵌挿部51の外形に対
応した細長形状をなす係合口77を形成して構成され
る。これにより、シフトレバ−22がシフト路17から
シフト路18へ操作されるにしたがって、スイッチレバ
−45側に張り出す嵌挿部51が係合口77の開口に嵌
挿されるようにしてある。
【0097】つまり、シフトレバ−22がシフト路18
に在るときには、ガイド部材48を介して、シフトレバ
−22とスイッチレバ−45との相互が係合される。こ
の係合により、シフトレバ−22がシフト路18内にあ
るとき、すなわち手動変速操作時、中立状態のスイッチ
レバ−45は、シフトレバ−22のレバ−操作に連動し
て、シフトアップあるいはシフトダウンといったシフト
方向へ操作される。
【0098】これにより、シフトレバ−22がシフトア
ップ変速位置あるいはシフトダウン変速位置に操作され
ると、シフトアップ検知用スイッチ83あるいはシフト
ダウン検知用スイッチ84から、そのシフト路18内で
のレバ−操作を検知したシフトアップあるいはシフトダ
ウンの検知信号が出力される。
【0099】また係合凸部50aと係合凹部50bとで
得られるシフトレバ−22と、ケ−ブルレバ−21およ
びスイッチレバ−45との係合は、一方が係合している
ときには、他方の係合が解除されるように設定されてい
て、シフトレバ−22のセレクト方向のレバ−操作で、
自動変速操作および手動変速操作のうちのどちらか一方
を選択できるようにしてある。
【0100】係合口77は本体部75の内部を通じて後
面75bに開口している。この係合口77の前面75a
に開口する出入口には、スイッチレバ−45の後面75
bに据付けた手動変速モ−ド検知スイッチ78のア−マ
チュア78aが、係合口77の貫通部分を通じて配置し
てある。
【0101】これにより、シフトレバ−22がシフト路
18に投入されると、ア−マチュア78aが嵌挿部51
との当接により変位して手動変速モ−ド検知スイッチ7
8をオンオフさせ、シフトレバ−22がシフト路18に
投入されたことを検知できるようにしてある。
【0102】手動変速モ−ド検知スイッチ78、シフト
アップ検知用スイッチ83、シフトダウン検知用スイッ
チ84は、コントロ−ルバルブユニット4に接続してあ
るT/M制御装置85に接続されている。
【0103】T/M制御装置85は、例えばマイクロコ
ンピュ−タより構成されている。このT/M制御装置8
5には、自動変速モ−ドの他に手動変速モ−ドが設定し
てある。またT/M制御装置85には、手動変速モ−ド
検知スイッチ78からの検知信号で手動変速モ−ドに切
換える機能、シフトアップ検知用スイッチ83からの検
知信号で同手動変速モ−ドに基づき自動変速機の変速段
をシフトアップ側に操作する機能、シフトダウン検知用
スイッチ84からの検知信号で同手動変速モ−ドに基づ
き自動変速機の変速段をシフトダウン側に操作する機能
などが設定されていて、シフト路18内での前側、後側
のレバ−操作に連動して、所望とする変速が行われるよ
うにしてある。
【0104】一方、プレ−ト部13の内面におけるPポ
ジション位置より前方となる地点には、図4に示される
ようにシフトロック装置を構成するシフトロック用のロ
ックカム86が設けられている。
【0105】このロックカム86は、プレ−ト状をな
し、中央部にボス部87が突き出ている。このボス部8
7がプレ−ト部13の内面に回動自在に枢支してある。
またロックカム86は、このボス部87を挟んで後部と
なるシフトノブ22側に係合ピン88を有し、前部とな
る反対側にシフトロックピン係脱用の円弧形の係止部8
9を有し、さらにボス部87の上部にキ−インタロック
用の接続ピン90を有している。
【0106】ボス部87の前板部側には、上下方向に延
びるL字形の板ばねで構成されたストッパ−スプリング
91が配置されている。このストッパ−スプリング91
の長手端となる基端部は、プレ−ト部13の内面に取着
され、短手側となる先端部は、ボス部87の外周面に形
成した溝87aに挿脱可能に挿入され、アンロック時の
ロックカム86の動きを規制している。
【0107】そして、この規制によって、係合ピン88
を、Pポジションに対応した地点に保持させている。こ
れにより、Pポジションにシフトレバ−22が配置され
るに伴い、シフトレバ−22の係合部68に係合ピン8
8が挿入されるようにしてある。
【0108】またロックカム86の周りには、ストッパ
