JPH06323407A - 車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装置 - Google Patents

車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装置

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JPH06323407A
JPH06323407A JP34578293A JP34578293A JPH06323407A JP H06323407 A JPH06323407 A JP H06323407A JP 34578293 A JP34578293 A JP 34578293A JP 34578293 A JP34578293 A JP 34578293A JP H06323407 A JPH06323407 A JP H06323407A
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JP
Japan
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shift lever
shift
retainer
stationary member
rotation
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Pending
Application number
JP34578293A
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English (en)
Inventor
Shuzo Moroto
脩三 諸戸
Masashi Hattori
雅士 服部
Juichi Obara
重一 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の変速レンジ切換えと手動の選速とを行
うシフト装置におて、手動選速位置の検出スイッチを小
型化する。 【構成】 シフト装置は、車体に固定の静止部材1と、
静止部材1の軸X回りに前後揺動可能な揺動リテーナ2
と、軸X及び軸Y回りに前後左右回転自在で軸Y回りの
回転により揺動リテーナ2に係脱するシフトレバー3
と、揺動リテーナ2を静止部材1に係脱するロック部材
5と、シフトレバー3の回転を検出するスイッチボック
ス4とを備える。スイッチボックス4は、揺動リテーナ
2に取付けられ、ロック部材5で静止部材1にロックさ
れた後の揺動リテーナ2に対するシフトレバー3の変位
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機のシ
フト装置に関し、特に、通常の変速レンジ切換えと手動
の選速とを可能とするシフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機における変速操作部の
シフトパターンは、パーキング(P)、リバース
(R)、ニュートラル(N)、ドライブ(D)の各レン
ジのほかに、山道等でエンジンブレーキを働かせるセカ
ンド(S)、ロー(L)といったレンジが直列した経路
に沿い並べられたIパターンで構成されている。そし
て、現状の自動変速機は、その摩擦係合要素を作動させ
る油圧サーボ制御回路中におけるマニュアルバルブの機
械的切換えにより、P、R、N、D、S、Lの各レンジ
を定めるレンジの切換えと、電子制御で前記油圧サーボ
制御回路中のソレノイドバルブを車速とスロットル開度
に応じて動作させて、前記定められたレンジ内の特定の
速度段を選択する選速との2つの組合せによる変速を行
う構成とされている。そして、走行レンジに当たるD、
S、Lレンジでは各レンジ内での選速が自動的に行われ
る。
【0003】これに対して、最近、より人間の感性に適
合した走行を実現すべく、積極的にドライバーの意志を
走行に反映させることや運転の面白味を考慮して、特定
の速度段の意図的選択を可能とする手動選速機構を付加
したシフト装置が開発されている。このようなシフト装
置の一例として、特開平2−8545号公報に開示され
た技術がある。この装置は、シフトレバーを通常のIパ
