JP3768651B2 - 自動変速機の変速操作入力装置 - Google Patents

自動変速機の変速操作入力装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機、特に、変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切り換えるオートモードの他に、シフトレバーを前後方向に揺動操作することにより変速段を切り換えるマニュアルモードを有する自動変速機の変速操作入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車に搭載される自動変速機は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所定の変速段が達成されるように構成したものである。
【0003】
ところで近年、このような車両用の自動変速機として、予め車速やスロットル開度等の運転状態に応じて設定されている変速特性とこれらの実測値とに基づいて変速段を決定し、この決定された変速段が達成されるように上記動力伝達経路を自動的に切り換えるオートモード(「Dモード」又は「第1の変速モード」ともいう。)の他に、シフトレバーを前後方向に揺動操作することにより変速段を切り換えるマニュアルモード(「Mモード」又は「第2の変速モード」ともいう。)を備えたものが実用化されつつあり、このような自動変速機として、例えば特開平3−89075号公報や特開平3−103650号公報に開示されたものがある。
【0004】
この自動変速機においては、シフトレバーを車体前後方向に延びる第1の切換通路内において揺動操作することにより、P(駐車)、R(後退)、N(中立)、D(ドライブ)、3(3速)、2(2速)、1(1速)の各レンジ(「揺動位置」ともいう。)が選択可能とされ、上記DレンジにおいてDモードが達成されると共に、このDレンジから横方向に延びる横方向通路を介してシフトレバーを上記第1の切換通路に平行でMモードが達成されるMレンジ用の第2の切換通路に切り換えて、この第2の切換通路内において中立位置から前方へ揺動操作することにより変速段が1段シフトアップし、後方へ揺動操作することにより変速段が1段シフトダウンするように構成されている。
【0005】
しかしながら、このような、通常のレンジ選択用の第1の切換通路の側方にこれと平行してMレンジ用の第2の切換通路を設けた並列タイプでは、シフトレバーの幅方向の動作領域が大きくなり、これに伴って変速操作入力装置の幅方向の寸法が全体的に拡大して、車体への取り付けや、周辺機器との間のレイアウトに支障を来すことになる。
【0006】
そこで、車体前後方向に並ぶ通常レンジの列の後端にMレンジをDレンジに隣接させて配置し、シフトレバーをこの列の当該後端部まで操作したときにMレンジが選択されると共に、このMレンジ内におけるシフトレバーの前後方向の揺動操作により変速段がシフトアップもしくはシフトダウンされるように構成した直列タイプが考えられる。
【0007】
これによれば、Mモードが達成されるMレンジが通常レンジの列の側方ではなく、該列中に配置されるので、シフトレバーの幅方向の動作領域の拡大や、これに伴う変速操作入力装置の幅方向の寸法拡大の防止が図られるが、さらには、Mレンジを新たに追加配置するのではなく、例えばDレンジをDモードとMモードとの兼用レンジとし、シフトレバーを列の前方に配置された他のレンジからこの兼用レンジに操作したときにはまずDモードが達成され、この状態でシフトレバーを該兼用レンジ内の中立位置からさらに後方に操作することによりモードがMモードに切り換えられるように構成して、そもそものMレンジの新規追加配置によるレンジ数の増大を防ぎ、これによってシフトレバーの幅方向又は前後方向の動作領域の拡大、及び変速操作入力装置の幅方向又は前後方向の寸法拡大を一層効果的に防ぐことの可能な直列タイプも考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、DレンジとMレンジとを個別に設ける場合においても、またDモードとMモードとの兼用レンジを設ける場合においても、次のような解決すべき課題が生じる。
【0009】
すなわち、前者の直列タイプにおいては、レンジの列の後端にMレンジをDレンジに隣接させて配置するので、DレンジからMレンジへの切り換え、つまりモードをDからMに切り換えるときには、シフトレバーを後方に操作することになる。また、後者の直列タイプにおいても、DモードからMモードへの切換時には、シフトレバーが兼用レンジ内で中立位置から後方操作される。
【0010】
一方、このレンジ列において、これらのDレンジ、Mレンジ、あるいはD,M兼用レンジの前方には、PレンジやNレンジ等が配置されているので、発進時等に、シフトレバーをこれらのモード非達成レンジから上記Dモード又はMモードが達成されるモード達成レンジへ向けて操作するときには、そのレバー操作方向は後方となる。
【0011】
したがって、DモードからMモードへ切り換える際のシフトレバーの操作方向と、他のモード非達成レンジから上記モード達成レンジへレンジを切り換える際のシフトレバーの操作方向とが共に後方で一致することになり、シフトレバーをレンジ選択のために前方のモード非達成レンジから上記モード達成レンジに後方操作する場合に、Dモードでの走行を希望しているのに、勢い余ってシフトレバーがDレンジを越えてMレンジまで操作されたり、又は兼用レンジにおける中立位置を越えて後方操作されて、希望しないMモードに運転者の意志に反して直接入ってしまう虞がある。特に、発進時において、最前方に配置されるPレンジから一気にシフトレバーを後方操作する場合にこのような不具合の起こる可能性が大きい。
【0012】
そこで、本発明は、従来のDモードに加えてMモードを併設する際に、これらのモードが達成されるレンジをこれらのモードが達成されない他のレンジと共に車体前後方向に一列に配置した場合における上記のような実情に対処するもので、シフトレバーをモード非達成レンジからモード達成レンジへ操作したときに、運転者の意図しないMモードへの誤動作を回避することのできる自動変速機の変速操作入力装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では次のような手段を用いる。
【0014】
まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に記載した発明(以下「第1発明」という。)は、予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的に変速を行なう第1の変速モードと、運転者の手動操作に応じて変速を行なう第2の変速モードとを有する自動変速機の変速操作入力装置であって、上記第1の変速モード及び第2の変速モードのいずれもが達成されるシフトレバーの揺動位置と、いずれの変速モードも達成されないシフトレバーの揺動位置とが設けられ、前者のモード達成位置が後者のモード非達成位置の後方に配置されていると共に、シフトレバーが上記モード非達成位置から上記モード達成位置へ後方操作されたときには第1の変速モードが達成され、この状態でシフトレバーが上記モード達成位置内で中立位置から後方操作されたときには上記第1の変速モードから第2の変速モードへの切り換えが行なわれるように構成され、且つ、シフトレバーが上記モード非達成位置のうちの駐車揺動位置から上記モード達成位置へ後方操作されるときに、上記第1の変速モードから第2の変速モードへの切り換えが行なわれないように該シフトレバーの上記モード達成位置内の中立位置からの後方操作を規制する規制手段と、該規制手段によるシフトレバーの後方操作規制を運転者の所定の操作により解除する解除手段とが設けられていることを特徴とする。
【0015】
次に、請求項2に記載した発明(以下「第2発明」という。)は、上記第1発明において、シフトレバーに、運転者により押下げ操作されるピン部材が設けられていると共に、車体側部材には、該ピン部材と協働してシフトレバーの操作を規制するガイドプレートが備えられ、このガイドプレートに、モード達成位置まで前方に突出する前方突出部が設けられて、規制手段は、押下げ操作された上記ピン部材と上記前方突出部との当接によって、第1の変速モードから第2の変速モードへの切り換えが行なわれないようにシフトレバーの後方操作を規制するものであると共に、解除手段は、運転者による上記ピン部材の押下げ操作の解除により該ピン部材と上記前方突出部との当接を解除することによって、シフトレバーの後方操作規制を解除するものであることを特徴とする。
【0016】
次に、請求項3に記載した発明(以下「第3発明」という。)は、上記第2発明において、モード達成位置に備えられたカム部材に、第1の変速モードから第2の変速モードへの切換えの際におけるシフトレバーの後方操作時にピン部材と当接することにより該シフトレバーの後方操作に負荷を与える突起部が設けられていることを特徴とする。
【0017】
次に、請求項4に記載した発明(以下「第4発明」という)は、予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的に変速を行なう第1の変速モードと、運転者の手動操作に応じて変速を行なう第2の変速モードとを有する自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバーに、運転者により押下げ操作される第1のピン部材と、この第1ピン部材と連動し得る第2のピン部材とが設けられていると共に、車体側部材に、上記第1、第2のピン部材とそれぞれ協働してシフトレバーの操作を規制するガイドプレートが備えられ、上記第1の変速モード又は第2の変速モードのいずれかが達成されるときのシフトレバーの揺動位置が、いずれの変速モードも達成されないときのシフトレバーの揺動位置の後方に配置されていると共に、上記モード達成位置から前方に所定距離だけ移動可能に構成され、且つ該モード達成位置にあるときには、その前面が、少なくとも第1の変速モードが達成される揺動位置に位置する移動部材が設けられ、上記第1の変速モードから第2の変速モードへの切り換えが、シフトレバーの後方操作のみによって行なわれて、第2の変速モードが、第1ピン部材の押下げ操作が解除されているときのシフトレバーの揺動に伴う第2ピン部材の揺動を介して行なわれる一方、第2の変速モードから第1の変速モードへの切り換えが、上記第1ピン部材の押下げ操作及びシフトレバーの前方操作によって行なわれて、この第2変速モードから第1変速モードへの切換え時に押し下げられた第1ピン部材が、モード達成位置にある上記移動部材と嵌合することにより、シフトレバーの該モード達成位置からの前方操作距離が規制されるように構成され、且つ、シフトレバーが駐車揺動位置から、第1の変速モードが達成される揺動位置へ後方操作されるときには第1ピン部材の押下げ操作が行なわれて、この押下げ操作された第1ピン部材と、モード達成位置にある移動部材の前面との当接によって、上記第1変速モードから第2変速モードへの切り換えが行なわれないようにシフトレバーの後方操作が規制される一方、上記第1ピン部材の押下げ操作の解除により該ピン部材と上記移動部材の前面との当接が解除されることによって、シフトレバーの後方操作規制が解除されるように構成されていることを特徴とする。
【0018】
次に、請求項5に記載した発明(以下「第5発明」という。)は、上記第4発明において、移動部材は、所定以上の大きさの力で押圧されたときには、その前面が、少なくとも第1の変速モードが達成される揺動位置から後退するように、後方にも移動可能に構成されていることを特徴とする。
【0019】
次に、請求項6に記載した発明(以下「第6発明」という。)は、上記第4発明において、ガイドプレートに、第1の変速モードから第2の変速モードへの切換えの際におけるシフトレバーの後方操作時に、第1のピン部材又は第2のピン部材の少なくともいずれかと当接することにより、該シフトレバーの後方操作に負荷を与える突起部が設けられていることを特徴とする。
【0020】
上記の手段を用いることにより、本願各発明はそれぞれ次のように作用する。
【0021】
