JP3725664B2 - 自動変速機の変速操作入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機、特に、変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切り換えるオートレンジ等の他に、シフトレバーを所定方向に揺動させることにより変速段を切り換えるマニュアルレンジを有する自動変速機の変速操作入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両用の自動変速機として、変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切り換えるオートレンジ(「Dレンジ」又は「第1揺動位置」ともいう。)等の他に、シフトレバーを所定方向に揺動させることにより変速段を切り換えるマニュアルレンジ(「Mレンジ」又は「第2揺動位置」ともいう。)を備えたものが実用化されつつあり、このような自動変速機として、例えば特開平4−244655号公報に開示されたものがある。
【0003】
この自動変速機においては、車体前後方向の第1のシフトゲート内でシフトレバーの揺動操作によって、P(駐車)、R(後退)、N(中立)、D(ドライブ)、3(3速)、2(2速)、1(1速)のレンジが選択可能とされていると共に、上記Dレンジから横方向に延びるゲートを介してMレンジ用として第1のシフトゲートに平行な第2のシフトゲートが設けられる。そして、この第2のシフトゲート内においてシフトレバーは中立位置に付勢されると共に、この中立位置から前方へ操作すると変速段が1段シフトアップし、後方へ操作すると変速段が1段シフトダウンするように構成される。
【0004】
ところで、上記のように、通常のレンジ選択用の第1のシフトゲートの横にMレンジ用の第2のシフトゲートを並列させた場合、シフトゲートの全体形状ないしシフトレバーの動作領域の幅が広くなると共に、これに伴って変速操作装置の全体としても横方向に寸法が大きくなる。そのため、このような並列タイプでは、車体への取り付けに支障を来したり、周辺機器との間のレイアウトを困難にしたりすることになる。
【0005】
これに対しては、車体前後方向に並ぶ各レンジの列の一端にMレンジを配置し、シフトレバーをこの列の当該端部まで操作したときにMレンジが選択されると共に、このMレンジ内におけるシフトレバーの前後方向の操作により変速段がシフトアップもしくはシフトダウンされるように直列構成とすることが考えられる。これによれば、シフトレバーは前後方向に直線状に移動するだけとなって、該シフトレバーの動作領域の幅が狭くなり、これに伴って変速操作装置の横方向寸法も抑制されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような直列構成とした場合には、次のような新たな解決すべき問題が発生する。
【0007】
すなわち、このような直列タイプの場合、例えば従来からの各レンジの列の一端にDレンジに隣接させてMレンジを設けたものとすると、PレンジやRレンジ、あるいはNレンジ等を含むこれらの複数のレンジ間のシフトレバーの切り換え操作方向と、Mレンジ内での手動変速操作方向とが一直線上に並ぶため、このMレンジ内での手動変速操作時に、シフトレバーが誤ってDレンジ方向に戻されてしまうことが起こり得る。
【0008】
これに対しては、シフトレバーがDレンジとMレンジとの間を自由には移動できず、運転者が、例えばシフトレバーに設けたシフトピンを押下げ操作したときに、シフトレバーが上記両レンジ間を移動できるように構成することが考えられるが、その場合には、運転者に、ピン部材の押下げ操作と、シフトレバーのレンジ間移動操作との二つの異なる操作を要求することになり、あらゆる場合に、かかる二つの操作を求めるのは、操作性を徒に煩雑なものとすることになって好ましくない。
【0009】
本発明に係る変速操作入力装置は、Mレンジを有する自動変速機における上記のような実情に対処するものであり、Mレンジを含む全レンジが車体前後方向に一列に配置される構成において、シフトレバーの操作性を損なわず、且つ、シフトレバーが不用意にMレンジからDレンジ方向に切り換えられないようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では次のような手段を用いる。
【0011】
まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に記載した発明(以下「第1発明」という。)は、変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切り換える第1の揺動位置と、シフトレバーを所定の方向に揺動させることにより変速段を切り換える第2の揺動位置とを含むシフトレバーの複数の揺動位置が一列に配置されていると共に、上記第2揺動位置がこの列の一端において第1揺動位置に隣接して設けられ、且つ、第2揺動位置内での上記シフトレバーの揺動操作が上記列の方向に沿って行われるように構成された自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバーの第1揺動位置側から第2揺動位置側への移動を許容すると共に、第2揺動位置側から第1揺動位置側への移動を禁止する禁止手段と、この禁止手段によるシフトレバーの移動禁止を運転者の所定の操作に応じて解除する解除手段とが備えられており、上記禁止手段は、シフトレバーに設けられて運転者によって押下げ操作されるピン部材と、車体側部材に備えられて該ピン部材と協働してシフトレバーの操作を規制するガイドプレートとの当接によってシフトレバーの移動を禁止するものであり、上記解除手段は、上記ピン部材の押下げ操作により該ピン部材とガイドプレートとの当接を解除することによってシフトレバーの移動禁止を解除するものであると共に、シフトレバーが第2揺動位置に移動され、且つピン部材の押下げ操作が解除されたときに、該ピン部材で押圧されてシフトレバーが第2揺動位置内にあることを検出する第2揺動位置検出手段が設けられ、この第2揺動位置検出手段の非検出時には、シフトレバーが第2揺動位置内で手動変速操作されても変速段の切換えが実行されないように構成されていると共に、少なくとも上記ピン部材の押下げ操作によって該ピン部材とガイドプレートとの当接が解除されたときには、上記第2揺動位置検出手段がピン部材で押圧されないように構成されていることを特徴とする。
【0014】
一方、請求項に記載した発明(以下「第発明」という。)は、変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切り換える第1の揺動位置と、シフトレバーを所定の方向に揺動させることにより変速段を切り換える第2の揺動位置とを含むシフトレバーの複数の揺動位置が一列に配置されていると共に、上記第2揺動位置がこの列の一端において第1揺動位置に隣接して設けられ、且つ、第2揺動位置内での上記シフトレバーの揺動操作が上記列の方向に沿って行われるように構成された自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバーに、運転者によって押下げ操作される第1のピン部材と、この第1ピン部材と連動して上下動し得る第2のピン部材とが設けられ、且つ、車体側部材には、上記第1、第2のピン部材とそれぞれ協働してシフトレバーの操作を規制する第1ゲート及び第2ゲートが備えられて、これらの第1ゲート及び第2ゲートに、シフトレバーの第1揺動位置側から第2揺動位置側への移動時は、運転者の押下げ操作が行なわれなくとも、それぞれ第1ピン部材及び第2ピン部材と当接せずに上記レバーの移動を許容する一方、シフトレバーの第2揺動位置側から第1揺動位置側への移動時には、運転者の押下げ操作が行なわれなければ、それぞれ第1ピン部材及び第2ピン部材と当接して上記レバーの移動を禁止する第1レバー移動禁止部及び第2レバー移動禁止部が設けられていると共に、シフトレバーが第2揺動位置にあり、且つ運転者の押下げ操作が行なわれていないときに、上記レバーの該第2揺動位置内における揺動によって、第2ピン部材が第2ゲート内で第1揺動位置方向又は反第1揺動位置方向に揺動され、この第2ピン部材の揺動を介して変速段が切り換えられるように構成されて、上記第2ゲートに、上記第1揺動位置方向又は反第1揺動位置方向に揺動された第2ピン部材と当接して運転者の押下げ操作を禁止する押下げ操作禁止部が設けられていることを特徴とする。
【0015】
上記の手段を用いることにより、本願各発明はそれぞれ次のように作用する。
【0016】
まず、第1発明によれば、禁止手段によって、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動が禁止され、解除手段によって、この移動禁止が運転者の所定の操作に応じて解除されるので、Mレンジ内でのシフトレバーの手動変速操作時に、該レバーが誤って不用意にDレンジ方向に戻されてしまうことが回避される。
【0017】
また、この禁止手段が、シフトレバーのDレンジ側からMレンジ側への移動を許容するので、シフトレバーをDレンジ側からMレンジ側へ移動させるときには、単に該レバーのレンジ間移動操作を行なうだけでよく、操作性が徒に煩雑となることが回避される。
【0018】