ターンに沿う第1のシフト路内で旋回させることにより
従来どおりの自動変速を行い、シフトレバーを横道を経
て第1のシフト路と平行な第2のシフト路に切換えてか
らそのシフト路内で旋回させることにより手動選速を行
うものである。そして、この装置では、前記第1のシフ
ト路内でのシフトレバーの旋回が機械的に変速機に伝達
され、第2のシフト路内でのシフトレバーの旋回はスイ
ッチで検出されて電気的に変速機に伝達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記シ
フト装置では、静止部材であるケーシングにシフトレバ
ーの位置を個々に検出するリミットスイッチを取り付け
ているため、検出位置の数に応じたスイッチを配置しな
ければならない。このように必要数だけスイッチを配設
することは、複雑なシフトパターンの採用に伴い検出す
べきシフト位置が増加するにつれてスペース上の制約か
ら困難となる。
【0005】他方、複数のスイッチを一纏めにしてスイ
ッチボックスとし、これを静止部材に取り付け、シフト
レバーの位置を検出するようにした、いすず自動車株式
会社の「ナビ5」として知られるシフト装置もある。こ
のようなスイッチボックスを用いると、前記スイッチ数
の増加は回避できる反面、シフトレバーの動きとスイッ
チの切換ストロークとが実質上1対1の対応関係になる
ため、頭記のようにP、R、N、D、S、Lの各レンジ
が直列に並ぶ関係上、通常最もストロークが長くなる自
動変速レンジ切換用のIパターンの長さに対応させるた
め、手動選速用のパターンが短いにも拘らず、スイッチ
ボックスが不必要に大型化する。
【0006】このような事情に鑑み、本発明は、スイッ
チボックスを用いながら、その大型化を避けつつ複雑な
選速パターンに対応させることのできる車両用自動変速
機の手動選速機構付シフト装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、車体に取付けられる静止部材と、該静止
部材に設けられた第1の軸回りに揺動可能に支持され自
動変速機に接続された揺動リテーナと、前記第1の軸及
び該軸と直交する第2の軸回りに回転自在に支持され該
第2の軸回りの回転により前記揺動リテーナに係脱する
シフトレバーと、該シフトレバーの回転を検出する手段
とを備える車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装
置において、前記シフトレバーの前記第2の軸回りの回
転により前記揺動リテーナを前記静止部材に係脱させる
ロック部材が前記揺動リテーナに支持して設けられ、前
記シフトレバーの回転を検出する手段は、前記揺動リテ
ーナに固定されたスイッチボックスと、前記シフトレバ
ーに連結された操作部材とからなり、前記シフトレバー
の前記第2の軸回りの回転に連動して前記ロック部材が
前記揺動リテーナを前記静止部材に係合させた状態で、
前記揺動リテーナに対する前記操作部材の動きを前記ス
イッチボックスにて検出することを特徴とする。
【0008】
【発明の作用及び効果】このような構成を採った本発明
に係る車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装置で
は、揺動リテーナと係合中のシフトレバーの第1の軸回
りの回転は、本来自動変速機に付随して設けられている
ニュートラルスタートスイッチにより検出され、揺動リ
テーナとの係合を解除されたシフトレバーの第1及び第
2の軸回りの回転のみが揺動リテーナに対するシフトレ
バーの変位として操作部材を介してスイッチボックスに
伝達され、スイッチの切換によるシフトレバー位置の検
出が行われる。
【0009】したがって、本発明によれば、静止部材に
対するシフトレバーの変位は大きくても、スイッチボッ
クスの切換ストロークを揺動リテーナに対するシフトレ
バーの変位に応じた範囲に抑えることができるので、ス
イッチボックスを用いながら、その大型化を避けつつ複
雑なシフトパターンに対応させることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に沿い、本発明の実施例について
説明する。図1及び図2は本発明の一実施例の全体構造
を示すもので、図1はその分解斜視図、図2はその各構