まず、第1発明によれば、第1、第2の変速モードのいずれもが達成されるときのシフトレバーの揺動位置、つまりD,M兼用レンジが、いずれの変速モードも達成されないときの揺動位置、つまりPレンジやNレンジ等の前述のモード非達成レンジの後方に配置され、DからMへのモード切換えが、上記D,M兼用レンジ内でのシフトレバーの後方操作によって行なわれるような場合に、シフトレバーを上記モード非達成レンジのうちのPレンジから、D,M兼用レンジへ後方操作するときに、DからMへのモード切換えが行なわれないように上記シフトレバーの後方操作が規制されるので、運転者の希望するDモードを越えて運転者の意図しないMモードに直接入るというような誤操作が回避されることになる。
【0022】
さらに、このシフトレバーの後方操作規制が運転者の所定の操作により解除されるから、運転者が希望するときには、所定の操作を行なうことにより、DからMへのモード切換えが可能となる。
【0023】
その場合に、特に、第2発明によれば、シフトレバーに設けられ、運転者により押下げ操作されるピン部材と、ガイドプレートに設けられ、D,M兼用レンジ内の中立位置まで前方に突出する前方突出部とが当接することによって、上記シフトレバーのDからMへの後方操作が規制される一方、運転者が上記ピン部材の押下げ操作を解除して該ピン部材と前方突出部との当接を解除することによって、上記シフトレバーの後方操作規制が解除される構成としたから、上記シフトレバーのDからMへの後方操作を規制し、あるいはその規制を解除するために、新たに専用の部材を設けることなく、そもそも相互に協働してシフトレバーの操作を規制するために備えられているピン部材とガイドプレートとが有効利用されて部品点数の増加が抑制されることになる。
【0024】
そして、特に、第3発明によれば、モード達成位置に備えられたカム部材に突起部が設けられ、DからMへのモード切換えの際におけるシフトレバーの後方操作時にピン部材がこの突起部に当接してシフトレバーの後方操作に負荷が与えられるから、Mモードが達成される揺動位置までシフトレバーを操作する前に、まずDモードが達成される揺動位置において、該シフトレバー操作にワンクッションをおくというような操作感が得られ、運転者の希望するDモードを越えて運転者の意図しないMモードに直接入るというような誤操作防止や、Dモードを越えてMモードに入ることの注意の喚起が図られることになる。
【0025】
なお、この場合、シフトレバーの後方操作に負荷が与えられるだけであるから、運転者が希望するときには、より強くシフトレバーを後方に操作することにより、DモードからMモードへの切換えが可能となる。
【0026】
一方、第4発明によれば、特に、ピン部材が二つ設けられ、そのうちの第1ピン部材は運転者によって押下げ操作され、第2ピン部材は該第1ピン部材と連動し得るようになっている。また、第2ピン部材はシフトレバーの揺動に伴って揺動するMモード専用のピン部材であり、第1ピン部材はMからDへのモード切換え時には押下げ操作される。そして、モード達成レンジから前方に所定距離だけ移動可能に構成され、且つ該モード達成レンジにあるときにはその前面が少なくともDモードが達成される揺動位置に位置する移動部材が設けられて、上記のMからDへのモード切換え時に押下げ操作された第1ピン部材が、この移動部材と嵌合することによって、シフトレバーがモード達成レンジから所定距離以上前方に操作されないようになっている。すなわち、Mモードを抜け出た後に、シフトレバーがモード達成レンジからいきなりRレンジ等の走行上好ましくないレンジに操作されることの防止が図られているのである。
【0027】
そして、以上のような構成において、シフトレバーがPレンジからDモード達成レンジへ後方操作されるときには第1ピン部材が押し下げられ、この押し下げられた第1ピン部材と、モード達成レンジにあり、その前面が少なくともDモード達成レンジに位置する上記移動部材の該前面とが当接することによって、上記シフトレバーのDからMへの後方操作が規制される一方、運転者が上記ピン部材の押下げ操作を解除して該第1ピン部材と移動部材前面との当接を解除することによって、上記シフトレバーの後方操作規制が解除される構成としたから、上記シフトレバーのDからMへの後方操作を規制し、あるいはその規制を解除するために、新たに専用の部材を設けることなく、そもそもガイドプレートと協働してシフトレバーの操作を規制するために備えられている第1ピン部材と、シフトレバーのモード達成レンジからの前方操作距離を規制するために備えられた移動部材とが有効利用されて部品点数の増加が抑制されることになる。
【0028】
その場合に、特に、第5発明によれば、上記移動部材が、所定以上の大きさの力で押圧されたときには、その前面が、少なくとも第1の変速モードが達成される揺動位置から後退するように、後方にも移動可能に構成されているから、第1ピン部材と移動部材前面との当接によってシフトレバーのDからMへの後方操作が規制された後、運転者が該第1ピン部材の押下げ操作を行なったままより強くシフトレバーを後方に操作したときには、移動部材が後退してシフトレバーの後方移動規制が解除され、これによりシフトレバーは後方に移動してDからMへのモード切換えが可能となる。
【0029】
したがって、運転者が前方のPレンジからシフトレバーを後方操作してMモードを得ようとする際には、シフトレバーをMモードが達成される揺動位置まで操作する前、Dモードが達成される揺動位置まで操作したときに、そのレバー操作にワンクッションあるというような操作感が得られると共に、Dモード達成位置でいったんシフトレバーの後方操作を中止し、ピン部材の押下げ操作を解除した後、改めて再びシフトレバーを後方操作するといったような二段階の操作が不要となる。
【0030】
そして、特に、第6発明によれば、ガイドプレートに突起部が設けられ、MからDへのモード切換えの際におけるシフトレバーの後方操作時に、第1ピン部材又は第2ピン部材のいずれかがこの突起部に当接してシフトレバーの後方操作に負荷が与えられるから、これによっても、Mモードが達成される揺動位置までシフトレバーを操作する前に、まずDモードが達成される揺動位置において、該シフトレバー操作にワンクッションをおくというような操作感が得られ、運転者の希望するDモードを越えて運転者の意図しないMモードに直接入るというような誤操作防止や、Dモードを越えてMモードに入ることの注意の喚起が図られることになる。
【0031】
なお、この場合も、上記第3発明の場合と同様、シフトレバーの後方操作に負荷が与えられるだけであるから、運転者が希望するときには、より強くシフトレバーを後方に操作することにより、DモードからMモードへの切換えが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0033】
図1はこの実施の形態に係る変速操作入力装置1の側面図、及び図2は同じく平面図であって、当該変速操作入力装置1はカバー2を有し、該カバー2に設けられた前後方向に細長い開口部2aからシフトレバー3の上部が突出されている。
【0034】
このシフトレバー3は、上記カバー2の開口部2aに沿って前後方向に操作されて、その操作位置により、前方からPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、及び自動変速が行なわれるDモードと手動変速が行なわれるMモードとが運転者の操作で切換可能に達成されるDレンジが選択されるようになっている。また、このDレンジの操作位置には、Mモードで手動変速する際のシフトレバー3の中立位置を中心として前後にシフトアップ位置及びシフトダウン位置がそれぞれ設けられている。そして、これらの操作位置を示す表示板4が上記カバー2における開口部2aの側方に設けられていると共に、該開口部2aは、シフトレバー3に係合されて該レバー3の操作に従って前後にスライドするスライドプレート5によって閉鎖されている。
【0035】
なお、このシフトレバー3は、パイプ部材3aによって本体が構成されていると共に、その中間部より上方の部分は被覆部材3bで覆われており、また上端の操作部3cには、シフト操作に対する規制を解除するための規制解除ボタン3dが設けられている。この規制解除ボタン3dには、運転者に変速モードがMモードであることを発光して報知するイルミネーションランプ3eが組み入れられていると共に、Mモード時には該解除ボタン3d自身もランプ点灯するようになっている。
【0036】
そして、シフトレバー3を他のレンジからDレンジの選択位置に操作したときはDモードが達成されて、変速段が予め設定された変速特性に基づいて切り換えられ、一方、シフトレバー3をこのDレンジ内で後方に揺動操作したときにはMモードとなって、該シフトレバー3をそのDレンジ選択位置内において中立位置を中心として前後のシフトアップ位置又はシフトダウン位置に揺動操作することにより、変速段が切り換えられるようになっている。
【0037】
次に、変速操作入力装置1の上記カバー2より下方に配置された部分の構造を説明すると、この装置1は、合成樹脂で成形されて、前後4か所のボルト穴11……11に挿通されるボルト(図示せず)により車体に取り付けられるベース部材10を有する。
【0038】
このベース部材10の中央部には下方へ突出する中空箱状の突出部12が設けられ、この突出部12の左右両側面に孔12a,12aが設けられていると共に、上記シフトレバー3を構成するパイプ部材3aの下端部には、逆T字状をなすように横方向に延びる同じくパイプ部材でなる支軸3fが固着されており、この支軸3fの左右両端部が上記突出部12の孔12a,12aにそれぞれ嵌合されて、シフトレバー3が該突出部12ないしベース部材10に前後に揺動可能に支持されている。
【0039】
そして、このベース部材10上には、シフトレバー3の位置決め機構、シフトレバー3の各レンジ間での操作を規制する操作規制機構、Dレンジ内でのモードの切換機構、シフトレバー3のDレンジ内における操作によりMモードが選択されたことを検出するMモードスイッチの操作機構、Mモードにおけるシフトレバー3に対する中立付勢機構及びシフトアップ、シフトダウン操作を検出するシフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの操作機構等が配設されている。
【0040】
上記位置決め機構は、ベース部材10に設けられた位置決め部13と、シフトレバー3に取り付けられた位置決め用板バネ部材14とで構成されている。このうち、位置決め部13は、ベース部材10の上面中央部におけるシフトレバー3の突出部の前方に該ベース部材10に一体的に立設された前後方向の壁によって構成されていると共に、その上縁は上記シフトレバー3の揺動中心を中心とするほぼ円弧面とされ、この円弧面に前方からPレンジ用、Rレンジ用、Nレンジ用及びDレンジ用の位置決め凹部が設けられている。
【0041】
また、上記板バネ部材14は、シフトレバー3の本体を構成するパイプ部材3aにおける上記カバー2のやや下方位置に固着されたブラケット15を介してボルト及び回り止めピンを用いて後端部が固着されて前方へ延びていると共に、その前端部は曲折成形された係合部とされて、上記ベース部材10の位置決め部13における各レンジ用凹部のうちのシフトレバー操作位置に対応する凹部に係合され、これにより、該シフトレバー3が各操作位置において位置決めされるようになっている。
【0042】
その場合に、Dレンジ用凹部13dは、Dレンジ内でシフトレバー3をシフトアップ及びシフトダウン操作可能なように前後にやや広い凹部とされている。
【0043】
なお、図1、図2は、シフトレバー3でPレンジが選択されている状態を示している。また、シフトレバー3には、上記ブラケット15を介して操作ケーブル16の後端部が連結されている。このケーブル16は、ベース部材10の前端部に取り付けられたケーブルガイド17を通って前方に延びて、図示しないインヒビタスイッチや、コントロールバルブユニットにおけるマニュアルバルブや、パーキング機構等に導かれ、これらにシフトレバー3の操作を伝達するようになっている。また、シフトレバー3には、詳しくは図示しないが、ブレーキペダルを踏まないと該シフトレバー3をPレンジから走行レンジに操作できないようにするインターロック機構のためのケーブル18もケーブルガイド19を介して連係されている。
【0044】
一方、シフトレバー3には、前述のレンジ間の操作規制機構、Mモードスイッチの操作機構、シフトレバー3に対する中立付勢機構及びシフトアップ、シフトダウンスイッチの操作機構等を構成するシフトピン21が設けられている。
【0045】