その場合に、シフトレバーに設けられたピン部材と車体側部材に備えられたガイドプレートとの当接によって、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動が禁止されると共に、上記ピン部材の押下げ操作によって、該ピン部材とガイドプレートとの当接が解除されてシフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動禁止が解除されることになる。
【0019】
また、この第発明によれば、次のような特徴的な作用が得られる。すなわち、シフトレバーをMレンジ内で手動変速操作する場合には、該レバーの変速操作と連動してシフトアップ用又はシフトダウン用の変速段切換装置を作動させるスイッチ部材を配置することが考えられる。その場合に、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動禁止を、ピン部材と上記スイッチ部材との当接によって行なおうとすると、該スイッチ部材には、運転者によるシフトレバーの移動運動を受け止めて阻止するだけの強度が要求され、そのために、このスイッチ部材を高剛性の金属素材等で成形する必要が生じ、コスト高となると共に、当該装置の重量も増大する。
【0020】
これに対し、この第発明では、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動禁止を、ピン部材とガイドプレートとの当接によって行なうようにしたので、上記スイッチ部材としては、安価で軽量な樹脂成形品とすることが可能となる。また、ガイドプレート自体は、ピン部材と協働してシフトレバーの操作を規制するために車体側部材に備えられるものであり、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動禁止をするために新たに備えられるものではないから、該ガイドプレートを有効活用することができる。
【0021】
そして、特に、第発明によれば、シフトレバーをMレンジからDレンジ方向に戻そうとするときに、該レバーの移動操作によって、誤って手動変速が起こることが防止される。すなわち、この第発明によれば、シフトレバーがMレンジに移動された状態で、ピン部材の押下げ操作が解除されているときは、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動が禁止されると同時に、該シフトレバーがMレンジ内にあることが検出され、一方、ピン部材が押し下げ操作されているときには、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動禁止が解除されると同時に、該シフトレバーがMレンジ内にあることが検出されなくなる。そして、シフトレバーがMレンジ内にあることが検出されていないときには、換言すれば、シフトレバーがMレンジ側からDレンジ側へ移動できる状態のときには、シフトレバーがMレンジ内で手動変速操作されても変速段の切換えが実行されないように構成されているので、ピン部材を押し下げ操作してシフトレバーをDレンジ方向に戻そうとするときには、該レバーの移動操作によっては、手動変速が起きないのである。
【0022】
一方、第発明によれば、特に、ピン部材が二つ設けられ、そのうちの第1ピン部材は運転者によって押下げ操作され、第2ピン部材は該第1ピン部材と連動して上下動され得るようになっている。また、これらの第1、第2のピン部材と対応してそれぞれ協働してレバー操作を規制するゲートも二つ備えられて、これらの第1、第2の各ゲートにそれぞれ設けられた第1レバー移動禁止部、第2レバー移動禁止部によって、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動については、運転者の押下げ操作がされないと許容されず、シフトレバーのDレンジ側からMレンジ側への移動については、運転者の押下げ操作がされなくても許容されるので、上記第1発明と同様、Mレンジ内でのシフトレバーの手動変速操作時に、該レバーがDレンジ方向に戻されてしまうというような誤作動が回避されると共に、逆にシフトレバーをDレンジ側からMレンジ側へ移動させるときには、単に該レバーのレンジ間移動操作を行なうだけでよく、操作性が徒に煩雑となることが回避される。
【0023】
また、シフトレバーがMレンジ内で揺動されたときには、該レバーに設けられた上記第1、第2の二つのピン部材もまた揺動されることになるが、特に、これら二つのピン部材のうちの第2のピン部材の揺動を介して手動変速が行なわれ、このときの該第2ピン部材の第2ゲート内における揺動方向は、シフトレバーの揺動方向が複数のレンジの列方向とされていることから、このMレンジに隣接するDレンジ方向及び反Dレンジ方向となる。
【0024】
そして、上記第2ゲートに押下げ操作禁止部が設けられ、この禁止部と、Dレンジ方向又は反Dレンジ方向に揺動された状態の第2ピン部材とが当接して、運転者の押下げ操作が禁止されるので、結局、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動については運転者の押下げ操作がされないと許容されないのであるが、その押下げ操作も手動変速操作中には許容されず、したがってシフトレバーをMレンジ内で中立位置に戻したときにのみ初めて運転者の押下げ操作が可能となってシフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動が可能な状態となる。これにより、Mレンジ内でのシフトレバーの手動変速操作時に不用意に押下げ操作が行なわれて、該レバーが誤ってDレンジ方向に戻されてしまうというようなことが回避され、結果的に、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への誤操作が二段階にガードされることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
図1は、この実施の形態に係る変速操作入力装置1の外観を示すもので、当該自動車の運転席側方の車体部材Aにはカバー2が取り付けられ、該カバー2に設けられた前後方向に細長い開口部2aからシフトレバー3の上部が突出されている。
【0027】
このシフトレバー3は、上記カバー2の開口部2aに沿って前後方向に操作されて、その操作位置により、前方からPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ及びMレンジが選択されるようになっている。また、Mレンジの操作位置には、中立位置を中心として前後にシフトアップ位置及びシフトダウン位置がそれぞれ設けられている。そして、これらの操作位置を示す表示板4が上記カバー2における開口部2aの側方に設けられていると共に、該開口部2aは、シフトレバー3に係合されて該レバー3の操作に従って前後にスライドするスライドプレート5によって閉鎖されている。
【0028】
なお、このシフトレバー3は、パイプ部材3aによって本体が構成されていると共に、その中間部より上方の部分は被覆部材3bで覆われており、また上端の操作部には、シフト操作に対する規制を解除するための押しボタン3cが設けられている。
【0029】
そして、シフトレバー3をDレンジに操作したときは、変速段が予め設定された変速特性に基づいて切り換えられ、一方、シフトレバー3をMレンジに操作したときには、該シフトレバー3をそのMレンジ内において中立位置を中心として前後のシフトアップ位置又はシフトダウン位置に揺動操作することにより、変速段が切り換えられるようになっている。ここでは、上記Dレンジにおける変速制御や、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジにおける変速機の制御等については周知の技術に属するので、これ以上の詳しい説明は省略する。
【0030】
次に、変速操作入力装置1の上記カバー2より下方に配置された部分の構造を説明すると、図2ないし図4に示すように、この装置1は、合成樹脂で成形されて、前後4か所のボルト穴11……11に挿通されるボルト(図示せず)により車体に取り付けられるベース部材10を有する。このベース部材10の中央部には下方へ突出する中空箱状の突出部12が設けられ、この突出部12の左右両側面に孔12a,12aが設けられていると共に、上記シフトレバー3の下端部には、逆T字状をなすように横方向に延びる支軸3dが固着されており、この支軸3dの左右両端部が上記突出部12の孔12a,12aにそれぞれ嵌合されて、シフトレバー3が該突出部12ないしベース部材10に前後に揺動可能に支持されている。
【0031】
そして、このベース部材10上には、シフトレバー3の位置決め機構、該シフトレバー3の各レンジ間での操作を規制する操作規制機構、該シフトレバー3がMレンジに操作されたことを検出するMレンジスイッチ35の操作機構、及びMレンジ内におけるシフトレバー3のシフトアップ、シフトダウン操作を検出するシフトアップスイッチ71及びシフトダウンスイッチ72の操作機構等が配設されている。
【0032】
上記位置決め機構は、ベース部材10に設けられた位置決め部13と、シフトレバー3に取り付けられた位置決め用板バネ部材14とで構成されている。このうち、位置決め部13は、ベース部材10の上面中央部におけるシフトレバー3の突出部の前方に該ベース部材10に一体的に立設された前後方向の壁によって構成されていると共に、その上縁は上記シフトレバー3の揺動中心を中心とするほぼ円弧面とされ、この円弧面に前方からPレンジ用、Rレンジ用、Nレンジ用、Dレンジ用及びMレンジ用の位置決め凹部13p,13r,13n,13d,13mが設けられている。
