JPH10100720A - 自動変速機の変速操作入力装置 - Google Patents

自動変速機の変速操作入力装置

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JPH10100720A
JPH10100720A JP28001896A JP28001896A JPH10100720A JP H10100720 A JPH10100720 A JP H10100720A JP 28001896 A JP28001896 A JP 28001896A JP 28001896 A JP28001896 A JP 28001896A JP H10100720 A JPH10100720 A JP H10100720A
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JP
Japan
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range
shift
shift lever
manual
pin
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Application number
JP28001896A
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English (en)
Inventor
Keisuke Miyoshi
啓介 三好
Hirokazu Nishizumi
博和 西角
Koji Yanai
康志 柳井
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Mazda Motor Corp
Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Delta Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速段を自動で切り換えるオートレンジと手
動で切り換えるマニュアルレンジとを有し、シフトレバ
ーをマニュアルレンジ内で揺動して手動変速する場合に
おいて、該手動変速操作が滑らず確実に行なわれるよう
にすることを課題とする。 【解決手段】 シフトレバー3をマニュアルレンジに切
り換えると、該シフトレバー3に取り付けた板バネ14
の先端係合部14aが、マニュアルレンジ選択用のディ
テント凹部13mに係合するようにし、その場合に、該
ディテント凹部13mを長く形成して手動変速の支障と
ならないようにする。さらに、このマニュアルレンジ選
択用のディテント凹部13m内に、揺動時用のディテン
トを設け、手動変速操作感が向上するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機、特
に、変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自
動的に切り換えるオートレンジ等の他に、シフトレバー
を所定方向に揺動させることにより変速段を切り換える
マニュアルレンジを有する自動変速機の変速操作入力装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用の自動変速機として、変速
段を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切
り換えるオートレンジ(以下「Dレンジ」という。)等
の他に、シフトレバーを所定方向に揺動させることによ
り変速段を切り換えるマニュアルレンジ(以下「Mレン
ジ」という。)を備えたものが実用化されつつあり、こ
のような自動変速機として、例えば特開平3−1036
50号公報に開示されたものがある。
【0003】この自動変速機においては、シフトレバー
を車体前後方向に延びる第1の切換スロット内において
揺動操作することにより、P(駐車)、R(後退)、N
(中立)、D(ドライブ)、3(3速)、2(2速)、
1(1速)のレンジが選択可能とされていると共に、上
記Dレンジの選択位置から横方向に延びる横断スロット
を介してシフトレバーを上記第1の切換スロットに平行
なMレンジ用の第2の切換スロットに切り換えて、この
第2の切換スロット内において中立位置から前方へ揺動
操作することにより変速段が1段シフトアップし、後方
へ揺動操作することにより変速段が1段シフトダウンす
るように構成されている。
【0004】また、上記のように、通常のレンジ選択用
の第1の切換スロットの側方にこれと平行してMレンジ
用の第2の切換スロットを設けた並列タイプの場合で
は、切換スロットの全体形状ないしシフトレバーの動作
領域の幅が広くなり、これに伴って変速操作装置の寸法
が全体的に横方向に大きくなって、車体への取り付け
や、周辺機器との間のレイアウトに支障を来すことにな
るので、車体前後方向に並ぶ通常レンジの選択位置の列
の一端にMレンジの選択位置を配置し、シフトレバーを
この列の当該端部まで操作したときにMレンジが選択さ
れると共に、このMレンジの選択位置内におけるシフト
レバーの前後方向の操作により変速段がシフトアップも
しくはシフトダウンされるように直列タイプに構成する
ことも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の構成においても、次のような解決すべき問題が残る。
【0006】すなわち、通常、この種の自動変速機にお
いては、シフトレバーによるレンジの切換時に、該シフ
トレバーの操作が滑らず、確実とするために、例えば、
シフトレバーを軸支する支持ケース側にレンジ用のディ
テント凹部を各レンジに対応させて形成すると共に、シ
フトレバーにはこれらのディテント凹部と係合し得る板
バネ部材等が設けられる。その場合に、Mレンジ内にお
いては手動変速をするべくシフトレバーが揺動操作され
るので、このMレンジ用のディテント凹部を他のDレン
ジ用のディテント凹部等と同じ寸法で設けていたので