このシフトピン21の取り付け構造を図1及び図4により説明すると、シフトレバー3の本体を構成するパイプ部材3aにおける上記ブラケット15の固着位置の直下方には、左右両側面に上下に長い長穴3g,3gがそれぞれ設けられていると共に、これらの長穴3g,3gにはシフトピン21が挿通されて、その両端部21a,21bがパイプ部材3aの左右両側に突出されている。
【0046】
このシフトピン21は、パイプ部材3a内に配置されて該パイプ部材3a内を上下に移動可能とされた支持部材22に中央部を支持されて、上記長穴3g,3gの範囲内で、該支持部材22と共に上下移動可能とされていると共に、パイプ部材3a内における支持部材22の下方には、該支持部材22及びシフトピン21を上方に付勢するリターンスプリング23が配設されており、また、該支持部材22の上方にはコイルを密に巻いてなるスプリング24がパイプ部材3a内に挿通され、シフトレバー3の上端の操作部3cにおけるボタン3dの押し込み操作により、該スプリング24を介して上記支持部材22及びシフトピン21が上記リターンスプリング23に抗して下方へ押し下げられるようになっている。
【0047】
そして、ベース部材10におけるシフトレバー3の操作経路の前方に向って右側の側方には、図3に拡大して示すように、その経路に沿ってガイドプレート41が該ベース部材10に一体的に立設され、このガイドプレート41と、シフトレバー3に備えられたシフトピン21とにより、前述のシフト操作規制機構が構成されている。
【0048】
上記ガイドプレート41は、シフトレバー3側の面の前部に設けられた厚肉部42を有し、この厚肉部42に、上記シフトピン21の右側の端部21bと係合することにより、シフトレバー3のPレンジ位置からRレンジ位置側への操作を規制する第1規制面42aと、Rレンジ位置からPレンジ位置側への移動を規制する第2規制面42bと、Nレンジ位置側からRレンジ位置への移動を規制する第3規制面42cとが設けられて、シフトレバー3のこれらのレンジ間での操作を規制するようになっている。そして、上記ボタン3dの押し込み操作により、前述のスプリング24及び支持部材22を介してシフトピン21が下方に押し下げられたときに、この規制が解除されて、シフトレバー3の上記操作が許容されるようになっている。
【0049】
さらに、このガイドプレート41のシフトレバー3側の面には、前部に設けられた上記の厚肉部42に加えて、後部にも厚肉部43が設けられ、これらの厚肉部42,43の間が凹陥部44とされていると共に、この凹陥部44を利用して、Dレンジ内でのモードの切換機構と、MモードにおけるDレンジ内でのシフトレバー3に対する中立付勢機構と、シフトアップ、シフトダウンスイッチの操作機構とが設けられている。
【0050】
これらの機構は、上記凹陥部44内に配置された前後一対の第1,第2カム部材51,52、及び第1カム部材51と並列に配置された第3カム部材53を用いて構成されており、これらのカム部材51,52,53によって、前方のP,R,Nの各レンジ位置からシフトレバー3がDレンジ位置に操作されたときにはDモードが選択され、この状態でシフトレバー3を後方に揺動させることにより、シフトピン21がスプリング23の付勢力で上方に移動してモードがMモードに切り換わり、このMモードにおいてシフトレバー3が中立位置に保持されると共に、該レバー3が中立位置から前後のシフトアップ位置またはシフトダウン位置に操作されたときには、一対のカム部材51,52を介してシフトアップスイッチ54もしくはシフトダウンスイッチ55が操作され、そして規制解除ボタン3dの押し込み操作によりシフトピン21が下方に押し下げられたときにモードがDモードに切り換わるようになっている。
【0051】
これらのカム部材51,52,53は、図4にも示すように、全てガイドプレート41の背面側に立設された支持プレート56の支軸57に揺動可能に支持されていると共に、上記シフトアップスイッチ54及びシフトダウンスイッチ55は、該支持プレート56の背面側に取り付けられている。
【0052】
第1カム部材51は、上記支持プレート5に係止されたコイルスプリング58によって後方向Aに、また、第2カム部材52及び第3カム部材53は、該第3カム部材53のボス部に巻き付けられたツルマキバネ59によってそれぞれ前方向B及び後方向Aに付勢されて、結果的に第1,第2カム部材51,52が互いに接近する方向に付勢されている。
【0053】
また、上記第1,第2カム部材51,52には、支持プレート5に形成された長穴61,62を貫通して該プレート5の背面側に延びる丸棒状のスイッチ操作部51a,52aがそれぞれ突設されている。そして、通常は、第1カム部材51は、その操作部51aがガイドプレート41の前側の厚肉部42の上縁部に当接して上記コイルスプリング58の付勢力に抗して図3R>3又は図5に示す最もA方向、すなわち後方向寄りの位置で停止し、第2カム部材52は、その後部に形成された下方突出部がガイドプレート41の後側の厚肉部43に形成された段部に当接して上記ツルマキバネ59の付勢力に抗して同じく図3又は図5に示す最もB方向、すなわち前方向寄りの位置で停止してある。このとき、これらの第1,第2カム部材51,52間には、上記図3又は図5に示すように、少なくともシフトピン21が入り込めるだけの空隙が形成されている。
【0054】
さらに、第3カム部材53の裏面には凸部53aが突設されて、この凸部53aが第1カム部材51の表面に形成された溝部51bに嵌合しており、この第3カム部材53は、通常は、その凸部53aが第1カム部材51の溝部51bの終端部に当接して上記ツルマキバネ59の付勢力に抗して図3に示す最もA方向、すなわち後方向寄りの位置で停止している。このとき、この第3カム部材53は、上記第1カム部材51よりも後方に張り出して位置し、上記第1,第2カム部材51,52で形成される空隙を閉鎖している。
【0055】
そして、シフトレバー3が、前方のP,R,Nの各レンジ選択位置からDレンジ選択位置に操作されたときには、前述のDレンジ用凹部13dに板バネ部材14が係合されて、該シフトレバー3がこのDレンジに位置決めされ、シフトピン21は、図3に実線で示すように、上記第1,第2カム部材51,52で形成される空隙の直下方に位置する。このとき、該シフトピン21はリターンスプリング23によって上方に付勢された状態にあるが、第3カム部材53の下縁部によって上記空隙内への上方移動が規制されている。
【0056】
一方、この状態でシフトレバー3を後方に揺動すると、シフトピン21が第2カム部材52を後方に押圧して揺動させ、その結果、この連動して後方に揺動した第2カム部材52と第1カム部材51との間の上記空隙が扇形に拡大すると共に、同じく第2カム部材52と第3カム部材53との間にも新たな空隙が生じて、シフトピン21はリターンスプリング23の付勢力によってこれらの空隙内に上方移動することになる。そして、シフトレバー3においては、このDレンジ内における後方操作により上記板バネ部材14とDレンジ用凹部13dとの係合が安定な該凹部13dの底部からずれて後側のテーパー面に位置するので、板バネ部材14が安定な上記凹部13dの底部に戻ろうとし、これにより最終的にシフトピン21は図5に示す中立位置に位置する。このときシフトピン21の上方移動を阻止していた第3カム部材53は上記シフトピン21の中立位置への復帰により後方から押圧されてやや前方に移動し、上記空隙が解放状態となる。
【0057】
そして、この図5に示した状態でシフトレバー3が中立位置から前方に操作されると、シフトピン21を介して前側の第1カム部材51がコイルスプリング58に抗して前方へ連動して揺動され、シフトピン21が前方へ所定量揺動した位置で、該ピン21がガイドプレート41の前側の厚肉部42の後面に設けられた前側ストッパ部42dに当接し、この位置でシフトレバー3のDレンジ位置内での前方への操作が規制されるようになっている。
【0058】
また、シフトレバー3が中立位置から後方に操作されると、シフトピン21を介して後側の第2カム部材52がツルマキバネ59に抗して後方へ連動して揺動され、シフトピン21が後方へ所定量揺動した位置で、該ピン21がガイドプレート41の後側の厚肉部43の前面に設けられた後側ストッパ部43dに当接し、この位置でシフトレバー3のDレンジ位置内での後方への操作が規制されるようになっている。
【0059】
そして、このシフトレバー3の前後の操作規制位置が、Dレンジ内でのシフトアップ位置及びシフトダウン位置とされていると共に、このとき、各カム部材51,52に突設されたスイッチ操作部51a,52aが、シフトレバー3のシフトアップ位置及びシフトダウン位置への操作を検出する前述のシフトアップスイッチ54及びシフトダウンスイッチ55の各接片54a,55aを押圧して該スイッチ54,55をONし、これにより、シフトレバー3が前方のシフトアップ位置に揺動操作されたときには第1カム部材51がシフトアップスイッチ54を操作して変速段が一段シフトアップされ、逆にシフトレバー3が後方のシフトダウン位置に揺動操作されたときには第2カム部材52がシフトダウンスイッチ55を操作して変速段が一段シフトダウンされるようになっている。なお、シフトレバー3が中立位置から前方操作されたときには、第3カム部材53も連動して前方に揺動されるが、上記変速段の切換えには何ら影響しないものである。
【0060】
そして、図3及び図5、並びに図6に拡大して示すように、シフトレバー3がこのDレンジ選択位置に操作されたときに、シフトピン21と当接して、第1,第2カム部材51,52で形成される空隙内への該ピン21の上方移動を阻止する第3カム部材53の下縁後端部には、下方に突出する突起部81が形成されている。
【0061】
また、同じくシフトレバー3がこのDレンジ選択位置に操作されたときに、シフトピン21の後方に位置し、該シフトレバー3がこのDレンジ選択位置内で後方揺動されたときに、上記ピン21によって押圧されて後方に連動して揺動する第2カム部材52の前縁下端部には、前方に突出する突起部82が形成されている。
【0062】
さらに、図3及び図5に示すように、ガイドプレート41の後側の厚肉部43の前面における前述の後側ストッパ部43dの下方には、シフトレバー3をPレンジ側からこのDレンジ方向に操作するときに、シフトピン21が前側の厚肉部42の第1規制面42aを乗り越えるために押し下げられる高さ位置で、前方に突出する突出部43eが形成されている。
【0063】
これらの下方突起部81、前方突起部82及び前方突出部43eは、それぞれシフトピン21と当接して、該ピン21ないしシフトレバー3がDレンジにおける中立位置を越えて後方に移動されるのを規制するためのものであるが、その詳しい作用効果については後述する。
【0064】
一方、上記ベース部材10におけるシフトレバー3の操作経路の前方に向かって左側の側方には、上記シフトピン21によって操作されるMモードスイッチの操作機構が備えられている。
【0065】
この機構は、図7及び図8に示すように、シフトレバー3の上記側方におけるDレンジ内での操作位置の近傍においてベース部材10に立設された支持プレート31と、該支持プレート31のシフトレバー3側の面の上部にピン32を介して揺動自在に支持された二つの並列配置された第1,第2の操作レバー33,34と、上記ピン32に巻き付けられ、且つ両端が支持プレート31と第1操作レバー33とにそれぞれ係止されて、この第1操作レバー33を図7のC方向に付勢するツルマキバネ35と、両端が支持プレート31下部に形成された屈曲部31aと第2操作レバー34のアーム部とにそれぞれ係止されて、この第2操作レバー34を同じく図7のC方向に付勢するコイルスプリング36とを有すると共に、上記支持プレート31における各操作レバー33,34の後端部33a,34aの下方に二つのMモードスイッチ37,38がそれぞれ対応して取り付けられている。なお、支持プレート31には、各操作レバー33,34のC方向の揺動を所定位置で規制するためのストッパ部31bが設けられている。
【0066】
そして、シフトレバー3がDレンジに操作されてシフトピン21の空隙内への上方移動が第3カム部材53により阻止されているときには、該シフトピン21は、図7に実線で示すように、各操作レバー33,34の前端部33b,34bの下方に位置する一方、シフトレバー3がDレンジ内で後方に揺動操作されてシフトピン21が図7に鎖線で示すように上方移動したときには各操作レバー33,34の前端部33b,34bがこのシフトピン21によって押し上げられ、その結果、該操作レバー33,34がツルマキバネ35又はコイルスプリング36の付勢力に抗して反C方向に揺動され、各レバー33,34の後端部33a,34aがそれぞれ上記Mモードスイッチ37,38の接片37a,38aを押圧してONするようになっている。