−スプリング91を操作するリリ−スレバ−92が配設
されている。リリ−スレバ−92は、例えばボス部87
と共に回動可能にプレ−ト部13に支持された枢支部9
3と、ストッパ−スプリング91の長手側部分を摺動自
在に係合した係合部94と、これら枢支部93と係合部
94とをつなぐレバ−部分95を有して、正面から見た
ときに略逆L字状に形成してある。
【0109】レバ−部分95には、Pポジションに操作
されてくるシフトレバ−22の側部を受ける当接片96
が形成されていて、Pポジションにシフトレバ−22が
配置されるに伴い当接片96が押されると、それに連動
してレバ−部分95が回動変位し、ストッパ−スプリン
グ91の長手側を溝87aとの係合が解除する方向に押
圧するようにしてある。つまり、ロックカム86のロッ
クは、Pポジションにシフトレバ−22を配置すると解
除されるようになっている。
【0110】そして、その後の操作ボタン66の復帰に
より、ロックカム86は上側へ回動変位して、シフトロ
ックの体制が形成されるようにしてある。またこの回動
変位したロックカム86は、ロックケ−ブルブラケット
部100の側面に設けたシフトロックピン105によっ
て、ブレ−キペダル103を踏み込まない限り、ロック
状態が解除されないようにしてある(シフトロック)。
【0111】詳しくは、シフトロックピン105は、係
止部94の上端部と係止する位置、同係止が解除する位
置との間で進退自在に設けてある。またリ−タンスプリ
ング105aの弾性力によってロックカム86側へ付勢
してある。この付勢によって、Pポジションにシフトレ
バ−22に在るときは、リタ−ンスプリング105aの
弾性力にてシフトロックピン105を係止位置にまで突
出させて、係止部94の上端部との係止から、ロックカ
ム86が回動しないように規制している。またシフトロ
ックピン105は、シフトケ−ブル104を介して、ブ
レ−キペダル装置103に接続されていて、同ブレ−キ
ペダル装置103のブレ−キペダル103aを踏み込ま
ないと、係止解除位置に移動しないようにしてある。な
お、シフトロックピン105はシフトレバ−22がPポ
ジション以外のポジションのときには、ロックされるロ
ックカム86の係止部94の円弧面に配置される。
【0112】また接続ピン90には、外索がケ−ブル支
持部102で支持される、イグニションキ−装置106
から延びるキ−インタロックケ−ブル107が接続され
る。そして、イグニションキ−装置106に内蔵されて
いるケ−ブル規制機構106aによって、イグニション
キ−装置106に差し込まれるイグニションキ−106
bがLOCK位置又は抜いてあるときは、キ−インタロ
ックケ−ブル107の内索の動きをロックして、ロック
カム86の動きを規制し、イグニションキ−106bが
LOCK位置以外のときは、キ−インタロックケ−ブル
107の内索のロックを解除して、同ロックカム86a
の規制を解除するようにしてある。これによって、イグ
ニションキ−106bを所定に操作しないと、Pポジシ
ョンからシフトレバ−22を操作できないようにしてい
る(キ−インタロック)。
【0113】つぎに、作用について説明する。始めにシ
フトレバ−22がPポジションに在る状態から説明す
る。このPポジションでは、シフトレバ−22は、ロッ
クカム86の動きがキ−インタロックケ−ブル107の
ロック、さらにはシフトロックピン105のロックによ
り規制されて、シフト方向へレバ−操作が行えない状態
となっている。
【0114】この状態から、車内に乗り込んだドライバ
−が、エンジン1を始動すべく、イグニションキ−10
6bをイグニションキ−装置106へ差し込み、LOC
K位置、ACC〜START位置へと操作する。これに
より、エンジン1は始動する。
【0115】このイグニションキ−の操作に伴い、ケ−
ブル規制機構106aで行われていたキ−インタロック
ケ−ブル107の内索の規制は解除される。つまり、キ
−インタロックは解除される。
【0116】その後、ドライバ−は、変速操作を行うべ
く、ブレ−キペダル103aを踏み込み、自動車に制動
を与える。このブレ−キペダル103aの踏込操作によ
り、シフトロックは解除される。
【0117】すなわち、ロックカム86の係止部上端へ
向かって突出していたシフトロックピン105が、ブレ
−キペダル103aの踏込動作にしたがい退避され、係