は、上記シフトレバーの揺動操作を行なうことができな
くなる。加えて、このMレンジ内における手動変速操作
時にも、レンジの切換時と同様に、シフトレバーの揺動
操作が滑らず、確実とするための対策を講じることが好
ましく、そのためにシフトレバーの揺動時用のディテン
ト凹部をどのように設けるかが問題となるが、上記公報
には、このような観点に立った対策は開示されていな
い。
【0007】そこで、本発明は、Mレンジを有する自動
変速機の変速操作入力装置における上記のような実情に
対処するもので、Mレンジを含む全レンジの選択位置が
車体前後方向に一列に配置される直列タイプ、あるいは
Mレンジの選択位置が他のレンジの選択位置の側方に配
置される並列タイプのいずれにおいても、Mレンジ内に
おけるシフトレバーの手動変速操作が滑らず、確実に行
なわれ、好適な操作感が得られるようにすることを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0009】まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に
記載した発明(以下「第1発明」という。)は、変速段
を予め設定されている変速特性に基づいて自動的に切り
換えるDレンジと、シフトレバーを所定の方向に揺動さ
せることにより変速段を切り換えるMレンジとを含む複
数のレンジを有する自動変速機の変速操作入力装置であ
って、シフトレバーによるレンジの切換時に該シフトレ
バーとそれぞれ係合するレンジ用ディテント凹部が上記
各レンジに対応して設けられていると共に、該レンジ用
ディテント凹部のうちのMレンジに対応するディテント
凹部が、Mレンジ内でのシフトレバーの揺動が可能とな
るように、他のレンジに対応するディテント凹部に比べ
て長く設定され、且つ、Mレンジ内でシフトレバーが一
方向に揺動されたときと他方向に揺動されたときとの夫
々において該シフトレバーと係合する揺動時用ディテン
ト凹部が設けられていることを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載した発明(以下「第
2発明」という。)は、上記第1発明において、揺動時
用ディテント凹部は、Mレンジに対応するディテント凹
部内に設けられていることを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に記載した発明(以下
「第3発明」という。)は、上記第1発明において、シ
フトレバーに、押し下げ操作されたときはシフトレバー
をDレンジの選択位置とMレンジの選択位置との間で移
動可能とし、上記押し下げ操作が解除されたときにはシ
フトレバーの上記レンジ間移動を規制するピン部材が設
けられ、揺動時用ディテント凹部は、シフトレバーがD
レンジの選択位置からMレンジの選択位置に移動され、
且つ上記ピン部材の押し下げ操作が解除されたときに、
該ピン部材が当接する所定の部材に設けられていること
を特徴とする。
【0012】そして、請求項4に記載した発明(以下
「第4発明」という)は、上記第3発明において、ピン
部材が当接する所定の部材は、該ピン部材との当接によ
って作用位置まで移動することにより、シフトレバーに
よりMレンジが選択されたことを検出するMレンジ選択
検出手段を起動させる操作部材であることを特徴とす
る。
【0013】上記の手段を用いることにより、本願各発
明はそれぞれ次のように作用する。
【0014】まず、第1発明によれば、シフトレバーに
よるレンジの切換時に該シフトレバーの操作が滑らず、
確実とするためのレンジ用ディテント凹部が各レンジ毎
に対応して設けられている場合に、これらのレンジ用デ
ィテント凹部のうち、シフトレバーの揺動によって手動
変速操作が行なわれるMレンジに対応するディテント凹
部が、該Mレンジ内でのシフトレバーの揺動が可能とな
るように、他のレンジに対応するディテント凹部に比べ
て長く設定されているので、シフトレバーの上記揺動操
作、つまり手動変速操作に支障を来すことがなくなると
共に、そのMレンジ内でのシフトレバーの揺動時に該シ
フトレバーと係合する揺動時用ディテント凹部が併せて
設けられているから、このMレンジ内におけるシフトレ
バーの手動変速操作においても、該変速操作が滑らず確
実に行なわれ、また好適な操作感が得られることにな
る。
【0015】その場合に、第2発明によれば、上記揺動
時用ディテント凹部が、シフトレバーの揺動が可能とな
るような長さに設定されたMレンジに対応するレンジ用
ディテント凹部の上記長さを利用して該Mレンジ対応デ
ィテント凹部に設けられているので、別途、この揺動時
用ディテント凹部を形成する部材を備える必要がなくな
る。
【0016】そして、第3発明によれば、シフトレバー
に設けられたピン部材の押し下げ操作が解除されたとき
に、そのピン部材が当接する所定の部材に揺動時用ディ
テント凹部が設けられているので、運転者が真にこのM
レンジにおいて手動変速を行なおうと意図して押し下げ
操作を解除したときに初めてピン部材が揺動時用ディテ
ント凹部と係合することになり、シフトレバーと揺動時
用ディテント凹部とが不必要に係合することが回避され
る。
【0017】その場合に、第4発明によれば、ピン部材
が当接する上記の所定の部材が、該ピン部材との当接に
よって作用位置まで移動することにより、シフトレバー
によりMレンジが選択されたことを検出するMレンジ選
択検出手段を起動させる操作部材であるから、この操作
部材を利用して揺動時用ディテント凹部を形成すること
ができ、別途、この揺動時用ディテント凹部を形成する
部材を備える必要がなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0019】図1は、この実施の形態に係る変速操作入
力装置1の外観を示すもので、当該自動車の運転席側方
の車体部材Xにはカバー2が取り付けられ、該カバー2
に設けられた前後方向に細長い開口部2aからシフトレ
バー3の上部が突出されている。