【0067】
なお、この場合に、シフトピン21が当接する各操作レバー33,34の前端部33b,34bは前後方向において所定の長さに延設されて、シフトレバー3の操作による手動変速時に、常に、該前端部33b,34bとシフトピン21とが当接し続け、その結果、Mモードスイッチ37,38が安定的に継続してONとなるようになっている。
【0068】
次に、この変速操作入力装置1の作用を説明する。
【0069】
シフトレバー3の上端の操作部3cに備えられた規制解除ボタン3dを押していないときは、該シフトレバー3の下部に設けられたシフトピン21は長穴3g,3gの上方に位置する。この状態では、図3に示すように、Dレンジ位置とNレンジ位置との間ではシフトピン21の移動が規制されないので、シフトレバー3をこれらのレンジ間で自由に操作することができるが、NレンジからRレンジへは、シフトピン21がガイドプレート41における厚肉部42の第3規制面42cに当接することによりシフトレバー3の操作が規制される。また、シフトレバー3がPレンジ位置にあるときも、シフトピン21が上記ガイドプレート41の厚肉部42における第1規制面42aに当接してRレンジやDレンジ側への操作が規制される。
【0070】
また、規制解除ボタン3dを半ば押し込んだ状態では、シフトピン21が長穴3g,3gの中間位置まで押し下げられ、Nレンジ位置からRレンジ側への操作が可能となるが、この状態ではシフトピン21が第2規制面42bに当接するので、Rレンジ位置からPレンジ位置への操作は規制される。そして、上記規制解除ボタン3dをさらに押し込んでシフトピン21を長穴3g,3gの下部まで移動させれば、上記Rレンジ位置からPレンジ位置への操作及びPレンジ位置からRレンジ側への操作も可能となる。
【0071】
一方、シフトレバー3のDレンジ位置への操作は、Pレンジ位置からは、シフトピン21の押下げ操作が必要であるが、Rレンジ位置やNレンジ位置からは、規制解除ボタン3dの操作は不要となる。
【0072】
そして、このDレンジ位置にシフトレバー3が操作されたときには、シフトピン21の上方移動が第3カム部材53によって規制されているので、該シフトピン21は半ば押し下げられた状態にあり、このとき、Mモードスイッチ37,38はON操作されていないため、Mモードは達成されず、通常の自動変速制御、つまりDモード制御が行なわれる。
【0073】
次に、ここからシフトレバー3がDレンジ内で後方に揺動されると、第2カム部材52がシフトピン21に押圧されて連動して後方に揺動し、その結果、第1、第2カム部材51,52間の空隙が拡大して第3カム部材53による上方移動規制が解除されて、シフトピン21はこの拡大した空隙内に入り込んで上方に移動し、両カム部材51,52間に挟まれた状態で保持されることになって、シフトレバー3がMモードにおける中立位置に保持されることになる。
【0074】
また、シフトピン21の上方移動により操作レバー33,34の前端部33b,34bが上方に押圧されてMモードスイッチ37,38がON操作され、このスイッチ37,38からのON信号により、自動変速機のコントロールユニットがMモードの選択を検知する。なお、このとき、二つのMモードスイッチ37,38が並設されて、いずれもONとなったときにMモード選択が検知されるようになっている。これにより、運転者によるMモードの選択が誤りなく判定されることになる。
【0075】
そして、このMモード選択が検知されている状態で、シフトレバー3を上記の中立位置から前方のシフトアップ位置に操作すれば、前側の第1カム部材51が前方へ揺動して、該カム部材51の操作部51aが支持プレート56の背面の前側に配置されたシフトアップスイッチ54をON操作し、逆に後方のシフトダウン位置に操作すれば、後側の第2カム部材52が後方へ揺動して、該カム部材52の操作部52が同じく支持プレート56の背面の後側に配置されたシフトダウンスイッチ55をON操作する。そして、これらのスイッチ54,55からの信号が上記コントロールユニットに入力されることにより、該コントロールユニットは変速段を1段シフトアップまたはシフトダウンするように変速指令を出力する。
【0076】
一方、図5に示すように、このDレンジ内でシフトピン21が上方に移動しているときには、該シフトピン21の存在により、第1カム部材51ないし第3カム部材53と、第2カム部材52との間には常時空隙が生じた状態となっている。したがって、この状態で、規制解除ボタン3dを押し込んでシフトピン21を下方移動させることが許容されている。そして、シフトピン21を下方移動させたときには、該シフトピン21と第3カム部材53との当接が解除されて、この第3カム部材53がツルマキバネ59の付勢力によって再び第1カム部材51と第2カム部材52とで形成される空隙を閉鎖し、これにより、シフトピン21は再び上方移動が規制されることになると共に、Mモードスイッチ37,38がOFFとなって、モードがDモードに移行することになる。
【0077】
つまり、モードのDモードからMモードへの切り換えはシフトレバー3のDレンジ内での後方揺動操作によって行なわれ、MモードからDモードへの切り換えは規制解除ボタン3dの押込操作によって行なわれることになる。
【0078】
そして、DモードとMモードとが共にDレンジで設定されるので、Mモード達成用のMレンジを追加配置する必要がなく、レンジ数の増大が防がれて当該変速操作入力装置1のレイアウト性が向上する。
【0079】
また、DモードからMモードへの切換えが、運転者によるシフトレバー3の揺動操作で行なわれるので、スイッチ等の押し操作に比べてモードの切換操作の実感が生じ、操作性が向上される。
【0080】
その場合に、Mモードへの切換時には、シフトピン21が第2カム部材52を後方に揺動させて、シフトダウンスイッチ55がON操作されると同時に、シフトピン21が上方移動してMモードスイッチ37,38がON操作される。つまり、一回のシフトレバー3の操作でMモードへの切換えとシフトダウンとが同時に起こることになるので、Mモードへの切換操作後に、改めてシフトダウン操作をするような手間が省けて、シフトダウン要求に対する応答性及び操作性が改善される。
【0081】
さらに、Mモードにおける手動変速も、運転者によるシフトレバー3の揺動操作で行なわれるので、やはりスイッチ等の押し操作に比べて変速操作の実感が生じ、操作性が向上される。
【0082】
そして、上記のDモードからMモードへの切換えが規制されること、この規制がシフトレバー3の揺動操作により解除されること、Mモードにおける変速操作がシフトレバー3の揺動操作により行なわれること、及びDモードからMモードへの切換えがシフトピン21の移動操作により行なわれること等が、ガイドプレート41の凹陥部44内に収容され、且つ同一軸57に支持されたコンパクトな三個のカム部材51,52,53の構成によって達成されることになる。
【0083】
そして、特に、この変速操作入力装置1においては、第3カム部材53の下縁後端部に下方突起部81が形成されている。この下方突起部81は、シフトレバー3の後方揺動時に該レバー3に設けられたシフトピン21と当接することにより、シフトレバー3の操作の負荷や荷重を大きくして節度感を増大させ、これにより、運転者が該レバー3を中立位置を越えて後方にオーバーランさせることを防止できるような形状に突出している。
【0084】
したがって、規制解除ボタン3dの操作の不要なRレンジ又はNレンジからのこのDレンジ選択位置へのシフトレバー3の後方揺動時には、シフトピン21が上記下方突起部81と当接して、シフトレバー3が中立位置を越えてさらに後方にまで揺動されるのが規制されることになる。
【0085】
その結果、シフトレバー3は安定してDレンジ内の中立位置に保持され、これにより、運転者がDモードを希望してシフトレバー3を前方のRレンジやNレンジからこのDレンジに後方揺動させたときに、勢い余ってシフトレバー3がオーバーランして中立位置を越え、運転者の意図しないMモードに入るというような不具合が解消される。
【0086】
また、レンジの切換え操作時に限らず、シフトレバー3に手をかけながらDモードで走行中に、無意識にあるいは誤って該レバー3を後方操作して、やはり意図しないMモードへの切換えが起こるというような不具合の解消も図られる。
【0087】
なお、この実施の形態においては、下方突起部81は、上記のように、運転者がレンジ切換えのためにシフトレバー3をRレンジやNレンジからこのDレンジに操作したときや、運転者がDモードで走行中に無意識のうちに該レバー3を操作したとき等は、そのようなレバー3の操作力によっては、下方突起部81がそのレバー3の揺動力を受け止めて、該レバー3を中立位置に押し留めようとするが、運転者がMモード切換えを意図してより強い力でシフトレバー3を後方に揺動させたときには、シフトピン21がこの下方突起部81を乗り越えて、シフトレバー3が後方のモード切り換え位置まで操作されるような寸法や形状に設定されている。
【0088】
したがって、運転者がMモードを希望してMモードへの切換えをしようとする場合においても、運転者はシフトレバー3をこのDレンジ内で後方に揺動操作するだけでよく、何ら別の操作を併せて行なう必要がないと共に、その別操作用の装置や機構を併設する必要がなくなる。
【0089】
ただし、これに対し、例えば上記下方突起部81をより長く下方に突出させる等してシフトピン21の後方移動を完全に阻止するような障壁とし、Mモードへの切換え時には、PレンジからRレンジへのレバー3操作時のように、規制解除ボタン3dを押し込んでシフトピン21を下方移動させて、上記障壁化した下方突起部81を乗り越えさせるような構成にしてもよいことは勿論である。この場合は、Mモードへの切換え時には、運転者はシフトレバー3の後方揺動操作とシフトピン21の押下げ操作とを行なう必要が生じるが、シフトピン21を押し下げる機構はそもそも設けられており、且つ、その操作内容もレンジ選択時にする操作と同じであるのでそれほどの負担とはならない。そして、下方突起部81は障壁となってシフトピン21の後方への移動を完全に阻止するので、より一層安定してシフトレバー3を中立位置に保持することができることになる。
【0090】
さらに、第2カム部材52の前縁下端部には前方突起部82が形成されている。この前方突起部82は、シフトレバー3が中立位置まで揺動されてきたときにシフトピン21と当接するような形状に突出している。そして、第2カム部材52はツルマキバネ59により前方に付勢されているので、シフトレバー3が中立位置まで揺動されてきたときには、この第2カム部材52に設けられた前方突起部82がシフトピン21を後方から支持してシフトレバー3を中立位置に押し留めようと作用する。これにより、この前方突起部82によっても、第3カム部材53に設けられた下方突起部81と同様、シフトレバー3のオーバーランが規制されることになる。なお、Mモードへの切換えは、この第2カム部材52の前方突起部82だけを考慮した場合は、シフトレバー3を上記ツルマキバネ59の前方付勢力に抗して後方に揺動すればよい。
【0091】
なお、この実施の形態においては、これら二種の突起部81,82が併設されているが、適宜実情に応じていずれか一方のみ備えるようにしてもよい。
【0092】
一方、ガイドプレート41の後側の厚肉部43の前面下部には前方突出部43eが形成されている。この前方突出部43eは、上記第2カム部材52の前方突起部82と同様に、中立位置にあるシフトピン21と当接するような位置まで前方に突出していると共に、その上縁部の高さは、PレンジからRレンジ側にシフトレバー3を操作するときにシフトピン21が押し下げられる高さ位置と略等しくされている。すなわち、PレンジからこのDレンジまで一気にシフトレバー3を後方揺動させた場合に、押下げ操作されたシフトピン21がこの前方突出部43eと当接し、これにより、シフトレバー3が中立位置を越えてさらに後方にまで揺動されるのが阻止されることになる。
【0093】