止部89との係止を解除する。
【0118】これにより、ロックカム86は自在に回動
変位できる状態となる。ついで、自動車を自動変速モ−
ドで走行させるべく、選択位置の中からDポジションを
選び、シフトレバ−22をPポジションからDポジショ
ンへ切換える。
【0119】この選択位置切換操作には、まず、シフト
ノブ22aをボタン操作する(操作ボタン66を押し込
む)。この操作により、摺動子62は下降方向へ駆動さ
れ、ロックカム86を、シフトレバ−22の係合部68
との係合が解除される方向へ回動変位させる。
【0120】これにより、係合部68と係合している係
合ピン88は、係合部68と入出自在となる(待機位
置)。またディテントピン67は、摺動子62の下降変
位にしたがって、ディテント溝15で規定されたPポジ
ションの解除位置にまで駆動される。これにより、ディ
テントピン67は、Pポジションを規制していたディテ
ント溝15の溝から離脱する。
【0121】これにより、Pポジションのシフトノブ2
2は、シフト方向へ操作可能となる。ついで、このシフ
トレバ−22を回動操作して、シフト路17内のDポジ
ションへ回動操作する。
【0122】このとき、シフトレバ−22が当接片96
から離れる。これにより、リリ−スレバ−92は元の状
態に戻り、ストッパ−スプリング91の先端部を枢支部
93に在る溝87aに係合させていく。
【0123】この係合によって、ロックカム86は、係
合ピン88と挿脱できる待機状態のままでロックされ
る。ここで、ディテントプレ−ト部14の両側に在る、
シフトレバ−22とケ−ブルレバ−21との相互は、係
合凸部50aと係合凹部50bとを介して接続されてい
るから、上記シフトレバ−22の回動操作に連動して、
ケ−ブルレバ−21は回動変位していく。なお、このケ
−ブルレバ−21の回動変位はシフトレバ−22と共通
なシャフト20を支点として行われる。
【0124】このとき、シフトポジションが変わる都
度、ロ−ラ34の係合する溝が順に変わる。このこと
は、ドライバ−には、Dポジションに至る途中の各Rポ
ジション、Nポジション毎、ロ−ラ34が凹部間の山を
乗り越える手応えを感じる。
【0125】つまり、ドライバ−の選択位置切換操作
は、節度感を感じながら行われる。そして、シフトレバ
−22がDポジションに配置され、Dポジションを規定
するディテント溝15の溝にディテントピン67が係止
されると、Dポジションへの切換えが終える。
【0126】このときのシフトレバ−22の変位は、シ
フトケ−ブル29を通じて、自動変速機の本体2へ出力
されるから、本体2は自動変速モ−ドのDレンジに切換
わる。
【0127】そして、ドライバ−は、ブレ−キペダル1
03aを戻して、アクセルペダル(図示しない)を踏め
ば、設定された自動変速モ−ドにもとづき、自動変速機
は、アクセルペダルの開度、走行速度などといった各種
情報にしたがって制御される。
【0128】これにより、自動変速モ−ドによる走行が
なされる。またDポジションで走行中、マニュアル操作
に切換えるとする。このときには、シフトレバ−22を
シフト路17のDポジションから、接続路18aを経
て、シフト路18へ向かって操作する。
【0129】すると、シフトレバ−22のシフトレバ−
本体36は、ボルト43を支点として、先のシフト方向
とは直交するセレクト方向へ回動変位される。すなわ
ち、枢支部材40を除く、シフトレバ−全体はシフト路
18へ回動変位される。
【0130】そして、このシフトレバ−22がシフト路
17とシフト路18との間を移動する際、ドライバ−に
は節度感が与えられる。すなわち、シフトレバ−22
は、枢支部材40を残して、ボルト43を中心にシフト
路18へ回動変位する。
【0131】ここで、枢支部材40の上面にはV字状の
溝部46が在り、枢支部材40の直上となるガイド部材
48の下面には溝部46からシフト路17寄りにずれて
溝部49が在り、これら溝部46,49間にはC字状の
スプリング47が介装されている。
【0132】これにより、スプリング47は、シフトレ
バ−本体36がシフト路17に在るときには延び、シフ
ト路17,18間では溝部46の底部を中心に傾動変位
しながら圧縮変形し、シフト路18では延びる。
【0133】このことは、シフト路17,18間でのス
プリング47の圧縮変形と、シフト路17およびシフト