【0020】このシフトレバー3は、上記カバー2の開
口部2aに沿って前後方向に操作されて、その操作位置
により、前方からPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレ
ンジ及びMレンジが選択されるようになっている。ま
た、Mレンジの操作位置には、中立位置を中心として前
後にシフトアップ位置及びシフトダウン位置がそれぞれ
設けられている。そして、これらの操作位置を示す表示
板4が上記カバー2における開口部2aの側方に設けら
れていると共に、該開口部2aは、シフトレバー3に係
合されて該レバー3の操作に従って前後にスライドする
スライドプレート5によって閉鎖されている。
【0021】なお、このシフトレバー3は、パイプ部材
3aによって本体が構成されていると共に、その中間部
より上方の部分は被覆部材3bで覆われており、また上
端の操作部3cには、シフト操作に対する規制を解除す
るための規制解除ボタン3dが設けられている。
【0022】そして、シフトレバー3をDレンジの選択
位置に操作したときは、変速段が予め設定された変速特
性に基づいて切り換えられ、一方、シフトレバー3をM
レンジの選択位置に操作したときには、該シフトレバー
3をそのMレンジ選択位置内において中立位置を中心と
して前後のシフトアップ位置又はシフトダウン位置に揺
動操作することにより、変速段が切り換えられるように
なっている。ここでは、上記Dレンジにおける変速制御
や、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジにおける変速機の制
御等については周知の技術に属するので、これ以上の詳
しい説明は省略する。
【0023】次に、変速操作入力装置1の上記カバー2
より下方に配置された部分の構造を説明すると、図2及
び図3に示すように、この装置1は、合成樹脂で成形さ
れて、前後4か所のボルト穴11……11に挿通される
ボルト(図示せず)により車体に取り付けられるベース
部材10を有する。
【0024】このベース部材10の中央部には下方へ突
出する中空箱状の突出部12が設けられ、この突出部1
2の左右両側面に孔12a,12aが設けられていると
共に、上記シフトレバー3を構成するパイプ部材3aの
下端部には、逆T字状(図5参照)をなすように横方向
に延びる同じくパイプ部材でなる支軸3eが固着されて
おり、この支軸3eの左右両端部が上記突出部12の孔
12a,12aにそれぞれ嵌合されて、シフトレバー3
が該突出部12ないしベース部材10に前後に揺動可能
に支持されている。
【0025】そして、このベース部材10上には、シフ
トレバー3の位置決め機構、該シフトレバー3の各レン
ジ間での操作を規制する操作規制機構、該シフトレバー
3がMレンジに操作されたことを検出するMレンジスイ
ッチの操作機構、Mレンジ内におけるシフトレバー3に
対する中立付勢機構及びシフトアップ、シフトダウン操
作を検出するシフトアップスイッチ及びシフトダウンス
イッチの操作機構等が配設されている。
【0026】上記位置決め機構は、ベース部材10に設
けられた位置決め部13と、シフトレバー3に取り付け
られた位置決め用板バネ部材14とで構成されている。
このうち、位置決め部13は、ベース部材10の上面中
央部におけるシフトレバー3の突出部の前方に該ベース
部材10に一体的に立設された前後方向の壁によって構
成されていると共に、その上縁は上記シフトレバー3の
揺動中心を中心とするほぼ円弧面とされ、この円弧面に
前方からPレンジ用、Rレンジ用、Nレンジ用、Dレン
ジ用及びMレンジ用の位置決め凹部13p,13r,1
3n,13d,13mが設けられている。
【0027】また、上記板バネ部材14は、シフトレバ
ー3の本体を構成するパイプ部材3aにおける上記カバ
ー2のやや下方位置に固着されたブラケット15に、ボ
ルト16及び回り止めピン17を用いて後端部が固着さ
れて前方へ延びていると共に、その前端部は係合部14
aとされて、上記ベース部材10の位置決め部13にお
ける各凹部13p,13r,13n,13d,13mの
うちのシフトレバー操作位置に対応する凹部に係合さ
れ、これにより、該シフトレバー3が各操作位置におい
て位置決めされるようになっている。
【0028】その場合に、位置決め部13におけるMレ
ンジ用凹部13mは、Mレンジ内でシフトレバー3をシ
フトアップ及びシフトダウン操作可能なように前後にや
や広い凹部とされていると共に、図4に拡大して示すよ
うに、このMレンジ用凹部13mの中央部には、さらに
上記係合部14aを係合させるための凹部13m’が形
成されている。
【0029】なお、上記ブラケット15には、操作ケー
ブル18の後端部が連結されている。このケーブル18
は、ベース部材10の前端部に取り付けられたケーブル
ガイド19を通って前方に延びて、図示しないインヒビ
タスイッチや、コントロールバルブユニットにおけるマ
ニュアルバルブや、パーキング機構等に導かれ、これら
にシフトレバー3の操作を伝達するようになっている。
【0030】一方、シフトレバー3には、前述のレンジ
間の操作規制機構、Mレンジスイッチの操作機構、シフ
トレバー3に対する中立付勢機構及びシフトアップ、シ
フトダウンスイッチの操作機構等を構成するシフトピン
21が設けられている。
【0031】このシフトピン20の取り付け構造を図5
により説明すると、シフトレバー3の本体を構成するパ
イプ部材3aにおける上記ブラケット18の固着位置の
直下方には、左右両側面に上下に長い長穴3f,3fが
それぞれ設けられていると共に、これらの長穴3f,3
fにはシフトピン21が挿通されて、その両端部21
a,21bがパイプ部材3aの左右両側に突出されてい
る。ここで、該シフトピン21の左側の端部21aは丸
棒の状態であるが、右側の端部2bは扁平に成形されて
いる。
【0032】このシフトピン21は、パイプ部材3a内
に配置されて該パイプ部材3a内を上下に移動可能とさ
れた支持部材22に中央部を支持されて、上記長穴3