【0033】
また、上記板バネ部材14は、シフトレバー3の本体を構成するパイプ部材3aにおける上記カバー2のやや下方位置に固着されたブラケット15(図4では図示省略)に、ボルト15a及び回り止めピン15bを用いて後端部が固着されて前方へ延びていると共に、その前端部は係合部14aとされて、上記ベース部材10の位置決め部13における各凹部13p,13r,13n,13d,13mのうちのシフトレバー操作位置に対応する凹部に係合されるようになっており、これにより、該シフトレバー3が各操作位置において位置決めされるようになっている。その場合に、位置決め部13におけるMレンジ用凹部13mは、Mレンジ内でシフトレバー3をシフトアップ及びシフトダウン操作可能なように前後にやや広い凹部とされている。
【0034】
なお、上記ブラケット15には、ケーブル16の後端部が連結されている。このケーブル16は、ベース部材10の前端部に取り付けられたケーブルガイド17を通って前方に延びて、インヒビタスイッチ(図示せず)や、コントロールバルブユニットにおけるマニュアルバルブ(図示せず)等に導かれ、これらにシフトレバー3の操作を伝達するようになっている。
【0035】
一方、シフトレバー3には、前述のレンジ間の操作規制機構、Mレンジスイッチ35の操作機構、及びシフトアップスイッチ71、又はシフトダウンスイッチ72の操作機構等を構成するシフトピン18が設けられている。
【0036】
つまり、シフトレバー3の本体を構成するパイプ部材3aにおける上記ブラケット15の固着位置の直下方には、左右両側面に上下に長い長穴19,19がそれぞれ設けられていると共に、これらの長穴19,19にはシフトピン18が挿通されて、その両端部がパイプ部材3aの左右両側に突出されている。このシフトピン18は、パイプ部材3a内に配置されて該パイプ部材3a内を上下に移動可能とされた支持部材20に中央部を支持されて、上記長穴19,19の範囲内で、該支持部材20と共に上下移動可能とされていると共に、パイプ部材3a内における支持部材20の下方には、該支持部材20及びシフトピン18を上方に付勢するリターンスプリング21が配設されており、また、該支持部材20の上方には、コイルを密に巻いてなるスプリング22がパイプ部材3a内に挿通されて、シフトレバー3の上端部に設けられた前述の押しボタン3cの押圧操作により、該スプリング22を介して、上記支持部材20及びシフトピン18が上記リターンスプリング21に抗して下方へ押し下げられるようになっている。
【0037】
そして、また、上記ベース部材10におけるシフトレバー3の操作経路の前方に向かって左側の側方には、上記シフトピン18によって操作されるMレンジスイッチ35の操作機構が備えられている。
【0038】
このMレンジスイッチ操作機構は、図5に拡大して示すように、シフトレバー3の上記側方におけるMレンジ位置の近傍においてベース部材10に立設された支持プレート31と、該支持プレート31のシフトレバー3側の面の上部にピン32を介して中央部が揺動自在に支持された操作レバー33と、上記ピン32に巻き付けられて両端が支持プレート31と操作レバー33とにそれぞれ係止されていることにより、該操作レバー33を図5に示す矢印A方向に付勢するツルマキバネ34とを有すると共に、上記支持プレート31における上記操作レバー33の後端部下方の位置にMレンジスイッチ35が取り付けられている。
【0039】
そして、図5に実線で示すように、シフトレバー3がMレンジ位置に操作されて、押しボタン3cの押圧操作の解除によりシフトピン18が長穴19,19に沿って上方へ移動したときに、上記操作レバー33の前端部が上記ツルマキバネ34の付勢力に抗して反A方向に揺動されて、その後端部が上記Mレンジスイッチ35の接片35aを押し上げ、これにより、Mレンジスイッチ35がON操作されるようになっている。
【0040】
また、ベース部材10におけるシフトレバー3の操作経路の前方に向って右側の側方には、その操作経路に沿って、図6に拡大して示すように、ガイドプレート41が該ベース部材10に一体的に立設され、このガイドプレート41と、シフトレバー3に備えられたシフトピン18とにより、前述のシフト操作規制機構が構成されている。
【0041】
上記ガイドプレート41のシフトレバー3側の面の前部及び後部にはそれぞれ厚肉部42,43が形成され、これらのうち前側の厚肉部42には、上記シフトピン18の矩形状とされた右側の端部と係合することによりシフトレバー3のPレンジ位置からRレンジ位置側への操作を規制する第1規制面42aと、Rレンジ位置からPレンジ位置側への移動を規制する第2規制面42bと、Nレンジ位置側からRレンジ位置への移動を規制する第3規制面42cとが設けられて、シフトレバー3のこれらのレンジ位置間での操作を規制するようになっている。そして、上記押しボタン3cの押圧操作により、スプリング22及び支持部材20を介してシフトピン18が下方に押し下げられたときに、この規制が解除されて、シフトレバー3の上記レンジ間操作が許容されるようになっている。
【0042】
さらに、このガイドプレート41の背面側には、Mレンジ内でのシフトアップ操作又はシフトダウン操作を行なう操作機構が配備された取付プレート45が立設されている。
【0043】
このシフトアップ又はシフトダウンの操作機構は、前後一対のカム部材46,47によって構成されており、これらのカム部材46,47によってMレンジ位置に操作されたシフトレバー3を中立位置に保持すると共に、該レバー3が中立位置から前後のシフトアップ位置またはシフトダウン位置に操作されたときには、いずれかのカム部材46,47を介してシフトアップスイッチ71もしくはシフトダウンスイッチ72を操作するようになっている。
【0044】
上記一対のカム部材46,47のうち、後方に配置されたシフトダウン用カム部材47の上端部には取付プレート45側に突出するピン部48が一体的に設けられており、また、前方に配置されたシフトアップ用のカム部材46の上端部には穴が設けられて、上記後側カム部材47のピン部48が前側カム部材46の穴に挿通された上で、取付プレート45に設けられた穴に嵌合されて抜け止めされており、これにより、両カム部材46,47が上端部における共通の支点(ピン部48)を中心として、下部がそれぞれ前後に揺動可能に支持されている。また、後側カム部材47の上記ピン部48には、ツルマキバネ49が巻き付けられ、その両端部が両カム部材46,47に設けられた係合穴46a,47aに係合されて、これらのカム部材46,47が互いに接近する方向に付勢されている。
【0045】
その場合に、シフトダウン用カム部材47の下端部、及びガイドプレート41の後側厚肉部43の上面には、相互に当接し合うように段差部51,52がそれぞれ形成され、これにより、上記ツルマキバネ49の付勢力によるこのシフトダウン用カム部材47の前方向Bへの揺動が規制されて、このシフトダウン用カム部材47は、常に図6に示した初期位置に付勢されている。一方、シフトアップ用カム部材46の下端部は、その揺動面において前後に二股構造とされ、また、ガイドプレート41の前側厚肉部42の上面には、上記シフトアップ用カム部材46の前側の分岐部46bと相互に当接し合うように段差部53が形成され、これにより、上記ツルマキバネ49の付勢力によるこのシフトアップ用カム部材46の後方向Cへの揺動が規制されて、このシフトアップ用カム部材46も、常に図6に示した初期位置に付勢されている。
【0046】
また、シフトアップ用カム部材46の後側の分岐部46cの下面は、ガイドプレート41の前側厚肉部42の下面と略面一とされて、シフトレバー3のDレンジ位置からMレンジ位置側への操作時には、押しボタン3c操作をしなくても、シフトピン18が前側厚肉部42の下面及び後側分岐部46cの下面に沿って滑らかに移動し、これにより、シフトレバー3のMレンジ位置側への操作が常に許容されるようになっている。
【0047】
そして、この状態でシフトレバー3がMレンジ位置まで移動されると、シフトピン18がリターンスプリング22の付勢力によって上方に移動され、このとき該シフトピン18はそれぞれ初期位置に位置する前側及び後側のカム部材46,47の間の間隙内に進入し、シフトピン18がこの間隙内に位置する状態が、シフトレバー3のMレンジ内における中立位置とされている。
【0048】
そして、シフトレバー3がこの中立位置から前方に操作されると、シフトピン18を介して前側カム部材46がツルマキバネ49に抗して前方へ揺動されると共に、該カム部材46が前方へ所定量揺動した位置で、シフトピン18が、ガイドプレート41の前側厚肉部42の後面から後方に突設されたストッパ部54に当接し、この位置でシフトレバー3のMレンジ位置内での前方への操作が規制されるようになっている。
【0049】
また、シフトレバー3が中立位置から後方に操作されると、シフトピン18を介して後側カム部材47が同じくツルマキバネ49に抗して後方へ揺動されると共に、該カム部材47が後方へ所定量揺動した位置で、シフトピン18が、ガイドプレート41の後側厚肉部43の前面に設けられた段差面55に当接し、この位置でシフトレバー3のMレンジ位置内での後方への操作が規制されるようになっている。そして、このシフトレバー3の前後の操作規制位置が、Mレンジ内でのシフトアップ位置及びシフトダウン位置とされている。