路18における復帰したときのスプリング47との差か
ら手応えが発生する。
【0134】しかるに、ドライバ−は、シフト路17,
18にシフトレバ−22を配置したときに、この手応え
を節度感として感じる。このとき、ディテントピン67
は、コイルスプリング61にて上下方向に変位可能とな
っているから、シフトレバ−22の回動変位に伴い下方
向に変位して、Dポジションを規定している溝から離脱
していく。
【0135】またこのシフトレバ−22のセレクト操作
にしたがい、シフトレバ−22の右側に在る係合凸部5
0aは、Dポジションに在るケ−ブルレバ−21の係合
凹部50bから離脱する。
【0136】このとき、係合が解除されたケ−ブルレバ
−21は、ロ−ラ34とV字状溝32aとの係合によっ
て、解除されたときのままの位置、すなわちDポジショ
ンの位置に保持される。
【0137】そして、今度はシフトレバ−22の左側に
在る係合凸部50aが、中立状態に在るスイッチレバ−
45の係合凹部50bに嵌挿される。これにより、シフ
トレバ−22とスイッチレバ−45との相互は係合さ
れ、スイッチレバ−45はシフトレバ−22の移動に連
動して回動自在となる。なお、このスイッチレバ−45
の回動変位はシフトレバ−22と共通なシャフト20を
支点として行われる。
【0138】この係合に伴い、係合凹部50bの出入口
に在るア−マチュア78aは押圧され、モ−ド検知スイ
ッチ78をオンオフ操作する。T/M制御装置85は、
このモ−ド検知スイッチ78からの検知信号を受けて、
自動変速モ−ドから手動変速モ−ドに切換える。
【0139】シフト路18内へのレバ−操作を終える
と、シフトレバ−22は、スイッチレバ−45を保持し
ている一対の中立付勢ユニット79の付勢力によって、
中立位置に保持される。
【0140】ついで、ドライバ−は、手首の操作で、シ
フトアップ操作であれば、シフトレバ−22をシフト路
18の前端のシフトアップ変速位置へレバ−操作する。
またシフトダウン操作であれば、シフト路18の後端の
シフトダウン変速位置へレバ−操作する。
【0141】ここで、スイッチレバ−45は、シフトレ
バ−22に接続されているから、シフトアップのレバ−
操作が行われると、シフトアップ側へ回動変位して、シ
フトアップ検知用スイッチ83をオンオフさせる。また
シフトダウンのレバ−操作が行われると、シフトダウン
側へ回動変位して、シフトダウン検知用スイッチ84を
オンオフさせる。
【0142】T/M制御装置85は、シフトアップ検知
用スイッチ83からの検知信号を受けると、手動変速モ
−ドに基づき、自動変速機の変速段をシフトアップ側に
操作する。またシフトダウン検知用スイッチ84からの
検知信号を受けると、手動変速モ−ドに基づき、自動変
速機の変速段をシフトダウン側に操作する。
【0143】これにより、マニュアル操作で、所望とす
る変速段の変速がなされる。こうした変速を行うシフト
レバ−22は、ディテントピン67のロッド周方向の動
きを、図8(c)に示されるように二股体38の平行な
一対の板状部38aと、これら板状部38aの内壁面と
摺接する摺動子62の一対の摺接面63とで規制してあ
る。
【0144】このことは、二股体38の側方に開放して
いる板状部間がそのまま、従来の長孔で行われていた位
置規制の機能を果たす。しかるに、シフトレバ−本体3
6のロッド回転方向の支持スパンS2 を、従来の長孔で
規制したときの支持スパンS1 よりも、かなり大きくす
ることができる(S1 <S2 )。
【0145】したがって、支持スパンが定められないこ
とが原因として生じていたディテントピン67のがたつ
きを低減することができる。それ故、ディテントピン6
7を高い精度で位置決めることができ、シフトレバ−2
2の位置規制(ポジション)の精度の向上が図れる。し
かも、従来のようなディテンピン67を貫通させるよう
な長孔が不要なので、摺動子62の板状部間の組付け
も、予めディテントピン67を取り付けてある摺動子6
2を板状部間の空間部分に収容させるだけでよく、従来
のようなピン圧入作業は要求されない。つまり、従来の
ような組付けの制約はない。
【0146】また摺動子62とロッド65とを合成樹脂
にて一体に形成したことで、摺動子62が板状部38a
内を摺動するときに生じる音、ロッド65がレバ−上半
部39aのロッド37内を摺接するときに生じる音を小
さくできる。つまり、シフトレバ−2の作動音を小さく