成部材を重合わせて示す背面図である。なお、以下の実
施例の説明において、前後、左右、上下等の表現は、説
明の便宜上実施例装置の車両への配設状態に則した記載
としたものであって、これらの表現は本発明の思想を限
定するものではない。
【0011】図1に示すように、このシフト装置は、図
示しない車体に取付けられる静止部材1と、静止部材1
に設けられた第1の軸(以下「左右軸」という)X回り
に前後揺動可能に支持された揺動リテーナ2と、左右軸
X及びこれと直交する第2の軸(以下「前後軸」とい
う)Y回りに前後左右回転自在に支持され前後軸Y回り
の左右回転により揺動リテーナ2に係脱するシフトレバ
ー3と、シフトレバー3の回転を検出する手段とを備え
ている。そして、シフトレバー3の前後軸Y回りの回転
により揺動リテーナ2を静止部材1に係脱させるロック
部材(本例においてロックプレート5)が揺動リテーナ
2に支持して設けられ、シフトレバー3の回転を検出す
る手段は、揺動リテーナ2に固定されたスイッチボック
ス4と、シフトレバー3に連結された操作部材(本例に
おいて操作腕35)とからなり、シフトレバー3の前後
軸Y回りの回転に連動してロック部材5が揺動リテーナ
2を静止部材1に係合させた状態で、揺動リテーナ2に
対する操作部材35の動きをスイッチボックス4にて検
出する構成とされている。
【0012】さらに各部の詳細な構成について説明する
と、先ず、静止部材1は、図示しない車体にボルト止め
される皿状の支持部11(図2参照)と、その上面に溶
接固定された前方が開いたコ字状の本体部12とから構
成されている。そして、支持部11にはその中央部で下
方に突出する一対のブラケット111を切起こし形成さ
れ、ブラケット111には左右軸Xを構成する軸ボルト
112を挿通するボルト孔113が穿設されている。本
体部12の左右一対の側壁の上方には孔121が打抜き
形成され、孔の前後面がロックプレート5の揺動ロック
面122を構成している。さらに、本体部12の左方の
側壁中央部には、インヒビット孔123が打抜き形成さ
れており、この孔の上面がインヒビットカム面を構成し
ている。
【0013】次に、揺動リテーナ2は、下方が開いたコ
字状に構成された本体21と、その上壁に4隅をボルト
止めされるプラスティック製のゲートプレート22と、
その右側壁内下端に溶接固定されたマニュアルバルブ連
結部材23(この部材と自動変速機との接続関係につい
ては後に詳記する。)とからなる。本体21の両側壁下
方には前記ボルト112を挿通する孔211が穿設さ
れ、両側壁前方の縁から突出してスイッチボックス4を
取付支持するブラケット212が形成され、さらに左側
壁には、インヒビットプレート7(後に詳記する)の長
孔72に係合してその上下動を案内する3個のガイドポ
スト213が取付けられている。本体21の上壁にはシ
フトレバー3を挿通する孔214と、ディテントブロッ
ク223(後に詳記する)を挿通する孔215が打抜き
形成されており、さらに上壁から左方に突出して一対の
バネ支持突起部216が形成されている。
【0014】一方、ゲートプレート22には、シフトレ
バー3を挿通される孔221と、孔221と直交する方
向にロックプレート5を摺動案内する一対の溝付鍔22
2と、下面から突出しその下面にカム面を備えるディテ
ントブロック223が形成されている。孔221は、I
形の孔をそれらの中央部で相互に接続したH形に形成さ
れており、孔の接続部の前後長はほぼそこに挿通されれ
るシフトレバーの連結部32の前後幅に相当する寸法と
されている。したがって、シフトレバー3がゲートプレ
ート22の孔の接続部に位置した状態で左右軸回りに前
後回転させられるとき、シフトレバー3の動きはゲート
プレート22を介して本体21に伝達される。
【0015】ロックプレート5は、プラスティック製で
十字状に構成されており、その中央にはシフトレバー3
の連結部32を挿通させるI形の長孔53が形成されて
いる。長孔53の幅は長孔内に挿通されたシフトレバー
の連結部32の左右幅にほぼ相当しており、長さはゲー
トプレート22の溝付鍔222の間隔とほぼ一致してい
る。したがって、ロックプレート5はシフトレバー3が
前後軸Y回りに左右回転するときには溝付鍔222に案