f,3fの範囲内で、該支持部材22と共に上下移動可
能とされていると共に、パイプ部材3a内における支持
部材22の下方には、該支持部材22及びシフトピン2
1を上方に付勢するリターンスプリング23が配設され
ており、また、該支持部材22の上方にはコイルを密に
巻いてなるスプリング24がパイプ部材3a内に挿通さ
れ、シフトレバー3の上端の操作部3cにおけるボタン
3dの押し込み操作により、該スプリング24を介して
上記支持部材22及びシフトピン21が上記リターンス
プリング23に抗して下方へ押し下げられるようになっ
ている。
【0033】そして、上記ベース部材10におけるシフ
トレバー3の操作経路の前方に向かって左側の側方に
は、上記シフトピン21によって操作されるMレンジス
イッチの操作機構が備えられている。
【0034】この機構は、図6に拡大して示すように、
シフトレバー3の上記側方におけるMレンジの操作位置
の近傍においてベース部材10に立設された支持プレー
ト31と、該支持プレート31のシフトレバー3側の面
の上部にピン32を介して中央部が揺動自在に支持され
た操作レバー33と、上記ピン32に巻き付けられて両
端が支持部材31と操作レバー33とにそれぞれ係止さ
れていることにより、該操作レバー33を図6のA方向
に付勢するツルマキバネ34とを有すると共に、上記支
持プレート31における操作レバー33の後端部33a
の下方にMレンジスイッチ35が取り付けられている。
なお、支持プレート31には、上記ツルマキバネ34
に操作レバー33のA方向の揺動を所定位置で規制する
ためのストッパ部31aが設けられている。
【0035】そして、操作レバー33の前端部33b
が、シフトレバー3がMレンジに操作されたときに上記
シフトピン21の左側の端部21aに係合し、該シフト
ピン21が上記ボタン3dの押し込み操作の解除により
長穴3fに沿って上方へ移動するときに、該操作レバー
33が上記ツルマキバネ34の付勢力に抗して反A方向
に揺動され、後端部33aが上記Mレンジスイッチ35
をON操作するようになっている。
【0036】また、ベース部材10におけるシフトレバ
ー3の操作経路の前方に向って右側の側方には、図7に
拡大して示すように、その経路に沿ってガイドプレート
41が該ベース部材10に一体的に立設され、このガイ
ドプレート41と、シフトレバー3に備えられたシフト
ピン21とにより、前述のシフト操作規制機構が構成さ
れている。
【0037】上記ガイドプレート41は、シフトレバー
3側の面の前部に設けられた厚肉部42を有し、この厚
肉部42に、上記シフトピン21の右側の端部21bと
係合することにより、シフトレバー3のPレンジ位置か
らRレンジ位置側への操作を規制する第1規制面42a
と、Rレンジ位置からPレンジ位置側への移動を規制す
る第2規制面42bと、Nレンジ位置側からRレンジ位
置への移動を規制する第3規制面42cとが設けられ
て、シフトレバー3のこれらのレンジ間での操作を規制
するようになっている。そして、上記ボタン3dの押し
込み操作により、前述のスプリング24及び支持部材2
2を介してシフトピン21が下方に押し下げられたとき
に、この規制が解除されて、シフトレバー3の上記操作
が許容されるようになっている。
【0038】さらに、このガイドプレート41のシフト
レバー3側の面には、前部に設けられた上記の厚肉部4
2に加えて、後部にも厚肉部43が設けられ、これらの
厚肉部42,43の間が凹陥部44とされていると共
に、この凹陥部44を利用して、Mレンジ内でのシフト
レバー3に対する中立付勢機構と、シフトアップ、シフ
トダウンスイッチの操作機構とが設けられている。
【0039】これらの機構は、上記凹陥部44内に配置
された前後一対の第1,第2カム部材51,52を用い
て構成されており、これらのカム部材51,52によっ
てMレンジ位置に操作されたシフトレバー3を中立位置
に保持すると共に、該レバー3が中立位置から前後のシ
フトアップ位置またはシフトダウン位置に操作されたと
きには、いずれかのカム部材を介してシフトアップスイ
ッチ53もしくはシフトダウンスイッチ54を操作する
ようになっている。
【0040】上記一対のカム部材51,52のうち、後
方に配置されたシフトダウン用の第2カム部材52の上
端部にはガイドプレート41側に突出するピン部52a
が一体的に設けられており、また、前方に配置されたシ
フトアップ用の第1カム部材51の上端部には穴51a
が設けられて、上記第2カム部材52のピン部52aが
第1カム部材51の穴51aに挿通された上で、ガイド
プレート41に設けられた穴に嵌合されて抜け止めされ
ており(図5参照)、これにより、両カム部材51,5
2が上端部における共通の支点を中心として、下部がそ
れぞれ前後に揺動可能に支持されている。また、第2カ
ム部材52の上記ピン部52aには、ツルマキバネ55
が巻き付けられ、その両端部が両カム部材51,52に
設けられた係止穴51b,52bに係止されて、これら
のカム部材51,52が互いに接近する方向B,C、即
ち第1カム部材51は後方、第2カム部材52は前方に
付勢されている。
【0041】そして、ガイドプレート41の凹陥部44
内における両カム部材51,52に挟まれた位置には、
シフトレバー3側へ突出する中央ストッパ部45が設け
られて、該ストッパ部45の前後両面で、上記ツルマキ
バネ55の付勢力によるカム部材51,52の互いに接
近する方向B,Cへの揺動を規制するようになってい
る。
【0042】また、第1カム部材51の下端部には、肉
盛りにより補強された下方への突出部51cが設けら
れ、シフトレバー3がDレンジ側からMレンジ側へ操作
されたときに、シフトピン21が該突出部51cに当接
すると共に、このカム部材51は上記中央ストッパ部4
5によって後方への揺動が規制されているから、シフト
レバー3のMレンジ側への操作が阻止されるようになっ
ている。
【0043】そして、シフトピン21が押し下げられた
ときに、該シフトピン21と上記第1カム部材51の突