することができる。
【0147】しかも、摺動子62とロッド65との両部
品は、一体成形ですむ一部品となるから、コストの低減
も図れる。またシフトレバ−本体36は、板金を二股コ
字状に屈曲形成してなるレバ−下半部39bの二股に分
かれた部分にレバ−上半部39aを接続する構造である
から、製作は容易である。しかも、板金を利用するから
コスト的にも安価ですむ。そのうえ、摺動子62は、切
削加工部が無い板金の側面を摺動するから、ディトント
ピン67の作動は滑らかである。
【0148】また摺動子62のディテントピン67が突
出する側とは反対側には、ロックカム86と係合可能な
係合部58がディテントピン67より低い位置に在るの
で、ロックカム86の位置に制約されることなく、ディ
テントピン67の位置を高く配置させることができる。
【0149】この点を詳述すると、ディテントピン67
による位置規制精度は、ディテントピン位置とレバ−回
動軸との間の距離が長い方が高い。ここで、従来の操作
レバ−装置はディテントピンにロックカムを係合させて
いる構造なので、ロックカム位置の影響を受けて、ディ
テントピン位置は高い位置に設定できなかった。
【0150】そこで、上記のようにディテントピン位置
よりも低い位置にロックカム86と係合する係合部58
を設けた。このようにすると、ディテントピン位置はロ
ックカム位置に影響されなくなるから、ディテントピン
位置を高くでき、その分、ディテントピン67による位
置規制精度を向上させることができる。
【0151】また摺動子62の下方側となるレバ−下半
部39bの板状部38a間にガイド部材48を固定した
ことで、レバ−下半部39bの摺動子62が収容される
部位は、開方向に曲がるような応力を低減するように補
強される。これにより、安定した摺動子62の作動を約
束することができる。
【0152】しかも、このガイド部材48と摺動子62
との間には、摺動子62を付勢するコイルスプリング6
1を介装してあるので、ガイド部材48はコイルスプリ
ング61の支持する部材としても兼用できる。
【0153】つまり、ガイド部材48を利用して、レバ
−下半部39bを合理的に補強できる。またこうしたシ
フトレバ−22に、シフト路17,18、自動変速機の
本体2につながるケ−ブルレバ−21、さらには手動変
速に必要な検知信号を出力するシフトアップ検知用スイ
ッチ83、シフトダウン検知用スイッチ84を組み合わ
せて、自動変速操作と自動変速操作を行なわせる上、さ
らにシフトレバ−22に在るガイド部材48をケ−ブル
レバ−21に係合させる操作レバ−装置にすると、ガイ
ド部材48を有効に活用して、合理的に自動変速モ−ド
と手動変速モ−ドとの切換えが行える構造となる。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、側方に開放している板状部間がそのまま、
従来の長孔としての機能を果たすから、ロッド回転方向
の支持スパンを、従来よりも、かなり大きくすることが
できる。
【0155】したがって、支持スパンを原因としたディ
テントピンのがたつきを低減することができ、レバ−の
ポジションに対する精度を向上させることができる。し
かも、ディテンピンを貫通させるような長孔が不要なの
で、摺動子の板状部間の組付けも、予めディテントピン
を取り付けてある摺動子を板状部間の空間部分に収容さ
せるだけでよく、従来のようにピン圧入作業が要求され
るような組付けの制約はない。
【0156】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、操作レバ−装置の作動音の低減ならびに
コストの低減を図ることができる。請求項3に記載の発
明によれば、請求項1の効果に加え、板金を利用するの
で、レバ−の製作が容易となる上、コストの低減が図れ
る。しかも、摺動子は切削加工部が無い板金の側面を摺
動するから、ディトントピンの作動は滑らかである。
【0157】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、シフトロックの位置に制約されることな
くディテントピンの位置を高く配置することができ、デ
ィテントピンによる位置規制精度を向上させることがで
きる。
【0158】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、補強部材でレバ−下半部を補強できる。