【0050】
さらに、シフトアップ用カム部材46の前側分岐部46bの下端部、及びシフトダウン用カム部材47の後方下端部には、その取付プレート45側の面において棒状のスイッチ操作部61,62がそれぞれ突設され、その先端部が取付プレート45に設けられた長穴63,64を貫通して該プレート45の背面側に突出している。そして、この取付プレート45の背面には、シフトレバー3のシフトアップ位置及びシフトダウン位置への操作を検出するシフトアップスイッチ71及びシフトダウンスイッチ72が前後に取り付けられており、シフトレバー3のシフトアップ位置への操作により前側カム部材46が前方へ揺動されたときには、該カム部材46のスイッチ操作部61の先端がシフトアップスイッチ71の接片71aを押圧して該スイッチ71をONとし、シフトレバー3のシフトダウン位置への操作により後側カム部材47が後方へ揺動されたときには、該カム部材47のスイッチ操作部62の先端がシフトダウンスイッチ72の接片72aを押圧して、該スイッチ72をONとするようになっている。その場合に、この前後のシフトアップスイッチ71及びシフトダウンスイッチ72のON信号は、前述のMレンジスイッチ35もONとなっているときに有効とされて、それぞれ変速段が一段シフトアップ又はシフトダウンされるが、Mレンジスイッチ35がOFFとなっている間は、いくらこれらのシフトスイッチ71,72がON操作されても変速段の切換えは起こらないようになっている。
【0051】
次に、この入力操作装置の作用を説明する。
【0052】
シフトレバー3の上端の握部に備えられた押しボタン3cを押圧操作していないときは、該シフトレバー3の下部に設けられたシフトピン18は長穴19,19の上方に付勢されている。この状態では、図6に示すように、Dレンジ位置とNレンジ位置との間ではシフトピン18の移動が規制されないので、シフトレバー3を自由に操作することができるが、NレンジからRレンジへは、シフトピン18がガイドプレート41における前側厚肉部42の第3規制面42cに当接することによりシフトレバー3の操作が規制される。また、シフトレバー3がPレンジ位置にあるときも、シフトピン18が上記ガイドプレート41の前側厚肉部42における第1規制面42aに当接してRレンジないしDレンジ方向への操作が規制される。
【0053】
また、上記ボタン3cを半ば押し込んだ状態では、シフトピン18が中間位置まで押し下げられ、Nレンジ位置からRレンジ側への操作が可能となるが、この状態ではシフトピン18が第2規制面42bに当接するのでRレンジ位置からPレンジ位置への操作は規制される。そして、押しボタン3cをさらに押し込んでシフトピン18を長穴19,19の最下部まで移動させれば、上記Rレンジ位置からPレンジ位置への操作及びPレンジ位置からRレンジ側への操作も可能となる。
【0054】
一方、Dレンジ側からMレンジ側へのシフトレバー3の操作は、押しボタン3cの押圧操作をしていなくても許容されるが、逆にMレンジ側からDレンジ側へのシフトレバー3の操作は、押しボタン3cの押圧操作をしていないと、シフトピン18が前側厚肉部42に設けられたストッパ部54に当接するため、上記ボタン3c操作をする必要がある。これにより、Mレンジ内で手動変速操作を行なっているとき、特に、シフトレバー3を前方に揺動操作するシフトアップ操作時に、該シフトレバー3がMレンジからその前方に位置するDレンジ側へ誤って戻されてしまうという問題が防止されることになる。
【0055】
そして、Mレンジにおいて押しボタン3cを押圧操作してシフトピン18を押し下げると、該シフトピン18と上記ストッパ部54との当接が回避されるので、シフトレバー3のDレンジ方向への前動操作が可能となる。
【0056】
また、Dレンジ側からMレンジ側へのシフトレバー3の操作はボタン3c操作なしで自由にできるので、操作性が徒に煩雑とならず、例えば走行中に運転者が自動変速から手動変速に切り換える等の場合には、シフトレバー3操作だけで済み、該手動変速への切換操作が容易なものとなる。
【0057】
また、このMレンジ位置で上記ボタン3cの押圧操作を解除すれば、ツルマキバネ49によって互いに接近する方向に付勢されている前側及び後側の一対のカム部材46,47の間の間隙にシフトピン18が進入して、この位置で該シフトピン18が両カム部材46,47間に保持されることにより、シフトレバー3がMレンジの中立位置に保持されることになる。
【0058】
そして、このときシフトピン18の上方への移動により、該ピン18の左側の円柱状とされた端部がMレンジスイッチ35操作機構における操作レバー33の前端部を押し上げることにより、該レバー33が反A方向に揺動して、その後端部がMレンジスイッチ35をON操作することになり、このスイッチ35からのON信号により、当該自動変速機のコントロールユニット(図示せず)が、Mレンジが選択されたことを検知する。
【0059】
つまり、シフトレバー3のMレンジ位置への操作後、押しボタン3cの押圧操作を解除することにより、Mレンジ内でのシフトレバー3の操作による変速が可能な状態となり、したがって、シフトレバー3のMレンジ位置への操作のみで変速が可能となる場合のような、運転者の意図しない変速が行われるといった不都合が防止され、当該変速操作入力装置1の信頼性が確保される。
【0060】
さらに、このMレンジ位置でシフトレバー3を上記の中立位置から前方のシフトアップ位置に操作すれば、前側カム部材46が前方へ揺動して、該カム部材46の操作部61が取付プレート45の背面の前側に配置されたシフトアップスイッチ71をON操作し、逆に後方のシフトダウン位置に操作すれば、同じく取付プレート45の背面の後側に配置されたシフトダウンスイッチ72がON操作される。そして、Mレンジスイッチ35がONの状態で、これらのスイッチ71,72からの信号が上記コントロールユニットに入力されることにより、該コントロールユニットは変速段を1段シフトアップまたはシフトダウンするように変速指令を出力する。
【0061】
ところで、先に説明したように、この変速操作入力装置1によれば、Mレンジ内における手動変速操作時にシフトレバー3が誤ってMレンジからDレンジ側にまで操作されることが防止されるが、その場合に、この誤操作の防止は、シフトピン18と、ガイドプレート41の前側厚肉部42のストッパ部54との当接によって実現される。そして、このとき、この変速操作入力装置1においては、上記ストッパ部54の突出長さが、前側カム部材46の前後方向の長さよりも長く設定されている。したがって、上記のシフトピン18とストッパ部54との当接時においては、この前側カム部材46には、該シフトピン18の前動の衝撃が加わらないことになる。これにより、前側カム部材46としては、安価で軽量な樹脂成形品等を用いることができ、該カム部材46をシフトピン18の当接時の衝撃に耐えられるように高剛性の金属材料等で成形する場合等に比べてコストを抑制でき、また軽量化を図ることが可能となる。
【0062】
また、Dレンジ側への操作力は最終的には十分な強度を有するガイドプレート41に受け止められるので、長期の使用にあっても、上記のような誤操作が確実に防止されると共に、この誤操作防止用にガイドプレート41ないしストッパ部54を用いるだけであるから、誤操作防止用の専用の部材を備えたりする必要がなく、構造が簡素化されることになる。
【0063】
さらに、一対のカム部材46,47によりシフトレバー3を中立位置に付勢する際に、所定のレンジ間での操作を規制するためのシフトピン18を利用し付勢するようにしたから、上記カム部材46,47による中立位置への付勢力をシフトレバー3に伝達する部材と、該シフトレバー3の操作を規制する部材とが兼用されることになる。また、シフトレバー3を中立位置に付勢する上記の一対のカム部材46,47により、第1、第2シフトスイッチ71,72をそれぞれ操作するようにしたので、Mレンジ内でのシフトレバー3の手動変速操作に連動して上記スイッチ71,72を操作するための部材を別途設ける必要がなく、しかも、一対のカム部材46,47は1本のツルマキバネ49によりシフトレバー3を中立位置に保持するように付勢され、これらの点でも部品点数が削減されて、当該変速操作入力装置1がきわめて簡素に構成されることになる。
【0064】
そして、上記の中立付勢用のカム部材46,47で一対のシフトスイッチ71,72を操作するに際し、該カム部材46,47をガイドプレート41ないし取付プレート45のシフトレバー3側の面に配置する一方、シフトスイッチ71,72は取付プレート45の背面側に配置し、カム部材46,47に設けた操作部61,62を上記取付プレート45を貫通させて背面側に突出させるように構成したから、シフトスイッチ71,72がシフトレバー3の操作面外に配置されて、該スイッチ71,72がシフトレバー3の操作の邪魔になることがなく、しかも、上記のようにカム部材46,47によりシフトレバー3の操作に連動して確実に操作されることになる。
【0065】
また、上記シフトピン18はシフトレバー3の左右両側に突出し、Mレンジにおいては、一方の端部でMレンジスイッチ35をON操作すると共に、他方の端部で中立付勢部材(カム部材)46,47を介して一対のシフトスイッチ71,72を操作するようになっているから、該シフトピン18には両端部に荷重が作用することになる。これにより、一端側にのみ荷重が作用する場合の該シフトピン18のこじれ等が防止され、該シフトピン18の耐久性が向上して、良好な操作性が長期にわたって維持されることになる。