内され、連動してゲートプレート22の孔221と直交
する方向に摺動するが、シフトレバー3が左右軸X回り
に前後回転するときにはシフトレバー3の動きとは連動
しない。
【0016】シフトレバー3は、操作ノブを取付けられ
たステム31と、その下端に溶接固定された連結部32
と、その下端にボルト止めされたコ字状の腕部33とを
備えている。そして、ステム31の下部には従来のシフ
トレバーと同様にインヒビットピン34が上下動可能に
配設されている。また、連結部32の上縁にはスイッチ
ボックス4を切換作動させる操作腕35が溶接固定され
ており、その先端には球状部351が形成されている。
腕部33は前後軸Y回りに左右回転可能とすべくスリー
ブ部62を挿通する軸ボルト63を介して交叉スリーブ
6に支持されている。
【0017】交叉スリーブ6は、左右軸Xを構成するボ
ルト112と前後軸Yを構成するボルト63とを挿通す
る互いに直交したスリーブ部61,62を備えており、
スリーブ部61の左方上面から起立してディテントプラ
ンジャ機構64が設けられている。この機構64は、前
記ディテントブロック223と協働してシフトレバー3
の揺動リテーナ2に対するディテント機構を構成するも
のであり、スプリングにより押上げられるプランジャ6
41の上端がディテントブロック223の下向きカム面
と協働してシフトレバー3の各選速位置への保持と、各
選速位置間を移動する際の節度感を生じさせるためのも
のである。
【0018】さらに、スリーブ部62と平行にスリーブ
6の右方上面から後方に延びるトーションスプリング当
接部材65が設けられている。この当接部材65は、ス
リーブ62の後部外周にコイル部を巻回されたトーショ
ンスプリング66の両作動端661,662の間に挟み
込まれてそれらを支持するものであり、前記腕部33に
は、これと同様のトーションスプリング当接部材331
が前方に突出して設けられている。したがって、シフト
レバー3が交叉スリーブ6に対して左右に回転させられ
ると、当接部材331がトーションスプリング66の両
作動端661,662の何れか一方を引離すのに対し
て、作動端の他方は当接部材65に支持されているの
で、シフトレバー3にはこのトーションスプリング66
による中立復帰力が作用する。
【0019】インヒビットプレート7は、そのほぼ中央
部に、静止部材本体部12の前記インヒビット孔123
に挿通され、インヒビットカム面と協働してインヒビッ
ト機構を構成するプレートピン71を植設されており、
その両側には、揺動リテーナ2の本体21に取付けられ
たガイドポスト213を嵌挿する長孔72が打抜き形成
され、上部には前記ロックプレート5の十字形の左右耳
部が挿通する孔73が打抜き形成されており、さらに下
端の両側にはバネ支持突起74が形成されている。な
お、インヒビットプレート7の上縁75は上昇位置にお
いて左右軸Xを中心とする円弧状に形成され、シフトレ
バー3の揺動によるインヒビットピン34との干渉をさ
けながら、その変位をインヒビットプレート7に伝達す
る役割をはたしている。
【0020】図3は前記マニュアルバルブ連結部材と自
動変速機との連結機構を示す斜視図であって、前記のマ
ニュアルバルブ連結部材23は、コントロールロッド8
1を介してマニュアルシャフト82の一端に取付けられ
たアウターレバー83に連結されている。マニュアルシ
ャフト82の他端にはディテントレバー84が取付けら
れ、これとバルブボディ85内を摺動するマニュアルバ
ルブ86がロッド87を介して連結されている。ディテ
ントレバー84の周面にはカムノッチ841が形成さ
れ、このカムノッチ841に作動端を当接してディテン
トスプリング88が配設されている。
【0021】本体部21のブラケット212にはスイッ
チボックス4がネジ止めされている。図4はスイッチボ
ックスの詳細を分解斜視図で示すもので、このスイッチ
ボックス4は、ケース41と、その内部を摺動するスラ
イダ42と、プリント回路基板(以下「PCボード」と
いう)43とを備えており、スライダ42にはコンタク
トプレート45が取付けられ、ケース41とスライダ4
2との間にはスライダガイド44が介装されている。ス
ライダガイド44は、その上面に突設された図示しない
突起をケース41の下面に刻設されたガイド溝412に