しかも、補強部材が摺動子を付勢する付勢手段の支持部
としての機能を果たす。
【0159】それ故、補強部材にて、レバ−下半部の補
強を合理的に行うことができる。請求項6に記載の発明
によれば、請求項5の効果に加え、さらに補強部材を有
効に活用して、自動変速モ−ドと手動変速モ−ドとの切
換えを行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレバ−操作装置を、それに
つながる自動変速機と共に示す斜視図。
【図2】同レバ−操作装置の外観を示す斜視図。
【図3】同レバ−操作装置の外観を異なる方向から見た
斜視図。
【図4】同レバ−操作装置の正面図。
【図5】同レバ−操作装置の平面図。
【図6】同レバ−操作装置の右側面図。
【図7】同レバ−操作装置の主構造を説明するための分
解斜視図。
【図8】(a)は、同レバ−操作装置におけるシフトレ
バ−が第1シフト路内に在るときの状態を説明するため
の一部断面した正面図。(b)は、同じく一部断面した
側面図。(c)は、同図(a)中に記載のA−A線に沿
う平断面図。
【図9】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第2
シフト路内に在るときの状態を説明するための一部断面
した側面図。
【図10】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第
1シフト路内に在るときの状態を説明するための斜視
図。
【図11】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−が第
2シフト路内に在るときの状態を説明するための斜視
図。
【図12】同レバ−操作装置におけるシフトレバ−の構
造を説明するための分解斜視図。
【図13】(a)は、ケ−ブルレバ−を説明するための
斜視図。(b)は、スイッチレバ−を説明するための斜
視図。
【図14】(a)は、従来のレバ−操作装置のディテン
トピンを操作する構造を説明するための斜視図。(b)
は、同図(a)中に記載のB矢視に沿う平断面図。
【符号の説明】
2…自動変速機の本体 5…操作レバ−
装置 14…ディテントプレ−ト部 17…シフト路
(第1シフト路) 18…シフト路(第2シフト路) 20…シャフト
(回動支持部) 21…ケ−ブルレバ−(連動部材) 22…シフトレ
バ− 22a…シフトノブ 37…ロッド 38…二股体 39a…レバ−
上半部 39b…レバ−下半部 40…枢支部
材 43…ボルト 45…スイッチ
レバ− 48…ガイド部材(補強部材) 50a…係合凸部
(係合部) 50b…係合凹部 61…コイルスプリング(付勢手段) 62…摺動子 65…ロッド 66…操作ボタ
ン 67…ディテントピン 68…係合部(シフトロック係合部) 78…モ−ド検
知スイッチ 79…中立付勢ユニット 83…シフトアップ検知用スイッチ 84…シフトダ
ウン検知用スイッチ 85…T/M制御装置 86…ロックカム(シフトロックカム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 秀明 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 寺前 聡 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端にシフトノブが装着され筒状に形成
    されたレバ−上半部と、 平行な一対の板状部を有しこれら板状部相互間の空間を
    側方に開口させてなり、上記レバ−上半部と共にレバ−
    を構成する、上記レバ−上半部の下端から下方へ延出す
    るレバ−下半部と、 上記レバ−下半部の下端を回動可能に支持する回動支持
    部と、 上記レバ−上半部内に摺動可能に挿通され、上記シフト
    ノブのボタン操作により下方への変位力を受けるロッド
    と、 上記一対の板状部の内壁面に摺接する一対の摺接面を有
    して上記レバ−下半部に摺動可能に収容され、上記ロッ
    ドの下端に接続された摺動子と、 上記レバ−下半部に収容され上記摺動子を上方に付勢す
    る付勢手段と、 上記摺動子から上記レバ−下半部の上記開放部分を通じ
    て側方へ突出し、不動部材側に設けられたディテントプ