【0066】
そして、この変速操作入力装置1においては、上記のMレンジスイッチ35のON−OFF操作が次のように設定されている。
【0067】
すなわち、先に説明したように、このMレンジスイッチ35は、シフトレバー3がMレンジ位置に操作され、且つ、押しボタン3cの押圧操作が解除されたときに、上方へ移動するシフトピン18によって操作レバー33の前端部が押し上げられることにより、その接片35aが該操作レバー33の後端部で押し下げられてONとなる。
【0068】
したがって、この状態から、逆に、押しボタン3cが押圧操作されて、シフトピン18が下方へ移動されたときには、ツルマキバネ34の付勢力によって操作レバー33の前端部が押し下げられ、また、後端部が押し上げられるので、接片35aの押圧が解除されてOFFとなるのであるが、その場合に、このMレンジスイッチ35は、少なくともガイドピン18がストッパ部54と当接しない位置まで下方へ移動されたとき、換言すれば、シフトレバー3のMレンジからDレンジへの操作が可能となったときには、接片35aの押圧が解除されてOFFとなるように設定されている。
【0069】
したがって、図5又は図6に符号Xで示すように、ガイドピン18がストッパ部54の下面を通過できる位置まで押し下げられたときには、Mレンジスイッチ35は必ずOFFとなっており、ここで、シフトレバー3がDレンジ方向に前動操作された場合に、何らかの理由で前側カム部材46が一緒に前方に揺動されたとしても、手動変速が起こらないのである。これにより、シフトレバー3をMレンジからDレンジ方向に戻そうとするときに、手動変速、特にアップシフト変速の誤作動が防止されることになる。
【0070】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、この第2実施形態に係る変速操作入力装置においては、上記図1に示したようなそのカバーより上方の外観は上記第1の実施の形態に係る変速操作入力装置とほぼ同様であり、また該カバーより下方に配置された部分の構造のうち、ベース部材上に設けられた位置決め部とシフトレバーに取り付けられた板バネ部材とで構成されるシフトレバーの位置決め機構が上記第1の実施の形態に係る変速操作入力装置のものとほぼ同様であるので、これらについての説明は省略し、シフトレバーのレンジ間操作を規制するシフト操作規制機構、並びにMレンジスイッチ、シフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの各操作機構等について説述する。
【0071】
まず、図7に基づいて、この第2実施形態におけるシフトレバーの特徴的な構造を説明する。なお、図7はシフトレバーを左側面から見たものであって、図面上、左方向が車体前方方向である。図示したように、当該レバー101の本体を構成するパイプ部材101aの内部には、上記第1実施形態と同様、円柱状の支持部材102が上下動自在に収容されており、この支持部材102が、下方に配置されたリターンスプリング103によって上方に付勢されていると共に、上方に配置されたコイルを密に巻いてなるスプリング104を介して、上記第1実施形態と同様に当該シフトレバー101の上端部に設けられた図示しない押しボタンの押圧操作により下方に押し下げられる。
【0072】
この支持部材102の下部には、上記第1実施形態におけるシフトピン18に相当する角形の第1シフトピン105が一体に取り付けられており、該ピン105の両端部が上記パイプ部材101aの左右両側面に形成された長穴106,106を介して左右に突出していると共に、支持部材102の上部から中間部に渡っては、該支持部材102を前後方向に貫通する貫通孔107が上下方向に所定の長さで形成されている。
【0073】
一方、パイプ部材101aの背面には、底面を有する平断面コ字状のブラケット108が接合されており、該ブラケット108内に、上記第1シフトピン105を支持する支持部材102と同様、円柱状の第2の支持部材109が上下動自在に収容されている。この第2支持部材109は、上記底面で支持されて下方に配置されたリターンスプリング110によって上方に付勢されていると共に、その下部には、上記ブラケット108の左右両側面に形成された第2の長穴111,111を介して両端部が上記第1シフトピン105よりも長く左右に突出する丸形の第2のシフトピン112が一体に取り付けられている。
【0074】
そして、第2支持部材109の前面上部には、スプリングピン113が前方へ突出するように取り付けられて、該ピン113の先端部が、第1支持部材102を収容するパイプ部材101aの背面に上下方向に所定の長さで形成された連通孔101bを経て、上記第1支持部材102の貫通孔107の内部に突入している。
【0075】
したがって、当該シフトレバー101の上端部に設けられた図示しない押しボタンが押圧操作されると第1支持部材102がリターンスプリング103の付勢力に抗して下方に押し下げられ、また逆に上記押しボタンの押圧操作が解除されると第1支持部材102がリターンスプリング103の付勢力によって上方に押し上げられて、これにより、第1シフトピン105が第1の長穴106,106の範囲内で当該シフトレバー101の軸方向に沿って上下に移動することになるが、その際に、この第1支持部材102の貫通孔107に第2支持部材109のスプリングピン113が突入して係合関係にあることから、これらのスプリングピン113と貫通孔107の上縁部又は下縁部とが当接状態にあるときには、第2支持部材109及び第2シフトピン112が第1支持部材102及び第1シフトピン105と連動して同じくシフトレバー101の軸方向に沿って上下動することが可能となる一方、上記貫通孔107が上下方向に所定の長さを有するためにこれらのスプリングピン113と貫通孔107とが当接状態にないときには、第2支持部材109及び第2シフトピン112が第1支持部材102及び第1シフトピン105と連動せずに相互に相対移動することが可能となる。
【0076】
なお、図7においては、シフトレバー101がPレンジにあり、且つ第1支持部材102ないし第1シフトピン105の押下げ操作が行なわれていない状態を実線で示し、シフトレバー101がMレンジにあり、且つ第1支持部材102ないし第1シフトピン105の押下げ操作が行なわれていない状態を鎖線で示すが、これについてはさらに後述する。
【0077】
次に、このシフトレバー101のレンジ間操作を規制するシフト操作規制機構について説明する。図8及び図9に示すように、シフトレバー101の操作経路の前方に向って右側の側方には、上記第1実施形態におけるガイドプレート41と同様、上記操作経路に沿ってベース部材122に一体的に立設されたガイドプレート121が配置されている。
【0078】
この第2の実施形態におけるガイドプレート121のシフトレバー101側の面には、前方から第1規制面123a、第2規制面123b、第3規制面123c及び第4規制面123dを有する前側厚肉部123と、第5規制面124aを有する後側厚肉部124と、これらの前後の厚肉部123,124間に介在する薄肉部125と、前後の厚肉部123,124と相互に上方で連続する上側厚肉部126とが設けられていると共に、これらの厚肉部123,124,126及び薄肉部125の上縁部で囲まれて、ガイドプレート121を厚み方向に貫通する貫通溝127が形成されている。
【0079】
この貫通溝127は、前後に長く延びる第1円弧溝127aと、該第1円弧溝127aの後端部から上方に延びる縦溝127bと、該縦溝127bの上端部から前後に短く延びる第2円弧溝127cとからなる。そして、この貫通溝127に、シフトレバー101に備えられた丸形の第2シフトピン112の右側端部が挿通され、同じくシフトレバー101に備えられた角形の第1シフトピン105の右側端部が常に該レバー101の軸方向において上記第2シフトピン112よりも下方に位置して、上記の前後の厚肉部123,124に設けられた第1〜第5規制面123a,123b,123c,123d,124aが、この第1シフトピン105の右側端部と当接してシフトレバー101のレンジ間操作を一方で規制する第1のゲートを構成し、この第1ゲートよりも上方の上記貫通溝127が、第2シフトピン112の右側端部と当接してシフトレバー101のレンジ間操作(具体的には、後述するようにMレンジからDレンジ側への操作)をもう一方で規制する第2のゲートを構成している。
【0080】
その場合に、シフトレバー101がMレンジに操作され、且つ押しボタンの押圧操作が解除されたときは、第2シフトピン112がリターンスプリング110の付勢力によって上記第2ゲートにおける第2円弧溝127c内に上方移動し、このMレンジ内でシフトレバー101が前後に揺動されたときに、第2シフトピン112が第2円弧溝127c内を前後に移動するようになっているが、この動作についてはさらに後述する。
【0081】
次に、Mレンジスイッチ、シフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの各スイッチ操作機構について説明する。図8及び図10に示すように、シフトレバー101の操作経路の前方に向って左側の側方には、上記ガイドプレート121と対向するように、上記操作経路に沿ってベース部材122に固定された支持プレート131が配置されている。
【0082】