嵌合案内されてケース41内を前後に摺動し、スライダ
42がケース開口411から上方へ抜出すのを防ぐ抜止
めとスライダ42の左右への案内手段を構成している。
スライダ42は、そのブロック部421上面から起立し
てケース開口411を通し外部へ突出する継手部422
を有し、この内部に形成された円筒面423(図1参
照)に操作腕35の球状部351が摺動自在に嵌合して
いる。スライダ42のブロック部421には前方2箇
所、後方1箇所の切欠き422〜424が設けられ、コ
ンタクトプレート45の突片部451〜453がこれら
切欠きに嵌合し、突片部451〜453に設けられた切
起こし部(その中の1つを符号454で示す)が前記切
欠き422〜424の段部(その中の1つを符号425
で示す)に係合して抜止め支持されている。コンタクト
プレート45の下面には三角形の頂点に位置して3個の
接点455〜457が突設形成されており、これら接点
の背後に、スライダ42のブロック部421に形成され
た孔内に収容されたスプリング46が圧縮状態で配設さ
れている。したがって、コンタクトプレート45の3個
の接点455〜457は、適宜のバネ力によりPCボー
ド43に圧接されている。なお、図示を省略してある
が、ケース41後方の段部には接続端子が配設されてい
る。
【0022】図5はPCボードの回路パターンとそれに
接触する3個の接点の位置関係を示す平面図であり、図
に示すように、PCボード43は互いに分離した6個の
導体部431〜436を備えている。中央の導体部43
1は常にコンタクトプレート45の何れかの接点と接触
し、他の導体部は、コンタクトプレート45の移動によ
り、後方2つの接点456,457の何れかに接触す
る。この例では、導体部432が第1速用、434が第
2速用、435が第3速用、436が第4速用であり、
433は使用されていない。各接点は、シフトレバーの
P,R,N,D位置において、図に○を付したDで示す
位置関係にある。
【0023】次に、このように構成されたシフト装置の
動作について順を追って説明する。図6(a)〜(d)
はシフト装置の各部材の動きを示すべくそれらを重合わ
せて示す側面図、図7はシフト装置のロックプレートの
動作を示す平面図である。なお、図7において揺動リテ
ーナの傾斜により生じる各部材の傾きは無視して示され
ている。
【0024】図6(a)及び図7(a)はP位置を示し
ており、この位置で、揺動リテーナ2は最も前方に揺動
傾斜した状態にあり、シフトレバー3はロックプレート
5により左右方向を位置決めされ、ゲートプレート22
のH形の孔221の接続部に位置している。そして、イ
ンヒビットプレート7のプレートピン71は図には示さ
れていないが、図1に示すインヒビット孔123のカム
面の最も前方のノッチに嵌まってインヒビット状態にあ
る。
【0025】このP位置からノブのボタンを押しながら
シフトレバー3を後方へ引くと、インヒビットピン34
の押下げでインヒビットプレート7の上縁75が下方へ
押され、インヒビットプレート7はその長孔72をガイ
ドポスト213に案内されて下降し、プレートピン71
はインヒビット孔123のカム面の最も前方のノッチか
ら外れる。そして、シフトレバー3とゲートプレート2
2とはH形の孔221の中央接続部で前後方向に係合し
ているため、揺動リテーナ2はシフトレバー3と共に後
方へ揺動し、R位置、N位置を経て図6(b)に示すD
位置に達する。この間、シフトレバー3の左右方向への
回転は、図7(a)に示すように、ロックプレート5の
回転規制面51と本体部12の側壁内面との当接摺動に
より規制される。この動作で、図3に示すように、マニ
ュアルバルブ連結部材23は左右軸X回りに前後揺動
し、その下端に連結されたコントロールロッド81を前
方へ押出すため、アウターレバー83は、矢印で示すよ
うに図示反時計回りに揺動し、マニュアルシャフト82
及びディテントレバー84の同方向への揺動によりロッ
ド87を後退させる結果、マニュアルバルブ86は切換
え操作される。この操作における節度感は、ディテント
レバー84の動作に抗するディテントスプリング88の
バネ力により与えられる。これまでの操作は、従来の自
動変速機のシフト装置の操作と格別異なるものではな
い。