    レ−トに係合するディテントピンと、 を具備してなることを特徴とする自動変速機の操作レバ
    −装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の自動変速機の操作
    レバ−装置において、上記ロッドと上記摺動子とは合成
    樹脂にて一体に形成されることを特徴とする自動変速機
    の操作レバ−装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載の自動変速機の操作
    レバ−装置において、上記レバ−下半部は、二股コ字状
    に屈曲形成された板金により構成され、この二股に分か
    れた部分に上記レバ−上半部が接続されることを特徴と
    する自動変速機の操作レバ−装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載の自動変速機の操作
    レバ−装置において、上記一対の板状部は上記ディテン
    トピンが突出する側とは逆側にも開放されており、上記
    摺動子にはこの開放部分から突出してシフトロックカム
    に係合するシフトロック係合部が上記ディテントピンよ
    り低い位置に配置されていることを特徴とする自動変速
    機の操作レバ−装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1に記載の自動変速機の操作
    レバ−装置において、上記摺動子の下方において上記一
    対の板状部間に固定される補強部材を更に有し、上記付
    勢手段は、上記摺動子と上記補強部材との間に介装され
    ることを特徴とする自動変速機の操作レバ−装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の自動変速機の操作
    レバ−装置において、上記レバ−は、自動変速操作用の
    第1シフト路と上記第1シフト路と平行に配置された手
    動変速用の第2シフト路とに設けられる各選択位置に移
    動操作可能であり、 上記第1シフト路への操作時には上記レバ−と係合して
    上記レバ−に連動すると共に、上記第2シフト路への操
    作時には上記レバ−との係合が解除されるように構成さ
    れ、自動変速機の本体に機械的に連結された連動部材
    と、 上記第2シフト路内での上記レバ−の操作を検知して上
    記操作に基づく手動変速を達成すべく検知信号を自動変
    速機の制御装置に出力するスイッチと、 を更に有し、 上記補強部材に、上記連動部材との係合部が形成される
    ことを特徴とする自動変速機の操作レバ−装置。
JP8024294A 1994-04-19 1994-04-19 自動変速機の操作レバ−装置 Pending JPH07293675A (ja)

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JP8024294A JPH07293675A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 自動変速機の操作レバ−装置

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JP (1) JPH07293675A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310048A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Kaaz Corp 自動車用手動変速機のシフト機構
JP2015006866A (ja) * 2013-06-26 2015-01-15 デルタ工業株式会社 自動変速機のシフト装置

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JPH11310048A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Kaaz Corp 自動車用手動変速機のシフト機構
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Effective date: 19990831