この支持プレート131において、上記ガイドプレート121における第2ゲートの第2円弧溝127cと対応する位置には、該第2円弧溝127cと略同形状に溝部131aが形成されて、シフトレバー101がMレンジに操作され、且つ押しボタンの押圧操作が解除されたときに、第2シフトピン112の左側端部がこの溝部131a内に上方移動して係合し、さらにシフトレバー101が前後に揺動されたときに、この溝部131a内を前後に移動するようになっている。
【0083】
そして、この溝部131aを取り囲むようにして、該溝部131aの上方にMレンジスイッチ132が支持プレート131のシフトレバー101側の面に、該溝部131aの前方及び後方にシフトアップスイッチ133及びシフトダウンスイッチ134が支持プレート131の反シフトレバー101側の面に、それぞれその接片132a,133a,134aが上記溝部131a内に位置するように取り付けられており、この溝部131a内に第2シフトピン112の左側端部が上方移動したときには、Mレンジスイッチ132の接片132aが該ピン112で押圧されてMレンジ信号が出力され、且つこの状態で第2シフトピン112の左側端部が溝部131a内で前後動したときには、シフトアップスイッチ133又はシフトダウンスイッチ134の接片133a,134aが該ピン112で押圧されて有効なシフトアップ信号又はシフトダウン信号が出力される。
【0084】
さらに、この第2の実施形態に係る変速操作入力装置においては、シフトレバー101をPレンジの位置から後方に揺動操作するときに所定レンジを越えて後方には揺動させないようにし、またMレンジの位置から前方に揺動操作するときに所定レンジを越えて前方には揺動させないようにする第2のシフト操作規制機構が備えられている。
【0085】
この第2シフト操作規制機構は、図8及び図10に示すように、上記支持プレート131のシフトレバー101側の面に配置され、該支持プレート131に後端部が係止されたリターンスプリング141によって後方に付勢されたブロック体142を有する。このブロック体142の下面には、下方に突出するガイド突起143が形成されていると共に、支持プレート131とシフトレバー101との間には、ほぼ前側厚肉部123の形成範囲に対応する前後方向の範囲で、前方に高く後方に低いスロープ144がベース部材122に形成されており、このスロープ144の上面に、上記ブロック体142におけるガイド突起143よりもシフトレバー101側の下面が対接している。
【0086】
また、ブロック体142における支持プレート131側の面には、該プレート131側に突出するピン145,145が上下に設けられていると共に、支持プレート131には、上記スロープ144と同様に、前方に高く後方に低い長溝146,146が形成されており、この長溝146,146を上記ピン145,145がそれぞれ貫通し、その先端部がプッシュナット147,147で係止されている。したがって、このブロック体142は、上記ピン145,145と長溝146,146とにより案内されながら、上記スロープ144上を、該スロープ144及び長溝146,146に沿って前後に摺動することになる。その場合に、ブロック体142における支持プレート131側の面と、該支持プレート131におけるシフトレバー101側の面とが対接し、また、ブロック体142におけるガイド突起143の側面と、スロープ144の側面とが対接して、これにより、該ブロック体142の左右方向のガタツキが防止されている。
【0087】
さらに、ブロック体142には、該ブロック体142の上面ないしシフトレバー101側の面に渡って開口し、第1のシフトピン105の左側端部と係合し得る形状の係合溝148が形成されていると共に、支持プレート131におけるシフトレバー101側の面には、上記スロープ144を前後に挟んで配置され、それぞれ上記ブロック体142の前方移動又は後方移動を所定の位置において規制する前後のストッパ部材149,150が取り付けられている。その場合に、前側のストッパ部材149は、上記ブロック体142がリターンスプリング141の付勢力に抗してスロープ144上を前方に摺動してきたときに、該ブロック体142の上記係合溝148がガイドプレート121における第3規制面123cの下方に対応する位置で停止するように、該ブロック体142と当接してその前方移動を禁止し、後側のストッパ部材150は、上記ブロック体142がリターンスプリング141の付勢力によってスロープ144上を後方に摺動してきたときに、該ブロック体142の上記係合溝148がガイドプレート121における第4規制面123dと第5規制面124aとの中間位置の下方に対応する位置で停止するように、該ブロック体142と当接してその後方移動を禁止する。また、ブロック体142が後側ストッパ部材150と当接して後方位置にあるときには、該ブロック体142の前面がガイドプレート121における第4規制面123dよりやや前方位置の下方に対応する位置にある。
【0088】
次に、この第2の実施の形態に係る変速操作入力装置の作用を説明する。
【0089】
まず、第1シフトピン105については、前述の第1実施形態におけるシフトピン18と同様、シフトレバー101上端部の押しボタンを押圧操作していないときは長穴106,106の上方に付勢されている。この状態では、図9に示すように、Dレンジ位置とNレンジ位置との間にはガイドプレート121に規制面がなく、したがって第1シフトピン105の移動が規制されないので、シフトレバー101を自由に操作することができるが、NレンジからRレンジへは、第1シフトピン105が第3規制面123cに当接することによりシフトレバー101の操作が規制される。また、シフトレバー101がPレンジ位置にあるときも、第1シフトピン105が第1規制面123aに当接してRレンジないしDレンジ方向への操作が規制される。
【0090】
また、押しボタンを半ば押し込んだ状態では、第1シフトピン105が中間位置まで押し下げられ、Nレンジ位置からRレンジ側への操作が可能となるが、この状態では第1シフトピン105が第2規制面123bに当接するのでRレンジ位置からPレンジ位置への操作は規制される。そして、押しボタンをさらに押し込んで第1シフトピン105を長穴106,106の最下部まで移動させれば、上記Rレンジ位置からPレンジ位置への操作及びPレンジ位置からRレンジ側への操作も可能となる。
【0091】
次に、第2シフトピン112の動きについて述べる。シフトレバー101がPレンジにあり、且つ押しボタン操作が行なわれていないときは、第1シフトピン105は長穴106,106の上方に付勢されている。このとき、図7に示すように、第1シフトピン105を支持する第1支持部材102の貫通孔107と、第2シフトピン112を支持する第2支持部材109のスプリングピン113との位置関係は当接状態になく、スプリングピン113の上方及び下方に所定長さの空間が生じている。したがって、第2シフトピン112は第1シフトピン105に対して相対移動可能であり、図9に示したように、リターンスプリング110の上方への付勢力によって貫通溝127における第1円弧溝127aの上面に当接して停止している。
【0092】
これに対し、シフトレバー101をPレンジ位置とRレンジ位置との間で操作する際の押しボタン操作によって第1シフトピン105が矢印アのように長穴106,106の最下部まで移動され、したがって上記貫通孔107もまた最下部まで下方移動されたときには、該貫通孔107の上縁部とスプリングピン113とが当接し、これによって第2シフトピン112は連動して矢印イのように下方移動され、第1円弧溝127aの下面と当接する。
【0093】
したがって、第1シフトピン105が、このP−Rレンジ間移動時の最下方位置と、図7に示す最上方位置との間の高さ位置にあるRレンジ、Nレンジ、Dレンジにおいては、上記貫通孔107とスプリングピン113とは当接することがなく、結局、シフトレバー101がPレンジからDレンジまでの範囲内で操作される間、第1シフトピン105は第1ゲートに沿ってシフトレバー101の軸方向に上下動するが、第2シフトピン112は、上記のP,Rレンジ間移動時を除き、第2ゲートの第1円弧溝127aに沿って該円弧溝127aの上面と当接した状態を維持したまま前後動するだけとなる。
【0094】
次に、シフトレバー101のD−Mレンジ間操作について述べる。
【0095】
まず、シフトレバー101のDレンジ側からMレンジ側への操作は、上記第1、第2の両ゲートに規制面がなく、したがって第1、第2のシフトピン105,112の移動が共に規制されないので、押しボタンの押圧操作をしていなくても許容される。
【0096】
そして、シフトレバー101がMレンジに操作されたときには、ガイドプレート121の前側厚肉部123が途切れるため、第1シフトピン105は、図9に実線で示すように、相互に対向する前側厚肉部123の第4規制面123dと後側厚肉部125の第5規制面124aとの間に形成された空間内で上方移動する。このとき、第1シフトピン105は、Pレンジにおける場合と同じ最上方位置に戻る。
【0097】
一方、第2シフトピン112は、Dレンジにおいて第1円弧溝127aの後方に位置しており、シフトレバー101が押しボタン操作なしでさらに後方のMレンジに操作されたときには、図9に実線で示すように、上記第1円弧溝127aの後端部から上方に延びる縦溝127bを介して上方の短い第2円弧溝127c内に上方移動する。このとき、図7に鎖線で示すように、スプリングピン113は、最上方位置に戻った貫通孔107内を上方に相対移動し、第2シフトピン105は第2円弧溝127cの上面と当接して停止する。