【0026】シフトレバー3がD位置に達すると、ロッ
クプレート5の回転規制面51は本体部21の側壁に形
成された孔121に合致した位置となるため、ロックプ
レート5の左右回転規制が解かれて、回転が許容される
ようになる。
【0027】この位置で、第1速を選択するには、シフ
トレバー3を左に倒し、次いで前方に押す操作を行う。
この左に倒す動作で、シフトレバー3はロックプレート
5を左方へ押すため、その左方への摺動により揺動規制
面52が本体部12の孔121の揺動ロック面122に
係合し、揺動リテーナ2の前後揺動は規制され、シフト
レバー3だけが規制されない状態となる。この動作の際
に、シフトレバー3に固定された操作腕35の球状部3
51はスイッチボックス4のスライダ42を左方へ摺動
させる。なお、このとき、シフトレバー3にはトーショ
ンスプリング66(図1及び図2参照)による中立復帰
バネ力がかかるため、従来のマニュアルシフト装置と同
様の抵抗感が運転者に伝えられる。そして、次の前方へ
押す動作では、図7(b)に示すように、シフトレバー
3の連結部32は、ロックプレート5の長孔53に沿っ
て前方へ移動し、スイッチボックス4のスライダ42を
前方に移動させる。その際、交叉スリーブ6のプランジ
ャ641はディテントブロック223のカム面の中央の
ノッチから前方のノッチへ中間の山部を乗越えて移動す
るが、そのときのプランジャ押上げスプリングのバネ力
による操作抵抗が節度感として運転者に伝えられ、P位
置からD位置までの切換えの際にディテントスプリング
88とカムノッチ841(図3参照)とにより得られる
と同様のシフト感覚を得ることができる。当然ながらデ
ィテントプランジャ機構64とディテントブロック22
3とはディテント機能を果たし、シフトレバー3を第1
速位置に保持する。これら両方の動きで、スイッチボッ
クス4のスライダ42は左前方へ移動するため、図5に
で示すように、各接点は移動し、コンタクトプレート
45の接点456は導体部432と接触し、接点457
を介して導体部431と導体部432とが導通し、第1
速信号を出力する接続関係となる。一方、図3に示すマ
ニュアルバルブ連結部材23は揺動リテーナ2の静止部
材1への拘束により不動であるため、コントロールロッ
ド81を介してのマニュアルバルブ86の切換えは生じ
ない。
【0028】次に、図6及び図7に戻って、第2速を選
択するには、シフトレバー3を左に倒し、次いで後方に
引く操作を行う。この左に倒す動作では前記と同様揺動
リテーナ2の前後揺動は規制され、シフトレバー3だけ
が規制されない状態となる。この動作の際に球状部35
1はスイッチボックス4のスライダ42を左方へ摺動さ
せる。そして、次の後方へ引く動作では、図7(c)に
示すように、シフトレバー3の連結部32は、ロックプ
レート5の長孔53に沿って後方へ移動し、スイッチボ
ックス4のスライダ42を後方へ移動させる。これら両
方の動きで、図5に示すコンタクトプレート45の各接
点はの経路で移動する。すなわち、接点456は左後
方へ移動するため、接点456と接点457を介して導
体部431と導体部434が導通し、第2速信号を出力
する接続関係となる。この場合もマニュアルバルブ連結
部材23は揺動リテーナ2の静止部材1への拘束により
不動であるため、コントロールロッド81を介してのマ
ニュアルバルブ86の切換は生じない。
【0029】第3速の選択は前記第2速の場合とD位置
を中心として点対称の動きとなり、D位置からレバーを
右に倒し、次いで前方へ押す操作となる。このときの各
部材の動作及び機能は、前記動作説明から推して明らか
であるので、冗長を避けるため順を追った説明を省略す
るが、シフトレバー3及びロックプレート5の位置は図
6(c)及び図7(d)に示すようになり、スイッチボ
ックス4のスライダ42は右前方の位置をとり、コンタ
クトプレート45の各接点はの経路をとり、第3速信
号を出力する接続関係となる。
【0030】そして、第4速の選択は前記第1速の場合
とD位置を挟んで点対称の動きとなり、シフトレバー3
の位置は、図6(d)に示す位置となる。この場合、ス
イッチボックス4のスライダ42は右後方の位置をと
り、コンタクトプレート45の接点はの位置となり、
第4速信号を出力する接続関係となる。