出部51cとの当接が回避されて、シフトレバー3のM
レンジ側への操作が許容されるようになっており、ま
た、このMレンジ位置でシフトピン21の押し下げ操作
を解除すれば、該シフトピン21は中央ストッパ部45
により互いに接近する方向への揺動が規制された第1,
第2カム部材51,52の間の間隙内に進入し、シフト
ピン21がこの間隙内に位置する状態が、シフトレバー
3のMレンジ内における中立位置とされている。
【0044】そして、シフトレバー3がこの位置から前
方に操作されると、シフトピン21を介して前側の第1
カム部材51がツルマキバネ55に抗して前方(反B方
向)へ揺動されると共に、該カム部材51は前方へ所定
量揺動した位置で、ガイドプレート41の前側の厚肉部
42の後面に設けられた前側ストッパ部42dに当接
し、この位置でシフトレバー3のMレンジ位置内での前
方への操作が規制されるようになっている。
【0045】また、シフトレバー3が中立位置から後方
に操作されると、シフトピン21を介して後側の第2カ
ム部材52が同じくツルマキバネ55に抗して後方(反
C方向)へ揺動されると共に、該カム部材52も後方へ
所定量揺動した位置で、ガイドプレート41の後側の厚
肉部43の前面に設けられた後側ストッパ部43dに当
接し、この位置でシフトレバー3のMレンジ位置内での
後方への操作が規制されるようになっている。そして、
このシフトレバー3の前後の操作規制位置が、Mレンジ
内でのシフトアップ位置及びシフトダウン位置とされて
いる。
【0046】さらに、図8に示すように、一対のカム部
材51,52のガイドプレート41側の面には棒状のス
イッチ操作部51d,52dがそれぞれ突設され、その
先端部がガイドプレート41に設けられた長穴46,4
7を貫通して該プレート41の背面側に突出している。
そして、このガイドプレート41の背面に、シフトレバ
ー3のシフトアップ位置及びシフトダウン位置への操作
を検出する前述のシフトアップスイッチ53及びシフト
ダウンスイッチ54が前後に取り付けられており、シフ
トレバー3のシフトアップ位置への操作により第1カム
部材51が前方へ揺動されたときには、該カム部材51
のスイッチ操作部51dの先端がシフトアップスイッチ
53の接片53aを押圧して該スイッチ53をONし、
シフトレバー3のシフトダウン位置への操作により第2
カム部材52が後方へ揺動されたときには、該カム部材
52のスイッチ操作部52dの先端がシフトダウンスイ
ッチ54の接片54aを押圧して、該スイッチ54をO
Nするようになっている。
【0047】次に、この変速操作入力装置1の作用を説
明する。
【0048】シフトレバー3の上端の操作部3cに備え
られた規制解除ボタン3dを押していないときは、該シ
フトレバー3の下部に設けられたシフトピン21は長穴
3f,3fの上方に位置する。この状態では、図7に示
すように、Dレンジ位置とNレンジ位置との間ではシフ
トピン21の移動が規制されないので、シフトレバー3
をこれらのレンジ間で自由に操作することができるが、
NレンジからRレンジへは、シフトピン21がガイドプ
レート41における厚肉部42の第3規制面42cに当
接することによりシフトレバー3の操作が規制される。
また、シフトレバー3がPレンジ位置にあるときも、シ
フトピン21が上記ガイドプレート41の厚肉部42に
おける第1規制面42aに当接してRレンジやDレンジ
側への操作が規制される。
【0049】また、規制解除ボタン3dを半ば押し込ん
だ状態では、シフトピン21が長穴3f,3fの中間位
置まで押し下げられ、Nレンジ位置からRレンジ側への
操作が可能となるが、この状態ではシフトピン21が第
2規制面42bに当接するので、Rレンジ位置からPレ
ンジ位置への操作は規制される。そして、上記規制解除
ボタン3dをさらに押し込んでシフトピン21を長穴3
f,3fの下部まで移動させれば、上記Rレンジ位置か
らPレンジ位置への操作及びPレンジ位置からRレンジ
側への操作も可能となる。
【0050】一方、シフトピン21が長穴3f,3fの
上部に位置する状態では、Dレンジ側からMレンジ側へ
シフトレバー3を操作したときに、該シフトピン21が
前側の第1カム部材51における下方への突出部51c
に当接すると共に、このカム部材51はガイドプレート
41に設けられた中央ストッパ部45に当接して後方へ
の揺動が阻止されているから、シフトレバー3のMレン
ジ側への操作が阻止されることになる。これにより、N
レンジ等の前方に位置するレンジからDレンジへの操作
時に、シフトレバー3が誤ってMレンジまで操作され
る、といった誤操作が防止されることになる。
【0051】そして、Dレンジにおいて規制解除ボタン
3dを押し込み操作してシフトピン21を押し下げる
と、該シフトピン21と上記突出部51cとの当接が回
避されるので、シフトレバー3のMレンジ側への操作が
可能となる。
【0052】また、このMレンジ位置で上記ボタン3d
の押し込み操作を解除すれば、シフトピン21がツルマ
キバネ55により互いに接近する方向に付勢されている
第1,第2カム部材51,52の間の間隙に進入し、こ
の位置で両カム部材51,52間に保持されることによ
り、シフトレバー3がMレンジの中立位置に保持される
ことになる。
【0053】そして、このときシフトピン21の上方へ
の移動により該ピン21の左側の端部21aがMレンジ
スイッチ操作機構における操作レバー33の前端部33
bを押し上げることにより、該レバー33が反A方向に
揺動して、その後端部33aがMレンジスイッチ35を
ON操作することになり、このスイッチ35からのON
信号により、当該自動変速機のコントロールユニットが
Mレンジに操作されたことを検知する。
【0054】つまり、シフトレバー3のMレンジへの操
作後、規制解除ボタン3dの押し込み操作を解除するこ
とにより、Mレンジ内でのシフトレバー3の操作による
手動変速が可能な状態となり、したがって、シフトレバ
ー3のMレンジへの操作のみで変速が可能となる場合の