その結果、シフトレバー3は安定してDレンジ内の中立位置に保持され、これにより、運転者がDモードを希望してシフトレバー3を前方のPレンジからこのDレンジに一気に後方揺動させたときに、勢い余ってシフトレバー3がオーバーランして中立位置を越え、運転者の意図しないMモードに入るというような不具合が解消される。なお、Mモードへの切換えは、上記シフトピン21の押下げ操作を解除して該ピン21を第3カム部材53と当接する位置まで上方に移動させ、次にシフトレバー3を改めて後方に揺動すればよい。
【0094】
次に、図9に基づいて本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を用いる。
【0095】
この第2の実施形態では、前述の三個のカム部材のうちの第3カム部材が省略され、シフトアップスイッチ54を操作する第1カム部材51が、シフトピン21の上方移動を規制する第3カム部材を兼ねるように構成されている。
【0096】
すなわち、第1カム部材51は、通常時には、ツルマキバネ59の付勢力によって、第2カム部材52との間に空隙が生じないように該第2カム部材52と殆ど当接するように位置する。このときの第1カム部材51の位置決めは、該カム部材51の裏面に形成された溝部91と、ガイドプレート41に突出成形された凸部92とが嵌合し、そして第1カム部材51の溝部91の終端部が上記凸部92に当接することにより行なわれる。また、第1カム部材51のスイッチ操作部51aが貫通する長穴61は、前述の実施例の場合に比べてやや長く設けられている。
【0097】
このような構成により、Dレンジ選択位置におけるシフトピン21の上方移動が、第2カム部材52側に近接したこの第1カム部材51によって実現されると共に、シフトレバー3の後方揺動操作によりシフトピン21が上方移動した後は、これらの二個のカム部材51,52の揺動によってシフトアップ操作、シフトダウン操作が行なわれることになり、第3カム部材を省略した少ない部品点数で前述の実施例と同じ作用効果が得られることになる。なお、第3カム部材が設けられていないため、シフトレバー3の後方へのオーバーランを防止する下方突起部81は、第3カム部材を兼ねる第1カム部材51の下縁後端部に形成されている。
【0098】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0099】
上記第1、第2の実施形態に係る変速操作入力装置においては、シフトレバーの操作位置として前方からPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、及びD,M両モード兼用のDレンジの4つの操作位置が配置された4ポジション構成であったが、この第3の実施形態に係る変速操作入力装置においては、シフトレバーの操作位置として前方からPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dモードが達成されるDレンジ、及びMモードが達成されるMレンジの5つの操作位置が配置された5ポジション構成とされている。
【0100】
そして、それに準じて、上記図2に示したようなカバーに設けられた表示板においては、前方から順にP、R、N、D、Mの5つのシフト操作位置が示され、且つMレンジの操作位置表示の側方に、手動変速時のシフトアップ位置及びシフトダウン位置を示すプラス記号及びマイナス記号がそれぞれ表示されている。また、ベース部材上に設けられた位置決め部とシフトレバーに取り付けられた板バネ部材とで構成されるシフトレバーの位置決め機構においては、上記位置決め部を構成する前後方向の壁の上縁の円弧面に、前方から順にPレンジ用、Rレンジ用、Nレンジ用、Dレンジ用及びMレンジ用の5つの位置決め凹部が設けられ、これらのうちMレンジ用凹部が該Mレンジ内でシフトレバーをシフトアップ及びシフトダウン操作可能なように他のレンジ用凹部に比べて前後にやや長く形成されている。
【0101】
以下、シフトレバーのレンジ間操作を規制するシフト操作規制機構、並びにMモードスイッチ、シフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの各操作機構等について説述する。
【0102】
まず、図10に基づいて、この第3実施形態におけるシフトレバーの特徴的な構造を説明する。なお、図10はシフトレバーを左側面から見たものであって、図面上、左方向が車体前方方向である。図示したように、当該レバー101の本体を構成するパイプ部材101aの内部には、上記第1実施形態と同様、円柱状の支持部材102が上下動自在に収容されており、この支持部材102が、下方に配置されたリターンスプリング103によって上方に付勢されていると共に、上方に配置されたコイルを密に巻いてなるスプリング104を介して、上記第1実施形態と同様に当該シフトレバー101の上端部に設けられた図示しない規制解除ボタンの押し込み操作により下方に押し下げられる。
【0103】
この支持部材102の下部には、上記第1実施形態におけるシフトピン21に相当する角形の第1シフトピン105が一体に取り付けられており、該ピン105の両端部が上記パイプ部材101aの左右両側面に形成された長穴106,106を介して左右に突出していると共に、支持部材102の上部から中間部に渡っては、該支持部材102を前後方向に貫通する貫通孔107が上下方向に所定の長さで形成されている。
【0104】
一方、パイプ部材101aの背面には、底面を有する平断面コ字状のブラケット108が接合されており、該ブラケット108内に、上記第1シフトピン105を支持する支持部材102と同様、円柱状の第2の支持部材109が上下動自在に収容されている。この第2支持部材109は、上記底面で支持されて下方に配置されたリターンスプリング110によって上方に付勢されていると共に、その下部には、上記ブラケット108の左右両側面に形成された第2の長穴111,111を介して両端部が上記第1シフトピン105よりも長く左右に突出する丸形の第2のシフトピン112が一体に取り付けられている。
【0105】
そして、第2支持部材109の前面上部には、スプリングピン113が前方へ突出するように取り付けられて、該ピン113の先端部が、第1支持部材102を収容するパイプ部材101aの背面に上下方向に所定の長さで形成された連通孔101bを経て、上記第1支持部材102の貫通孔107の内部に突入している。
【0106】
したがって、当該シフトレバー101の上端部に設けられた図示しない規制解除ボタンが押圧操作されると第1支持部材102がリターンスプリング103の付勢力に抗して下方に押し下げられ、また逆に上記ボタンの押圧操作が解除されると第1支持部材102がリターンスプリング103の付勢力によって上方に押し上げられて、これにより、第1シフトピン105が第1の長穴106,106の範囲内で当該シフトレバー101の軸方向に沿って上下に移動することになるが、その際に、この第1支持部材102の貫通孔107に第2支持部材109のスプリングピン113が突入して係合関係にあることから、これらのスプリングピン113と貫通孔107の上縁部又は下縁部とが当接状態にあるときには、第2支持部材109及び第2シフトピン112が第1支持部材102及び第1シフトピン105と連動して同じくシフトレバー101の軸方向に沿って上下動することが可能となる一方、上記貫通孔107が上下方向に所定の長さを有するためにこれらのスプリングピン113と貫通孔107とが当接状態にないときには、第2支持部材109及び第2シフトピン112が第1支持部材102及び第1シフトピン105と連動せずに相互に相対移動することが可能となる。
【0107】
なお、図10においては、シフトレバー101がPレンジにあり、且つ第1支持部材102ないし第1シフトピン105の押下げ操作が行なわれていない状態を実線で示し、シフトレバー101がMレンジにあり、且つ第1支持部材102ないし第1シフトピン105の押下げ操作が行なわれていない状態を鎖線で示すが、これについてはさらに後述する。
【0108】
次に、このシフトレバー101のレンジ間操作を規制するシフト操作規制機構について説明する。図11及び図12に示すように、シフトレバー101の操作経路の前方に向って右側の側方には、上記第1実施形態におけるガイドプレート41と同様、上記操作経路に沿ってベース部材122に一体的に立設されたガイドプレート121が配置されている。
【0109】
この第3の実施形態におけるガイドプレート121のシフトレバー101側の面には、前方から第1規制面123a、第2規制面123b、第3規制面123c及び第4規制面123dを有する前側厚肉部123と、第5規制面124aを有する後側厚肉部124と、これらの前後の厚肉部123,124間に介在する薄肉部125と、前後の厚肉部123,124と相互に上方で連続する上側厚肉部126とが設けられていると共に、これらの厚肉部123,124,126及び薄肉部125の上縁部で囲まれて、ガイドプレート121を厚み方向に貫通する貫通溝127が形成されている。
【0110】
この貫通溝127は、前後に長く延びる第1円弧溝127aと、該第1円弧溝127aの後端部から上方に延びる縦溝127bと、該縦溝127bの上端部から前後に短く延びる第2円弧溝127cとからなる。そして、この貫通溝127に、シフトレバー101に備えられた丸形の第2シフトピン112の右側端部が挿通され、同じくシフトレバー101に備えられた角形の第1シフトピン105の右側端部が常に該レバー101の軸方向において上記第2シフトピン112よりも下方に位置して、上記の前後の厚肉部123,124に設けられた第1〜第5規制面123a,123b,123c,123d,124aが、この第1シフトピン105の右側端部と当接してシフトレバー101のレンジ間操作を一方で規制する第1のゲートを構成し、この第1ゲートよりも上方の上記貫通溝127が、第2シフトピン112の右側端部と当接してシフトレバー101のレンジ間操作(具体的には、後述するようにMレンジからDレンジ側への操作)をもう一方で規制する第2のゲートを構成している。
【0111】
その場合に、図12に示すように、第2シフトピン112が係合する第2ゲートの第1円弧溝127aにおいては、その後端部上面に下方に張り出す第1膨出部127gが、またそのやや前方下面に上方に張り出す第2膨出部127hがそれぞれ形成されている。
【0112】
そして、シフトレバー101がMレンジに操作され、且つ上記ボタンの押圧操作が解除されたときは、第2シフトピン112がリターンスプリング110の付勢力によって上記第2ゲートにおける第2円弧溝127c内に上方移動し、このMレンジ内でシフトレバー101が前後に揺動されたときに、第2シフトピン112が第2円弧溝127c内を前後に移動するようになっているが、この動作についてはさらに後述する。
【0113】
次に、Mモードスイッチ、シフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの各スイッチ操作機構について説明する。図11及び図13に示すように、シフトレバー101の操作経路の前方に向って左側の側方には、上記ガイドプレート121と対向するように、上記操作経路に沿ってベース部材122に固定された支持プレート131が配置されている。
【0114】
この支持プレート131において、上記ガイドプレート121における第2ゲートの第2円弧溝127cと対応する位置には、該第2円弧溝127cと略同形状に溝部131aが形成されて、シフトレバー101がMレンジに操作され、且つ上記ボタンの押圧操作が解除されたときに、第2シフトピン112の左側端部がこの溝部131a内に上方移動して係合し、さらにシフトレバー101が前後に揺動されたときに、この溝部131a内を前後に移動するようになっている。
【0115】
そして、この溝部131aを取り囲むようにして、該溝部131aの上方にMモードスイッチ132が支持プレート131のシフトレバー101側の面に、該溝部131aの前方及び後方にシフトアップスイッチ133及びシフトダウンスイッチ134が支持プレート131の反シフトレバー101側の面に、それぞれその接片132a,133a,134aが上記溝部131a内に位置するように取り付けられており、この溝部131a内に第2シフトピン112の左側端部が上方移動したときには、Mモードスイッチ132の接片132aが該ピン112で押圧されてMモード信号が出力され、且つこの状態で第2シフトピン112の左側端部が溝部131a内で前後動したときには、シフトアップスイッチ133又はシフトダウンスイッチ134の接片133a,134aが該ピン112で押圧されて有効なシフトアップ信号又はシフトダウン信号が出力される。