【0098】
そして、ベース部材上に設けられた位置決め部とシフトレバーに取り付けられた板バネ部材とで構成される該レバーの位置決め機構によって、第1シフトピン105は第4規制面123dと第5規制面124aとの中間に位置し、第2シフトピン105は第2円弧溝127cの中間に位置して、これがシフトレバー101のMレンジ内での中立位置とされ、この中立位置からシフトレバー101が前方に揺動されると、第1シフトピン105が第4規制面123dと当接し、また第2シフトピン105が第2円弧溝127cの前端部と当接して、これによりシフトレバー101の前方への操作が規制される一方、同じく中立位置からシフトレバー101が後方に揺動されると、第1シフトピン105が第5規制面124aと当接し、また第2シフトピン105が第2円弧溝127cの後端部と当接して、これによりシフトレバー101の後方への操作が規制されて、これらがシフトレバー101のMレンジ内でのシフトアップ位置及びシフトダウン位置とされる。
【0099】
また、このとき、第2シフトピン112の左側端部が、支持プレート131に上記第2円弧溝127cと略同形状に形成された溝部131a内に上方移動し、シフトアップ位置で該溝部131aの前端部と、シフトダウン位置で後端部と当接して、これによってもシフトレバー101の前後の揺動操作が規制される。したがって、シフトレバー101の前後動の衝撃を第2シフトピン112の左右の両端部でガイドプレート121と支持プレート131とにおいて受けるから、第2シフトピン112のこじれや、ガイドプレート121の耐久性が向上することになる。
【0100】
そして、この第2シフトピン112の左側端部が上記支持プレート131の溝部131a内に上方移動することによりMレンジスイッチ132がON操作され、且つシフトアップ位置でシフトアップスイッチ133が、またシフトダウン位置でシフトダウンスイッチ134がそれぞれON操作されて、手動変速が実行されることになる。
【0101】
一方、シフトレバー101のMレンジ側からDレンジ側への操作は、押しボタンの押圧操作をしないと、第1シフトピン105が第1ゲートの第4規制面123dに当接し、第2シフトピン112が第2ゲートにおける第2円弧溝127cの前端部に当接するから、これら第1、第2の両シフトピン105,112を共に下方移動させてその当接を解除するように上記押しボタンの押圧操作をする必要が生じる。すなわち、第2シフトピン112が第1シフトピン105に対して上方に相対移動した状態のMレンジにおいて、第1シフトピン105を押下げ操作したときは、貫通孔107もまた下方移動し、該貫通孔107の上縁部がスプリングピン113と当接して該ピン113ないし第2シフトピン112を下方に押圧するので、上記押しボタンの押圧操作により、第1、第2の両シフトピン105,112が連動して共に下方移動することになる。
【0102】
このように、シフトレバー101のMレンジ側からDレンジ側への操作時は、押しボタンの押圧操作が必要なことから、第1の実施形態と同様、Mレンジ内で手動変速操作を行なっているとき、特に、シフトレバー101を前方に揺動操作するシフトアップ操作時に、該レバー101がMレンジからその前方に位置するDレンジ側へ戻されてしまうという誤動作が防止されることになる。
【0103】
そして、Mレンジにおいて押しボタンを押圧操作して第1、第2の両シフトピン105,112を押し下げると、該シフトピン105,112と、上記第4規制面123d及び第2円弧溝127cの前端部との当接が回避されるので、シフトレバー101のDレンジ方向への前動操作が可能となる。
【0104】
また、Dレンジ側からMレンジ側へのシフトレバー101の操作は押しボタン操作なしで自由にできるので、操作性が徒に煩雑とならず、例えば走行中に運転者が自動変速から手動変速に切り換える等の場合には、シフトレバー101操作だけで済み、該手動変速への切換操作が容易なものとなる。
【0105】
さらに、この第2の実施の形態においては、上記第2シフトピン112が手動変速時に前後動する第2円弧溝127cが、縦溝127bの上端部から前後方向に延び、そのシフトアップ位置とシフトダウン位置のそれぞれ下部に、当該第2円弧溝127cを形成する下面127d,127eが中立位置に向けて張り出していることから、第2シフトピン112は、上記シフトアップ位置又はシフトダウン位置にあるときに第1シフトピン105と連動して押し下げられても、上記下面127d,127eと当接して下方移動ができず、中立位置にあるときにのみ上記縦溝127bを介して下方移動が可能となる。
【0106】
したがって、シフトレバー101のMレンジ側からDレンジ側への操作時には、押しボタンを押圧操作して第1、第2の両シフトピン105,112を下方移動させることが必要ではあるが、その下方移動ないし押しボタンの押圧操作も第2シフトピン112が中立位置にあるときにのみ、つまりシフトアップ操作又はシフトダウン操作を行なっていないときにのみ可能となるから、手動変速操作の実行中に誤って押しボタン操作がされてもシフトレバー101がMレンジから抜け出てしまうということがなく、結果として、Mレンジ側からDレンジ側への誤操作が二段階にガードされることになる。
【0107】
ところで、シフトレバー101をMレンジからDレンジ側に操作するときには、第2シフトピン112を第2ゲートにおける第2円弧溝127cから第1円弧溝127aまで下方移動させる必要があり、このとき、連動する第1シフトピン105もまた同距離だけ下方移動することになる。一方、第2シフト操作規制機構におけるブロック体142は、リターンスプリング141の付勢力によりスロープ144上で後側ストッパ部材150と当接して後方位置にあり、その係合溝148がガイドプレート121における第4規制面123dと第5規制面124aとの中間位置、つまり中立位置の下方に対応する位置で停止している。その結果、第1シフトピン105は、MレンジからDレンジへの押し下げ操作によって、上記ブロック体142の係合溝148内に突入して嵌合し、この状態で、シフトレバー101がMレンジ位置から前方に移動操作される。
【0108】
しかしながら、ブロック体142の前方移動が前側ストッパ部材149により規制され、そのときの位置が、上記係合溝148ないし第1シフトピン105が第3規制面123cに対応する位置、つまりNレンジ位置までとされているので、シフトレバー101がMレンジから勢いよく前方に操作されてDレンジを越えても、Nレンジより前方のRレンジには操作されず、その結果、走行中における前進レンジから後退レンジへの誤操作が回避されることになる。
【0109】
さらに、上記ブロック体142が後側ストッパ部材150と当接して後方位置にあるときには、該ブロック体142の前面が第4規制面123dよりやや前方位置、つまりDレンジ位置にあることから、シフトレバー101がPレンジから勢いよく後方に操作されても、Dレンジより後方のMレンジには操作されず、その結果、発進時にはまず通常の自動変速が優先的に選択されることになる。
【0110】
なお、上記のように、MレンジからDレンジへの操作時には、第1シフトピン105はブロック体142の係合溝148と嵌合することになるが、このとき該第1シフトピン105は前述のP,Rレンジ間操作時と同様に長穴106,106の最下部まで押し下げられ、したがって第2シフトピン112は連動して第1円弧溝127aの下面と当接するところまで下方移動される。
【0111】
この第2実施形態の他の構成としては、図9に示すように、第2シフトピン112がDレンジから後方のMレンジに移動する際に通過する縦溝127bの後縁部127fが緩やかな曲面とされている。これにより、シフトレバー101が勢いよく後方操作されて第2シフトピン112がこの縦溝127bの後縁部127fに強い衝撃で当接しても、図中鎖線で示したように、該後縁部127fを直線状に形成した場合に比べて、該第2シフトピン112がこじれずに確実に第2円弧溝127c内に誘導されることになる。
【0112】
また、同じく図9に示すように、第2シフトピン112がPレンジからDレンジの範囲内で通過する第1円弧溝127aにおいて、その上面でDレンジ位置の直後方には下方に張り出す第1膨出部127gが、またその下面でDレンジ位置の直前方には上方に張り出す第2膨出部127hがそれぞれ形成されている。その結果、シフトレバー101を前方のNレンジから押しボタン操作なしで後方操作するときに、当該第1円弧溝127aの上面に当接している第2シフトピン112と上記第1膨出部127gとが当接して、シフトレバー101の後方操作にDレンジ位置でいったん負荷が作用する効果が得られる。また、シフトレバー101を後方のMレンジから押しボタン操作をしながら前方操作するときに、その押しボタン操作により当該第1円弧溝127aの下面に当接している第2シフトピン112と上記第2膨出部127gとが当接して、シフトレバー101の前方操作に同じくDレンジ位置でいったん負荷が作用する効果が得られる。
【0113】
【発明の効果】
以上のように本願の第1発明によれば、規制手段によって、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動が規制され、解除手段によって、この移動規制が運転者の所定の操作に応じて解除されるので、Mレンジ内でのシフトレバーの手動変速操作時に、該レバーが誤って不用意にDレンジ方向に戻されてしまうことが回避される。