ような、運転者の意図しない変速が行われるといった不
都合が防止され、当該変速操作入力装置1ないし変速機
としての信頼性が確保される。
【0055】さらに、このMレンジ位置でシフトレバー
3を上記の中立位置から前方のシフトアップ位置に操作
すれば、前側の第1カム部材51が前方へ揺動して、該
カム部材51の操作部51dがガイドプレート41の背
面の前側に配置されたシフトアップスイッチ53をON
操作し、逆に後方のシフトダウン位置に操作すれば、後
側の第2カム部材52が後方へ揺動して、該カム部材5
2の操作部52dが同じくガイドプレート41の背面の
後側に配置されたシフトダウンスイッチ54をON操作
する。そして、これらのスイッチ53,54からの信号
が上記コントロールユニットに入力されることにより、
該コントロールユニットは変速段を1段、シフトアップ
またはシフトダウンするように変速指令を出力する。
【0056】そして、この変速操作入力装置1において
は、その位置決め機構のMレンジ用の位置決め凹部13
mが、他のDレンジ用の位置決め凹部13d等と比べ
て、前後にやや長い凹部とされているので、シフトレバ
ー3をMレンジ内で前後に揺動させて、シフトアップ及
びシフトダウン操作しても、その揺動操作の支障となる
ことがない。
【0057】その場合に、このMレンジ用凹部13mの
中央部には、図4に示したように、さらに上記板バネ部
材14の係合部14aを係合させるための凹部13m’
が形成されているから、シフトレバー3が中立位置にあ
るときには、上記係合部14aがこの中央部の凹部13
m’に嵌り込み、該中立位置からの前後方向の揺動時に
好適な操作感が得られると共に、このMレンジ内におけ
るシフトレバーの手動変速操作においても、該変速操作
が滑らず確実に行なわれることになる。また、図4に図
示した例では、上記凹部13m’がMレンジ用凹部13
mの中央部にのみ形成されているが、これに限らず、シ
フトレバー3のシフトアップ位置又はシフトダウン位置
に対応する位置に設けてもよい。
【0058】ここで、図9に示すMレンジスイッチ操作
機構の他の構成例につて説明すると、この例では、ベー
ス部材10′に立設される支持プレート31′が該ベー
ス部材10′に一体的に成形されていると共に、この支
持プレート31′の前部に2つの長穴31a′,31
a′が設けられ、これらの長穴31a′,31a′に操
作部材33′に設けられた2つの突起33a′,33
a′がそれぞれ係合されて、該操作部材33′が上下に
スライド可能に支持されている。
【0059】そして、この操作部材33′の前方に延び
る係合部33b′が、Mレンジに操作されたシフトレバ
ー3′におけるシフトピン21′の端部に係合され、該
シフトピン21′が上方へ移動したときに、操作部材3
3′も上方へスライドされ、このとき、支持プレート3
1′の後部に取り付けられたMレンジスイッチ35′の
接片35a′がON操作されるようになっている。した
がって、この操作機構によっても、図6に示すものと同
様に、Mレンジスイッチ35′が操作されることにな
る。
【0060】そして、この図9の操作部材33′の係合
部33b′の下面、又は図6の操作レバー33の前端部
33bの下面に、例えば、図10に示すように、シフト
ピン21が係合するようなディテント凹部70を設ける
ようにしてもよい。このように構成することにより、運
転者が真にMレンジにおいて手動変速を行なおうと意図
してシフトピン21の押し下げ操作を解除したときに初
めて該シフトピン21がこのディテント凹部70と係合
することになり、シフトレバー3と揺動時用ディテント
凹部70とが不必要に係合することが回避される。ま
た、この場合、ディテント凹部70が、もともとMレン
ジスイッチ35を起動させるために備えられた操作部材
33又は33’であるから、別途、このディテント凹部
70を形成する部材を備える必要がなくなる。
【0061】なお、この図10に示す例では、シフトレ
バー3が中立位置にあるときにシフトピン21がこのデ
ィテント凹部70に嵌り込んで、該中立位置から前後動
されるときに操作感が得られるようになっているが、こ
れに限らず、ディテント凹部をシフトアップ位置又はシ
フトダウン位置に対応する部位に設けても、また、中立
位置とこれらのシフト位置に対応する全ての部位に設け
てもよい。
【0062】ここで、前述のカバー2及び該カバー2の
開口部2aを閉鎖するスライドプレート5の構造につい
て説明する。
【0063】図3、図4に示すように、カバー2は上部
カバー61と下部カバー62とで中空状に構成され、上
部カバー61における開口部2aの一側方に前述の操作
位置表示板4が取り付けられていると共に、その下方に
は該表示板4を下方から照明するランプ63が備えられ
ている。そして、開口部2aの左右両側部に沿って上下
のカバー61,62間に隙間が設けられ、この隙間にス
ライドプレート5の左右両側部が係合されていると共
に、該プレート5の中央に設けられた穴5aにシフトレ
バー3のパイプ部材3aが挿通され、、シフトレバー3
の操作により該スライドプレート5が前後にスライドす
るようになっている。
【0064】一方、図11に示すように、上記操作位置
表示板4には、シフトレバー3の各選択レンジ位置応じ
て「P」、「R」、「N」、「D」、「M」の文字が付
されていると共に、これらの文字の開口部2a側の側方
には表示窓4p,4r,4n,4d,4mがそれぞれ設
けられている。これらの表示窓のうち、「P」〜「D」
の文字の側方に設けられた表示窓4p〜4dは前後一列
に配列されているのに対し、「M」の側方に設けられた
表示窓4mは、上記列に対して開口部2a側にオフセッ
トされた位置に設けられている。
【0065】また、スライドプレート5における操作位
置表示板4側の側部には、前後方向の長さが長い第1段
の突出部5bと、該突出部5bからさらに当該側方へ突
出する前後方向の長さが短い第2段の突出部5cとが設
けられて、これらの突出部5b,5cが例えば赤色等に
着色されている。そして、第1段目の突出部5bが、左