【0031】このようにして得られた選速信号は、通常
の自動変速機においてDレンジで車速とスロットル開度
に応じて出力される変速信号と同様に処理され、変速用
ソレノイドバルブの制御に用いられる。
【0032】以上、詳説したように、この実施例のスイ
ッチ配置によれば、スイッチボックス4を静止部材1に
ではなく揺動リテーナ2に取付けることで、P,R,
N,D位置間のシフトレバー3の移動中のスイッチボッ
クス4とシフトレバー3の相対移動をなくし、スイッチ
接点の切換ストロークを最小限に抑えるようにしている
ため、スイッチボックス4の小型化を達成できる。そし
て、このシフト装置では、十字状に構成されたロックプ
レート5の左右耳部が自動変速の際にシフトレバー3の
Iパターンに沿う動きの案内手段としての機能を果たす
とともに、手動選速操作の際に揺動リテーナ2のロック
手段としての機能をも果たすため、単一の部材に2つの
機能を持たせることによる装置のコンパクト化が達成さ
れる。また、このようなロックプレート5と静止部材1
との関連配置により、シフト装置を車両のセンターコン
ソール100(図6(a)参照)内に収容可能なものと
しているので、外観を考慮する必要なく、ロック機構と
しての十分な強度を確保することができるばかりでな
く、センターコンソール100のアッパープレートに強
度を持たせて案内手段とせざるを得ない従来のものと比
して、アッパープレート101のデザイン上の制約をな
くすことができる副次的な効果も得られる。
【0033】以上、本発明を一つの実施例に基づき詳説
したが、本発明は上記実施例の開示内容のみに限定され
ることなく、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種
々に細部の具体的構成を変更して実施可能なものである
ことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構造を示す分解斜視図
である。
【図2】各構成部材を重ね合わせて全体構造を示す背面
図である。
【図3】実施例装置の自動変速機への連結態様を示す斜
視図である。
【図4】実施例装置のスイッチボックスの分解斜視図で
ある。
【図5】スイッチボックス内のPCボードの平面図であ
る。
【図6】実施例装置の動作を順を追って示す側面図であ
る。
【図7】実施例装置のロックプレートの動作を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 静止部材 2 揺動リテーナ 3 シフトレバー 4 スイッチボックス 5 ロックプレート(ロック部材) 35 操作腕(操作部材) X 左右軸(第1の軸) Y 前後軸(第2の軸)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に取付けられる静止部材と、該静止
    部材に設けられた第1の軸回りに揺動可能に支持され自
    動変速機に接続された揺動リテーナと、前記第1の軸及
    び該軸と直交する第2の軸回りに回転自在に支持され該
    第2の軸回りの回転により前記揺動リテーナに係脱する
    シフトレバーと、該シフトレバーの回転を検出する手段
    とを備える車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装
    置において、 前記シフトレバーの前記第2の軸回りの回転により前記
    揺動リテーナを前記静止部材に係脱させるロック部材が
    前記揺動リテーナに支持して設けられ、 前記シフトレバーの回転を検出する手段は、前記揺動リ
    テーナに固定されたスイッチボックスと、前記シフトレ
    バーに連結された操作部材とからなり、 前記シフトレバーの前記第2の軸回りの回転に連動して
    前記ロック部材が前記揺動リテーナを前記静止部材に係
    合させた状態で、前記揺動リテーナに対する前記操作部
    材の動きを前記スイッチボックスにて検出することを特
    徴とする車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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