【0114】
また、この規制手段が、シフトレバーのDレンジ側からMレンジ側への移動を許容するので、シフトレバーをDレンジ側からMレンジ側へ移動させるときには、単に該レバーのレンジ間移動操作を行なうだけでよく、操作性が徒に煩雑となることが回避される。
【0115】
その場合に、第発明によれば、シフトレバーに設けられたピン部材とガイドプレートとの当接によって、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動が規制されると共に、上記ピン部材の押下げ操作によって、該ピン部材とガイドプレートとの当接が解除されてシフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動規制が解除されることになる。
【0116】
また、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動規制を、ピン部材とガイドプレートとの当接によって行なうようにしたので、上記スイッチ部材としては、安価で軽量な樹脂成形品とすることが可能となる。また、ガイドプレート自体は、ピン部材と協働してシフトレバーの操作を規制するために車体側部材に設けられるものであり、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動規制をするために新たに設けられるものではないから、該ガイドプレートを有効活用することができる。
【0117】
そして、第発明によれば、シフトレバーがMレンジに移動された状態で、ピン部材の押下げ操作が解除されているときは、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動が規制されると同時に、MレンジスイッチがONとなり、一方、ピン部材が押し下げ操作されているときには、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動規制が解除されると同時に、MレンジスイッチがOFFとなり、さらに、MレンジスイッチがOFFとなっているときには、換言すれば、シフトレバーがMレンジ側からDレンジ側へ移動できる状態のときには、シフトレバーがMレンジ内で手動変速操作されても変速段の切換えが実行されないように構成されているので、ピン部材を押し下げ操作してシフトレバーをDレンジ方向に戻そうとするときには、該レバーの移動操作によっては、手動変速が起きず、これにより、シフトレバーをMレンジからDレンジ方向に戻そうとするときに、該レバーの移動操作によって、誤って手動変速が起こることが防止される。
【0118】
さらに、第発明によれば、特に、ピン部材の押下げ操作によって連動し得る第1、第2の二つのピン部材が設けられ、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への移動については、運転者の押下げ操作がされないと許容されず、シフトレバーのDレンジ側からMレンジ側への移動については、運転者の押下げ操作がされなくても許容されるので、上記第1発明と同様、Mレンジ内でのシフトレバーの手動変速操作時に、該レバーがDレンジ方向に戻されてしまうというような誤作動が回避されると共に、逆にシフトレバーをDレンジ側からMレンジ側へ移動させるときには、単に該レバーのレンジ間移動操作を行なうだけでよく、操作性が徒に煩雑となることが回避される。
【0119】
そして、上記押下げ操作も手動変速操作中には許容されず、シフトレバーをMレンジ内で中立位置に戻したときにのみ初めて可能となるように構成されているので、結果的に、シフトレバーのMレンジ側からDレンジ側への誤操作が二段階にガードされることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る変速操作入力装置におけるシフトレバー及びその周辺の外観図である。
【図2】 同装置の平面図である。
【図3】 同じく側面図である。
【図4】 図3のa−a線による断面図である。
【図5】 Mレンジスイッチ操作機構の拡大側面図である。
【図6】 図2のb−b線に沿ってみたガイドプレート及びその周辺の拡大側面図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態に係る変速操作入力装置におけるシフトレバーの要部を示す拡大側面図である。
【図8】 同装置におけるガイドプレート及び支持プレート周辺を示す平面図である。
【図9】 図8のc−c線に沿ってみたガイドプレートの拡大側面図である。
【図10】 支持プレート周辺を示す側面図である。
【符号の説明】
1 変速操作入力装置
3 シフトレバー
3c 押しボタン
10 ベース部材
18 シフトピン
33 操作レバー
35 Mレンジスイッチ
35a Mレンジスイッチの接片
41 ガイドプレート
45 取付プレート
46 シフトアップ用カム部材
47 シフトダウン用カム部材
54 ストッパ部
61,62 スイッチ操作部
71 シフトアップスイッチ
72 シフトダウンスイッチ
105 第1シフトピン
112 第2シフトピン
127 第2ゲート
127c 第2円弧溝
127d,127e 第2円弧溝張出下面
142 ブロック体

Claims (2)

  1. 変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切り換える第1の揺動位置と、シフトレバーを所定の方向に揺動させることにより変速段を切り換える第2の揺動位置とを含むシフトレバーの複数の揺動位置が一列に配置されていると共に、上記第2揺動位置がこの列の一端において第1揺動位置に隣接して設けられ、且つ、第2揺動位置内での上記シフトレバーの揺動操作が上記列の方向に沿って行われるように構成された自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバーの第1揺動位置側から第2揺動位置側への移動を許容すると共に、第2揺動位置側から第1揺動位置側への移動を禁止する禁止手段と、この禁止手段によるシフトレバーの移動禁止を運転者の所定の操作に応じて解除する解除手段とが備えられており、上記禁止手段は、シフトレバーに設けられて運転者によって押下げ操作されるピン部材と、車体側部材に備えられて該ピン部材と協働してシフトレバーの操作を規制するガイドプレートとの当接によってシフトレバーの移動を禁止するものであり、上記解除手段は、上記ピン部材の押下げ操作により該ピン部材とガイドプレートとの当接を解除することによってシフトレバーの移動禁止を解除するものであると共に、シフトレバーが第2揺動位置に移動され、且つピン部材の押下げ操作が解除されたときに、該ピン部材で押圧されてシフトレバーが第2揺動位置内にあることを検出する第2揺動位置検出手段が設けられ、この第2揺動位置検出手段の非検出時には、シフトレバーが第2揺動位置内で手動変速操作されても変速段の切換えが実行されないように構成されていると共に、少なくとも上記ピン部材の押下げ操作によって該ピン部材とガイドプレートとの当接が解除されたときには、上記第2揺動位置検出手段がピン部材で押圧されないように構成されていることを特徴とする自動変速機の変速操作入力装置。
  2. 変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切り換える第1の揺動位置と、シフトレバーを所定の方向に揺動させることにより変速段を切り換える第2の揺動位置とを含むシフトレバーの複数の揺動位置が一列に配置されていると共に、上記第2揺動位置がこの列の一端において第1揺動位置に隣接して設けられ、且つ、第2揺動位置内での上記シフトレバーの揺動操作が上記列の方向に沿って行われるように構成された自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバーに、運転者によって押下げ操作される第1のピン部材と、この第1ピン部材と連動して上下動し得る第2のピン部材とが設けられ、且つ、車体側部材には、上記第1、第2のピン部材とそれぞれ協働してシフトレバーの操作を規制する第1ゲート及び第2ゲートが備えられて、これらの第1ゲート及び第2ゲートに、シフトレバーの第1揺動位置側から第2揺動位置側への移動時は、運転者の押下げ操作が行なわれなくとも、それぞれ第1ピン部材及び第2ピン部材と当接せずに上記レバーの移動を許容する一方、シフトレバーの第2揺動位置側から第1揺動位置側への移動時には、運転者の押下げ操作が行なわれなければ、それぞれ第1ピン部材及び第2ピン部材と当接して上記レバーの移動を禁止する第1レバー移動禁止部及び第2レバー移動禁止部が設けられていると共に、シフトレバーが第2揺動位置にあり、且つ運転者の押下げ操作が行なわれていないときに、上記レバーの該第2揺動位置内における揺動によって、第2ピン部材が第2ゲート内で第1揺動位置方向又は反第1揺動位置方向に揺動され、この第2ピン部材の揺動を介して変速段が切り換えられるように構成されて、上記第2ゲートに、上記第1揺動位置方向又は反第1揺動位置方向に揺動された第2ピン部材と当接して運転者の押下げ操作を禁止する押下げ操作禁止部が設けられていることを特徴とする自動変速機の変速操作入力装置。
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