右方向の位置で、操作位置表示板4における「M」の文
字の側方の表示窓4mの位置に対応し、第2段目の突出
部5cが、「P」〜「D」の文字の側方に設けられた表
示窓4p〜4dの列に対応位置するようになっている。
【0066】したがって、シフトレバー3がMレンジに
操作されているときには、そのレンジ内で該シフトレバ
ー3が前後に操作されても、Mレンジ用の第1段目の突
出部5bは前後方向に長いので、常に着色部が当該表示
窓4mの全体に表示されている状態が維持されると共
に、Mレンジ以外では、この第1段目の突出部5bは、
他のレンジの表示窓4p〜4dの列に対してオフセット
されているから、これらの表示窓4p〜4dに現れるこ
とはなく、これらの表示窓4p〜4dには第2段目の突
出部5cが現れることになる。その場合に、この第2段
目の突出部は前後方向の寸法が短いので、各窓4p〜4
dの間隔が狭くても、2つの表示窓に同時に着色部が現
れたりすることがない。
【0067】なお、以上は、各レンジの選択位置の列の
一端にMレンジの選択位置がDレンジの選択位置に隣接
して設けられ、且つMレンジ内での手動変速操作が上記
列の方向に沿って行われるように構成された直列タイプ
の場合を例に説明したが、次に、本発明の構成をMレン
ジの選択位置がDレンジの選択位置の側方に配置される
並列タイプに適用した実施の形態について説明する。
【0068】図12において、シフトレバー101は、
前後方向(図面上、向こう側が前)の揺動支軸102
に、ピン部材103で左右方向に回動自在に連結されて
いる。シフトピン104の右側の端部は上方に曲げ加工
されていると共に、シフトレバー101のPレンジから
Dレンジまでの前後操作経路に沿って立設されたガイド
プレート105には、同じく前後方向に延びる開口10
5aが形成されて、上記シフトピン104は、該開口1
05aの上縁部と係合している。
【0069】したがって、シフトレバー101は、Pレ
ンジからDレンジまでの操作中は、このシフトピン10
4がガイドプレート105と係合した状態で前後に揺動
操作され、そして、Dレンジの選択位置において操作ボ
タン106を押し込むことにより、上記シフトピン10
4が下方に押し下げられ、このとき、図中鎖線で示した
ように、該シフトピン104とガイドプレート105と
の係合が解除されて、シフトレバー101は、ア方向に
(左方向に)傾斜可能となる。
【0070】このDレンジの左側方がMレンジの選択位
置とされており、該Mレンジ側にシフトレバー101を
切り換え操作(傾斜操作)したうえで、操作ボタン10
6を離して上記シフトピン104を上方向に移動させる
と、このMレンジ選択位置の左側方に備えられたMレン
ジスイッチ107の操作部材108のテーパー面が上記
シフトピン104によって押圧され、これにより、上記
Mレンジスイッチ107がON操作される。
【0071】そして、このとき、図13に示すように、
シフトピン104が当接する上記Mレンジスイッチ10
7の操作部材108のテーパー面には、該シフトピン1
04の左端部が係合するようにディテント凹部109が
形成されている。これにより、この並列タイプにおいて
も、別部材を設けずに、Mレンジスイッチ107にもと
もと備えられていた操作部材108を利用して、手動変
速時の操作感を向上させることが可能となる。
【0072】また、図14に示した例では、シフトレバ
ー201が、揺動支軸202に接合固定されたブラケッ
ト203を介してピン部材204で左右方向に回動自在
に連結されている。そして、上記ブラケット203の前
部に位置決め機構を構成する板バネ部材205が取り付
けられており、Dレンジ側からMレンジ側にア方向にシ
フトレバー201を倒したときに、上記板バネ部材20
5の先端の係合部205aが、左右方向に延設されて備
えられたDレンジ、Mレンジ共用のディテント凹部20
6に沿って摺動するようになっている。その場合に、シ
フトレバー201がMレンジの選択位置にまで移動され
ると、上記レンジ用ディテント凹部206の左部にさら
に形成された中立位置用のディテント凹部206aに、
係合部205aが嵌り込み、これにより、同じく、別部
材を設けずに、レンジ用ディテント凹部206を利用し
て、手動変速時の操作感を向上させることが可能とな
る。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本願の第1発明によれ
ば、シフトレバーによるレンジの切換時に該シフトレバ
ーの操作が滑らず、確実とするためのレンジ用ディテン
ト凹部が各レンジ毎に対応して設けられている場合に、
これらのレンジ用ディテント凹部のうち、シフトレバー
の揺動によって手動変速操作が行なわれるMレンジに対
応するディテント凹部が、該Mレンジ内でのシフトレバ
ーの揺動が可能となるように、他のレンジに対応するデ
ィテント凹部に比べて長く設定されているので、シフト
レバーの上記揺動操作、つまり手動変速操作に支障を来
すことがなくなると共に、そのMレンジ内でのシフトレ
バーの揺動時に該シフトレバーと係合する揺動時用ディ
テント凹部が併せて設けられているから、このMレンジ
内におけるシフトレバーの手動変速操作においても、該
変速操作が滑らず確実に行なわれ、また好適な操作感が
得られることになる。
【0074】その場合に、第2発明によれば、上記揺動
時用ディテント凹部が、シフトレバーの揺動が可能とな
るような長さに設定されたMレンジに対応するレンジ用
ディテント凹部の上記長さを利用して該Mレンジ対応デ
ィテント凹部に設けられているので、別途、この揺動時
用ディテント凹部を形成する部材を備える必要がなくな
る。
【0075】そして、第3発明によれば、シフトレバー
に設けられたピン部材の押し下げ操作が解除されたとき
に、そのピン部材が当接する所定の部材に揺動時用ディ
テント凹部が設けられているので、運転者が真にこのM
レンジにおいて手動変速を行なおうと意図して押し下げ
操作を解除したときに初めてピン部材が揺動時用ディテ