【0116】
さらに、この第3の実施形態に係る変速操作入力装置においては、シフトレバー101をPレンジの位置から後方に揺動操作するときに所定レンジを越えて後方には揺動させないようにし、またMレンジの位置から前方に揺動操作するときに所定レンジを越えて前方には揺動させないようにする第2のシフト操作規制機構が備えられている。
【0117】
この第2シフト操作規制機構は、図11及び図13に示すように、上記支持プレート131のシフトレバー101側の面に配置され、該支持プレート131に後端部が係止されたリターンスプリング141によって後方に付勢された可動ブロック体142を有する。このブロック体142の下面には、下方に突出するガイド突起143が形成されていると共に、支持プレート131とシフトレバー101との間には、ほぼ前側厚肉部123の形成範囲に対応する前後方向の範囲で、前方に高く後方に低いスロープ144がベース部材122に形成されており、このスロープ144の上面に、上記可動ブロック体142におけるガイド突起143よりもシフトレバー101側の下面が対接している。
【0118】
また、ブロック体142における支持プレート131側の面には、該プレート131側に突出するピン145,145が上下に設けられていると共に、支持プレート131には、上記スロープ144と同様に、前方に高く後方に低い長溝146,146が形成されており、この長溝146,146を上記ピン145,145がそれぞれ貫通し、その先端部がプッシュナット147,147で係止されている。したがって、図14にも示すように、このブロック体142は、上記ピン145,145と長溝146,146とにより案内されながら、上記スロープ144上を、該スロープ144及び長溝146,146に沿って前後に摺動することが可能となっている。その場合に、この可動ブロック体142における支持プレート131側の面と、該支持プレート131におけるシフトレバー101側の面とが対接し、また、ブロック体142におけるガイド突起143の側面と、スロープ144の側面とが対接して、これにより、該ブロック体142の左右方向のガタツキが防止されている。
【0119】
さらに、ブロック体142には、該ブロック体142の上面ないしシフトレバー101側の面に渡って開口し、第1のシフトピン105の左側端部と係合し得る形状の係合溝148が形成されていると共に、支持プレート131におけるシフトレバー101側の面には、上記スロープ144を前後に挟んで配置され、それぞれ上記ブロック体142の前方移動又は後方移動を所定の位置において規制する前後のストッパ部材149,150が取り付けられている。その場合に、前側のストッパ部材149は、上記ブロック体142がリターンスプリング141の付勢力に抗してスロープ144上を前方に摺動してきたときに、該ブロック体142の上記係合溝148がガイドプレート121における第3規制面123cの下方に対応する位置で停止するように、該ブロック体142と当接してその前方移動を禁止し、後側のストッパ部材150は、上記ブロック体142がリターンスプリング141の付勢力によってスロープ144上を後方に摺動してきたときに、該ブロック体142の上記係合溝148がガイドプレート121における第4規制面123dと第5規制面124aとの中間位置の下方に対応する位置で停止するように、該ブロック体142と当接してその後方移動を禁止する。また、ブロック体142が後側ストッパ部材150と当接して後方位置にあるときには、該ブロック体142の前面がガイドプレート121における第4規制面123dよりやや前方位置の下方に対応する位置にある。
【0120】
次に、この第3の実施の形態に係る変速操作入力装置の作用を説明する。
【0121】
まず、第1シフトピン105については、前述の第1、第2の実施形態におけるシフトピン21と同様、シフトレバー101上端部の規制解除ボタンを押圧操作していないときは長穴106,106の上方に付勢されている。この状態では、図12に示すように、Dレンジ位置とNレンジ位置との間にはガイドプレート121に規制面がなく、したがって第1シフトピン105の移動が規制されないので、シフトレバー101を自由に操作することができるが、NレンジからRレンジへは、第1シフトピン105が第3規制面123cに当接することによりシフトレバー101の操作が規制される。また、シフトレバー101がPレンジ位置にあるときも、第1シフトピン105が第1規制面123aに当接してRレンジないしDレンジ方向への操作が規制される。
【0122】
また、規制解除ボタンを半ば押し込んだ状態では、第1シフトピン105が中間位置まで押し下げられ、Nレンジ位置からRレンジ側への操作が可能となるが、この状態では第1シフトピン105が第2規制面123bに当接するのでRレンジ位置からPレンジ位置への操作は規制される。そして、上記ボタンをさらに押し込んで第1シフトピン105を長穴106,106の最下部まで移動させれば、上記Rレンジ位置からPレンジ位置への操作及びPレンジ位置からRレンジ側への操作も可能となる。
【0123】
次に、第2シフトピン112の動きについて述べる。シフトレバー101がPレンジにあり、且つ上記ボタンの押し込み操作が行なわれていないときは、第1シフトピン105は長穴106,106の上方に付勢されている。このとき、図10に示すように、第1シフトピン105を支持する第1支持部材102の貫通孔107と、第2シフトピン112を支持する第2支持部材109のスプリングピン113との位置関係は当接状態になく、スプリングピン113の上方及び下方に所定長さの空間が生じている。したがって、第2シフトピン112は第1シフトピン105に対して相対移動可能であり、図12に示したように、リターンスプリング110の上方への付勢力によって貫通溝127における第1円弧溝127aの上面に当接して停止している。
【0124】
これに対し、シフトレバー101をPレンジ位置とRレンジ位置との間で操作する際の規制解除ボタンの押し込み操作によって第1シフトピン105が矢印アのように長穴106,106の最下部まで移動され、したがって上記貫通孔107もまた最下部まで下方移動されたときには、該貫通孔107の上縁部とスプリングピン113とが当接し、これによって第2シフトピン112は連動して矢印イのように下方移動され、第1円弧溝127aの下面と当接する。
【0125】
したがって、第1シフトピン105が、このP−Rレンジ間移動時の最下方位置と、図10に示す最上方位置との間の高さ位置にあるRレンジ、Nレンジ、Dレンジにおいては、上記貫通孔107とスプリングピン113とは当接することがなく、結局、シフトレバー101がPレンジからDレンジまでの範囲内で操作される間、第1シフトピン105は第1ゲートに沿ってシフトレバー101の軸方向に上下動するが、第2シフトピン112は、上記のP−Rレンジ間移動時を除き、第2ゲートの第1円弧溝127aに沿って該円弧溝127aの上面と当接した状態を維持したまま前後動するだけとなる。
【0126】
次に、シフトレバー101のD−Mレンジ間操作について述べる。
【0127】
まず、シフトレバー101のDレンジ側からMレンジ側への操作は、上記第1、第2の両ゲートに規制面がなく、したがって第1、第2のシフトピン105,112の移動が共に規制されないので、規制解除ボタンの押圧操作をしていなくても許容される。
【0128】
そして、シフトレバー101がMレンジに操作されたときには、ガイドプレート121の前側厚肉部123が途切れるため、第1シフトピン105は、図12に実線で示すように、相互に対向する前側厚肉部123の第4規制面123dと後側厚肉部125の第5規制面124aとの間に形成された空間内で上方移動する。このとき、第1シフトピン105は、Pレンジにおける場合と同じ最上方位置に戻る。
【0129】
一方、第2シフトピン112は、Dレンジにおいて第1円弧溝127aの後方に位置しており、シフトレバー101が規制解除ボタンの押圧操作なしでさらに後方のMレンジに操作されたときには、図12に実線で示すように、上記第1円弧溝127aの後端部から上方に延びる縦溝127bを介して上方の短い第2円弧溝127c内に上方移動する。このとき、図10に鎖線で示すように、スプリングピン113は、最上方位置に戻った貫通孔107内を上方に相対移動し、第2シフトピン105は第2円弧溝127cの上面と当接して停止する。
【0130】
そして、ベース部材上に設けられた位置決め部とシフトレバーに取り付けられた板バネ部材とで構成される該レバーの位置決め機構によって、第1シフトピン105は第4規制面123dと第5規制面124aとの中間に位置し、第2シフトピン105は第2円弧溝127cの中間に位置して、これがシフトレバー101のMレンジ内での中立位置とされ、この中立位置からシフトレバー101が前方に揺動されると、第1シフトピン105が第4規制面123dと当接し、また第2シフトピン105が第2円弧溝127cの前端部と当接して、これによりシフトレバー101の前方への操作が規制される一方、同じく中立位置からシフトレバー101が後方に揺動されると、第1シフトピン105が第5規制面124aと当接し、また第2シフトピン105が第2円弧溝127cの後端部と当接して、これによりシフトレバー101の後方への操作が規制されて、これらがシフトレバー101のMレンジ内でのシフトアップ位置及びシフトダウン位置とされる。
【0131】
また、このとき、第2シフトピン112の左側端部が、支持プレート131に上記第2円弧溝127cと略同形状に形成された溝部131a内に上方移動し、シフトアップ位置で該溝部131aの前端部と、シフトダウン位置で後端部と当接して、これによってもシフトレバー101の前後の揺動操作が規制される。したがって、シフトレバー101の前後動の衝撃を第2シフトピン112の左右の両端部でガイドプレート121と支持プレート131とにおいて受けるから、第2シフトピン112のこじれや、ガイドプレート121の耐久性が向上することになる。
【0132】
そして、この第2シフトピン112の左側端部が上記支持プレート131の溝部131a内に上方移動することによりMモードスイッチ132がON操作され、且つシフトアップ位置でシフトアップスイッチ133が、またシフトダウン位置でシフトダウンスイッチ134がそれぞれON操作されて、手動変速が実行されることになる。
【0133】
一方、シフトレバー101のMレンジ側からDレンジ側への操作は、規制解除ボタンの押圧操作をしないと、第1シフトピン105が第1ゲートの第4規制面123dに当接し、第2シフトピン112が第2ゲートにおける第2円弧溝127cの前端部に当接するから、これら第1、第2の両シフトピン105,112を共に下方移動させてその当接を解除するように上記規制解除ボタンの押圧操作をする必要が生じる。すなわち、第2シフトピン112が第1シフトピン105に対して上方に相対移動した状態のMレンジにおいて、第1シフトピン105を押下げ操作したときは、貫通孔107もまた下方移動し、該貫通孔107の上縁部がスプリングピン113と当接して該ピン113ないし第2シフトピン112を下方に押圧するので、上記ボタンの押圧操作により、第1、第2の両シフトピン105,112が連動して共に下方移動することになる。
【0134】
このように、シフトレバー101のMレンジ側からDレンジ側への操作時は、規制解除ボタンの押圧操作が必要なことから、Mレンジ内で手動変速操作を行なっているとき、特に、シフトレバー101を前方に揺動操作するシフトアップ操作時に、該レバー101がMレンジからその前方に位置するDレンジ側へ戻されてしまうという誤動作が防止される。
【0135】
そして、Mレンジにおいて規制解除ボタンを押圧操作して第1、第2の両シフトピン105,112を押し下げると、該シフトピン105,112と、上記第4規制面123d及び第2円弧溝127cの前端部との当接が回避されるので、シフトレバー101のDレンジ方向への前動操作が可能となる。
【0136】
また、Dレンジ側からMレンジ側へのシフトレバー101の操作は規制解除ボタンの押圧操作なしで自由にできるので、操作性が徒に煩雑とならず、例えば走行中に運転者が自動変速から手動変速に切り換える等の場合には、シフトレバー101操作だけで済み、該手動変速への切換操作が容易なものとなる。
【0137】
さらに、上記第2シフトピン112が手動変速時に前後動する第2円弧溝127cが、縦溝127bの上端部から前後方向に延び、そのシフトアップ位置とシフトダウン位置のそれぞれ下部に、当該第2円弧溝127cを形成する下面127d,127eが中立位置に向けて張り出していることから、第2シフトピン112は、上記シフトアップ位置又はシフトダウン位置にあるときに第1シフトピン105と連動して押し下げられても、上記下面127d,127eと当接して下方移動ができず、中立位置にあるときにのみ上記縦溝127bを介して下方移動が可能となる。
【0138】
したがって、シフトレバー101のMレンジ側からDレンジ側への操作時には、規制解除ボタンの押圧操作を行なって第1、第2の両シフトピン105,112を下方移動させることが必要ではあるが、その下方移動ないしボタンの押圧操作も第2シフトピン112が中立位置にあるときにのみ、つまりシフトアップ操作又はシフトダウン操作を行なっていないときにのみ可能となるから、手動変速操作の実行中に誤って規制解除ボタンの押込み操作がされてもシフトレバー101がMレンジから抜け出てしまうということがなく、結果として、Mレンジ側からDレンジ側への誤操作が二段階にガードされることになる。
【0139】
ところで、シフトレバー101をMレンジからDレンジ側に操作するときには、第2シフトピン112を第2ゲートにおける第2円弧溝127cから第1円弧溝127aまで下方移動させる必要があり、このとき、連動する第1シフトピン105もまた同距離だけ下方移動することになる。一方、第2シフト操作規制機構におけるブロック体142は、リターンスプリング141の付勢力によりスロープ144上で後側ストッパ部材150と当接して後方位置にあり、その係合溝148がガイドプレート121における第4規制面123dと第5規制面124aとの中間位置、つまりMレンジの中立位置の下方に対応する位置で停止している。その結果、第1シフトピン105は、MレンジからDレンジへの押し下げ操作によって、上記ブロック体142の係合溝148内に突入して嵌合し、この状態で、シフトレバー101がMレンジ位置から前方に移動操作される。
【0140】
しかしながら、ブロック体142の前方移動が前側ストッパ部材149により規制され、そのときの位置が、上記係合溝148ないし第1シフトピン105が第3規制面123cに対応する位置、つまりNレンジ位置までとされているので、シフトレバー101がMレンジから勢いよく前方に操作されてDレンジを越えても、図14に示すように、該レバー101はNレンジより前方のRレンジには操作されず、その結果、走行中における前進レンジから後退レンジへという好ましくない誤操作が回避されることになる。
【0141】
さらに、上記ブロック体142が後側ストッパ部材150と当接して後方位置にあるときには、該ブロック体142の前面が第4規制面123dよりやや前方位置、つまりDレンジ位置にあることから、規制解除ボタンの押圧操作が行なわれて第1シフトピン105が押し下げられた状態で、シフトレバー101がPレンジから勢いよく後方に操作されても、Dレンジより後方のMレンジには操作されず、その結果、発進時にはまず通常の自動変速が優先的に選択されることになる。
【0142】
したがって、第1実施形態における前方突出部43eと同様、Pレンジから一気にシフトレバー101を後方揺動させた場合に、押下げ操作された第1シフトピン105がこのブロック体142の前面と当接し、これにより、シフトレバー101がDレンジを越えてさらに後方のMレンジまで揺動されるのが阻止されることになる。
【0143】
その結果、シフトレバー101は安定してDレンジに保持され、これにより、運転者がDモードを希望してシフトレバー101を前方のPレンジからこのDレンジに一気に後方揺動させたときに、勢い余ってシフトレバー101がオーバーランして該Dレンジを越え、運転者の意図しないMモードに入るというような不具合が解消される。なお、Mモードへの切換えは、規制解除ボタンの押下げ操作を解除して第1シフトピン105を上方に移動させ、次に改めてシフトレバー105を後方操作すればよい。
【0144】
このように、この第3実施形態における可動ブロック体142は、シフトレバー101をPレンジから後方操作するときにDレンジを越えて後方のMレンジまで操作させないようにする機能と、シフトレバー101をMレンジから前方操作するときにNレンジを越えて前方のRレンジまで操作させないようにする機能の二つの機能を兼ね備えている。
【0145】
なお、上記のように、MレンジからDレンジへの操作時には、第1シフトピン105はブロック体142の係合溝148と嵌合することになるが、このとき該第1シフトピン105は前述のP,Rレンジ間操作時と同様に長穴106,106の最下部まで押し下げられ、したがって第2シフトピン112は連動して第1円弧溝127aの下面と当接するところまで下方移動される。
【0146】
さらに、図12に示したように、第2ゲートの第1円弧溝127aにおいて、その上面でDレンジ位置の直後方には下方に張り出す第1膨出部127gが、またその下面でDレンジ位置の直前方には上方に張り出す第2膨出部127hがそれぞれ形成されているから、シフトレバー101を前方のNレンジから規制解除ボタンの押圧操作なしで後方操作するときに、当該第1円弧溝127aの上面に当接している第2シフトピン112と上記第1膨出部127gとが当接して、シフトレバー101の後方操作にDレンジ位置でいったん負荷が作用する効果が得られる。また、シフトレバー101を後方のMレンジから規制解除ボタンの押圧操作をしながら前方操作するときに、そのボタン操作により当該第1円弧溝127aの下面に当接する第2シフトピン112と上記第2膨出部127とが当接して、シフトレバー101の前方操作に同じくDレンジ位置でいったん負荷が作用する効果が得られる。
【0147】
これにより、シフトレバー101を前方のNレンジから規制解除ボタンの押圧操作なしで後方のDレンジないしMレンジ側に操作する際に、まずDレンジにおいて、該シフトレバー101操作にワンクッションをおくというような操作感が得られ、運転者に対してDモードを越えてMモードに入ることの注意の喚起等が図られる。また、シフトレバー101を後方のMレンジから規制解除ボタンの押圧操作をしながら前方のDレンジ側に操作する際にも、まずDレンジにおいて、該シフトレバー101操作にワンクッションをおくというような操作感が得られ、運転者に対してDモードを越えて走行モードでない中立モードに入ることの注意の喚起等が図られることになる。
【0148】
なお、これらの場合は、シフトレバー101の後方操作又は前方操作に負荷が与えられるだけであるから、運転者が希望するときには、より強くシフトレバーを後方操作あるいは前方操作することにより、DモードからMモードへの切換え又はDモードから中立モードへの切換えがそれぞれ可能となる。
【0149】
この第3実施形態の他の構成としては、図12に示すように、第2シフトピン112がDレンジから後方のMレンジに移動する際に通過する縦溝127bの後縁部127fが緩やかな曲面とされている。これにより、シフトレバー101が勢いよく後方操作されて第2シフトピン112がこの縦溝127bの後縁部127fに強い衝撃で当接しても、図中鎖線で示したように、該後縁部127fを直線状に形成した場合に比べて、該第2シフトピン112がこじれずに確実に第2円弧溝127c内に誘導されることになる。
【0150】
次に、図15に基づいて本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を用いる。
【0151】
この第4実施形態では、第2シフト操作規制機構において可動ブロック体142の後方移動時に該可動ブロック体142と当接する後側のストッパ部材150が後退可能に構成されている。
【0152】
すなわち、該後側ストッパ部材150における支持プレート131側の面には、該プレート131側に突出するピン201が設けられていると共に、支持プレート131には、上記スロープ144や可動ブロック体142の長溝146,146と同様に、前方に高く後方に低い長溝202が形成されており、この長溝202を上記ピン201が貫通し、その先端部がプッシュナット203で係止されている。したがって、この後側ストッパ部材150は、可動ブロック体142と同様、上記ピン201と長溝202とにより案内されながら、該長溝202の範囲で前後に移動可能となっている。また、それに応じて、可動ブロック体142も第3実施形態の場合より以上に後方移動可能なように、その長溝146,146が後方に延設されている。
【0153】
そして、後側ストッパ部材150は、支持プレート131との間に介設されたコイルスプリング204によって前方に付勢されており、通常は、可動ブロック体142のリターンスプリング141による後方付勢力と釣り合って、該ブロック体142の係合溝148がMレンジの中立位置に対応して位置し、且つブロック体142の前面がDレンジ位置に対応して位置している。
【0154】
このような構成によれば、ブロック体142が後側ストッパ部材150と釣り合った状態で当接して後方位置にあるときには、該ブロック体142の前面がDレンジ位置にあることから、規制解除ボタンの押圧操作が行なわれて第1シフトピン105が押し下げられた状態で、シフトレバー101がPレンジから後方操作されたときには、その押下げ操作された第1シフトピン105がこのブロック体142の前面と当接してDレンジより後方のMレンジへのシフト操作が規制を受けることになるが、運転者が真にMレンジを希望、意図して、さらに上記ボタンの押圧操作を行なったままで、シフトレバー101を強い操作力で後方移動させたときには、可動ブロック体142及び後側ストッパ部材150がコイルスプリング204の前方付勢力に抗して後退し、上記シフト操作規制が解除されて、DレンジからMレンジへの操作が実現する。
【0155】
したがって、運転者が前方のPレンジからシフトレバー101を後方操作してMモードを得ようとする際には、そのレバー操作にDレンジ位置でワンクッションあるというような操作感が得られ、DからMへの切換えの注意喚起等が図られる。また、Dレンジでいったんシフトレバー101の後方操作を中止し、第1シフトピン105の押下げ操作を解除した後、改めて再びシフトレバー101を後方操作するといったような二段階の操作が不要となる。
【0156】
【発明の効果】
以上のように本願の第1発明によれば、第1、第2の変速モードのいずれもが達成されるときのシフトレバーの揺動位置、つまりD,M兼用レンジが、いずれの変速モードも達成されないときの揺動位置、つまりPレンジやNレンジ等の前述のモード非達成レンジの後方に配置され、DからMへのモード切換えが、上記D,M兼用レンジ内でのシフトレバーの後方操作によって行なわれるような場合に、シフトレバーを上記モード非達成レンジのうちのPレンジから、D,M兼用レンジへ後方操作するときに、DからMへのモード切換えが行なわれないように上記シフトレバーの後方操作が規制されるので、運転者の希望するDモードを越えて運転者の意図しないMモードに直接入るというような誤操作が回避されることになる。
【0157】
さらに、このシフトレバーの後方操作規制が運転者の所定の操作により解除されるから、運転者が希望するときには、所定の操作を行なうことにより、DからMへのモード切換えが可能となる。
【0158】
その場合に、特に、第2発明によれば、シフトレバーに設けられ、運転者により押下げ操作されるピン部材と、ガイドプレートに設けられ、D,M兼用レンジ内の中立位置まで前方に突出する前方突出部とが当接することによって、上記シフトレバーのDからMへの後方操作が規制される一方、運転者が上記ピン部材の押下げ操作を解除して該ピン部材と前方突出部との当接を解除することによって、上記シフトレバーの後方操作規制が解除される構成としたから、上記シフトレバーのDからMへの後方操作を規制し、あるいはその規制を解除するために、新たに専用の部材を設けることなく、そもそも相互に協働してシフトレバーの操作を規制するために備えられているピン部材とガイドプレートとが有効利用されて部品点数の増加が抑制されることになる。
【0159】