ント凹部と係合することになり、シフトレバーと揺動時
用ディテント凹部とが不必要に係合することが回避され
る。
【0076】その場合に、第4発明によれば、ピン部材
が当接する上記の所定の部材が、該ピン部材との当接に
よって作用位置まで移動することにより、シフトレバー
によりMレンジが選択されたことを検出するMレンジ選
択検出手段を起動させる操作部材であるから、この操作
部材を利用して揺動時用ディテント凹部を形成すること
ができ、別途、この揺動時用ディテント凹部を形成する
部材を備える必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る変速操作入力装置
におけるシフトレバー及びその周辺の外観図である。
【図2】 同装置の平面図である。
【図3】 同じく側面図である。
【図4】 Mレンジ用ディテント凹部の拡大図である。
【図5】 図3のa−a線による断面図である。
【図6】 Mレンジスイッチ操作機構の拡大側面図であ
る。
【図7】 図2のb−b線に沿ってみたガイドプレート
及びその周辺の拡大側面図である。
【図8】 図6のc−c線に沿う断面図である。
【図9】 Mレンジスイッチ操作機構の他の実施の形態
を示す側面図である。
【図10】 Mレンジスイッチ機構内に手動変速用のデ
ィテント凹部を設けた例を示す説明図である。
【図11】 カバー及びスライドプレートを示す平面図
である。
【図12】 並列タイプにおけるMレンジスイッチ操作
機構の例を示す説明図である。
【図13】 該Mレンジスイッチ操作機構内に手動変速
用のディテント凹部を設けた例を示す説明図である。
【図14】 並列タイプにおける他の実施の形態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 変速操作入力装置 3 シフトレバー 10 ベース部材 13 位置決め部 13m Mレンジ用ディテント凹部 13m’,70,109 手動変速用ディテント凹部 14 板バネ部材 14a 係合部 21 シフトピン 35 Mレンジスイッチ 41 ガイドプレート 51,52 カム部材 53 シフトアップスイッチ 54 シフトダウンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳井 康志 広島県安芸郡府中町新地1番14号 デルタ 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速段を予め設定されている変速特性に
    基づいて自動的に切り換えるオートレンジと、シフトレ
    バーを所定の方向に揺動させることにより変速段を切り
    換えるマニュアルレンジとを含む複数のレンジを有する
    自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバー
    によるレンジの切換時に該シフトレバーとそれぞれ係合
    するレンジ用ディテント凹部が上記各レンジに対応して
    設けられていると共に、該レンジ用ディテント凹部のう
    ちのマニュアルレンジに対応するディテント凹部が、マ
    ニュアルレンジ内でのシフトレバーの揺動が可能となる
    ように、他のレンジに対応するディテント凹部に比べて
    長く設定され、且つ、マニュアルレンジ内でシフトレバ
    ーが一方向に揺動されたときと他方向に揺動されたとき
    との夫々において該シフトレバーと係合する揺動時用デ
    ィテント凹部が設けられていることを特徴とする自動変
    速機の変速操作入力装置。
  2. 【請求項2】 揺動時用ディテント凹部は、マニュアル
    レンジに対応するディテント凹部内に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速操作
    入力装置。
  3. 【請求項3】 シフトレバーに、押し下げ操作されたと
    きはシフトレバーをオートレンジの選択位置とマニュア
    ルレンジの選択位置との間で移動可能とし、上記押し下
    げ操作が解除されたときにはシフトレバーの上記レンジ
    間移動を規制するピン部材が設けられ、揺動時用ディテ
    ント凹部は、シフトレバーがオートレンジの選択位置か
    らマニュアルレンジの選択位置に移動され、且つ上記ピ
    ン部材の押し下げ操作が解除されたときに、該ピン部材
    が当接する所定の部材に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
  4. 【請求項4】 ピン部材が当接する所定の部材は、該ピ
    ン部材との当接によって作用位置まで移動することによ
    り、シフトレバーによりマニュアルレンジが選択された
    ことを検出するマニュアルレンジ選択検出手段を起動さ
    せる操作部材であることを特徴とする請求項3に記載の
    自動変速機の変速操作入力装置。
JP28001896A 1996-09-30 1996-09-30 自動変速機の変速操作入力装置 Pending JPH10100720A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100380059B1 (ko) * 2000-09-04 2003-04-14 현대자동차주식회사 자동변속기용 셀렉터 레버유닛의 쉬프트 스위치 조작장치
KR100380064B1 (ko) * 2000-09-04 2003-04-14 현대자동차주식회사 자동변속기용 셀렉터 레버유닛의 쉬프트 스위치 조작장치

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KR100380064B1 (ko) * 2000-09-04 2003-04-14 현대자동차주식회사 자동변속기용 셀렉터 레버유닛의 쉬프트 스위치 조작장치

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