そして、特に、第3発明によれば、モード達成位置に備えられたカム部材に突起部が設けられ、DからMへのモード切換えの際におけるシフトレバーの後方操作時にピン部材がこの突起部に当接してシフトレバーの後方操作に負荷が与えられるから、Mモードが達成される揺動位置までシフトレバーを操作する前に、まずDモードが達成される揺動位置において、該シフトレバー操作にワンクッションをおくというような操作感が得られ、運転者の希望するDモードを越えて運転者の意図しないMモードに直接入るというような誤操作防止や、Dモードを越えてMモードに入ることの注意の喚起が図られることになる。
【0160】
なお、この場合、シフトレバーの後方操作に負荷が与えられるだけであるから、運転者が希望するときには、より強くシフトレバーを後方に操作することにより、DモードからMモードへの切換えが可能となる。
【0161】
一方、第4発明によれば、特に、ピン部材が二つ設けられ、そのうちの第1ピン部材は運転者によって押下げ操作され、第2ピン部材は該第1ピン部材と連動し得るようになっている。また、第2ピン部材はシフトレバーの揺動に伴って揺動するMモード専用のピン部材であり、第1ピン部材はMからDへのモード切換え時には押下げ操作される。そして、モード達成レンジから前方に所定距離だけ移動可能に構成され、且つ該モード達成レンジにあるときにはその前面が少なくともDモードが達成される揺動位置に位置する移動部材が設けられて、上記のMからDへのモード切換え時に押下げ操作された第1ピン部材が、この移動部材と嵌合することによって、シフトレバーがモード達成レンジから所定距離以上前方に操作されないようになっている。すなわち、Mモードを抜け出た後に、シフトレバーがモード達成レンジからいきなりRレンジ等の走行上好ましくないレンジに操作されることの防止が図られているのである。
【0162】
そして、以上のような構成において、シフトレバーがPレンジからDモード達成レンジへ後方操作されるときには第1ピン部材が押し下げられ、この押し下げられた第1ピン部材と、モード達成レンジにあり、その前面が少なくともDモード達成レンジに位置する上記移動部材の該前面とが当接することによって、上記シフトレバーのDからMへの後方操作が規制される一方、運転者が上記ピン部材の押下げ操作を解除して該第1ピン部材と移動部材前面との当接を解除することによって、上記シフトレバーの後方操作規制が解除される構成としたから、上記シフトレバーのDからMへの後方操作を規制し、あるいはその規制を解除するために、新たに専用の部材を設けることなく、そもそもガイドプレートと協働してシフトレバーの操作を規制するために備えられている第1ピン部材と、シフトレバーのモード達成レンジからの前方操作距離を規制するために備えられた移動部材とが有効利用されて部品点数の増加が抑制されることになる。
【0163】
その場合に、特に、第5発明によれば、上記移動部材が、所定以上の大きさの力で押圧されたときには、その前面が、少なくとも第1の変速モードが達成される揺動位置から後退するように、後方にも移動可能に構成されているから、第1ピン部材と移動部材前面との当接によってシフトレバーのDからMへの後方操作が規制された後、運転者が該第1ピン部材の押下げ操作を行なったままより強くシフトレバーを後方に操作したときには、移動部材が後退してシフトレバーの後方移動規制が解除され、これによりシフトレバーは後方に移動してDからMへのモード切換えが可能となる。
【0164】
したがって、運転者が前方のPレンジからシフトレバーを後方操作してMモードを得ようとする際には、シフトレバーをMモードが達成される揺動位置まで操作する前、Dモードが達成される揺動位置まで操作したときに、そのレバー操作にワンクッションあるというような操作感が得られると共に、Dモード達成位置でいったんシフトレバーの後方操作を中止し、ピン部材の押下げ操作を解除した後、改めて再びシフトレバーを後方操作するといったような二段階の操作が不要となる。
【0165】
そして、特に、第6発明によれば、ガイドプレートに突起部が設けられ、MからDへのモード切換えの際におけるシフトレバーの後方操作時に、第1ピン部材又は第2ピン部材のいずれかがこの突起部に当接してシフトレバーの後方操作に負荷が与えられるから、これによっても、Mモードが達成される揺動位置までシフトレバーを操作する前に、まずDモードが達成される揺動位置において、該シフトレバー操作にワンクッションをおくというような操作感が得られ、運転者の希望するDモードを越えて運転者の意図しないMモードに直接入るというような誤操作防止や、Dモードを越えてMモードに入ることの注意の喚起が図られることになる。
【0166】
なお、この場合も、上記第3発明の場合と同様、シフトレバーの後方操作に負荷が与えられるだけであるから、運転者が希望するときには、より強くシフトレバーを後方に操作することにより、DモードからMモードへの切換えが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る変速操作入力装置の側面図である。
【図2】 同装置の平面図である。
【図3】 Dモード状態における同装置のガイドプレート及びその周辺の拡大側面図である。
【図4】 図3のa−a線による断面図である。
【図5】 Mモード状態におけるガイドプレート及びその周辺の拡大側面図である。
【図6】 Mモードへの切換機構の一部を構成する第2、第3カム部材の拡大図である。
【図7】 Mモードスイッチ操作機構の拡大側面図である。
【図8】 同機構の拡大平面図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態に係る変速操作入力装置のDモード状態におけるガイドプレート及びその周辺の拡大側面図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態に係る変速操作入力装置におけるシフトレバーの要部を示す拡大側面図である。
【図11】 同装置におけるガイドプレート及び支持プレート周辺を示す平面図である。
【図12】 図11のb−b線に沿ってみたガイドプレートの拡大側面図である。
【図13】 支持プレート周辺の構造を示す側面図である。
【図14】 可動ブロック体の作用を示す側面図である。
【図15】 本発明の第4の実施の形態に係る変速操作入力装置における可動ブロック体の周辺構造を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 変速操作入力装置
3,101 シフトレバー
3d 規制解除ボタン
10,122 ベース部材
21 シフトピン
37,38,132 Mモードスイッチ
41,121 ガイドプレート
43e 前方突出
54,133 シフトアップスイッチ
55,134 シフトダウンスイッチ
56,131 支持プレート
105 第1シフトピン
112 第2シフトピン
127 第2ゲート
127c 第2円弧溝
127g 下方膨出部
142 可動ブロック体

Claims (6)

  1. 予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的に変速を行なう第1の変速モードと、運転者の手動操作に応じて変速を行なう第2の変速モードとを有する自動変速機の変速操作入力装置であって、上記第1の変速モード及び第2の変速モードのいずれもが達成されるシフトレバーの揺動位置と、いずれの変速モードも達成されないシフトレバーの揺動位置とが設けられ、前者のモード達成位置が後者のモード非達成位置の後方に配置されていると共に、シフトレバーが上記モード非達成位置から上記モード達成位置へ後方操作されたときには第1の変速モードが達成され、この状態でシフトレバーが上記モード達成位置内で中立位置から後方操作されたときには上記第1の変速モードから第2の変速モードへの切り換えが行なわれるように構成され、且つ、シフトレバーが上記モード非達成位置のうちの駐車揺動位置から上記モード達成位置へ後方操作されるときに、上記第1の変速モードから第2の変速モードへの切り換えが行なわれないように該シフトレバーの上記モード達成位置内の中立位置からの後方操作を規制する規制手段と、該規制手段によるシフトレバーの後方操作規制を運転者の所定の操作により解除する解除手段とが設けられていることを特徴とする自動変速機の変速操作入力装置。
  2. シフトレバーに、運転者により押下げ操作されるピン部材が設けられていると共に、車体側部材には、該ピン部材と協働してシフトレバーの操作を規制するガイドプレートが備えられ、このガイドプレートに、モード達成位置まで前方に突出する前方突出部が設けられて、規制手段は、押下げ操作された上記ピン部材と上記前方突出部との当接によって、第1の変速モードから第2の変速モードへの切り換えが行なわれないようにシフトレバーの後方操作を規制するものであると共に、解除手段は、運転者による上記ピン部材の押下げ操作の解除により該ピン部材と上記前方突出部との当接を解除することによって、シフトレバーの後方操作規制を解除するものであることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
  3. モード達成位置に備えられたカム部材に、第1の変速モードから第2の変速モードへの切換えの際におけるシフトレバーの後方操作時にピン部材と当接することにより該シフトレバーの後方操作に負荷を与える突起部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
  4. 予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的に変速を行なう第1の変速モードと、運転者の手動操作に応じて変速を行なう第2の変速モードとを有する自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバーに、運転者により押下げ操作される第1のピン部材と、この第1ピン部材と連動し得る第2のピン部材とが設けられていると共に、車体側部材に、上記第1、第2のピン部材とそれぞれ協働してシフトレバーの操作を規制するガイドプレートが備えられ、上記第1の変速モード又は第2の変速モードのいずれかが達成されるときのシフトレバーの揺動位置が、いずれの変速モードも達成されないときのシフトレバーの揺動位置の後方に配置されていると共に、上記モード達成位置から前方に所定距離だけ移動可能に構成され、且つ該モード達成位置にあるときには、その前面が、少なくとも第1の変速モードが達成される揺動位置に位置する移動部材が設けられ、上記第1の変速モードから第2の変速モードへの切り換えが、シフトレバーの後方操作のみによって行なわれて、第2の変速モードが、第1ピン部材の押下げ操作が解除されているときのシフトレバーの揺動に伴う第2ピン部材の揺動を介して行なわれる一方、第2の変速モードから第1の変速モードへの切り換えが、上記第1ピン部材の押下げ操作及びシフトレバーの前方操作によって行なわれて、この第2変速モードから第1変速モードへの切換え時に押し下げられた第1ピン部材が、モード達成位置にある上記移動部材と嵌合することにより、シフトレバーの該モード達成位置からの前方操作距離が規制されるように構成され、且つ、シフトレバーが駐車揺動位置から、第1の変速モードが達成される揺動位置へ後方操作されるときには第1ピン部材の押下げ操作が行なわれて、この押下げ操作された第1ピン部材と、モード達成位置にある移動部材の前面との当接によって、上記第1変速モードから第2変速モードへの切り換えが行なわれないようにシフトレバーの後方操作が規制される一方、上記第1ピン部材の押下げ操作の解除により該ピン部材と上記移動部材の前面との当接が解除されることによって、シフトレバーの後方操作規制が解除されるように構成されていることを特徴とする自動変速機の変速操作入力装置。
  5. 移動部材は、所定以上の大きさの力で押圧されたときには、その前面が、少なくとも第1の変速モードが達成される揺動位置から後退するように、後方にも移動可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
  6. ガイドプレートに、第1の変速モードから第2の変速モードへの切換えの際におけるシフトレバーの後方操作時に、第1のピン部材又は第2のピン部材の少なくともいずれかと当接することにより、該シフトレバーの後方操作に負荷を与える突起部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
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